JP3001733U - 無線操縦玩具 - Google Patents

無線操縦玩具

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JP3001733U
JP3001733U JP1994003021U JP302194U JP3001733U JP 3001733 U JP3001733 U JP 3001733U JP 1994003021 U JP1994003021 U JP 1994003021U JP 302194 U JP302194 U JP 302194U JP 3001733 U JP3001733 U JP 3001733U
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克美 柿崎
明久 畠山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 玩具本体の操縦が容易な無線操縦玩具を提供
することを目的とする。 【構成】 パターン化した複数の動作のそれぞれを実行
可能に構成され、パターン化した動作の各々に予め対応
させた制御信号により変調された無線信号を受信し、受
信した無線信号に基づいた動作を実行する玩具本体2
と、玩具本体2に無線信号を送信可能なコントローラ3
とからなる無線操縦玩具1であって、コントローラ3
は、外部音を集音するマイクロホン18と、集音した外
部音に基づいてパルス信号を生成するパルス生成部32
と、パルス生成部32のパルス信号の入力毎に、予め定
めた順序で制御信号を生成する順序回路33とを備えて
構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、玩具本体が、コントローラの制御信号に応じて、種々のパターン化 した動作を択一的に実行する無線操縦玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の無線操縦玩具としては、例えば、前進、後退などのパターン化した複 数の動作を実行可能な自動車玩具と、この自動車玩具のパターン化した動作の実 行制御が可能なコントローラとから構成されたものが知られている。この無線操 縦玩具におけるコントローラは、一般的に、パターン化した動作数に対応した複 数の制御スイッチを備え、各制御スイッチを押したときに、その制御スイッチに 対応した制御信号により変調された無線信号を送信するように構成されている。 一方、自動車玩具は、コントローラからの無線信号を受信すると共に、復調した 制御信号に対応した動作を実行するように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、この従来の無線操縦玩具においては、自動車玩具に所定の動作を連 続して実行させるためには、制御スイッチを押し続けなければならないため、幼 児などにとっては大変面倒なものとなっていた。その上、動作を切り替えるには 、制御スイッチをブラインドタッチできる程に操作慣れをしている場合はともか く、通常は、所望の制御スイッチをいろいろ探し出さなければならず、動作を切 り替えることが面倒であるばかりでなく、困難でもあった。
【0004】 本考案は、玩具本体の操縦が容易な無線操縦玩具を提供することをその目的と している。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1に係る無線操縦玩具は、パターン化した複数の 動作のそれぞれを実行可能に構成され、パターン化した動作の各々に予め対応さ せた制御信号により変調された無線信号を受信し、受信した無線信号に基づいた 動作を実行する玩具本体と、玩具本体に無線信号を送信可能なコントローラとか らなる無線操縦玩具であって、コントローラは、外部音を集音するマイクロホン と、集音した外部音に基づいてパルス信号を生成するパルス生成部と、パルス生 成部のパルス信号の入力毎に、予め定めた順序で制御信号を生成する順序回路と を備えることを特徴とする。
【0006】 請求項2に係る無線操縦玩具は、請求項1に記載の無線操縦玩具において、コ ントローラのパルス生成部は、時定数回路を備え、パルス信号を一旦生成した後 においては、時定数回路の時定数に応じた時間分だけ消音状態が続いた後、新た に外部音を集音したときにパルス信号を生成するように構成されたことを特徴と する。
