JP3001781U - 葱調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】白髪葱を簡単に調製できる新規な器具を提供す
る。 【構成】把手部０１の先端に、薄刃体３を平行に細かい
間隔で多数植立して形成した切断部０２を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、白髪葱を調製するための葱調理器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

白髪葱は、長葱をその繊維方向に細断したもので、中華料理やラーメン等の具 として料理に盛り付けて使用される。 ところで前記白髪葱の調製は、長葱を切り開いて包丁で繊維方向に細かく切断 して行っており、良く調製するには熟練を要し、また煩雑な作業である。 そこで本考案は簡便に白髪葱を調製できる器具を提案したものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る葱調理器は、適宜な把手部の先端に、薄刃体を平行に細かい間隔 で多数植立して形成した切断部を設けたことを特徴とするものである。

【０００４】

【作用】

長葱に対して平行な多数の薄刃体を繊維方向に揃え、そして繊維方向に引くと 、葱は薄刃体の間隔で細かく繊維方向に切断される。そこで長葱の周囲からの切 断角度を変えて（前後左右から）長葱全体を繊維方向に細かく切断した後に、葱 を適宜長さに切断して白髪葱を得るものである。 また前記の調製に於いて、一旦長葱を切り開いた後に、本器具の薄刃体で開い た長葱をその繊維方向に細断しても白髪葱が調製できる。

【０００５】

【実施例】

次に本考案の実施例について説明する。 本考案の実施例に係る葱の調理器は、把手部０１と切断部０２から構成され、 把手部０１は、把手１と、把手先部の切断部０２の取付部２を一体に樹脂成形に よって形成したものである。 切断部０２は、薄刃体３と保持体４からなり、薄刃体３は、厚さ１ミリ以下（ ０．８〜０．５ｍｍ程度）金属刃で先端３１は斜めに尖らし、先端側の長手方向 縁に刃先３２を形成し、且つ基部に適宜大きさの支持孔部３３を穿設したもので ある。保持体４は、前記取付部２と対応する大きさのベース部４１の前縁に、薄 刃体３が嵌合する溝４２を多数平行に形成する厚さ（薄刃体間隔）１ｍｍ程度の 間隔保持部４３を突設すると共に、ベース部４１上の間隔保持部４３との対向箇 所に凹凸状壁を備えた刃体の基部受部４４を形成し、且つベース部４１両側方に 薄刃体３を溝４２に嵌合してその基部を基部受部４４に嵌合した際の支持孔部３ ３の形成位置と対応する位置に軸受部４５を形成する。そして、複数の薄刃体３ をベース部４１上の間隔保持部４３間の溝４２に嵌合すると共に、その基部を基 部受部４４に嵌合し、軸受部４５と薄刃体３の支持孔部３３を止着ピン４６で貫 通して薄刃体３を保持体４に装着し、切断部０２を形成する。 一方把手部０１の取付部２の上面には、前記切断部０２におけるベース部４１ の上方突出部分全体を収納する受凹部２１を形成しておき、ベース部４１の下面 が表面となるように切断部０２の一部（ベース部上面部）を取付部２の受凹部２ １に収納して切断部０２を把手部０１に固着するものである。

【０００６】 而して前記器具は、把手部０１の先端に、薄刃体３を平行に細かい間隔で多数 植立して形成した切断部０２が形成されることになり、長葱Ａをその繊維方向に 薄刃体３の間隔で細かく切断することができ、容易に白髪葱Ｂを調製できるもの である。 特に前記のように切断部０１を複数の薄刃体３と保持体４とで形成すると、刃 先部分を備えた薄刃体３をインサート成形による一体化を行わずに、組み立て作 業によることができるので、少量生産にも対応でき、且つ刃数の変更等に柔軟に 対応できるものである。 更に薄刃体３の先端を植立方向対して斜めに尖らし、且つ先端側の長手方向縁 に刃先３２を形成すると、切断方向が一定し、双方向切断刃に比較して使用時の 安全性が高められるものである。

【０００７】

【考案の効果】

以上のように本考案は、把手部の先端に、薄刃体３を平行に細かい間隔で多数 植立してなる葱調理器で、長葱をその繊維方向に薄刃体の間隔で細かく切断する ことができ、何人でも簡単に白髪葱を調製することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の全体斜視図。

【図２】同保持体の平面図。

【図３】同保持体の断面図。

【図４】同薄刃体の正面図。

【図５】同把手部の平面図。

【図６】同把手部の断面図。

【図７】同使用状態の説明図。

【図８】同細断葱の説明図。

【符号の説明】

０１ 把手部 １ 把手 ２ 取付部 ２１ 受凹部 ０２ 切断部 ３ 薄刃体 ３２ 刃先 ３３ 支持孔部 ４ 保持体 ４１ ベース部 ４２ 溝 ４３ 間隔保持部 ４４ 基部受部 ４５ 軸受部 ４６ 止着ピン

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜な把手部の先端に、薄刃体を平行に
   細かい間隔で多数植立して形成した切断部を設けたこと
   を特徴とする葱調理器。
2. 【請求項２】 請求項１記載の葱調理器に於いて、薄刃
   体の先端を植立方向対して斜めに尖らし、先端側の植立
   縁に刃先を形成したことを特徴とする葱調理器。
3. 【請求項３】 請求項１記載の葱調理器に於いて、切断
   部を多数の薄刃体と保持体で形成し、薄刃体の基部に支
   持孔部を穿設し、保持体は、ベース部の前縁に多数の間
   隔保持部を突設すると共に、ベース部上の間隔保持部と
   の対向箇所に凹凸状壁を備えた刃体の基部受部を形成
   し、且つベース部両側の支持孔部対応位置に軸受部を形
   成し、薄刃体をベース上の間隔保持部間に嵌合すると共
   に止着ピンで軸受部と薄刃体の支持孔部を貫通して薄刃
   体を保持体に装着し、前記切断部を把手先端の切断部取
   付部の前記ベース部上部分を収納する受凹部に、ベース
   部下面が表面となるように切断部を固着してなる葱調理
   器。