JP3001338B2 - 新規の微生物株、その菌株を含む細菌製剤、および酵母およびカビの制御のための上記菌株および製剤の使用 - Google Patents

新規の微生物株、その菌株を含む細菌製剤、および酵母およびカビの制御のための上記菌株および製剤の使用

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JP3001338B2
JP3001338B2 JP5017591A JP1759193A JP3001338B2 JP 3001338 B2 JP3001338 B2 JP 3001338B2 JP 5017591 A JP5017591 A JP 5017591A JP 1759193 A JP1759193 A JP 1759193A JP 3001338 B2 JP3001338 B2 JP 3001338B2
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アンニカ・マエラ−マキネン
ターヤ・スウォワマライネン
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ヴァリオ・マイイェリーン・ケスクソスースリーケ
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵母およびカビに対す
る優れた阻害効果を持つ新規微生物株、上記菌株のみま
たは他の細菌および/または添加物と組み合わせた細菌
製剤、および酵母およびカビの阻害のための上記菌株お
よび上記細菌製剤の使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食料品およびサイレージの貯蔵寿命およ
び効用は、例えば、酵母およびカビによる損傷によって
損なわれる場合が多い。酵母およびカビは食料品の生産
においても問題を生じ得る。特に発酵業においては有害
な効果が大きい。
【0003】様々なアルカリ塩の形のソルビン酸および
プロピオン酸が食料品中の酵母およびカビの阻害に多く
使用されている。しかし、この種の添加剤の使用を縮小
する傾向があり、例えば、ヨーロッパ諸国の中にはソル
ビン酸塩の使用を禁止しているところもある。プロピオ
ン酸塩の欠点には、常に十分な効果がもたらされるとは
限らない事実および食料品にフレーバーを与えるという
事実が含まれる。様々な国における異なる食料品法律と
同様に、添加物に対する反発が増加しているという消費
者態度も考慮にいれなければならないことから、本工業
は、こうした添加物にとって代わる天然の生物防腐剤を
見出だすことに凌ぎを削ってきた。
【0004】乳酸菌は、有機酸、過酸化水素、ジアセチ
ルおよびバクテリオシンなどの様々な抗菌性化合物を生
産することが知られており、これらを食料品の貯蔵寿命
の改善のための添加物として利用することが試みられて
きた。商業的に有用なのは、細菌ラクトコッカスラクテ
ィス(Lactococcus lactis)により
生産されるナイシンの精製物を含みグラム陽性菌のみに
効果を持つ(従って、カビや酵母の繁殖には阻害効果を
持たない)産物ニサプリン(Nisaplin(Apl
in&Barrett)である。
【0005】乳酸菌を主に種々の酵素製剤と組み合わせ
てみることによる、例えば飼料の保存において乳酸菌を
大いに利用するような様々な努力によりなされてきた。
しかし、そのような組み合わせは酵母やカビの繁殖に対
する阻害効果を持たず、それ故、酵母およびカビによっ
てもたらされる問題への解決策を提供するものではなか
った。
【0006】欧州特許第0 302 300号は、ラク
トバシルス(Lactobacillus)種の培養お
よび増殖培地中に放出される産物の単離によって、酵母
およびカビの阻害産物を調製するプロセスを開示してい
る。これらの産物は低分子量化合物(MW<1000)
の複雑な混合物であると述べられており、多段階プロセ
ス(ブタノールおよびエタノールを用いて行なわれる抽
出段階に加えて、カラムクロマトグラフィーおよびアセ
トン沈殿または透析段階を含む)により増殖培地から単
離される。このような複雑なプロセスは大量生産には適
さない。上記出願では、ペニシリウムオキザリカム(
enicillium oxalicum)の胞子が阻
害効果を示すものとして用いられている。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は酵母
およびカビにより引き起こされる問題の新しい解決策を
見出だすことであった。種々の乳酸菌およびプロピオン
菌の抗菌性因子の、酵母およびカビの繁殖に対する効果
が研究されたとき、ラクトバシルス属の新規の細菌株、
ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
Lactobacllus casei ssp.
