JP3001143U - 切妻母屋下場斜落機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 木造住宅の切妻母屋下場の加工形成を機械化
する。 【構成】 ベッド１０上のレール１２に左右変位可能な
台車１１を載せ、台車１１上にＬ形コンベヤ枠１をその
下方角部に下向き突設した支片１６に固着した前後方向
主軸１７を、台車１１上の支基１４に傾角変化調節可能
に枢支させ、ベッド１０の前側左右に上下変位可能な丸
鋸３ａを配置し、丸鋸３ａの前側に帯鋸１９を配置して
なる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、木造住宅の切妻母屋下場を形成するのに用いる木工機械の分野に に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図１に示す角木材９に、長手方向切込み９ｂと横方向切込み９ｃとを入れ、不 要部９ｃを切落し、図２に示す切妻母屋下場を形成している。しかし、従来は、 墨出し、切込みを手作業により行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

切妻母屋下場を形成する作業を機械化し、能率の向上を図ろうとするものであ る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

図面を参考にして説明する。ベッド１０上のレール１２に左右変位可能な台車 １１を載せ、台車１１上にＬ形コンベヤ枠１をその下方角部に下向き突設した支 片１６に固着した前後方向主軸１７を、台車１１上の支基１４に回動角調節可能 に枢支させ、ベッド１０の前側左右に上下変位可能な丸鋸３ａを配置し、丸鋸３ ａの前側に帯鋸１９を配置してある。

【０００５】

【実施例】

１０はベッド、１１はベッド１０上のレール１２に載せた台車で、駆動装置２ ２によって動かされるところのネジ棒１３の回動により左Ｌ・右Ｒ方向に変位す るようになっている。

【０００６】 １４は台車１１上に取付けた支基で、前Ｆ・後Ｂ方向に複数個立設されている 。

【０００７】 １は上に凹のＬ形コンベヤ枠で、その角部下面に支片１６を介して固定した主 軸１７は、前記支基１４に回動可能に枢支され、駆動原２３によって動かされる 。

【０００８】 Ｌ形コンベヤ枠１の両翼１ａ，１ｂにはそれぞれローラーコンベヤ２ａ，２ｂ が設けられている。

【０００９】 ３ａ，３ｂはベッド１０の前側Ｆの左Ｌ・右Ｒに配置した２つの丸鋸で、それ ぞれ独立して作動するようになっており、且つ前後方向に若干食違わせて配置さ れている。

【００１０】 ４ａ，４ｂは丸鋸用タワーで、ガイド５ａ，５ｂ及び螺軸６ａ，６ｂを備えて おり、螺軸６ａ，６ｂを回動すると腕７ａ，７ｂが上下に変位し、腕の７ａ，７ ｂに支承した丸鋸３ａ，３ｂを上下に変位するようになっている。

【００１１】 １８は両丸鋸３ａ，３ｂ中間部の前側に配置した帯鋸盤で、帯鋸１９の前側に は、ボルト２０を緩めることにより前後位置調節可能なストッパー片２１が設け てある。

【００１２】

【作用】

図９に示す如く、コンベヤ枠１の一翼１ａに水平にした状態で角木材９を載せ る。

【００１３】 図８・図１１に示す如く、コンベヤ枠１を上開きにする。

【００１４】 両丸鋸３ａ，３ｂを下げた状態で、木材９を帯鋸１９に向って前進させ、スト ッパー片２１に当るまで押すと図１２に示す状態となり、木材９に長手方向切込 み９ｂが入る。

【００１５】 図１３に示す如く、木材９を所定位置まで後退させる。丸鋸３ａを上昇させる と、図１４に示す如く長手方向切込み９ｂの最深部に沿って横方向切込み９ｃが 入り、図２・図１５に示す如く、不要部９ａが切落される。

【００１６】 なお、図示の如く、丸鋸を２つ設けたときには、横方向切込み９ｃの位置によ り、２つある丸鋸３ａ，３ｂのいずれかを使用すればよい。

【００１７】

【考案の効果】

切妻母屋下場の加工を機械化し、能率が向上する。

【００１８】

【図面の簡単な説明】

【図１】切込み線を記入した角木材の斜視図である。

【図２】切妻母屋下場を形成した図１相当図である。

【図３】全体の側面図である。

【図４】図３の平面図である。

【図５】台車より上部を取除いた平面図である。

【図６】コンベヤ枠を外した台車の平面図である。

【図７】コンベヤ枠の平面図である。

【図８】図３のＡ−Ａ視略図である。

【図９】図３のＢ−Ｂ視略図である。

【図１０】図３のＣ−Ｃ視略図である。

【図１１】コンベヤ枠に木材を載せた状態の平面図であ
る。

【図１２】木材に長手方向切込みを入れる状態の平面図
である。

【図１３】長手方向切込みを入れるた木材をコンベヤ枠
に載せた状態の平面図である。

【図１４】横方向切込みを入れた状態の平面図である。

【図１５】不要部を除去した状態の平面図である。

【符号の説明】 １ コンベヤ枠 １ａ，１ｂ 翼 ２ａ，２ｂ ローラーコンベヤ ３ａ，３ｂ 丸鋸 ４ａ，４ｂ タワー ５ａ，５ｂ ガイド ６ａ，６ｂ 螺軸 ７ａ，７ｂ 腕 ９ 角木材 ９ａ 不要部 ９ｂ 長手方向切込み ９ｃ 横方向切込み １０ ベッド １１ 台車 １２ レール １３ ネジ棒 １４ 支基 １６ 支片 １７ 主軸 １８ 帯鋸盤 １９ 帯鋸 ２０ ボルト ２１ ストッパー片 ２２ 駆動装置 ２３ 駆動源 Ｂ 後 Ｆ 前 Ｌ 左 Ｒ 右

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベッド（１０）上のレール（１２）に左
   右変位可能な台車（１１）を載せ、台車（１１）上にＬ
   形コンベヤ枠（１）をその下方角部に下向き突設した支
   片（１６）に固着した前後方向主軸（１７）を、台車
   （１１）上の支基（１４）に回動角調節可能に枢支さ
   せ、ベッド（１０）の前側左右に上下変位可能な丸鋸
   （３ａ）を配置し、丸鋸（３ａ）の前側に帯鋸（１９）
   を配置してなる切妻母屋下場斜落機。