JP3000818B2 - ワイパー装置 - Google Patents

ワイパー装置

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JP3000818B2
JP3000818B2 JP5051877A JP5187793A JP3000818B2 JP 3000818 B2 JP3000818 B2 JP 3000818B2 JP 5051877 A JP5051877 A JP 5051877A JP 5187793 A JP5187793 A JP 5187793A JP 3000818 B2 JP3000818 B2 JP 3000818B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば寒冷地用若しく
は冬季用のワイパー装置に係り、特にワイパーブレード
への雪や氷等の付着等を防ぐことによりワイパーブレー
ドの払拭能率の低下を防ぐことができ、しかも高速走行
に適したワイパー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の寒冷地用若しくは冬季用の
ワイパー装置を図11乃至図14を参照して説明する。
この例は、自動車のフロントウインドガラス用のワイパ
ー装置について説明する。図において、1は払拭面とし
ての自動車のフロントウインドガラス(以下、単にガラ
ス面と称する)である。このガラス面1は、3次曲面を
なす。図において、2は前記ガラス面1を払拭するブレ
ードラバーである。このブレードラバー2は、例えばゴ
ム製からなり、ガラス面1を払拭する一端側(下端側)
のほぼ逆三角形形状をなす払拭部20と、他端側(上端
側)のほぼ台形形状をなす保持部21と、その保持部2
1の下面と前記払拭部20の上面との間に一体に設けた
中間部の首部22とからなる。
【0003】図において、3は前記ブレードラバー2を
保持するバーティブラである。このバーティブラ3は、
内側の形状が前記ブレードラバー2の保持部21の外形
状より一回り大きいロ形状をなし、その下面に前記ブレ
ードラバー2の首部22の幅より若干大きい幅の切欠3
0を設けてなる。このバーティブラ3を前記ブレードラ
バー2の保持部21に遊嵌外嵌し、かつこのバーティブ
ラ3の切欠30に前記ブレードラバー2の首部22を遊
嵌挿通する。このようにして、ブレードラバー2をバー
ティブラ3で保持する。
【0004】図において、4はプライマリーレバーであ
る。このプライマリーレバー4は、例えば薄い鋼板を折
り曲げて、上面板部と、左右両側面板部と、からなる。
このプライマリーレバー4の中央の上面板部にクリップ
機構40を固定する。このクリップ機構40は、前記プ
ライマリーレバー4に前記ガラス面1とほぼ直交するリ
ベット41により固定したクリッププレート(クリップ
ベース)42と、そのクリッププレート42に前記ガラ
ス面1とほぼ平行なリベット43により回動可能に取り
付けたクリップ体44とからなる。
【0005】図において、5はセカンダリーレバーであ
る。このセカンダリーレバー5は、例えば薄い鋼板を折
り曲げて、上面板部と、左右両側面板部と、からなる。
このセカンダリーレバー5の外側の端部に係合爪50を
設ける。この2本のセカンダリーレバー5のほぼ中央を
前記プライマリーレバー4の両端に前記ガラス面1とほ
ぼ平行なリベット51によりそれぞれ回動可能に取り付
ける。
【0006】図において、6はヨークである。このヨー
ク6は、例えば薄い鋼板を折り曲げて、上面板部と、左
右両側面板部と、からなる。このヨーク6の両端部に係
合爪60をそれぞれ設ける。この2本のヨーク6のほぼ
中央を前記2本のセカンダリーレバー5の内側の端部
前記ガラス面1とほぼ平行なリベット61によりそれぞ
れ回動可能に取り付ける。
【0007】前記セカンダリーレバー5の係合爪50及
び前記ヨーク6の係合爪60は、前記セカンダリーレバ
ー5の左右両側面板部及び前記ヨーク6の左右両側面板
