JP3003325U - 簡易型監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】本考案は窃盗犯等が侵入を図る可能性のある出
入口に向けてこの簡易型監視装置を任意の場所に設置し
て、窃盗犯等が侵入した時、窃盗犯等の容姿等を記録し
て犯人捜査に供する簡易型監視装置を作成する。 【構成】レンズ付きフイルム（１）のフイルム自動巻き
上げ機構（３、４、５、６、７、８、１０、１１）とシ
ャッタ−・ボタン自動押し下げ機構（１６、１７、１
８、１９）が有り、さらにフイルム巻き上げ完了と同時
にシャッタ−・ボタン自動押し下げ機構が作動すること
及びシャッタ−作動時間に連動する照明光源装置（６、
３３、２２）を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は窃盗犯等が侵入を図る可能性のある出入口に向けてこの簡易型監視装 置を任意の場所に設置して、窃盗犯等が侵入した時、窃盗犯等の容姿等を記録し て犯人捜査に供する簡易型監視装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の監視装置は金融機関、ハイテク工場、大型小売店舗、公共賭博施設等で 工業用テレビカメラとビデオ録画装置を組み合わせて利用したり、赤外線カメラ 装置し等が利用されている。（以下第一従来例という）そのほかとしては、レン ズ付きフイルムを利用した簡易型監視装置が、実開平 ２−２９９３１に於いて 提案されている。（以下第二従来例という）

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

第一従来例の監視装置は設備費用がかさむ上、設備の運用、管理、保守に専門 的な知識と技術が必要とした。第二従来例の簡易型監視装置は犯人侵入感知セン サ−の信号によりフラッシュノブ押し下げ機構及びフイルム巻き上げ機構が起動 して連続撮影を行うためフラッシュ付きの機種に限定される欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、監視装置を安価に製作する為に、レンズ付きフィルム（１）にフ イルム自動巻き上げ機構（３、４、５、６、７、８、１０、１１）とフイルム巻 き上げ完了と同時に作動するシャッタ−・ボタン自動押し下げ機構（１６、１７ 、１８、１９）を考案し、さらにフラッシュ付きの機種に限定されないためシャ ッタ−作動時間に連動する照明光源装置（６、３３、２２）をつけ加えることを 考案した。

【０００５】

【作用】 本考案の構成により簡易型監視装置は安価に製作でき侵入者に気づかれない場 所に任意に設置できる容積なので、家具などを移動しないでも使用できる利便性 がつけ加えられた。

【０００６】 照明光源装置をつけ加えることによりフラッシュ付きの機種でなくても、暗い 室内でも侵入者の容姿を自動的に写真として記録できる。侵入者を感知するセン サ−としてはドアや窓に直接取り付けて作動する小型マイクロスイッチ、人の体 温を感知する赤外線センサ−、出入口の開閉による圧力センサ−等を使用するこ とができる。

【０００７】

【実施例】

本考案の簡易型監視装置の実施例を図１〜図３によって説明する。レンズ付き フイルムで写真を撮影するにはフイルム巻き上げノブ（２１）を反時計回りの方 向に回転させシャッタ−がセットされてフイルム巻き上げノブ（２１）がロック されて動かなくなった後に、シャッタ−ボタン（２０）を押し下げると一回の撮 影が終了する。

【０００８】 この撮影の動作を自動的に繰り返すためにモ−タ−（８）の回転をウオ−ムギ ヤ（７、１０）で減速して駆動シャフト（１１）に伝達する。駆動ホイル（３） が駆動シャフト（１１）に固定されているのでウオ−ムギヤと等速で回転する。 この駆動ホイル（３）の上面には駆動ア−ム（１３）が駆動ア−ム支点ピン（２ ３）で支持されている。駆動ア−ム（１３）上の駆動ホイルの外周方向に置かれ たスプリグ固定ビス（２４）と駆動ホイル上のスプリング固定ピン（１４）の間 に駆動スプリング（１５）が張られている。駆動スプリングの張力の方向は時計 回りである。遊星ホイル（４）に配置されているる駆動ピン（１２）は駆動ア− ムの時計回り回転力を受けて遊星ホイルを時計回りに回転させる。遊星ホイルの 側面には硬質ゴム製フリクションリング（２６）が張り付けてあるのでフイルム 巻き上げノブ（２１）をこの摩擦力により反時計回りに回転させフイルムを巻き 上げる。

