JP3005590B2 - 可搬形ats地上子 - Google Patents

可搬形ats地上子

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄道線路内作業などを行う際に線路内に仮
設して工事現場への列車の進入を未然に阻止する可搬形
ATS地上子に関する。
〔従来の技術〕
鉄道線路内工事、例えば電車線,信号及び保線工事な
どは、通常の場合、本線では最終列車が通過後の安全な
夜間に行われることが多いが、昼夜に関わらず、鉄道線
路内工事を行うときには、列車及び作業員の安全確保の
ため、工事現場への列車の進入は、絶対的にこれを阻止
する必要がある。
然るに、現在のところ、線路内作業を実施するに際し
ては、作業中に列車見張員を常駐させるほか、作業現場
と、上り,下りの駅間で連絡打合せをし、作業現場への
列車の進入がないことの確認を行って作業を実施してい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来は、安全確保を専ら人間の注意力に
頼って行っていたのであるが、人間の注意力により限り
連絡の聞き違い,思い違い,誤解,錯誤の発生は避けら
れない。もっとも、標示,標識あるいは信号機を使用し
て前方工事中であることを列車に指示又は表示すること
も考えられるが、この方法は、列車の運転士の注意力に
頼ることであって、列車見張員などによる監視と変ら
ず、また、これらの方法を併用してみても、基本的に
は、工事現場へ誤って進入する列車を阻止することはで
きない。
本発明の目的は、列車見張員による監視、工事現場と
駅間の打合せ確認にもかかわらず、誤って工事現場へ進
入してくる列車を強制的に停車させて列車および作業員
の安全を図る装置、特にレール間に自由に搬入して定置
し、遠隔操作により地上子本体に内臓された共振子を開
放又は短絡に切替える機能を備えた可搬形ATS地上子を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明によるATS地上子に
おいては、地上子本体と、遠隔操作装置とを有する可搬
形ATS地上子であって、 地上子本体は、自動列車停止装置の地上装置と同様で
あり、共振子と切替装置とを内蔵し、 共振子は、列車の車上子に備えた発振器を変周して自
動列車停止装置を動作させる共振回路であり、簡易に地
上に設置可能な取付板でレールに固定され、 切替装置は、外部からの指令を受けて共振子を開放と
短絡とに切替えるものであり、 遠隔操作装置は、有線又は無線信号により、地上子本
体の外部から前記切替装置を操作して共振子の短絡,開
放の切替を制御するものである。
〔作用〕
地上子本体は可搬式であり、レール間の自由な位置に
搬入して定置できるものである。工事現場から一定の距
離を置いてその前方のレール間に設置した地上子本体に
対し、工事現場から遠隔操作装置を扱って、地上子本体
内の切替装置に指令を発し、共振子を開放すれば、自動
列車停止装置が動作状態となって工事現場への列車の進
入を防止できる。
共振子が短絡状態では自動列車停止装置は動作しない
ため、地上子本体をレール間より撤去することなく、次
の工事に備えることができる。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を図によって説明する。
第1図において、可搬形ATS地上子は、地上子本体1
と保持枠2とからなるものである。
地上子本体1は、自動列車停止装置、いわゆるATSの
地上装置であり、同調コイル,コンデンサをポリエチレ
ン樹脂等で成形された枠型のケースに内蔵したものであ
る。自動列車停止装置(ATS)に高周波変周式(ATS−S
形)を採用したときには、地上装置の地上子には、第4
図のようにコイルL3とコンデンサCとで123kHzに共振し
た共振子が置かれ、車上子TにはコイルL1,L2を疎結合
にして常に105kHzで発振する発振機OSを備え、その発振
周波数で帯域ろ波器BPFを通してリレーMRを動作させて
いる。
123kHzに共振がとられている地上子を車上子が通過す
ると、コイルL1,L2,L3で結合回路を作り、発振周波数
は、Ziehen現象により105kHzは、123kHzに変周され、発
振出力は帯域ろ波器BPFで阻止され、リレーMRが落下す
る。この落下接点を通じて自動列車停止装置が動作し、
自動ブレーキが作用して列車を停止させる(信号,吉村
寛他著(株)交友社昭59.P557〜558参照)。
本発明においては、簡易に地上に設置可能な取付板で
レールに固定できる可搬形ATS地上子及び前記共振子を
遠隔操作により開放又は短絡に切替えるものである。第
4図において、実施例では、地上子本体1に無線受信機
12を装備し、遠隔操作装置に無線送信機13を用い、無線
受信機12の受信信号をもって共振子を開放又は短絡の切
替制御を行う例を示している。
第4図に示すように無線送信機13の出力で動作するリ
レー14の扛上接点15がコンデンサCの両端に接続されて
いる。実施例において、無線受信機12は共振子の切替装
置である。
保持枠2は、地上子本体1を設置するためのものであ
り、一対の腕杆3,3と、連結杆4とからなっている。
腕杆3は、地上子を設置すべきレール5,5間に配設す
るものであり、第2図に示すように地上子本体1の取付
座となる固定腕3aと、該固定腕3aの一端に枢支された可
動腕3bとからなり、ほぼ中央部位で2つに折り畳み可能
としたものである。固定腕3aは開放部を下向きに用いた
断面コ型のアングル材であり、その側縁に長孔7が開口
され、可動腕3bの腕端は下面より固定腕3a内に嵌合さ
れ、長孔7を通して固定腕3aにピン止めされている。し
たがって、可動腕3bは、固定腕3aに対して下向き方向に
のみ折り畳み可能であるが、上向き方向には固定腕3aに
支えられて折り畳みができず、固定腕3aと同一平面を保
って一直線上に保たれる。
連結杆4は、型の型材であって、地上子本体1の大
きさに応じて2本の腕杆3,3を一定間隔に連結するビー
ムであり、両腕杆3,3の中央部付近で両固定腕3a,3a上に
またがってねじで固定されている。各腕杆3,3の両端す
