JP3003548B2 - 車両用縦置き式エンジンの冷却装置 - Google Patents

車両用縦置き式エンジンの冷却装置

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JP3003548B2
JP3003548B2 JP7170886A JP17088695A JP3003548B2 JP 3003548 B2 JP3003548 B2 JP 3003548B2 JP 7170886 A JP7170886 A JP 7170886A JP 17088695 A JP17088695 A JP 17088695A JP 3003548 B2 JP3003548 B2 JP 3003548B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用縦置き式エン
ジンの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン本体が、長手軸線が車両の移動
方向に対しぼほ平行となるように配置されており、エン
ジン本体に、エンジンの長手軸線に沿って複数の排気管
が互いに離間して接続されており、これら排気管を車両
走行風により冷却するようにした車両用縦置き式エンジ
ンの冷却装置であって、これら排気管の外方外壁面が排
気管から間隙を隔てて配置された外方断熱部材により覆
われており、排気管の内方外壁面が排気管から間隙を隔
てて配置された内方断熱部材により覆われており、これ
ら外方断熱部材と内方断熱部材とにより画定される空間
内に車両走行風を導くことによってこれら排気管を冷却
するようにした冷却装置が公知である(実開平2−78
718号公報参照)。この冷却装置では車両走行風によ
り排気管を冷却することによって排気管がその内部空間
を流通する排気ガスの熱でもって過熱されないようにし
て排気管の熱歪ができるだけ小さくなるようにしてい
る。一方、外方断熱部材および内方断熱部材は排気管か
らの放熱を遮断してエンジンルーム内の他の部品が過熱
されるのを阻止し、或いは機関始動時に触媒コンバータ
が速やかに加熱されるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常のエン
ジンでは各排気管の、シリンダヘッド底面からの高さが
ほぼ一定にされており、したがって車両の前方から見た
ときに各排気管が互いに重なって見え、しかもこの重な
りが極めて大きくなっている。ところが、このようなエ
ンジンにおいて上述の冷却装置におけるようにこれら排
気管を車両走行風によって冷却するようにすると車両の
後方に位置する排気管程車両走行風が十分に当たらず、
すなわち車両の後方に位置する排気管程十分に冷却され
ず、したがって排気管に対する冷却作用に大きなばらつ
きが生ずるという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に1番目の発明によれば、エンジン本体が、長手軸線が
車両の移動方向に対しほぼ平行となるように配置されて
おり、エンジン本体に、エンジンの長手軸線に沿って複
数の排気管が互いに離間して配置されており、これら排
気管の外壁面を排気管から間隙を隔てて配置した断熱部
材により覆い、間隙の長手方向前端に形成される空気取
込み口から車両走行風が間隙内に流入し、間隙内を流通
した後に間隙の長手方向後端に形成される空気排出口か
ら流出するようにし、それにより排気管を冷却するよう
にした車両用縦置き式エンジンの冷却装置において、断
熱部材に、排気管に向けて突出する凸部を設けて凸部に
より前記間隙内を流通する車両走行風の少なくとも一部
を互いに隣接する排気管間に形成される間隙内に導くよ
うにしている。
【0005】2番目の発明によれば上記課題を解決する
ために、エンジン本体が、長手軸線が車両の移動方向に
対しほぼ平行となるように配置されており、エンジン本
体に、エンジンの長手軸線に沿って複数の排気管が互い
に離間して配置されており、これら排気管の外壁面を排
気管から間隙を隔てて配置した断熱部材により覆い、間