【０００９】 さらにシャッタ−ボタン（２０）を自動的に押し下げるために押し下げ力を起 こすソレノイドコイル（２７）を用いる。ソレノイドコイルは押し上げる方向に 作動するように配置し押し上げシャフト（２８）を介してシャッタ−ボタン押し 下げア−ム駆動ピン（１７）に力を伝達する。シャッタ−ボタン押し下げア−ム （１８）に伝達され、シャッタ−ボタンの真上に位置するシャッタ−ボタン押し 下げピン（１９）をシャッタ−ボタンの方向に押し下げることによりシャッタ− が作動する。

【００１０】 照明用ランプ（２２）は通常、レンズ付きフイルム（１）の真上に固定され る。

【００１１】 フイルムを巻き上げ、照明用ランプ点灯、シャッタ−作動の連続作動は侵入 感知センサ−の信号により開始される。そのシ−ケンスは（図３）の通りである 。

【００１２】 侵入感知センサ−（３５）の信号によりモ−タ−（８）へ通電が開始され駆 動ホイル（３）が反時計回りに回転するとフイルムの巻き上げが始まる、一枚分 巻き上がるとシャッタ−がセットされて巻き上げノブ（２１）はロックされて遊 星ホイル（４）は停止して駆動ア−ム（１３）に取り付けてある駆動スプリング （１５）が伸び、遊星ホイルに設置してある駆動ピン（１２）を乗り越え外れて 駆動ホイルの回転につれて照明スイッチピン（６）、シャッタスイッチピン（５ ）、リセットスイッチピン（３１）に次々に接触しながら駆動ピンの位置まで回 転して行く。シャッタ−ロックは解除されているので駆動ア−ムは駆動ピンを捉 えて再び遊星ホイルを回転させフイルムの巻き上げが始まり初期の状態にもどる 。終了信号が到来するまでこの動作を繰り返す。

【００１３】 遊星ホイル（４）は合成樹脂で構成されているため、金属製の照明スイッ チピン（６）、シャッタスイッチピン（５）、及びリセットスイッチピン（３１ ）は駆動ホイル（３）、駆動シャフト（１１）とは電気的には絶縁されている。 照明スイッチピン、シャッタスイッチピン、リセットスイッチピンは遊星ホイル の裏面を突き抜けて固定されているので遊星ホイルの真下に設けられた照明スイ ッチピン接触子（２９）及びシャッタ−スイッイピン接触子（３０）及びリセッ トスイッチピン接触子（３２）と導通している。

【００１４】 （図３）のシ−ケンスは（図４）のリレ−回路によって動作させることがで きる。ここで使用する照明ランプ、駆動用モ−タ−、ソレノイドコイルはＤＣ６ Ｖ以下で作動する機種を選ぶので電池またはＡＣアダプタ−を電源とすることが できる。

【００１５】 実施例で選択した主要部品は図１において（８）はモ−タ−（マブチ製 Ｆ Ａ１０１型 （ＤＣ ３Ｖ））、（２７）はソレノイドコイル（新電元製 22LC- 6V928 （ＤＣ ６Ｖ））、（２２）は照明ランプ（ヘッドライト球（ＤＣ ６Ｖ ））、 侵入センサ−（オムロン製 マイクロスイッチ）、電源（ＡＣアダプタ−（AC10 0-DC6V））ウオ−ムギヤ（１：３０ ２組）、遊星ホイル（合成樹脂製 ¢３２ ・硬質コ゛ム製フリクションリンク゛付））、カウンタ−（オムロン製）、リレ−（オムロン 製）である。モ−タ−の定格回転数は３２００RPMであるから1:30ウオ−ムギヤ −２組で1/900の減速比となるので駆動ホイルの回転数は約３．５６RPMとなる。 実験によると写真１枚分の巻き上げに要する時間は約１６秒と判明した。写真１ 枚分の巻き上げが完了して遊星ホイルがロックされて、駆動ア−ムが駆動ピンか ら外れて照明スイッチピンに接触するまでに約４秒さらにシャッタ−スイッチピ ンに接触するまでに約４秒づつかかった。さらに駆動ア−ムが再び駆動ピンを捉 えてフイルムを巻き上げ始めるまで約８秒かかる。各ピンの配置は（図２）に示 した通りである。実施例で使用したリレ−シ−ケンス図は（図３）、リレ−回路 図は（図４）の通りである。完成した簡易型監視装置の容積は１３０ｍｍＷ×１ ２０ｍｍＤ×８０ｍｍＨである。

