JP3005096U - 流体試料用サンプルバッグ - Google Patents
流体試料用サンプルバッグInfo
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- JP3005096U JP3005096U JP1994007930U JP793094U JP3005096U JP 3005096 U JP3005096 U JP 3005096U JP 1994007930 U JP1994007930 U JP 1994007930U JP 793094 U JP793094 U JP 793094U JP 3005096 U JP3005096 U JP 3005096U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車排気ガスやその他の流体試料を収容す
ることができ、かつ構造が簡単で、製造が容易であり、
かつ安価な流体試料サンプルバッグを提供すること。 【構成】 SUS304またはSUS316などのよう
に溶接可能なオーステナイト系ステンレス鋼で、厚さ1
5μm〜100μmの薄板の継目部分を溶接し、口金部
にSUS製パイプ金具を溶接した構造の流体試料用サン
プルバッグ。
ることができ、かつ構造が簡単で、製造が容易であり、
かつ安価な流体試料サンプルバッグを提供すること。 【構成】 SUS304またはSUS316などのよう
に溶接可能なオーステナイト系ステンレス鋼で、厚さ1
5μm〜100μmの薄板の継目部分を溶接し、口金部
にSUS製パイプ金具を溶接した構造の流体試料用サン
プルバッグ。
Description
【0001】
この考案は自動車排気ガス等の流体試料を収容可能なステンレス薄板製試料バ ッグに関するものである。このような試料バッグは自動車排気ガスやその他の流 体試料を収容する場合の高精度な試料品質の維持を必要とする化学・環境産業分 野で使用される。
【0002】
自動車排気の試料などを採取して保持するとき、従来はプラスチックフィルム 製の試料バッグが用いられてきた。そのプラスチックフィルムはテドラーなど比 較的表面の反応性が少なく、ガス透過の無視できる材質が用いられてきた。しか し、最近はきわめて低濃度の汚染成分を正確に測定する必要が生じ、試料バッグ の材質は従来以上に高度な清浄性が求められるようになった。
【0003】
低濃度の汚染成分の測定にプラスチックフィルム製試料バッグを繰返し使用す るときはその内表面を清浄にするために50℃以上の高温度で表面の吸着成分を 離脱させる必要がある。また水分など凝縮し易い成分を凝縮させないで試料バッ グ内に保持するときは、50℃以上の温度に保つ必要がある。このような高温度 条件ではプラスチックフィルムなどは可塑剤などの気化が生じたり、付着成分の 気化を生じたりして、正確な測定や分析が困難になることが多くなった。
【0004】 プラスチックフィルムは弾性に富んで可撓性の試料バッグとして適当な面もあ るが、200℃以上の高温にできないなどの欠点がある。
【0005】 この考案は上記の如き事情に鑑みてなされたものであって、自動車排気ガスや その他の流体試料を収容することができ、かつ構造が簡単で、製造が容易であり 、かつ安価な流体試料サンプルバッグを提供することを目的とするものである。
【0006】
本考案では表面の活性がきわめて低く、とくに耐蝕性と耐熱性に優れたステン レス鋼を試料バッグ材として使用し、その薄板の厚さを100μm以下として弾 性は小さいが可撓性をもった試料バッグを構成する手段を選択した。バッグ形成 のために平面状のSUS304またはSUS316の15μm〜100μm、好 ましくは15μm〜50μm厚さの薄板の接合部を電子ビーム溶接またNiろう など高温ろう付けして密閉容器を形成させ、一部に試料流体の流出入のためのパ イプフィッティング金具たとえばSUS316製袋ナットを溶接し、密閉容器内 部と外部パイプとを気密を保持して流通できるようにして、試料バッグとして全 てSUS材で構成する。
【0007】
SUS材の薄板は材質の剛性は大きいが、100μm以下の薄板のために変形 は比較的容易となり、見掛け上の可撓性を有するようになる。例えば、300m m以上の各辺をもつ角形のバッグでは、50μmの板厚の場合、内側圧力が50 mmH2 O程度外側より大きくなると、100mm以上の膨らみを生じる。20 μmの板厚の場合は10mmH2 O程度の差圧で、十分な膨らみを生じさせるこ とができ、比較的低い圧力差で可変容量の密閉容器としての試料バッグが実現す る。
【0008】
図1及び図2において1はサンプルバッグであり、サンプルバッグ1はバッグ 本体2にパイプ金具3を溶接または高温ろう付して具えている。
【0009】 バッグ本体2は上片4と下片5と両端部のひだ6,7をそれぞれの縁部でシー ルして、折り畳み可能な袋としたものである。サンプルバッグ1の容量は例えば 1〜200lである。図3にはバッグ本体2の展開図が示されている。
【0010】 バッグ本体2、上片4、下片5、ひだ6、ひだ7はSUS304またははSU S316などのような溶接可能なオーステナイト系ステンレス鋼の厚さ15μm 〜100μm(好ましくは15μm〜100μm)の薄板で構成される。バッグ 本体2の上片4はABCDの矩形であり、下片5はA″B′D′C″の矩形であ り、ひだ6はBGB′D′HDの形状をなし、ひだ7はAEA′C′FCの形状 をなし連続して形成される。ひだ6の直線BD、直線GH及び直線B′D′、ひ だ7の直線AC、直線EF及び直線A′C′を折り目として折り畳み、直線A″ C″と直線A′C′、曲線A′Eと曲線EA、曲線C′Fと曲線FC、曲線BG と曲線GB′、曲線DHと曲線HD′、直線ABと直線A″B′、直線CDと直 線C″D′と溶接または高温ろう付してシールする。