隙の長手方向前端に形成される空気取込み口から車両走
行風が間隙内に流入し、間隙内を流通した後に間隙の長
手方向後端に形成される空気排出口から流出するように
し、それにより排気管を冷却するようにした車両用縦置
き式エンジンの冷却装置において、前記間隙を互いに隣
接する排気管において互いに異ならしめて前記間隙内を
流通する車両走行風の少なくとも一部を互いに隣接する
排気管間に形成される間隙内に導くようにしている。
【0006】3番目の発明によれば上記課題を解決する
ために、エンジン本体が、長手軸線が車両の移動方向に
対しほぼ平行となるように配置されており、エンジン本
体に、エンジンの長手軸線に沿って複数の排気管が互い
に離間して配置されており、これら排気管の外壁面を排
気管から間隙を隔てて配置した断熱部材により覆い、間
隙の長手方向前端に形成される空気取込み口から車両走
行風が間隙内に流入し、間隙内を流通した後に間隙の長
手方向後端に形成される空気排出口から流出するように
し、それにより排気管を冷却するようにした車両用縦置
き式エンジンの冷却装置において、排気管に、断熱部材
に向けて突出する突出部を設けて突出部により前記間隙
内を流通する車両走行風の少なくとも一部を互いに隣接
する排気管間に形成される間隙内に導くようにしてい
る。
【0007】
【作用】排気管と断熱部材間の間隙内を流通する車両走
行風の少なくとも一部が互いに隣接する排気管間に形成
される間隙内に導かれるので全ての排気管がほぼ全周に
わたって走行風に接触して冷却される。
【0008】
【実施例】図1を参照すると、車両1のエンジンルーム
2内にはエンジン本体3が縦置きに配置されている。す
なわち、エンジン本体3の長手軸線K−Kが車両1の移
動方向、正確に云うと直進方向に対しほぼ平行になるよ
うにエンジン本体3が配置されている。また、図1に示
されるようにエンジン本体3には長手軸線K−Kに沿っ
て例えば4個の気筒が設けられる。以下では、これら気
筒を車両1の前方側に位置する気筒から順に1番気筒#
1、2番気筒#2、3番気筒#3、4番気筒#4と称す
ることにする。各気筒#1〜#4はエンジン本体3のシ
リンダヘッド内に形成されたそれぞれ対応する吸気ポー
トと、吸気枝管とを介し長手軸線K−Kの一側に配置さ
れた、各気筒に対し共通のサージタンク4に接続され
る。サージタンク4は図示しない吸気ダクトを介してエ
アフローメータ(図示しない)に接続される。
【0009】また、各気筒#1〜#4はシリンダヘッド
10内に形成されたそれぞれ対応する排気ポートを介し
長手軸線K−Kの他側に配置された、各気筒に対し共通
の排気マニホルド5に接続される。排気マニホルド5は
図1に示されるようにエンジン本体3の長手軸線K−K
に沿い互いに離間して設けられた4つの分岐部51,5
2,53,54を具備しており、第1の分岐部51は1
番気筒#1に、第2の分岐部52は2番気筒#2に、第
3の分岐部53は3番気筒#3に、第4の分岐部54は
4番気筒#4にそれぞれ接続されている。これら分岐部
51,52,53,54は排気管を構成する。また、本
実施例において各分岐部51,52,53,54の各中
心軸線は図3に示されるように直線L−L上にそれぞれ
整列されている。この直線L−Lはエンジン本体3の長
手軸線K−Kに対しほぼ平行に延びている。なお、排気
マニホルド5の集合部50は触媒コンバータ(図示しな
い)に接続される。
【0010】再び図1を参照すると、車両1の前方側に
位置するエンジン本体3の端面には機関駆動式の冷却フ
ァン7が取付けられる。冷却ファン7の車両前方にはラ
ジエータ8が配置され、ラジエータ8の車両前方にはエ
ンジンルーム2と大気とを連通するフロントグリル9が
設けられる。したがって、車両1が走行することによっ
てフロントグリル9を介しエンジンルーム2内に、エン
ジン本体3の長手軸線K−K方向に進行する車両走行風
Aが流入する。
【0011】特に図2および図3からわかるように、排
気マニホルド5の内方外壁面5in、すなわちエンジン
本体3側外壁面は、排気マニホルド5から間隙11in
