JP3001064U - 液面追従式撹拌機 - Google Patents

液面追従式撹拌機

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JP3001064U JP1994000648U JP64894U JP3001064U JP 3001064 U JP3001064 U JP 3001064U JP 1994000648 U JP1994000648 U JP 1994000648U JP 64894 U JP64894 U JP 64894U JP 3001064 U JP3001064 U JP 3001064U
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sleeve
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JP1994000648U
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克也 甲田
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液量の多少にかかわらず、反応液を飛散し、
気液接触を効率よく撹拌することのできる撹拌機を提供
する。 【構成】 中心にスリーブを有する中空体に撹拌板を設
けたフロート式撹拌翼3が上下可動に回転軸2に嵌入さ
れ、該回転軸2の軸回転力を該フロート式回転翼3に伝
達する軸回転力伝達手段を該回転軸および該スリーブに
設けたことを特徴とする液面追従式撹拌機。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、気液接触反応や液体の混合に用いられる液面追従式撹拌機に関する ものであり、さらに詳しくは、液面の高さに応じて上下可動なフロート型撹拌翼 を設けた液面追従式撹拌機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、気液接触反応や、液体の混合においては、図9に示すような撹拌機が用 いられていた。
【0003】 図9において、1は反応容器であり、6は反応き供する液体である。従来の撹 拌機は、垂直な回転軸2の上下2ケ所に撹拌翼4、4を固定していた。撹拌翼の 形式としては、円板41に長方形の平板42を4枚から8枚取りつけたタービン 翼や、図示しないが回転軸に直接長方形の平板を取りつけたパドル翼が知られて いる。
【0004】 従って、反応容器内に仕込んだ反応液の液面が、ちょうど上段の撹拌翼4に達 する場合は、上段の撹拌翼4に接触した反応液が飛び散り、気液の接触効率がよ くなる。
【0005】 また、図10に示したように、液状又はスラリー状物質の撹拌装置として、ス リーブ体の下部に撹拌翼を設け、上部にフロートを取りつけた撹拌装置が提案さ れている(実開平1−92235号公報)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示した従来の撹拌機は、反応液の量が少なく上部の撹拌 翼4が液面より上になる場合は、上部の撹拌翼4は撹拌になんら関与せず、気液 の接触効率が極端に低下するという欠点があった。逆に反応液の量が多すぎて、 上部の撹拌翼4が完全に液面より下になる場合は、上部撹拌翼4が液面付近の液 体を飛散することができず、やはり気液の接触効率が極端に悪くなってしまうと いう欠点があった。
【0007】 そこで、従来の撹拌機を用いて気液の接触反応を行う場合には、反応時間を短 縮するために、上段の撹拌翼が最も効率よく反応液を飛び散らすことができるよ うに反応液の仕込み量を加減している。このため反応液の液量が少ない場合には 、溶媒で薄めて容量を増やして液面の高さを上げ、逆に多すぎる場合には減らし て液面の高さを低くして、上部撹拌翼近傍に液面がくるように調整して、気液反 応を行っていた。そのために、反応槽の生産効率を上げることが困難であった。 従って、どうしても液量を加減することができない場合は、上段の撹拌翼の取 付位置をその都度調整して反応を行っていた。
【0008】 また、図10に示した実開平1−92235号に記載された撹拌装置は、撹拌 翼がフロート体の下部に設けてあるため、上部撹拌翼は液面より一定の距離だけ 常に下にあるため、上部撹拌翼は液面付近の液体を飛散することができず、気液 接触効率が低いため、気液接触反応の撹拌装置としては不十分である。
【0009】 本考案は、従来の撹拌機が有する上記欠点を解消すべくなされたものであり、 本考案が解決しようとする課題は、液量の多少にかかわらず、反応液を飛散し、 気液接触を効率よく撹拌することのできる撹拌機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、浮力により液面に追従して上下動するフロート式撹拌翼を回転軸 に嵌入し、しかも回転軸の回転に追従するような手段を設けることにより上記課 題が解決されることを見いだし、本考案を完成するに至った。
