JP3002288B2 - 放電加工機の加工液供給装置 - Google Patents

放電加工機の加工液供給装置

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JP3002288B2
JP3002288B2 JP3108480A JP10848091A JP3002288B2 JP 3002288 B2 JP3002288 B2 JP 3002288B2 JP 3108480 A JP3108480 A JP 3108480A JP 10848091 A JP10848091 A JP 10848091A JP 3002288 B2 JP3002288 B2 JP 3002288B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電加工機に設けられ
た加工液供給装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工具となる電極と被加工物との
間に直接放電を発生させて、放電に伴う熱的作用(蒸
発、溶融)と、力学的作用(放電、衝撃圧力)によって
被加工物を除去加工する装置として、放電加工機はすで
に知られている。この種の放電現象を利用した加工機と
しては、例えば主に形彫放電加工機とワイヤ放電加工機
とが知られており、水系或いは油系の加工液が貯留され
た加工槽内に被加工物を設置固定し、その上方より電極
を有した加工ユニットにより放電加工を行なう。そし
て、必要に応じて、例えば加工槽を移動させることによ
り被加工物と電極との間に相対移動を生じさせて、所定
の加工を施す。ところで、加工にともなって微細な加工
屑が発生するが、この加工屑は安定な放電現象の妨げと
なって加工精度に良くない影響を与えることから、加工
槽内の加工液は、放電加工機に並設して設置された加工
液供給装置との間において常に循環され、加工屑が排除
されている。特に、加工初期において行なわれる荒加工
においては、主に水系の加工液が使用されて、発生する
加工屑ないし金属スラッジの粒径も比較的大きなものと
なる。従って、水系の加工液供給装置には、加工液を貯
留する加工液槽の前段に、粒径の大きなチップ状の加工
屑を磁石の作用で除去する加工屑分離装置を設けてい
る。
【0003】ここで、図9に基づいて従来の放電加工機
の加工液供給装置の加工屑分離装置の説明をすると、こ
の加工屑分離装置2は、加工液4を貯留する水系加工液
貯留槽6の上方に設置されており、放電加工機の加工槽
から加工屑含有加工液が流入している。この加工屑分離
装置2内においては、加工屑の一部は沈殿して加工屑堆
積部8を形成し、残りは加工液中に浮遊して加工屑浮遊
部10を形成する。そして、内部に磁石12の収容され
た、例えばステンレススチール製の回転ドラム14をモ
ータ18により回転することにより加工屑浮遊部10中
の加工屑を上記回転ドラム14の表面に吸着させ、この
吸着層を絞りロール16へ通過させることにより加工液
を絞り出している。そして、加工液が絞り出されて比較
的硬くなった加工屑層をかき板20によりかき取り、チ
ップボックス22内へ集めていた。また加工屑浮遊部1
0の加工液は、底部に設けた液出口24より上記水系加
工液貯留槽6内へ落下しており、この貯留槽6内の加工
液は、フィルタ等を通過した後、再度、放電加工機側へ
供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来装
置にあっては、加工屑堆積部8に堆積する加工屑が多く
なり過ぎると、堆積物が底部を通ってそのまま液出口2
4から水系加工液貯留槽6内へ落下し、加工屑を十分に
除去できないという問題があった。特に、処理能力が劣
化すると、系全体の加工屑が増加し、ひいては放電加工
性能の劣化を生ずる場合もあった。また、絞りロール1
6により水分が除去された加工屑は回転ドラム14の表
面から比較的剥離しにくくなっているので、かき板20
と回転ドラム14との接触部に加工屑の堆積2が形成
され、加工屑のチップボックス22側への排出の障害と
なる場合があった。特に、放電加工により発生した金属
性加工屑は、回転ドラム14を停止している間に固まっ
てとれなくなる傾向にあり、かき板20の先端部を損傷
