JP3001680B2 - エステル化合物を含有する潤滑剤または熱媒体液 - Google Patents
エステル化合物を含有する潤滑剤または熱媒体液Info
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- JP3001680B2 JP3001680B2 JP3184931A JP18493191A JP3001680B2 JP 3001680 B2 JP3001680 B2 JP 3001680B2 JP 3184931 A JP3184931 A JP 3184931A JP 18493191 A JP18493191 A JP 18493191A JP 3001680 B2 JP3001680 B2 JP 3001680B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエステル化合物を含有す
る潤滑剤または熱媒体液に関し、詳しくは特定のエステ
ル化合物を主成分とし、熱安定性,耐加水分解性及び耐
荷重性に優れた潤滑剤または熱媒体液に関する。
る潤滑剤または熱媒体液に関し、詳しくは特定のエステ
ル化合物を主成分とし、熱安定性,耐加水分解性及び耐
荷重性に優れた潤滑剤または熱媒体液に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら合成潤滑油には、種々のエステル化合物が提案されて
いる。例えば、第2級カルボン酸と多価アルコールとの
エステルから成る合成潤滑油が提案されている(特開平
1−245094号公報)。また、第2級カルボン酸又
は第2級カルボン酸と直鎖カルボン酸の混合物と、ネオ
ペンチルポリオールとのエステルを、冷凍機用の潤滑剤
に用いること(特開昭56−133241号公報,同5
5−105644号公報)、炭素数12以上のメチル分
岐脂肪酸と脂肪族ポリオールとのエステルを、冷間圧延
用の潤滑剤に用いること(特開昭62−290795号
公報)、各種脂肪酸(直鎖,側鎖,飽和,不飽和,天
然,合成脂肪酸等)や二塩基酸とポリオールとのエステ
ルを内燃機関用の潤滑剤に用いること(特開平1−13
9694号公報)あるいはα−分岐を除く分岐脂肪酸と
飽和脂肪酸との混合物とネオペンチルポリオールとのエ
ステルを内燃機関用の潤滑剤に用いること(特公昭60
−57480号公報)が、それぞれ提案されている。し
かし、この種のエステルは、いずれも熱安定性,耐加水
分解性及び耐荷重性能が不十分であり、実用には不向き
であった。
ら合成潤滑油には、種々のエステル化合物が提案されて
いる。例えば、第2級カルボン酸と多価アルコールとの
エステルから成る合成潤滑油が提案されている(特開平
1−245094号公報)。また、第2級カルボン酸又
は第2級カルボン酸と直鎖カルボン酸の混合物と、ネオ
ペンチルポリオールとのエステルを、冷凍機用の潤滑剤
に用いること(特開昭56−133241号公報,同5
5−105644号公報)、炭素数12以上のメチル分
岐脂肪酸と脂肪族ポリオールとのエステルを、冷間圧延
用の潤滑剤に用いること(特開昭62−290795号
公報)、各種脂肪酸(直鎖,側鎖,飽和,不飽和,天
然,合成脂肪酸等)や二塩基酸とポリオールとのエステ
ルを内燃機関用の潤滑剤に用いること(特開平1−13
9694号公報)あるいはα−分岐を除く分岐脂肪酸と
飽和脂肪酸との混合物とネオペンチルポリオールとのエ
ステルを内燃機関用の潤滑剤に用いること(特公昭60
−57480号公報)が、それぞれ提案されている。し
かし、この種のエステルは、いずれも熱安定性,耐加水
分解性及び耐荷重性能が不十分であり、実用には不向き
であった。
【0003】そこで、本発明者らは、上記従来のエステ
ルからなる潤滑剤の様々な問題点を解消し、熱安定性,
耐加水分解性,耐荷重性能等の良好な潤滑剤、さらには
熱媒体液を開発すべく鋭意研究を重ねた。その結果、分
岐アルキル基を有する特定の構造のエステル化合物を主
成分としたものが、上記目的に沿ったものであることを
見出した。本発明はかかる知見に基いて完成したもので
ある。
ルからなる潤滑剤の様々な問題点を解消し、熱安定性,
耐加水分解性,耐荷重性能等の良好な潤滑剤、さらには
熱媒体液を開発すべく鋭意研究を重ねた。その結果、分
岐アルキル基を有する特定の構造のエステル化合物を主
成分としたものが、上記目的に沿ったものであることを
見出した。本発明はかかる知見に基いて完成したもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式(I)
式(I)
【0005】
【化3】
【0006】〔式中、R1 ,R2 及びR3 はそれぞれ炭
素数1〜28のアルキル基を示し、R 1 , R2 及びR3
の合計炭素数が3〜30である。Rはn価のアルコール
の炭化水素残基又は含酸素炭化水素残基を示し、nは1
〜4の整数を示す。〕で表わされるエステル化合物及び
/又は一般式(II)
素数1〜28のアルキル基を示し、R 1 , R2 及びR3
の合計炭素数が3〜30である。Rはn価のアルコール
の炭化水素残基又は含酸素炭化水素残基を示し、nは1
〜4の整数を示す。〕で表わされるエステル化合物及び
/又は一般式(II)
【0007】
【化4】
【0008】〔式中、R4 ,R5 及びR6 はそれぞれ炭
素数1〜28のアルキル基を示し、R 4 , R5 及びR6
