JP3000273U - 走行玩具 - Google Patents
走行玩具Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボディの外側が柔軟な素材で構成された走行
玩具において、走行がスムースにできる走行玩具を提供
する。 【構成】 ボディの外側が柔軟な素材で構成された走行
玩具において、前記ボディと各車輪との間には、それぞ
れ、中板が固定状態で介装されているものである。
玩具において、走行がスムースにできる走行玩具を提供
する。 【構成】 ボディの外側が柔軟な素材で構成された走行
玩具において、前記ボディと各車輪との間には、それぞ
れ、中板が固定状態で介装されているものである。
Description
【0001】
この考案は、ボディの外側が柔軟な素材で構成された走行玩具に関するもので ある。
【0002】
従来、この種の走行玩具として、ボディが、形枠の周囲を布で覆うとともに、 その形枠と布との間に綿を詰め込むことによって構成された自動車玩具が知られ ている。この種の自動車玩具は、ボディが柔軟であるため、手触りが良く、また 、幼児が倒れて当該自動車玩具に頭などをぶつけた場合でも怪我をすることがな く、しかも、乱暴に扱っても破損しづらいことから、主に、幼児向けとして市場 に提供されている。
【0003】
しかしながら、従来のこの種の自動車玩具には次のような問題点があった。
【0004】 すなわち、ボディの両側に付設される車輪が、そのボディと接近していると、 車輪がボディと擦れ合うので転動しにくい。そして、弱いゼンマイや小出力のモ ータを車輪の動力源とするものでは、ボディから受ける抵抗によって、車輪が止 まってしまうので、比較的強いゼンマイや比較的高出力のモータを組み込まざる を得ないという問題があった。また、手押し式の自動車玩具にあっても、車輪の 回転がスムースでないために、床面上で車輪が回転しないまま滑ってしまうとい う不都合があった。特に、ボディを上から押し付けるようにした場合には、ボデ ィ下部が膨らむので、その傾向が強かった。
【0005】 このような問題を解決するためには、例えば、ボディの両側に付設される車輪 を、そのボディと離して設けることが考えられるが、この場合には、自動車玩具 の姿態が不自然となったりして、興味が殺がれてしまうという場合があった。
【0006】 本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、ボディの外側が柔軟な素材 で構成された走行玩具において、走行がスムースにできる走行玩具を提供するこ とを主たる目的としている。
【0007】
請求項1記載の走行玩具は、ボディの外側が柔軟な素材で構成された走行玩具 において、前記ボディと各車輪との間に、それぞれ、中板が固定状態で介装され ているものである。
【0008】 請求項2記載の走行玩具は、請求項1記載の走行玩具の前記各中板に、それぞ れ、その中板に対応する車輪の上部を覆うようなフェンダを設けたものである。
【0009】 請求項3記載の走行玩具は、請求項1や請求項2記載の走行玩具に、前記車輪 の少なくとも1つ(駆動輪)を回転駆動させる駆動手段を設けたものである。
【0010】 請求項4記載の走行玩具は、請求項3記載の走行玩具において、前記駆動手段 を、ぜんまい式動力源と、このぜんまい式動力源によって生じる動力を前記駆動 輪に伝達して、当該駆動輪を回転駆動させる動力伝達機構とから構成し、前記動 力伝達機構を、前記駆動輪と連結され、かつ、当該駆動輪を走行時の回転方向と は逆の方向に回転させることによって前記ぜんまい式動力源をチャージさせるチ ャージ機構を含めて構成したものである。
【0011】 請求項5記載の走行玩具は、請求項1〜請求項4記載の走行玩具の前記中板が 前記車輪の車軸の取付部品と一体化されているものである。
【0012】
請求項1〜請求項4記載の走行玩具によれば、ボディと車輪との間に中板が存 在しているので、車輪が転動する際に、当該車輪が、柔軟な素材のボディと擦れ 合うことがなくなり、車輪の転動がスムースとなる。また、この中板を設けるこ とによって、車輪をボディに接近させることができる。
【0013】 請求項2記載の走行玩具によれば、各中板に、それぞれ、その中板に対応する 車輪の上部を覆うようなフェンダが設けられているので、中板が、車輪とボディ との擦れ合いを回避させるという機能的効果だけでなく、装飾的効果をも併せ持 つことになる。
【0014】 請求項5記載の走行玩具によれば、中板が車輪の車軸の取付部品と一体化され ているので、その取付けも簡単であり、また、部品管理上の煩わしさも回避でき ることになる。
【0015】
以下、本考案に係る走行玩具の実施例を説明する。
【0016】 図1には走行玩具の一例としての自動車玩具の外観が示されている。この自動 車玩具1は、大きく分けると、図2に示すように、ボディ2と、シャーシ3とか ら構成されている。
【0017】 このうち、ボディ2は、プラスチック製の形枠20と、この形枠20にかぶせ られる布21と、この布21と前記形枠20との間に詰め込まれる綿(図示せず )と、布21のさらに外側に取り付けられる運転台22と、この運転台22に取 り付けられる人形23(図1)とから構成されている。ここで、布21は、運転 台22および人形23の取付け前に、形枠20に取り付けられ、布21の下端は 、形枠20下端の開口内に折り込まれ、その折込み部分が接着剤で形枠20内面 に接着される。綿は、布21を形枠20にかぶせる前に、形枠20に付着される か、布21の下端を形枠20内面に接着する前に、布21と形枠20との隙間か ら充填される。運転台22は、図5(図2のV−V線に沿う断面図)に示すよう に、布21を挟み込んだ状態で、形枠20にねじ22aによってねじ止めされる 。また、人形23は例えば塩化ビニル樹脂によって形成されており、運転台22 内の突部22bにはめ合わされて取り付けられる。
