JP3005414U - ラッピングリ−マ - Google Patents

ラッピングリ−マ

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JP3005414U
JP3005414U JP1994008396U JP839694U JP3005414U JP 3005414 U JP3005414 U JP 3005414U JP 1994008396 U JP1994008396 U JP 1994008396U JP 839694 U JP839694 U JP 839694U JP 3005414 U JP3005414 U JP 3005414U
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screw portion
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cylindrical shape
space
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JP1994008396U
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Inventor
秀夫 竹沢
Original Assignee
株式会社竹沢精機
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物の内径のラップ仕上げをするため、
リ−マとラップ仕上げ具を結合させ、切削外径(膨出度
合)の調整を、軸方向にスリットを間隔付設したラップ
部内壁のテ−パ−面に挟めた押圧部材の移動をさせて行
うことにより、作業性、正確性、高精度性をもたらすラ
ッピングリ−マを提供する。 【構成】 リ−マ本体1の先端部を円筒状1aに形成し
てその外周面一体にダイヤモンドパウダ−2を固着し、
その円筒状1aの外周長手方向に数条のスリット3を形
成する。そして、前記円筒状1aの内側は、前記スリッ
ト3に略等しい長さ部分を外拡テ−パ−壁面1bに形成
し、その外拡テ−パ−壁面1bを有する空間S内に、該
空間S内壁に形成した雌ねじ部1cと螺合する雄ねじ部
4aを有する押圧部材4を挿脱可能に設けて構成され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、被加工物の内径のラップ仕上げをするため、リ−マとラップ仕上 げ具を結合させたラッピングリ−マに関する。
【0002】
【従来技術】
外周面にダイヤモンドパウダ−を固着した円筒状で、その長手方向全幅に一条 のスリットを形成して成る「ラップカラ−」と称する工具があり、これをバ−先 端のテ−パ−部に嵌着してラップ仕上げをする技術は既に知られている。 ところがこの手段において、バ−のテ−パ−部へのラップカラ−の嵌着は、ラ ップカラ−をテ−パ−部へ嵌合した上その外端面をハンマ−等で叩いてスリット を押し開きつゝその反発力を利用して圧締することにより行われるものであるた め、次のような不都合を生ずる。 (イ)作業中ラップカラ−が弛んでいわゆるもどりを生じ、寸法が不安定、不 正確となる。 (ロ)もどりによってラップカラ−が空転し、被加工物側に焼付いて取れなく なる。 (ハ)切削外径の微調整が効かない。 (ニ)重切削ができない。 (ホ)ラップカラ−の叩き作業が面倒である。
【0003】 また、このような「ラップカラ−」の難点を克服するため、本出願人は先に、 ダイヤモンドパウダ−を固着し且つスリットを形成した円筒状内に、ボ−ルない し円錐コロを封入した態様のラッピングリ−マを提案している(実公平3−29 065)。 しかし、この手段によるときは、移動により一旦挟まったボ−ル等を戻すこと が困難であり(スリットから細棒を差し入れてかっぱく以外にない)、実際の用 を果さなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、先行技術のかゝる実情に鑑みてなされたもので、その主眼とすると ころは、バ−とラップ工具とを一体化した専門のラッピングリ−マとすることに より上記(イ)、(ロ)、(ニ)、(ホ)の各難点を解消し、併わせて切削外径 の微調整が円滑且つ確実に行えるための手段を凝らして上記(ハ)の難点を克服 しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案のラッピングリ−マは、リ−マ本体1の先端 部を円筒状1aに形成してその外周面一体にダイヤモンドパウダ−2を固着し、 その円筒状1aの外周長手方向に数条のスリット3を形成する。 