の合計炭素数が3〜30である。m,pはそれぞれ1〜
3の整数を示す。但し、2≦m+p≦4である。また、
R7 及びR8 はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜28の
アルキル基を示し、R7 及びR8 の合計炭素数は0〜3
0であり、R’は(m+p)価のアルコールの炭化水素
残基又は含酸素炭化水素残基を示す。〕で表わされるエ
ステル化合物を含有する潤滑剤あるいは熱媒体液を提供
するものである。
素数1〜28のアルキル基を示し、R 4 , R5 及びR6
の合計炭素数が3〜30である。m,pはそれぞれ1〜
3の整数を示す。但し、2≦m+p≦4である。また、
R7 及びR8 はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜28の
アルキル基を示し、R7 及びR8 の合計炭素数は0〜3
0であり、R’は(m+p)価のアルコールの炭化水素
残基又は含酸素炭化水素残基を示す。〕で表わされるエ
ステル化合物を含有する潤滑剤あるいは熱媒体液を提供
するものである。
【0009】本発明の潤滑剤あるいは熱媒体液は、上記
一般式(I)で表わされるエステル化合物と(II)で表
わされるエステル化合物のいずれか一方あるいは両方を
主成分として含有するものである。ここで、一般式
(I)中のR1 , R2 及びR3 は、それぞれ炭素数1〜
28のアルキル基であって、これらR1 ,R2 及びR3
の合計炭素数は3〜30である。また、好ましくはR
1 ,R2 , R3 の少なくとも1つが分岐アルキル基であ
り、これらR1 , R2 , R3 の合計炭素数が5〜30で
ある。一方、Rは、n価のアルコールの炭化水素残基又
は含酸素炭化水素残基、好ましくは炭素数1〜20の1
価ないし4価の炭化水素残基又は含酸素炭化水素残基を
示す。また、nは、上述のように1〜4の整数を示す。
この一般式(I)で表わされるエステル化合物は、通常
は、一般式(III)
一般式(I)で表わされるエステル化合物と(II)で表
わされるエステル化合物のいずれか一方あるいは両方を
主成分として含有するものである。ここで、一般式
(I)中のR1 , R2 及びR3 は、それぞれ炭素数1〜
28のアルキル基であって、これらR1 ,R2 及びR3
の合計炭素数は3〜30である。また、好ましくはR
1 ,R2 , R3 の少なくとも1つが分岐アルキル基であ
り、これらR1 , R2 , R3 の合計炭素数が5〜30で
ある。一方、Rは、n価のアルコールの炭化水素残基又
は含酸素炭化水素残基、好ましくは炭素数1〜20の1
価ないし4価の炭化水素残基又は含酸素炭化水素残基を
示す。また、nは、上述のように1〜4の整数を示す。
この一般式(I)で表わされるエステル化合物は、通常
は、一般式(III)
【0010】
【化5】
【0011】〔式中、R1 , R2 及びR3 は前記と同じ
である。〕で表わされる第3級カルボン酸と一般式(I
V) R(OH)n ・・・・(IV) 〔式中、R及びnは前記と同じである。〕で表わされる
アルコール類とを反応させることによって得られる。こ
こで用いる一般式(III)で表わされる第3級カルボン酸
については、各種のものがあるが、好ましくは以下のよ
うな第3級分岐カルボン酸を例示することができる。 式
である。〕で表わされる第3級カルボン酸と一般式(I
V) R(OH)n ・・・・(IV) 〔式中、R及びnは前記と同じである。〕で表わされる
アルコール類とを反応させることによって得られる。こ
こで用いる一般式(III)で表わされる第3級カルボン酸
については、各種のものがあるが、好ましくは以下のよ
うな第3級分岐カルボン酸を例示することができる。 式
【0012】
【化6】
【0013】で表わされる2−イソプロピル−2,3−
ジメチルブタン酸, 式
ジメチルブタン酸, 式
【0014】
【化7】
【0015】で表わされる2−エチル−2,3,3−ト
リメチルブタン酸, 式
リメチルブタン酸, 式
【0016】
【化8】
【0017】で表わされる2,2,4,4−テトラメチ
ルペンタン酸, 式
ルペンタン酸, 式
【0018】
【化9】
【0019】で表わされる2,2,3,4−テトラメチ
ルペンタン酸, 式
ルペンタン酸, 式
【0020】
【化10】
【0021】で表わされる2,2,3,3−テトラメチ
ルペンタン酸およびこれらの混合物である。また、さら
に 式
ルペンタン酸およびこれらの混合物である。また、さら
に 式
【0022】
【化11】
【0023】で表わされる2−イソプロピル−2,3,
5,5−テトラメチルルヘキサン酸, 式
5,5−テトラメチルルヘキサン酸, 式
【0024】
【化12】
【0025】で表わされる2,3,4−トリメチル−2
−ネオペンチルペンタン酸, 式
−ネオペンチルペンタン酸, 式
【0026】
【化13】
【0027】で表わされる2,2,4,4,6,6−ヘ
キサメチルペンタン酸, 式
キサメチルペンタン酸, 式
【0028】
【化14】 で表わされる2,4,4−トリメチル−2−tert−ペン
チルペンタン酸, 式
チルペンタン酸, 式
【0029】
【化15】
【0030】で表わされる2−エチル−2,3,3,
5,5−ペンタメチルヘキサン酸およびこれらの混合物
である。
5,5−ペンタメチルヘキサン酸およびこれらの混合物
