JP3001585U - 空気式発電用タ−ビン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】羽根車の入口で空気流を整流し、空気流を効率
的に使用し、羽根車のほぼ段数倍の動力を得る。 【構成】円板１の円周方向に、空気流にほぼ直角方向に
相当の枚数の羽根２を取り付けて成る羽根車３を、複数
個、適宜間隔を置いて回転軸４に取り付け、各段の羽根
車３の羽根２の前面に対峙して、相当の枚数の案内板５
を空気流に平行にケ−シングに取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、風力で羽根車を回転させ、電力を発生させる空気式発電用タ− ビンに係るもので、詳しくは風力を有効に利用し、効率よく電力を発生できるよ うに考案したタ−ビンの羽根車部の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、発電用のタ−ビンは、高圧の蒸気をタ−ビン翼に噴射させることによ りタ−ビン軸を回転させる動力を得ていたが、一度タ−ビン翼に噴射させた蒸気 は飛散し、再度使用できないという欠点があった。 また、風力式のものも、一度タ−ビン翼に衝突すると、空気流は多方向に分散し 、保有している残留エネルギ−を再使用することは不可能であるという欠点があ った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、従来の技術で述べた欠点を解消するためになされたもので、風 力を有効に使用し、効率よく電力を発生できる空気式発電用タ−ビンの提供を目 的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

円板の先端部の 円周方向に適宜間隔をおいて複数枚の羽根を、空気の流れ 方向に対してほぼ直角に取り付けた羽根車を複数個、適宜間隔を置いて回転軸に 固定し、羽根の前面に、羽根と対峙して案内板を空気の流れ方向に平行にケ−シ ングに取り付ける。

【０００５】

【作用】

まず、一段目の羽根車の羽根にぼぼ直角に衝突し、一段目の羽根車に回転 力を付与した空気流は、二段目の羽根車の羽根の前面に設置された案内板で、二 段目の羽根車の羽根に対してほぼ直角方向に整流され、二段目の羽根車の羽根に 衝突し、二段目の羽根車に回転力を付与する。このシ−ケンスは三段目、四段目 と繰り返され、ほぼ段数倍の回転力が回転軸に付与されるのである。

【０００６】

【実施例】

この考案の実施の一例を示す図面について説明するに、アルミ合金等の軽金 属からなる円板１の先端部の円周方向に、適宜間隔をおいて相当な数枚のアルミ 合金等の軽金属からなる羽根２を、空気の流れ方向に対してほぼ直角に、固着又 はボルト止め等で取り付けた羽根車３を複数個、適宜間隔を置いて砲金等から成 る回転軸４に固定し、羽根２の前面に、羽根２と対峙して、アルミ合金等の軽金 属からなる案内板５を空気の流れ方向に平行に鋳物等から成るケ−シング６に取 り付ける。なお、図１及び図２においては、下及び左半分は対象の図形になるの で、省略している。図１における矢印は空気流の方向を示す。図３は原理図を示 したもので、矢印は空気の流れを示し、羽根２に矢印の空気流が衝突すると、羽 根車３は二重矢印の方向へ回転する。

【０００７】 空気の流れは、各段の羽根車３を出ると、次の羽根車３の前面に設置された 案内板５により整流され、常に羽根車３の羽根２にほぼ直角に当るのである。か くして、回転軸４には、各段の回転力が加算され、ほぼ段数倍になった合成回転 力が付与されることになる。

【０００８】

【効果】

この考案は上述のように構成されているので、風力による空気流を無駄なく 効率的に使用し、羽根車のほぼ段数倍の動力を得ることができるという極めて顕 著な効果を呈し、その工業的利用価値は高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】考案の一実施例を示す一部切欠断面図である。

【図２】考案の一実施例を示す正面図である。

【図３】考案の原理を解説するための概略説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 円板 ２ 羽根 ３ 羽根車 ４ 回転軸 ５ 案内板 ６ ケ−シング

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】円板（１）の先端部の円周方向に適宜間隔
   をおいて複数枚の羽根（２）を、空気の流れ方向に対し
   てほぼ直角に取り付けた羽根車（３）を複数個、適宜間
   隔を置いて回転軸（４）に固定し、羽根（２）の前面
   に、羽根（２）と対峙して案内板（５）を空気の流れ方
   向に平行にケ−シング（６）に取り付けたことを特徴と
   する空気式発電用タ−ビン