部の下端をそれぞれ内側にほぼ直角に折り曲げてなる。
この左右両側の係合爪50及び60の隙間52及び62
を前記ブレードラバー2の首部22の幅より若干大きく
する。このセカンダリーレバー5の係合爪50及びヨー
ク6の係合爪60を前記バーティブラ3に遊嵌外嵌し、
かつこのセカンダリーレバー5の係合爪50の隙間52
及びヨーク6の係合爪60の隙間62に前記ブレードラ
バー2の首部22を遊嵌挿通する。このようにして、前
記セカンダリーレバー5の外側の端部の係合爪50及び
前記ヨーク6の両端の係合爪60を、前記ブレードラバ
ー2及び前記バーティブラ3に、それぞれ係合させる。
【0008】このセカンダリーレバー5及びヨーク6
は、前記プライマリーレバー4と前記ブレードラバー2
及び前記バーティブラ3とを連結する連結部材を構成す
る。また、前記ブレードラバー2及びバーティブラ3及
びプライマリーレバー4及びセカンダリーレバー及び
ヨーク6は、ワイパーブレードを構成する。なお、この
ワイパーブレードは後述するカバー7を含める場合もあ
る。
【0009】図において、7は例えば弾性部材(ゴム)
製からなるカバーである。このカバー7は、前記ブレー
ドラバー2の保持部21に外嵌するほぼロ形状をなしか
つ下面部分の中央に切欠を有する外嵌部70と、その外
嵌部70から延設して前記ブレードラバー2の首部22
と前記バーティブラ3の切欠30及び前記セカンダリー
レバー5の隙間52及び前記ヨーク6の隙間62との間
に介装する巾狭部71と、その巾狭部71から前記プラ
イマリーレバー4及び前記セカンダリーレバー5及び前
記ヨーク6を外から覆う覆部72とからなる。前記カバ
ー7の外嵌部70を前記ブレードラバー2の保持部21
に外嵌し、かつそのカバー7の巾狭部71を前記ブレー
ドラバー2の首部22と前記バーティブラ3の切欠30
及び前記セカンダリーレバー5の隙間52及び前記ヨー
ク6の隙間62との間に介装し、さらに前記カバーの覆
部72で前記プライマリーレバー4及び前記セカンダリ
ーレバー5及び前記ヨーク6を外から覆う。このカバー
7の覆部72を前記プライマリーレバー4に覆ったとこ
ろで、前記クリップ機構40を前記カバー7の覆部72
を介して前記プライマリーレバー4にリベット41によ
り固定する。
【0010】図において、8はワイパー装置の駆動部で
ある。この駆動部8は、ワイパーモータ(図示せず)の
駆動軸に連結し、前記ガラス面1に対してほぼ直交する
方向に延設したワイパー軸80と、そのワイパー軸80
に取り付けたアームヘッド81と、そのアームヘッド8
1に前記ワイパー軸80に対してほぼ直交するヒンジピ
ン82により回動可能に取り付けた前記ワイパーアーム
83と、そのワイパーアーム83と前記アームヘッド8
1とに介装して前記ワイパーアーム83をガラス面1側
に常時押圧する弾性部材(図示せず)と、を備えてな
る。この駆動側のワイパーアーム83の先端前記ワイ
パーブレードのプライマリーレバー4クリップ機構4
を介して着脱可能に取り付ける。
【0011】かくして、駆動部8のワイパーモータを駆
動させることにより、ワイパーブレードが、図12中の
矢印D方向及び矢印E方向に、高速往復運動、低速往復
運動、間欠往復運動、を行なって、ブレードラバー2の
払拭部20でガラス面1上を払拭する。一方、前記カバ
ー7は、前記ブレードラバー2の一部(保持部20及び
首部21)及び前記バーティブラ3及び前記プライマリ
ーレバー4及び前記セカンダリーレバー5及び前記ヨー
ク6を覆って、それらに雪や氷等が付着するのを防
とができる。このように、このワイパー装置は、寒冷地
若しくは冬季におけるガラス面1を払拭するのに適して
いるものである。なお、上述のワイパー装置において、
ワイパーブレードを収納したとき(ワイパー装置の駆動
を停止させたとき)、ワイパーブレードは矢印E方向側
が下向きとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
のワイパー装置は、ブレードラバー2の一部(保持部2
