JP3004974B1 - 建造物の非常用口壁構造体 - Google Patents

建造物の非常用口壁構造体

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JP3004974B1 JP28107898A JP28107898A JP3004974B1 JP 3004974 B1 JP3004974 B1 JP 3004974B1 JP 28107898 A JP28107898 A JP 28107898A JP 28107898 A JP28107898 A JP 28107898A JP 3004974 B1 JP3004974 B1 JP 3004974B1
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Abstract

【要約】 【課題】 建造物の壁や、出入口が閉戸の状態で地震に
よってその壁やドアに捩れや歪みが生じて押圧力がかか
った時自動的に開放開口して迅速に避難できる非常用避
難出口を確保する非常用口壁構造体である。 【解決手段】 建造物壁に予め設定されて非常用口2の
開口縁4に装着する内かまち3と該内かまち3内に嵌装
する非常用抜出壁体5の両接合側周端部を、非常時の避
難方向側に拡開する斜角端面形状6でつき合わせると共
に、該両接合側周端面の一側にはV字型剔作口7を設け
また他側には該V字型剔作口7に進入する出退自在な弧
頭形状の係合突起条物8を設けた建造物の非常用口壁構
造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地震や火事が起きた
際、室内から安全な室内にまた屋内から屋外へ脱出し迅
速に避難できる非常用口を兼備した建造物壁構造体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般家屋や企業事務所など建造
物の壁構造体は、居間と客間、調理室と食堂、洗面所と
会議室などの様に各部屋個別的に隔てるための壁と、ま
たこれらの壁には各室の出入口とするための引違いドア
や片開きまたは両開きドアなど壁的存在の各種の開閉ド
アを設けて建造されている。また壁は建造物上部の重み
を支える柱を隠しさらに遮音性が要求されるため厚く造
られ、ドアも高い遮音性や遮光性が要求される事から出
入口の壁に装着した枠体構造のを介して頑丈に嵌め込
まれる様にして造られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが一般家屋の様
に狭い空間に仕切られた部屋には一か所の出入口、また
大勢の人が一度に集まる大きな空間の会議室や休憩室に
おいてさえ地形や間取りなど設計上の制約条件を受けて
二か所程度の出入口を設けた建造物が多い。この様に出
入口数の少ない部屋や室は、遮音性や遮光性は高く、冷
暖房の空調効率も高い利点がある。しかしながら、強い
地震に見舞われると建造物は揺れ、壁やドア取付用
捩れ、開閉ドアは歪み、出入口を容易に開放できなくな
る問題があった。また人がドアを閉戸状態で使っていた
部屋などでは出入口が堅く閉ざされ、室内に取り残され
た人は逃げ場を失って大惨事に繋がる危険性があった。
【0004】本発明は、上記したような従来の問題点に
鑑みたもので、壁が持つ音や光などの遮断機能性を損な
う事なく保持し、壁やドア取付フレームを捩り歪める突
然の大きな地震に見舞われても、建造物が捩れまたは歪
み始めた途端に壁の一部が自動的に開口し、室内に取り
残された人の安全避難通路を確保する事の出来る建造物
の壁構造体を提供する事を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成したもので、その要旨は、建造物壁に予め設定され
て非常用口の開口縁に装着する内と該内内に嵌装す
る非常用抜出壁体の両接合側周端部を、予め定められた
非常時の避難方向側に拡開する斜角端面形状で突き合わ
せると共に、該両接合側周端面の一側にはV字型剔作口
を設けまた他側には該V字型剔作口に進入する出退自在
な弧頭形状の係合突起条物を設け、必要によってはさら
にV字形剔作口の近傍に側面側より係合突起条物の弧頭
部に達する係合突起条物後退用差込み棒貫通孔を設けて
なる建造物の非常用口壁構造体である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながら詳細に説明する。図1および図2は本発明の一
実施例を示したもので、壁に非常用口を設けた場合の斜