【0011】 すなわち、本考案は、中心にスリーブ33を有する中空体31に撹拌板32を 設けたフロート式撹拌翼3が上下可動に回転軸2に嵌入され、該回転軸2の軸回 転力を該フロート式回転翼3に伝達する軸回転力伝達手段を該回転軸2および該 スリーブ33に設けたことを特徴とする液面追従式撹拌機に関するものである。 本考案における、フロート式撹拌翼3のフロート部を構成する中空体31は、 浮力を生じさせる構造であれば形状は限定されないが、たとえば長円の回転体、 円筒、球、コーン形などが挙げられる。これらの中空体のなかで、長円の回転体 は、鏡板を2枚重ねることにより容易に製造できるので好ましい。
【0012】 フロート式撹拌翼3に設ける撹拌板32は、液面付近の液体を飛散させること ができればその形状および取付枚数は限定されない。例えば、図1に示したよう に、長方形の板を4〜8枚を中空体に設ければよい。
【0013】 回転軸の軸回転力を、フロート式撹拌翼に伝達するための軸回転力伝達手段と しては、スリーブおよび/または回転軸にキー溝を設ける方法や、スリーブと回 転軸の断面形状を多角形とする方法がある。キー溝により軸回転力を伝達する方 法では、キー溝の数は、1または2以上であり、キー溝をスプライン溝としても よい。スリーブまたは回転軸のどちらかにキー溝を設ける場合は、他方に凸キー を形成せしめればよく、スリーブと回転軸の両方にキー溝を設ける場合は、軸回 転力を伝達できるように楔を用いればよい。
【0014】
【作用】
本考案の液面追従式撹拌機は、撹拌翼がフロート式撹拌翼3であり、回転軸2 に沿って上下動するように嵌入されているため、フロート式撹拌翼3は、液面の 高さに応じて浮力により上下する。すなわち、液体6が少ない場合でも、液体6 が多い場合でも、常に浮力によりフロート式撹拌翼3は液面近傍に位置して常に 液面と接触する。しかも回転軸2の回転に追従して回転するため、液体の多少に かかわらず、液面近傍の液体6を飛散することができ、液体を効率よく撹拌する ことができる。特に、気液接触反応においては、気体と液体の接触を効率よく行 うことができる。
【0015】
【実施例】
以下図を用いて、本考案をより詳細に説明する。
【0016】 図1は本考案の液面追従式撹拌機の第1実施例を示す図であり、図2は図1の 部分拡大図である。図中、1は反応容器であり、6は反応液である。2は、回転 軸であり、3はフロート式撹拌翼、4は回転軸2の下部に設けられた固定式の回 転翼であり、5はフロート式撹拌翼が脱落するのを防止するストッパーである。 フロート式撹拌翼3は中空体31と撹拌板32により構成されている。中空体 32の中央部には、スリーブ33設けられている。中空体31は、長円の回転体 であり鏡板を2枚重ねたものである。
【0017】 中空体31に設ける撹拌板32は、撹拌効率を考慮すると4枚または6枚が好 ましい。
【0018】 軸回転力伝達手段として、スリーブ33の軸内面には、キー溝33が刻まれて おり、一方回転軸2には、キー溝33と嵌合するための凸キー21が設けれられ ている。本実施例では、キーは1ケ所であるが、キーは2ケ所以上に設けてもよ い。
【0019】 従って、フロート式撹拌翼3は上下方向に可動であり、液体の多少にかかわら ず、浮力により常に液面に追従することができる。また、回転軸2およびスリー ブ33に軸回転力伝達手段としてキーが設けられているため、フロート式撹拌翼 3は、回転軸2の回転に追従して、液面を効率的に撹拌し、液面付近の液体を飛 散することができる。
【0020】 図3は、本考案の第2実施例を示す部分拡大図であり、フロート式撹拌翼3の 中空体31が、円筒状である以外は、実施例1と同様である。
【0021】 図4、図5は、本考案の第3実施例、第4実施例を示す部分拡大断面図であり 、フロート式撹拌翼3の中空体31の形状が、図4の第3実施例は、球体であり 、図5の第4実施例がコーン形である以外は、実施例1に同じである。
【0022】 図6は、本考案の第5実施例を示す部分拡大断面図であり、キー溝22が回転 軸2に刻まれ、凸キー35がフロート式撹拌機3のスリーブ33に設けられてい る点が第1実施例とは異なるだけである。
【0023】 図7は、本考案の第6実施例を示す部分拡大図であり、キー溝が多数刻まれた スプライン溝34である点が第1実施例とは異なるだけである。
【0024】 図8は、第7実施例を示す図であり、軸回転力伝達手段としてフロート式撹拌 翼3のスリーブ33の断面形状を四角形とし、回転軸2のフロート式撹拌翼3の 可動範囲の軸形状を四角形断面としたものである。フロート式撹拌翼へ回転軸の 回転力を伝達できれば、スリーブ33および回転軸2の断面形状は、三角形、五 角形、六角形等の多角形のいずれでもよい。
【0025】
【考案の効果】