である。
【0031】一方、一般式(IV)で表わされるアルコー
ル類については、様々なものが使用可能である。例え
ば、ペンタエリスリトール,ネオペンチルグリコール,
トリメチロールプロパン,グリセリン,ヒドロキシピバ
リルヒドロキシピバレート,トリメチロールエタン,メ
タノール,エタノール,イソプロパノール,n−ブタノ
ール,イソブタノール,第2ブタノール,第3ブタノー
ル,オクタノール,デシルアルコール,ノニルアルコー
ル,イソアミルアルコール,トリデシルアルコール,ヘ
プチルアルコール,2−エチルヘキサノール,ラウリル
アルコール,ブタンジオール類,1,6−ヘキサンジオ
ール,ヘキシレングリコール,エチレングリコール類,
オクタンジオール類,1,5−ペンタンジオール等を挙
げることができる。そのうちネオペンチル基を有するポ
リオール及び炭素数1〜12の脂肪族アルコールが好適
である。
ル類については、様々なものが使用可能である。例え
ば、ペンタエリスリトール,ネオペンチルグリコール,
トリメチロールプロパン,グリセリン,ヒドロキシピバ
リルヒドロキシピバレート,トリメチロールエタン,メ
タノール,エタノール,イソプロパノール,n−ブタノ
ール,イソブタノール,第2ブタノール,第3ブタノー
ル,オクタノール,デシルアルコール,ノニルアルコー
ル,イソアミルアルコール,トリデシルアルコール,ヘ
プチルアルコール,2−エチルヘキサノール,ラウリル
アルコール,ブタンジオール類,1,6−ヘキサンジオ
ール,ヘキシレングリコール,エチレングリコール類,
オクタンジオール類,1,5−ペンタンジオール等を挙
げることができる。そのうちネオペンチル基を有するポ
リオール及び炭素数1〜12の脂肪族アルコールが好適
である。
【0032】また、一般式(II)で表わされるエステル
化合物は、通常は、一般式(III')
化合物は、通常は、一般式(III')
【0033】
【化16】
【0034】〔式中、R4 ,R5 及びR6 は前記と同じ
である。〕で表わされる第3級カルボン酸及び一般式
(V)
である。〕で表わされる第3級カルボン酸及び一般式
(V)
【0035】
【化17】
【0036】〔式中、R7 及びR8 は前記と同じであ
る。〕で表わされる第1級もしくは第2級カルボン酸と
一般式(VI) R'(OH)m+p ・・・・(VI) 〔式中、R' ,m及びpは前記と同じである。〕で表わ
されるアルコール類とを反応させることによって得られ
る。
る。〕で表わされる第1級もしくは第2級カルボン酸と
一般式(VI) R'(OH)m+p ・・・・(VI) 〔式中、R' ,m及びpは前記と同じである。〕で表わ
されるアルコール類とを反応させることによって得られ
る。
【0037】ここで用いる一般式(V)で表わされる第
1級もしくは第2級カルボン酸については、各種のもの
があり、R7 及びR8 は、アルキル基の場合、直鎖状又
は分岐状であってもよい。具体的には、3,3,5−ト
リメチルヘキサン酸;2−エチルヘキサン酸;ペラルゴ
ン酸;n−ノナン酸;オクタン酸;ウンデカン酸;トリ
デカン酸;ミリスチン酸;パルミチン酸;イソステアリ
ン酸等を挙げることができる。
1級もしくは第2級カルボン酸については、各種のもの
があり、R7 及びR8 は、アルキル基の場合、直鎖状又
は分岐状であってもよい。具体的には、3,3,5−ト
リメチルヘキサン酸;2−エチルヘキサン酸;ペラルゴ
ン酸;n−ノナン酸;オクタン酸;ウンデカン酸;トリ
デカン酸;ミリスチン酸;パルミチン酸;イソステアリ
ン酸等を挙げることができる。
【0038】一方、一般式(VI)で表わされるアルコー
ル類については、様々なものが使用可能である。この一
般式(VI)中のm,pはそれぞれ1〜3の整数を示し、
かつ2≦m+p≦4である。つまり、m,pは合計が4
を超えない範囲で、それぞれ1,2あるいは3を示す。
また、R' は(m+p)価のアルコールの炭化水素残基
又は含酸素炭化水素残基である。この一般式(VI)のア
ルコール類としては、例えば、ペンタエリスリトール;
ネオペンチルグリコール;トリメチロールプロパン;グ
リセリン;ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレート;
トリメチロールエタン;ブタンジオール類;1,6−ヘ
キサンジオール;ヘキシレングリコール;エチレングリ
コール類;オクタンジオール類;1,5−ペンタンジオ
ール等をあげることができる。そのうちネオペンチル基
を有するポリオールが好適である。なお、一般式(II
I') で表わされる第3級カルボン酸は、前述した一般式
(III)で表わされる第3級カルボン酸と同じものでも、
また異なるものでもよい。
ル類については、様々なものが使用可能である。この一
般式(VI)中のm,pはそれぞれ1〜3の整数を示し、
かつ2≦m+p≦4である。つまり、m,pは合計が4
を超えない範囲で、それぞれ1,2あるいは3を示す。
また、R' は(m+p)価のアルコールの炭化水素残基
又は含酸素炭化水素残基である。この一般式(VI)のア
ルコール類としては、例えば、ペンタエリスリトール;
ネオペンチルグリコール;トリメチロールプロパン;グ
リセリン;ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレート;