視図(図1)と、図1のX−X線断面を斜視する拡大図
(2)を示す。図1において、1は建造物壁体である。
建造物壁体1は、建造物(図示せず)の屋内外または室
内外あるいは敷地などを仕切る壁で、木造製のものまた
モルタル製のものなど如何なるものでもよく、大きさや
厚みや構造、場所についても特に限定するものではな
い。2は非常用口である。非常用口2は、災害緊急時に
使用される出入口であり、建造物壁体1の予め定められ
た位置に設けられている。また非常用口2の近傍には、
日常の出入に使用する通常用口を設けてもよい。3は内
である。内3は、横木や縦木を枠体構造に組み合わ
せたもので、非常用口2の壁縁すなわち建造物壁体1の
開口縁4に装着する様に取り付けられている。5は非常
用抜出壁体である。非常用抜出壁体5は、非常用口2を
塞ぐ様に内3に装着し、しかも非常用抜出壁体5と内
3の両接合側周端部は、図2でその一部を示す様に、
予め定められた災害緊急時の避難方向側(矢印で示す)
に拡開する斜角端面形状6の突き合わせた継ぎ手形状で
嵌装されている。すなわち、地震の如き振動や揺れで建
造物壁体1が捩れたりあるいは歪んだりすると内3が
変形し、変形した内3が、両者の拡開斜角端面を摺動
しながら非常用抜出壁体5を避難方向側に押し出す様に
作用し、最後には非常用抜出壁体5が内框3から抜け出
す様に自動的に外れ、全面開口し、非常用口2を確保す
る構造に組み立てられている。本発明において、非常用
抜出壁体5と内3との両接合側周端部を避難方向側に
拡開する斜角端面形状6で突き合わせ嵌装する事で、非
常用抜出壁体5を避難方向側に抜け出し易くする効果を
奏する。この場合の非常用抜出壁体5の構造は、建造物
壁体1の様に厚くてもよくまた一般に使用されている通
常用口のドアの様に軽くて開放し易い鏡板(または嵌め
板)の如き薄くてもよく、その周端縁についても特に限
定するものではないが、開口する度に隅角部を損傷する
事もなく、外観性もよく、しかも内3を滑り易くして
抜け出し易く全面開口するために額縁の如き外を装着
してもよい。図1は、外を使用しない場合の非常用口
の非常用抜出壁体5を示す。
【0007】なお本発明において、内3と非常用抜出
壁体5またはその外との両接合側周端部の斜角端面形
状6の角度については特に限定しないが、本来壁がもつ
遮音性や遮光性を著しく損なわず、緊急時の開放と開口
のし易さなどを考慮して30〜60度が望ましい。
【0008】上記の様に構成された建造物壁体1の非常
用口2に内框3を介して嵌装された非常用抜出壁体5
は、人が接触したりあるいは物が衝突すると内框3から
容易に離脱し、非常用口2を開放する。これでは建造物
の中で要求される壁ではなく、普通の壁と同じ様に安全
上や防犯上から堅牢な壁体が要求される。本発明の建造
物壁構造体においては、さらに非常用口2の内框3と非
常用抜出壁体5との両接合側周端部に、次のような係合
手段を行じている。図3は、非常用口2の内框3と非常
用抜出壁体5とが斜角端面形状6で突き合わせられた両
接合側周端面の下部側係合手段を、建造物壁体1の壁面
方向に切断した場合の断面を、拡大して示したものであ
る。図3において、7はV字型剔作口である。V字型剔
作口7は、内框3の両接合側周端面の一部を内面方向に
剔り取って作ったV字型の開放口であり、また室内側に
も開口したV字型の開放口でもある。8は弧頭形状の係
合突起条物で、圧縮用コイルバネ9を内蔵する構造ある
いはシリンダーなどの伸縮機構を設けて構成したもの
で、弧頭側はV字型剔作口7に進入しまたその後部側は
非常用抜出壁体5の内框3側に穴10を設けて埋め込む
様に取付けられている。なお図3は、内框3にV字型剔
作口7をまた非常用抜出壁体5に出退自在な弧頭形状の
係合突起条物8を設けた場合の一実施例を示したもので
あって、両者を上下または左右に入れ替えて取付けても
よく、両接合側周端面の一辺にV字型剔作口7と出退自
在な弧頭形状の係合突起条物8を2個以上並設したりま
たこれらを交互に並べ換えて設けてもよい。すなわち、
本発明における係合手段は、V字型剔作口7と該V字型
剔作口7に進入する出退自在な弧頭形状の係合突起条物
8とが対峙する位置でかつ両接合側周端面側に設けら
れ、平常時は出退自在な弧頭形状の係合突起条物8をV
字型剔作口7の最深部に格納させて内框3に非常用抜出
壁体5を強く嵌装し、安全上と防犯上から堅牢な 壁体を
図り、また内框3を捩る程度の地震が起こって内框3の
押圧力を非常用抜出壁体5が受けると避難方向側に押し
出されながら自動的に開放し、また出退自在な弧頭形状
