JP3001425U - 自動串焼機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 機台２の前側上部に歯付面を上下にして循環
走行するタイミングベルト３を配設すると共に、加熱源
１の前後に串載せ８を設け、この串載せ８に載せる複数
の焼串10に設けたそれぞれの回転ギヤ10ａを前記タイミ
ングベルト３の歯付面に噛み合わせたものとしている。 【効果】 焼串10がスリップしたり外れたりすることが
なく焼串10が確実に回転するので、焼串10に刺した鳥獣
肉や魚介類、野菜類などをひっくり返さなくても自動的
に満遍なく焼くことができるものとなった。しかも、焼
串10が多数になってもこれら焼串10に刺した鳥獣肉や魚
介類、野菜類などの焼き具合を常に確認することができ
るので、焼き過ぎて焦がしてしまうということもなくな
った。また、作業者が串焼機の加熱源１から少し離れて
焼き具合を見てられるので、煙りをまともにかぶった
り、暑いなどということはなくなり作業条件が改善され
たものとなった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、焼串に刺した鳥獣肉や魚介類、野菜類などを自動的に焼くように した串焼機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、焼串に刺した鳥獣肉や魚介類、野菜類などは、串焼機の加熱源の上方に おいて、焼け具合を見ながら手作業によりひっくり返され、満遍なく焼かれるの が一般的であるが、近年、焼串を自動的に回転させて、満遍なく焼けるようにし た自動串焼機が出現しつつある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の串焼き作業は、全て手作業で行われているために、 焼串が多数になると手間がかかってひっくり返すのが間に合わず焼き過ぎて焦が してしまうという課題を有していた。また、作業者が常に串焼機のヒータの傍で 焼串を摘み上げながら焼け具合を覗き込まなければならないため、煙りをまとも にかぶったり、暑いなどの作業条件が非常い悪いという課題を有していた。

【０００４】 さらに、近年出現しつつある自動串焼機は、焼串がスリップしたり外れたりし て確実に回転しなかったり回転が停止したりして、満遍なく焼けずに焦がしてし まうことがあるという課題を有していた。

【０００５】 そこで、この考案の自動串焼機は、上記従来の串焼き作業や近年出現しつつあ る自動串焼機における課題を解決することを目的としてなされたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そのため、この考案の自動串焼機は、機台２の前側上部に歯付面を上下にして 循環走行するタイミングベルト３を配設すると共に、加熱源１の前後に串載せ８ を設け、この串載せ８に載せる複数の焼串10に設けたそれぞれの回転ギヤ10ａを 前記タイミングベルト３の歯付面に噛み合わせたものとしている。

【０００７】 そして、前記焼串10は、前後方向への振止め機構11を有したものとするのが好 ましい。

【０００８】 さらに、前記振止め機構11は、周溝12ａを形成した串受け12を焼串10の回転ギ ヤ10ａの前方に設け、この周溝12ａを枠板９の前枠板９ａの上端に設けた複数の 切込み８ａに嵌まり込ませたものとすることができる。

【０００９】

【作用】

この考案の自動串焼機は、複数の焼串10のそれぞれの回転ギヤ10ａをタイミン グベルト３の歯付面に噛み合わせたものとしているので、このタイミングベルト ３の循環走行により、焼串10がスリップすることなく確実に回転する。

【００１０】 また、焼串10に前後方向への振止め機構11を設けたものでは、前記回転ギヤ10 ａとタイミングベルト３の歯付面との噛み合わが外れることがなく、焼串10が確 実に回転する。

【００１１】

【実施例】

以下、この考案の自動串焼機の構成を、実施例として示した図面に基づいて詳 細に説明する。

【００１２】 この考案の自動串焼機は、ヒータ等の加熱源１を備えた機台２の前側上部に、 歯付面を上下にして循環走行するタイミングベルト３を配設している。すなわち 、図１〜３に示したように、機台２の前側上部の両端に固定したフレーム４、４ の一方にタイミングプーリ５ａを軸支し、他方にモータ６の駆動軸６ａに連結し たタイミングプーリ５ｂを位置させ、これらタイミングプーリ５ａ、５ｂ間に歯 付面を上下にしてタイミングベルト３を掛け渡している。なお、前記タイミング ベルト３の上側の歯付面の下方には、この歯付面が垂れ下がらないよう必要に応 じて、この歯付面の下方に沿ってベルト受け７を配設している。

【００１３】 さらに、前記加熱源１の前後に串載せ８を設けている。すなわち、図１〜３に 示したように、加熱源１の前側の串載せ８は、加熱源１の上方を取り囲む枠板９ の前枠板９ａの上端に設けた複数の切込み８ａとし、加熱源１の後側の串載せ８ は、前記枠板９の後枠板９ｂの上端に設けた複数の切込み８ｂとしている。