を隔てて配置された内方断熱部材10inにより覆われ
ており、排気マニホルド5の外方外壁面5outは、排
気マニホルド5から間隙11outを隔てて配置された
外方断熱部材10outにより覆われている。したがっ
て、各分岐部の内方外壁面が共通の内方断熱部材10i
nにより覆われることになり、各分岐部の外方外壁面が
共通の外方断熱部材10outにより覆われることにな
る。云い換えると、内方断熱部材10inと外方断熱部
材10outとにより画定される空間19内に排気マニ
ホルド5が配置されることになり、後述するようにこの
空間19内に車両走行風Aが導入されることになる。し
たがって、第1の分岐部51側に位置する内方断熱部材
10inの端部と外方断熱部材10outの端部間の間
隙20は空気取込み口を形成し、第4の分岐部54側に
位置する内方断熱部材10inの端部と外方断熱部材1
0outの端部間の間隙21は空気排出口を形成してい
る。一方、これら内方断熱部材10inおよび外方断熱
部材10outは排気マニホルド5からの放熱を遮断し
てエンジンルーム2内の他の部品が過熱されるのを阻止
し、或いは機関始動時に触媒コンバータが速やかに加熱
されるようにしている。また、特に内方断熱部材10i
nは排気マニホルド5がエンジン本体3から受熱するの
も阻止している。なお、これら内方断熱部材10inお
よび外方断熱部材10outは図示しない支持部材によ
り例えば排気マニホルド5により支持されている。
【0012】さらに図3を参照すると、外方断熱部材1
0outの排気マニホルド5側壁面上には排気マニホル
ド5に向けて突出する凸部12a,12cが設けられ、
内方断熱部材10inの排気マニホルド5側壁面上にも
排気マニホルド5に向けて突出する凸部13bが設けら
れる。凸部12aは第1の分岐部51と第2の分岐部5
2間に形成される第1の分岐部間間隙14a上に位置せ
しめられ、凸部13bは第2の分岐部52と第3の分岐
部53間に形成される第2の分岐部間間隙14b上に位
置せしめられ、凸部12cは第3の分岐部53と第4の
分岐部54間に形成される第3の分岐部間間隙14c上
に位置せしめられる。したがって、内方断熱部材10i
nに形成される凸部と、外方断熱部材10outに形成
される凸部とがエンジン本体3の長手軸線K−K方向に
おいて交互に配置されることになる。なお、内方断熱部
材10inおよび外方断熱部材10outは凸部を除い
てほぼ平板状をなしており、本実施例においてこれら内
方断熱部材10inおよび外方断熱部材10outは直
線L−Lに対しそれぞれ平行に延びている。
【0013】次に図3を参照して本実施例による冷却装
置の作用について説明する。車両1の走行によりエンジ
ンルーム2内に車両走行風Aが流入するとこの車両走行
風Aの一部が空気取込み口20から排気管空間19内に
流入する。排気管空間19内に流入した車両走行風Aは
図3において矢印でもって示すように次いで各分岐部と
外方断熱部材10out間に形成される間隙11ou
t、および各分岐部と内方断熱部材10in間に形成さ
れる間隙11inを順次流通して排気マニホルド5に接
触し、それによって排気マニホルド5を冷却する。その
結果排気マニホルド5が過熱されるのが阻止される。排
気管空間19内を流通した走行風は次いで空気排出口2
1から排出される。
【0014】ところが、図2からわかるように車両1の
前方から見たときに排気マニホルド5の各分岐部が互い
に重なって見え、しかもこの重なりが極めて大きくなっ
ているので車両1の後方に位置する分岐部程車両走行風
が十分に当たらず、すなわち車両の後方に位置する分岐
部程十分に冷却されなくなる。云い換えると、各分岐部
に対する冷却作用に大きなばらつきが生ずることにな
る。特に、本実施例におけるように分岐部が排気マニホ
ルド5の一部である場合に各分岐部に対する冷却作用に
大きなばらつきが生ずると排気マニホルド5に大きな熱
歪が生じて排気マニホルド5の耐久性および信頼性が低
下せしめられる。そこで、本実施例では内方断熱部材1
0inおよび外方断熱部材10outに凸部を設けてこ