hamnosus LC−705)が、カビ(例えばペ
ニシリウム(Penicillum)種、アスペルギル
ス(Aspergillus)種、クラドスポリウム
Cladosporium)種、およびフサリウム
Fusarium)種というカビ))および酵母(例
えばカンジダ(Candida)種)に対し、特にその
発酵培地への細胞懸濁液として使用した場合に、優れた
阻害効果を持つことが予期せず見出だされた。
【0008】更に、ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノ
サスLC−705株の効果がプロピオニバクテリウム
Propionibacterium)属の細菌、特
にプロピオニバクテリウムシェルマニーJS株(Pro
pionibacteriumshermanii
S)によって本質的に改良され得ることが予期せず見出
だされた。本効果はラクトバシルス カゼイ亜種ラムノ
サス LC−705株を別のラクトバシルス カゼイ
株、特にラクトバシルス カゼイ亜種シュードプランタ
ルム1931株(pseudoplantarum
931)と組み合わせることによっても改良することが
できる。
【0009】アルカリ金属プロピオン酸塩またはフェニ
ルアラニンなどの、酵母およびカビの阻害に使用される
既知の物質によっても、上記株または上記組み合わせの
効果を改善することが可能である。
【0010】従って本発明の目的はラクトバシルス属の
新規の細菌株、ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサス
LC−705(DSM7061)である。
【0011】本発明のいまひとつの目的はラクトバシル
ス カゼイ亜種ラムノサス LC−705(DSM70
61)のみ、もしくはプロピオニバクテリウム属の細菌
または他のラクトバシルス カゼイ細菌と組み合わせた
(好適には発酵培地への細胞懸濁液としての)細菌製剤
である。
【0012】本発明のまた別の目的は酵母およびカビの
繁殖を阻害する方法、ラクトバシルス カゼイ亜種ラム
ノサス LC−705株(DSM7061)のみ、もし
くはプロピオニバクテリウム属の細菌または他のラクト
バシルス カゼイ細菌と組み合わせた(好適には発酵培
地への細胞懸濁液としての)細菌製剤を用いること特徴
であるような方法である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はドイツ国微生物
および細胞培養物コレクションGmbH(Deutsc
he Sammlung von Mikroorga
nismen undZellkulturen Gm
bH)(DSM)に寄託番号DSM7061として19
92年5月13日に寄託され、以下の性質を持っている
新規のラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサス LC−
705株に基づいている: −グラム陽性の短い鎖状桿菌 −ホモ発酵性 −良好増殖温度15−45℃ −本菌株はタンパク質加水分解活性を持たない −アルギニンからアンモニアを生産しない −カタラ−ゼ陰性 −MRS培地(LAB M)で増殖させた場合、本菌株
はL(+)立体配置の光学活性を持つ1.6%乳酸を生
産する;本菌株はクエン酸(0.169%)を分解しジ
アセチルおよびアセトインを生産する;本菌株は少なく
とも以下の炭水化物(糖、糖アルコール)を発酵する:
リボース、ガラクトース、D−グルコ−ス、D−フルク
トース、D−マンノース、L−ソルボース、ラムノー
ス、マンニトール、ソルビトール、メチル−D−グルコ
シド、N−アセチルグルコサミン、アミグダリン、アル
ブチン、エスクリン、サリシン、セロビオース、マルト
ース、ラクトース、ショ糖、トレハロース、メレジトー
ス、ジェンチオビオース、D−トゥラノースおよびD−
タガロース −5%の塩分でも十分生存可能、10%の塩分でもかな
り生存可能。
【0014】プロピオニバクテリウム シェルマニーJ
S株は、ドイツ国微生物および細胞培養コレクションG
mbHに寄託番号DSM7067として1992年5月
13日に寄託され、以下の性質を持っている: −グラム陽性の短い桿菌 −グルコース、フルクトース、ガラクトースおよびラク
トースを発酵する −乳酸をよく発酵する −最適増殖温度32℃。
【0015】ラクトバシルス カゼイ亜種シュードプラ
ンタルム1931株は、フィニッシュデイリーズ セン
トラル コオペラティブ ソサイエティ バリオ(Fi
nnish Dairies´ Central Co
−Operative Society Valio)
から生産物番号1931で入手可能であり、以下の性質
を持っている: −グラム陽性の短い桿菌 −任意のヘテロ発酵性 −良好増殖温度15−45℃ −タンパク質加水分解活性なし −アルギニンからアンモニアを生産しない −D(−)およびL(+)乳酸を生産する。
【0016】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスL
C−705株は、例えばホエーをベースにした増殖培地
で30−37℃でpH調整ありまたはなしで2から3日
間増殖させることにより産生される。細胞を含む発酵培
地を回収し例えば濃縮、または凍結乾燥して使用する。
濃縮はミクロ濾過装置またはこれに相当する他の方法を
用いて行なってもよい。ラクトバシルス カゼイ亜種ラ
ムノサスLC−705株の細胞を含む発酵培地は、冷所
(冷蔵庫の温度)で保存した場合は最低2か月、そして
凍結乾燥の場合はもっと長く、その酵母およびカビ阻害
活性を保持している。