【００１４】 そして、前記串載せ８に載せる複数の焼串10に設けたそれぞれの回転ギヤ10ａ を前記タイミングベルト３の歯付面に噛み合わせたものとしている。すなわち、 図１〜３に示したように、前記枠板９の前枠板９ａの上端に設けた複数の切込み ８ａと、前記枠板９の後枠板９ｂの上端に設けた複数の切込み８ｂに、複数の焼 串10のそれぞれの両端部を載せると共に、これら焼串10に固着して設けたそれぞ れの回転ギヤ10ａをタイミングベルト３の歯付面に噛み合わせている。

【００１５】 さらに、前記焼串10は、前後方向への振止め機構11を有したものとしている。 すなわち、振止め機構11は、図５に示したように、周溝12ａを形成した串受け12 を焼串10の回転ギヤ10ａの前方に設け、この周溝12ａを前記枠板９の前枠板９ａ の上端に設けた複数の切込み８ａに嵌まり込ませたものとし、焼串10が前後方向 へ振れないようにしている。

【００１６】 なお、前記焼串10の手前側には木製や合成樹脂製の持手13を設けており、この 持手13を持ち上げることにより、前記串載せ８に載せた複数の焼串10をこの串載 台８から降ろせるようにしている。また、必要に応じ機台２には、複数の切込み 14ａを設けた保持枠14を載置しており、前記串載台８から降ろした焼串10をこの 保持枠14の切込み14ａに保持しておけるようにしている。

【００１７】 このように構成されたこの考案の自動串焼機は、以下に示すようにして使用さ れる。

【００１８】 先ず、適当な大きさに切った鳥獣肉や魚介類、野菜類などを刺した焼串10を複 数本用意し、これら焼串10を串載台８に載せると共に焼串10のそれぞれの回転ギ ヤ10ａをタイミングベルト３の歯付面に噛み合わせる。

【００１９】 そして、モータ６のスイッチを入れると共に加熱源１のスイッチを入れると、 タイミングベルト３が循環走行し前記回転ギヤ10ａが回転することにより、この 回転ギヤ10ａに固着された焼串10も回転するので、焼串10に刺した鳥獣肉や魚介 類、野菜類などは、回転しながら前記加熱源１により満遍なく焼かれる。

【００２０】

【考案の効果】

この考案の自動串焼機は、以上に述べたように構成されており、焼串10がスリ ップしたり外れたりすることがなく焼串10が確実に回転するので、焼串10に刺し た鳥獣肉や魚介類、野菜類などをひっくり返さなくても自動的に満遍なく焼くこ とができるものとなった。

【００２１】 しかも、焼串10が多数になってもこれら焼串10に刺した鳥獣肉や魚介類、野菜 類などの焼き具合を常に確認することができるので、焼き過ぎて焦がしてしまう ということもなくなった。

【００２２】 また、作業者が串焼機の加熱源１から少し離れて焼き具合を見てられるので、 煙りをまともにかぶったり、暑いなどということはなくなり作業条件が改善され たものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の自動串焼機の斜視図である。

【図２】この考案の自動串焼機の保持枠を省略して示す
平面図である。

【図３】この考案の自動串焼機の正面図である。

【図４】この考案の自動串焼機の側面図である。

【図５】この考案の自動串焼機の焼串の平面図である。

【符号の説明】

１ 加熱源 ２ 機台 ３ タイミングベルト ８ 串載せ ８ａ 切込み ９ 枠板 ９ａ 前枠板 10 焼串 10ａ 回転ギヤ 11 振止め機構 12 串受け 12ａ 周溝

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 機台（２）の前側上部に歯付面を上下に
   して循環走行するタイミングベルト（３）を配設すると
   共に、加熱源（１）の前後に串載せ（８）を設け、この
   串載せ（８）に載せる複数の焼串（10）に設けたそれぞ
   れの回転ギヤ（10ａ）を前記タイミングベルト（３）の
   歯付面に噛み合わせたことを特徴とする自動串焼機。
2. 【請求項２】 前記焼串（10）が、前後方向への振止め
   機構（11）を有したものであることを特徴とする請求項
   １記載の自動串焼機。
3. 【請求項３】 前記振止め機構（11）が、周溝（12ａ）
   を形成した串受け（12）を焼串（10）の回転ギヤ（10
   ａ）の前方に設け、この周溝（12ａ）を前記枠板（９）
   の前枠板（９ａ）の上端に設けた複数の切込み（８ａ）
   に嵌まり込ませたものであることを特徴とする請求項２
   記載の自動串焼機。