JP2999010B2 - ワイヤカット放電加工機 - Google Patents

ワイヤカット放電加工機

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JP2999010B2
JP2999010B2 JP9680791A JP9680791A JP2999010B2 JP 2999010 B2 JP2999010 B2 JP 2999010B2 JP 9680791 A JP9680791 A JP 9680791A JP 9680791 A JP9680791 A JP 9680791A JP 2999010 B2 JP2999010 B2 JP 2999010B2
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正機 栗原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤ電極と被加工物と
の間隙に主パルス電圧を印加する主パルス発生回路と上
記間隙に上記主パルスよりも低電圧の検出パルス電圧を
印加する検出パルス発生回路を少なくとも備え、検出パ
ルス印加後に主パルス電圧を印加して被加工物を加工す
るワイヤカット放電加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにワイヤ放電加工機は絶縁液
の中で直流の電流をパルス状にして電極としての細いワ
イヤと被加工物との間で放電させ、被加工物を放電によ
って発生する熱と圧力によって、パルスごとに除去する
ものである。従って放電による加工進み速度を上げるた
めには放電の頻度を上げることが必要である。しかし、
ワイヤと被加工物との間に電圧を印加すれば直ちに放電
するものでなく放電を起こすきっかけとなる条件が満た
されてはじめて放電が生じる。
【0003】即ち、電圧印加から放電するまでに待ち時
間が存在する。また、放電のきっかけが得られやすいよ
うに、微細かつ高応答のサーボ送りを採用することによ
って制御する。しかし、細いワイヤでは、周囲の影響
(放電の圧力等)で容易に振動するため、現在のサーボ
の時定数ではワイヤと被加工物との間隔距離を完全に制
御することは困難である。
【0004】従来から、このような状況の中で、放電頻
度を上げるための手段として外部からエネルギーを与え
て、強制的にきっかけをつくり、放電する方法がある。
放電のきっかけをつくる方法で、効果的であると認めら
れているものに次の方法がある。
【0005】加工間隙に、放電を起こすことができるや
や低いエネルギーをもった電圧を常時かけておいて、放
電を始めたら続けて、それよりも大きいエネルギーをも
った主パルス電圧を印加する方法。これにより放電のき
っかけが存在すれば、直ちに主パルス電圧によって放電
することになるので、間隙にパルス電圧を印加した時に
しか放電しないよりは、放電の頻度を上げることができ
ると考えられる。
【0006】しかし、実際は放電の繰り返し速度を上げ
るためには、常時かけているエネルギーをより大きいも
のにしないと、放電の繰り返し速度は上がらない。ま
た、常時かけているエネルギーが大きくなると、放電柱
が絞られていない電流密度の低い放電が混った精度の低
い放電が続くようになり、アーク放電によりワイヤが切
れることが発生しやすくなる。
【0007】また、放電加工での放電は、一つ一つを見
れば、様々なきっかけで起こると推測される。図14な
いし図16は放電のきっかけ説明図である。a−1は検
出パルスを印加した時の間隙の電圧波形、b−1は検出
パルスを印加して、間隙の電圧が低下した時点で主パル
スを印加した時の間隙電圧波形を示す。
【0008】図14は、間隙間の距離が何れの場所にお
いても同等の場合を示している。この場合、波形a−1
に示すように検出パルスを投入してから少し遅れて放電
を開始する。図15は、間隙間の一部で部分的に接触し
ている場合を示す。この場合、波形a−2に示す如く、
検出パルス印加後、直ちに間隙の電圧は低下する。そこ
で、主パルスを印加すると、接触部が溶融又は蒸発する
ことにより開放状態になり、放電を開始する。図16
は、間隙にきょう雑物が存在する場合を示す。この場合
の放電開始は図15に示す場合と同様に、きょう雑物の
溶融又は蒸発によって起こる。
【0009】上記示した如く様々なきっかけで起きる放
電を一様に扱う従来の放電制御では、間隙の状況に合っ
たエネルギーを印加しているとはいえない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ワイヤと被