【0007】 請求項3に係る無線操縦玩具は、パターン化した複数の動作のそれぞれを実行 可能に構成され、無線信号を受信し、無線信号の受信毎にパターン化した複数の 動作のうちのいずれか1つの動作を実行する玩具本体と、玩具本体に無線信号を 送信可能なコントローラとからなる無線操縦玩具であって、コントローラは、外 部音を集音するマイクロホンと、集音した外部音の入力毎にパルス信号を生成す るパルス生成部とを備え、パルス生成部のパルス信号に基づいて無線信号を生成 するように構成され、玩具本体は、無線信号の受信毎に予め定めた順序でパター ン化した動作を実行させるための順序回路を備えたことを特徴とする。
【0008】 請求項4に係る無線操縦玩具は、請求項3に記載の無線操縦玩具において、コ ントローラのパルス生成部は、時定数回路を備え、パルス信号を一旦生成した後 においては、時定数回路の時定数に応じた時間分だけ消音状態が続いた後、新た に外部音を集音したときにパルス信号を生成するように構成されたことを特徴と する。
【0009】
【作用】
請求項1に係る無線玩具によれば、コントローラのパルス生成部が、マイクロ ホンから集音された外部音に基づいてパルス信号を生成し、このパルス信号の入 力毎に、順序回路が、玩具本体のパターン化した動作の各々に予め対応させた制 御信号を予め定めた順序で生成する。そして、コントローラは、制御信号により 変調された無線信号を玩具本体に送信する。この無線信号は玩具本体により受信 され、玩具本体は、受信した無線信号に基づいた動作を実行する。このように、 操作者の音声により、玩具本体のパターン化した動作を実行させることができる ので、操作が、容易、正確、かつ、スピーディに行われる。また、パターン化し た動作を予め定めた順序で実行させることができるので、例えば、走行玩具では 外部音の制御により、前進、ターンおよび停止などを繰り返すことでレース遊び をすることが可能になり、戦闘ロボット玩具では、前進、停止および攻撃などを 繰り返すことで戦闘遊びをすることが可能になる。
【0010】 請求項2に係る無線操縦玩具によれば、パルス生成部が、時定数回路を備え、 パルス信号を一旦生成した後においては、時定数回路の時定数に応じた時間分だ け消音状態が続いた後、新たに外部音を集音したときにパルス信号を生成するよ うに構成すれば、マイクロホンが短い時間をおいて外部音を集音しても、消音状 態が時定数回路の時定数に応じた時間分だけ続いた後でなければ、パルス生成部 がパルス信号を生成しない。このため、操作者が誤って断続的に音声を発音して しまったような場合でも、それに応じて無線信号が断続的に送信されることがな く、玩具本体の動作パターンを誤って変えてしまうというようなことが防止され る。
【0011】 請求項3に係る無線操縦玩具によれば、コントローラのパルス生成部が、マイ クロホンから集音された外部音に基づいてパルス信号を生成し、このパルス信号 に基づいて無線信号を生成し、この無線信号を、コントローラが玩具本体に送信 する。この無線信号は玩具本体により受信され、玩具本体は、順序回路によって 、無線信号の受信毎に、予め定めた順序でパターン化した動作を実行させられる 。このように、操作者の音声により、玩具本体のパターン化した動作を実行させ ることができるので、操作が、容易、正確、かつ、スピーディに行われる。また 、パターン化した動作を予め定めた順序で実行させることができるので、例えば 、走行玩具では外部音の制御により、前進、ターンおよび停止などを繰り返すこ とでレース遊びをすることが可能になり、戦闘ロボット玩具では、前進、停止お よび攻撃などを繰り返すことで戦闘遊びをすることが可能になる。
【0012】 請求項4に係る無線操縦玩具によれば、パルス生成部が、時定数回路を備え、 パルス信号を一旦生成した後においては、時定数回路の時定数に応じた時間分だ け消音状態が続いた後、新たに外部音を集音したときにパルス信号を生成するよ うに構成すれば、マイクロホンが短い時間をおいて外部音を集音しても、消音状 態が時定数回路の時定数に応じた時間分だけ続いた後でなければ、パルス生成部 がパルス信号を生成しない。このため、操作者が誤って断続的に音声を発音して しまったような場合でも、それに応じて無線信号が断続的に送信されることがな く、玩具本体の動作パターンを誤って変えてしまうというようなことが防止され る。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の一実施例に係る無線操縦玩具について、図面を参照して説明す る。
