JPH0120081Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、木工用加工盤の加工材支持台に関す
るものである。

〔考案の背景〕

従来より、木工用加工盤において幅の広い加工
材あるいは長い加工材を加工する場合などには、
加工材を支持する支持台を機械のわきに備え、加
工材の安定した送材が計られている。

しかしながら、従来の支持台は、地面に接地す
る脚を備えた構成であつたり、支持台の幅長さ
（加工材送り込み方向に対し直交する側の長さを
指す）がほぼテーブルの幅長さ分あつたりし、作
業の際、支持台の脚が作業者の足もとを邪魔した
り、支持台の設置スペースが広すぎ、かえつて作
業がしづらいという欠点があつた。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、コンパクトで、且つ操作性の良い木工用加
工盤の支持台を提供することである。

〔考案の概要〕

本考案は、テーブルの側面に固定したガイドバ
ーに、テーブル幅よりも十分短い幅に形成した加
工材支持台を摺動自在に装着するとともに、地面
に接地する脚を備えない加工材支持台にすれば、
加工材の支持すべき位置だけに支持台を設置で
き、作業の妨げとなる部分を生じることのないコ
ンパクトな支持台を得ることができる点に着目
し、テーブル、ガイドバー、加工材支持台の関係
を工夫したものである。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の一実施例を丸のこ盤に備えた場
合を例にとり、第１図及び第２図を用いて説明す
る。

図に示されているように丸のこ盤は加工材１を
切削する昇降自在な丸のこ２が設けられているテ
ーブル３と、このテーブル３に固定され、かつ丸
のこ２に対して直角方向に伸びたガイドバー４
と、このガイドバー４に摺動自在に嵌合され、か
つ加工材１を案内する縦挽き用ガイド５と、加工
材１を支持する支持台６などから構成されてい
る。

支持台６は、ガイドバー４に摺動自在に嵌合し
たホルダ６ａと、ホルダ６ａの両側に固定し、か
つガイドバー４に対して直角方向に伸びたヒンジ
６ｂと、これらヒンジ６ｂの先端間に設けたロー
ラ６ｃとで構成してある。また、ホルダ６ａの幅
長さをテーブル３の幅長さよりも短く形成し、ホ
ルダ６ａをテーブル３の幅長さ内においてテーブ
ル３左部・中央部・右部の任意の位置に設定自在
に設けてある。

なお、図中７は丸ハンドルを示し、丸のこ２を
昇降させ、切断高さを調整するものである。

上記構成において、加工材１を加工する場合
は、ガイドバー４に嵌合したホルダ６ａを、加工
材１の重心位置に移動させ、次いでホルダ６ａを
テーブル３下面に突き当たるようにして固定して
あるボルト８をまわし、テーブル３上面に対する
ローラ６ｃの高さ位置をあわせ、緩み止めのナツ
ト９を締める。さらに、ホルダ６ａを、ガイドバ
ー４に螺合させたノブ１０を締め付けることによ
り位置決めさせる。ボルト８はローラ６ｃに荷重
（加工材１の重量または作業者の不意の寄りかか
り等による重量など）が加わつた場合の荷重受け
部材ともなり得る。

加工材１の切断場所が変わる場合は、ノブ１０
を緩め、ローラ６ｃを持ち上げ、ボルト８とテー
ブル３下面突き当たりを解除させながらホルダ６
ａをガイドバー４を案内に横移動させ、加工材１
の重心位置に移動させればよい。

なお、本実施例ではローラ６ｃの高さ調整をボ
ルト８の操作によりホルダ６ａを上下に揺動させ
て行なつているが、ヒンジ６ｂのローラ軸受け部
に長穴に形成し、ボルトなどによつてローラ軸を
押し上げ、高さ調整する構成にすることも可能で
ある。また、加工材１の送り込みを円滑にするた
めローラを備えた支持台としたが、ローラを備え
ない単なる板材で構成してもかまわない。

〔考案の効果〕

本考案によれば、テーブルの側面に設けたガイ
ドバーに、ガイドバー外周面に摺動・位置決め自
在に支持されるホルダと、このホルダの両側に固
定し且つ前記ガイドバーに対して直角方向に伸び
たヒンジと、これらヒンジの先端間に軸支される
とともに前記テーブル上面に対し高さ調節自在に
設けたローラから成る加工材支持台を設け、前記
支持台の幅長さを前記テーブルの幅長さよりも短
く形成し、前記テーブルの幅長さ内において前記
ホルダを任意の位置に設定自在にしたので、作業
の際、支持台の脚が作業者の足もとを邪魔した
り、支持台の設置スペースが広すぎ、かえつて作
業がしづらいというような従来の欠点を解消する
ことができ、操作性に優れたコンパクトな加工材
支持台を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２
図は第１図の上面図である。 図において、３はテーブル、４はガイドバー、
６は支持台を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 テーブルの一方側から送り込んだ加工材を、テ
   ーブル内あるいはテーブル上方に装置した切削工
   具により切削する木工用加工盤において、 前記テーブルの側面に前記加工材の送り込み方
   向に対し直交するガイドバーを固定し、前記ガイ
   ドバーには、ガイドバー外周面に摺動・位置決め
   自在に支持されるホルダと、このホルダの両側に
   固定し且つ前記ガイドバーに対して直角方向に伸
   びたヒンジと、これらヒンジの先端間に軸支され
   るとともに前記テーブル上面に対し高さ調整自在
   に設けたローラから成る加工材支持台を設け、前
   記支持台の幅長さを前記テーブルの幅長さよりも
   短く形成し、前記テーブルの幅長さ内において前
   記ホルダを任意の位置に固定自在にしたことを特
   徴とする木工用加工盤の加工材支持台。