JP3000089U - 釣竿受け - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持脚の数を４本として安定性を増し、かつ
折畳み時のコンパクト性を損なわないようにすることで
ある。 【構成】 基台１の下面の左側と右側にそれぞれ前後一
対の支持脚２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂを取付け、左側の前
後一対の支持脚２ａ、２ｂ相互間に第１の竿受けアーム
４ａを、また右側の前後一対の支持脚３ａ、３ｂ相互間
に第２の竿受けアーム４ｂを回動自在に取付け、これら
の各竿受けアーム４ａ、４ｂを水平状態から反対回りに
回転させて、前後各一対の支持脚２ａ、２ｂ及び３ａ、
３ｂの間に折込むことにより、コンパクトに折畳むよう
にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は釣場の地面に立て、釣竿を載せるために使用される釣竿受けに関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

このような釣竿受けとして、従来から基台の下面に伸縮自在な３本の支持脚を 取付けると共に、２本の竿受けアームを水平の支持状態から上方に回動して下向 きに折畳めるようにしたものが知られている。

【０００３】 上記のごとき釣竿受けは、釣場に携行する際の便利のために、コンパクトに折 畳めることが要求される。このため、従来の釣竿受けにおいては、支持脚を必要 最小限の３本とし、その折畳み状態において２本の竿受けアームを下向きに回動 して支持脚の両外側に折重ねるようにしていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、支持脚が３本である場合は、地面の凹凸や傾斜の状況、風の強 さ等の如何によっては、支持が不安定になることがある。この対策として、支持 脚を単に４本に増やすとすると、折畳んだ際に４本の支持脚の両外側に竿受けア ームを折重ねるので、全体としてのコンパクト性に欠け、携行に不便を来す問題 がある。

【０００５】 そこで、この考案は支持の安定性を増やすために支持脚を４本としても、全体 のコンパクト性を損なわないようにすることを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、基台の下面に伸縮自在の支持脚を 開脚閉脚自在に取付け、上記基台に水平の支持状態から上方に回動して下向きに 折畳まれる竿受けアームを取付けてなる釣竿受けにおいて、上記基台下面の左側 と右側にそれぞれ前後各一対の支持脚を取付け、上記左側の前後一対の支持脚相 互間に左回りに回動して折畳まれる第１の竿受けアームを取付け、上記竿受けア ームから前後方向いずれかに片寄った位置において、右側の前後一対の支持脚相 互間に右回りに回動して折畳まれる第２の竿受けアームを取付けた構成としたも のである。

【０００７】

【作用】

上記構成の釣竿受けを収納する際は、第１の竿受けアームを左回りに回動して 、左側の前後一対の支持脚相互間に折込む。また第２の竿受けアームを右回りに 回動して右側の前後一対の支持脚相互間に折込む。

【０００８】

【実施例】

実施例の釣竿受けは、図１に示すように、基台１と、４本の支持脚２ａ、２ｂ 、３ａ、３ｂ及び、２本の竿受けアーム４ａ、４ｂとにより構成される。

【０００９】 基台１は合成樹脂の一体成形品であり、下面の四隅に支持脚取付部５ａ、５ｂ 、６ａ、６ｂが設けられる（図２参照）。このうち左側の前後２個所の支持脚取 付部５ａ、５ｂ及び右側の前後２個所の支持脚取付部６ａ、６ｂの間隔は、左右 の支持脚５ａ、６ａ又は５ｂ、６ｂの間隔よりも若干広く形成される。各支持脚 取付部５ａ、５ｂ、６ａ、６ｂの下面には、それぞれ斜めスリット７が設けられ ている。

【００１０】 また、基台１の上面においては、前記左側の前後の支持脚取付部５ａ、５ｂ及 び右側の前後の支持脚取付部６ａ、６ｂの間に、左右方向のアーム支持溝８ａ、 ８ｂが前後に２本隣接して設けられる。

【００１１】 その前方の支持溝８ａの右端及び後方の溝８ｂの左端には、それぞれアーム支 持部材９ｂ、９ａがヒンジピン１０（図３参照）により回動自在に取付けられる 。このアーム支持部材９ａ、９ｂは、水平状態にあるときはそれぞれアーム支持 溝８ａ、８ｂの底に当たり水平状態に支持される。また、前方のアーム支持溝８ ａに取付けられたアーム支持部材９ｂは、右回りに回動して下向きになるまでの 範囲の約２７０度の間を自由に回動することができる。後方のアーム支持溝８ｂ に取付けられたアーム支持部材９ａは、左回りに回動して下向きになるまでの範 囲の約２７０度の間を自由に回動することができる。

