JP2511065Y2 - 油供給路付き工具 - Google Patents

油供給路付き工具

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JP2511065Y2
JP2511065Y2 JP1993058109U JP5810993U JP2511065Y2 JP 2511065 Y2 JP2511065 Y2 JP 2511065Y2 JP 1993058109 U JP1993058109 U JP 1993058109U JP 5810993 U JP5810993 U JP 5810993U JP 2511065 Y2 JP2511065 Y2 JP 2511065Y2
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JP
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oil supply
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毅 小峰
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、切削中に工具刃部に切
削油を供給するための油供給路を備えた工具に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の油供給路付き工具と
しては、工具にそのシャンク部から刃部に亘って軸方向
に貫通する油孔を形成したもの、あるいはシャンク部の
外周面に軸方向に延びる油溝を形成したものがあるが、
このように工具自体に油孔や油溝を形成することは、工
具が高硬度材料から成るため工具に対する孔加工や溝加
工が非常に困難で、工具コストの高騰を来すという問題
がある。
【0003】また、図5〜図7は、従来の油溝付き工具
1を示している。この工具1は、シャンク部2の長さが
刃部3に較べ相当長いタイプの工具であって、シャンク
部2にはその外周面の軸方向全域に延びる油溝4が周方
向に間隔をおいて条設されており、しかして工具チャッ
ク5への取付けにあたっては、図5に示すように、シャ
ンク部2の基端部がチャック本体6のチャック筒部7に
嵌挿されて、締付筒8の締付回転によりチャック筒部6
を介して掴持固定される。
【0004】このような油溝4付き工具1を使用してワ
ークWの切削加工を行う際に、例えばスピンドル9の内
部側からチャック本体6内の油流通路10に切削油Oを
供給すると、その切削油Oは、図5の矢印で示すよう
に、回転する工具1の基端から油溝4に流入し、この油
溝4に沿って工具1先端側へ流出することになる。この
場合、工具1の基端からチャック筒部7で外周を囲繞さ
れた油溝4に流入した切削油Oは、チャック筒部7内で
は油溝4に沿って直線状に流動するが、チャック筒部7
を通過すると、遠心力の作用で外側へ引っ張られてゆる
やかな弧状の流動形態を呈する。従って、チャック筒部
7の先端からワークWの端面までの距離Lが相当に長い
と、切削油Oは、油溝4から漸次外れて、図5に示すよ
うに、ワークWの端面に当たったり、刃部3から逸れて
しまい、刃部3を的確に冷却することができなくなる。
【0005】本考案は、上記のような課題に鑑みてなさ
れたもので、切削油を工具の刃部周面に確実に供給でき
ると共に、安価に製作可能な油供給路付き工具を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の油供給路付き工
具11は、刃部12とシャンク部13とから成る工具本
体14の前記シャンク部13の少なくともその全長にわ
たって、内周面に軸方向全長に延びる凹溝条16を条設
した外周面がストレートなスリーブ15を不離一体に
嵌固着し、該スリーブ15の前記凹溝条16、前記シ
ャンク部13の外周面との間に、切削油Oを工具本体1
4の刃部12周面に向かって供給する油供給路17を形
成して成ることを特徴とする。
【0007】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1及び図2において、11は、エンドミルとして使用
される本考案の油供給路付き工具であって、刃部12と
シャンク部13とから成る工具本体14と、シャンク部
13の長さとほぼ同じ長さを有してこのシャンク部13
に外嵌固着された鋼管製の円筒状スリーブ15とによっ
て形成されたものである。
【0008】この工具11を形成するには、スリーブ1
5の内周面に軸方向全長に延びる凹溝条16を周方向所
要間隔(例示図では45度の間隔)おきに条設しておい
て、このスリーブ15を、工具本体14のシャンク部1
3に対し、焼き嵌めや圧力嵌めにより圧嵌するか、ある
いは接着剤を介し嵌合して、不離一体に固着し、それに
よってスリーブ15内周面の各凹溝条16、工具本
体14のシャンク部13外周面との間に、切削油を工具
本体14の刃部12周面に向かって供給する油供給路1
7を形成した工具11を形成することができる。このよ
うにスリーブ15を工具本体14のシャンク部13の全
長にわたって不離一体に外嵌固着することによって、シ
ャンク部13の強度を高め、撓みの発生を有効に阻止す
ることもできる。
【0009】上記のようにして油供給路17を形成した
工具11の使用においては、図1に示すように、先ずス
リーブ15を、工具チャック5におけるチャック本体6
のチャック筒部7に嵌挿し、締付筒8を締付回転するこ
とによって、工具11を固定する。このとき、スリーブ
15の先端側をチャック筒部7の先端から十分長く突出
させることができる(その突出長さを図1にaで示
す)。
【0010】しかして、切削油Oを、例えばセンタース
ルー方式により、即ちスピンドル9の内部側からチャッ