【0014】 図1は実施例に係る本無線操縦玩具(以下、「本玩具」という)1の外観図を 示す。同図に示すように、本玩具1は、玩具本体としてのラジコンカー2と、こ のラジコンカー2を無線操縦するためのコントローラ3とから構成されている。
【0015】 そして、本玩具1は、コントローラ3に向かって発声すると、コントローラ3 が、ラジコンカー2に対して、無線信号を送信し、ラジコンカー2が、その無線 信号を受信し、複数のパターン化した動作(前進、左ターンおよび停止)の中か ら、その無線信号に基づいた動作を実行するようになっている。そして、発声が 所定の時間間隔で行われると、その発声の度に動作が次々に切り替わって実行さ れるようになっている。
【0016】 ここで、コントローラ3の詳細について説明すれば、コントローラ3は、図2 に示すように、上ケース11と下ケース12とを有しており、ビス止めにより、 互いに組み付けられている。
【0017】 このコントローラ3は、音声を音声信号(電気的信号)に変えるマイクロホン 18と、前記音声信号に基づいて無線信号を生成する送信部(図3参照)31と 、前記無線信号を送信するためのアンテナ19が設けられている。
【0018】 また、コントローラ3には、コントローラ3の電源のON/OFFのための電 源スイッチ14と、電源投入状態を表示するLED15とが送信基板13に取り 付けられた状態で設けられている。このうち電源スイッチ14のレバー部および LED15は、両ケース11,12がはめ合わされた状態では、上ケース11の 表面に形成された孔部16,17から外部にそれぞれ突出するようになっている 。
【0019】 また、送信基板13には、音声を音声信号に変換するマイクロホン18と、無 線信号を送信するためのアンテナ19が接続されている。ここで、送信部31は 、送信基板13に、また、マイクロホン18は、上ケース11の下部に形成され た複数のスリットからなる集音部20の内側に取り付けられている。一方、アン テナ19は、下ケース12および上ケース11にそれぞれ形成された切欠き部2 1,21にはめ込まれ、両ケース11,12によって挟持されている。
【0020】 また、下ケース12の下部には、電池(図示せず)22を収納する電池ボック ス23が形成されており、電池ボックス23の裏側に配設され、電池22に接続 される電極と送信基盤13間を接続する電源ケーブルにより、送信基盤13に電 源が供給されるようになっている。
【0021】 次に、図3を参照して、コントローラ3の送信部31の電気回路について説明 する。
【0022】 同図に示すように、送信部31は、主として、パルス生成回路(パルス生成部 )32と、カウンタ回路(順序回路)33と、発振回路34と、変調回路35と から構成されている。
【0023】 パルス生成回路32は、前記マイクロホン18から入力される音声信号を増幅 し、増幅した音声信号に基づいてパルス信号を生成する回路であって、音声信号 のレベル設定を行うボリューム41と、レベル設定された音声信号を増幅する2 段のNPNトランジスタ42,43と、時定数回路44を構成する抵抗45およ びコンデンサ46と、トランジスタ43のコレクタ電圧に基づいてパルス信号を 生成するシュミットトリガIC47とから構成されている。
【0024】 このうち、時定数回路44は、トランジスタ43のコレクタ電圧が、音声入力 時に一瞬「L](ローレベル)電圧になったとき、抵抗45の抵抗値とコンデン サ46の容量値から決まる時定数の時間だけ、トランジスタ43のコレクタ電圧 を、そのまま「L」電圧にホールドする。つまり、時定数回路44は、音声が一 回入力されると、シュミットトリガIC47からパルス信号を一回だけ出力させ た後、時定数に応じた時間分だけ音声が入力しない(消音)状態が続いた後、新 たに音声が再度入力したときに、新たなパルス信号をシュミットトリガIC47 から出力させるようになっている。また、シュミットトリガIC47は、トラン ジスタ43のコレクタ電圧が「L]電圧のときに、「H](ハイレベル)電圧( パルス信号)を出力する。