0及び首部21)及びバーティブラ3及びプライマリー
レバー4及びセカンダリーレバー5及びヨーク6に雪や
氷等が付着するのを防ぐために、それらにカバー7を覆
ったものである。このために、自動車の走行時にワイパ
ー装置を作動させると、図13に示すように、自動車の
走行時の風圧をワイパーブレードのほぼ全体(特にプラ
イマリーレバー4を覆ったカバー7)で受けるので、ブ
レードラバー2の払拭部20がガラス面1から離れる方
向の力が前述のワイパーブレードに作用し、ガラス面1
の払拭能率が低下する等の問題がある。しかも、その問
題は自動車が高速走行すればするほど顕著に現れる。
【0013】そこで、本出願人は、高速走行に適した寒
冷地用若しくは冬季用ワイパー装置(実開昭49ー14
8627号(実願昭48−48343号))を先に出願
した。このワイパー装置は、連結部材をカバーで覆った
ワイパーブレード本体と、ワイパーアームと、を連結す
るステーを羽根状に形成して、高速走行時に受ける風圧
よって前記ワイパーブレード本体がガラス方向に押し付
けられるように構成したものである。このワイパー装置
は、カバーで連結部材に雪や氷等が付着するのを防ぎ、
また羽根状のステーで走行時の風圧を受けてワイパーブ
レード本体がガラスから離れるのを防ぐものである。
【0014】本発明の目的は、上述のワイパー装置の改
良に係り、さらにワイパーブレードへの雪や氷等の付着
等を防ぐことによりワイパーブレードの払拭能率の低下
を防ぐことができ、しかも高速走行に適したワイパー装
置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ワイパーブレードのうちそのワイパーブレードに当
る風雪を遮断する位置にブレードスポイラーを装備し、
かつそのブレードスポイラーの払拭面側の縁を、ワイパ
ー作動時に生じるブレードラバーの払拭部とカバーとの
間の隙間より、払拭面側に位置させ、プライマリーレバ
ーとカバーとの間に第1の隙間を有し、プライマリーレ
バーとブレードスポイラーとの間に第2の隙間を有し、
ワイパーブレードとブレードスポイラーとの間の第3の
隙間をブレードスポイラーと払拭面との間の第4の隙間
よりも大きくたことを特徴とする。
【0016】また、請求項2に記載の発明は、ワイパー
アームのうちワイパーブレードに当る風雪を遮断する位
置にブレードスポイラーを装備し、かつそのブレードス
ポイラーの払拭面側の縁を、ワイパー作動時に生じるブ
レードラバーの払拭部とカバーとの間の隙間より、払拭
面側に位置させ、プライマリーレバーとカバーとの間に
第1の隙間を有し、プライマリーレバーとブレードスポ
イラーとの間に第2の隙間を有し、ワイパーブレードと
ブレードスポイラーとの間の第3の隙間をブレードスポ
イラーと払拭面との間の第4の隙間よりも大きくたこと
を特徴とする。
【0017】
【作用】本発明は、ワイパーブレード若しくはワイパー
アームのうちワイパーブレードに当る風雪を遮断する位
置にブレードスポイラーを装備することにより、ワイパ
ーブレードに直接当る雪を減らし、ワイパーブレードに
雪が付着するのを防ぐことができる。しかも、ブレード
スポイラーの払拭面側の縁がワイパー作動時に生じるブ
レードラバーの払拭部とカバーとの間の隙間より払拭面
側に位置することにより、ブレードラバーの払拭部とカ
バーとの間の隙間に雪が入り込むのを防ぐことができる
ので、その隙間に雪や氷が入り込んで、ワイパーブレー
ドが反転作動するときにブレードラバーの払拭部が反転
せずに払拭不良となること、を確実に防ぐことができ
る。その結果、ワイパーブレードへの雪や氷等の付着等
によるワイパーの払拭能率の低下を防ぐことができる。
また、本発明は、ワイパーブレード若しくはワイパーア
ームのうちワイパーブレードに当る風雪を遮断する位置
にブレードスポイラーを装備することにより、ワイパー
ブレードに直接当る風を減らし、ワイパーブレードが払
拭面から離れるのを防ぐことができ、その分高速走行に