加工物との間隙の状況に対応したエネルギーで主パルス
を印加することによって、加工送り進み速度を高めるこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。図中、101は電極、102は被加工物、1
03は主パルス発生回路、104は検出パルス発生回
路、105は間隙電圧判別部、106は間隙短絡検出
部、107は開放時間カウンタ、108は主パルス制御
回路、109はパルス間隔延長回路、110は検出パル
ス制御回路を表す。
【0012】主パルス発生回路103は電極101と被
加工物102との間隙に主パルス電圧を印加する回路で
ある。検出パルス発生回路104は上記間隙に上記主パ
ルス電圧よりも低い電圧の検出パルス電圧を印加する回
路である。
【0013】間隙電圧判別部105は上記間隙電圧が予
め定めたしきい値よりも大きい値であるか又は小さい値
であるかを判別する。間隙短絡検出部106は上記検出
パルス印加時の間隙電圧が上記しきい値よりも大きい値
から上記しきい値よりも小さい値へと変化した時に間隙
短絡信号を開放時間カウンタ107及び主パルス制御回
路108へ知らせる。
【0014】開放時間カウンタ107は上記検出パルス
電圧が印加されてから上記間隙短絡信号を受け取るまで
の開放時間を測定してその旨を主パルス制御回路108
へ知らせる。 パルス間隔延長回路109は上記検出パ
ルス電圧の印加の直後に上記間隙短絡信号を受け取る事
象の頻度を測定し、当該頻度が予め定めた値よりも高い
時には低い時よりも検出パルス間隔を長くするように検
出パルス制御回路110に指示する。 主パルス制御回
路108は、上記開放時間の長さに対応させて、長い場
合には主パルス電圧印加時間を長く、短い場合には主パ
ルス電圧印加時間を短くする。
【0015】
【作用】検出パルス制御回路110の命令を受けて検出
パルス発生回路104が間隙に検出パルスを印加する。
間隙電圧判別部105は上記間隙の電圧が予め定めたし
きい値よりも大きいか否かを判別する。間隙短絡検出部
106は検出パルス印加時の上記判別結果の変化によっ
て間隙短絡信号を開放時間カウンタ107へ知らせる。
開放時間カウンタ107は上記検出パルス印加開始時か
ら上記間隙短絡信号を受け取るまでの時間を計測し、そ
の結果を主パルス制御回路108へ伝える。主パルス制
御回路108は、上記間隙短絡信号を受け取った時に、
主パルスを印加するが、その印加時間は上記開放時間に
対応させて、開放時間が長い時には印加時間を長く、開
放時間が短い時には印加時間を短くする。
【0016】また、検出パルス印加直後に間隙短絡信号
が発生する事象の頻度が予め定めた値よりも高い時には
低い時よりも検出パルス間隔を長くするように制御す
る。
【0017】
【実施例】図2ないし図7は本発明の回路実施例を示
す。また、図3の点a,b,cは夫々図4の点a,b,
cと接続され、図5の点d,e,f,gは夫々図6の点
d,e,f,gと接続される。図2において56ないし
65は主パルス発生回路、66ないし70は検出パルス
発生回路、71ないし80は間隙電圧判別部、図3にお
いて20ないし27は間隙短絡検出部、28ないし32
及び40ないし55は主パルス制御回路、8ないし19
は検出パルス制御回路、36ないし39は開放時間カウ
ンタ、33ないし35及び56はパルス間隔延長回路に
対応する。
【0018】入力されるデータとして検出パルス幅(t
on−1−data)の4ビット、検出パルスの休止時
間(toff−1−data)の8ビット、開放時間の
しきい値データ(open−time−data)の5
4ビット、メインパルス1,2,3の夫々のパルス幅デ
ータ(mainpulse−i−data)(i=1,
2,3)の各4ビット、メインパルス1の休止時間のデ
ータ(toff−2−data)の8ビット、及び休止
時間延長データ(off−delay−data)の4
ビットが与えられる。
【0019】主パルス発生回路はインバータ56、バッ
ファ57,58、FET59,60、ダイオード61,
62、コンデンサ63、直流電源64で構成され、主パ
ルス制御回路からmain−pulse−out信号に
より制御される。ダイオード61,62はパルスの立ち
下がりを急峻にするとともにトランジスタに大きなスイ
ッチングサージ電圧がかからないよう直流電源64にエ
ネルギーを戻すための高速スイッチングダイオードであ
る。65,70はフィーダである。
【0020】検出パルス発生回路は、バッファ66、F
ET67、抵抗68、直流電源69で構成され、de
t.ton1信号により制御される。間隙電圧判別部は