【0025】 カウンタ回路33は、2段のJ−Kフリップフロップ(以下、「FF」という )48,49から構成され、3進カウンタとしての機能を有している。具体的に は、パルス信号が入力されないときは、初段のFF48の出力端子Q1および次 段のFF49の出力端子Q2からは、共に「L」信号が出力されている(モード 1)。一方、FF48の入力端子CLにパルス信号が入力されると、その制御信 号の立上がりに同期して、FF48の出力端子Q1から「H」信号(発振器1起 動信号)が、FF49の出力端子Q2から「L」信号がそれぞれ出力される(モ ード2)。次いで、その後にパルス信号が入力されると、FF48の出力端子Q 1から「L」信号が、FF49の出力端子Q2から「H」信号(発振器2起動信 号)がそれぞれ出力される(モード3)。さらに、パルス信号が入力されると、 モード1の状態に移行する。このように、カウンタ回路33は、パルス信号が入 力される毎に、モード1,2,3の状態を順次切り換える。
【0026】 この場合、本玩具1では、モード1においては、ラジコンカー2が停止し、以 下、モード2では直進し、モード3では左にターンするようになっている。
【0027】 発振回路34は、400Hzおよび2KHzの矩形波の変調信号(制御信号) をそれぞれ生成する第1発振器51および第2発振器52と、NANDゲート5 3とを含んで構成されている。
【0028】 両発振器51,52は、共にシュミットトリガICであって、FF48,49 からそれぞれ出力される発振器起動信号により、その発振が制御される。具体的 には、FF48の出力端子Q1から発振器1起動信号が出力されているときには 、第1発振器51が400Hzのパルス発振を行い、FF49の出力端子Q2か ら発振器2起動信号が出力されているときには、第2発振器52が2KHzパル ス発振を行う。
【0029】 NANDゲート53は、シュミットトリガICであって、第1発振器51およ び第2発振器52からそれぞれ出力されるパルス発振信号(変調信号)の波形整 形を行うと共に、後述するトランジスタ54のバッファとして機能する。
【0030】 変調回路35は、コレクタ同調型の27MHz帯の高周波発振器であって、主 として、トランジスタ54、同調コイル55、同調コンデンサ56および帰還コ ンデンサ57からなる発振回路と、同調コイル58および同調コンデンサ59か らなるアンテナ整合回路から構成されている。
【0031】 変調回路35は、トランジスタ54のベースに「H」電圧が入力されていると き、つまり、第1発振器51または第2発振器52のいずれか一方から変調信号 が出力されているときには、同調コイル55と同調コンデンサ56に基づく同調 周波数で発振をしており、ベースに変調信号が入力されなくなると、発振を停止 する。
【0032】 さらに具体的には、トランジスタ54のベースにNANDゲート53から40 0Hzまたは2KHzの変調信号が入力されると、トランジスタ54は、その変 調信号が入力されている間だけ27MHz帯の高周波を発振し、変調信号によっ て変調された無線信号を生成して、アンテナ19に出力する。
【0033】 次いで、この送信部31の動作について説明する。
【0034】 電源スイッチ14がONされると、送信部31に電池22から電源が供給され ると共にLED15が点灯する。操作者が音声(例えば、「前進」)を発すると 、マイクロホン18がこれを集音して音声信号を出力し、この音声信号は、両ト ランジスタ42,43により飽和レベルまで増幅され、この結果、トランジスタ 43のコレクタ電圧が「L]電圧になり、時定数回路44がこの「L]電圧をホ ールドする。具体的には、音声信号の「L]電圧の部分により、トランジスタ4 2がOFFになると同時に、トランジスタ43がONすることにより、そのコレ クタ電圧が「L]電圧になり、この「L]電圧が時定数回路44によりホールド される。この「L]電圧が、シュミットトリガIC47に入力されると、シュミ ットトリガIC47は、パルス信号を出力し、このパルス信号の立上がりに同期 してFF48が、発振器1起動信号を出力する。この場合、時定数回路44は、 音声が連続して発声されている間は、継続して「L]電圧を維持するので、シュ ミットトリガIC47は、音声が発音されなくなってから時定数回路44の時定 数に応じた時間が経過するまでは新たなパルス信号を出力しない。
【0035】 FF48が発振器1起動信号を出力すると、この起動信号に基づいて、第1発 振器31が400Hzのパルス発振を行う。この変調信号はトランジスタ54に 入力され、トランジスタ54は、400Hzで変調された無線信号(前進命令) をアンテナ19から出力する。