適する。さらに、本発明は、プライマリーレバーとカバ
ーとの間に第1の隙間を設け、プライマリーレバーとブ
レードスポイラーとの間に第2の隙間を設けることによ
り、払拭面とブレードスポイラーとの間に入り込んだ風
が上述の第1の隙間及び第2の隙間をそれぞれ抜けて行
くので、払拭面とプライマリーレバーとの間から入り込
んだ風がワイパーブレードに当って、そのワイパーブレ
ードに払拭面から離れる力が作用することを防ぐことが
できる。しかも、ワイパーブレードとブレードスポイラ
ーとの間の第3の隙間をブレードスポイラーと払拭面と
の間の第4の隙間よりも大きくたことにより、上述の第
1の隙間及び第2の隙間を抜ける風の流れがスムーズと
なり、ワイパーブレードが払拭面から離れる力の作用を
さらに押さえることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明のワイパー装置の実施例のうち
の2例を図1乃至図10を参照して説明する。図1乃至
図5は請求項1に記載の発明のワイパー装置の一実施例
を示し、図1はワイパーブレードにブレードスポイラー
を組み付けた状態の斜視図、図2は図1におけるII−
II線断面図、図3は図1におけるIII−III線断
面図、図4は図1におけるIV矢視図、図5(A)、
(B)、(C)は図4におけるA−A線断面図、B−B
線断面図、C−C線断面図であって、図11におけるA
−A線断面、B−B線断面、C−C線断面にそれぞれ対
応する断面図である。なお、作図上ハッチングを省略し
てある。この例は、自動車のフロントウインドガラス用
のワイパー装置について説明する。図中、図11乃至図
14と同符号は同一のものを示す。
【0019】図において、9はブレードスポイラーであ
る。このブレードスポイラー9は、ブレード形状をなす
本体90と、その本体90の両端の上縁(ガラス面1と
対向する側の縁と反対側の縁)から本体90の厚み方向
にほぼ直角に一体に突設した取付体91とからなる。前
記本体90は、前面(前記取付体91の突設方向と反対
側の面)を、上縁から下縁(ガラス面1と対向する側の
縁)にかけて前方に傾斜させ、かつ凹曲面に湾曲させ
て、走行時の風圧を受けてこのブレードスポイラー9を
装備したワイパーブレードをガラス面1に押し付ける力
が作用するように構成する。また、前記取付体91はほ
ぼ長方形の板形状をなし、その取付体91にリベット4
6がワイパー軸80と同方向に挿通する長孔92を取付
体91の長手方向に設ける。一方、プライマリーレバー
4の両端の上面板部に同じくリベット46がワイパー軸
80と同方向に挿通する小円形の透孔45をそれぞれ設
ける。なお、上述においては、ブレードスポイラー9の
取付体91に長孔92を設け、プライマリーレバー4に
小円形の透孔45を設けたものであるが、プライマリー
レバー4側を長孔とし、ブレードスポイラー9側を小円
形の透孔としても良いし、またプライマリーレバー4及
びブレードスポイラー9双方を長孔となしても良い。か
くして、前記ブレードスポイラー9の本体90をワイパ
ーブレードの図1中の矢印E方向側(ワイパーブレード
を収納したとき、若しくはワイパー装置の駆動を停止さ
せたとき、ワイパーブレードが下向きとなる側)に位置
させ、かつそのブレードスポイラー9の本体90をワイ
パーブレードに当る風雪を遮断する位置に位置させ、そ
の状態で前記ブレードスポイラー9の取付体91を前記
プライマリーレバー4の両端にリベット46により固定
する。そして、前記ブレードスポイラー9をワイパーブ
レードのプライマリーレバー4に装備したところで、図
2に示すように、前記ブレードスポイラー9の本体90
の下縁(ガラス面1側の縁)93を、ワイパー作動時
(特にワイパーブレードが矢印E方向に作動するとき)
に生じるブレードラバー2とカバー7との間の隙間27
よりガラス面1側に位置させ、さらに前記ブレードスポ
イラー9の本体90の後部(前記凹曲面と反対側の凸曲
面側)とワイパーブレード(例えばカバー7)との間の