する場合もあった。更に、加工屑のチップボックス22
側への排出の障害は、系全体の加工屑の増大を招くと言
う不都合もあった。本発明は、以上のような問題点に着
目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。
本発明の目的は、回転ドラムへの加工屑の吸着を促進さ
せると同時に、加工屑の回転ドラムからの剥離を容易に
行なうことができる加工液供給装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、第1の発明の放電加工機の加工液供給装置は、加
工槽34と、加工槽34から排出される加工液を回収す
る加工液貯留槽44と、磁石12により粒径の比較的大
きな加工屑を除去する加工屑分離装置2と、前記加工槽
34に清浄な加工液を供給する加工液供給槽46と、前
記加工液貯留槽44と加工液供給槽46との間を連通す
る配管に設けられ前記加工液貯留槽44に貯留された加
工液に残留する粒径の比較的小さな加工屑を除去するフ
ィルタ70とを備えた、放電加工機の加工液供給装置に
おいて、加工屑分離装置2が、加工槽34から排出され
る加工屑を含有した加工液を一旦貯留して前記加工液貯
留槽に排出する加工屑分離槽62と、加工屑分離槽62
内に設けられ加工液に含有する加工屑を吸着する磁石1
2を収容した回転ドラム14と、回転ドラム14に吸着
した加工屑をかき落とすかき板20と、加工屑分離槽4
4の加工液導入口102側に設けられ前記加工液の中の
過剰な加工屑を一時的に沈殿堆積させる凹状の深底部1
04と、深底部104に沈殿した加工屑を撹拌する沈殿
物撹拌手段112と、を含んで成るものである。第2の
発明の放電加工機の加工液供給装置は、加工槽34と、
加工槽34から排出される加工液を回収する加工液貯留
槽44と、磁石12により粒径の比較的大きな加工屑を
除去する加工屑分離装置2と、前記加工槽34に清浄な
加工液を供給する加工液供給槽46と、加工液貯留槽4
4と前記加工液供給槽46との間を連通する配管に設け
られ前記加工液貯留槽44に貯留された加工液に残留す
る粒径の比較的小さな加工屑を除去するフィルタ70と
を備えた放電加工機の加工液供給装置において、前記加
工屑分離装置2が、前記加工槽から排出される加工屑を
含有した加工液を一旦貯留して前記加工液貯留槽に排出
する加工屑分離槽62と、前記加工屑分離槽62内に設
けられ前記加工液に含有する加工屑を吸着する磁石12
を収容した回転ドラム14と、回転ドラム14に吸着し
た加工屑をかき落とすかき板20と、加工屑分離槽62
の加工液導入口側に設けられ前記加工液の中の過剰な加
工屑を一時的に沈殿堆積させる凹状の深底部104と、
深底部104に沈殿した加工屑を撹拌する沈殿物撹拌手
段112と、前記かき板20からかき落とされた加工屑
を貯留しつつ該加工屑から分離された加工液を前記加工
液貯留槽44に排出する加工屑排出槽108と、を含ん
で成るものである。尚、ここで付した参照符号は本発明
を限定するものではない。
【0006】
【作用】第1の本発明は、以上のように構成したので、
加工屑分離槽内に加工屑がある程度沈殿すると、沈殿物
撹拌手段が駆動して沈殿物が再度、加工液中に浮遊する
こととなり、この結果、加工屑浮遊部の加工屑量が増加
し、この加工屑の回転ドラムへの吸着が促進される。従
って、加工屑の排出が効率的に行われる。第2の本発明
は、以上のように構成したので、上記回転ドラムの表面
に吸着した加工屑は、絞りローラにかけられることなく
加工液を多量に含んだ状態で上記加工屑排出槽に貯留さ
れ、ここで分離した加工液はこの加工屑排出槽から下方
に位置する加工液槽へ落下していくことになる。従っ
て、加工屑は多量の加工液を含んでいるので、かき板に
より容易にドラムからかき取られることになり、回転ド
ラムに障害が生じることがない。
【0007】
【実施例】以下に、本発明に係る加工液供給装置の一実
施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に
係る加工液供給装置の要部を示す断面図、図2は、本発
明に係る加工液供給装置と放電加工機との関係を示す概
略全体図である。図示するごとく放電加工機26は、ベ
ッド28上にYテーブル30、Xテーブル32を介して