トリメチロールエタン;ブタンジオール類;1,6−ヘ
キサンジオール;ヘキシレングリコール;エチレングリ
コール類;オクタンジオール類;1,5−ペンタンジオ
ール等をあげることができる。そのうちネオペンチル基
を有するポリオールが好適である。なお、一般式(II
I') で表わされる第3級カルボン酸は、前述した一般式
(III)で表わされる第3級カルボン酸と同じものでも、
また異なるものでもよい。
【0039】上記一般式(III)の第3級カルボン酸と一
般式(IV)のアルコール類とをエステル反応させる場
合、あるいは上記一般式(III') の第3級カルボン酸及
び一般式(V)の第1級もしくは第2級カルボン酸と一
般式(VI)のアルコール類とをエステル反応させるにあ
たっては、その反応条件等については特に制限はなく、
通常のエステル反応の条件に従えばよい。例えば、脱水
縮合反応を行ったり、酸クロライド等の酸ハライドを経
由する方法がある。さらに、このようにしてエステル反
応を行った場合、必要に応じて、後処理として蒸留,白
土処理,水添(水素化触媒と水素を吹き込み、加熱攪拌
する)等の精製処理を行うことも有効である。
般式(IV)のアルコール類とをエステル反応させる場
合、あるいは上記一般式(III') の第3級カルボン酸及
び一般式(V)の第1級もしくは第2級カルボン酸と一
般式(VI)のアルコール類とをエステル反応させるにあ
たっては、その反応条件等については特に制限はなく、
通常のエステル反応の条件に従えばよい。例えば、脱水
縮合反応を行ったり、酸クロライド等の酸ハライドを経
由する方法がある。さらに、このようにしてエステル反
応を行った場合、必要に応じて、後処理として蒸留,白
土処理,水添(水素化触媒と水素を吹き込み、加熱攪拌
する)等の精製処理を行うことも有効である。
【0040】本発明の潤滑剤あるいは熱媒体液では、上
述の如く得られる一般式(I)及び/又は(II)で表わ
されるエステル化合物を主成分として含有するものであ
るが、更に、用途あるいは要求特性等に応じて各種添加
剤を適宜配合することもできる。
述の如く得られる一般式(I)及び/又は(II)で表わ
されるエステル化合物を主成分として含有するものであ
るが、更に、用途あるいは要求特性等に応じて各種添加
剤を適宜配合することもできる。
【0041】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例に基いて、
さらに詳しく説明する。なお、実施例及び比較例におい
て、カルボン酸及びアルコールの選択は、第1表に従っ
た。また、性能評価は、下記の試験方法により行った。
さらに詳しく説明する。なお、実施例及び比較例におい
て、カルボン酸及びアルコールの選択は、第1表に従っ
た。また、性能評価は、下記の試験方法により行った。
【0042】
【表1】
【0043】〔性能評価〕 熱安定度試験 イ)A法 JIS K 2540に準拠し、試料量を1/2とし
た。 試料量:10g 条 件:170℃×24時間 評 価:全酸価,色相の変化 ロ)B法 JIS K 2540に準拠した。 試料量:20g 条 件:175℃×24時間 評 価:全酸価,色相の変化 加水分解試験 JIS K 2503に準拠した。 試料量:1.5g 条 件:メチルエチルケトン25ミリリットル,0.5規
定KOH溶液25ミリリットルを加え、30分間還流し
てけん化した。 評 価:消費されたKOH量を求め、けん化価を測定
し、理論けん化価に対する比率(%)を算出した。 耐荷重性能試験 ファレックス試験:ASTM D 3233に準拠し
た。 慣 ら し:250ポンド×5分 テストピン:SAE3135 ブロック :AISI C−1137 評 価 :焼付荷重 摩擦係数の測定試験 ふり子(曽田法)試験 試料油:エステル20重量%/鉱油80重量% 温 度:室温
た。 試料量:10g 条 件:170℃×24時間 評 価:全酸価,色相の変化 ロ)B法 JIS K 2540に準拠した。 試料量:20g 条 件:175℃×24時間 評 価:全酸価,色相の変化 加水分解試験 JIS K 2503に準拠した。 試料量:1.5g 条 件:メチルエチルケトン25ミリリットル,0.5規
定KOH溶液25ミリリットルを加え、30分間還流し
てけん化した。 評 価:消費されたKOH量を求め、けん化価を測定
し、理論けん化価に対する比率(%)を算出した。 耐荷重性能試験 ファレックス試験:ASTM D 3233に準拠し
た。 慣 ら し:250ポンド×5分 テストピン:SAE3135 ブロック :AISI C−1137 評 価 :焼付荷重 摩擦係数の測定試験 ふり子(曽田法)試験 試料油:エステル20重量%/鉱油80重量% 温 度:室温
【0044】実施例1 (1)エステルの製造 500ミリリットルの4つ口フラスコに攪拌機,温度
計,滴下ロート,ガス放出管付きジムローコンデンサー
を取付け、溶媒としてトルエン80ミリリットル,塩化
チオニル112.93g を加え、アルゴンガス流通下、5
5℃に保った。次に、エクアシッド9〔出光石油化学
(株)製:C9 H18O2 ,2−イソプロピル−2,3−
ジメチルブタン酸を主成分とする第3級カルボン酸混合
物〕121.65g とトルエン20ミリリットルの混合溶
液を攪拌しながら徐々に滴下したところ、発熱してSO
2 ガスとHClガスが発生し、65℃になった。約1時