【0017】必要なら、酵母およびカビの阻害に使用さ
れる他の細菌または添加物を、この細胞含有発酵培地に
加えることができる。細菌が使用される場合、上記の他
の細菌株をラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC
−705株と同時にまたは独立して培養することができ
る。本菌株の同時培養はその単純性および容易性から有
利である。一方、本菌株の独立培養は、必要に応じて細
菌製剤に含ませる本菌株の割合を変えることが可能であ
る。両方の細菌の凍結乾燥製剤を使用し、これらを同時
にまたは独立に再構成することは当然可能である。
【0018】プロピオニバクテリウム属の細菌またはラ
クトバシルス カゼイ細菌の別の菌株の細胞を、ラクト
バシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株を含む
発酵培地に加えること、即ち本菌株をプロピオニバクテ
リウム属の細菌またはラクトバシルス カゼイ細菌の別
の菌株と共に培養するのが望ましい。好適な製剤は、ラ
クトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株お
よびプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株また
はラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705
株およびラクトバシルス カゼイ亜種シュードプランタ
ルム1931株を含むものである。
【0019】最も好適なのはラクトバシルス カゼイ亜
種ラムノサスLC−705株を含む発酵培地にプロピオ
ニバクテリウム シェルマニーJS株を加えること、即
ち2つの菌株を共に培養することである。
【0020】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスL
C−705株のみまたはそれと例えばプロピオニバクテ
リウム シェルマニーJS株などのプロピオニバクテリ
ウム属の細菌またはラクトバシルス カゼイ亜種シュー
ドプランタルム1931株などのラクトバシルス カゼ
イ細菌の別の菌株を組み合わせて含む細菌製剤は、多く
の工業分野における酵母およびカビによってもたらされ
る問題の予防のため(例えば、製造過程において酵母お
よびカビの繁殖を阻害するため、または例えば食品、発
酵および飼料工業の産物について、酵母およびカビによ
る腐敗を阻害するため)に利用することができる。
【0021】本発明は下記の実施例により更に詳細に記
載されるであろう。これらの実施例は本発明を明らかに
するためにのみあるもので、その範囲を制限するものと
して理解されるべきではない。
【0022】
【実施例】
【0023】
【実施例1】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサス LC−705
株の産生 5%のホエーパーミエート(Valio)、2%のカゼ
イン水解物(Valio)および1%の酵母エキストラ
クト(Difco)を滅菌水中に含む、ホエーをベース
とした増殖培地でラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサ
スLC−705株を増殖させた。増殖において、増殖培
地のpHを自動pH調整機により4.5に維持した。培
養はバッチ培養として30−37℃で2日間行なわれ、
その後ステーショナリーな増殖ステージにおいて細胞を
回収した。細胞含有発酵培地中の細菌含有量は109
FU/mlのオーダーであった。この細胞含有発酵培地
はそのままで、または濃縮して使用することができる。
濃縮液の調製にあたっては、細胞含有発酵培地を例えば
10−15倍濃縮した。濃縮はミクロ濾過装置を用いて
行なった。これに相当する他の方法を用いることもでき
る。この濃縮液の細菌含有量は1010CFU/mlのオ
ーダーであった。本発酵培地はそのままで、または濃縮
液として、約4℃でまたは凍結乾燥して保存した。
【0024】
【実施例2】プロピオニバクテリウム シェルマニーJS株の産生 エルレンマイヤーフラスコ(Erlenmeyer f
lask)の使ってプロピオン発酵培地中で3日間、プ
ロピオニバクテリウム シェルマニーJS株を増殖させ
た。本プロピオン発酵培地は、0.5%のトリプトン
(Difco)、1.0%の酵母エキストラクト(Di
fco)および4.1%の乳酸ナトリウム(30%、V
alio)を滅菌水中に含むものであった。栄養組成に
おける変動は可能である。増殖はステーショナリー期に
あるときに、発酵培地中の細胞を回収した。プロピオニ
バクテリウム シェルマニーJS含有量は1010CFU
/mlのオーダーであった。細胞含有発酵培地はそのま
まで、または濃縮して使用することができる。濃縮は実
施例1に示したようにして行なうことができる。この細
胞懸濁液(細胞の入った発酵培地)をそのままで、また
は濃縮して約4℃の温度で保存することができる。
【0025】
【実施例3】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサス LC−705
株とプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株を含
む製剤の産生 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
とプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株を、最