設置された加工槽34を有しており、この中に被加工物
36を固定すると共に、加工液38を満たし、電極40
を上下動させつつ放電加工を行なうようになっている。
そして、このような放電加工機26に並設させて本発明
に係る加工液供給装置42が設けられる。尚、従来装置
と同一部分については同一符号を付す。本実施例におい
ては、水系の加工液と油系の加工液とを兼用する供給装
置について説明する。この加工液供給装置は、加工液槽
として比較的加工屑を多く含む加工液を貯留する加工液
貯留槽44と清浄な加工液を貯留する加工液供給槽46
とを有し、上記加工液貯留槽44は、2つの槽、すなわ
ち水系加工液槽48と油系加工液槽50により構成さ
れ、また、上記加工液供給槽46は、2つの槽すなわち
清浄油系加工液槽52と清浄水系加工液槽54により構
成されている。
【0008】上記放電加工機26の加工槽34の底部か
ら排出される加工液は、バルブ56を介して2つに分岐
され、一方はバルブ58を介して上記油系加工液槽50
内へ導入され、他方はバルブ760を介して本発明の特
長とする加工屑分離装置2の加工屑分離槽62を介して
上記水系加工液槽48内へ導入されるようになってい
る。この水系加工液槽48内の加工液の一部は、その吸
込口が槽内下部に位置され、途中にポンプ66を介設し
た配管65により上記加工屑分離槽62へ循環するよう
に構成されている。また更に、上記水系加工液槽48内
には、大きめの加工屑を吸い込みやすいようにその吸込
口が槽内下部に位置され、途中にポンプ68及びケイソ
ウ土が充填されたフィルタ70を介設した配管72が設
けられ、その突出口は前記清浄水系加工液槽54内へ導
入されている。そして、上記油系加工液槽50と清浄油
系加工液槽52との間には、途中にポンプ74及びフィ
ルタ76を介設した配管78が設けられている。また、
小さめの二重構造になされた水油分離装置80には、途
中にポンプ82及びフィルタ84を介設してその吸込口
が上記水系加工液槽48内の上部に位置された配管86
と、途中にポンプ88とフィルタ90を介設してその吸
込口が上記油系加工液槽50内へ位置された配管92が
接続されており、分離した水系加工液と油系加工液とを
それぞれもとに戻すように構成されている。
【0009】一方、上記清浄水系加工液槽54からは、
ポンプ94及び切換用のバルブ96を介して清浄な水系
の加工液を、また上記清浄油系加工液槽52からは、ポ
ンプ98及び切換用のバルブ100を介して清浄な油系
の加工液を、それぞれ前記放電加工機26の加工槽34
内及び電極40の近傍へ供給するように構成されてい
る。このように構成された加工液供給装置において、図
1に示す如く放電加工機から排出される加工屑含有加工
液を一時導入する上記加工屑分離槽62は、加工屑の分
離された水系の加工液を貯留する加工液槽としての上記
水系加工液槽48の上方に位置されている。この加工屑
分離槽62の導入口102側には、導入された加工屑含
有加工液中の過剰な加工屑を一時的に沈殿堆積させるた
めの凹状の深底部104が形成されている。この分離槽
2内の中央部には、例えばステンレススチール等により
筒体状に形成された回転ドラム14が駆動手段、例えば
モータ18により回転自在に設けられている。そして、
この上記回転ドラム14内には、このドラムの内壁面に
近接させて、その回転方向に沿って配列された複数の磁
石12が収容されると共に、この磁石12は加工屑分離
槽62側が固定的に取付けられ、上記回転ドラム14の
みが回転してその外側表面に磁力により金属片よりなる
加工屑を吸着し得るようになっている。この加工屑分離
槽62の他端の底部には、加工屑の分離された加工液を
下方に位置する上記水系加工液槽48内へ落下させる液
出口24が形成されている。
【0010】一方、上記回転ドラム14の一側には、そ
の先端が上記回転ドラム14の表面に接触されて下端が
斜め下方に位置された、例えばステンレススチールより
なるかき板20が回転ドラム14の長手方向に沿って設
けられており、ドラム表面に吸着堆積した加工屑をかき
取るようになっている。そして、このかき板20の下端
部には、かき取られた上記加工屑を貯留しつつこれに含
まれる加工液を分離するための本発明の第2発明の特長
とする加工屑排出槽108が設けられている。特に、本