の凸部により、分岐部間間隙14a,14b,14c内
に車両走行風Aの一部を導くようにしている。
【0015】すなわち、空気取込み口20から排気管空
間19内に流入した車両走行風Aは次いで第1の分岐部
51周りの間隙11outおよび間隙11inを介し流
通する。その結果第1の分岐部51がこれらの走行風に
接触して冷却される。第1の分岐部51周りの間隙11
out内を流通した走行風は次いで凸部12aに沿い進
行して案内され、斯くしてこの走行風の一部A1が第1
の分岐部間間隙14aを横断し、残りは第2の分岐部5
2周りの間隙11out内に流入する。第1の分岐部間
間隙14aを横断する走行風A1は第1の分岐部51の
背壁面、すなわち走行風の下流側壁面に接触してこの背
壁面を冷却する。したがって、第1の分岐部51はほぼ
全周にわたって走行風と接触することになり、斯くして
第1の分岐部51がさらに良好に冷却される。さらに、
走行風A1は第2の分岐部52の前壁面、すなわち走行
風の上流側壁面にも接触してこの前壁面を冷却し、した
がって第2の分岐部52もさらに良好に冷却される。
【0016】第1の分岐部51周りを流通した走行風は
次いで第2の分岐部52周りの間隙11outおよび間
隙11inを介し流通する。その結果第2の分岐部52
がこれらの走行風に接触して冷却される。第2の分岐部
52周りの間隙11in内を流通した走行風は次いで凸
部13bに沿い進行して案内され、斯くしてこの走行風
の一部A2が第2の分岐部間間隙14bを横断し、残り
が第3の分岐部53周りの間隙11in内に流入する。
第2の分岐部間間隙14bを横断する走行風A2は第2
の分岐部52の背壁面に接触してこの背壁面を冷却す
る。したがって、第2の分岐部52もほぼ全周にわたっ
て走行風と接触することになり、斯くして第2の分岐部
52がさらに良好に冷却される。さらに、走行風A2は
第3の分岐部53の前壁面にも接触してこの前壁面を冷
却し、したがって第3の分岐部53もさらに良好に冷却
される。
【0017】第2の分岐部52周りを流通した走行風は
次いで第3の分岐部53周りの間隙11outおよび間
隙11inを介し流通する。その結果第3の分岐部53
がこれらの走行風に接触して冷却される。第3の分岐部
53周りの間隙11out内を流通した走行風は次いで
凸部12cに沿い進行して案内され、斯くしてこの走行
風の一部A3が第3の分岐部間間隙14cを横断し、残
りが第4の分岐部54周りの間隙11out内に流入す
る。第3の分岐部間間隙14cを横断する走行風A3は
第3の分岐部53の背壁面に接触してこの背壁面を冷却
する。したがって、第3の分岐部53もほぼ全周にわた
って走行風と接触することになり、斯くして第3の分岐
部53がさらに良好に冷却される。さらに、走行風A3
は第4の分岐部54の前壁面にも接触してこの前壁面を
冷却し、したがって第4の分岐部54もさらに良好に冷
却される。
【0018】第3の分岐部53周りを流通した走行風は
次いで第4の分岐部54周りの間隙11outおよび間
隙11inを介し流通する。その結果第4の分岐部54
がこれらの走行風に接触して冷却される。走行風は次い
で空気排出口21から排出される。この場合、外方断熱
部材10outの空気排出口側端部は排気マニホルド5
に向けて湾曲されており、このため第4の分岐部54周
りの間隙11out内を流通した走行風が第4の分岐部
54の背壁面に接触する。その結果第4の分岐部54も
ほぼ全周にわたって走行風と接触することになり、斯く
して第4の分岐部54がさらに良好に冷却される。
【0019】このように本実施例では、分岐部間間隙1
4a,14b,14c内に走行風を導くようにしている
ので前方視したときに分岐部が互いに重なり合う場合で
あっても車両1の後方に位置する分岐部を良好に冷却す
ることができ、したがって各分岐部に対する冷却作用の
ばらつきを低減することができる。その結果、排気マニ
ホルド5に作用する熱負荷にばらつきが生ずるのを阻止
することができるので排気マニホルド5に大きな熱歪が
