JP3004647U - ブックカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 書架に収納すると表紙の背が突出してしまう
横長形の本を，他の一般的な縦長形の本と同じに縦置き
にして，しかも標題を得ながら書架に収納する。 【構成】ブックカバーの上辺・下辺いずれかを延設し，
延設した辺にもあらかじめ標題を印刷しておき，本を縦
置きに書架に収納するときは，延設した辺を引き出して
表紙とブックカバーの間に差込み，収納する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は，カバー本体の上辺・下辺いずれかを延設し，延設した辺には あらかじめ標題等を印刷等の手段で表示して，縦横収納可能になるブックカ バーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来，横長形のブックをそのまま書架に収納すると，他の一般的な縦長形 のブックよりも背が突出し，縦置きにして収納すると，突出は解消されるが 標題が得られないという欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は，その欠点を除くために，ブックの背が突出することなく，しか も標題を得ながら，縦置きでも横置きでも自由に収納が可能なブックカバー とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

図で説明すると，ブックカバーの辺を延長した図７のようなカバーを作成 する。 標題等を表示した部分の下辺を延設する。ブックの厚みと略同等の厚み幅 の位置には折畳線を施す。 折畳線を施した延設辺には，カバー本体の標示物を印刷するとき同時に標 題等も印刷しておく。 ブックを縦置きに書架に収納するときは，カバー本体と延設辺の隣接部分 を折畳み，さらに差込辺を表紙裏面に差し込む。

【０００５】

【作用】

通常，図１・図２のように，延設したカバーの辺は本の表紙に折り込んで おく。ブックを他のブックと同じように書架に縦置きに収納しようとすると きは，辺を図３・図４のように広げ，さらに辺を図４・図５のように表紙と カバーの間に差し込み，図６のようにブックを縦置きにして収納する。

【０００６】

【実施例】

横長形のブックを縦置きにして書架に収納するには，図２のように表紙を 開き裏に折畳んである縦置き用カバーの背表紙となる６及び隣接されている 差込辺７をカバー本体と連接している折畳線９に沿って開く。

【０００７】 縦置き用カバー背表紙６には，横置き用カバー表紙に印刷されてある同じ 標題を予めカバー印刷する際に印刷しておく。

【０００８】 図４のように縦置き用カバー背表紙６及び差込み辺７を開いたまま表紙を 閉じ，カバー本体と連接している折り込み線９を内側に折り，更に縦置き用 カバー背表紙をブックと略同等の厚さのところでブックを巻くように折り込 む。

【０００９】 差込み辺７は両端を図４の１１のようにテーパーにして，差込み辺７が， 表紙裏面とカバーの間に差込みしやすいようにする。

【００１０】 カバー掛けを完了したブックは，図６のように他の一般的本と同じように 縦置きすることにより，背表紙が突出することなく，しかも標題を得ながら 収納することができる。

【００１１】

【考案の効果】

横長形の本にもかかわらず，他の一般的な縦長形の本と同じに，標題が見 えながら本の背が突出することなく，本を縦置きにして書架に収納できるの で便利である。本考案によって，今後横長形の体裁が適している写真集や詩 集エッセー集に活用されること大である。また，このような収納が可能にな ることによって，横長形の本が以前にも増して出版される事が期待される

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の作用前の斜視図である。

【図２】本考案の作用の第１段階（表紙を開きカバーを
延設した辺部を広げる）の斜視図である。

【図３】考案の作用の第２段階（カバーを延設した辺部
を広げた）の斜視図である。

【図４】表紙側から見た本考案の作用の第３段階（カバ
ーの延設した辺部を折り表紙裏面とカバーの間に差込
む）の斜視図である。

【図５】本考案の作用最終段階（カバーの延設した辺部
を表紙とカバーの間に差込み完了したところ）の斜視図
である。

【図６】作用が完了した書架を，縦置きにして収納する
斜視図である。

【図７】本考案のブックカバーの平面図である。

【符号の説明】

１ ブックカバー ２ 折り返し部 ３ 表紙裏面 ４ カバー標題部分 ５ 折り返し部 ６ カバー背表紙（縦置き用） ７ 差込辺 ８ カバー背表紙（横置き用） ９・１０・１２・１３・１４ 折畳線 １１ 差込辺テーパー部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】カバーの本体の上辺と下辺の少なくとも一
   方を折畳線を介し延設し，この延設部に，文字・図形等
   の表示物を施したことを特徴とするブックカバー。
2. 【請求項２】上記したカバー本体は，横長形状のブック
   （本，書籍等を含む）をカバーするものである請求項１
   記載のブックカバー。
3. 【請求項３】上記したカバー本体の延設部の折畳幅は，
   ブックの厚みと略同等である請求項１記載のブックカバ
   ー。
4. 【請求項４】上記した延設部には，ブックの表紙裏面に
   差込む差込辺を有する請求項１記載のブックカバー。
5. 【請求項５】延設部に表示した表示部とカバー本体の主
   表示部とを同一した請求項１乃至４の何れかに記載のブ
   ックカバー。