JP3000199B2 - ストッキングのフロート柄の編成方法 - Google Patents

ストッキングのフロート柄の編成方法

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JP3000199B2
JP3000199B2 JP1182596A JP1182596A JP3000199B2 JP 3000199 B2 JP3000199 B2 JP 3000199B2 JP 1182596 A JP1182596 A JP 1182596A JP 1182596 A JP1182596 A JP 1182596A JP 3000199 B2 JP3000199 B2 JP 3000199B2
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真治 山崎
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鐘紡株式会社
カネボウシルクエレガンス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストッキングのフ
ロート柄の編成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】ストッキ
ングの編柄には、フロート柄があるが、これは主に生地
表面に凹凸感を与える場合に用いられる。
【0003】通常、シリンダー外周に沿って偶数口(通
常4口)の給糸口を備える機械的手段によるストッキン
グ柄編機により、フロート柄を編立てる場合、各給糸口
とも地糸として1本の糸を給糸するのが原則であり、例
えば奇数番目の給糸口の部分では、クリアリングカムお
よびタックレベリングカムを作用させて、図4の(A)
に示すように全編針(n)を針上げしてプレーン編を
し、また偶数番目の給糸口の部分では、クリアリングカ
ム、タックレベリングカムを非作用(逃がした状態)と
して、各編針(n)の下部に備える柄用ジャックによる
選針作用を利用し、図4の(B)のように編針(n)を
1もしくは複数本ずつクリアレベル(L3)とシンカー
レベル(L1 )に振り分けて編成するもので、これによ
り一つおきの給糸口つまり隔コースにおいてシンカーレ
ベル(L1 )の編針には糸が掛けられず、編目形成する
編針(n)の裏側つまり生地裏側で糸がフロート状態と
なり、フロート柄を形成することになる。
【0004】このように、従来の機械的手段によるスト
ッキング柄編機では、フロート柄をピンドラムと柄用ジ
ャックにより柄編成を行なっているが、機構的に制約が
あって、比較的単調な繰返し柄の編成しかできない。
【0005】また、コンピュータ制御によるストッキン
グ柄編機〔例えば永田精機社製のストッキング柄編機
(T4−E)〕の場合、地糸と柄糸とを給糸することを
前提にしている機械の特性から、フロートをする口をタ
ックすると、地糸給糸でもフロートの形にはなるが、実
際に編立てした場合、裏側に渡るフロート糸のテンショ
ンが弱く凹凸感は出ない。
【0006】すなわち、前記のコンピュータ制御による
ストッキング柄編機は、外周に編針を備えるシリンダー
に沿って偶数口(例えば4口)の給糸部を備え、各給糸
部には、図5に示すように、それぞれシリンダーの回転
方向の前方側から順に地糸用給糸口(2)と、主にスパ
イラル柄を編成するのに使用される第1の柄用給糸口
(3)、およびカット柄を編成するのに使用される第2
の柄用給糸口(4)とを有し、さらに各給糸部毎に全編
針に作用するタックレベリングカムが固定して設けられ
るとともに、編立モードに応じて編針(n)に対し作
用、非作用の一方に設定されるクリアリングカムが設け
られている。図の(30)は第1の柄用給糸口の選針手
段による針上げエリア、(50)はクリアリングカムに
よる針上げエリアを示している。
【0007】そして図5のように各給糸部の地糸用給糸
部(2)より、地糸(Y1 )を給糸するとともに、第1
の柄用給糸口(2)より柄糸(Y2 )を給糸し、タック
レベリングカムによりタックレベル(L2 )を基準とし
て編成する。例えば、図5の(A)のようにクリアリン
グカムによる針上げにより全編針(n)をクリアレベル
(L3 )にした後、第1の柄用給糸口(3)の部分の選
針手段により柄データに基く任意の編針(n)を選針し
てスパイラル柄の編組織で編成する。あるいは図5の
(B)のように、クリアリングカムを非作用状態にし
て、第1の柄用給糸口(2)の部分で任意の編針、例え
ば給糸部毎に交互に1本おきの編針(n)を選針するこ
とによりタック柄の編組織で編成する。
【0008】したがって、この柄編機では、各給糸部に
配設されているタックレベリングカムが固定のために、