そして、前記円筒状1aの内側は、前記スリット3に略等しい長さ部分を外拡 テ−パ−壁面1bに形成し、その外拡テ−パ−壁面1bを有する空間S内に、該 空間S内壁に形成した雌ねじ部1cと螺合する雄ねじ部4aを有する押圧部材4 を挿脱可能に設けて構成される。 また、前記数条のスリット3が、円筒状1aの外周長手方向の中間に設けられ た上記構成のラッピングリ−マである。 さらに、前記押圧部材4は、先端部に雄ねじ部4aを、中間に押圧駒4bを、 後端に回わし部4cを形成して構成され、前記雄ねじ部4aをリ−マ本体1の円 筒状1aの空間S内壁の谷部に形成した雌ねじ部1cと螺合させて挿脱可能にし た上記各構成のラッピングリ−マである。 あるいはまた、前記押圧部材4は、先端部に押圧駒4bを、後端部に回わし部 4cを、さらに該回わし部4cの外周に雄ねじ部4aを形成して構成され、前記 雄ねじ部4aをリ−マ本体1の円筒状1aの空間S内壁先端に形成した雌ねじ部 1cと螺合させて挿脱可能にした上記各構成のラッピングリ−マである。 さらにまた、スリット3が、螺旋状である上記各構成のラッピングリ−マであ る。 上記中、スリット3の数は、強度を保持できる範囲で多く設けることが望まし く、またスリット形状を螺旋状とすれば、膨出部が均等化されて、より高精度が 期待できる。
【0006】
【実施例1】 以下図1乃至図4の実施例によって説明すると、図1において、1がリ−マ本 体で、その先端部を円筒状1aに形成する。そしてその外周面一体にダイヤモン ドパウダ−2が電着されている。またその円筒状1aの中間部の円周方向60゜ 間隔に長手方向のスリット3を形成してある。 前記円筒状1aの内側は前記スリット3に略等しい長さ部分を外拡テ−パ− 壁面1bに形成し、その外拡テ−パ−壁面1bを有する空間S内壁谷部に雌ねじ 部1cを形成する。 そして前記空間S内に、先端部に雄ねじ部4aを中間に押圧駒4bを後端にレ ンチ回わし部4cを形成して成る押圧部材4を、前記雄ねじ部4aを前記雌ねじ 部1cと螺合させ、前記回わし部4cの回動操作により挿脱可能としてある。 なお、5は前記押圧駒4bの留めクリップ、6は前記雄ねじ部4aの締付ねじ である。
【0007】
【実施例2】 図5乃至図8の実施例は、リ−マ本体1の円筒状1aの円周方向120゜間隔 に形成した長手方向のスリット3が、先端割溝に形成されている点に特徴があり 、その余の構成は前掲実施例1と同じくする。 この態様は、スリット3が先端割溝に形成されている結果として、被加工物が 止り穴(有低)でもラッピングが可能となる。なお工具寿命は実施例1より短い 。
【0008】
【実施例3】 図9乃至図11の実施例は、押圧部材4が、先端部に押圧駒4bを、後端部に ドライバ−回わし部4cを、さらに該回わし部4cの外周に雄ねじ部4aを形成 して構成され、前記雄ねじ部4aをリ−マ本体1の円筒状1aの空間S内壁先端 部に形成した雌ねじ部1cと螺合させた点に特徴があり、その余の構成は、前掲 実施例1と同じくする。
【0009】
【作用】
次に本考案に係るラッピングリ−マの使用状態を、実施例1を中心にして説明 すると、図2の状態からレンチ(図示していない)により回わし部4cを一方向 へ回わす。すると押圧部材4は、その先端雄ねじ部4aが外拡テ−パ−壁面1b を有する空間Sの谷部に形成した雌ねじ部1cに螺合されているから、前記空間 S内に推進し、このとき円筒状1aの中間部には長手方向に六条のスリット3が 形成されているから、押圧駒4bが外拡テ−パ−壁面1bを押圧しつつ、図3と 図4に示すようにその中間部が押圧駒4bによって開拡されて膨出部を形成する 。その膨出度合はこの押圧駒4bの押し込み度合に比例する。 そこで作業者は、その膨出部即ち切削外径をマイクロメ−タ−等で測定しなが ら被加工物の内径に合わせて作業を進める。 この実施例1は、スリット3が円筒状1aの外周長手方向の中間に設けられて いる結果として、円筒状1aの先端部分の外周は切削外径になり得ないから、被 加工物が有底である場合には、スリット3が先端割溝に形成されている実施例2 の態様のものを使用する。 なお、実施例3の態様のものも、通し孔を有する被加工物のみに適応する。
【0010】
【考案の効果】