実施例においては、上記加工屑排出槽108は、上記水
系加工液槽4の上方に位置されており、上記加工屑排出
槽108にて分離した加工液を側壁に設けた流出口11
0から水系加工液槽4内へ自然落下させるように構成さ
れている。尚、この加工屑排出槽108を上記水系加工
液槽48の上方に設置しない場合には、上記流出口11
0と水系加工液槽48との間に配管等を施して、分離し
た加工液を配管内へ自然流下させるようにしてもよい。
【0011】一方、上記加工屑分離槽62には、この槽
内に沈澱した加工屑を撹拌するための本発明の第1発明
の特長とする沈殿物撹拌手段112が設けられている。
具体的には、この撹拌手段112は、加工屑分離槽62
内と水系加工液槽48内とを連絡して、途中に前記ポン
プ66を介設した前記配管65よりなり、この配管65
の吸込口114は槽内の大きめの加工屑を吸い込みやす
いように槽内下部に位置されており、また、排出口11
6は加工屑分離槽6内の凹状の深底部104へ臨ませ
て設けられて、加工液の噴出圧力で沈殿物を撹拌するよ
うに構成されている。そして、上記凹状の深底部104
内の所定の高さの所には、例えば回転式のトルクセンサ
120が設けられており、沈殿物が所定量生成されると
その旨を検知するようになっている。そして、このトル
クセンサ120の出力は、制御部120へ出力され、制
御部120は、この出力値に基づいて前記撹拌手段11
2のポンプ66を駆動し得るように構成されている。
尚、上記実施例において、水系の加工液は、加工により
イオン化するので、比抵抗値を適正に維持するためのイ
オン交換樹脂を有する純水器(図示せず)が前記清浄水
系加工液槽54に設けられている。また、加工液は、加
工による熱で温度が上昇することから、これを所定の温
度に維持するために、加工液供給槽46には水系、油系
を問わず冷却装置(図示せず)が設けられている。更
に、水、油切換用のバルブ、例えば58、60、96、
100として三方弁を用いてもよいのは勿論である。
【0012】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、油系の加工液が使用され
ている場合には、比較的仕上げ加工に近いことから加工
屑は小さく、放電加工機26の加工槽34から排出され
た加工屑含有加工液は、油系加工液槽50へ送られて貯
留される。この槽50内の加工液は、次にポンプ74、
フィルタ76を介して加工屑が除去されて清浄化された
後、清浄油系加工液槽52内に貯留される。そして、こ
の槽52内の清浄加工液は、ポンプ98、バルブ100
を介した後、再び前記加工機26へ向けて供給循環され
る。また、水系の加工液が使用されている場合には、荒
加工が多いことから加工屑は比較的大きく、放電加工機
26の加工槽34から排出された加工屑含有加工液は、
本発明の特長である加工屑分離装置2の加工屑分離槽6
2へ送られ、ここで比較的大きな加工屑が除去された
後、水系加工液槽48へ貯留される。この槽48内の加
工液は、次に、配管64を介してポンプ68に吸い上げ
られてフィルタ70を経て清浄化された後、清浄水系加
工液槽54内に貯留される。そして、この槽54内の清
浄加工液は、ポンプ94、バルブ96を介した後、再び
前記加工機26へ向けて供給循環される。また、水油分
離装置は、水系加工液槽48内に混入する油分及び油系
加工液槽50内に混入する水分を吸い上げてこれらを分
離してもとに戻すように作用する。
【0013】以上にような水系の加工液の循環系におい
て、加工屑分離槽62内へ導入された加工屑含有加工液
は加工屑浮遊部10を形成し、この中の金属加工屑はこ
の槽内で回転する回転ドラム14の表面に磁石12によ
る磁力の作用で付着する。そして、回転ドラム14の回
転にともなって搬送され、かき板20によりドラム表面
からかき取られ、加工屑槽108へ導入される。ドラム
表面から付着した加工屑をかき取るに際して、従来装置
と異なり、加工屑は絞りローラにかけられていないこと
から、加工屑中には比較的多くの加工液が含まれてお
り、従って、軟らかいので容易にかき取られる。従っ
て、このかき板20とドラム14との接触部に加工屑が
堆積することがない。また、絞りローラも不要となる。
また、加工屑排出槽108に加工屑が貯留されるに従っ