第3の隙間Gを、前記ブレードスポイラー9の本体90
の下縁93とガラス面1との間の第4の隙間Fより大と
する。
【0020】この実施例における本発明のワイパー装置
において、プライマリーレバー4の上面板部にほぼ長方
形の透孔47を複数個、例えば7個設ける。なお、この
透孔47は必ずしも設ける必要はない。また、前記プラ
イマリーレバー4のブレードスポイラー9を位置させた
側の側面板部のうち、プライマリーレバー4の両端部及
び中央部を除いた部分の長さを、図5(A)及び(B)
に示すように、他の側面板部の長さより若干長くし、か
つその長い側面板部を前記ブレードスポイラー9の本体
部90とほぼ同様に傾斜させる。さらに、プライマリー
レバー4の中央部の上面板部を切除し、そのプライマリ
ーレバー4の中央部の左右両側面板部にクリップ体44
をリベット43により回動可能に取り付ける。さらにま
た、カバー7は、セカンダリーレバー5及びヨーク6及
びバーティブラ3及びブレードラバー2の一部(保持部
21及び首部22)を覆って、前記プライマリーレバー
4を露出状態となすものである。
【0021】この実施例における本発明のワイパー装置
は、ワイパーブレードのプライマリーレバー4のうちワ
イパーブレードに当る風雪を遮断する位置にブレードス
ポイラー9を装備したものであるから、自動車の走行中
にワイパーブレードが矢印E方向に作動する際におい
て、風雪の大部分(図2中符号Hに示す)がブレードス
ポイラー9の本体部90により遮られてワイパーブレー
ドに直接当らず、その分ワイパーブレードに直接当る風
雪が減らされることとなる。このように、この実施例に
おける本発明のワイパー装置は、ワイパーブレードに直
接当る雪を減らし、ワイパーブレードに雪が付着するの
を防ぐことができるので、ワイパーブレードへの雪や氷
等の付着等によるワイパーの払拭能率の低下を防ぐこと
ができる。
【0022】しかも、この実施例における本発明のワイ
パー装置は、ブレードスポイラー9の下縁93がワイパ
ー作動時に生じるブレードラバー2とカバー7との間の
隙間27よりガラス面1側に位置するので、その隙間2
7に雪や氷が入り込むのを防ぐことができる。その結
果、上述の隙間27に雪や氷が入り込んで、ワイパーブ
レードが矢印D方向(逆方向)に作動するときにブレー
ドラバー2の払拭部20が反転せずに払拭不良となるこ
と、を防ぐことができる。
【0023】また、この実施例における本発明のワイパ
ー装置は、上述のように、風の大部分がブレードスポイ
ラー9の本体部90により遮られてワイパーブレードに
直接当らず、その分ワイパーブレードに直接当る風が減
らされて、ワイパーブレードがガラス面1から離れるの
を防ぐことができる。しかも、その大部分の風Hがブレ
ードスポイラー9の本体部90に沿って矢印M方向に流
れる際に、ワイパーブレードにワイパーブレードをガラ
ス面1に押し付ける力が作用する。一方、この実施例に
おける本発明のワイパー装置は、カバー7で、セカンダ
リーレバー5及びヨーク6及びバーティブラ3及びブレ
ードラバー2の一部(保持部21及び首部22)を覆
い、かつプライマリーレバー4を露出状態となすもので
あるから、プライマリーレバー4とカバー7との間に
は、図2に示すように第1の隙間Lを有する。また、プ
ライマリーレバー4にブレードスポイラー9をそのブレ
ードスポイラー9の板形状の取付部91を介して取り付
けたので、ブレードスポイラー9の本体部90とプライ
マリーレバー4との間には、図2に示すように第2の隙
間Nを有する。この結果、ガラス面1とブレードスポイ
ラー9の下縁93との間に入り込んだ風(図2中の矢印
Iにて示す)は、図2中の矢印J方向にプライマリーレ
バー4とカバー7との間の第1の隙間L、また図2中の
矢印K方向にブレードスポイラー9の本体部90とプラ
イマリーレバー4との間の第2の隙間N、をそれぞれ抜
けて行くので、ガラス面1とプライマリーレバー9との
間から入り込んだ風Iがワイパーブレードに当って、そ