抵抗71,72、ダイオード73,74、コンパレータ
75、抵抗76ないし80で構成され、間隙81の電圧
が予め定めた電圧よりも高い時に「H」を、低い時に
「L」をgapsig1として出力する。
【0021】間隙短絡検出部は、Dフリップフロップ2
2,23,24,27、インバータ25、アンド回路2
0,26、オア回路21で構成される。D−FF27は
gapsig1をD端子に入力され、10MHzのクロ
ックで同期を取りその結果を出力する。アンド回路26
には、上記D−FFの出力とともに検出パルス制御回路
のdet−ton1信号が入力される。従ってアンド回
路26の出力は、検出パルス期間中における間隙の状態
を示す。
【0022】即ち「H」であれば開放に近く、「L」で
あれば短絡に近いということになる。従って、上記アン
ド回路26の出力が「H」から「L」に変化したとき
は、間隙に電流が流れ始めたことを意味する。当該
「H」から「L」への変化が生じると、FF24の出力
及びFF23のD端子がそれ以前に「H」となっている
ので、FF23のCLK端子が「L」から「H」となっ
てQ出力が「H」となる。FF23の−Q出力は次のF
F22のD端子に入って10MHzのクロックで同期さ
れ、オア回路21を通してFF23のCLR端子に入っ
てリセットする。従って、FF22はアンド回路26の
出力が「H」から「L」に変化した時にパルス信号(H
→L→H)を出力する。
【0023】検出パルス制御回路はカウンタ8,9,1
4、インバータ10,15、アンド回路12,13,1
7、D−FF11,16,18,19から構成される。
アンド回路17はton1−end0信号及びFF22
のQ出力を入力されて、その論理積を出力する。FF1
1のQ出力又はton1.end0信号の一方が「H」
で、他方が「H」から「L」へ変化した時に、アンド回
路17の出力はFF11のCLR端子を「L」にしてリ
セットし、FF11の出力Qは「L」になり。カウンタ
8,9のLOAD端子を「L」にする。
【0024】その後、検出パルスの休止時間データが、
カウンタ8,9にセットされ、リップルキャリー出力
(RCO)が「L」になってFF11のPRE端子に入
力され、再度FF11の出力Qを「H」にしカウンタ
8,9のLOAD端子を「H」にして、off clk
によってカウントを始める。即ち、カウンタ9のRCO
は、アンド回路17が「H」から「L」へ変化してから
の時間が、検出パルスの休止時間データに対応する時間
に達した時に、「L」から「H」へ変化する。上記カウ
ンタ9のRCOは、主パルスの休止時間満了を知らせる
toff2−end1と共に、アンド回路12に入力さ
れ、FF18の出力QはFF19のD端子へ入力され1
0MHzのCLKで同期される。
【0025】即ち、検出パルスの休止時間及びメインパ
ルスの休止時間が満了した時に、FF19のQ出力は
「H」になり検出パルスがオンされる。当該FF19の
Q出力はFF16に入力され、その出力Qはカウンタ1
4のLOAD端子に入力されるので、FF19のQ出力
が「L」から「H」へ変化した時にカウンタ14がカウ
ントを始め、間隙が開放の間カウントを続け検出パルス
幅データに対応する時間が経過した時にRCOが「L」
から「H」へと変化する。
【0026】当該パルス信号はインバータ15、アンド
回路17、FF11を介してカウンタ8,9をリセット
して検出パルス休止期間へと入る。また、検出パルス期
間の途中で間隙に短絡が発生した場合には、on−co
ntact0信号によってカウンタ14はリセットされ
カウントを停止し、FF22の出力が「H」から「L」
へと変化するので、アンド回路17及びFF11を介し
てカウンタ8,9がリセットされ検出パルス休止期間へ
と入る。
【0027】開放時間カウンタはカウンタ38、D−F
F36,37、インバータ39から構成される。検出パ
ルスが印加されるとdet.ton1が「L」から
「H」へ変化するのでFF36の−Q出力が「H」から
「L」へ変化して、FF37をリセットしてQ出力が
「L」になる。そこで開放時間のしきい値データがカウ
ンタ38へ取り込まれ、open1信号が「H」の間、
カウントして、上記しきい値データに達した時にRCO
として「H」を出力する。また、open1信号が
「H」である時間が上記しきい値データよりも短い場合
にはカウンタ38のRCOは「H」にならずに「L」の
ままである。
【0028】主パルス制御回路は、カウンタ30,4
0,45,47,48、D−FF29,43,44,5
2、インバータ28,31,41,46,49、アンド