シンカーレベル(L1 )に針下げを行なうことができ
ず、通常のごとく地糸用給糸口から糸を給糸したのでは
フロート柄を編成てきない。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、前記のコンピュータ制御によるストッキング柄編機
により、その給糸機能および選針機能をうまく利用して
フロート柄を効率よく編成でき、豊富なバリエーション
の柄表現を可能にするストッキング(パンティーストッ
キングを含む)の編成方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明のストッキングのフロート柄の編成方法において
は、シリンダー周囲に偶数口の給糸部を備え、各給糸部
には、それぞれシリンダー回転方向の前方側から順に地
糸用給糸口、第1の柄用給糸口および第2の柄用給糸口
を有するとともに、各給糸部毎に全編針に作用するタッ
クレベリングカムを備えるコンピュータ制御によるスト
ッキング柄編機を用い、偶数口のうちの奇数番目または
偶数番目のいずれか一方の給糸部ではプレーン編すると
ともに、他方の給糸部では、クリアリングカムを非作用
状態にしておいて、第1の柄用給糸口より給糸して、該
柄用給糸口部分の選針手段により任意の編針を選針して
クリアレベルに上げて該編針でループ形成し、タックレ
ベルの残余の編針に対しフロート状態にして編成するこ
とにより、フロート柄を形成することを特徴とするもの
である。
【0011】この発明によれば、第1の柄用給糸口の選
針手段を利用して、フロート柄を効率よく編成でき、コ
ンピュータ柄編機特有の豊富な柄表現が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基いて説明する。
【0013】パンティーストッキング等のストッキング
の編成に使用するコンピュータ制御によるストッキング
柄編機は、外周に編針(n)を備えるシリンダー(1)
に沿って、偶数口(通常4口)の給糸部を有している。
図1および図2に示すように、各給糸部は、それぞれシ
リンダー回転方向(図中白抜き矢印)の前方側から順
に、一つの地糸用給糸口(2)と、第1の柄用給糸口
(3)と、第2の柄用給糸口(4)とを備えており、こ
れらの給糸口(2)(3)(4)はそれぞれ糸道を構成
する1もしくは複数のフィンガー(2a)(3a)(4
a)を備えている。(6)はラッチガード、(Y)は糸
を示す。
【0014】また各給糸部毎に、全編針(n)に作用す
るタックレベリングカムが固定して設けられて、各給糸
部で全編針がタックレベル(L2 )を基準にして編成が
行なわれるようになっている。さらに各給糸部毎に、編
立モードに応じて編針(n)に対し作用、非作用のいず
れかに設定できるクリアリングカム(5)が設けられて
いる。(L1 )はシンカーレベル、(L2 )はタックレ
ベル、(L3 )はクリアレベルを示す。
【0015】前記の第1の柄用給糸口(3)および第2
の柄用給糸口(4)には、それぞれコンピュータ制御さ
れる選針アクチュエータ(10)が設けられている。
【0016】この選針アクチュエータ(10)は、例え
ば図3に示すように、シリンダー(1)外周の編針
(n)の下方部に柄用ジャック(11)のバット(1
2)に作用するセレクタープレート(13)が、前記バ
ット(12)の段数に対応して配され、これらの各セレ
クタープレート(13)が各々ソレノイド作用によりバ
ット(12)に当接する方向に進退可能に設けられてお
り、マイクロコンピュータよりなる制御部(20)から
柄データに基いて送信される制御信号により、セレクタ
ープレート(13)の前記バット(12)に対する作
用、非作用により適宜の編針(n)を選針して、針上げ
作用を行なわせるように構成されている。すなわち第1
および第2の柄用給糸口(3)(4)の部分の選針手段
による作用は、それぞれ制御部(20)でのデータ入力
により任意に設定できるようになっている。このような
制御機構は、コンピュータ制御による柄編機においては
周知のものであり、その詳細な説明は省略する。
【0017】図中の(30)は第1の柄用給糸口(3)
の選針手段による針上げエリア、(50)はクリアリン
グカムの針上げエリアを示す。
【0018】前記のコンピュータ制御によるストッキン
グ柄編機により、本発明のフロート柄の編成方法を実施
する場合は、主として各給糸部からそれぞれ1本の糸
(Y)を給糸することとして、各給糸部毎にタックレベ
リングカムを編針(n)に作用させてタックレベル(L
2 )を基準として編成する。
【0019】そして偶数口の給糸部のうちの奇数番目ま
たは偶数番目のいずれか一方の給糸部では、図2の
(A)のように、通常の地糸と同様に、糸(Y)を地糸
用給糸部(2)から給糸するとともに、クリアリングカ
