JP3005273U - 吊掛けコンベヤの被吊荷物の吊掛け・取外し装置 - Google Patents
吊掛けコンベヤの被吊荷物の吊掛け・取外し装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吊掛けコンベヤに被吊荷物を簡単、確実に吊
り掛けたり、取り外す吊掛け装置、取外し装置を得る。 【構成】 吊掛けコンベヤ30の吊掛け棒33を、コン
ベヤの進行方向に対して直角方向、及び進行方向と同方
向の2方向に揺動自在に保持し、吊掛け位置29に整列
している被吊荷物35を吊掛け棒33のフック34と干
渉しないように配置し、吊掛け位置29の手前で、吊掛
け棒33の下端部37を把持装置20で把持し強制的に
吊掛け位置29の中心に保持し、吊掛け棒33の上部が
吊掛け位置29の中心位置に達する点で、吊掛け棒33
を把持装置15と共に駆動機構15によって駆動し、フ
ック34と被吊荷物35の吊掛け部36と係合させて被
吊荷物35をフック34に吊掛け、吊掛け後、吊掛け棒
33をコンベヤ進行方向軸位置まで後退させる吊掛け装
置。及び、上記各動作を逆にすることによって実現す
る、吊掛けコンベヤに吊り掛けられている被吊荷物を取
り外す取外し装置。
り掛けたり、取り外す吊掛け装置、取外し装置を得る。 【構成】 吊掛けコンベヤ30の吊掛け棒33を、コン
ベヤの進行方向に対して直角方向、及び進行方向と同方
向の2方向に揺動自在に保持し、吊掛け位置29に整列
している被吊荷物35を吊掛け棒33のフック34と干
渉しないように配置し、吊掛け位置29の手前で、吊掛
け棒33の下端部37を把持装置20で把持し強制的に
吊掛け位置29の中心に保持し、吊掛け棒33の上部が
吊掛け位置29の中心位置に達する点で、吊掛け棒33
を把持装置15と共に駆動機構15によって駆動し、フ
ック34と被吊荷物35の吊掛け部36と係合させて被
吊荷物35をフック34に吊掛け、吊掛け後、吊掛け棒
33をコンベヤ進行方向軸位置まで後退させる吊掛け装
置。及び、上記各動作を逆にすることによって実現す
る、吊掛けコンベヤに吊り掛けられている被吊荷物を取
り外す取外し装置。
Description
【0001】
本考案は、物品を吊り掛けて搬送する吊掛けコンベヤの吊掛け作業、及び取外 し作業を簡単、安価に自動化する吊掛け装置、取外し装置に関するもので、実用 新案登録第3000764号に係わるものの動作速度を高速化し、高速で安全確 実な吊掛け装置、取外し装置を実現するものである。
【0002】 従来、この種の吊掛け装置としては、産業用ロボット等を使用し、吊り掛けよ うとする物品を吊掛けフックまで持ち上げ、且つ、吊掛けフックの移動に追尾し て吊り掛けるものが知られている。
【0003】
従来のものでは、産業用ロボット等が吊り掛けようとする被吊荷物を把持した 状態で、移動中の吊掛けコンベヤを追尾して吊り掛けているものの、吊掛けコン ベヤチェーンの伸び、及び移動速度の変動に対して吊掛け作業を確実に実行する ため、コンベヤフックの位置検出装置や速度検出装置、及び追尾速度自動調整装 置を装備するか、またはチェーンとコンベヤフックの契合を一時解除してコンベ ヤフックを停止して吊掛け作業を行い、再度チェーンと契合するなど、複雑、高 価なシステムが必要になるという問題点を有していた。
【0004】 更に、従来の方法では、重量物を短時間に吊り掛けることが困難であり、搬送 速度を上げて生産性向上を図ることが出来ないという問題点を有していた。
【0005】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、簡単、安価な構成で、確実に重量物を高速、短時間 に吊掛けコンベヤに吊り掛けるための吊掛け装置、取り外すための取外し装置を 提供しようとするものである。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案における吊掛けコンベヤの吊掛け、取外し 装置は、吊掛けコンベヤの吊掛け棒を、その連結部で前記吊掛けコンベヤの進行 方向に対して直角方向、及び進行方向と同方向の2方向に揺動自在に保持し、前 記吊掛けコンベヤの吊掛け棒の下端部が吊掛け位置の数10mm手前に達したこ とを第1位置検出器で検出すると、前記吊掛け棒の下端部を把持すると共に、前 記下端部を吊掛け位置まで強制的に移動させて保持する把持装置を備え、前記吊 掛けコンベヤの吊掛け棒の連結ロッドが、吊掛け位置に達したことを定位置検出 器で検出し、前記吊掛け棒のフックが、吊掛け位置に配置されている被吊荷物の 吊掛け部と係合するよう、前記吊掛け棒を把持装置と共に押込み駆動する駆動機 構を備えている。