生ずるのを阻止することができ、斯くして排気マニホル
ド5の耐久性および信頼性を向上させることができる。
また、本実施例では分岐部間間隙14a,14b,14
c内に走行風を導くための凸部を外方断熱部材10ou
tおよび内方断熱部材10in上に一体的に設けてお
り、したがって部品点数を増大させることなく排気マニ
ホルド5の良好な冷却を確保することができる。さら
に、外方断熱部材10outおよび内方断熱部材10i
nを湾曲させて凸部を形成することにより凸部を容易に
形成することができる。
【0020】図4に別の実施例を示す。本実施例の冷却
装置も図1に示されるような縦置き式エンジンに適用さ
れる。図4を参照すると、この実施例では図3の実施例
におけるような内方断熱部材10inが省略されてお
り、したがって排気管空間19は外方断熱部材10ou
tとエンジン本体3の外壁面とにより画定されることに
なる。なお、排気マニホルド5の各分岐部はエンジン本
体3の外壁面から間隙22inを隔てて配置されてい
る。また、図4に示されるように外方断熱部材10ou
tには排気マニホルド5に向けて突出する凸部12a,
12b,12cが形成される。凸部12aは第1の分岐
部間間隙14a上に、凸部12bは分岐部間間隙14b
上に、凸部12cは分岐部間間隙14c上にそれぞれ配
置される。
【0021】図4に示す例においても、第1の分岐部5
1周りの間隙11out内を流通した走行風は次いで凸
部12aに沿い進行し、その結果この走行風の一部A1
が第1の分岐部間間隙14aを横断し、残りは第2の分
岐部52周りの間隙11out内に流入する。また、第
2の分岐部52周りの間隙11out内を流通した走行
風は次いで凸部12bに沿い進行し、その結果この走行
風の一部A2が第2の分岐部間間隙14bを横断し、残
りは第3の分岐部53周りの間隙11out内に流入す
る。同様に、第3の分岐部53周りの間隙11out内
を流通した走行風は次いで凸部12cに沿い進行し、そ
の結果この走行風の一部A3が第3の分岐部間間隙14
cを横断し、残りは第4の分岐部54周りの間隙11o
ut内に流入する。このため、各分岐部をほぼ全周にわ
たって冷却することができ、したがって各分岐部に対す
る冷却作用のばらつきを低減することができる。その結
果排気マニホルド5に大きな熱歪が生ずるのを阻止する
ことができ、斯くして排気マニホルド5の耐久性および
信頼性を向上させることができる。なお、その他の冷却
装置の構成および作用は図1から図3に示す実施例と同
様であるので説明を省略する。
【0022】図5にさらに別の実施例を示す。図5を参
照すると、外方断熱部材10outには図4に示す実施
例と同様の凸部12a,12b,12cが設けられる。
しかしながら、図5に示す例において外方断熱部材10
outは直線L−Lに対し角θ1だけ傾斜した直線M−
M上に配置される。その結果、各分岐部と外方断熱部材
10out間に形成される間隙11outが走行風の下
流に向かうにつれて小さくされる。
【0023】この実施例でも第1の分岐部51周りの間
隙11outを流通した走行風の一部A1が凸部12a
により案内されて第1の分岐部間間隙14aを横断し、
第2の分岐部52周りの間隙11outを流通した走行
風の一部A2が凸部12bにより案内されて第2の分岐
部間間隙14bを横断し、第3の分岐部53周りの間隙
11outを流通した走行風の一部A3が凸部12cに
より案内されて第3の分岐部間間隙14cを横断する。
その結果各分岐部がほぼ全周にわたって走行風と接触し
て冷却されることになる。
【0024】ところで、図4を参照して説明した実施例
では各分岐部と外方断熱部材10out間に形成される
間隙11outの大きさは走行風の流れ方向に関してほ
ぼ一定にされている。ところが、凸部12a,12b,
12cにより分岐部間間隙14a,14b,14c内に
走行風の一部A1,A2,A3が案内されると間隙11
out内を流通する走行風が次第に減少してくる。その
結果走行風の下流側に位置する分岐部程、外方断熱部材
10out側の壁面が十分に冷却されなくなってしま
