JP3004172U - ブック型コンパクトディスクケース収納用ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】本考案は、コンパクトディスクケースと解説
本、ＦＤ等を一緒に組み合わせて収納できる小型で簡易
なブック型のホルダーを提供することを目的とする。 【構成】本考案のブック型コンパクディスクケースは、
二つ折形式の箱型収納容器であり、一方の表紙２の内側
面にコンパクトディスクケース４を収容する収納部５が
形成され、この収納部５は、この表紙の小口側辺縁６か
ら立上がって表紙の内側面と平行なカバー部材７で袋状
にされ、このカバー部材７は、中央部よりも背表紙側に
延びて、表紙内側面に折曲し、その先端辺縁部８が表紙
２の内側面に貼着され、その折曲部に前記ケース受け入
れ用開口９が形成され、他方の表紙３の上下辺縁には、
前記ケース収納部の上下開口に挿入されるフラップ１
２、１３が一体に取り付けられ、その表紙の内側面に
は、コンパクトディスクに必要な組み合わせ部材１５を
保持させることのできる構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はコンパクトディスクケースを収納するブック型のホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、コンパクトディスク（以下、ＣＤという。）は、通常、表面の傷つきや 塵等の付着を防止するため、開閉板付きの硬質のプラスチックケースに、簡単な 解説書と共に収納されており、解説文が長い場合には、製本されて別売されるか 、一つの箱型ケースに上記ＣＤケースと共に収納されている。 また、最近のアプリケーションソフトには、フロッピーディスク（以下、ＦＤ という。）などの記録メディアと、ソフトに関する音楽が入ったＣＤケースを一 緒に組み合わせて販売する場合が多く、この場合にも、一つの箱型ケースにＦＤ 等とＣＤケースが解説本と一緒に収納されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来のようにＣＤ収納ケースと解説本を別々に揃えたり、一つの 箱型ケースにＦＤや解説本などと一緒に保管する場合は、扱いにくく、保管スペ ースをとるという問題があった。そこで、ＣＤケースと解説本、ＦＤ等を一緒に 組み合わせて収納できる小型で簡易なケースが望まれている。 本考案は、上記従来の問題点を解決するもので、上記ＦＤ、解説本などと一緒 に収納できるコンパクトで簡易なブック型のホルダーを提供することを課題とす る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案者は、上記課題を解決するために種々検討を重ねた結果、実用的に望ま しいブック型コンパクトディスクケース収納用ホルダーを完成させた。 すなわち、本考案は、二つ折形式の箱型収納容器であって、一方の表紙の内側 面にコンパクトディスクケースを収容する収納部が形成され、この収納部は、一 方の表紙の内側面と小口側辺縁から立ち上がって表紙の内側面と平行なカバー部 材で袋状にされ、このカバー部材は、中央部よりも背表紙側に延びて、表紙内側 面に折曲し、その先端辺縁部が表紙内側面に貼着され、その折曲部に前記ケース 受け入れ用開口が形成され、他方の表紙の上下辺縁には、前記ケース収納部の上 下開口に挿入されるフラップが一体に取り付けられ、その表紙の内側面には、Ｃ Ｄに必要な組み合わせ部材を保持させることを特徴とするブック型コンパクディ スクケース収納用ホルダーを要旨とするものである。

【０００５】 以下、本考案のブック型コンパクトディスクケース収納用ホルダー（以下、ホ ルダーと略記する。）について詳細に説明する。 本考案のホルダーに用いられる部材は、通常、板紙再生紙、段ボール紙などの 軽量で適度な強度を有する厚紙類を使用するが、樹脂を含浸した紙及び同等の板 体機能を有する樹脂板、例えば、ポリプロピレン、高密度ポリエチレンなどの板 状体を使用してもよい。これらの厚紙は、厚さが０．１５〜１．０ｍｍのものが 実用的である。

【０００６】 本考案のホルダーは、これらの厚紙を、背表紙をはさんで同じ方向に折り曲げ てブック型に形成されている。 本考案のホルダーのＣＤケース収納部は、一方の表紙の内側面に、表紙の小口 側辺縁からＣＤケースの厚みに対応する幅に立ち上がり、さらに表紙の内側面と 平行に折り曲げられたカバー部材で袋状に形成され、このカバー部材は、表紙内 側面の中央部ないし背表紙間で、表紙の内側面に折り曲げられ、その先端辺縁部 が表紙の内側面に貼着される。この貼着に際し、後述する他方の表紙の上下辺縁 に形成されるフラップの差込み部を受入れる部分を除いて、表紙内側面に接着す ることが重要である。

【０００７】 上記カバー部材が表紙内側面に折り曲げてできる折曲部には、ＣＤケースの収 納部となる開口部が形成される。この開口部は、通常、折曲部の中央ないし、若 干下側に設けられ、収納したＣＤケースがガタつかず、しかも出し入れがスムー ズにできるよう、ＣＤケースに対応する適切な大きさに形成される。

【０００８】 また、他方の表紙の上下辺縁に一体に取り付けられるフラップは、本考案のホ ルダーを閉じたときに、一方の表紙の上下辺縁の内側に差し込んで、両表紙間の 隙間をなくして、ホルダーを箱型にするものであって、先端の差込み部と蓋部で 形成され、その差込み部は、前記ＣＤケース収納部の上下開口と上記フラップ受 入れ部に差し込まれる。したがって、フラップの蓋部は、箱の厚さに対応する幅 に形成される。