なわち、固定腕3aと可動腕3bとの外端面には、永久磁石
片8が装着されている。この永久磁石片8は、可搬形地
上子をレール5,5間に設置する際に、各レール5のウエ
ブ内面に吸着させるためのものである。
地上子本体1は、固定腕3a,3aと連結杆4とに跨って
その上面にボルト締めによって固定されている。
なお、連結杆4の中央下面には、脚9が折り畳み可能
に取付けられ、中央部外側面には搬送用の把手10が取付
けられている。
脚9は、保持枠2を安定に支えるためのものであり、
常時、連結杆4の型内に収められ、連結杆4の板面に備
えた永久磁石片(図示略)に吸着保持されており、地上
子を使用するときにはこれを直角に起立させて枕木11に
着座させる。
本発明の地上子を使用するときには、第1図,第2図
に図示のように可動腕3bを開いてこれを固定腕3aの延長
上に張り出させ、固定腕3aおよび可動腕3bの各外端に装
備した永久磁石8をレール5のウエブ内面に吸着させる
と共に連結杆4から脚9を起立させて枕木11上に設立す
る。枕木11上にタイプレートを有するものと、これを有
しないものとでは、可搬形地上子の設置高さが異なる場
合があるが、この設置高さの違いに応ずるため、脚9の
定位置に段部(図示略)を付し、着地面に脚9の下面と
段部とを選択できるようにしてある。
鉄道線路内作業に際しては、十分な安全距離を見込ん
で工事現場の手前のレール5,5間に本発明の地上子を設
置し、作業現場より無線送信機13を扱って指令を発し、
受信機12による受信信号をもってリレー14を動作させ、
その接点15を落下させる。これにより共振子は開放して
動作状態となる。実施例ではリレー14の扛上接点15をも
って回路を構成させるものであるために、無線送信機13
より指令を発して共振子を開放することは、受信機12の
リレー14を消磁することを意味する。つまり、無信号時
に共振子を動作状態にすることによりフェールセーフを
実現しているものである。作業中は、列車見張員を常駐
させるほか、作業現場と上り又は下り駅間で連絡,打合
せをして十分な安全の確認をした上で作業を行うことに
は変わりはないが、このような安全確認を行うにもかか
わらず、不測の事態により列車が誤って工事現場に進入
してきても、地上子を列車が通過したときに列車の車上
子が地上子を感知し、自動ブレーキが作用して列車を緊
急停車させるため、重大事故には至らない。
一日の工事が終了し、翌日の工事を開始するまでの
間、作業を中断するときには、再び無線送信機13を扱っ
て信号発信すると、リレー14が励磁して接点15が扛上
し、共振子は短絡されて無励磁となり、以後、地上子本
体1上を列車が通過しても車上子の周波数は変化せず、
リレーMRが落下することもない。したがって、工事期間
中は、地上子本体1をレール間に定置したまま、遠隔装
置装置を扱って工事現場から地上子の開放,短絡の切替
えを行うことができる。
以上実施例においては、無線方式により遠隔操作を行
う例を示したが、ケーブルを用いて有線方式によって行
うことも勿論できる。
実施例に示す地上子によれば、工事現場への搬入,搬
出の際、及び工事の進行に伴って、地上子の設置位置を
移すときには、第3図に示すように腕杆3,3を2つ折り
に折り重ね、腕9を連結杆4内に収め、連結杆4の側面
の把手10を掴めば、スーツケースなどを扱う場合と同じ
要領でこれを持ち運ぶことができるが、工事期間が長期
に渡る場合に適用するときには一般の地上子と同様にレ
ール又は枕木上に固定する構造のものであってもよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によるときには、既設の設備を妨
げず、また、設備を改変することなく、レール間の自由
な位置に設置することにより、誤って工事現場に進入す
る列車を強制的に停車させて、線路内作業中における列
車及び作業員の安全を図ることができる。特に本発明に
よれば、共振子の開放,短絡の切替えを遠隔操作により
行うものであるため、安全距離を見込んで常に遠方に設
置される地上子を工事現場に居ながらにして管理でき、
工事が長期間に渡る場合であっても工事の中断や中止の
都度地上子をレール間から撤去する必要がなく、ひいて
は作業性の向上を図ることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す平面図、第2図は同正
面図、第3図は折り畳み状態を示す斜視図、第4図は自
動列車停止装置の動作要領を示す回路図である。 1…地上子本体、2…保持枠 3…腕杆、4…連結杆 5…レール、8…永久磁石 9…脚、10…把手 12…無線受信機(切替装置) 13…無線送信機(遠隔操作装置) 14…リレー、15…リレー接点
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 洋司 山梨県甲府市堀之内町937番地1 メゾ ンファミーユ115号 (56)参考文献 実開 昭59−78167(JP,U) 実開 昭62−148466(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61L 1/00 - 23/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地上子本体と、遠隔操作装置とを有する可
    搬形ATS地上子であって、 地上子本体は、自動列車停止装置の地上装置と同様であ
    り、共振子と切替装置とを内蔵し、 共振子は、列車の車上子に備えた発振器を変周して自動
    列車停止装置を動作させる共振回路であり、簡易に地上
    に設置可能な取付板でレールに固定され、 切替装置は、外部からの指令を受けて共振子を開放と短
    絡とに切替えるものであり、 遠隔操作装置は、有線又は無線信号により、地上子本体
    の外部から前記切替装置を操作して共振子の短絡,開放
    の切替を制御するものであることを特徴とする可搬形AT
    S地上子。
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