【0007】 そして、前記フックが被吊荷物の吊掛け部と係合したことを、前記駆動機構の 押込み前進端検出器で検出したとき、吊掛け位置の前記被吊荷物の支持部材を解 放して、前記被吊荷物を前記フックで支持した後、前記駆動機構を後退駆動させ 、前記被吊荷物を吊り掛けた前記吊掛け棒を、吊掛けコンベヤの進行方向軸心位 置まで後退させた後、前記把持装置を解放するようにしている。
【0008】 このように、前記吊掛け位置の被吊荷物をフックで支持した後、前記駆動機構 により強制的に、かつ短時間に吊掛けコンベヤの進行方向軸心位置まで後退移動 させるため、早い時期にシュート上の次の被吊荷物を吊掛け位置に移動させるこ とが可能となり、速度の速い吊掛けコンベヤにも対応できることになる。
【0009】 また、前記フックを前記被吊荷物の吊掛け部に係合させるとき、前記フックの 曲がりや、前記被吊荷物の吊掛け部の位置異常等によって、前記フックが前記吊 掛け部と係合できないことを検出するため、吊掛けコンベヤの定位置検出器のコ ンベヤ進行方向の後方に第2位置検出器を設置し、前記第2位置検出器が連結ロ ッドを検出しても前記駆動機構が押込み前進端位置に達していないとき、前記被 吊荷物の係合失敗と判定して、前記駆動機構を後退駆動させると共に、前記把持 装置を解放するようにしている。
【0010】 更に、前記駆動機構に押込み駆動指令が与えられた後、一定時間経過しても前 記駆動機構が押込み前進端位置に達していないとき、前記被吊荷物の係合失敗と 判定して、前記駆動機構を後退駆動させると共に、前記把持装置を解放するよう にしてもよい。
【0011】 また、吊掛けコンベヤの吊掛け棒の連結ロッドが吊掛け位置に丁度達したこと を定位置検出器で検出するとき、前記定位置検出器のコンベヤ進行方向の僅か手 前側に、第3位置検出器を設置し、前記第3位置検出器が前記吊掛けコンベヤの 連結ロッドを検出後、一定時間経過後に前記定位置検出器が前記連結ロッドを検 出したとき、前記吊掛けコンベヤの移動速度が正常であると判断している。
【0012】
このようにして、重量の大きい被吊荷物を、吊掛けコンベヤに追従移動するこ となく一定位置に配置したまま、吊掛けコンベヤのフックを駆動させることによ って、吊掛けコンベヤへの吊り掛けが、確実に高速、短時間でおこなうことが可 能になる。
【0013】 また、上述の吊掛けコンベヤ、及び吊掛け装置において、吊掛けコンベヤの移 動方向を逆方向に、及び各位置検出器の設置位置を、前記吊掛けコンベヤの移動 方向に合わせて、逆方向位置に替えることにより、吊掛けコンベヤの被吊荷物を 取り外すことも容易に実現できる。
【0014】
実施例について図面を参照して説明する。 図1〜図5に示すように、吊掛け装置10の吊掛けコンベヤ30の進行方向は 、図1の矢印で示すように吊掛け装置10の左側から右側方向へと移動し、吊掛 けコンベヤ30の吊掛け棒33は、連結部32によって吊掛けコンベヤ30の進 行方向に対して直角方向、および進行方向と同方向の2方向に揺動自在に保持さ れ、また、この吊掛け棒33には被吊荷物35を吊り掛けるためのフック34が 設置されている。
【0015】 吊掛け装置10は、被吊荷物35を吊掛けコンベヤ30に吊り掛けるもので、 図1中で一点鎖線で示した基台11の横軸線を、吊掛けコンベヤ30の吊掛け棒 33の進行方向軸に一致させ、また基台11の吊掛け位置29が所望の位置とな るよう位置決めされた、図示しない土台上に固定された基台11上に設置する。
【0016】 この吊掛け装置10において、図2に示すように、吊掛け位置29に配列され ている被吊荷物35は、進行中の吊掛けコンベヤ30の吊掛け棒33のフック3 4と干渉しない位置に、そして、吊掛け棒33の連結部32を支点とした吊掛け 棒33の揺動動作による吊り掛け動作によって、吊掛け棒33のフック34が、 被吊荷物35の吊掛け部36と丁度係合できるように、吊掛け位置29に配列さ れている被吊荷物35は、その上側が吊掛けコンベヤ30がわに傾かせて配列し ている。
