JP3003711U - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融樹脂の流動条件を変えて、多数個のキャ
ビティでの均質な成形を可能とする。 【構成】 挿通孔26を分岐ランナ22に連通して穿設し、
ランナ内に突出可能な形状の先端28a を持つスライドピ
ン28を挿通孔内に摺動可能に挿通している。スライドピ
ン28は、保持手段30によって、分岐ランナ22への先端28
a の適当な突出量のもとで固定、保持可能となってい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、多数個のキャビティを有し、ランナを介した各キャビティへの溶 融樹脂の圧入、充填および冷却固化により、溶融樹脂を各キャビティに対応した 一定の形状に成形する多数個取りの射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、射出成形に利用される金型は、一対の上型、下型の組み合わせから なり、上型、下型間に規定された空間(キャビティ)への溶融樹脂の圧入、充填 および冷却固化によって、溶融樹脂をキャビティに応じた所望の形状に成形する ように構成されている。
【0003】 このような金型として、たとえば、多数個のキャビティを有する、いわゆる多 数個取り金型が知られている。多数個取り金型においては、金型サイドの入口と なるスプル、流路となるランナ、および、キャビティへの入口となるゲートが、 多数個のキャビティの他にそれぞれ規定され、これらを介して、射出成形機から の溶融樹脂が、適当な圧力のもとでキャビティに圧入、充填される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、多数個取り金型においては、各キャビティが、スプルに連続したラ ンナ(主ランナ)から当該数に枝分かれしたランナ(分岐ランナ)の端末にそれ ぞれ連通され、分岐ランナからの流入によって、溶融樹脂が各キャビティに圧入 、充填される。
【0005】 ランナ(主ランナ、分岐ランナ)は、通常、多数個のキャビティに溶融樹脂を ほぼ同一の時間に同一量だけ圧入するように形成されるが、気温、溶融樹脂の温 度、金型の冷却温度、または溶融樹脂の射出圧力、速度等のような成形時の諸条 件のバランスによっては、多数個のキャビティのうちのいずれかに条件の差異を 生じる場合がある。
【0006】 このような成形条件の差異は、当該箇所のキャビティに充填不足(ショートシ ョット)やひけ、反り等の成形不良を生じさせる虞れがあるため、多数個のキャ ビティの均質な成形を妨げる原因になりやすい。
【0007】 通常、射出成形機の条件の誤設定や金型の欠陥等による成形不良であれば、条 件の再設定や金型のランナ、ゲートの改良等による改善が十分可能であるが、気 温等の外的条件はその都度変化するため、条件の設定内容の変更や金型の改良等 では対応できない。
【0008】 この考案は、多数個のキャビティ毎の条件を変えることで、各キャビティでの 均質な成形を可能とする射出成形用金型の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案によれば、挿通孔をランナに連通して穿 設し、ランナ内に突出可能な先端形状のスライドピンを挿通孔内に摺動可能に挿 通するとともに、ランナに対する適当な突出量のもとで、スライドピンを固定、 保持可能としている。
【0010】
【作用】
この構成では、ランナ内へのスライドピン先端の突出に伴う、ランナの部分的 な幅狭化により、溶融樹脂の流量、圧力等が適宜調整可能となっている。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳細に説明する。
【0012】 図1、図2に示すように、この考案に係る射出成形用金型10は、上型12と下型 14との組み合わせによって形成され、上型、下型間に規定されたキャビティ16へ の溶融樹脂の圧入、充填および固化によって、キャビティに対応した一定の形状 の成形品を成形可能に構成されている。
【0013】 たとえば、キャビティ16を多数個有する、いわゆる多数個取り金型として形成 れた金型(射出成形用金型)10においては、入口となるスプル18を有し、流路と なる主ランナ20がスプルに連続して形成されるとともに、たとえば、キャビティ の数に対応する分岐ランナ22が、主ランナから枝分かれして形成されている。そ して、キャビティ16は、入口となるゲート24を介して、分岐ランナ22にそれぞれ 連続して形成され、スプル18を介して圧入された射出成形機(図示しない)から の溶融樹脂が、主ランナ20、分岐ランナおよびゲートを介して、多数個のキャビ ティに同時に圧入、充填可能となっている。