【0011】 ひだ6及び7はサンプルバッグ1を畳んだ状態において直線AC、直線A′C ′及び直線BD、直線B′D′の外側に出るように構成してもよいし、或いは内 側に入り込むように構成しても良い。(図2はひだ6及び7が内側に入り込んだ 状態を示している)。パイプ金具3はSUS製である。
【0012】 図4には他の実施例における各種の形状のひだを用いたサンプルバッグが示さ れており、サンプルバッグ1b(図4(a))はひだ6,7の縁8,9が曲線の みで形成されていて畳んだ状態でひだ6,7がサンプルバッグの内側になるよう に構成したものであり、サンプルバッグ1c(図4(b))はひだ6,7の縁8 ,9が曲線のみで形成されていて畳んだ状態でひだ6,7がサンプルバッグの外 側になるように構成したものであり、サンプルバッグ1d(図4(c))はひだ 6,7の縁8,9が2種の直線で形成されて畳んだ状態でひだ6,7がサンプル バッグの内側になるように構成したものである。
【0013】 このように構成されたサンプルバッグは図2に示すように内側が真空に近く吸 引されて折り畳まれた状態で保管され、使用時には図1に示すように膨らんだ状 態で試料ガスを収容することができる。
【0014】
この考案による試料バッグは、全材質がSUS304またはSUS316のよ うな耐蝕性、耐熱性に優れた材料で構成されているため、自動車排出ガス、その 他腐食のある試料に対しても十分な耐性があり、また200℃以上の高温保持や 、500℃以上での有機成分の表面からの離脱も可能となり、あらゆる流体試料 のサンプリングバッグとして使用できる。しかも、差圧力10mmH2 O以下で 、十分な可変容量容器として使用することができ、低濃度の汚染物の試料ガスの 正確な測定に用い得る高度な清浄性をもった試料バッグとすることができる。ま たひだをつけた形状によって、試料流体の出入れによる大きな皺の発生を防止し 、薄板に比較的無理な応力を生じないで容易にバッグの容量を増すことができる 。
【図1】サンプルバッグの膨脹した状態の斜視図。
【図2】サンプルバッグの平面図。
【図3】サンプルバッグの展開図。
【図4】他のサンプルバッグの平面図。
1,1b,1c,1d サンプルバッグ 2 バッグ本体 3 パイプ金具 4 上片 5 下片 6 ひだ 7 ひだ 8 縁 9 縁
Claims (1)
- 【請求項1】 SUS304またはSUS316などの
ように溶接可能なオーステナイト系ステンレス鋼で、厚
さ15μm〜100μmの薄板の継目部分を溶接し、口
金部にSUS製パイプ金具を溶接した構造の流体試料用
サンプルバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007930U JP3005096U (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 流体試料用サンプルバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007930U JP3005096U (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 流体試料用サンプルバッグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3005096U true JP3005096U (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=43141005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994007930U Expired - Lifetime JP3005096U (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 流体試料用サンプルバッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3005096U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013519901A (ja) * | 2010-02-16 | 2013-05-30 | ネクストテック エルエルシー | 素早く変形する複合的な壁を備えた流体用の容器 |
JP2013521196A (ja) * | 2010-02-26 | 2013-06-10 | ネクストテック エルエルシー | 柔軟な金属合金の壁部を備えた流体サンプリング容器 |
JP2015507745A (ja) * | 2011-12-28 | 2015-03-12 | ネクストテック エルエルシー | サンプリング装置 |
-
1994
- 1994-06-09 JP JP1994007930U patent/JP3005096U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013519901A (ja) * | 2010-02-16 | 2013-05-30 | ネクストテック エルエルシー | 素早く変形する複合的な壁を備えた流体用の容器 |
US9846108B2 (en) | 2010-02-16 | 2017-12-19 | Nextteq Llc | Containers for fluids with composite agile walls |
JP2013521196A (ja) * | 2010-02-26 | 2013-06-10 | ネクストテック エルエルシー | 柔軟な金属合金の壁部を備えた流体サンプリング容器 |
JP2015507745A (ja) * | 2011-12-28 | 2015-03-12 | ネクストテック エルエルシー | サンプリング装置 |
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