ク本体6内の油流通路10に供給しながら、ワークWの
例えば孔切削加工を開始すると、その切削油Oは、図1
の矢印で示すように、回転する工具1の基端から、スリ
ーブ15内周面と工具本体14のシャンク部13外周面
との間に形成された各油供給路17に流入し、この油供
給路17を通ってその先端から刃部12周面に供給され
る。
【0011】この場合、スリーブ15の先端側がチャッ
ク筒部7の先端から長さaだけ突出しているので、チャ
ック筒部7の先端からワークWの端面までの距離Lが相
当長くても、油供給路17を出た切削油Oが実際に遠心
力の影響を受ける範囲、即ち油供給路17の先端からワ
ークWの端面までの距離bあるいはワークWの被加工部
奥端までの距離は、スリーブ15の突出長さa分短くな
る。従って、油供給路17を出た切削油Oは、多少は遠
心力の影響を受けても、ワークWの端面に当たったり、
刃部12周面から逸れることなく、図1に示すように刃
部12の周面に沿って略直線状に流動して、刃部12周
面全体に均一且つ確実に供給される。
【0012】図3及び図4は、シャンク部23の長さが
刃部22に較べ相当長い工具本体14、即ち工具本体の
先端部に刃部22が形成されているような工具本体24
と、この工具本体24のシャンク部23にスリーブ25
が外嵌固着されて、スリーブ25の内周面とシャンク部
23の外周面との間に当該スリーブ25の全長に延びる
複数の油供給路27が形成された工具21の実施例を示
している。この工具21は、図1及び図2で示す実施例
の工具11と同様にして形成されるものである。
【0013】このような工具21によると、スリーブ2
5の先端が工具本体24の先端近くまで延びているた
め、工具21を工具チャック5に固定して使用する際
に、チャック筒部7先端からのスリーブ25の突出長さ
aを相当長くすることができ、従って図示のような深孔
の切削加工を行う場合に、その孔の内側面が、図3に示
すようなテーパを成しているときはもちろん、図4に示
すように僅かなテーパを成しているときでも、スリーブ
25を孔の内部に直接突入させることができて、刃部1
2の先端に確実に切削油Oを供給できる。
【0014】以上の実施例では、スリーブの内周面と工
具本体のシャンク部外周面との間に油供給路を周方向所
要間隔おきに複数形成した例について説明したが、この
油供給路は、単数、即ち1つでもよい。また、本考案の
工具は、工具本体として既製の工具を使用し、その既製
の工具のシャンク部に、内周面に凹溝条を形成した所要
長さのスリーブを外嵌固着して、形成することができ
る。
【0015】また、実施例では、工具の使用において、
切削油をスピンドルの内部側からチャック本体内の油流
通路に供給するようにした所謂センタースルー式工具チ
ャックについて説明したが、本考案の工具は、センター
スルー式以外の、所謂サイドスルー式やフランジスルー
式の工具チャックにも使用できることは言うまでもな
い。
【0016】
【考案の作用及び効果】本考案の油供給路付き工具は、
工具本体のシャンク部の少なくともその全長にわたっ
、内周面に軸方向全長に延びる凹溝条を条設したスリ
ーブを外嵌固着し、該スリーブの前記凹溝条、前記シ
ャンク部の外周面との間に、切削油を工具本体の刃部周
面に向かって供給する油供給路を形成して成るもので、
この工具を工具チャックに固定し、チャック内部に導入
された切削油を油供給路に供給しながら回転切削加工を
行うにあたり、スリーブの先端側をチャックの先端から
十分長く突出させることができるため、チャック先端か
らワークの対向端面までの距離が長くても、油供給路を
出た切削油が実際に遠心力の影響を受ける範囲、即ち油
供給路の先端からワークの対向端面までの距離あるいは
ワークの被加工部奥端までの距離は、チャック先端から
のスリーブの突出長さ分だけ短くなる。
【0017】従って、油供給路を出た切削油は、多少は
遠心力の影響を受けることがあっても、従来のようにワ
ークの端面に当たったり、刃部の周面から逸れるような
ことがなく、油供給路から刃部の周面に沿って略直線状
に流出して、刃部周面に的確に供給される。これによ
り、工具寿命を大幅に延長できると共に、切屑によるト
ラブルを解消することができる。
【0018】また、本考案の油供給路付き工具は、内周
面に凹溝条を形成したスリーブを、工具本体のシャンク
部に外嵌固着して成るもので、従来の油供給路付き工具
のように工具本体に直接油孔や油溝を形成しないため、
そのような従来の工具に較べて製作が簡単容易で、コス
トの低廉化を期することができる。しかもスリーブは外
周面がストレートな一般の鋼管等を用いることができる
から、この面からも一層廉価に製作することができる。
更に前記スリーブは、工具本体のシャンク部の少なくと
も全長にわたって不離一体に外嵌固着されてなるため、
シャンク部の強度を高め、切削加工中における撓みの発
生を有効に阻止し、切削制度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】他の実施例を示す縦断面図である。
【図4】更に他の実施例を示す縦断面図である。
【図5】従来例を示す縦断面図である。
【図6】図5に示される油供給路付き工具の基端部の斜
視図である。
【図7】図5に示される油供給路付き工具の先端部の斜
視図である。
【符号の説明】
5 工具チャック 6 チャック本体 7 チャック筒部 8 締付筒 9 スピンドル 10 チャック内部の油流通路 11 油供給路付き工具 12 刃部 13 シャンク部 14 工具本体 15 スリーブ 16 凹溝条 17 油供給路 21 油供給路付き工具 22 刃部 23 シャンク部 24 工具本体 25 スリーブ 27 油供給路 a チャック先端からのスリーブの突出長さ O 切削油 W ワーク