【0014】 主ランナ20、分岐ランナ22は、上型12、下型14の組み合わせによって、たとえ ば、断面略円形となるようにそれぞれ規定されている。
【0015】 なお、このような多数個取り金型10の構成は公知であり、その構成自体はこの 考案の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0016】 ここで、図1、図2に加えて図3を見るとわかるように、この考案においては 、直交方向で分岐ランナ22に連通する挿通孔26が、たとえば、固定サイドとなる 下型14に予め穿設されている。そして、分岐ランナ22に突出可能な形状の先端28 a を有するスライドピン28が、挿通孔26に対して摺動可能に配設されている。
【0017】 図3に示すように、挿通孔26、スライドピン28は、たとえば、断面略四角形の ような、対応する非円形の回り止め形状にそれぞれ形成されている。
【0018】 ここで、図1、図3を見るとわかるように、この考案においては、スライドピ ンの先端28a が、たとえば、分岐ランナ22の形状に一致しない楕円形状に形成さ れている。このような構成では、スライドピン28を分岐ランナ22に対する限度位 置まで突出させても、スライドピン先端の周囲に隙間が生じるため、分岐ランナ の封鎖が阻止でき、過剰な圧力等の負荷に起因する金型、スライドピン等の破損 、損傷等が防止される。
【0019】 そして、スライドピン28は、たとえば、保持手段30によって、挿通孔26に対し て固定、保持可能となっている。保持手段30として、たとえば、スライドピン28 の後端(下端)に枢支ピン32によって回転自在に連結されたおねじ34が利用でき 、図1に示すように、おねじは、挿通孔26に連続しためねじ36に螺着されている 。
【0020】 なお、図1、図3に示すように、スライドピン28は、段部28b を有して形成さ れ、所定の段部、たとえば、上型12の分岐ランナ22の開口端38との係合のもとで 、過剰な突出を防止するように構成されている。つまり、この段部28b において も、スライドピン28による分岐ランナ22の封鎖が防止されている。
【0021】 また、図1、図2に示すように、おねじ30は、たとえば、六角レンチでの回転 操作を可能に、六角凹部39を有して形成されている。
【0022】 このような構成においては、回転操作に伴う、めねじ36に対するおねじ34の螺 進、螺退のもとで、スライドピン28が挿通孔26の内部を摺動し、挿通孔から分岐 ランナ22への先端28a の突出、および、挿通孔内への引き込みが可能となる。図 1、図2を見るとよくわかるように、スライドピンの先端28a が分岐ランナ22の 内部に突出すると、分岐ランナが部分的に狭くなって、当該部分の断面積が小さ くなる。
【0023】 このように、分岐ランナ22が部分的に幅狭化されると、当該ランナを流れる溶 融樹脂の流量、速度、圧力等が変動し、キャビティ16への圧入、充填の際の条件 が変化される。つまり、この構成においては、分岐ランナ22へのスライドピン先 端28a の突出量を調整することによって、溶融樹脂に与えられる条件が、分岐ラ ンナ22毎に調整できる。
【0024】 そのため、多数個のキャビティ16のうちのいずれかに、充填不足(ショートシ ョット)やひけ、反り等の成形不良が生じても、スライドピン28の突出量の調整 により、当該箇所の分岐ランナ22における溶融樹脂の流量、圧力を調整すれば、 不良の発生したキャビティを他のキャビティの条件に限りなく近づけることがで きる。
【0025】 従って、多数個のキャビティ16における成形の均質化が容易に行え、作業効率 が確実に改善される。
【0026】 そして、金型10の改良加工を施すことなく、分岐ランナ22、つまりは多数個の キャビティ16毎の調整が行えるため、成形時毎の条件変化に十分対応でき、成形 時における最適な成形条件の設定が容易に行える。
【0027】 ここで、実施例においては、保持手段30として、おねじ34、めねじ36の組み合 わせを例示しているが、スライドピン28を分岐ランナ22に対する適当な突出量の もとで固定、保持可能であれば足りるため、これに限定されない。たとえば、図 4、図5に示すようなウォームギヤ40とウォーム42との組み合わせによって、保 持手段30を形成してもよい。
