JP3002031U - 情報集約機能付表示灯端子台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の盤に簡単に組み込め、数個または数十
個の情報を一括して１組の情報に集約して制御装置へ送
ることのできる表示灯付端子台を提供する。 【構成】 複数の外部機器のオンオフ接点出力を入力す
る端子部２と、該端子部のいずれかに“オン”信号が入
力されると入力位置の表示灯４を点灯させ、その入力情
報を一箇所に集約して出力する出力端子Ｏ１，Ｏ２を設
けた情報集約機能付表示灯端子台。この場合、端子部２
のいずれかの端子に“オン”信号が入力されるとその入
力消勢後も出力端子の出力を保持する自己保持機能を持
たせることができる。さらに、表示灯の点灯試験を行う
回路を設けることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、設備の増設、改造等において、故障等の信号数増加の場合に、集約 して出力された信号のみを盤面等に表示する機能を備えた端子台に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

電力会社の変電所等においては、多数の機器が設置されており、これらの機器 の故障などの情報を監視、制御する場合には、個々の情報を一つ一つ制御装置へ 取込み監視することが一般的である。

【０００３】 しかしながら、情報量が多い場合、あるいは情報発信点と受信点との距離が遠 い場合には、配線等の情報伝達方法が複雑となり、多大な費用が発生する。

【０００４】 これに対して、発信点で情報を集約して受信点へ伝達すると、受信点での探索 に時間がかかる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決すべき課題は、既存の盤に簡単に組み込め、数個または数十個の 情報を一括して１組の情報に集約して制御装置へ送ることのできる表示灯付端子 台を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案の情報集約機能付表示灯端子台は、複数の外 部機器のオンオフ接点出力を入力する端子部と、該端子部のいずれかに“オン” 信号が入力されると入力位置の表示灯を点灯させ、その入力情報を一箇所に集約 して出力する出力端子を設けたものである。

【０００７】 この場合、端子部のいずれかの端子に“オン”信号が入力されるとその入力消 勢後も出力端子の出力を保持する自己保持機能を持たせることができる。 さらに、表示灯の点灯試験を行う回路を設けることができる。

【０００８】

【作用】

端子部に接続された外部機器の接点入力が“オン”になると対応する表示灯が 点灯し、出力端子より信号が出力されることにより遠方で監視ができ、端子台の 表示灯の点灯状態を監視することにより、入力された外部機器の動作状態が確認 できる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて具体的に説明する。

【００１０】 図１は本実施例の外形を示すものであり、（ａ）は正面図、（ｂ）は左側面図 、（ｃ）は底面図である。同図において、１は絶縁体からなる端子台ベース、２ は端子部、３は端子部カバー、４はＬＥＤからなる表示灯、５は各表示灯に対応 したネームプレート、６は出力を表示する表示灯、７は自己保持をリセットする ためのリセット釦、８はＬＥＤ４および出力表示灯６の点灯試験を行うためのテ スト釦である。

【００１１】 図２は本実施例の回路図である。端子部２は１２対の端子と出力端子Ｏ１，Ｏ ２と電源端子Ｐ，Ｎと自己保持用端子Ｈ１，Ｈ２を有しており、１２対の端子に は最大１２個の外部機器の動作接点（リレー）が接続できるようになっている。 １２対の各端子にはそれぞれＬＥＤ４が接続されている。電源端子Ｐ，Ｎには外 部交流電源を接続し、Ｐ側よりテスト釦８の常閉接点側を介して各端子のＰ側に 接続されており、外部入力接点から端子１，２，３・・・１２からＬＥＤ４を集 約して出力表示灯６および補助リレーＲＹを介して電源端子Ｎに接続される。

【００１２】 本実施例において、端子部２に接続されたいずれかの外部入力が“オン”にな ると、その回路のＬＥＤ４が点灯し、出力表示灯６が点灯するとともに、補助リ レーＲＹが付勢され、その接点ｒｙ２により出力端子Ｏ１，Ｏ２間に無電圧のオ ン接点出力が現れる。

【００１３】 この出力を遠方へ配線することにより遠方で監視ができ、調査時は本端子台の ＬＥＤ点灯を確認することにより、入力情報の対象機器を容易に特定することが 可能である。また、自己保持端子Ｈ２は補助リレーＲＹの接点ｒｙ１、リセット 釦７の接点を介して前記ＬＥＤ４と出力表示灯６の間に接続されており、電源Ｐ と接続されているＨ１端子とＨ２端子を短絡することによって、自己保持機能が 働く。

【００１４】 入力信号が断続的な場合は出力も断続的になるために自己保持機能を設け、監 視を容易にしている。

【００１５】 リセット釦７を押すと、リレーＲＹを付勢している自己保持用回路が消勢し、 補助リレーＲＹは復帰する。

【００１６】 テスト釦８を押して接点を切り換えると、電源Ｐ側が各ＬＥＤに接続され、各 ＬＥＤ４および出力表示灯が正常に動作するかどうかをテストすることができる 。

【００１７】 なお、以上の実施例では、端子数を１２としたが、もっと多くの端子を有する 構成とすることもできるし、また端子台を複数併設することもできる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、数個〜数十個といった多数の情報を１ 箇所の端子台に集約して表示することができ、さらに、多数の情報を１個の情報 として制御装置へ送ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本実施例の外形を示すものであり、（ａ）は
正面図、（ｂ）は左側面図、（ｃ）は底面図である。

【図２】 本実施例の回路図である。

【符号の説明】

１ 端子台ベース、２ 端子部、３ 端子部カバー、４
表示灯、５ ネームプレート、６ 出力釦、７ リセ
ット釦、８ テスト釦

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の外部機器のオンオフ接点出力を入
   力する端子部と、該端子部のいずれかに“オン”信号が
   入力されると入力位置の表示灯を点灯させ、その入力情
   報を一箇所に集約して出力する出力端子を設けたことを
   特徴とする情報集約機能付表示灯端子台。
2. 【請求項２】 端子部のいずれかの端子に“オン”信号
   が入力されるとその入力消勢後も出力端子の出力を保持
   する自己保持機能を持たせた請求項１記載の情報集約機
   能付表示灯端子台。
3. 【請求項３】 表示灯の点灯試験回路を設けた請求項１
   記載の情報集約機能付表示灯端子台。