回路32,42,53,54、オア回路55から構成さ
れる。検出パルスが印加されるとカウンタ14のRCO
は「H」から「L」に変化する。従ってその時のope
n1信号が「L」ならば、即ち間隙が短絡状態ならば、
カウンタ29のD端子は「H」であり出力が「H」にな
りカウントを始める。アンド回路32は、当該カウント
を始めてから、その値がメインパルス3のパルス幅デー
タと等しくなるまでmainpulse3−1信号とし
て「H」を出力する。
【0029】検出パルス印加中に間隙に短絡が発生する
と、ton1−end0が「H」であり、on.con
tact1が「L」から「H」へ変化するのでカウンタ
45がカウントを始める。アンド回路50は、当該カウ
ントを始めてから、その値がメインパルス2のパルス幅
データと等しくなるまでmainpulse2−1信号
として「H」を出力する。
【0030】検出パルス期間中に間隙に短絡が発生する
と、FF43の出力が「L」から「H」に変化するので
カウンタ40がカウントを開始し、その値がメインパル
ス1のパルス幅データと等しくなるまでカウンタ40の
RCOが「L」であり、インバータ41が「H」であ
る。そこで、開放時間カウンタのRCO出力が「H」の
時には、アンド回路42の出力はインバータ41の出力
と同じ値である。FF43のQ出力とアンド回路42の
出力はアンド回路53に入力されmainpulse1
−1として出力される。
【0031】即ち、検出パルス期間中に間隙に短絡が発
生した時に、開放時間カウンタのRCOが「H」なら
ば、当該短絡発生からメインパルス1のパルス幅データ
に対応する時間が満了するまで、mainpulse1
−1信号が「H」である。また、カウンタ40のRCO
が「L」から「H」になると、FF44の出力が「L」
から「H」へ変化し、カウンタ47,48がカウントを
開始し、メインパルス1の休止時間データに対応するカ
ウント値になるとカウンタ48のRCOが「L」から
「H」へ変化する。
【0032】当該RCOはアンド回路53の出力ととも
にアンド回路54へ入力されても論理和を取られるた
め、メインパルス1が終了してから次のメインパルス1
が発生するまでの時間は上記メインパルス1の休止時間
データに対応する時間以上になる。mainpulse
1−1,mainpulse2−1及びmainpul
se3−1の各信号はオア回路51,55によって論理
和を取られるため、上記3信号の少なくとも1つが
「H」である時に主パルスはオンされる。また各メイン
パルスの時間はメインパルス3、メインパルス2、メイ
ンパルス1の順に長い。
【0033】パルス間隔延長回路は、水晶発振器1、カ
ウンタ2,4,シフトレジスタ33、インバータ3,
5,34,35、データセレクタ6、D−FF7、オア
回路56から構成される。水晶発振器1は10MHzの
クロック信号を発振し、カウンタ2によって1MHzに
分周される。カウンタ4は休止時間延長データとして
「5」を入力されているので1MHzのクロックを0.
2MHzに分周して出力する。そしてデータセレクタ6
によって0.2MHz又は1MHzの1方を選択され、
その出力はFF7によって同期されてoff−clkと
して出力される。
【0034】シフトレジスタ33のCLR端子にはma
inpulse1−1及びmainpulse2−1が
オア回路56及びインバータ35を介して入力され、C
LK端子にメインパルス3が入力されている。間隙が安
定していれば、CLK端子にはmainpulse1−
1又はmainpulse2−1が入力されて、リセッ
トされるため出力QE(5パルス連続でメインパルス3
が発生したとき、「H」になる)は「H」になることは
ない。
【0035】しかし、間隙の状態が悪化してくるとメイ
ンパルス3のでる頻度が高くなり、ついには連続するよ
うになる。この時、シフトレジスタ33のデータ入力は
「H」なので、出力QEはメインパルス1又はメインパ
ルス2が発生するまで「H」になる。当該出力QEはデ
ータセレクタ6に入力され、出力QEが「H」の時には
off−clkを1MHzから0.2MHzに切り換え
る。当該off−clkは検出パルスの休止時間カウン
タ8,9及び主パルスの休止時間カウンタ47,48に
クロック信号として用いられるので、off−clkの
周波数が下がると、検出パルス及び主パルスの休止時間
が延長される。
【0036】図8及び図9は図2ないし図7の装置の各
部の波形図を示す。まず時点t1で検出パルス休止時間
が終了してカウンタ9のリップルキャリー出力がHレベ
ルになりフリップフロップ19のQ出力が「H」、検出