【0036】 一方、次の音声(例えば、「左ターン」)が集音されると、同じようにして、 シュミットトリガIC47から次のパルス信号が出力されることにより、FF4 9から発振器2起動信号が出力され、第2発振器52が2KHzのパルス発振を 行う。この変調信号はトランジスタ54に入力され、2Kzで変調された無線信 号が(左ターン命令)アンテナ19から出力される。
【0037】 次いで、次の音声(例えば、「停止」)が発せられると、両FF48,49は 、共に、発振器起動信号を出力しなくなるので、両発振器51,52が発振を停 止すると共に、トランジスタ54も高周波発振を停止し、アンテナ19からは無 線信号が出力されない状態になる(停止モード)。
【0038】 次に、図4を参照して、ラジコンカー2の受信部61について説明する。
【0039】 同図に示すように、受信部61は、主として、コントローラ3からの無線信号 を入力するアンテナ62と、アンテナ62に接続された高周波検波回路63と、 後述するモータMの作動制御を行う制御IC64と、電源のON/OFFを行う 電源スイッチ65と、電源のON状態を表示するLED66と、制御IC64の 外部に配設された複数のコンデンサおよび抵抗とから構成されている。
【0040】 このうち、高周波検波回路63は、いわゆる超再生受信回路であって、高周波 トランジスタと、複数の、コンデンサ、抵抗およびコイルから構成されている。 この高周波検波部63は、アンテナ62から入力された無線信号を検波すること により、400Hzまたは2KHzの変調信号を復調し、この復調信号を、抵抗 67およびコンデンサ68を介して制御IC64に出力する。
【0041】 制御IC64は、その内部に、通過帯域が300Hzから2.2KHzのバン ドパスフィルタ71と、カットオフ周波数が1.8KHzのハイパスフィルタ7 2と、カットオフ周波数が0.5KHzのローパスフィルタ73と、復調信号か ら後述する正転信号または逆転信号を生成する制御論理回路74と、モータMを ドライブする2組のドライブ回路75a,75bからなるモータドライブ回路7 5と、LED66をドライブするLEDドライブトランジスタ76とを備えてい る。
【0042】 このうち、バンドパスフィルタ71は、ハイパスフィルタ72またはローパス フィルタ73と組み合わせることにより、それぞれ、2Kzまたは400Hzの 復調信号のS/N比を向上させる狭帯域のバンドパスフィルタとして機能する。
【0043】 制御論理回路74は、400Hzの復調信号が入力されたときには、モータM を正転駆動するための「L」電圧の正転信号をドライブ回路75aに出力し、2 KHzの復調信号が入力されたときには、モータMを逆転駆動するための「L」 電圧の逆転信号をドライブ回路75bに出力する。
【0044】 モータドライブ回路75の各ドライブ回路75a,75bは、構成を同じくす る、1対のPNPトランジスタおよびNPNトランジスタをそれぞれ備えて構成 されている。正転信号がドライブ回路75aに入力されると、PNPトランジス タおよびNPNトランジスタが共にONし、モータMを正転駆動する。一方、逆 転信号がドライブ回路75bに入力されると、同じくPNPおよびNPNトラン ジスタが共にONし、モータMを逆転駆動する。
【0045】 次いで、受信部61の動作について説明する。
【0046】 電源スイッチ65がONされると、各回路に電源が供給されると共に、LED ドライブトランジスタ76がLED66を点灯させる。送信部31から400H zで変調された無線信号(前進命令)が送信されると、高周波検波部62は、無 線信号から400Hzの低周波信号を復調する。この復調信号は、バンドパスフ ィルタ71およびローパスフィルタ73を介して制御論理回路74に出力される 。制御論理回路74は、400Hzの復調信号が入力されている間だけモータド ライブ回路75aに「L]電圧を出力することにより、モータMを正転駆動する 。これにより、ラジコンカー2は前進する。一方、送信31から2Kzで変調さ れた無線信号(左ターン命令)が送信されると、高周波検波部62が、無線信号 から2Kzの低周波信号を復調する。この復調信号は、バンドパスフィルタ71 およびハイパスフィルタ72を介して制御論理回路74に出力される。制御論理 回路74は、2KHzの復調信号が入力されている間だけモータドライブ回路7 5bに「L]信号を出力することにより、モータMを逆転駆動する。これにより 、ラジコンカー2は左にターンする。