【0028】 たとえば、下型14の挿通孔26に挿通された横断面略四角形のスライドピン28の 後端に、リードスクリュー44が一体的に垂設されている。そして、ナット状のウ ォームギヤ40が、スライドピンのリードスクリュー44に螺合されるとともに、当 該ウォームギヤに噛合するウォーム42が、金型10の外方から回転操作可能に、挿 通孔26に連通する収納スペース46に配設されている。
【0029】 ウォームギヤ40は、挿通孔26に連続した凹部48に対して、回転自在、かつ、リ ードスクリュー44の軸線方向に移動不能に配設されている。
【0030】 なお、ウォーム42の回転操作は、たとえば、操作ハンドルまたは六角レンチ等 によって行われる。
【0031】 このような構成においては、リードスクリュー44、つまりはスライドピン28が 、下型の挿通孔26に対して回転不能に挿通されているため、ウォーム42の回転操 作に伴うウォームギヤ40の回転により、リードスクリューがスライドピンを伴っ て軸線方向に螺進、螺退する。つまり、ウォームギヤ40に対するリードスクリュ ー44の螺進、螺退により、分岐ランナ22に対するスライドピン先端28a の突出量 の調整、および、任意の突出位置での固定、保持が行われるため、この構成にお いても、上記実施例と同様の効果が十分に得られる。
【0032】 そして、スライドピン28を任意の位置で固定、保持可能な構成であれば足りる ため、上記2種の構成以外にも、ピニオン、ラックの組み合わせやクサビ等を利 用した種々の構成が、保持手段30として十分に応用できることはいうまでもない 。
【0033】 ここで、実施例においては、スライドピン28を分岐ランナ22に対応して配設し ているが、これに限定されず、たとえば、主ランナ20の断面積を部分的に変更可 能に、スライドピンを配設してもよい。
【0034】 このような構成では、溶融樹脂の流量、速度、圧力等が、主ランナ20の流動時 に調整される。
【0035】 そして、実施例においては、スライドピン先端28a の形状が、半楕円形として 具体化されているが、分岐ランナ22と一致しない形状、つまりは分岐ランナを封 鎖不能な形状であれば足りるため、半楕円形に限定されず、たとえば、図6に示 すように、半円形の先端28a に突起50を一体的に設ける形状としてもよい。
【0036】 このような構成においても、スライドピン28による分岐ランナ22の閉鎖が阻止 できるため、スライドピンの固定位置の誤設定が確実に防止される。
【0037】 また、分岐ランナ22の断面形状は、略円形に形成されているが、略円形の分岐 ランナに限定されず、他の形状の分岐ランナにおいても、この考案は十分に対応 できる。
【0038】 たとえば、断面略台形に規定された分岐ランナ22においては、たとえば、図7 (A) に示すような略台形状、または、図7(B) に示すような突起50を有する形状 等に、スライドピンの先端28a が形成される。
【0039】 更に、この考案においては、スライドピン28が段部28b を有して形成されてい るが、これに限定されず、段部を有しない形状にスライドピンを形成してもよい 。
【0040】 しかしながら、スライドピン28に段部28b を形成し、上型サイドの開口端38に 対して係合可能とすれば、突出方向への移動時に摺動時における過剰な移動が確 実に阻止できるため、分岐ランナ22を傷つけることがなく、分岐ランナおよびス ライドピンの安全性が十分に確保される。
【0041】 また、ここでは、分岐ランナ22に直交する挿通孔26として具体化されているが 、挿通孔は、スライドピン先端28a を突出可能に、分岐ランナに対して連通され ば足りるため、直交方向に限定されず、他の種々の角度で、挿通孔を分岐ランナ に連通させてもよい。
【0042】 上述した実施例は、この考案を説明するためのものであり、この考案を何等限 定するものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全て この考案に包含されることはいうまでもない。
【0043】
【考案の効果】
上記のように、この考案に係る射出成形用金型によれば、スライドピンの突出 による、ランナの当該箇所の幅狭化により、溶融樹脂に与えられる条件が変動、 調整されるため、多数個のキャビティに圧入される溶融樹脂の流動速度、圧力等 の均衡化がはかられる。そのため、多数個のキャビティ間における成形の均質化 が容易に行え、成形不良の抑制により、作業効率が確実に改善される。