【００１２】 また、上記基台１の前後両端の壁面１１ａ、１１ｂは、その上縁１２が半円弧 状に形成され、その部分においても竿を受けることができるようになっている。 竿を受ける際、竿に沿った釣糸が竿と上縁１２との間で挟まれるのを防止するた め、上縁１２の中央部分に糸通し用凹所１３を設けている。

【００１３】 各支持脚２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂは、アルミニウム製のパイプを３段に伸縮で きるようにしたものであり、その上端に取付用ヒンジ部１４を設け、各ヒンジ部 １４を前記の支持脚取付部５ａ、５ｂ、６ａ、６ｂの斜めスリット７に嵌め、ヒ ンジピン１１により回動自在に取付けている。（図２参照）。これにより左側の 前後一対の支持脚５ａ、５ｂ及び右側の前後一対の支持脚６ａ、６ｂが、垂直の 閉脚状態と、一定角度広がった開脚状態の姿勢を自由に採れるようになっている 。

【００１４】 竿受けアーム４ａ、４ｂは、図１に示すように、ジグザグ状に屈曲されたもの であり、その谷部分で竿を受けるようになっている。各竿受けアーム４ａ、４ｂ の元部は、前述のアーム支持部材９ａ、９ｂに挿入され、右側に延びた竿受けア ーム４ａは左側のアーム支持部材９ａと共に左回りに回転して（図１及び図３の 矢印ａ参照）、下向きの垂直状態に折畳まれる。また左側に延びた竿受けアーム ４ｂは、右側のアーム支持部材９ｂと共に右回りに回転して（図１及び図３の矢 印ｂ参照）、下向きの垂直状態に折畳まれる。

【００１５】 実施例の釣竿受けは以上のごときものであり、使用時は図１のように４本の支 持脚２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂを適当な長さに伸ばして固定し、これらを一定角度 に拡げて地面上に立てる。また、竿受けアーム４ａ、４ｂを左右に水平状態に拡 げ、その屈曲の谷部分に竿を載せる。竿を基台１の円弧状の上縁１２に載せる場 合もある。

【００１６】 不使用時は、各支持脚２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂを縮めると共に、竿受けアーム ４ａ、４ｂを前後の支持脚２ａ、２ｂ、３ａ、３ｂの間に折込む（図４参照）。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように、この考案の釣竿受けは、４本の支持脚を有するために、使用時 の安定性が高いと共に、竿受けアームは前後の支持脚の間に折込まれるので、全 体としてコンパクトに折畳むことができ、収納や携行に便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の一部切欠斜視図

【図２】同上の一部切欠拡大底面図

【図３】同上の折畳み状態の一部切欠断面図

【図４】同上の折畳み状態の一部切欠側面図

【符号の説明】

１ 基台 ２ａ、２ｂ 支持脚 ３ａ、３ｂ 支持脚 ４ａ、４ｂ 竿受けアーム ５ａ、５ｂ 支持脚取付部 ６ａ、６ｂ 支持脚取付部 ７ 斜めスリット ８ａ、８ｂ アーム支持溝 ９ａ、９ｂ アーム支持部材 １０ ヒンジピン １１ ヒンジピン １１ａ、１１ｂ 壁面 １２ 上縁 １３ 糸通し用凹所 １４ 取付用ヒンジ部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基台の下面に伸縮自在の支持脚を開脚閉
   脚自在に取付け、上記基台に水平の支持状態から上方に
   回動して下向きに折畳まれる竿受けアームを取付けてな
   る釣竿受けにおいて、上記基台下面の左側と右側にそれ
   ぞれ前後各一対の支持脚を取付け、上記左側の前後一対
   の支持脚相互間に左回りに回動して折畳まれる第１の竿
   受けアームを取付け、上記竿受けアームから前後方向い
   ずれかに片寄った位置において、右側の前後一対の支持
   脚相互間に右回りに回動して折畳まれる第２の竿受けア
   ームを取付けたことを特徴とする釣竿受け。