て、従来装置の場合と比較して水分を比較的多く含んだ
加工屑から加工液は分離するが、この分離した加工液
は、排出槽108の側壁に設けた流出口110から、下
方に位置する水系加工液槽48内へ自然落下していく。
そして、含有加工屑が除去された加工液も、この分離槽
62の底部に設けた液出口24から、上記水系加工液槽
48内へ自然落下していく。
【0014】一方、加工の進行に従って、多量の加工屑
が発生すると加工屑分離槽62内の凹状の深底部104
には加工屑が沈殿堆積する傾向となる。この部分に設け
られているトルクセンサ120は、図3に示す如く沈殿
物130が少ないときには回転しているが、図4に示す
如く沈殿物130が多くなると回転が低速になり、或い
は停止する。沈殿物の増加を示すこの信号は制御部12
2へ伝送され、これに応じて沈殿物撹拌手段112を駆
動する。すなわちポンプ66を駆動することにより水系
加工液槽48内の加工液を、配管65を介して凹状の深
底部104に沈澱する加工屑に噴射してこれを撹拌し、
浮遊部10へ移行させる。従って、浮遊部10の加工屑
の含有量が増加するので回転ドラム14の表面へ吸着さ
れる加工屑が増加して吸着が促進され、加工屑の排出量
が増大することになる。また、配管65の吸込口114
は、水系加工液槽48の底部に位置されているので、こ
こに沈澱する加工屑を再度、加工屑分離槽62へ導入す
ることができ、加工屑の回収効率を向上させることがで
きる。
【0015】尚、上記実施例にあっては、沈殿物撹拌手
段112として配管65とこれに介設したポンプ66に
より構成したが、沈殿物を撹拌し得るものならばどのよ
うな構成でもよく、例えば図5に示す如くコンプレッサ
132からバルブ143を介して圧搾空気を供給して
状の深底部104の沈殿物130を撹拌してもよいし、
図6に示す如く超音波発信器136からの超音波により
凹状の深底部104に設けた振動子138を振動させて
沈殿物130を撹拌してもよいし、図7に示す如く凹状
の深底部104に回転羽根140を設けてこれをモータ
142により回転させて沈殿物130を撹拌してもよい
し、更には図8に示す如く凹状の深底部104の下方に
モータ144により回転するマグネット146を設け、
これを回転することにより沈殿物130を撹拌するよう
にしてもよい。尚、上記実施例にあっては、水系の加工
液と油系の加工液とを切替え使用する水油兼用型の放電
加工機について説明したが、水系の加工液を使用するも
のならばどのような放電加工機にも適用することができ
るのは勿論である。また、本実施例にあっては、回転ド
ラムと磁石とは分離した構造となっているが、これらが
固定されて一体的に回転するようにした構造の装置にも
適用できる。また、上記実施例にあっては第1発明の特
長とする沈殿物撹拌手段112と第2発明の特長とする
加工屑排出槽108を共に設けた場合について説明した
が、これに限定されず、これらのいずれか一方のみを設
けてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上要するに、本発明によれば次のよう
な優れた作用効果を発揮することができる。第1の発明
によれば、フィルタの負担が軽減され、効率のよい加工
液の浄化が行えると共に、凹状の深底部に加工屑が沈殿
されて過剰な加工屑が一時的に沈殿堆積されるので、回
転ドラムが加工屑を吸着できなくなることが防止されて
特に粒径の大きな加工屑が加工液貯留槽に流れ出ること
が防止される上に、この凹状の深底部に堆積した加工液
を撹拌する沈殿物撹拌手段により、回転ドラムへの吸着
を促進させることができ、堆積した加工屑が増え過ぎて
加工液貯留槽に流れ出ることが防止される。従って、加
工液供給系全体の加工屑の排出効率をより向上できるの
で、加工液に含まれる加工屑が過度に増加することがな
く、その結果、放電加工性能の劣化を防止することがで
きる。第2の発明によれば、かき板に加工屑が堆積して
凝固して加工屑の排出の障害となることが防止されて
易に加工屑をかきとることができるので、また回転ドラ
ムを停止している間にかき板の接触部に加工屑が固まる
ことを防止できるので、加工屑の固着に起因するかき板
の損傷を防止でき、長寿命化を図ることができる。従っ
て、上記した理由により、加工液供給系全体の加工屑の