【0017】 図1中のこの基台11上の横軸線の手前側には、前記吊掛け位置29に被吊荷 物35を供給するためのフローコンベヤ或いは傾斜させたシュータ39が設置さ れ、このシュータ下部には、吊掛け位置29で被吊荷物35を位置決めする支持 部材26と、吊掛け位置29で被吊荷物35の有無を検出するワーク検出器45 (図3に記載)と、吊掛け位置29に被吊荷物35が有るとき、次の被吊荷物に よって吊掛け位置29に位置決めされている被吊荷物35が押されないようにす るための定配ストッパ18が設置されている。
【0018】 前記支持部材26は、上下シリンダ27に連結され、常時、シュータ39面と 同一の高さを保っているが、前記吊掛け棒33のフック34が被吊荷物35と係 合したことを検出した時、上下シリンダ27を図3中で下方向に駆動して支持部 材26をシュータ28面より下げ、被吊荷物35が吊掛けコンベヤ30のフック 34によって支持されて搬送されることを妨げないようにしてある。
【0019】 また、前述の支持部材26は、前記被吊荷物35が搬送移動されて、前記吊掛 け位置29に被吊荷物35が無くなったことをワーク検出器45で検出すると、 上下シリンダ27を図3中で上方向に駆動して支持部材26の上面をシュータ3 9の上面と同一の高さに揃え、次の被吊荷物35が吊掛け位置29に位置決めさ れるように動作する。
【0020】 前記定配ストッパ18は、定配用シリンダ19に連結され、常時、シュータ3 9面上より突き出した状態で、被吊荷物35が吊掛け位置29に入ることを止め ているが、前述の支持部材26の上面がシュータ39の上面と同一の高さで、か つ、吊掛け位置29に被吊荷物35が無いとき、定配用シリンダ19を図3中で 下方向に駆動して定配ストッパ18をシュータ39の上面より下げ、被吊荷物3 5が吊掛け位置29に移動可能にする。
【0021】 また、前述の定配ストッパ18は、被吊荷物35が吊掛け位置29に達したこ とがワーク検出器45で検出されると、定配用シリンダ19は図3中で上方向に 駆動され、定配ストッパ18はシュータ39の上面より突き出して、次の被吊荷 物35が吊掛け位置29にある被吊荷物35と干渉することを防ぐようにしてあ る。
【0022】 さらに、前記基台11の図1中の横軸線に沿って、前記吊掛けコンベヤ30の 吊掛け棒33の被吊荷物35を吊り掛けるためのフック34が、シュータ39上 及び吊掛け位置29に配列している被吊荷物35と干渉せず、かつ、吊掛け位置 29で被吊荷物35の吊掛け部36と丁度係合させるように案内するため、吊掛 け棒33の下端部37を挟んで案内する一組のガイドA12、ガイドB13が、 吊掛け位置29の数10cm手前から吊掛け位置29の近傍まで設置してある。
【0023】 また、前記吊掛け棒33の下端部37が、両ガイド12、13に案内されて吊 掛け位置29に接近するとき、吊掛け位置29の中心から数10mm手前に前記 下端部37の到達を検出する、第1位置検出器41が設置してある。
【0024】 前記第1位置検出器41で吊掛け棒33の下端部37を検出すると、吊掛け位 置29の中心下側位置に設置してある把持装置20により、前記下端部37を把 持し、強制的に前記下端部37を吊掛け位置29の中心に保持するようにしてあ る。
【0025】 この把持装置20は図4、図5に示すように、1組の旋回シリンダA23、旋 回シリンダB24と、一対の把持爪A21、把持爪B22より構成され、両旋回 シリンダ23、24はブラケットB25により駆動機構15の駆動軸17に固着 してある。
【0026】 また、旋回シリンダA23は図4、図5中で反時計方向に90度旋回し、その 旋回軸に把持爪A21が固着されており、また、旋回シリンダB24は同じく図 中で時計方向に90度旋回し、その旋回軸に把持爪B22が固着されている。
【0027】 さらに、この一対の把持爪A21、把持爪B22は、把持指令の無い時は図4 に示すように、把持爪A21は9時の方向、把持爪B22は3時の方向を向くよ うに設置されており、吊掛け棒33の通過を妨げないようにしてある。