間でガスの発生がなくなったので、ジムローコンデンサ
ーに蒸留ヘッドを取りつけ、温度を95℃に上げ、過剰
の塩化チオニルを除去した。次に、蒸留ヘッドを再びジ
ムローコンデンサーに変え、ネオペンチルグリコール
(C5 H12O2 )36.85g とトリエチルアミン200
ミリリットルの混合溶液をゆっくりと滴下したところ、
発熱が起こり105℃になった。4時間還流させた後、
室温まで冷却した。反応溶液から析出したトリエチルア
ミン塩酸塩を濾別し、残りの濾液を水500ミリリット
ルに注ぎ込んだ。分液ロートにより2回水洗し、重曹水
により1回洗浄の後、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥させた。乾燥剤を濾別後、溶媒を留去し、生成物を
蒸留し、165〜175℃/2mmHgでやや薄黄色に着色
した透明な液体118g を得た。このものは、ガスクロ
マトグラフ−マススペクトル(GC−MS)分析及び赤
外線スペクトル(IR)分析により、原料のカルボン酸
が完全にエステル化したジエステルで、分子量は全て3
84のC23H44O4 の混合物であることがわかった。 (2)エステルの精製 上記(1)で得られたジエステル30ミリリットルを、
100ミリリットルのオートクレーブに入れ、これに水
素化触媒として5%Ru /C〔エヌイーケムキャット
(株)製〕5g を加え、水素圧5kg/cm2 Gで80℃で
5時間攪拌した。室温まで却後、触媒を濾別したとこ
ろ、無色透明な液体が得られた。これをGC,GC−M
S及びIRで分析したところ、このものは上記ジエステ
ルであることがわかった。このものの性状を第2表に示
す。また、上記ジエステルを試料として、その性能評価
として熱安定度試験(A法),加水分解試験、耐荷重性
能試験及び摩擦係数の測定試験を行った。その結果を第
3表に示す。
計,滴下ロート,ガス放出管付きジムローコンデンサー
を取付け、溶媒としてトルエン80ミリリットル,塩化
チオニル112.93g を加え、アルゴンガス流通下、5
5℃に保った。次に、エクアシッド9〔出光石油化学
(株)製:C9 H18O2 ,2−イソプロピル−2,3−
ジメチルブタン酸を主成分とする第3級カルボン酸混合
物〕121.65g とトルエン20ミリリットルの混合溶
液を攪拌しながら徐々に滴下したところ、発熱してSO
2 ガスとHClガスが発生し、65℃になった。約1時
間でガスの発生がなくなったので、ジムローコンデンサ
ーに蒸留ヘッドを取りつけ、温度を95℃に上げ、過剰
の塩化チオニルを除去した。次に、蒸留ヘッドを再びジ
ムローコンデンサーに変え、ネオペンチルグリコール
(C5 H12O2 )36.85g とトリエチルアミン200
ミリリットルの混合溶液をゆっくりと滴下したところ、
発熱が起こり105℃になった。4時間還流させた後、
室温まで冷却した。反応溶液から析出したトリエチルア
ミン塩酸塩を濾別し、残りの濾液を水500ミリリット
ルに注ぎ込んだ。分液ロートにより2回水洗し、重曹水
により1回洗浄の後、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥させた。乾燥剤を濾別後、溶媒を留去し、生成物を
蒸留し、165〜175℃/2mmHgでやや薄黄色に着色
した透明な液体118g を得た。このものは、ガスクロ
マトグラフ−マススペクトル(GC−MS)分析及び赤
外線スペクトル(IR)分析により、原料のカルボン酸
が完全にエステル化したジエステルで、分子量は全て3
84のC23H44O4 の混合物であることがわかった。 (2)エステルの精製 上記(1)で得られたジエステル30ミリリットルを、
100ミリリットルのオートクレーブに入れ、これに水
素化触媒として5%Ru /C〔エヌイーケムキャット
(株)製〕5g を加え、水素圧5kg/cm2 Gで80℃で
5時間攪拌した。室温まで却後、触媒を濾別したとこ
ろ、無色透明な液体が得られた。これをGC,GC−M
S及びIRで分析したところ、このものは上記ジエステ
ルであることがわかった。このものの性状を第2表に示
す。また、上記ジエステルを試料として、その性能評価
として熱安定度試験(A法),加水分解試験、耐荷重性
能試験及び摩擦係数の測定試験を行った。その結果を第
3表に示す。
【0045】実施例2 第1表に示したようにカルボン酸としてエクアシッド1
3(C13H26O2 ,2−イソプロピル−2,3,5,5
−テトラメチルヘキサン酸を主成分とする第3級カルボ
ン酸混合物)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方
法でエステルを得た。このものの性状を第2表に示す。
次に、これらのエステルについて、上記実施例1と同様
にして性能評価を行った。その結果を第3表に示す。
3(C13H26O2 ,2−イソプロピル−2,3,5,5
−テトラメチルヘキサン酸を主成分とする第3級カルボ
ン酸混合物)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方
法でエステルを得た。このものの性状を第2表に示す。
次に、これらのエステルについて、上記実施例1と同様
にして性能評価を行った。その結果を第3表に示す。
【0046】実施例3 第1表に示したようにアルコールとしてトリメチロール
プロパン(C6 H14O 3 )を用いたこと以外は、実施例