のワイパーブレードにガラス面1から離れる力が作用す
ることを防ぐことができる。
【0024】さらに、ワイパーブレード(カバー7)と
ブレードスポイラー9の本体90との間の隙間Gを、ガ
ラス面1とブレードスポイラー9の下縁93との間の隙
間Fより、大となしたので、上述の風の流れ(矢印I方
向から矢印J方向及び矢印K方向)がスムーズとなり、
ワイパーブレードがガラス面1から離れる力の作用をさ
らに押えることができる。このように、この実施例にお
ける本発明のワイパー装置は、ワイパーブレードがガラ
ス面1から離れるのを防ぐことができ、高速走行に適す
る。
【0025】特に、この実施例においては、ブレードス
ポイラー9の取付体91の取付孔92を長孔となしたの
で、車種によりブレードスポイラー9の本体部90の位
置を図2及び図3に示すように、変更することができる
ので、ブレードスポイラー9の本体部90とガラス面1
との干渉を防ぐことができる。また、上述の実施例にお
いては、プライマリーレバー4のブレードスポイラー9
を位置させた側の側面板部をブレードスポイラー9の本
体部90とほぼ同様に傾斜させたものであるから、この
側面板部で走行時の風圧を受けてワイパーブレードをガ
ラス面1側に押し付けることができ、ワイパーブレード
の払拭能率を向上させることができる。さらに、上述の
実施例においては、プライマリーレバー4の上面板部に
透孔47を設けたものであるから、プライマリーレバー
4とカバー7との間に入った風は上述の透孔47から外
部に抜けることができるので、ワイパーブレードがガラ
ス面1から離れるのを防ぐことができ、ワイパーブレー
ドの払拭能率を向上させることができる。
【0026】図6乃至図10は請求項2に記載の発明の
ワイパー装置の一実施例を示し、図6はブレードスポイ
ラーを装備したワイパーアームにワイパーブレードを組
み付けた状態の斜視図、図7は図6におけるワイパーブ
レードのみの斜視図、図8は図6におけるブレードスポ
イラーをワイパーアームに装備した状態の斜視図、図9
は図8におけるIX矢視図、図10は図8におけるX矢
視図である。この例は、自動車のフロントウインドガラ
ス用のワイパー装置について説明する。図中、図1乃至
図5及び図11乃至図14と同符号は同一のものを示
す。
【0027】この実施例のものは、ブレードスポイラー
9の本体部90の後部の一端部(ワイパー軸80側の端
部)に2個のボス部94を一体に突設する。このボス部
94は、ブレードスポイラー9の本体部90を、上縁を
後方にかつ下縁93を前方に傾斜させた状態において、
前記ワイパー軸80とほぼ同一方向に突設する。一方、
ワイパーアーム83の先端部に長孔84を、ワイパーア
ーム83の回動方向に設けてなるものである。なお、符
号85は前記ワイパーアーム83の先端部に設けたフッ
ク部で、このフック部85はワイパーブレードのクリッ
プ体44に着脱可能に係合するものである。また、符号
95は前記ブレードスポイラー9の本体部90の後部に
一体に設けたリブである。かくして、タッピングスクリ
ュウ96を、前記ワイパーアーム83の長孔84を通し
て、前記ブレードスポイラー9のボス部94にねじ込ん
で、ブレードスポイラー9を駆動側のワイパーアーム8
3に、ワイパーの矢印E方向側に装備する。このブレー
ドスポイラー9を装備したワイパーアーム83にワイパ
ーブレードを組み付けて、このブレードスポイラー9を
ワイパーブレードに当る風雪を遮断する位置に位置させ
る。この実施例における本発明のワイパー装置は、上述
の実施例のものと同様の作用効果を達成することができ
る。
【0028】なお、上述の実施例においては、自動車の
フロントウインドウガラスを払拭するワイパー装置につ
いて説明したが、本発明はその他のワイパー装置にも適
用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明のワイ
パー装置は、ワイパーブレードへの雪や氷等の付着等を
防ぐことによりワイパーブレードの払拭能率の低下を防
