JP3001845U - ゴム等の油分含有物の乾留装置 - Google Patents

ゴム等の油分含有物の乾留装置

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JP3001845U
JP3001845U JP1994001796U JP179694U JP3001845U JP 3001845 U JP3001845 U JP 3001845U JP 1994001796 U JP1994001796 U JP 1994001796U JP 179694 U JP179694 U JP 179694U JP 3001845 U JP3001845 U JP 3001845U
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oil
oil vapor
dry distillation
rubber
dry
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JP1994001796U
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English (en)
Inventor
勝美 松本
Original Assignee
株式会社ジェ・シィ・エー
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄ゴム或いは廃棄合成樹脂等の油分含有物
から、良質な油分を簡易な装置で容易に精製できる乾留
装置を提供する。 【構成】 外部より加熱して内部に充填したゴム等を乾
留する乾留缶と、該乾留缶の上部を密封的に被覆する収
集蓋と、乾留缶内に充填されたゴム等の堆積層の上部に
位置して設けられた精製用物質層と、該精製用物質層の
上部と前記収集蓋の内面間に位置して設けた油蒸気室、
又は該精製用物質層より上昇する油蒸気を蛇行状に通過
させるタール分離器を設け該分離器の上部と前記収集蓋
の内面間に位置して設けた油蒸気室のいずれかと、該油
蒸気室の油蒸気を乾留缶外に取り出す取り出し路と、該
取り出し路よりの油蒸気を水冷し精製油とする冷却器と
よりなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は古タイヤ等の廃棄ゴム或いは廃棄合成樹脂等の油分含有物より油分を 精製する乾留装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、廃棄ゴムを乾留して油分を取り出す乾留装置において、精製装置を有し ないものにおいては、その取り出された油分は、多分に高湿分解物を含有して黒 色で粘度が高いことから良質の燃料油として使用できず、使用範囲が極めて限定 される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は廃棄ゴム或いは廃棄合成樹脂等の油分含有物から、良質な油分を簡易 な装置で容易に精製できる乾留装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記の目的を達成するために、第1の発明は、外部より加熱して内部 に充填したゴム等を乾留する乾留缶と、該乾留缶の上部を密封的に被覆する収集 蓋と、乾留缶内に充填されたゴム等の堆積層の上部に位置して設けられた精製用 物質層と、該精製用物質層の上部と前記収集蓋の内面間に位置して設けた油蒸気 室と、該油蒸気室の油蒸気を乾留缶外に取り出す取り出し路と、該取り出し路よ りの油蒸気を水冷し精製油とする冷却器とよりなることを特徴とするもので、第 2の発明は、前記精製用物質層より上昇する油蒸気を蛇行状に通過させるタール 分離器を付加したものである。
【0005】
【実施例】
次に図面に示す本考案の実施例について説明する。(1)は加熱用バーナ、( 2)は火室、(3)は断熱材よりなる外缶で、前記火室(2)より通路(4)を 通じて該外缶(3)内を加熱するようになっている。該外缶(3)の底板中央に は、火筒(5)が起立設置されている。(6)は廃棄ゴム等を充填する乾留缶で 、その外周面と、前記外缶(3)の周壁、前記底板、及び火筒(5)の周壁との 夫々の間に火路(7)が形成されており、その上縁部において外缶(3)に載置 固設されている。(8)は前記火路(7)に連通する煙突である。乾留缶(6) の上面は開口されており、該開口部に、有孔底板(9)を有すると共に上面を開 口した精製用容器(10)が設置されている。(11)は前記精製用容器(10 )の上方を密封的に被覆する収集蓋で、前記精製用容器(10)と共に乾留缶( 6)の上端に取脱可能に固着されている。(12)はその固着部材である。(1 3)はタール分離器で、有孔板を多数枚上下方向に重ね適宜間隔を存して配設す ると共に上下に隣接する有孔板の孔が齟齬するようにして形成されている。該タ ール分離器(13)は、前記精製用容器(10)と収集蓋(11)の中間に位置 するように収集蓋(11)に隔壁(14)により固設されている。該隔壁(14 )は、前記精製用容器(10)部より上昇する油蒸気がタール分離器(13)以 外の部分より油蒸気室(15)内に流入することを阻止するように設置されてい ると共に収集蓋(11)より該隔壁(14)上に落下した油滴をタール分離器( 13)へ誘導するように上方が拡開されている。(16)は前記油蒸気室(15 )に上昇してきた油蒸気を乾留缶(6)外に誘導して取り出す取り出し路である 。(17)は冷却器で、前記取り出し路(16)よりの油蒸気を導入すると共に 該油蒸気を冷却パイプ(18)により冷却するようになっている。(19)は前 記冷却器(17)により冷却された精製油を油槽(20)へ導く取り出しパイプ である。(21)はガスバーナーで、冷却器(17)に導入されたガスをパイプ (22)で導いてそのガスを利用して乾留缶(6)を加熱するものである。
【0006】
【作用】
乾留缶(6)内に廃棄ゴム、合成樹脂等の油分含有物のチップ(23)を充填 してその上部に精製用容器(10)を設置し、該精製用容器(10)内にコーク ス、木炭、ゴムチップ、軽石礫、粗粒状白土等の精製用物質(24)を詰め、収 集蓋(11)を被覆固着する。そして加熱用バーナ(1)に点火し、乾留缶(6 )の外周面を約500℃〜700℃に加熱する。この加熱により乾留缶(6)内 に詰められた廃棄ゴム等のチップ(23)は約200℃以上に加熱され、熱分解 して炭化水素ガス、油蒸気、遊離炭素が発生し、そのガスと油蒸気はタール分と 微粒炭素分を混合して上昇し、精製用容器(10)の有孔底板(9)を通過して 精製用容器(10)内のコークス等の精製用物質(24)に達する。そして、こ の精製用物質(24)間を通過する際に油蒸気中のタール、重質油は該精製用物 質(24)に吸着される。そして更に上昇した油蒸気はタール分離器(13)の 多孔板間を蛇行して油蒸気室(16)に入り、更に上昇して収集蓋(15)に達 する。収集蓋(15)に油蒸気が接触すると、該油蒸気は冷却され油滴となって タール分離器(13)に落下し、更に精製用物質(24)部に落下して精製用物 質(24)の表面で熱交換作用が行なわれ精製用物質を冷却する。このようなこ とを繰り返して精製用物質(24)部からは沸点の低い油のみが蒸発して上昇し 、沸点の高い油は液化して精製用物質(24)に付着するか乾留缶(6)内に落 下する。蒸発した沸点の低い油蒸気及び油ガスには微小ながらタール分、高沸点 油分、カーボンの粒子を保有しているが、該油蒸気がタール分離器(13)の多 孔板間を急角度に蛇行することによりそのタール分、高沸点油分、カーボンの粒 子は多孔板に付着捕獲され、油蒸気室(15)へはタール等の不純物の含有量が 極めて少ない低沸点の油蒸気のみが送られる。また、この付着捕獲されたタール 分等は、前記のように多孔板間を落下する油分で洗い流されて除去される。前記 のように油蒸気室(15)に流入した低沸点の油蒸気は取り出し路(16)より 流出し、冷却器(17)で冷却され、精製油となって取り出しパイプ(19)よ り油槽(20)に取り出される。また、冷却器(17)に流入したガス分は、ガ スバーナー(21)に送って燃料とする。精製作業が終了して次の精製を行なう 場合、精製によりコークス状になった乾留缶(6)内のゴムコークスを、精製用 容器(10)内に充填する精製用物質に利用し、また、精製用容器(10)内の タール等を含有した精製用物質を乾留缶(6)内に充填するゴムチップの隙間に 投入すれば、ゴムコークスを有効に利用できると共に精製用物質に付着した油分 を回収することができる。
【0007】 図面に示す前記実施例は、精製用物質を精製用容器(10)に充填するように したが、乾留缶(6)の上部に取脱可能の単なる有孔板(金網)を設置しこれに 精製用物質を載置するようにしてもよい。
【0008】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、乾留缶の上部に設けた精製用物質層と冷却され た収集蓋により、低沸点の油蒸気のみを精製油として取り出すことができるので 、良質の燃料油を精製できる。しかもタール分離器を設置することにより微小な タール等の不純物も除去し更に良質な燃料油を精製できる。更に、構造も簡易で 安価に形成できるとともに操作の安全性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例に係る乾留装置を示す縦断面図で
ある。
【図2】図1の平面図である。
【符号の説明】
1 加熱用バーナ 3 外缶 6 乾留缶 9 有孔底板 10 精製用容器 11 収集蓋 13 タール分離器 14 隔壁 15 油蒸気室 16 取り出し器 17 冷却器