1と同様の方法でエステルを得た。このものの性状を第
2表に示す。次に、実施例3で得られたエステルについ
て、摩擦係数の測定を行った。その結果を第4表に示
す。
プロパン(C6 H14O 3 )を用いたこと以外は、実施例
1と同様の方法でエステルを得た。このものの性状を第
2表に示す。次に、実施例3で得られたエステルについ
て、摩擦係数の測定を行った。その結果を第4表に示
す。
【0047】実施例4 (1)エステルの製造 1リットルの4口フラスコに攪拌機,温度計,ガス吹込
管,ガス放出管付水分除去装置をとりつけ、エクアシッ
ド9〔出光石油化学(株)製,第3級カルボン酸混合物
炭素数9〕158g と3,3,5−トリメチルヘキサ
ン酸158g とネオペンチルグリコール93.6g と触媒
量のメタンスルホン酸を添加した。これを窒素気流下で
180℃で10時間加熱した。生成物を2リットル分液
ロートに移し、n−ヘキサン抽出し、水洗,重曹水洗浄
を行った後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤
を濾別後、溶媒を留去し、淡黄色透明液体311g を得
た。これはGC−MS,IR等により原料のカルボン酸
が完全にエステル化したジエステルで、分子量384の
C23H44O4 混合物であることがわかった。 (2)エステルの精製 上記(1)で得られたジエステル30ミリリットルを1
00ミリリットルのオートクレーブに入れ、これに水素
化触媒として5%Ru/C〔エヌイーケミキャット
(株)製〕5g を加え、水素圧5kg/cm2 Gで80℃で
5時間攪拌した。室温まで冷却後、触媒を濾別したとこ
ろ無色透明な液体が得られた。これをGC−MS,IR
で分析したところ、このものは上記ジエステルであるこ
とがわかった。このものの性状を第5表に示す。また、
上記ジエステルを試料として、上記実施例1と同様にし
て性能評価を行った。しかし、熱安定度試験はB法に従
った。その結果を第6表に示す。
管,ガス放出管付水分除去装置をとりつけ、エクアシッ
ド9〔出光石油化学(株)製,第3級カルボン酸混合物
炭素数9〕158g と3,3,5−トリメチルヘキサ
ン酸158g とネオペンチルグリコール93.6g と触媒
量のメタンスルホン酸を添加した。これを窒素気流下で
180℃で10時間加熱した。生成物を2リットル分液
ロートに移し、n−ヘキサン抽出し、水洗,重曹水洗浄
を行った後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤
を濾別後、溶媒を留去し、淡黄色透明液体311g を得
た。これはGC−MS,IR等により原料のカルボン酸
が完全にエステル化したジエステルで、分子量384の
C23H44O4 混合物であることがわかった。 (2)エステルの精製 上記(1)で得られたジエステル30ミリリットルを1
00ミリリットルのオートクレーブに入れ、これに水素
化触媒として5%Ru/C〔エヌイーケミキャット
(株)製〕5g を加え、水素圧5kg/cm2 Gで80℃で
5時間攪拌した。室温まで冷却後、触媒を濾別したとこ
ろ無色透明な液体が得られた。これをGC−MS,IR
で分析したところ、このものは上記ジエステルであるこ
とがわかった。このものの性状を第5表に示す。また、
上記ジエステルを試料として、上記実施例1と同様にし
て性能評価を行った。しかし、熱安定度試験はB法に従
った。その結果を第6表に示す。
【0048】実施例5 第1表に示したようにカルボン酸としてエクアシッド9
と2−エチルヘキサン酸を用いたこと以外は実施例4と
同様の方法でエステルを得た。このものの性状は第5表
に示す。次に、これらのエステルについて、上記実施例
1と同様にして性能評価を行った。しかし、熱安定度試
験はB法に従った。その結果を第6表に示す。
と2−エチルヘキサン酸を用いたこと以外は実施例4と
同様の方法でエステルを得た。このものの性状は第5表
に示す。次に、これらのエステルについて、上記実施例
1と同様にして性能評価を行った。しかし、熱安定度試
験はB法に従った。その結果を第6表に示す。
【0049】実施例6 第1表に示したようにカルボン酸としてエクアシッド9
とn−ノナン酸(C9 H18O2 )を用いたこと以外は実
施例4と同様の方法でエステルを得た。このものの性状
は第5表に示す。次に、これらのエステルについて、上
記実施例1と同様にして性能評価を行った。しかし、熱
安定度試験はB法に従った。その結果を第6表に示す。
とn−ノナン酸(C9 H18O2 )を用いたこと以外は実
施例4と同様の方法でエステルを得た。このものの性状
は第5表に示す。次に、これらのエステルについて、上
記実施例1と同様にして性能評価を行った。しかし、熱
安定度試験はB法に従った。その結果を第6表に示す。
【0050】比較例1 2リットルの4つ口フラスコに攪拌機,温度計,滴下ロ
ート,ディーンスターク型水分除去装置を取り付け、溶
媒としてトルエン1リットル,触媒としてp−トルエン
スルホン酸一水和物30.00g 及びアルコールとしてネ
オペンチルグリコール152.02g を仕込み、加熱,攪
拌しながら90℃に保った。次に、n−ノナン酸475.
56g とトルエン200ミリリットルの混合液を2時間
かけて滴下したところ、少し発熱し、100℃になっ
た。その後110〜115℃で1.5時間反応させ発生す