ぐことができ、しかも高速走行に適したものである。特
に、本発明のワイパー装置は、ブレードスポイラーの払
拭面側の縁がワイパー作動時に生じるブレードラバーの
払拭部とカバーとの間の隙間より払拭面側に位置するも
のであるから、ワイパー作動時において、ブレードラバ
ーの払拭部とカバーとの間に隙間が生じたとしても、そ
の隙間よりもブレードスポイラーの払拭面側の縁が払拭
面側に位置するので、ブレードラバーの払拭部とカバー
との間の隙間に雪が入り込むのを防ぐことができ、その
隙間に雪や氷が入り込んで、ワイパーブレードが反転作
動するときにブレードラバーの払拭部が反転せずに払拭
不良となること、を確実に防ぐことができる。さらに、
本発明は、プライマリーレバーとカバーとの間に第1の
隙間を設け、プライマリーレバーとブレードスポイラー
との間に第2の隙間を設けることにより、払拭面とブレ
ードスポイラーとの間に入り込んだ風が上述の第1の隙
間及び第2の隙間をそれぞれ抜けて行くので、払拭面と
プライマリーレバーとの間から入り込んだ風がワイパー
ブレードに当って、そのワイパーブレードに払拭面から
離れる力が作用することを防ぐことができる。しかも、
ワイパーブレードとブレードスポイラーとの間の第3の
隙間をブレードスポイラーと払拭面との間の第4の隙間
よりも大きくたことにより、上述の第1の隙間及び第2
の隙間を抜ける風の流れがスムーズとなり、ワイパーブ
レードが払拭面から離れる力の作用をさらに押さえるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明のワイパー装置の一実施
例を示し、ワイパーブレードにブレードスポイラーを組
み付けた状態の斜視図である。
【図2】ワイパーが矢印E方向に作動している状態のと
きの図1におけるII−II線断面図である。
【図3】ワイパーが矢印E方向に作動している状態のと
きの図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】図1におけるIV矢視図である。
【図5】(A)、(B)、(C)は図4におけるA−A
線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図であって、
図11におけるA−A線断面、B−B線断面、C−C線
断面にそれぞれ対応する断面図である。
【図6】請求項2に記載の発明のワイパー装置の一実施
例を示し、ブレードスポイラーを装備したワイパーアー
ムにワイパーブレードを組み付けた状態の斜視図であ
る。
【図7】図6におけるワイパーブレードのみの斜視図で
ある。
【図8】図6におけるブレードスポイラーをワイパーア
ームに装備した状態の斜視図である。
【図9】図8におけるIX矢視図である。
【図10】図8におけるX矢視図である。
【図11】従来のワイパー装置を示し、ワイパーブレー
ドからカバーを取り除いた状態の側面図である。
【図12】従来のワイパー装置で、カバーを取り付けた
状態のワイパーブレードの斜視図である。
【図13】ワイパーが矢印D方向に作動しているときの
風の抵抗を受けている状態を示した図12におけるA−
A線断面図である。
【図14】(A)、(B)、(C)は、ワイパーが矢印
D方向に作動している状態のときの図12におけるA−
A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図であっ
て、図11におけるA−A線断面、B−B線断面、C−
C線断面にそれぞれ対応する断面図である。
【符号の説明】
1…ガラス面(払拭面)、2…ブレードラバー、27…
ブレードラバーとカバーとの間に生じた隙間、3…バー
ティブラ、4…プライマリーレバー、44…クリップ
体、45…小円形透孔、46…リベット、5…セカンダ
リーレバー、6…ヨーク、7…カバー、8…ワイパー駆
動部、83…ワイパーアーム、84…長孔、9…ブレー
ドスポイラー、90…本体部、91…取付体、92…長
孔、93…本体部の下縁(払拭面側の縁)、94…ボス