【0028】 いま、第1位置検出器41で、吊掛け棒33の下端部37を検出すると、把持 指令が出され、両把持爪21、22の旋回動作が始まる。この時、把持爪A21 は反時計方向に旋回して吊掛け棒33の下端部37に当接し、前記下端部37は 、ガイドB13により下端部37の移動可能方向が制限されるため、把持爪A2 1に押される形で、吊掛けコンベヤ30の進行方向軸に沿って、吊掛けコンベヤ 30の連結部32を支点として傾斜することになる。
【0029】 更にこの時、前記他方の把持爪B22も時計方向に旋回しているため、前記吊 掛け棒33の下端部37は両把持爪21、22に挟み込まれた状態で、吊掛け位 置29の中心に保持されることになる。
【0030】 また、定位置検出器40は、吊掛けコンベヤ30の吊掛け棒33の上部が吊掛 け位置29の中心に達したことを検出するもので、ここでは、揺動動作をしない 連結ロッド31が、丁度吊掛け位置29の中心に達したことを検出するように、 設置してある。
【0031】 そして、吊掛けコンベヤ30が送られ、吊掛けコンベヤ30の連結ロッド31 が吊掛け位置29の中心に達したことを、定位置検出器40で検出すると、吊掛 け棒33のフック34を被吊荷物35の吊掛け部36と係合させるために、吊掛 け棒33の下端部37を把持装置20で保持したまま、押込み駆動する駆動機構 15が設置してある。
【0032】 この駆動機構15は、図1〜図5に示すように、吊掛け位置29の中心線上で 、被吊荷物35との対抗位置に、吊掛けコンベヤ30の吊掛け棒33の進行方向 軸をはさんだ後方に設置してあり、図示のようにシリンダ16、その駆動軸17 で構成され、ブラケットA28で基台11に固着され、また、その駆動軸17の 先端にはブラケットB25を介して、把持装置20が装着されている。
【0033】 いま、把持装置20が吊掛け棒33の下端部37を保持した状態で、前記吊掛 け棒33の上部の連結ロッド31が、吊掛け位置29の中心に達したことを、定 位置検出器40で検出すると、駆動機構15に押込み指令が与えられ、駆動軸1 7は把持装置20に吊掛け棒33の下端部37を保持したまま、押込み前進を始 め、吊掛け棒33のフック34は吊掛け位置29にある被吊荷物35の吊掛け部 36に係合することになる。
【0034】 そして、前記駆動軸17が押込み前進端に達したことを前進端検出器44で検 出すると、前述の被吊荷物35を吊掛け位置29で支持している支持部材26の 上下シリンダ27に下降指令が与えられ、支持部材26は図3中で下方向に移動 し、被吊荷物35は前記フック34により支えられることになる。
【0035】 前記支持部材26が下降端に達すると、前記駆動機構15に後退指令が与えら れ、駆動機構15は把持装置20に前記吊掛け棒33の下端部37を保持したま ま、吊掛け棒33のフック34に被吊荷物35を吊り掛けた状態で、吊掛け棒3 3の進行方向軸の位置まで後退し、後退端に達した後把持装置20の把持指令を 解放し、前記吊掛け棒33が吊掛けコンベヤ30の移動に従って搬送されること になる。
【0036】 さらに、前述の把持装置20の把持指令を解放するとき、吊掛け棒33に被吊 荷物35が加わったための前記吊掛け棒33の振動を押さえるため、吊掛け装置 10の出口側にガイドC14が設置してある。
【0037】 また、前記駆動機構15が前記下端部37を把持して後退し、後退端に達した 後、前述の支持部材26は上昇し、前記支持部材26が上昇端に達した後、前述 の定配ストッパ18が下降し、シュータ39上の次の被吊荷物35を吊掛け位置 29に導くことになる。
【0038】 また、前述の吊掛け棒33のフック34を被吊荷物35の吊掛け部35に係合 させるとき、前記フック34の曲がりや位置不良、また前記被吊荷物35の吊掛 け部36の位置異常のため、フック34と吊掛け部36の係合が出来ないことを 検出するため、図3に示すように、吊掛けコンベヤ30の定位置検出器40の、 コンベヤ進行方向の数10mm後方に第2位置検出器42が設置してある。