る水をトルエンで共沸させ、除去した。室温まで冷却の
後、反応液を水500ミリリットル中にあけ、有機層を
分取した。得られた有機層を、水500ミリリットルで
2回洗浄後、重曹水300ミリリットルで洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾別後、濾液
を濃縮,蒸留し、170〜175℃/2mmHgで無色透明
の液体496g を得た。GC−MS,IR及び13C−N
MRの分析により、このものは、n−ノナン酸とネオペ
ンチルグリコールのジエステルで、分子量384のC23
H44O4 であることがわかった。このものの性状を第2
表に示す。次に、このエステルについて、上記実施例1
と同様にして性能評価を行った。その結果を第3表に示
す。
ート,ディーンスターク型水分除去装置を取り付け、溶
媒としてトルエン1リットル,触媒としてp−トルエン
スルホン酸一水和物30.00g 及びアルコールとしてネ
オペンチルグリコール152.02g を仕込み、加熱,攪
拌しながら90℃に保った。次に、n−ノナン酸475.
56g とトルエン200ミリリットルの混合液を2時間
かけて滴下したところ、少し発熱し、100℃になっ
た。その後110〜115℃で1.5時間反応させ発生す
る水をトルエンで共沸させ、除去した。室温まで冷却の
後、反応液を水500ミリリットル中にあけ、有機層を
分取した。得られた有機層を、水500ミリリットルで
2回洗浄後、重曹水300ミリリットルで洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾別後、濾液
を濃縮,蒸留し、170〜175℃/2mmHgで無色透明
の液体496g を得た。GC−MS,IR及び13C−N
MRの分析により、このものは、n−ノナン酸とネオペ
ンチルグリコールのジエステルで、分子量384のC23
H44O4 であることがわかった。このものの性状を第2
表に示す。次に、このエステルについて、上記実施例1
と同様にして性能評価を行った。その結果を第3表に示
す。
【0051】比較例2 カルボン酸をn−ノナン酸からn−トリデカン酸(C13
H26O2 )に変えた以外は、比較例1と同様に反応を行
い、n−トリデカン酸とネオペンチルグリコールのジエ
ステル(分子量496のC31H60O4 )を得た。このも
のの性状を第2表に示す。次に、このエステルについ
て、上記実施例1と同様にして性能評価を行った。その
結果を第3表に示す。
H26O2 )に変えた以外は、比較例1と同様に反応を行
い、n−トリデカン酸とネオペンチルグリコールのジエ
ステル(分子量496のC31H60O4 )を得た。このも
のの性状を第2表に示す。次に、このエステルについ
て、上記実施例1と同様にして性能評価を行った。その
結果を第3表に示す。
【0052】比較例3 2−エチルヘキサン酸トリグリセライドについて、実施
例1と同様にして加水分解試験を行った。その結果を第
3表に示す。
例1と同様にして加水分解試験を行った。その結果を第
3表に示す。
【0053】比較例4 ブチルステアレートについて、実施例3と同様にして摩
擦係数の測定を行った。その結果を第4表に示す。
擦係数の測定を行った。その結果を第4表に示す。
【0054】比較例5 2−エチルヘキサン酸トリグリセライドについて、上記
実施例1と同様にして熱安定度試験(B法),加水分解
試験及び耐荷重性能試験を行った。その結果を第6表に
示す。
実施例1と同様にして熱安定度試験(B法),加水分解
試験及び耐荷重性能試験を行った。その結果を第6表に
示す。
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明の潤滑剤又は熱媒
体液は、熱安定性,耐加水分解性および耐荷重性にすぐ
れたものであり、各種の用途に供することができる。特
に、潤滑剤として使用する場合には、エンジン用,ギア
用,真空ポンプ用,冷凍機用または金属加工用の潤滑剤
として好適に使用される。
体液は、熱安定性,耐加水分解性および耐荷重性にすぐ
れたものであり、各種の用途に供することができる。特
に、潤滑剤として使用する場合には、エンジン用,ギア
用,真空ポンプ用,冷凍機用または金属加工用の潤滑剤
として好適に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C10N 30:08 40:04 40:06 40:20 40:25 40:30 (72)発明者 藤原 成弘 東京都千代田区丸の内三丁目1番1号 出光石油化学株式会社内 (56)参考文献 山手重好他編「脂肪酸化学」(昭42− 6−1発行)株式会社幸書房,p.369 −373 星野道男他著「トライポロジー業書8 潤滑グリースと合成潤滑剤」(昭58− 12−25)株式会社幸書房,p.213−217 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 5/00 - 5/04 C10M 105/34 - 105/38 C10N 40:04 C10N 40:06 C10N 40:20 C10N 40:25 C10N 40:30
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 ,R2 及びR3 はそれぞれ炭素数1〜28