終産物のプロピオン酸の必要な含有量に応じて1:2ま
たは1:5の比率でホエーをベースにした発酵培地に接
種した。ホエーをベースにした増殖培地の組成は、1)
3.5%のホエーパーミエート、1.0%のカゼイン水
解物、1.0%の酵母エキストラクトおよび0.5%の
クエン酸ナトリウム、2)3.5%のホエーパーミエー
ト、1.0%のカゼイン水解物、1.0%の酵母エキス
トラクト、0.5%のクエン酸ナトリウムおよび0.5
%の塩化ナトリウム、もしくは3)4.0%のホエーパ
ーミエート、1.0%のカゼイン水解物および1.0%
の酵母エキストラクトであった。
【0026】自動pH調整機でpHを4.5に維持しな
がら、菌株を30℃で3日間培養した。培養の最後に、
細胞を含んだ発酵培地を回収した。このような細胞含有
発酵培地は冷蔵した場合、最低2か月は有用である。
【0027】各細菌の含有量が108CFU/mlより
大きい細胞含有発酵培地を、カビおよび酵母の増殖を阻
害する製剤として使用した。本製剤の乳酸含有量は約
0.8−1.3%、プロピオン酸の含有量は約200−
550mg/100g(使用した接種量(例えば1%ま
たは5%)に依存する)、および酢酸含有量は約150
−250mg/100gであった。
【0028】本製剤は55℃15分の熱処理にも耐え、
その活性を完全には失わないが、70℃での処理にはそ
の酵母およびカビの阻害活性が明らかに損なわれる。
【0029】
【実施例4】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサス LC−705
株とラクトバシルスカゼイ亜種シュードプランタルム
1931株を含む製剤の産生 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
とラクトバシルス カゼイ亜種シュードプランタルム1
931株を、5.0%のホエーパーミエート、2.0%
のカゼイン水解物および1.0%の酵母エキストラクト
を含むホエーをベースにした増殖培地において30−3
7℃で2−3日間増殖させた。この細胞を含む発酵培地
をミクロ濾過装置で濃縮した。この発酵培地はそのまま
で(細菌含有量約109CFU/mlのオーダー)また
はカビおよび酵母の阻害に関して約1010CFU/ml
の細胞含有量になるように濃縮して使用した。
【0030】
【実施例5】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
を用いたカビおよび酵母の阻害 パンから単離したカンジダ属の酵母と同じく、パンおよ
びチーズなどの食料品から単離したペニシリウム、アス
ペルギルスおよびクラドスポリウム属のカビ、およびサ
イレージから単離したフサリウム種のカビを阻害検定に
使用した。 フサリウムカビを除き、これらのカビおよ
び酵母を実際の検定前にマルト寒天(MEA)スロープ
で2回再増殖させた。最終培養は25℃で2から3日間
行なわれた。マルト寒天は2%のマルトエキストラクト
(Difco)、0.1%のペプトン(Difco)、
2.0%のグルコースおよび1.5%の寒天を含むもの
であった。フサリウムカビはポテトデキストロース寒天
(PD寒天、LAB M)で再増殖させた。
【0031】5mlの滅菌した0.9%塩化ナトリウム
溶液をカビまたは酵母スロープにピペットで加え、スロ
ープ上の増殖物を滅菌ループで混ぜながら上記溶液中に
注意深く懸濁した。この懸濁液1mlを100mlの滅
菌した0.9%塩化ナトリウム溶液にピペットで移し
た。この段階でのカビ/酵母含有量は105−106CF
U/mlであった。このベース懸濁液0.1mlを各検
定皿に用いた。
【0032】実施例1に記載した製剤(細菌含有量約1
9CFU/ml)1ml(または0.5ml)をディ
ッシュにピペットで入れ、そこに45℃のPC寒天(プ
レートカウントアガー(Plate Count Ag
ar),Difco)10mlを乗せ、寒天を固化し
た。フサリウムカビについては、PD寒天(ポテトデキ
ストロースアガー、LAB M)を使用した。上記カビ
または酵母懸濁液0.1mlを固まった寒天上にピペッ
トで加え、ディッシュ上に均一に延ばした、このディッ
シュを30℃で1日培養しそれから25℃で2日培養し
た。培養後、このディッシュを試験製剤を加えていない
コントロールディッシュと比較した。コントロールと比
較したカビまたは酵母の増殖強度をディッシュから読み
取った。
【0033】10%および5%の濃度におけるラクトバ
シルス カゼイ亜種ラムノサス LC−705株の酵母
およびカビに対する阻害効果を表1に示す。表中の酵母
およびカビの種の略号は、カビではペニシリウム種1
(16A)、ペニシリウム種2(114)、ペニシリウ
ム ディジタトゥム(digitatum)(L5)、
アスペルギルス ニガー(niger)(L22)、ク
ラドスポリウム種1(P1)、ペニシリウム種3(MZ
1)およびフサリウム種1(FH−1)そして酵母では
カンジダ種1(L9)およびカンジダルシタニエー(
andida lusitaniae)(L18)であ
る。表に示された結果の注釈は以下の通りである:++
+=コントロールと同様非常に強いカビ繁殖;++=強
いカビ繁殖;+=弱いカビ繁殖;−=カビ繁殖なし。
【0034】
【表1】 10%の濃度でのラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサ
スLC−705株はペニシリウム種(16AおよびMZ
1)、クラドスポリウム種(P1)およびフサリウム
(FH−1)カビおよびカンジダ酵母を阻害した。一
方、5%添加ではフサリウム(FH−1)カビのみの繁