本考案の液面追従式撹拌機は、フロート式撹拌翼が上下可動に回転軸に嵌入さ れ、しかも回転軸の回転力がフロート式撹拌翼に伝達されるため、液面の多少に かかわらずフロート式撹拌翼が浮力で常に液面近傍にあり、液面付近の液体を飛 散することができる。したがって、最適な気液接触効果が得られ、気液接触反応 の反応時間が短縮できる。
【0026】 また、従来撹拌機の場合のように仕込み量を加減することが不要であり、反応 効率を大幅に向上できる。本考案の液面追従式撹拌機は、構造が簡単であるため 、製作が容易であり、製作費も安価であるうえ、数気圧の圧力変動にも充分耐え られる。
【0027】 さらに、フロート式撹拌翼は浮力で浮いているため、常時液体と接触して撹拌 力を液体に伝える部分は、撹拌板の一部であり、より少ない撹拌動力で撹拌の目 的が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す図。
【図2】図1の部分拡大図であり、(a)は平面図、
(b)はA−A矢視断面図。
【図3】本考案の第2実施例を示す図であり、(a)は
部分拡大平面図、(b)はB−B矢視断面図。
【図4】本考案の第3実施例を示す図。
【図5】本考案の第4実施例を示す図。
【図6】本考案の第5実施例を示す図。
【図7】本考案の第6実施例を示す図。
【図8】本考案の第7実施例を示す図。
【図9】従来の撹拌機を示す図。
【図10】従来の撹拌機を示す図。
【符号の説明】
1 反応容器 2 回転軸 21 キー凸部 22 キー溝 3 フロート式撹拌翼 31 中空体 32 撹拌板 33 スリーブ 34 キー溝 4 固定式撹拌翼 41 円板 42 長方板 5 ストッパー 6 反応液

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心にスリーブを有する中空体に撹拌板
    を設けたフロート式撹拌翼が上下可動に回転軸に嵌入さ
    れ、該回転軸の軸回転力を該フロート式回転翼に伝達す
    る軸回転力伝達手段を該回転軸および該スリーブに設け
    たことを特徴とする液面追従式撹拌機。
  2. 【請求項2】 軸回転力伝達手段が、フロート式撹拌翼
    のスリーブにキー溝を設け、回転軸にキー凸部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の液面追従式撹拌機。
  3. 【請求項3】 軸回転力伝達手段が、フロート式撹拌翼
    のスリーブにキー凸部を設け、回転軸にキー溝を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の液面追従式撹拌機。
  4. 【請求項4】 キー溝が、スプライン溝であることを特
    徴とする請求項2または請求項3記載の液面追従式撹拌
    機。
  5. 【請求項5】 軸回転力伝達手段が、フロート式撹拌翼
    のスリーブの断面形状を多角形とし、回転軸の断面形状
    をスリーブの断面と同一形状の多角形としたことを特徴
    とする請求項1記載の液面追従式撹拌機。
  6. 【請求項6】 中空体が、長円回転体である請求項1記
    載の液面追従式撹拌機。
  7. 【請求項7】 中空体が、円筒である請求項1記載の液
    面追従式撹拌機。
  8. 【請求項8】 中空体が、球である請求項1記載の液面
    追従式撹拌機。
  9. 【請求項9】 中空体が、コーン形である請求項1記載
    の液面追従式撹拌機。
  10. 【請求項10】 中空体に設ける撹拌板が、4〜8枚で
    ある請求項1記載の液面追従式撹拌機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002204938A (ja) * 2001-01-12 2002-07-23 Yoshinobu Izawa 水中攪拌機及び攪拌装置
JP2011041932A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Jgc Corp 攪拌装置及び攪拌翼ユニット
JP2012200624A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Ebara Refrigeration Equipment & Systems Co Ltd 自動ストレーナ
JP2015517899A (ja) * 2012-03-30 2015-06-25 インベント ウムウェルト− ウント フェルファーレンステヒニック アーゲー 水平型撹拌装置
JP2017007303A (ja) * 2015-06-26 2017-01-12 セイコーエプソン株式会社 液体収容体
JP2018177699A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 竹本油脂株式会社 アルキレンオキサイド付加物の製造方法

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