部、95…タッピングスクリュウ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 佳孝 神奈川県伊勢原市板戸80番地 市光工業 株式会社 伊勢原製造所内 (72)発明者 八木 裕二 神奈川県伊勢原市板戸80番地 市光工業 株式会社 伊勢原製造所内 (72)発明者 植木 千博 神奈川県伊勢原市板戸80番地 市光工業 株式会社 伊勢原製造所内 (72)発明者 門倉 彰 神奈川県伊勢原市板戸80番地 市光工業 株式会社 伊勢原製造所内 (56)参考文献 特開 平4−108051(JP,A) 実開 平4−31060(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/04 B60S 1/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プライマリーレバーと、払拭面を払拭す
    る払拭部を有するブレードラバーと、そのブレードラバ
    ーを保持するバーティブラと、前記プライマリーレバー
    と前記ブレードラバー及び前記バーティブラとを連結す
    る連結部材と、前記連結部材及び前記バーティブラ及び
    ブレードラバーの一部を覆い、かつ前記プライマリーレ
    バーを露出状態になしたカバーと、を備えてなるワイパ
    ーブレードのプライマリーレバーを駆動部側のワイパー
    アームに取り付け、走行時の風圧を受けて前記ワイパー
    ブレードを前記払拭面に押し付けるブレードスポイラー
    を具備してなるワイパー装置において、 前記ブレードスポイラーは、前記ワイパーブレードのう
    ち前記ワイパーブレードに当る風雪を遮断する位置に装
    備し、かつそのブレードスポイラーの前記払拭面側の縁
    は、ワイパー作動時に生じる前記ブレードラバーの払拭
    部と前記カバーとの間の隙間より、前記払拭面側に位置
    し、 前記プライマリーレバーと前記カバーとの間には、第1
    の隙間を有し、 前記プライマリーレバーと前記ブレードスポイラーとの
    間には、第2の隙間を有し、 前記ワイパーブレードと前記ブレードスポイラーとの間
    の第3の隙間は、前記ブレードスポイラーと前記払拭面
    との間の第4の隙間よりも大である、 ことを特徴とするワイパー装置。
  2. 【請求項2】 プライマリーレバーと、払拭面を払拭す
    る払拭部を有するブレードラバーと、そのブレードラバ
    ーを保持するバーティブラと、前記プライマリーレバー
    と前記ブレードラバー及び前記バーティブラとを連結す
    る連結部材と、前記連結部材及び前記バーティブラ及び
    ブレードラバーの一部を覆い、かつ前記プライマリーレ
    バーを露出状態になしたカバーと、を備えてなるワイパ
    ーブレードのプライマリーレバーを駆動部側のワイパー
    アームに取り付け、走行時の風圧を受けて前記ワイパー
    ブレードを前記払拭面に押し付けるブレードスポイラー
    を具備してなるワイパー装置において、 前記ブレードスポイラーは、前記ワイパーアームのうち
    前記ワイパーブレードに当る風雪を遮断する位置に装備
    し、かつそのブレードスポイラーの前記払拭面側の縁
    は、ワイパー作動時に生じる前記ブレードラバーの払拭
    部と前記カバーとの間の隙間より、前記払拭面側に位置
    し、 前記プライマリーレバーと前記カバーとの間には、第1
    の隙間を有し、 前記プライマリーレバーと前記ブレードスポイラーとの
    間には、第2の隙間を有し、 前記ワイパーブレードと前記ブレードスポイラーとの間
    の第3の隙間は、前記ブレードスポイラーと前記払拭面
    との間の第4の隙間よりも大である、 ことを特徴とするワイパー装置。
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