JP3005658B2 - シート昇降式車椅子 - Google Patents

シート昇降式車椅子

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JP3005658B2
JP3005658B2 JP2026961A JP2696190A JP3005658B2 JP 3005658 B2 JP3005658 B2 JP 3005658B2 JP 2026961 A JP2026961 A JP 2026961A JP 2696190 A JP2696190 A JP 2696190A JP 3005658 B2 JP3005658 B2 JP 3005658B2
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sheet
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逸郎 高浜
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逸郎 高浜
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シートに座したままでハンドルレバーを手
動で上下することによりシートが昇降する構造を持つ車
椅子に関するものである。
従来の車椅子はシートが本体に固定されており、シー
トの高さは不変であった。そのために一部の肢体不自由
者は自力で車椅子に昇降することができなかった。
本発明はこのような欠点を解消するもので、装置の構
造も簡単であるため低廉であり、ハンドルレバーの操作
は僅かな力で行うことができ、安全且つ簡単な構造の車
椅子である。
いま、その発明の構造を図2について以下に説明す
る。
前方リンク(3)の一端は本体(1)下部のO1点で枢
支し、他端はシート(2)下部のO3点で枢支している。
後方リンク(4)の一端は本体(1)後部のO2点で枢支
し、他端はシート(2)後部のO4点で枢支している。O1
O2O3O4を結ぶ線分で構成される四角形は平行四辺形をな
すため、 の関係になっている。
駆動リンク(5)の一端は前方リンク(3)の適所O5
で枢支し、他端はハンドルレバー(6)の適所O6で枢支
している。
ハンドルレバー(6)の一端は後方リンク(4)の適
所O7で枢支し、他端はハンドル握り部(6a)とする。
圧縮ばね(7)の一端は前方リンク(3)の適所P1
おいて固定され、他端は後方リンク(4)の適所P2にお
いて固定されている。
次に、この発明の動作について以下に説明する。
図1において搭乗者が右手でハンドル握り部(6a)を
掴み、ストッパー(8a)からハンドルレバー(6)を外
してハンドル握り部(6a)を上方に引き上げると、図2
に示すようにO5O7間の距離が短くなるために前方リンク
(3)及び後方リンク(4)がそれぞれ左回転し、結果
的にシート(2)が下降する。更にハンドル握り部(6
a)を右方に引けば、図3に示すようにシート(2)は
床高さ近くまで下降し、この状態でハンドルレバー
(6)をストッパー(8b)で留めれば、シート(2)が
固定され、搭乗者は安全に乗降できる。
また、シートを上昇させる場合は、上述の逆を行えば
よく、即ち、ハンドルレバー(6)をストッパー(8b)
から外し、ハンドル握り部(6a)を下方に下ろしていけ
ば前方リンク(3)と後方リンク(4)間の距離が大き
くなるためにシート(2)は上昇していく。
なお、圧縮ばね(7)は、搭乗者の体重によってシー
トが急激に下降するのを抑止するように前方リンク
(3)と後方リンク(4)間の距離を相対的に広げよう
とする力を常に与えている。
次に、図2について力学的つりあいを考える。搭乗者
の体重が前方リンク(3)及び後方リンク(4)の上端
において鉛直下方に作用し、これによって前方リンク
(3)は左回転方向のモーメントM1(−)を受け、後方
リンク(4)も左回転方向のモーメントM2(−)を受け
る。また、圧縮ばね(7)の力によって、前方リンク
(3)は左回転方向のモーメントM3(−)を受け、後方
リンク(4)は右回転方向のモーメントM4(+)を受け
る。
これらのモーメントの合計をMとすると、 M=M1(−)+M2(−)+M3(−)+M4(+) であり、Mの+−によってシート(2)を上下させるの
に必要な力は表1のように変わる。
この表よりM=0の時が最も理想的であることがわか
り、前方リンク及び後方リンクの傾斜角θが変化しても
Mの絶対値が余り大きくならないように、即ち、できる
だけ0に近くなるように圧縮ばね端の位置P1,P2を決定
する。一例として、図4に搭乗者の体重が65kgの場合の
Mの計算結果をグラフに示す。θ=0においてMが+に
なっているのは圧縮ばね(7)に予圧をかけているから
であり、M=3.7kfg・mと大きいのは体重によって生じ
るモーメントが0であるからである。しかしながら、θ
>=17゜では|M|<1kgf・mの小さい範囲に入ってい
る。このモーメントの変化の傾向は搭乗者の体重が変わ
った場合も同様である。従って、実際にはθ=15゜〜10
5゜の範囲を使用するようにするために、シート(2)
が最上部にあるときのリンクの傾斜角θを15゜になるよ
うにし、シート(2)が最下部にあるときのリンクの傾
斜角が105゜になるようにO1,O2の位置を決定すれば搭乗
者のレバー操作の力が少なくて済む。また、搭乗者の体
重が変われば、圧縮ばね端の位置P1,P2をそれに応じて
変えることが望ましいので、前方リンク(3)と後方リ
ンク(4)に、それぞれ予め複数の圧縮ばね取付穴を設
けておけば便利である。
【図面の簡単な説明】
図1はシートが最上部にある状態の本発明の全体図 図2はシートが下降途中、あるいは上昇途中にある状態
の本発明の全体図 図3はシートが最下部(床面近傍)にある状態の本発明
の全体図 図4は搭乗者の体重が65kgの場合の、前方リンク及び後
方リンクの傾斜角θに対するMの計算結果のグラフ 符号の説明 1……本体、2……シート 3……前方リンク、4……後方リンク 5……駆動リンク、6……ハンドルレバー 6a……ハンドル握り部、7……圧縮ばね 8a,8b……ストッパー、θ……リンクの傾斜角 O1〜O7……枢支点、P1,P2……圧縮ばね端

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行運動機構を構成する4本のリンクの
    内、相対する1組の平行リンクはその1つが本体、他の
    1つがシートであり、もう1組の相対する2本の平行リ
    ンク、即ち、前方リンク及び後方リンクのそれぞれの適
    所は互いに圧縮ばねによって連結され、更に前方リンク
    と後方リンクの適所はそれぞれ駆動リンクとハンドルレ
    バーが枢支し、該駆動リンクの一端はハンドルレバーの
    適所に枢支した車椅子。
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