JP3000746U - 釣竿等の結束バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】釣竿等の結束を強固にする結束バンドを提供す
るものである。 【構成】この結束バンドは、面ファスナーを主体とした
バンドの一端に複数の取付環が設けられいて、バンドと
取付環との連結部が該バンドと別体の補強テープとの積
層で形成されたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、釣竿等を結束する面ファスナーバンドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、面ファスナーバンドの一端に取付環（環状バックル）が取り付けられた 結束用のバンドが実開昭６１−８８５１５、実開昭６３−９３８１１等で知られ ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、これらの結束用バンドの一端に設けられた取付環は単体で面ファスナ ーバンドの一方を結束しようとするもので簡易に結束するには便利であるが、結 束を強固に行うには十分でない。 また、取付環と面ファスナーバンドとの連結部が面ファスナーバンドを２重に して固定されているのみのため結束を簡易にしようとする面ファスナーバンドの 構成（例えば、バンド材としてゴム等を使用としたとき）としたときには、連結 部がちぎれ易くなってしまう場合がある。 特に釣竿等の強固に、しかも繰り返し、環境状況の悪い場所で使用する場合に は、かかる問題が生じ易いのである。

【０００４】 本考案の目的は、結束しやすくて、しかも強固に環境状況の悪い場所で繰り返 し使用しても、ちぎれる等しない釣竿等の結束バンドを提供せんとするものであ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

第１の考案に係る結束バンドは、面ファスナーを主体とするバンドの一端に複 数の取付環が設けられている結束バンドであって、面ファスナーを主体としたバ ンドと取付環との連結部が別体のテープで補強されて複数のテープで構成されて いるものである。

【０００６】 第２の考案に係る結束バンドは、該連結部における別体の補強テープが、ナイ ロン繊維、テトロン繊維等の布製の材料で、形成されているものである。

【０００７】

【作用】

第１の考案に係る結束バンドは、複数の取付環が設けられて強固に結束される わけであるが、最も大きな力のかかる連結部が、別体のテープで補強された積層 で構成されているから、強固な結束にも十分耐えることができる。また連結部の みを積層とするから外径の比較的に細い釣竿等であっても、強固に結束可能なの である。

【０００８】 第２の考案に係る結束バンドは、第１の考案における連結部のテープの積層の うち少なくとも一のテープがナイロン繊維、テトロン繊維等による布製のもので ある。 一のテープの積層を布製のものとしたから、結束に際して剛くて結束し にくいということなく、しかも、強く引いて結束してもちぎれるというようなこ とがないのである。

【０００９】

【実施例】

図１，図２に示す結束バンドは、本考案の１実施例を示す。 本体テープ（１）は、通常合成皮革で形成されていて、その表面には、フック 部（２ａ）とループ部（２ｂ）を有している面ファスナー（２）が施されている 。連結部（４）は、本体テープ部を２重にするとともに、さらに補強テープ（４ ａ）が積層（５）されている。

【００１０】 ここで本体テープは、ゴム等の弾力性を有しているものでもよく、さらに剛性 の高いプラスチックのテープ等布状のテープであってもよい。

【００１１】 また、連結部の積層部は面ファスナーを施した状態にてその上に補強テープ（ ４ａ）で積層してもよく、面ファスナーを連結部分のみ取り除いた構造としても よい。連結部は縫製（６）若しくは接着等によりテープ本体と固定されている。 図３には、面ファスナーを連結部（４）で取り除いた実施例を示す。

【００１２】 なお、別体の補強テープ（４ａ）は、ナイロン繊維、テトロン繊維等の布製で あるが、テープ本体と同質材料の合成皮革等であってもよい。

【００１３】 図２には、面ファスナー（２）のループ部（２ａ）とフック部（２ｂ）の詳細 を示す。

【００１４】 図４には従来の面ファスナーを有した結束バンドの実施例を示す。

【００１５】

【考案の効果】

以上の述べたように本考案の結束バンドは、連結部をテープで積層とする構成 としたから、連結部でちぎれるようなことがなく、しかも、本体バンドとしてゴ ム等の弾力性を有するものを使用した場合であって強固に結束することができる 。

【００１６】 さらに積層テープのうち、少なくとも一のテープをナイロン繊維、テトロン繊 維等の布製の補強テープとした場合には、さらに強固に結束することができて、 細径の釣竿等であっても、十分に結束することができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す側面図である

【図２】本考案の第１の実施例を示す平面図である

【図３】本考案の第２の実施例を示す側面図である

【図４】図４には、従来の面ファスナーを有する結束バ
ンドの実施例を示す

【符号の説明】

１．本体テープ ２．面ファスナー ２ａ．フック部 ２ｂ．ループ部 ３．取付環 ４．連結部 ４ａ．別体補強テープ ５．積層 ６．縫製

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】フック部（２ａ）とループ部（２ｂ）を有
   する面ファスナー（２）を主体としたバンドの一端に複
   数の取付環（３）が設けられている釣竿等の結束バンド
   であって、該取付環との連結部（４）が該バンドと別体
   の補強テープ（４ａ）との積層で形成されている釣竿等
   の結束バンド。
2. 【請求項２】取付環（３）における連結部（４）の積層
   （５）のうち、少なくとも一のテープが、ナイロン繊
   維、テトロン繊維等の布製である請求項１記載の釣竿等
   の結束バンド。