【0044】 そして、金型の改良加工を施すことなく、溶融樹脂に与えられる条件が調整で きるため、成形時毎の条件変化に十分対応でき、成形時における最適な成形条件 の設定が容易に行える。
【0045】 更に、スライドピンを分岐ランナ毎に設ければ、各キャビティ毎の条件設定が 個別に行えるため、各キャビティ毎の条件の均一化が一層はかられる。
【0046】 また、スライドピンを段付形状とし、ランナサイドの所定の段部に係合可能と すれば、スライドピンの過剰な突出が阻止でき、ランナおよびスライドピン先端 の破損、損傷等が確実に防止されるため、ランナ等の安全性が十分に確保される 。
【0047】 そして、スライドピンに設けられた回転自在のおねじと、挿通孔に連続した金 型サイドのめねじとの組み合わせによって、保持手段を形成すれば、構成を複雑 化することなく、スライドピンの突出量を容易に調整可能、かつ、スライドピン を適切な位置で固定、保持可能な保持手段が確保できる。
【0048】 また、スライドピンのリードスリューに螺合するナット形のウォームギヤと金 型サイドのウォームとの組み合わせから保持手段を形成しても、上記構成と同様 の効果が十分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分岐ランナの直交方向における、この考案に係
る射出成形用金型の概略縦断面図である。
【図2】分岐ランナの軸線に沿った、射出成形用金型の
概略縦断面図である。
【図3】スライドピン、保持手段の概略斜視図である。
【図4】変形例における、図1に類似した射出成形用金
型の概略縦断面図である。
【図5】図4における、スライドピン、保持手段の概略
斜視図である。
【図6】別の変形例における、図1に類似する概略部分
縦断面図である。
【図7】更に別の変形例における、図1に類似する各概
略部分縦断面図である。
【符号の説明】
10 射出成形用金型 12 上型 14 下型 16 キャビティ 20 主ランナ 22 分岐ランナ 26 挿通孔 28 スライドピン 28a 先端 28b 段部 30 保持手段 34 おねじ 36 めねじ 38 開口端(段部) 40 ウォームギヤ 42 ウォーム 44 リードスクリュー

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型、下型の組み合わせによってキャビ
    ティを規定し、スプルに連続するランナを介して、射出
    成形機からの溶融樹脂がキャビティに圧入、充填される
    射出成形用金型において、 挿通孔をランナに連通して穿設するとともに、ランナ内
    に突出可能な先端形状のスライドピンを挿通孔内に摺動
    可能に挿通、配設し、ランナに対する適当な突出量にお
    けるスライドピンの固定、保持により、ランナの部分的
    な幅狭化を可能としたことを特徴とする射出成形用金
    型。
  2. 【請求項2】 上型、下型の組み合わせによってキャビ
    ティを規定し、スプルに連続するランナを介して、射出
    成形機からの溶融樹脂がキャビティに圧入、充填される
    射出成形用金型において、 非円形の挿通孔を直交方向でランナに連通して穿設する
    とともに、ランナ内に突出可能な先端形状のスライドピ
    ンを挿通孔内に摺動可能に挿通、配設し、保持手段によ
    って、スライドピンを挿通孔に対して固定、保持し、ラ
    ンナに対するスライドピンの適当な量の突出により、ラ
    ンナの部分的な幅狭化を可能としたことを特徴とする射
    出成形用金型。
  3. 【請求項3】 上型、下型の組み合わせによって多数個
    のキャビティを規定し、スプルに連続する主ランナから
    枝分かれしたそれぞれの分岐ランナを介して、射出成形
    機からの溶融樹脂が各キャビティに圧入、充填される射
    出成形用金型において、 非円形の挿通孔を直交方向で分岐ランナに連通してそれ
    ぞれ穿設するとともに、分岐ランナ内に突出可能な先端
    形状のスライドピンを挿通孔内に摺動可能に挿通、配設
    し、 保持手段によって、スライドピンを挿通孔に対して固
    定、保持し、分岐ランナに対するスライドピンの適当な
    量の突出により、分岐ランナ毎の部分的な幅狭化を可能