【0047】 次に、図5〜7を参照して、ラジコンカー2の構造について説明する。
【0048】 ラジコンカー2は、種々の部品を搭載するシャーシ81(図5参照)、および 市販の車を形どったボデー82(図1参照)を有しており、シャーシ81にネジ 止めによりボデー82が取付可能になっている。図5に示すように、シャーシ8 1の前部には、前輪車軸83が付設され、前輪車軸83には前輪84,84が取 り付け可能になっている。また、シャーシ81の中央部には凹部85が形成され 、この凹部85には、後輪駆動機構86が収納されると共に、後輪駆動機構86 を覆うようにカバー87が取付け可能になっている。また、カバー87の上部に は、前述した受信部61の主要部品を搭載するプリント基板88が取付可能にな っている。さらに、シャーシ85の後部には、電池ボックス89が形成され、電 池90(図4参照)が搭載可能になっている。
【0049】 次いで、上述した後輪駆動機構86について、図6を参照して説明する。
【0050】 後輪駆動機構86は、複数の軸受をそれぞれ有した右側枠101および左側枠 102と、凹部85内で右側枠101のさらに右側に配設され、歯車103が取 り付けられたモータMと、右側枠101および左側枠102の間に配設された複 数の歯車104〜108,111〜113および116と、二重歯車109,1 10,114,115,117,118と、両側枠101,102にそれぞれ設 けられた車軸受け121,122に軸支される車軸123,124と、車軸12 3,124にそれぞれ取り付け可能なタイヤ125,126とを備えて構成され ている。
【0051】 次いで、後輪駆動機構86の動作について説明する。最初に、送信部31から 前進命令が送信された場合について説明する。ドライブ回路75aから正転信号 が出力されると、モータMは、同図中の矢印A方向に回転する。このモータMの 回転に伴い、歯車103とそれに噛合する歯車104が回転し、さらには歯車1 04と同軸に構成された歯車105,106が回転する(図7に示す矢印C方向 )。すると、歯車(太陽歯車)105および106の周りを歯車(遊星歯車)1 07および108が自転(同図D方向)しつつ公転して(同図E方向)、歯車1 07および108が二重歯車109および110の大径歯車にそれぞれ噛合し、 二重歯車109および110が回転する。そして、二重歯車109および110 の各小径歯車にそれぞれ噛合する歯車111および112が回転し、両車軸12 3,124が図6中の矢印B方向に回転することにより、両タイヤ125,12 6が同方向に回転し、この結果、ラジコンカー2は前進する。
【0052】 次に、送信部31から左ターン命令が送信された場合について説明する。ドラ イブ回路75bから逆転信号が出力されると、モータMは、同図中の矢印A方向 と逆方向に回転する。このモータMの回転に伴い、歯車103,104を通じて 歯車105,106が図7に示す矢印Cと逆方向に回転する。歯車105および 106が回転すると、その歯車105および106の周りを歯車113が自転( 同図F方向)しつつ公転し(同図G方向)、歯車113が二重歯車114,11 5の各大径歯車にそれぞれ噛合して二重歯車114および115が回転する。こ の二重歯車114および115の回転動力は、二重歯車114,115の各小径 歯車に噛合する歯車116および二重歯車118の大径歯車にそれぞれ伝達され 、歯車116および118がそれぞれ回転する。そして、歯車116の回転動力 は、二重歯車117の大径歯車、二重歯車117の小径歯車、二重歯車109の 大径歯車、二重歯車109の小径歯車、歯車111を通じて車軸123に伝達さ れ、右タイヤ125は、矢印Bと同方向に回転する。
【0053】 一方、二重歯車118の回転動力は、二重歯車118の小径歯車、二重歯車1 10の大径歯車、二重歯車110の小径歯車、歯車112を通じて車軸124に 伝達され、左タイヤ126は、矢印Bと逆の方向に回転する。この結果、右タイ ヤ125は、矢印B方向に、左タイヤ126は、矢印B方向とは逆の方向に回転 するため、ラジコンカー2は、左にターンする。なお、歯車113が二重歯車1 14,115の各大径歯車に歯合することにより、減速比が5倍になり、この結 果、ターンするときには、前進するときに比較してゆっくり動くようになってい る。