【0018】 シャーシ3はプラスチックによって形成されており、ボディ3にねじ3aによ って着脱可能に取り付けられる(図4)。このシャーシ3には、図1〜図5に示 すように、前輪4,4と後輪(駆動輪)5,5が付設されるとともに、後輪5, 5を回転駆動するための駆動手段6(図6および図7)が付設されている。
【0019】 すなわち、シャーシ3の前部には軸支持部材7がねじ止めされ、その軸支持部 材7に車軸8が支持され、その車軸8の両端に前輪4,4が取り付けられている 。また、シャーシ3の後部には軸支持部材9,9がねじ止めされ、その軸支持部 材9,9に車軸10が支持され、その車軸10の両端に後輪5,5が取り付けら れている。また、前記車軸10は、前記軸支持部材9,9の間で、前記駆動手段 6が納められた機構ボックス11を貫通しており、これによって、駆動手段6が シャーシ3に取り付けられている。なお、駆動輪となる後輪5,5には、走行を 円滑にするため、それぞれ、帯状のゴム輪12が外嵌されている。
【0020】 次に、軸支持部材7および軸支持部材9,9について説明する。軸支持部材7 の両端には、それぞれ、前輪4,4とボディ2との間に介挿される中板70が設 けられている。そして、この各中板70の上端には、それぞれ、前輪4,4の上 部を覆うフェンダ71が設けられている。一方、軸支持部材9の外側端には、そ れぞれ、後輪5,5とボディ2との間に介挿される中板90が設けられている。 そして、この各中板90の上端には、それぞれ、後輪5,5の上部を覆うフェン ダ91が設けられている。なお、軸支持部材7、中板70およびフェンダ71は 一体成型されている。また、軸支持部材9、中板90およびフェンダ91も一体 成型されている。
【0021】 続いて、機構ボックス11内に組み込まれる駆動手段6(図6および図7)に ついて説明する。この駆動手段6はいわゆるプルバックぜんまいとなっており、 その主要部は機構ボックス11に納められユニット化されている。そして、この プルバックぜんまいは、自動車玩具1を手で押さえて後輪5,5を接地させた状 態で若干後方に引くとぜんまいがチャージされ、その状態で手を離すと、前方へ 走り出すことができるようになっている。
【0022】 この駆動手段6は、図6(左側面図)および図7(左側面図)に示すように、 ぜんまい式動力源(図示せず)と、動力伝達機構を構成する複数の歯車31,3 2,33,34,35とから構成されている。ここで、歯車32,33は遊星歯 車を構成し、このうち歯車33は大歯車部33aと小歯車部33bを有している 。また、歯車31は大歯車部31aと小歯車部31bを、歯車34は大歯車部3 4aと小歯車部34bを有している。
【0023】 ここで、ぜんまい式動力源は、渦巻状のぜんまい(図示せず)の内端部がぜん まい軸40に固定される一方、外端部が機構ボックス11に固定されている。そ して、渦巻状のぜんまいは、ぜんまい軸40を図6中反時計方向に回転させると 、巻き込まれてチャージされる。
【0024】 すなわち、後輪5,5を接地させた状態で自動車玩具1を若干後方に引くと、 歯車34が後輪5,5の車軸10に固定された歯車35によって、図6に示すよ うに、反時計方向に回転して、遊星歯車32が歯車34の大歯車部34aの外周 に沿って反時計方向に移動し、ぜんまい軸40に固定された歯車31の小歯車部 31bと噛合する。その結果、後輪5,5の回転がぜんまい軸40に伝達され、 ぜんまい軸40に固定されたぜんまいが巻き込まれる。これらぜんまいの巻込み に寄与する歯車列はチャージ機構を構成する。なお、この時には、遊星歯車33 は、反時計方向に回転する大歯車部31aによって、大歯車部31aの外周部に 沿って時計方向に移動し、遊星歯車33の大歯車部33aは歯車34の小歯車部 34bから離脱している。
【0025】 一方、その状態で手を離すと、ぜんまいがほどけ始める。これに伴い、図7に 示すように、歯車31が時計方向に回転し始める。すると今度は、遊星歯車33 が大歯車部31aの外周部に沿って反時計方向に移動し、大歯車部33aが歯車 34の小歯車34bに噛合する。その結果、ぜんまい軸40の回転が後輪5,5 の車軸10に伝達されて車輪5,5が回転し、自動車玩具1が前方へ走り出す。
【0026】 以上のように構成された自動車玩具1によれば、ボディ2と各車輪との間に中 板70,90が存在しているので、車輪が転動する際に、当該車輪が、柔軟な素 材のボディ2と擦れ合うことがなくなり、車輪の転動がスムースとなる。また、 この中板70,90を設けることによって、車輪をボディ2に接近させることが でき、自動車玩具1の姿態を自然なものとすることも可能となる。
【0027】 また、各中板70,90に、それぞれ、その中板70,90に対応する車輪の 上部を覆うようなフェンダ71,91が設けられているので、中板71,91が 、車輪とボディ2との擦れ合いを回避させるという機能的価値だけでなく、装飾 的価値をも併せ持つことになる。なお、本明細書において「フェンダ」とは泥除 けに似せて作られた部品あるいは部分をいう。
【0028】 さらに、中板71,91が車輪の車軸8,10の軸支持部材(取付部品)7, 9と一体化されているので、その取付けも簡単であり、また、部品管理上の煩わ しさも回避できることになる。
【0029】 以上、本考案の実施例の自動車玩具について説明したが、本考案は、かかる実 施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能 である。