パルス出力det.ton1が「H」となって、トラン
ジスタを駆動する。これにより間隙が開放されていれば
直流電源69に相当する電圧が間隙に発生し、検出回路
のコンパレータ75によって間隙信号gapsig1が
得られる。
【0037】一方、カウンタ9のリップルキャリー出力
が「H」になることによってカウンタ14のLOAD端
子が「H」になり、カウントを開始する。次いで検出パ
ルス期間が過ぎる時点t2になってカウンタ14のリッ
プルキャリー出力(ton1.end1)が「H」とな
り、カウントを停止する。カウンタ(検出パルス休止期
間)8,9のLOAD端子が「L」になり、時点t3で
off clkにより同期されてリップルキャリー出力
が「L」、これによって再度LOAD端子が「H」とな
り休止時間のカウントを開始する。
【0038】時点t4、検出パルス印加初期から接触し
ている時、t5の時点でフリップフロップ29のD端子
は「H」となるため、Q出力が「H」、メインパルス3
のカウンタ30のLOAD端子が「H」となり、カウン
トを開始する。そしてメインパルス3が出力し、主回路
のFET1,2を駆動し、間隙に直流電源64に応じた
急峻なピーク電流が流れる。t6の時点で、カウントを
終了して、メインパルス3の出力を停止する。
【0039】時点t7、検出パルス印加時に開放となっ
ていて、間隙が接触する時点t8でフリップフロップ2
3の−Q出力は「H」から「L」に、そしてフリップフ
ロップ22のQ出力が「H」から「L」になることによ
りクリアされ、再度「H」になる(時点t9)。この信
号によりカウンタ14のLOAD端子は「L」となって
カウントを停止する。同時にメインパルス2のカウンタ
45がカウントを開始して、メインパルス2が出力され
る。
【0040】メインパルス1は、時点t7でフリップフ
ロップ37のクロック端子が「L」から「H」、Q出力
が「L」から「H」に、開放時間カウンタ38のLOA
D端子が「L」から「H」になり、カウントを開始す
る。そして時点t10で所定のカウントになってカウン
ト停止して、フリップフロップ43のクリア端子を
「L」から「H」にする。しかしその前の時点t9にて
フリップフロップ43のクロック端子に既にon.co
ntact1パルスが出ているのでQ出力には変化な
し。
【0041】検出パルス印加後しばらくして接触する時
点t12では、その前の時点t11で開放時間カウンタ
38のリップルキャリー出力が既に「L」から「H」に
なっているので、フリップフロップ43のクロック端子
にon.contact1パルスが入力してQ出力が
「L」から「H」になり、メインパルス1のカウンタ4
0がカウント開始し、時点t13でリップルキャリー出
力によって停止する。
【0042】そしてフリップフロップ44のQ出力を
「L」から「H」にして休止時間カウンタ47,48の
カウントを開始する。時点t14でリップルキャリー出
力が「L」から「H」となって休止時間を終了し、アン
ド回路12をへて再度フリップフロップ18のクロック
端子を「L」から「H」にし検出パルスdet.ton
1を「L」から「H」に立ち上げる。
【0043】なおこれより先立ち、時点t4からt6ま
での状態が間隙で検出パルス数で5回続いた時、時点t
15ではシフトレジスタ33のクリア端子にはその間パ
ルスが入力されていないので、QE出力は「L」から
「H」になる。データセレクタ6によりoff clk
が1MHzから0.2MHzに切り替わる。この状態
は、時点t16から間隙が良くなってメインパルス1が
出力されるまで続く(時点t17まで)。
【0044】図10は、シフトレジスタの値と加工進み
速度の関係を示す。この実施例でのシフトレジスタ4の
値はQE、即ち5パルス連続でメインパルス3が発生し
たときに検出パルスの休止時間を、off delay
data(5H)で、0.2MHzにして、5倍に延
長している。シフトレジスタ4の値を大きくすると、短
絡を認識するのに遅れるため、ワイヤが切れメインパル
ス3のエネルギーが上げられず、加工進み速度が落ち
る。また値を小さくするとエネルギーが上げられるが、
間隙の状況により敏感になり、休止時間が延びて繰り返
しが落ち、加工進み速度も落ちる。
【0045】図11は間隙電圧と加工進み速度との関
係、図12は間隙平均電圧と各メインパルス数との関係
を示す。曲線100はメインパルス1の頻度、曲線20
0はメインパルス2の頻度、曲線300はメインパルス
3の頻度、曲線400は無効パルス(開放)の頻度を表
す。間隙平均電圧でサーボ送りをした結果、間隙を接近
させるように平均電圧を下げていくと、メインパルス3