【0054】 次いで、本玩具1の遊び方について説明する。
【0055】 ラジコンカー2およびコントローラ3のそれぞれの電源スイッチ14、65を ONにする。操作者が、コントローラ3を手に持ち、コントローラ3の集音部2 0に向かって、例えば、「前進」と発音すると、コントローラ3から前進命令の 無線信号が出力され、この無線信号に基づいてラジコンカー2が前進を行う。ラ ジコンカー2が前進を行い、例えば、障害物にラジコンカー2が当たりそうにな った場合、操作者が、コントローラ3の集音部20に向かって、例えば、「左タ ーン」と発音すると、コントローラ3から左ターン命令の無線信号が出力され、 この無線信号に基づいてラジコンカー2が左ターンを行う。次いで、操作者が、 コントローラ3の集音部20に向かって、例えば、「停止」と発音すると、コン トローラ3からは無線信号が出力されなくなり、ラジコンカー2は、停止する。 このように音声を発音する毎に、コントローラ3から、前進命令、左ターン命令 および停止命令(無信号)が出力され、この命令に従って、ラジコンカー2が対 応する動作を順番で繰り返す。
【0056】 以上のように、本実施例によれば、音声を発する毎に、ラジコンカー2が、前 進、左ターンおよび停止の順序でパターン化した動作を繰り返して実行するので 、操作スイッチなどの機械的な操作が不要になる。そして、操作者は、ラジコン カー2を、あたかも自身の分身であるかのように、操作することができる。また 、複数のパターン化した動作を繰り返して実行するため、飽きがこない。
【0057】 さらに、音声を連続して集音しているときでも、音声が消音して時定数回路4 4の時定数の時間が経過するときまでは、同一の命令を連続して出力しているの で、操作者が操作に熱中して連続して音声を発してしまったような場合でも、ラ ジコンカー2が、操作者の意に反して動作を切り換えてしまうことがない。また 、この場合、時定数回路44の時定数を変更することができるように構成し、時 定数を小さくすることにより、短時間で動作の切り替えを行うようにしてもよい 。この場合にあっては、スピーディーな操作を楽しむことができる。
【0058】 なお、本考案に係る本無線操縦玩具1は、本実施例において説明した走行玩具 に限定されず、他の玩具、例えば、戦闘ロボット玩具や演奏玩具などであっても よい。この場合、ロボット玩具にあっては、前進、ターン、停止および戦闘など の組合わせが、演奏玩具にあっては、演奏動作の実行、停止および音声の発音な どの組合わせがそれぞれ可能である。
【0059】 また、本玩具1は、前進、左ターンおよび停止の動作パターンを繰り返して実 行するが、これに限らず、前進、左ターン、右ターンおよび停止の動作を繰り返 すようにしてもよいし、他の任意の組合わせであってもよい。また、動作の実行 順序を変更可能に構成してもよい。さらに、ランプの点灯などの動作を含ませて もよい。
【0060】 さらに、コントローラ2には、動作に対応させる音声パターンを記憶する記憶 回路と、記憶された音声パターンを、マイクロホン18により集音された音声の パターンと比較することにより、音声パターンを認識する音声認識回路とを備え 、その音声認識回路により認識された音声パターンに対応する動作に応じた無線 信号を送信するようにしてもよい。
【0061】 また、本実施例においては、順序回路をコントローラ3に設けた例について説 明したが、コントローラ3のパルス生成部が、マイクロホンから集音された外部 音に基づいてパルス信号を生成し、コントローラ3が、このパルス信号に基づい て所定時間幅の無線信号を玩具本体に送信すると共に、ラジコンカー2が、この 無線信号を受信し、無線信号の受信毎に、内蔵の順序回路からドライバ回路に正 転信号または逆転信号を出力して、予め定めた順序でパターン化した動作を実行 させられるように構成することもできる。この場合、コントローラ2は、外部音 の入力に基づいて、同一の無線信号を出力するだけで、実施例と同様な効果、つ まり、無線信号を受信したラジコンカー2に、無線信号の入力毎に、前進、左タ ーンおよび停止などの動作を実行させることができ、その際の操作も容易で、し かも、正確、かつ、スピーディに行うことができる。