【０００９】 さらに、他方の表紙の内側面には、ＣＤに関連して必要に応じて組み合わされ るＦＤや解説本が取り付けられる。例えば、ＦＤを組み合わせる場合には、ＦＤ を収納する袋体を他方の表紙の内側面に直接取り付けるか、このような袋体を内 側に取り付け、その開口部が、表側に開けられた厚紙を、表紙の内側に取り付け て形成される。また、解説本を組み合わせる場合には、表紙の内側面に取り付け られるか、解説本をおさめるポケットを設けてもよい。

【００１０】 また、本考案のホルダーのＣＤケース収納部は、両方の表紙の内側面に形成す ることもできる。この場合には、それに対応するフラップの厚みに形成される。

【００１１】 本考案のホルダーを、厚紙などで形成した場合、表紙の表側若しくは内側面に 、模様等を施した化粧紙を貼付することにより、ホルダー全体の意匠性と強度性 が付与され、商品価値が高められる。

【００１２】 また、本考案のホルダーにＣＤケースと共に収納されるものとしては、解説本 や、３．５インチＦＤ、５インチＦＤ、ＭＤ（ミニディスク）、ＩＣカードなど の記録メディアが挙げられる。

【００１３】

【作用】

本考案のホルダーのコンパクトディスクケース収納部は、一方の表紙の小口側 辺縁からケースの厚みに対応する幅に立ち上がり、表紙内面と平行なカバー部材 で袋状に形成されているため、コンパクトディスクケースの収納安定性を高める と共に出し入れを容易にする。

【００１４】 本考案のホルダーは二つ折りのブック型であり、厚紙などで形成されているた め軽量であり、またＣＤに必要な組み合わせ部材を一緒に収納できるので扱い易 い。さらに、表紙を閉じて、一方の表紙に形成されたＣＤケース収納部の上下開 口部とフラップ受け入れ部に、他方の表紙の上下辺縁に形成されたフラップを差 し込むことにより、保持機能に優れた箱型の収納ケースになる。

【００１５】

【実施例】

以下、添付図面により本考案のホルダーの一例を具体的に説明する。 図１は、本考案のホルダーを開いた状態の斜視図であり、図２は、閉じた状態 の斜視図である。

【００１６】 図１に示されるように本考案のホルダーは、背表紙１をはさんで表表紙２と裏 表紙３とからなるブック型に形成され、表表紙２の内側面には、ＣＤケース４を 収納するケース収納部５が形成されている。この収納部５は、表表紙２の小口側 辺縁６から立ち上がり、表表紙２の内側面と平行に延びるカバー部材７とその延 長上で表表紙２の内側面に折れ曲がり、その先端辺縁部８が表紙内側面に貼着さ れて袋状に形成され、その折曲部には、ＣＤケース４の受け入れ用開口９が形成 されている。

【００１７】 また、裏表紙３の上下辺縁には、差込み部１０と蓋部１１から形成されたフラ ップ１２、１３が一体に取り付けられ、裏表紙３の内側面には、ＦＤ収納用の袋 体（図示せず。）の開口部１４が形成され、そこに３．５インチのＦＤ１５が収 納されている。 本考案のホルダーは、図２に示すように、表表紙２と裏表紙３を閉じて、フラ ップ１２、１３を、ケース収納部５の上下開口１６とフラップ受入れ部１７に差 し込むことにより箱型に形成される。

【００１８】

【考案の効果】

本考案のブック型コンパクトディスクケース収納用ホルダーによれば、従来の 収納箱などに比べて製造が容易であり、製造コストを低く抑えることができる。 また、厚紙製であるためホルダーの軽量化を図ることができると共に、表紙を 閉じて箱型のケースにすることもできるので、コンパクトで簡易なＣＤケース収 納用ホルダーを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のブック型コンパクトディスクケース
収納用ホルダーの開いた状態の斜視図である。

【図２】 本考案のコンパクトディスクケース収納用ホ
ルダーを閉じた状態の斜視図である。

【符号の説明】

１ 背表紙 ２ 表表紙 ３ 裏表紙 ４ コンパクトディスクケース ５ コンパクトディスクケース収納部 ６ 表表紙の小口側辺縁 ７ カバー部材 ８ カバー部材の先端辺縁部 １２，１３ フラップ １０ フラップの差込み部 １１ フラップの蓋部 １４ ＦＤ収納用袋体の開口部 １５ ３．５インチＦＤ １６ ケース収納部の開口 １７ フラップ受入れ部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二つ折形式の箱型収納容器であって、一
   方の表紙の内側面にコンパクトディスクケースを収容す
   る収納部が形成され、この収納部は、一方の表紙の内側
   面と小口側辺縁から立ち上がって表紙の内側面と平行な
   カバー部材で袋状にされ、このカバー部材は、中央部よ
   りも背表紙側に延びて、表紙内側面に折曲し、その先端
   辺縁部が表紙内側面に貼着され、その折曲部に前記ケー
   ス受け入れ用開口が形成され、他方の表紙の上下辺縁に
   は、前記ケース収納部の上下開口に挿入されるフラップ
   が一体に取り付けられ、その表紙の内側面には、コンパ
   クトディスクに必要な組み合わせ部材を保持させること
   を特徴とするブック型コンパクディスクケース収納用ホ
   ルダー。