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃部とシャンク部とから成る工具本体の前
    記シャンク部の少なくともその全長にわたって、内周面
    に軸方向全長に延びる凹溝条を条設した外周面がストレ
    ートなスリーブを不離一体に外嵌固着し、該スリーブの
    前記凹溝条、前記シャンク部の外周面との間に、切削
    油を工具本体の刃部周面に向かって供給する油供給路を
    形成して成ることを特徴とする油供給路付き工具。
JP1993058109U 1993-10-27 1993-10-27 油供給路付き工具 Expired - Lifetime JP2511065Y2 (ja)

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JP1993058109U JP2511065Y2 (ja) 1993-10-27 1993-10-27 油供給路付き工具

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JPH0727703U JPH0727703U (ja) 1995-05-23
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DE19821270A1 (de) * 1998-05-13 1999-11-18 Otto Bilz, Werkzeugfabrik Gmbh & Co Futter für drehantreibbare Werkzeuge, insbesondere Bohrer, Gewindebohrer o. dgl.
JP2002154012A (ja) * 2000-11-17 2002-05-28 Tanoi Seisakusho:Kk カバー付き工具及び該カバーの被嵌方法並びに工具による加工方法
DE102013105206A1 (de) * 2013-05-22 2014-11-27 Franz Haimer Maschinenbau Kg Werkzeugaufnahme

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