【0062】 なお、集音した音声に基づいた制御信号により変調された無線信号を送信する ことにより玩具本体を操縦する装置構成としては、例えば、時定数回路44の時 定数を小さくすると共に、シュミットトリガIC47から出力されるパルス信号 の数をカウントし、そのカウント数に応じた種類の制御信号により変調された無 線信号を送信する構成や、時定数回路44の時定数を極めて小さくすると共に、 シュミットトリガIC47から出力されるパルス信号の長さを検出することによ り、そのパルス信号の長さに応じた種類の制御信号により変調された無線信号を 送信する構成もある。つまり、これらの場合においては、集音した外部音の音節 の数または長さを検出することにより、音節数または音節長に応じた動作を、ラ ジコンカー(玩具本体)2に実行させることができる。
【0063】
【考案の効果】
以上のように、本考案の無線操縦玩具によれば、玩具本体がパターン化した複 数の動作を実行可能に構成され、コントローラが、集音した外部音に基づいて無 線信号を送信することにより、その無線信号を受信した玩具本体が、無線信号に 基づいた動作を実行する。このため、その操作が容易で、しかも、正確、かつ、 スピーディに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の無線操縦玩具の外観図である。
【図2】実施例のコントローラの構造図である。
【図3】実施例のコントローラの送信部の電気回路図で
ある。
【図4】実施例のラジコンカーの受信制御部の電気回路
図である。
【図5】実施例のラジコンカーの構造図である。
【図6】実施例のラジコンカーの後輪駆動機構の外観斜
視図である。
【図7】実施例のラジコンカーの後輪駆動機構のうちの
一部のギヤ機構図である。
【符号の説明】
1 無線操縦玩具 2 ラジコンカー 3 コントローラ 18 マイクロホン 31 送信部 32 パルス生成回路 33 カウンタ回路 44 時定数回路

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パターン化した複数の動作のそれぞれを
    実行可能に構成され、当該パターン化した動作の各々に
    予め対応させた制御信号により変調された無線信号を受
    信し、当該受信した無線信号に基づいた動作を実行する
    玩具本体と、当該玩具本体に前記無線信号を送信可能な
    コントローラとからなる無線操縦玩具であって、 前記コントローラは、外部音を集音するマイクロホン
    と、当該集音した外部音に基づいてパルス信号を生成す
    るパルス生成部と、当該パルス生成部のパルス信号の入
    力毎に、予め定めた順序で前記制御信号を生成する順序
    回路とを備えることを特徴とする無線操縦玩具。
  2. 【請求項2】 前記コントローラのパルス生成部は、時
    定数回路を備え、前記パルス信号を一旦生成した後にお
    いては、当該時定数回路の時定数に応じた時間分だけ消
    音状態が続いた後、新たに外部音を集音したときにパル
    ス信号を生成するように構成されたことを特徴とする請
    求項1に記載の無線操縦玩具。
  3. 【請求項3】 パターン化した複数の動作のそれぞれを
    実行可能に構成され、無線信号を受信し、当該無線信号
    の受信毎に前記パターン化した複数の動作のうちのいず
    れか1つの動作を実行する玩具本体と、当該玩具本体に
    前記無線信号を送信可能なコントローラとからなる無線
    操縦玩具であって、 前記コントローラは、外部音を集音するマイクロホン
    と、当該集音した外部音の入力毎にパルス信号を生成す
    るパルス生成部とを備え、当該パルス生成部のパルス信
    号に基づいて前記無線信号を生成するように構成され、 前記玩具本体は、前記無線信号の受信毎に予め定めた順
    序で前記パターン化した動作を実行させるための順序回
    路を備えたことを特徴とする無線操縦玩具。
  4. 【請求項4】 前記コントローラのパルス生成部は、時
    定数回路を備え、前記パルス信号を一旦生成した後にお
    いては、当該時定数回路の時定数に応じた時間分だけ消
    音状態が続いた後、新たに外部音を集音したときにパル
    ス信号を生成するように構成されたことを特徴とする請
    求項3に記載の無線操縦玩具。
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