【0039】 即ち、前述の駆動機構15の押込み前進による吊り掛け動作中に、前記駆動軸 17が押込み前進端に達せず、その前進途中で阻止されているときでも、吊掛け コンベヤ30は進行中であり、吊掛けコンベヤ30の進行による障害を防止する ため、前記吊掛けコンベヤ30が第2位置検出器42の位置に達したとき、前記 フック34と前記吊掛け部36の係合失敗と判定して、駆動機構15の後退指令 と、把持装置20の把持指令解除を同時に行い、前記係合失敗による障害を防止 するようにしている。
【0040】 また、この係合失敗の判定は、前記駆動機構15に押込み前進指令が与えられ た後一定時間経過しても、前進端検出器44が駆動軸17の前進端到達を検出し ない時、前記フック34と吊掛け部36の係合失敗と判定してもよい。
【0041】 さらに、図3に示すように定位置検出器40のコンベヤ進行方向の数mm手前 側に、第3位置検出器43を設置してある。
【0042】 これは、吊掛けコンベヤ30の全周における吊掛け荷重のアンバランス、吊掛 けコンベヤ駆動輪やコンベヤチェーンの磨耗により、吊掛けコンベヤ30の移動 動作が間欠的になるとき、吊掛けコンベヤ30の吊掛け棒33が吊掛け位置29 で急激に移動したとき、これを検出して吊り掛け動作を行わないようにするため のものである。
【0043】 前述の吊掛け棒33の吊掛け位置29での急激な移動動作は、第3位置検出器 43が前記吊掛け棒33の連結ロッド31を検出した後、第3位置検出器43と 定位置検出器40の間隔を、吊掛けコンベヤ30の移動速度で除して求めた時間 以内に、定位置検出器40が前記連結ロッド31を検出したとき、吊掛けコンベ ヤ30が急激に移動したと判定して、吊掛け棒33の下端部37の把持装置20 による把持を解放し吊り掛け動作を行わないようにしている。
【0044】 前記吊掛けコンベヤ30、及び吊掛け装置10において、吊掛けコンベヤ30 の移動方向を図1の右側から左側方向へ反転させ、また、定位置検出器40を中 心に各位置検出器の関係位置を吊掛けコンベヤ30の移動方向変更に合わせて変 更し、定配ストッパ18、及び定配シリンダ19を撤去し、シュータ39の傾斜 を逆にすることによって、この吊掛け装置10はそのまま吊掛けコンベヤ30か らの被吊荷物35の取外し装置として使用できることとなる。
【0045】 この考案は、上述した一実施例の構成に限定されることなく、この考案の要旨 を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることは言うまでもない。例えば、 コンベヤの移動方向が逆方向のもの、吊掛けフックが多段のもの、吊掛け棒に傾 斜を与えたもの、把持装置、駆動機構に他の動力源を用いたものに於いても、適 用できるようにしてある。
【0046】
本考案は、上述のとおり構成されているので、以下に記載する効果を奏する。
【0047】 請求項1の吊掛け装置においては、質量の小さい吊掛けフックを移動させて被 吊荷物の吊り掛けを行うため、小さい動力で重量物の吊り掛けが可能となると共 に、一定位置での吊り掛けを行うため、高速で確実な吊掛け装置を簡単で安価に 実現することが出来る。
【0048】 請求項2の吊掛け装置においては、あらかじめ吊掛け棒の下端部を強制的に吊 掛け位置中心に把持装置で位置決め保持し、吊掛け棒の上部が吊掛け位置丁度達 したときに駆動機構により装着するもので、吊掛けフックと被吊荷物の吊掛け部 の位置合わせ精度が高く、高速で確実な吊掛け、取外し両動作に対応できる吊掛 け装置、取外し装置を実現できる。
【0049】 請求項3の吊掛け装置の制御法においては、吊掛けフックや被吊荷物の吊掛け 部の形状異常や位置異常により、吊掛けフックによる係合が失敗することを検出 することによって、吊掛けコンベヤや吊掛け装置に障害を与えないようにした、 安全確実な吊掛け装置の制御を実現できる。
【0050】 請求項4の吊掛け装置の制御法においては、簡単な構成で係合失敗を検出し、 安価で安全な吊掛け装置の制御を実現できる。
【0051】 請求項5の吊掛け装置の制御法においては、吊掛けコンベヤチェーンの伸びや 磨耗、駆動輪の磨耗、全吊掛け荷重の偏り等で発生する、吊掛けコンベヤの移動 速度の吊掛け位置での間欠的な変動を検出して、吊掛け異常や失敗を防ぎ、吊掛 けコンベヤや吊掛け装置に与える障害を未然に防止した、安全確実な吊掛け装置 の制御を実現できる。