本考案のラッピングリ−マは以上のようで、従来のラップカラ−をバ−に一々 嵌着する方式が、嵌着相互摩擦抵抗によってラップ部の回り止めをしているため 、極く微妙の削り代しかなく、従って加工中に切削抵抗が前記摩擦抵抗より大き くなると、空回りし砥石が不良になることはもちろん製品に砥石が焼き付き製品 自体の不良を招くのに対し、本考案にあってはリ−マそのものにラップ仕上げ具 が一体的に備わっているから、上記のような憂いがなく、数十倍の削り代に耐え 、且つ精度を守る。 加えて本願考案においては、切削外径(膨出度合)の調整を、軸方向にスリッ トを間隔付設したラップ部内壁のテ−パ−面に挟めた押圧部材の移動により行う ものとしたから、微調整はもとより常に真円型に拡張し、この面からも膨出によ ってスリット側に径が伸びる従来方式より加工精度を高く出すことができるもの である。 以上から本考案は、作業性、正確性、高精度性をもたらすラッピングリ−マを 提供するものとしてまことに有利なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の分解斜視図
【図2】同上縦断側面図
【図3】同上作動状態(膨出前)を示す要部拡大縦断側
面図
【図4】同上作動状態(膨出時)を示す要部拡大縦断側
面図
【図5】別の実施例の分解斜視図
【図6】同上縦断側面図
【図7】同上作動状態(膨出前)を示す要部拡大縦断側
面図
【図8】同上作動状態(膨出時)を示す要部拡大縦断側
面図
【図9】さらに別の実施例の分解斜視図
【図10】同上縦断側面図
【図11】同上作動状態(膨出前)を示す要部拡大縦断
側面図
【図12】同上作動状態(膨出時)を示す要部拡大縦断
側面図
【符号の説明】
1 リ−マ本体 1a 円筒状 1b 外拡テ−パ−壁面 1c 雌ねじ部 2 ダイヤモンドパウダ− 3 スリット S 空間 4 押圧部材 4a 雄ねじ部 4b 押圧駒 4c 回わし部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リ−マ本体(1)の先端部を円筒状(1
    a)に形成してその外周面一体にダイヤモンドパウダ−
    (2)を固着し、またその円筒状(1a)の外周長手方
    向に数条のスリット(3)を形成し、円筒状(1a)の
    内側は前記スリット(3)に略等しい長さ部分を外拡テ
    −パ−壁面(1b)に形成し、その外拡テ−パ−壁面
    (1b)を有する空間S内に、該空間S内壁に形成した
    雌ねじ部(1c)と螺合する雄ねじ部(4a)を有する
    押圧部材(4)を挿脱可能に設けたことを特徴とするラ
    ッピングリ−マ。
  2. 【請求項2】 数条のスリット(3)が円筒状(1a)
    の外周長手方向の中間に設けられた特許請求の範囲第1
    項記載のラッピングリ−マ。
  3. 【請求項3】 押圧部材(4)は、先端部に雄ねじ部
    (4a)を、中間に押圧駒(4b)を、後端に回わし部
    (4c)を形成して構成され、前記雄ねじ部(4a)を
    前記空間S内壁の谷部に形成した雌ねじ部(1c)と螺
    合させて挿脱可能にした特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載のラッピングリ−マ。
  4. 【請求項4】 押圧部材(4)は、先端部に押圧駒(4
    b)を、後端部に回わし部(4c)を、さらに該回わし
    部(4c)の外周に雄ねじ部(4a)を形成して構成さ
    れ、前記雄ねじ部(4a)を前記空間S内壁の先端に形
    成した雌ねじ部(1c)と螺合させて挿脱可能にした特
    許請求の範囲第2項記載のラッピングリ−マ。
  5. 【請求項5】 スリット(3)が、螺旋状である特許請
    求の範囲第1項ないし第4項のうちいずれか一項記載の
    ラッピングリ−マ。
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Cited By (3)

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WO2002058889A1 (fr) * 2001-01-25 2002-08-01 Senjo Seiki Corporation Outil a roder
JP3510852B2 (ja) 2000-11-24 2004-03-29 大充男 井上 研磨工具
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