    としたことを特徴とする射出成形用金型。
  4. 【請求項4】 スライドピンの先端が、ランナ内に突出
    可能、かつ、ランナを閉鎖不能な形状に形成された請求
    項1ないし3のいずれか記載の射出成形用金型。
  5. 【請求項5】 スライドピンが段付形状に形成され、ラ
    ンナサイドの所定の段部との係合のもとで、スライドピ
    ンの過剰な突出を防止可能とした請求項1ないし4のい
    ずれか記載の射出成形用金型。
  6. 【請求項6】 おねじをスライドピンの後端に回転自在
    に連結するとともに、対応するめねじを挿通孔の同芯軸
    上に連続して設け、当該おねじ、めねじの相互間の螺着
    によって保持手段を形成し、 めねじに対するおねじの螺進、螺退のもとで、対応する
    ランナ内へのスライドピン先端の突出量を調整し保持す
    る請求項1ないし5のいずれか記載の射出成形用金型。
  7. 【請求項7】 スライドピンの後端部をリードスクリュ
    ーとして形成し、対応するナット形のウォームギヤをリ
    ードスクリューに対して螺着するとともに、ウォームギ
    ヤに噛合するウォームを挿通孔に連通する収納スペース
    内で外部から回転操作可能に配設し、当該ウォームギ
    ヤ、ウォームの相互間の噛合によって保持手段を形成
    し、 ウォームの回転に伴うウォームギヤの螺進、螺退のもと
    で、対応するランナ内へのスライドピン先端の突出量を
    調整し保持する請求項1ないし5のいずれか記載の射出
    成形用金型。
  8. 【請求項8】 上型、下型の組み合わせによって多数個
    のキャビティを規定し、スプルに連続する主ランナから
    枝分かれしたそれぞれの分岐ランナを介して、射出成形
    機からの溶融樹脂が各キャビティに圧入、充填される射
    出成形用金型において、 非円形の挿通孔を直交方向で分岐ランナに連通してそれ
    ぞれ穿設するとともに、分岐ランナ内に突出可能かつ閉
    鎖不能な先端形状のスライドピンを挿通孔内に摺動可能
    に挿通、配設し、 保持手段によって、スライドピンを挿通孔に対して固
    定、保持し、分岐ランナに対するスライドピンの適当な
    量の突出により、分岐ランナ毎の部分的な幅狭化を可能
    としたことを特徴とする射出成形用金型。
  9. 【請求項9】 上型、下型の組み合わせによって多数個
    のキャビティを規定し、スプルに連続する主ランナから
    枝分かれしたそれぞれの分岐ランナを介して、射出成形
    機からの溶融樹脂が各キャビティに圧入、充填される射
    出成形用金型において、 非円形の挿通孔を直交方向で分岐ランナに連通してそれ
    ぞれ穿設するとともに、分岐ランナ内に突出可能かつ閉
    鎖不能な先端形状で、ランナサイドの所定の段部に係合
    する段部を有するスライドピンを、挿通孔内に摺動可能
    に挿通、配設し、 保持手段によって、スライドピンを挿通孔に対して固
    定、保持し、分岐ランナに対するスライドピンの適当な
    量の突出により、分岐ランナ毎の部分的な幅狭化を可能
    としたことを特徴とする射出成形用金型。
  10. 【請求項10】 上型、下型の組み合わせによって多数
    個のキャビティを規定し、スプルに連続する主ランナか
    ら枝分かれしたそれぞれの分岐ランナを介して、射出成
    形機からの溶融樹脂が各キャビティに圧入、充填される
    射出成形用金型において、 非円形の挿通孔を直交方向で分岐ランナに連通してそれ
    ぞれ穿設するとともに、分岐ランナ内に突出可能かつ閉
    鎖不能な先端形状のスライドピンを挿通孔内に摺動可能
    に挿通、配設し、 おねじをスライドピンの後端に回転自在に連結するとと
    もに、対応するめねじを挿通孔の同芯軸上に連続して設
    け、当該おねじ、めねじの相互間の螺着によって保持手
    段を形成し、 保持手段によって、スライドピンを挿通孔に対して固
    定、保持し、分岐ランナに対するスライドピンの適当な
    量の突出により、分岐ランナ毎の部分的な幅狭化を可能
    としたことを特徴とする射出成形用金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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