【0030】 例えば、前記実施例では、駆動手段6をプルバック式のもの、つまり、駆動手 段6を、ぜんまい式動力源と、このぜんまい式動力源によって生じる動力を後輪 5,5に伝達して、当該後輪5,5を回転駆動させる動力伝達機構とから構成し 、動力伝達機構に、後輪5,5と連結され、かつ、当該後輪5,5を走行時の回 転方向とは逆の方向に回転させることによって前記ぜんまい式動力源をチャージ させるチャージ機構を含んで構成したが、その代わりに、モータによって車輪を 駆動するようにしたり、手押し式にしたりしても良いことは勿論である。また、 ぜんまい式動力源を用いる場合にも、プルバック式のものとして構成しなくても 良いことは勿論である。
【0031】 また、前記実施例の駆動手段6の中に減速機構を設けて、走行持続時間を長く するようにしても良い。
【0032】 また、前記実施例のボディ2の素材として、軟質樹脂を用いても良いことは勿 論である。
【0033】 さらに、前記実施例では、走行玩具として自動車玩具1を説明したが、全体が 動物の外観やロボットの外観などを有する走行玩具にも適用できることは勿論で ある。
【0034】
本考案に係る走行玩具によれば、ボディの外側が柔軟な素材で構成された走行 玩具において、走行がスムースな走行玩具の提供が実現できることになる。
【図1】実施例の自動車玩具の外観斜視図である。
【図2】自動車玩具の主要部の右側面図である。
【図3】シャーシの平面図である。
【図4】自動車玩具の下面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】駆動手段を構成する歯車列の最大外形図解図で
ある。
ある。
【図7】駆動手段を構成する歯車列の最大外形図解図で
ある。
ある。
1 自動車玩具(走行玩具) 2 ボディ 3 シャーシ 4 前輪 70,90 中板
Claims (5)
- 【請求項1】 ボディの外側が柔軟な素材で構成された
走行玩具において、前記ボディと各車輪との間には、そ
れぞれ、中板が固定状態で介装されていることを特徴と
する走行玩具。 - 【請求項2】 前記各中板には、それぞれ、その中板に
対応する車輪の上部を覆うようなフェンダが設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の走行玩具。 - 【請求項3】 前記車輪の少なくとも1つ(駆動輪)を
回転駆動させる駆動手段を有することを特徴とする請求
項1または請求項2記載の走行玩具。 - 【請求項4】 前記駆動手段は、ぜんまい式動力源と、
このぜんまい式動力源によって生じる動力を前記駆動輪
に伝達して、当該駆動輪を回転駆動させる動力伝達機構
とから構成され、前記動力伝達機構は、前記駆動輪と連
結され、かつ、当該駆動輪を走行時の回転方向とは逆の
方向に回転させることによって前記ぜんまい式動力源を
チャージさせるチャージ機構を含んで構成されているこ
とを特徴とする請求項3記載の走行玩具。 - 【請求項5】 前記中板は、前記車輪の車軸の取付部品
と一体化されていることを特徴とする請求項1〜請求項
4いずれか記載の走行玩具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP66994U JP3000273U (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 走行玩具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP66994U JP3000273U (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 走行玩具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3000273U true JP3000273U (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=43136288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP66994U Expired - Lifetime JP3000273U (ja) | 1994-01-19 | 1994-01-19 | 走行玩具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3000273U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012100992A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Bandai Co Ltd | 乗物玩具 |
CN105813703B (zh) * | 2014-10-14 | 2019-03-12 | 港威奥图亚有限公司 | 汽车模型 |
-
1994
- 1994-01-19 JP JP66994U patent/JP3000273U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012100992A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Bandai Co Ltd | 乗物玩具 |
CN105813703B (zh) * | 2014-10-14 | 2019-03-12 | 港威奥图亚有限公司 | 汽车模型 |
US10709994B2 (en) | 2014-10-14 | 2020-07-14 | Gateway Autoart Limited | Automobile model |