排出効果がより向上し、その結果、加工液に加工屑が多
く含まれることによる放電加工性能の劣化を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる加工液供給装置の要部を示す断
面図である。
【図2】本発明に係る加工液供給装置と放電加工機との
接続状態を示す図である。
【図3】本発明で使用するトルクセンサの動作を説明す
るための図である。
【図4】本発明で使用するトルクセンサの動作を説明す
るための図である。
【図5】本発明で使用する沈殿物撹拌手段の第1の変形
例を示す図である。
【図6】本発明で使用する沈殿物撹拌手段の第2の変形
例を示す図である。
【図7】本発明で使用する沈殿物撹拌手段の第3の変形
例を示す図である。
【図8】本発明で使用する沈殿物撹拌手段の第4の変形
例を示す図である。
【図9】従来の加工液供給装置の要部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
4 加工液 12 磁石 14 回転ドラム 20 かき板 26 放電加工機 34 加工槽 48 水系加工液槽(加工液槽) 62 加工屑分離槽 64 配管 65 配管 66 ポンプ104 凹状の深底部 108 加工屑排出槽 112 沈殿物撹拌手段 120 トルクセンサ 122 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 7/36 B03C 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工槽と、前記加工槽から排出される加
    工液を回収する加工液貯留槽と、磁石により粒径の比較
    的大きな加工屑を除去する加工屑分離装置と、前記加工
    槽に清浄な加工液を供給する加工液供給槽と、前記加工
    液貯留槽と前記加工液供給槽との間を連通する配管に設
    けられ前記加工液貯留槽に貯留された加工液に残留する
    粒径の比較的小さな加工屑を除去するフィルタとを備え
    た、放電加工機の加工液供給装置において、前記加工屑分離装置が、前記加工槽から排出される加工
    屑を含有した加工液を一旦貯留して前記加工液貯留槽に
    排出する加工屑分離槽と、前記加工屑分離槽内に設けら
    れ前記加工液に含有する加工屑を吸着する磁石を収容し
    た回転ドラムと、前記回転ドラムに吸着した加工屑をか
    き落とすかき板と、前記加工屑分離槽の加工液導入口側
    に設けられ前記加工液の中の過剰な加工屑を一時的に沈
    殿堆積させる凹状の深底部と、前記深底部に沈殿した
    工屑を撹拌する沈殿物撹拌手段と、を含んで成ること
    を、特徴とする放電加工機の加工液供給装置。
  2. 【請求項2】 加工槽と、前記加工槽から排出される加
    工液を回収する加工液貯留槽と、磁石により粒径の比較
    的大きな加工屑を除去する加工屑分離装置と、前記加工
    槽に清浄な加工液を供給する加工液供給槽と、前記加工
    液貯留槽と前記加工液供給槽との間を連通する配管に設
    けられ前記加工液貯留槽に貯留された加工液に残留する
    粒径の比較的小さな加工屑を除去するフィルタとを備え
    放電加工機の加工液供給装置において、前記加工屑分離装置が、前記加工槽から排出される加工
    屑を含有した加工液を一旦貯留して前記加工液貯留槽に
    排出する加工屑分離槽と、前記加工屑分離槽内に設けら
    れ前記加工液に含有する加工屑を吸着する磁石を収容し
    た回転ドラムと、前記回転ドラムに吸着した加工屑をか
    き落とすかき板と、前記加工屑分離槽の加工液導入口側
    に設けられ前記加工液の中の過剰な加工屑を一時的に沈
    殿堆積させる凹状の深底部と、前記深底部に沈殿した加
    工屑を撹拌する沈殿物撹拌手段と 、前記かき板からかき
    落とされた加工屑を貯留しつつ該加工屑から分離された
    加工液を前記加工液貯留槽に排出する 加工屑排出槽と、
    を含んで成ることを特徴とする放電加工機の加工液供給
    装置。
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