う。そこで図5に示す実施例では各分岐部と外方断熱部
材10out間に形成される間隙11outを走行風の
下流に向かうにつれて小さくし、それによって走行風の
流速が走行風の下流に向かうにつれて高くなるようにし
ている。走行風の流速が高くなるとそれによる冷却性能
も高められる。したがって、走行風の下流側に位置する
分岐部をも良好に冷却できることになるので排気マニホ
ルド5の分岐部をほぼ均一に冷却することができること
になる。斯くして排気マニホルド5の耐久性および信頼
性をさらに向上させることができる。その他の冷却装置
の構成および作用は図4に示す実施例と同様であるので
説明を省略する。
【0025】図6にさらに別の実施例を示す。図6を参
照すると、この実施例では図3の例と同様に内方断熱部
材10inおよび外方断熱部材10outが設けられ、
これら断熱部材により画定される排気管空間19内に排
気マニホルド5が配置される。しかしながら、この実施
例における内方断熱部材10inおよび外方断熱部材1
0outはそれぞれ平板状をなしている。また、各分岐
部の中心軸線は直線L−L上に整列されるが、この直線
L−Lはエンジン本体3の長手軸線K−Kに対し平行を
なす直線N−Nに対し角θ2だけ傾斜して設けられる。
その結果、前方視図において各分岐部の重なりが例えば
図3に示す例に比べて小さくされている。
【0026】図6に示されるように、第1の分岐部51
周りの間隙11inを流通した走行風Aは次いで第2の
分岐部52の外壁面に衝突し、その結果この走行風の一
部A1が分岐部間間隙14a内を横断し、残りは第2の
分岐部52周りの間隙11in内に流入する。第2の分
岐部52周りの間隙11inを流通した走行風は次いで
第3の分岐部53の外壁面に衝突し、その結果この走行
風の一部A2が分岐部間間隙14b内を横断し、残りは
第3の分岐部53周りの間隙11in内に流入する。第
3の分岐部53周りの間隙11inを流通した走行風は
次いで第4の分岐部54の外壁面に衝突し、その結果こ
の走行風の一部A3が分岐部間間隙14c内を横断し、
残りは第4の分岐部54周りの間隙11in内に流入す
る。その結果各分岐部がほぼ全周にわたって走行風と接
触して冷却されることになる。さらに、本実施例では図
5に示す例と同様に各分岐部と内方断熱部材10in間
の間隙11inが走行風の下流に向かうにつれて小さく
されており、その結果走行風の流速が走行風の下流に向
かうにつれて高められているので排気マニホルド5の分
岐部をほぼ均一に冷却することができる。したがって、
排気マニホルド5の耐久性および信頼性をさらに向上さ
せることができる。その他の冷却装置の構成および作用
は図3に示す実施例と同様であるので説明を省略する。
【0027】図7にさらに別の実施例を示す。図7を参
照すると、本実施例では図6に示す例と同様な平板状を
なす内方断熱部材10inおよび外方断熱部材10ou
tが設けられる。しかしながら、本実施例において排気
マニホルド5の第1および第3の分岐部51,53の各
中心軸線は直線L1−L1上に配置されており、第2お
よび第4の分岐部52,54の各中心軸線は直線L1−
L1とは異なる直線L2−L2上に配置されている。し
たがって、第1の分岐部51の中心軸線と第2の分岐部
52の中心軸線とが互いにずらして配置され、第2の分
岐部52の中心軸線と第3の分岐部53の中心軸線とが
互いにずらして配置され、第3の分岐部53の中心軸線
と第4の分岐部54の中心軸線とが互いにずらして配置
されることになる。その結果、第1の分岐部51周りの
間隙11outと第2の分岐部52周りの間隙11ou
tとが互いに異ならしめられることになり、第2の分岐
部52周りの間隙11outと第3の分岐部53周りの
間隙11outとが互いに異ならしめられることにな
り、第3の分岐部53周りの間隙11outと第4の分
岐部54周りの間隙11outとが互いに異ならしめら
れることになる。また、第1の分岐部51周りの間隙1
1inと第2の分岐部52周りの間隙11inとが互い
に異ならしめられることになり、第2の分岐部52周り