の係合突起条物8も追従して後退しながらV字型剔作口
7の最深部から斜角端面形状6の斜面へと移動し、係合
機能を全面解放する。
【0009】上記の様に構成された本発明は、平常時は
出退自在な弧頭形状の係合突起条物8の弧頭部がV字型
剔作口7に進入して建造物出入口2に内3と非常用抜
出壁体5をしっかりと係合し、本来の壁に要求される特
性の維持と保守を図る。また地震などで建造物壁体1や
3を捩るなどの非常時が発生した場合は、内3の
押圧力によって避難方向側に開放する非常用抜出壁体5
に追従して出退自在な弧頭形状の係合突起条物8も後退
しながらV字型剔作口7から斜面上に移動し、係合する
非常用抜出壁体5を解放し、建造物壁体1に非常用口2
を素早く自動的に開放し、全面開口し、人の避難誘導口
を確保する。
【0010】図4は本発明の他の一実施例で、建造物壁
体1の厚み方向すなわち図3のY−Y線断面図を示した
ものである。11は、係合突起条物後退用差込み棒貫通
孔である。係合突起条物後退用差込み棒貫通孔11は、
内框3または非常用抜出壁体5の表面からV字型剔作口
7の最深部に係着する出退自在な弧頭形状の係合突起条
物8の弧頭部分に達する孔で、大地震前の微小な予震あ
るいは臨時に非常用抜出壁体5を手動的に開放したい時
に釘や硬い針金などの細い棒を差し込んで、孤頭部を後
退させ、内3から非常用抜出壁体5を抜け出させ、非
常用口2を全面開口する。この様な係合突起条物後退用
差込み棒貫通孔11は、室外壁や室内壁などの内外両壁
面に設けてもよいが、室外壁においては、防犯上から図
4に示す様に、室内側壁面のみに設ける方が好ましい。
【0011】上記の様に構成された本発明の非常用口壁
構造体は、建造物を築造する際のこれまでの壁やドアな
どと同じ工法で築造できる特長がある。
【0012】
【発明の効果】以上述べた様な本発明の非常用口壁構造
体によれば、強い地震に見舞われて家屋に歪みや捩れが
生じて非常用抜出壁体の嵌装されたに押圧力が作用す
ると瞬時に作動して非常用抜出壁体が開放されるため、
家屋の天井落下や崩壊危険の発生時のそれ以前に自動で
避難逃げ口が確保されるため、この非常用口壁構造体の
非常用抜出壁体が開放された非常用避難逃げ口に向かっ
て走り逃げ、屋外に脱出し、下敷きになる危険性を回避
することが出来る。
【0013】本発明は震度の強弱に因って作動するもの
ではなく、歪みや捩れが生じない限り作動しないため、
地震後においても該地震に関係なく平常通りに使用する
ことが出来る。
【0014】本発明は上記した様に歪みや捩れが生じな
い限りから非常用抜出壁体が自動開放されないが、手
動による開放の必要がある時はの室内側に設けた差込
み棒貫通孔に棒を差込むことによって、係合突起条物の
係合を解除することができ、従って手動による開放もで
きる。また差込み棒貫通孔は屋内側に設けてあるので防
犯上も安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示したもので、壁に非常用
口を設けた場合の斜視図。
【図2】図1のX−X線断面を斜視する拡大図。
【図3】内3と非常用抜出壁体5とが斜角端面形状6
で突き合わせられた両接合側周端面の下部側係合手段を
建造物壁体1の壁面方向に切断した場合の拡大断面図。
【図4】本発明の他の一実施例で、建造物壁体1の厚み
方向すなわち図3のY−Y線断面図を示す。
【符号の説明】
1 建造物壁体 2 非常用口 3 内 4 開口縁 5 非常用抜出壁体 6 斜角端面形状 7 V字型剔作口 8 係合突起条物 9 バネ 10 穴 11 差込み棒貫通孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物壁に予め設定されて非常用口
    (2)の開口縁(4)に装着する内框(3)と該内框
    (3)内に嵌装する非常用抜出壁体(5)の両接合側周
    端部を、予め定められた非常時の避難方向側に拡開する
    斜角端面形状(6)で突き合わせると共に、該両接合側
    周端面の一側にはV字型剔作口(7)を設けまた他側に
    は該V字型剔作口(7)に進入する出退自在な弧頭形状
    の係合突起条物(8)を設け、さらにV字型剔作口
    (7)の近傍に側面側より前記した係合突起条物(8)
    の弧頭部に達する係合突起条物後退用差込み棒貫通孔
    (11)を設けて構成した事を特徴とする建造物の非常
    用口壁構造体。
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