【0052】 請求項6においては、簡単な変更で吊掛けコンベヤで搬送されている被吊荷物 の取外し装置を、安価に実現できる。
【図1】吊掛け装置の平面図である。
【図2】吊掛け装置の要部断面図である。
【図3】吊掛け装置の吊掛け位置の要部断面図である。
【図4】把持装置の平面図である。
【図5】把持装置の把持時の平面図である。
10 吊掛け装置 11 基台 12 ガイドA 13 ガイドB 14 ガイドC 15 駆動機構 16 シリンダ 17 駆動軸 18 定配ストッパ 19 定配シリンダ 20 把持装置 21 把持爪A 22 把持爪B 23 旋回シリンダA 24 旋回シリンダB 25 ブラケットB 26 支持部材 27 上下シリンダ 28 ブラケットA 29 吊掛け位置 30 吊掛けコンベヤ 31 連結ロッド 32 連結部 33 吊掛け棒 34 フック 35 被吊荷物 36 吊掛け部 37 下端部 39 シュータ 40 定位置検出器 41 第1位置検出器 42 第2位置検出器 43 第3位置検出器 44 前進端検出器 45 ワーク検出器
Claims (6)
- 【請求項1】 吊掛けコンベヤ(30)の吊掛け棒(3
3)を、連結部(32)で前記吊掛けコンベヤ(30)
の進行方向に対して直角方向に揺動自在に保持し、移動
中の吊掛けコンベヤ(30)の吊掛け棒(33)が吊掛
け位置(29)に丁度達したことを定位置検出器(4
0)で検出したとき、前記吊掛け棒(33)の下端部
(37)を前記吊掛け位置(29)に保持するたの把持
装置(20)で把持し、前記吊掛け棒(33)のフック
(34)を、前記吊掛け位置(29)に配置されている
被吊荷物(35)の吊掛け部(36)に係合するよう
に、前記把持装置(20)で把持された吊掛け棒(3
3)を前記把持装置(20)と共に駆動するための、駆
動機構(15)を具備することを特徴とする吊掛け装
置。 - 【請求項2】 吊掛けコンベヤ(30)の吊掛け棒(3
3)を、連結部(32)で前記吊掛けコンベヤ(30)
の進行方向に対して直角方向、および進行方向と同方向
の2方向に揺動自在に保持し、移動中の吊掛けコンベヤ
(30)の吊掛け棒(33)が吊掛け位置(29)の数
10mm手前に達したことを第1位置検出器(41)で
検出し、前記第1位置検出器(41)の検出信号によっ
て、前記吊掛け棒(33)の下端部(37)を把持し、
前記吊掛け棒(33)の下端部(37)を吊掛け位置
(29)まで強制的に移動させ、前記吊掛け位置(2
9)に保持するための把持装置(20)を備え、前記吊
掛けコンベヤ(30)の吊掛け棒(33)の連結ロッド
(31)が吊掛け位置(29)に丁度達したことを定位
置検出器(40)で検出したとき、前記吊掛け棒(3
3)のフック(34)を吊掛け位置(29)に配置され
ている被吊荷物(35)の吊掛け部(36)に係合する
よう、前記把持装置(20)で把持された吊掛け棒(3
3)を前記把持装置(20)と共に押込み駆動するため
の駆動機構(15)を具備し、前記フック(34)が前
記被吊荷物(35)の吊掛け部(36)に係合したこと
を、前記駆動機構(15)の前進端検出器(44)で検
出したとき、吊掛け位置の前記被吊荷物(35)の支持
部材(26)を降下して、前記被吊荷物(35)を前記
吊掛け棒(33)のフック(34)で支持した後、前記
駆動機構(15)を後退駆動させ、前記被吊荷物(3
5)を吊り掛けた前記吊掛け棒(33)を、吊掛けコン
ベヤ(30)の進行方向軸心位置まで後退させた後、前
記把持機構(20)を解放するよう制御することを特徴
とする吊掛けコンベヤの吊掛け装置。 - 【請求項3】 吊掛け棒(33)のフック(34)を吊
掛け位置(29)に配置されている被吊荷物(35)の
吊掛け部(36)と係合するよう、把持装置(20)で
把持された吊掛け棒(33)を前記把持装置(20)と
共に、駆動機構(15)で押込み駆動し、前記フック
(34)を前記被吊荷物(35)の吊掛け部(36)に
係合させるとき、前記フック(34)の曲がりや、前記
被吊荷物(35)の吊掛け部(36)の位置異常等によ
って、前記フック(34)が前記吊掛け部(36)と係