のアルキル基を示し、かつR 1 ,R 2 及びR 3 の少なく
とも1つが分岐アルキル基であり、R1 , R2 及びR3
の合計炭素数が5〜30である。Rはn価のアルコール
の炭化水素残基又は含酸素炭化水素残基を示し、nは1
〜4の整数を示す。〕で表わされるエステル化合物及び
/又は一般式(II) 【化2】 〔式中、R4 ,R5 及びR6 はそれぞれ炭素数1〜28
のアルキル基を示し、R4 , R5 及びR6 の合計炭素数
が3〜30である。m,pはそれぞれ1〜3の整数を示
す。但し、2≦m+p≦4である。また、R7 及びR8
はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜28のアルキル基を
示し、R7 及びR8 の合計炭素数は0〜30であり、
R’は(m+p)価のアルコールの炭化水素残基又は含
酸素炭化水素残基を示す。〕で表わされるエステル化合
物を含有する潤滑剤。 - 【請求項2】 一般式(II)において、R4 , R5 及び
R6 の少なくとも1つが分岐アルキル基であり、R4 ,
R5 及びR6 の合計炭素数が5〜30である請求項1記
載の潤滑剤。 - 【請求項3】 エンジン用,ギア用,真空ポンプ用,冷
凍機用または金属加工用潤滑剤である請求項1又は2に
記載の潤滑剤。 - 【請求項4】 請求項1又は2のエステル化合物を含有
する熱媒体液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3184931A JP3001680B2 (ja) | 1990-07-31 | 1991-07-24 | エステル化合物を含有する潤滑剤または熱媒体液 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-201426 | 1990-07-31 | ||
JP20142690 | 1990-07-31 | ||
JP3184931A JP3001680B2 (ja) | 1990-07-31 | 1991-07-24 | エステル化合物を含有する潤滑剤または熱媒体液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH051291A JPH051291A (ja) | 1993-01-08 |
JP3001680B2 true JP3001680B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=26502794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3184931A Expired - Fee Related JP3001680B2 (ja) | 1990-07-31 | 1991-07-24 | エステル化合物を含有する潤滑剤または熱媒体液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3001680B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5458794A (en) * | 1993-09-30 | 1995-10-17 | The Lubrizol Corporation | Lubricants containing carboxylic esters from polyhydroxy compounds, suitable for ceramic-containing engines |
TW349119B (en) * | 1996-04-09 | 1999-01-01 | Mitsubishi Gas Chemical Co | Polyol ester based-lubricant |
TW200426136A (en) | 2002-11-28 | 2004-12-01 | Daicel Chem | A polyglycerine, a fatty acid ester of a polyglycerine and process for the preparations thereof |
JP5572284B2 (ja) | 2007-02-27 | 2014-08-13 | Jx日鉱日石エネルギー株式会社 | 冷凍機油および冷凍機用作動流体組成物 |
JP5193485B2 (ja) * | 2007-03-27 | 2013-05-08 | Jx日鉱日石エネルギー株式会社 | 冷凍機油及び冷凍機用作動流体組成物 |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP3184931A patent/JP3001680B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
山手重好他編「脂肪酸化学」(昭42−6−1発行)株式会社幸書房,p.369−373 |
星野道男他著「トライポロジー業書8 潤滑グリースと合成潤滑剤」(昭58−12−25)株式会社幸書房,p.213−217 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH051291A (ja) | 1993-01-08 |
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