の発生頻度が増え、無効パルスの頻度が減るために加工
速度が増えるが、更に下げるとメインパルス3の頻度が
急激に増えてくる。きっかけを作るためにエネルギーを
上げなければならない場合であってもメインパルス3の
みエネルギーを落とすことによりワイヤ切れを防いでい
る。
【0046】図13は間隙平均電圧に対するメインパル
ス2の発生数の推移を示す。図11に示される所の加工
進み速度の最大値を示す間隙平均電圧でメインパルス2
の発生数も最大に近い値を示している。このことは、短
絡時には発生しないメインパルス2の加工繰り返しに果
たす役割が大きいことを示している。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、上記説明の如く、ワイ
ヤと被加工物との間隙の状況に対応したエネルギーで主
パルスを印加することにより、加工送り進み速度を高め
ることができる。
【0048】また、不良放電の頻度が高い時には、検出
パルスの間隔を長くして間隙の状況の良化を図るように
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の回路実施例(1)である。
【図3】本発明の回路実施例(2)である。
【図4】本発明の回路実施例(3)である。
【図5】本発明の回路実施例(4)である。
【図6】本発明の回路実施例(5)である。
【図7】本発明の回路実施例(6)である。
【図8】装置の各部の波形図(1)である。
【図9】装置の各部の波形図(2)である。
【図10】シフトレジスタの値と加工進み速度の関係を
示す。
【図11】間隙電圧と加工進み速度との関係を示す。
【図12】間隙平均電圧と各メインパルス数との関係を
示す。
【図13】間隙平均電圧に対するメインパルス2の発生
数の推移を示す。
【図14】放電のきっかけ説明図(1)である。
【図15】放電のきっかけ説明図(2)である。
【図16】放電のきっかけ説明図(3)である。
【符号の説明】
101 電極 102 被加工物 103 主パルス発生回路 104 検出パルス発生回路 105 間隙電圧判別部 106 間隙短絡検出部 107 開放時間カウンタ 108 主パルス制御回路 109 パルス間隔延長回路 110 検出パルス制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 1/00 - 1/04 B23H 7/02 - 7/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極(1)と被加工物(2)との
    間隙に主パルス電圧を印加する主パルス発生回路(3)
    と、上記主パルス発生回路を制御する主パルス制御回路
    (8)と、上記間隙に上記主パルスよりも低電圧の検出
    パルス電圧を印加する検出パルス発生回路(4)と、上
    記検出パルス発生回路を制御する検出パルス制御回路
    (10)とを少なくとも備え、検出パルスを印加して放
    電が開始した時に主パルス電圧を印加して被加工物を加
    工するワイヤカット放電加工機において、 上記検出パルス印加時の間隙電圧が予め決められたしき
    い値よりも大きいか否かを判別する間隙電圧判別部
    (5)と、 上記間隙電圧が上記しきい値よりも高い値から上記しき
    い値よりも低い値へ変化した時に間隙短絡信号を開放時
    間カウンタ(6)及び主パルス制御回路(8)へ知らせ
    る間隙短絡検出部(7)と、 上記検出パルス電圧が印加されてから上記間隙短絡信号
    を受け取るまでの開放時間を測定してその旨を主パルス
    制御回路(8)へ知らせる開放時間カウンタ(6)と、 上記検出パルス電圧の印加の直後に上記間隙短絡信号を
    受け取る事象の頻度を測定し、当該頻度が予め定めた値
    よりも高い時には低い時よりも検出パルスのパルス間隔
    を長くするように検出パルス制御回路(10)に指示を
    発するパルス間隔延長回路(9)とを設けて、 主パルス制御回路(8)が、上記開放時間の長さに対応
    させて、長い場合には主パルス電圧印加時間を長く、短
    い場合には主パルス電圧印加時間を短くするとともに、
    上記パルス間隔延長回路(9)が、検出パルス電圧印加
    直後に間隙短絡が発生する頻度が高い時に上記検出パル
    スのパルス間隔を長くするようにしたことを特徴とする
    ワイヤカット放電加工機。
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