JP3003558U - 給湯熱交換器用制御弁の機能付加 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 給湯熱交換器用制御弁の給湯温度の安定及び
液体加熱媒体側Ｏリングの耐久力保持である。 【構成】 給湯熱交換器用制御弁のスリーブ（１）の下
部と液体加熱媒体側ボデイ（３）底部との間にネシ部
（４）を設ける。又Ｏリング押さえ（６）に異物除去の
加工を施す。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は地域暖房及び棟別中央暖房に用いられる給湯熱交換器用制御弁に係わ るものであり詳しくは制御弁の機能の向上に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来，この種の給湯熱交換器用制御弁はハンドル（３）を水平方向に左右に動 かしてスリーブ（３）に設けられた特殊孔（７）の開度を変化させる事により液 体加熱媒体の流量を制御する構造である。

【０００３】 又この種の給湯熱交換器用制御弁には給湯側と液体加熱媒体側を完全分離して いる２個のＯリング（５）には，それぞれ金属製の打ち込み式Ｏリング押さえ（ ６）が用いられている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち前者においては液体加熱媒体の供給温度が高い 場合，液体加熱媒体の差圧が高い場合は正確に制御できないという問題点があっ た。

【０００５】 又後者においては２個のＯリング（５）はピストンロッド（８）との摺り合わ せの際異物がはさまると破損すると言う問題点があった。

【０００６】 本考案は従来の技術の有するこの様な問題点にかんがみてなされたものであり その目的とするところは液体加熱媒体の供給温度が高い場合又液体加熱媒体の差 圧が高い場合でも正確に制御する事が出来ると共にＯリング（５）の破損を防止 する事によりアフターサービスの頻度を削減する事にある。

【０００７】

【問題を解決する為の手段】 上記目的を達成するために，スリーブ（１）の下部と液体加熱媒体側ボディ（ ３）の底部にネジ部（４）を設ける。これにより従来のハンドル（２）を水平方 向に左右に動かして特殊孔（７）の開度を調整し流量を制御する方法のみならず ハンドルを回転させてスリーブ（１）の位置を上下に変更する事ができ特殊孔（ ７）の位置を選定する事が出来る。

【０００８】 又２個のＯリング（５）に使用されているＯリング押さえ（６）の内側とピス トンロッド（８）の間に異物を除去する部品，例えばフエルト（９）を入れ更に その上にワッシャー（１０）をかさねＯリング押さえ（６）の上端部をかしめる 。

【０００９】

【作用】

液体加熱媒体の供給温度及び差圧が通常の場合はスリーブ（１）の位置を下げ て液体加熱媒体の通過面積を拡大し（図２ａ），液体加熱媒体の供給温度及び差 圧が高い場合スリーブ（１）の位置を上げて液体加熱媒体の通過面積を縮小させ る。（図２ｂ）

【００１０】 給湯熱交換器用制御弁には給湯側，液体加熱媒体側共異物が搬送されて来る事 は避けられないがＯリング（５）に到達する前に異物は除去される。

【００１１】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 水道水は（１１）より入り（１２）へ出る。液体加熱媒体は（１５）より入り（ １６）へでる。水道水が通過するとダイヤフラム（１７）の上下に差圧が生じス プリング（１８）に抗して上部ピストン（１３）は水道水流量に応じた位置まで 上昇する。下部ピストン（１４）はビストンロッド（８）によって上部ピストン （１３）に連結されているので同じ様に上昇し，水道水流量に対応した量の液体 加熱媒体を通過させる。この時スリーブ（１）の液体加熱媒体入口には給湯温度 を安定させる為特殊孔（７）があけられている。スリーブ（１）の下部と液体加 熱媒体側ボディ（３）の底部にネジ部（４）を設ける事によりスリーブ（１）の 位置を上下に移動させる事が出来るようになる。（図２ａ）は液体加熱媒体の供 給温度及び差圧が通常の場合の特殊孔の位置を示し，（図２ｂ）は液体加熱媒体 の供給温度及び差圧が高い場合の特殊孔の位置をしめす。この操作はハンドル（ ２）の回転によって行なう。

【００１２】 （図１ｂ）においてピストンロッド（８）と２個のＯリング（５）の内側は給 湯使用時上下に摺動する。この時異物の侵入を防上するため部品（９）を設けた 。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。

【００１４】 請求項１においてはネシ部（４）を設けた事により更に広範体加熱媒体の供給 条件に対応でき安定した給湯温度を得る事ができる。

【００１５】 請求項２においては２個のＯリング（５）に使用されているＯリング押さえ（ ６）に異物除去の加工を施す事によりＯリング本来の耐久力を保持する事ができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１ａ，ｂは給湯熱交換器用制御弁の断面図で
ある。

【図２】図２ａ，ｂは図１の液体加熱媒体入口より見た
特殊孔（７）の上下位置を示す図である。

【符号の説明】 １ スリーブ ２ ハンドル ３ 液体加熱媒体側ボディ ４ ネジ部 ５ Ｏリング ６ Ｏリング押さえ ７ 特殊孔 ８ ピストンロッド ９ 部品（例えばフエルト） １０ ワッシャー １１ 水道水入口 １２ 水道水出口 １３ 上部ピストン １４ 下部ピストン １５ 液体加熱媒体入口 １６ 液体加熱媒体出口 １７ ダイヤフラム １８ スプリング

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【手続補正書】

【提出日】平成６年５月１２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 給湯流量により，液体加熱媒体の流量を
   制御する給湯熱交換器用制御弁に於いて，スリーブ
   （１）の下部と液体加熱媒体側ボデイ（３）の底部との
   間にネジ部（４）を設けハンドル（２）の回転によりス
   リーブ（１）の位置を上下させる事により，液体加熱媒
   体の流量を更に制御する機能を付加する。
2. 【請求項２】 実用新案請求の範囲第１項に記載の給湯
   熱交換器用制御弁に於いて，給湯側と液体加熱媒体側を
   完全分離している２個のＯリング（５）に使用されてい
   るＯリング押さえ（６）に異物除去の加工を施す事によ
   りＯリング（５）を保護する。