の間隙11inと第3の分岐部53周りの間隙11in
とが互いに異ならしめられることになり、第3の分岐部
53周りの間隙11inと第4の分岐部54周りの間隙
11inとが互いに異ならしめられることになる。な
お、これら直線L1−L1およびL2−L2はエンジン
本体3の長手軸線K−Kに対しそれぞれ平行をなしてい
る。
【0028】図7に示されるように、第1の分岐部51
周りの間隙11inを流通した走行風Aは次いで第2の
分岐部52の外壁面に衝突し、その結果この走行風の一
部A1が分岐部間間隙14a内を横断し、残りは第2の
分岐部52周りの間隙11in内に流入する。第2の分
岐部52周りの間隙11outを流通した走行風は次い
で第3の分岐部53の外壁面に衝突し、その結果この走
行風の一部A2が分岐部間間隙14b内を横断し、残り
は第3の分岐部53周りの間隙11out内に流入す
る。第3の分岐部53周りの間隙11inを流通した走
行風は次いで第4の分岐部54の外壁面に衝突し、その
結果この走行風の一部A3が分岐部間間隙14c内を横
断し、残りは第4の分岐部54周りの間隙11in内に
流入する。その結果各分岐部がほぼ全周にわたって走行
風と接触して冷却されることになり、斯くして排気マニ
ホルド5の耐久性および信頼性をさらに向上させること
ができる。その他の冷却装置の構成および作用は図4に
示す実施例と同様であるので説明を省略する。
【0029】図8にさらに別の実施例を示す。これまで
述べてきた実施例における排気マニホルド5の各分岐部
は円形状断面を有している。しかしながら、本実施例に
おける各分岐部の外方断熱部材10out側壁面上には
外方断熱部材10outに向けてかつ走行風の上流側に
向けて突出する突出部5aが設けられている。さらに各
分岐部のエンジン本体3側壁面上にもエンジン本体3に
向けて突出する突出部が設けられており、したがって各
分岐部は菱形状の断面を有することになる。
【0030】図8に示されるように、第1の分岐部51
周りの間隙11outを流通した走行風Aは次いで第2
の分岐部52の突出部5aに衝突し、その結果この走行
風の一部A1が分岐部間間隙14a内を横断し、残りは
第2の分岐部52周りの間隙11out内に流入する。
第2の分岐部52周りの間隙11outを流通した走行
風は次いで第3の分岐部53の突出部5aに衝突し、そ
の結果この走行風の一部A2が分岐部間間隙14b内を
横断し、残りは第3の分岐部53周りの間隙11out
内に流入する。第3の分岐部53周りの間隙11out
を流通した走行風は次いで第4の分岐部54の突出部5
aに衝突し、その結果この走行風の一部A3が分岐部間
間隙14c内を横断し、残りは第4の分岐部54と外方
断熱部材10out間の間隙11out内に流入する。
その結果各分岐部がほぼ全周にわたって走行風と接触し
て冷却されることになり、斯くして排気マニホルド5の
耐久性および信頼性をさらに向上させることができる。
【0031】図8に示す例では分岐部の断面形状を例え
ば菱形状とすることによって突出部5aを分岐部と一体
的に形成しているが、円状断面の分岐部に、別個に形成
した突出部を取付けるようにしてもよい。しかしなが
ら、図8の例のように突出部を分岐部と一体的に設ける
ことによって部品点数を低減することができると共に製
造工程を簡素化することができる。また、図8に示す例
では全ての分岐部に突出部5aを設けている。しかしな
がら、走行風Aの最も上流側に位置する第1の分岐部5
1には突出部5aを設ける必要はなく、したがって第1
の分岐部51は円形状断面としてもよい。その他の冷却
装置の構成および作用は図4に示す実施例と同様である
ので説明を省略する。
【0032】上述の図4、図5および図8に示す実施例
では、内方断熱部材10inを省略している。しかしな
がら、例えば平板状をなす内方断熱部材10inを設け
るようにすることもできる。
【0033】
【発明の効果】全ての排気管をほぼ全周にわたって走行
風に接触させて冷却することができるので各排気管に対