殖が完全に阻害された。
【0035】
【実施例6】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサス LC−705
株とプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株
(1:2)を組み合わせたカビおよび酵母の阻害 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
とプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株の製剤
(LC705とJS製剤,1:2)を実施例3のように
して産生した。細胞懸濁液および細胞懸濁液濃縮液の両
方について、本製剤の10%濃度での酵母およびカビに
対する阻害効果を、ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノ
サスLC−705株について実施例5で記載したのと同
様にして検定した。その結果を表2に示す。表に使われ
ているカビおよび酵母の種の略号および提示されている
結果の注釈は上記実施例5と同様である。表中に使われ
ているSSという略号は細胞含有発酵培地を示し、Ko
nsという略号は濃縮された細胞含有発酵培地を示し、
SNという略号は細胞を含まない発酵培地を示す。
【0036】
【表2】 細胞含有発酵培地(SS)については、カビペニシリウ
ム(16A,L5およびMZ1)、クラドスポリウム
(P1)、アスペルギルス ニガー(L22)およびフ
サリウム(FH−1)の増殖が全体的に阻害された。ま
た酵母(L9)および(L18)の増殖も全体的に阻害
された。濃縮した細胞懸濁液で処理したディッシュの
内、2つのディッシュにおいてカビ繁殖が、1つのディ
ッシュニおいて酵母の繁殖が見られた。細胞培養液の上
清(これより細胞は遠心により除かれている)(SN)
はカビおよび酵母の増殖に対して阻害効果を持たなかっ
た。
【0037】
【実施例7】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサス LC−705
株とプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株
(1:5)を組み合わせたカビおよび酵母の阻害 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
とプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株の製剤
(LC705とJS製剤,1:5)を実施例3のように
して産生した。細胞懸濁液および細胞懸濁液濃縮液の両
方について、本製剤の5%濃度での酵母およびカビに対
する阻害効果を、ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサ
スLC−705株について実施例5で記載したのと同様
にして検定した。その結果を表3に示す。表に使われて
いるカビおよび酵母の種の略号および提示されている結
果の注釈および他の略号は上記実施例5および6と同様
である。
【0038】
【表3】 細胞含有発酵培地(SS)について、カビアスペルギル
ス ニガー(L22)、ペニシリウム種(MZ1)、ク
ラドスポリウム種(P1)およびフサリウム種(FH−
1)の増殖が全体的に阻害された。また酵母カンジダ種
1(L9)の増殖も全体的に阻害された。カビペニシリ
ウム種2およびペニシリウム ディジタトゥム(114
およびL5)および酵母カンジダ ルシタニエー(L1
8)の増殖は明らかに減少した。細胞培養液の上清(そ
れからは細胞は遠心により除かれている)(SN)はカ
ビおよび酵母の増殖に対する阻害効果を持たなかった。
【0039】
【実施例8】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサス LC−705
株とプロピオニバクテリウム シェルマニー JS株
(1:1)を組み合わせたカビおよび酵母の阻害 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
とプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株をそれ
ぞれ実施例1および実施例2のようにして培養し、その
後細胞を含む発酵培地を1:1の比率で混合した。本混
合物のカビおよび酵母に対する阻害効果を、ラクトバシ
ルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株について実
施例5で記載したのと同様にして検定した。その結果を
表4に示す。表に使われているカビおよび酵母の種の略
号および提示されている結果の注釈および他の略号は上
記実施例5と同様である。
【0040】
【表4】 10%添加の場合、本製剤はディッシュ検定において、
酵母カンジダ種1(L9)の増殖およびカビアスペルギ
ルス ニガー(L22)、クラドスポリウム種(P1)
およびペニシリウム種3(MZ1)の増殖を全体的に阻
害した。5%添加の場合、本製剤はカビL22,P1お
よびMZの増殖を明らかに減少させた。
【0041】
【実施例9】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサス LC−705
株とラクトバシルス カゼイ亜種シュードプランタルム
1931株を組み合わせたカビおよび酵母の阻害 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