【００１６】

【考案の効果】 本考案の簡易監視装置では、撮影用カメラはレンズ付きフィルム（１）を使 用し、かつ簡便なフイルム自動巻き上げ機構とシャッタ−・ボタン自動押し下げ 機構を考案した。従って安価に製作出来、第一従来例で云う監視装置の設備費用 がかさむ事及び、設備の運用、管理、保守に専門的な知識と技術が必要としてい た事が解消した。さらに本考案の簡易監視装置では、照明光源装置をつけ加える ことを考案しため、使用するレンズ付きフィルムはフラッシュ付きの機種に限定 されない利便が得られた。

【図面の簡単な説明】

【図１】簡易型監視装置説明図

【図２】フイルム巻き上げ駆動部詳細図

【図３】簡易型監視装置動作シ−ケンス図

【図４】簡易型監視装置動作シ−ケンス回路図

【符号の説明】

１ レンズ付きフイルム ２ フイルム自動巻き上げ機構収納箱 ３ 駆動ホイル ４ 遊星ホイル ５ シャッタ−スイッチピン ６ 照明スイッチピン ７ ウオ−ムギヤ ８ モ−タ− ９ モ−タ−シャフト １０ ウオ−ムホイル １１ 駆動シャフト １２ 駆動ピン １３ 駆動ア−ム １４ スプリング固定ピン １５ 駆動スプリング １６ シャッタ−押し下げア−ム固定具 １７ シャッタ−押し下げア−ム駆動ピン １８ シャッタ−押し下げア−ム １９ シャッタ−押し下げピン ２０ シャッタ−ボタン ２１ フイルム巻き上げノブ ２２ 照明用ランプ ２３ 駆動ア−ム支点ピン ２４ スプリング固定ビス ２６ 硬質ゴム製フリクションリング ２７ ソレノイドコイル ２８ ソレノイドコイル付属押し上げシャフト ２９ 照明スイッチピン接触子 ３０ シャッタ−スイッチピン接触子 ３１ リセットスイッチピン ３２ リセットスイッチピン接触子 ３３ 照明用ランプ支持板 ３４ 接触子支持ホイル ３５ 侵入感知センサ− ３６ モ−タ−駆動リレ−のコイル ３７ 照明ランプ点灯リレ−のコイル ３８ シャッタ−駆動リレ−のコイル ３９ リセットリレ−のコイル ４０ タイマ−のコイル ４１ 終了リレ−のコイル ４２ モ−タ−駆動リレ−の開接点（１） ４３ 照明ランプ点灯リレ−の開接点（１） ４４ シャッタ−駆動リレ−の開接点（１） ４５ モ−タ−駆動リレ−の開接点（２） ４６ 照明ランプ点灯リレ−の開接点（２） ４７ シャッタ−駆動リレ−の開接点（２） ４８ モ−タ−駆動リレ−の開接点（３） ４９ タイマ−の開接点 ５０ リセットリレ−の閉接点（１） ５１ リセットリレ−の閉接点（２） ５２ 終了リレ−の閉接点（１） ５３ 終了リレ−の閉接点（２） ５４ 終了リレ−の閉接点（３） ５５ 侵入感知センサ−信号タイムチャ−ト ５６ モ−タ−駆動タイムチャ−ト ５７ フィルム巻き上げタイムチャ−ト ５８ 照明ランプ点灯信号タイムチャ−ト ５９ 照明ランプ点灯タイムチャ−ト ６０ シャッタ−駆動信号タイムチャ−ト ６１ シャッタ−駆動タイムチャ−ト ６２ リセット信号タイムチャ−ト ６３ 終了信号タイムチャ−ト

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０８Ｂ 13/189 4234−5Ｇ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 レンズ付きフイルム（１）のフイルム自
   動巻き上げ機構（３、４、５、６、７、８、１０、１
   １）とシャッタ−・ボタン自動押し下げ機構（１６、１
   ７、１８、１９）を有する簡易型監視装置。
2. 【請求項２】 フイルム巻き上げ完了と同時にシャッタ
   −・ボタン自動押し下げ機構が作動することを特徴とす
   る簡易型監視装置。
3. 【請求項３】 シャッタ−作動時間に連動する照明光源
   装置（６、３３、２２）を有することを特徴とする簡易
   型監視装置。