する冷却作用のばらつきを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦置き式エンジンの上視図である。
【図2】縦置き式エンジンの前方視図である。
【図3】図2の線III−IIIに沿ってみた排気マニ
ホルドおよび断熱部材の断面図である。
【図4】別の実施例を示す図3と同様な排気マニホルド
および断熱部材の断面図である。
【図5】さらに別の実施例を示す図3と同様な排気マニ
ホルドおよび断熱部材の断面図である。
【図6】さらに別の実施例を示す図3と同様な排気マニ
ホルドおよび断熱部材の断面図である。
【図7】さらに別の実施例を示す図3と同様な排気マニ
ホルドおよび断熱部材の断面図である。
【図8】さらに別の実施例を示す図3と同様な排気マニ
ホルドおよび断熱部材の断面図である。
【符号の説明】
1…車両 3…エンジン本体 5…排気マニホルド 10in…内方断熱部材 10out…外方断熱部材 12a,12b,12c,13b…凸部 14a,14b,14c…分岐部間の間隙 51,52,53,54…排気マニホルドの分岐部 A…車両走行風 K…エンジン本体の長手軸線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体が、長手軸線が車両の移動
    方向に対しほぼ平行となるように配置されており、エン
    ジン本体に、エンジンの長手軸線に沿って複数の排気管
    が互いに離間して配置されており、これら排気管の外壁
    面を排気管から間隙を隔てて配置した断熱部材により覆
    い、該間隙の長手方向前端に形成される空気取込み口か
    ら車両走行風が該間隙内に流入し、該間隙内を流通した
    後に該間隙の長手方向後端に形成される空気排出口から
    流出するようにし、それにより排気管を冷却するように
    した車両用縦置き式エンジンの冷却装置において、断
    部材に、排気管に向けて突出する凸部を設けて凸部によ
    り前記間隙内を流通する車両走行風の少なくとも一部を
    互いに隣接する排気管間に形成される間隙内に導くよう
    にした冷却装置。
  2. 【請求項2】 エンジン本体が、長手軸線が車両の移動
    方向に対しほぼ平行となるように配置されており、エン
    ジン本体に、エンジンの長手軸線に沿って複数の排気管
    が互いに離間して配置されており、これら排気管の外壁
    面を排気管から間隙を隔てて配置した断熱部材により覆
    い、該間隙の長手方向前端に形成される空気取込み口か
    ら車両走行風が該間隙内に流入し、該間隙内を流通した
    後に該間隙の長手方向後端に形成される空気排出口から
    流出するようにし、それにより排気管を冷却するように
    した車両用縦置き式エンジンの冷却装置において、前記
    間隙を互いに隣接する排気管において互いに異ならしめ
    て前記間隙内を流通する車両走行風の少なくとも一部を
    互いに隣接する排気管間に形成される間隙内に導くよう
    にした冷却装置。
  3. 【請求項3】 エンジン本体が、長手軸線が車両の移動
    方向に対しほぼ平行となるように配置されており、エン
    ジン本体に、エンジンの長手軸線に沿って複数の排気管
    が互いに離間して配置されており、これら排気管の外壁
    面を排気管から間隙を隔てて配置した断熱部材により覆
    い、該間隙の長手方向前端に形成される空気取込み口か
    ら車両走行風が該間隙内に流入し、該間隙内を流通した
    後に該間隙の長手方向後端に形成される空気排出口から
    流出するようにし、それにより排気管を冷却するように
    した車両用縦置き式エンジンの冷却装置において、排
    管に、断熱部材に向けて突出する突出部を設けて該突出
    部により前記間隙内を流通する車両走行風の少なくとも
    一部を互いに隣接する排気管間に形成される間隙内に導
    くようにした冷却装置。
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