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部より加熱して内部に充填したゴム等
    を乾留する乾留缶と、該乾留缶の上部を密封的に被覆す
    る収集蓋と、乾留缶内に充填されたゴム等の堆積層の上
    部に位置して設けられた精製用物質層と、該精製用物質
    層の上部と前記収集蓋の内面間に位置して設けた油蒸気
    室と、該油蒸気室の油蒸気を乾留缶外に取り出す取り出
    し路と、該取り出し路よりの油蒸気を水冷し精製油とす
    る冷却器とよりなることを特徴とするゴム等の油分含有
    物の乾留装置。
  2. 【請求項2】 外部より加熱して内部に充填したゴム等
    を乾留する乾留缶と、該乾留缶の上部を密封的に被覆す
    る収集蓋と、乾留缶内に充填されたゴム等の堆積層の上
    部に位置して設けられた精製用物質層と、該精製用物質
    層より上昇する油蒸気を蛇行状に通過させるタール分離
    器と、該タール分離器の上部と前記収集蓋の内面間に位
    置して設けた油蒸気室と、該油蒸気室の油蒸気を乾留缶
    外に取り出す取り出し路と、該取り出し路よりの油蒸気
    を水冷し精製油とする冷却器とよりなることを特徴とす
    るゴム等の油分含有物の乾留装置。
JP1994001796U 1994-03-09 1994-03-09 ゴム等の油分含有物の乾留装置 Expired - Lifetime JP3001845U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04260841A (ja) * 1991-02-13 1992-09-16 Koito Mfg Co Ltd 自動車用放電灯の点灯装置
JPH05221260A (ja) * 1992-02-14 1993-08-31 Stanley Electric Co Ltd 放電灯点灯装置
JP2012505931A (ja) * 2008-10-16 2012-03-08 エリエミ マテリアイス レフラターリオス リミタダ 各種の有機材料の熱分解用装置および方法

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JP2012505931A (ja) * 2008-10-16 2012-03-08 エリエミ マテリアイス レフラターリオス リミタダ 各種の有機材料の熱分解用装置および方法

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