合できないことを検出するため、吊掛けコンベヤ(3
1)の定位置検出器(40)のコンベヤ進行方向の後方
に第2位置検出器(42)を設置し、前記第2位置検出
器(42)が連結ロッド(31)を検出しても前記駆動
機構(15)が押込み前進端位置に達していないとき、
前記被吊荷物(35)の係合失敗と判定して、前記駆動
機構(15)を後退駆動させると共に、前記把持機構
(20)を解放するよう制御することを特徴とする請求
項2記載の吊掛け装置。 - 【請求項4】 吊掛け棒(33)のフック(34)を吊
掛け位置(29)に配置されている被吊荷物(35)の
吊掛け部(36)と係合するよう、把持装置(20)で
把持された吊掛け棒(33)を前記把持装置(20)と
共に、駆動機構(15)で押込み駆動し、前記フック
(34)を前記被吊荷物(35)の吊掛け部(36)に
係合させるとき、前記フック(34)の曲がりや、前記
被吊荷物(35)の吊掛け部(36)の位置異常等によ
って、前記フック(34)が前記吊掛け部(36)と係
合できないことを検出するため、前記駆動機構(15)
に押込み駆動指令が与えられた後、一定時間経過しても
前記駆動機構(15)が押込み前進端位置に達していな
いとき、前記被吊荷物(35)の係合失敗と判定して、
前記駆動機構(15)を後退駆動させると共に、前記把
持機構(20)を解放するよう制御することを特徴とす
る請求項2記載の吊掛け装置。 - 【請求項5】 吊掛けコンベヤ(30)の吊掛け棒(3
3)の連結ロッド(31)が吊掛け位置(29)に丁度
達したことを定位置検出器(40)で検出するとき、前
記定位置検出器(40)のコンベヤ進行方向の僅か手前
側に、第3位置検出器(43)を設置し、前記第3位置
検出器(43)が前記吊掛けコンベヤ(30)の連結ロ
ッド(31)を検出後、一定時間経過後に前記定位置検
出器(40)が前記連結ロッド(31)を検出したと
き、前記吊掛けコンベヤ(30)の移動速度が正常であ
ると判断し制御することを特徴とする請求項2記載の吊
掛け装置。 - 【請求項6】 請求項2の吊掛けコンベヤ(30)、及
び吊掛け装置(10)において、吊掛けコンベヤ(3
0)の移動方向を逆方向に、及び各位置検出器の設置位
置を、前記吊掛けコンベヤ(30)の移動方向に合わせ
て、逆方向位置に替えることにより実現する吊掛けコン
ベヤの被吊荷物の取外し装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994008248U JP3005273U (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 吊掛けコンベヤの被吊荷物の吊掛け・取外し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994008248U JP3005273U (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 吊掛けコンベヤの被吊荷物の吊掛け・取外し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3005273U true JP3005273U (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=43141178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994008248U Expired - Lifetime JP3005273U (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 吊掛けコンベヤの被吊荷物の吊掛け・取外し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3005273U (ja) |
-
1994
- 1994-06-15 JP JP1994008248U patent/JP3005273U/ja not_active Expired - Lifetime
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