ムを全編針(n)に作用させてクリアレベル(L3 )に
針上げして編成することによりプレーン編をする。糸
(Y)を第1の柄用給糸口(3)から給糸することも可
能ではあるが、実施上は、前記のように地糸用給糸口か
ら給糸しクリアリングカムを利用するのが効率的であ
る。
【0020】前記プレーン編する給糸部間の他方の給糸
部では、図2の(B)に示すように、クリアリングカム
(5)を非作用状態にしておいて、第1の柄用給糸口
(3)より給糸するとともに、該部分の選針手段、すな
わちコンピュータ制御による選針手段を利用して、編組
織に応じて1もしくは複数本ずつの編針を選針すること
により、クリアレベル(L3 )にするものとタックレベ
ル(L2 )にするものとに振り分け、クリアレベル(L
3 )にした編針(n)でループ形成し、タックレベル
(L2 )の残余の編針(n)に対しフロート状態にして
編成する。
【0021】これにより一つおきの給糸部つまり隔コー
スにおいてタックレベル(L2 )の編針(n)には糸
(Y)が掛られず、編目形成する編針(n)の裏側つま
り生地裏側で糸がフロート状態となり、フロート柄が形
成されることになる。
【0022】特に、前記の第1の柄用給糸口(3)の部
分の選針手段が、コンピュータ制御すなわち制御部に入
力される編組織データに基く制御部からの信号により、
任意の個所で任意数の編針を選針することができるの
で、この選針作用により多種多様なフロート柄を構成で
きる。
【0023】
【発明の効果】上記したように本発明のストッキングの
フロート柄の編成方法によれば、スパイラル柄やタック
柄を編成するように構成されているコンピュータ制御に
よるストッキング柄編機で、フロート柄の編成が可能に
なり、コンピュータ柄特有の豊富なバリエーションの柄
表現が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用するコンピュータ制御によ
るストッキング柄編機の給糸部における地糸用および柄
用給糸口の配置状態を示す略示平面図である。
【図2】同上給糸部の編成過程における針上げ状態(編
成状態)を示す略示説明図である。
【図3】同上の柄用給糸口部分の選針手段(選針アクチ
ュエータ)の略示説明図である。
【図4】機械的手段によるストッキング柄編機によるフ
ロート柄の編成状態を示す略示説明図である。
【図5】コンピュータ制御によるストッキング柄編機に
よる通常の編成状態の略示説明図である。
【符号の説明】
(n) 編針 (Y) 糸 (1) シリンダー (2) 地糸用給糸口 (3) 第1の柄用給糸口 (4) 第2の柄用給糸口 (5) クリアリングカム (10) 選針アクチュエータ (20) 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−272259(JP,A) 特開 昭60−28559(JP,A) 特開 昭61−179306(JP,A) 特公 昭57−53456(JP,B2) 実公 平3−42063(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04B 9/00 - 9/58 D04B 15/38 - 15/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダー周囲に偶数口の給糸部を備え、
    各給糸部には、それぞれシリンダー回転方向の前方側か
    ら順に地糸用給糸口、第1の柄用給糸口および第2の柄
    用給糸口を有するとともに、各給糸部毎に全編針に作用
    するタックレベリングカムを備えるコンピュータ制御に
    よるストッキング柄編機を用い、 偶数口のうちの奇数番目または偶数番目のいずれか一方
    の給糸部ではプレーン編するとともに、他方の給糸部で
    は、クリアリングカムを非作用状態にしておいて、第1
    の柄用給糸口より給糸して、該柄用給糸口部分の選針手
    段により任意の編針を選針してクリアレベルに上げて該
    編針でループ形成し、タックレベルの残余の編針に対し
    フロート状態にして編成することにより、フロート柄を
    形成することを特徴とするストッキングの編成方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7947484B2 (en) 2005-12-01 2011-05-24 Tekniska Verken I Linkoping Ab Method, a device, and an additive for digesting organic matter

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