とラクトバシルス カゼイ亜種シュードプランタルム1
931株の製剤(LC705と1931製剤,1:1)
を実施例4のようにして産生した。細胞懸濁液および細
胞懸濁液濃縮液の両方について、本製剤の10%濃度で
の酵母およびカビに対する阻害効果を、ラクトバシルス
カゼイ亜種ラムノサスLC−705株について実施例
5で記載したのと同様にして検定した。その結果を表5
に示す。表に使われているカビおよび酵母の種の略号、
提示されている結果の注釈およびその他の略号は上記実
施例5および6と同様である。
【0042】
【表5】 これらの製剤のうち、カビおよび酵母の阻害に最も有効
なのは濃縮した細胞含有発酵培地(細胞濃縮液)であっ
た。そのままの細胞含有発酵培地は濃縮液に比べ明らか
に弱い活性しか持っておらず、細胞培養液の上清(これ
より細胞は遠心により除かれている)(SN)はカビお
よび酵母の増殖に対して阻害効果を持たなかった。
【0043】
【実施例10】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサス LC−705
株を含む製剤のプレドライサイレージの産生における利
ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
とプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株を発酵
槽内でpH4.5、30℃で3日間増殖させた。増殖培
地の組成は以下の通りであった:4%のホエーパーミエ
ート、1%のカゼイン水解物および1%の酵母エキスト
ラクト。LC−705については1.2×109/m
l、JSについては1.1×109/mlの細胞含有量
を持つ細胞懸濁液(細胞を含む発酵培地)を製剤として
使用した。
【0044】ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスL
C−705株とラクトバシルス カゼイ亜種シュードプ
ランタルム1931株をpH4.5、30℃で2日間発
酵槽内で培養し、総含有量約2×1011CFU/mlま
で増殖させた。増殖培地の組成は以下の通りであった:
4%のホエーパーミエート、1%のカゼイン水解物、1
%の酵母エキストラクトおよび0.1%のツイーン(T
ween)80。2×1011CFU/mlの細胞含有量
を持つ細胞濃縮液を製剤として使用した。 ラクトバシ
ルスプランタルム(Lactobacillus pl
antarum) LB7.5−5株を、5%のホエー
パーミエート、0.5%のカゼイン水解物、0.25%
の酵母エキストラクト、0.05g/lのMnSO4
よび1%のツイーン80からなるH増殖培地を含む発酵
槽内で、pH5.4、30℃で20時間増殖させた。7
×1010CFU/mlの細胞含有量を持つ細胞懸濁液を
製剤として使用した。
【0045】フサリウムカビ(F67)をPD寒天スロ
ープ上で25℃で3日間増殖させ、その後、増殖したも
のを滅菌した0.9%塩化ナトリウム溶液に懸濁した。
懸濁液中のカビ含有量は約106CFU/mlであっ
た。サイレージには本含有量は約10−100CFU/
gであった。
【0046】スプレーにより本製剤をプレドライサイレ
ージ(15kg)に混合し、その後、サイレージをサイ
ロにぎっしり詰めた。結果は下記の表6から8に示す。
サイロ1は接種していないコントロールサイロである。
サイロ2は製剤LC−705+JS(2.5%)および
カビF67で処理した試料である。サイロ3は製剤LC
705+1931(2.5%)およびカビF67で処理
した試料である。サイロ4は製剤LB7.5−5(2.
5%)およびいカビF67で処理した試料である。サイ
ロ5はカビF67(10−100CFU/ml)で処理
した試料である。試料は、サイロを閉める前の添加直
後、および添加後10週してからサイロから採取した。
【0047】カビフサリウムを除き、酵母およびカビは
以下の組成を持つHDK増殖培地で決定した:0.5%
酵母エキストラクト、2%デキストロースおよび100
mg/mlクロラムフェニコール(1.5%寒天中)。
カビフサリウムはPD寒天で決定した。Colifor
m細菌はVRB寒天(バイオレット レッド バイルア
ガー(Violet Red Bile Agar),
LAB M)で、乳酸菌はMRS寒天で、プロピオン細
菌は以下の組成を持つ乳酸ナトリウム増殖培地で決定し
た:0.5%トリプトン(Difco)、1.25%の
30%乳酸ナトリウムおよび1%酵母エキストラクト
(1.5%寒天中)。細菌全体はPC寒天で決定した。
【0048】
【表6】
【表7】
【表8】 貯蔵10日後、開封したサイロの様相に相違が見られ
た。表面に見た目に白い増殖物がサイロ2を除くすべて
のサイロに生じていた(上記増殖物は明らかに酵母であ
る)。サイロ1および5は最も多くの酵母増殖物を含ん
でいた。微生物学的決定(決定感度<1000)から、
サイロ2とサイロ3は好気性細菌または酵母およびカビ
を含んでいなかった。サイロ1、4および5は開封時に
好気性微生物を持っていた。
【0049】更に1週間後(検定開始時から11週間
後)のサイロから得られた決定から、酵母増殖はすべて
のサイロに及んでいた。酵母含有量はサイロ2で最も低
かった。カビ増殖はサイロ3、4および5に及んでい
た。サイロ2に添加された接種物はカビの増殖を阻害し
ていた。
【0050】
【実施例11】プレドライサイレージ(乾燥物含量25−50%)の産
生における、ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスL
C−705株を含む製剤の使用 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
とプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株を発酵
槽内でpH4.5、30℃で3日間増殖させた。増殖培
地の組成は以下の通りであった:3.5%ホエーパーミ
エート、1.5%カゼイン水解物、1.0%酵母エクス
トラクトおよび0.5%クエン酸ナトリウム(Difc
o)。LC−705について5×108、JSについて
2×101 0/mlの細胞含量を持つ細胞懸濁液を製剤と
して使用した。
【0051】2.5%本製剤をスプレーにより、乾燥物
含量40%のプレドライ丸形バールサイレージに添加し
た。時間表にしたがって滅菌ボアで丸形バールから試料
を採取した。防腐剤なしで保存したサイレージを対照試
料として使用した。微生物学的結果を下記の表9および
10に示す。
【0052】微生物学的決定は上記実施例10に記載の
方法により行なわれた。
【0053】
【表9】
【表10】 最初の1週間では本製剤で処理したプレドライ丸形バー
ルサイレージにはカビも酵母も検出できなかったが、こ
の保存期間では対照サイレージにおける酵母含量は0か
ら7300CFU/g、カビ含量は10から1600C
FU/gの間であった。ラクトバシルス カゼイ亜種ラ
ムノサスLC−705株を含む製剤で処理したサイレー
ジの全体としての微生物学的品質は、防腐剤無しのサイ
レージのそれより優れたものであった。
【0054】
【実施例12】サワーブレッドのカビの阻害へのラクトバシルス カゼ
イ亜種ラムノサスLC−705株を含む製剤の使用 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
とプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株を、
3.5%ホエーパーミエート、1.0%カゼイン水解
物、1.0%酵母エクストラクトおよび0.5%クエン
酸ナトリウム(Difco)を含むホエーベースの増殖
培地に1:5の比率で接種した。この菌株をpH4.
5、30℃で3日間増殖させた。細胞を含む発酵培地を
回収し、サワーブレッドの生地にそのまま加えた。本製
剤の細菌含量はLC−705について3×109CFU
/ml、JSについて4×109CFU/mlであっ
た。
【0055】本製剤を10%量添加し、添加は生地の水
分量として計算に入れた。
【0056】業者の市販のサワーブレッドを対照パンと
して使用した。このパンをトーストパンに焼き上げた;
24のパンの塊(ローフ)をすべて貯蔵し、86のロー
フをスライスした。パンのローフのカビ繁殖が21日で
視覚的に観察された。結果を表11に示す。
【0057】
【表11】 対照ローフは、本製剤で処理したローフより早く腐敗し
た。最初のカビは6日後に対照ローフで検出され、試験
ローフでは10日後にようやく検出された。すべての対
照ローフの内、ほぼ50%が10日後に腐敗し、一方本
製剤で処理したローフの50%が腐敗したのは17日後
であった。スライスしたローフの内、対照ローフは非常
に早く腐敗した。1日ごとに観察した対照ローフ5パッ
クの内、5パックすべてが10日および11日後に既に
腐敗し、従って対照ローフの観察はここで中断された。
本製剤を添加されたローフの内、初めは13日後に5パ
ックすべてが腐敗したが、次の日のローフの内、3つし
か腐敗していなかった。
【0058】
【実施例13】小麦パンのカビ繁殖の阻害への、ラクトバシルス カゼ
イ亜種ラムノサスLC−705株を含む製剤の使用 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株
とプロピオニバクテリウム シェルマニーJS株を、
3.5%ホエーパーミエート、1.0%カゼイン水解
物、1.0%酵母エクストラクトおよび0.5%クエン
酸ナトリウムを含むホエーベースの増殖培地に1:5の
比率で接種した。この菌株をpH4.5、30℃で3日
間培養した。細胞を含む発酵培地を濃縮し凍結乾燥し
た。凍結乾燥した製剤の細菌含量はLC−705および
JSについて2×1011CFU/gであった。
【0059】本製剤を生地の総体積の0.1%、0.2
5%および0.5%量だけ生地に添加した。業者の市販
の類似小麦パンを対照パンとして使用した。パンをトー
ストパンに焼き上げた(17ローフ)。パンローフのカ
ビ繁殖を視覚的に9日間観察した。パンの味も評価し
た。 結果を表12に示す。
【0060】
【表12】 対照ローフは本製剤で処理した小麦ローフより早く腐敗
した。本製剤で処理した小麦ローフの内、0.25%製
剤添加されたものが最もよく保存された。これらのロー
フの50%以上が8日までカビに繁殖されなかったが、
対照ローフの50%以上が6日後にカビ繁殖されてい
た。本製剤で処理したパンローフの総カビ含量もまた、
対照ローフより小さかった。本製剤は小麦パンの味、香
りも改善した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:245) (72)発明者 ターヤ・スウォワマライネン フィンランド共和国エスエフ−00950 ヘルシンキ,ヴァルケアランティー 10 アース1 (56)参考文献 特開 昭64−86883(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 1/20 A23K 3/02 A23L 3/3571 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵母及びカビ阻害効果を有するラクトバ
    シルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株(DSM
    7061)の生物学的に純粋な培養物。
  2. 【請求項2】 酵母及びカビ阻害効果を有するラクトバ
    シルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株(DSM
    7061)を含む細菌製剤。
  3. 【請求項3】 発酵培地中の細胞懸濁液として、ラクト
    バシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株(DS
    M7061)を含む、請求項2に記載の細菌製剤。
  4. 【請求項4】 酵母及びカビ阻害効果を有するラクトバ
    シルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株(DSM
    7061)とプロピオニバクテリウム属の細菌との組み
    合わせを含む細菌製剤。
  5. 【請求項5】 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサス
    LC−705株(DSM7061)をプロピオニバクテ
    リウム シェルマニーJS株(DSM7067)と共に
    含む請求項4に記載の細菌製剤。
  6. 【請求項6】 発酵培地中の細胞懸濁液として、酵母及
    びカビ阻害効果を有するラクトバシルス カゼイ亜種ラ
    ムノサスLC−705株(DSM7061)をプロピオ
    ニバクテリウム シェルマニーJS株(DSM706
    7)と共に含む請求項5に記載の細菌製剤。
  7. 【請求項7】 ラクトバシルス カゼイ細菌の別の菌株
    と組み合わせた、酵母及びカビ阻害効果を有するラクト
    バシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株(DS
    M7061)を含む細菌製剤。
  8. 【請求項8】 ラクトバシルス カゼイ細菌の別の菌株
    と組み合わせた、発酵培地中の細胞懸濁液として、酵母
    及びカビ阻害効果を有するラクトバシルスカゼイ亜種ラ
    ムノサスLC−705株(DSM7061)を含む請求
    項7に記載の細菌製剤。
  9. 【請求項9】 細胞懸濁液が濃縮された請求項3に記載
    の細菌製剤。
  10. 【請求項10】 細胞懸濁液が凍結乾燥された請求項3
    に記載の細菌製剤。
  11. 【請求項11】 プロピオン酸塩またはフェニルアラニ
    ンなどの酵母およびカビ阻害に使われる伝統的な試薬を
    更に含む、請求項2に記載の細菌製剤。
  12. 【請求項12】 プロピオン酸塩またはフェニルアラニ
    ンなどの酵母およびカビ阻害に使われる伝統的な試薬を
    更に含む、請求項4に記載の細菌製剤。
  13. 【請求項13】 プロピオン酸塩またはフェニルアラニ
    ンなどの酵母およびカビ阻害に使われる伝統的な試薬を
    更に含む、請求項7に記載の細菌製剤。
  14. 【請求項14】 酵母及びカビ阻害効果を有するラクト
    バシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株(DS
    M7061)を含む細菌製剤を使用する工程を含む、酵
    母およびカビの増殖を阻害する方法。
  15. 【請求項15】 酵母及びカビ阻害効果を有するラクト
    バシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株(DS
    M7061)を細胞懸濁液として含む細菌製剤を使用す
    る工程を含む、請求項14に記載の酵母及びカビの増殖
    を阻害する方法。
  16. 【請求項16】 酵母及びカビ阻害効果を有するラクト
    バシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株(DS
    M7061)とプロピオニバクテリウム属の細菌との組
    み合わせを含む細菌製剤を使用する工程を含む、酵母お
    よびカビの増殖を阻害する方法。
  17. 【請求項17】 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサ
    スLC−705株(DSM7061)とプロピオニバク
    テリウム シェルマニーJS(DSM7067)との組
    み合わせを含む細菌製剤を使用する工程を含む、請求項
    16に記載の酵母およびカビの増殖を阻害する方法。
  18. 【請求項18】 発酵培地中の細胞懸濁液として、ラク
    トバシルス カゼイ亜種ラムノサスLC−705株(D
    SM7061)とプロピオニバクテリウムシェルマニー
    JS(DSM7067)との組み合わせを含む細菌製剤
    を使用する工程含む、請求項17に記載の酵母およびカ
    ビの増殖を阻害する方法。
  19. 【請求項19】 ラクトバシルス カゼイ亜種ラムノサ
    スLC−705株(DSM7061)とラクトバシルス
    カゼイ細菌の別の菌株との組み合わせを含む細菌製剤
    を使用する工程を含む、酵母およびカビの増殖を阻害す
    る方法。
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