JP2728587B2 - ワイヤカット放電加工機 - Google Patents

ワイヤカット放電加工機

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JP2728587B2 JP3345672A JP34567291A JP2728587B2 JP 2728587 B2 JP2728587 B2 JP 2728587B2 JP 3345672 A JP3345672 A JP 3345672A JP 34567291 A JP34567291 A JP 34567291A JP 2728587 B2 JP2728587 B2 JP 2728587B2
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正機 栗原
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HODEN SEIMITSU KAKO KENKYUSHO KK
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/04Apparatus for supplying current to working gap; Electric circuits specially adapted therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H1/00Electrical discharge machining, i.e. removing metal with a series of rapidly recurring electrical discharges between an electrode and a workpiece in the presence of a fluid dielectric
    • B23H1/02Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply, control, preventing short circuits or other abnormal discharges

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ電極と被加工物
との間隙に主パルス電圧を印加する主パルス発生回路
と、上記間隙に上記主パルスよりも低電圧の検出パルス
電圧を印加する検出パルス発生回路とを少なくとも備
え、検出パルス印加後に主パルス電圧を印加して被加工
物を加工するワイヤカット放電加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のようにワイヤ放電加工機は、絶縁
液の中で直流の電流をパルス状にして電極としての細い
ワイヤ(以下、ワイヤ電極という)と被加工物との間で
放電させ、被加工物を放電によって発生する熱と圧力と
によって、パルスごとに被加工物を加工するものであ
る。従って放電による加工進み速度を上げるためには放
電の頻度を上げることが必要である。しかし、ワイヤと
被加工物との間に電圧を印加すれば直ちに放電するもの
ではなく放電を起こす契機となる条件が満たされてはじ
めて放電が生じる。
【0003】即ち、電圧印加から放電するまでに待ち時
間が存在する。また、放電の契機が得られやすいよう
に、微細かつ高応答のサーボ送りを採用することによっ
て制御する。しかし、細いワイヤ電極の場合には、当該
細いワイヤ電極が周囲の影響(放電の圧力等)で容易に
振動するため、現在のサーボが働く制御のための時定数
の状態の下ではワイヤと被加工物との間隔距離を完全に
正しく制御することは困難である。
【0004】従来から、このような状況の中で、放電頻
度を上げるための手段として外部からエネルギーを与え
て、強制的にきっかけをつくり、強制的に放電を起こさ
せる方法がある。放電のきっかけをつくる方法で、効果
的であると認められているものに次の方法がある。
【0005】即ち、加工間隙に、放電を起こすことがで
きるが、やや低いエネルギーをもった電圧を常時かけて
おいて、放電を始めたらそれに続けて、それよりも大き
いエネルギーをもった主パルス電圧を印加する方法があ
る。これにより放電のきっかけが存在すれば、直ちに主
パルス電圧によって放電することになるので、間隙にパ
ルス電圧を印加した時にしか放電しない場合よりは、放
電の頻度を上げることができる。
【0006】しかし、実際は放電の繰り返し速度を上げ
るためには、常時かけているエネルギーをより大きいも
のにしないと、放電の繰り返し速度は向上しない。ま
た、常時かけているエネルギーが大きくなると、放電柱
が絞られていない電流密度の低い放電が混ざったものと
なり、アーク放電によりワイヤが切れることが発生しや
すくなる。
【0007】また、放電加工での放電は、一つ一つを見
れば、様々なきっかけで起こると推測される。図16な
いし図18は放電のきっかけを説明する説明図である。
a−1はa−2、a−3検出パルスを印加した時の間隙
の電圧波形、b−1、b−2、b−3は検出パルスを印
加して、間隙の電圧が低下した時点で主パルスを印加し
た時の間隙電圧波形を示す。なお、101は電極、10
2は被加工物、1103は放電、1104は接触点、1
105は挟雑物を表わしている。
【0008】図16は、間隙(電極と被加工体との間
隙)の距離が何れの場所においても略同等の場合を示し
ている。この場合、波形a−1に示すように検出パルス
を投入してから少し遅れて放電を開始する。そして、こ
の放電を契機として主パルスが印加されて波形b−1に
示す如き間隙電圧波形となる。図17は、間隙間の一部
で部分的に接触している場合(1104)を示す。この
場合、波形a−2に示す如く、検出パルス印加後、直ち
に間隙の電圧は低下する。そこで、主パルスが印加され
ることとなるが、この主パルスを印加すると、接触部が
溶融又は蒸発することにより解放状態になり、放電を開
始する。図18は、間隙に挟雑物1105が存在する場
合を示す。この場合の放電開始は、図17に示す部分的
な接触の場合と同様になるが、図18の場合には挟雑物
の溶融又は蒸発によって起こる。
【0009】従来の放電制御においては、上記示した如
く様々なきっかけで起きる放電を一様に扱っており、当
該従来の放電制御では、間隙の状況に合ったようなエネ
ルギーを印加しているとはいえない。また、加工電流ピ
ーク値を制御できないので、当該ピーク値が非所望に大
となることがあり、ワイヤ電極やワイヤ電極に給電する
通電子に与える熱的あるいは物理的な負担が大きい問題
があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ワイ
ヤ電極と被加工物との間隙の状況に対応したエネルギー
で主パルスを印加することによって、加工送り進み速度
を高めるとともに、形状加工精度を向上し、ワイヤ及び
通電子の損耗を抑えることにある。
【0011】本発明の他の目的は、ワイヤ電極と被加工
物との間隙状態を調べて、間隔が大きすぎる状況にある
場合に比較的大きいエネルギーをもつパルス(第1のメ
インパルス)を印加し、間隔が適正な状況にある場合に
適正なエネルギーをもつパルス(第2のメインパルス)
を印加し、間隔が小さすぎて(あるいは短絡が生じてい
て)いる状況にある場合に小さいエネルギーをもつパル
ス(第3のメインパルス)を印加するようにし、加工速
度を向上しつつ加工精度を向上することにある。
【0012】本発明の他の目的は、間隙において短絡が
生じている如き場合に、電圧印加の周期を大にして非所
望に加工が行われることのないようにすることを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。図中、101は電極、102は被加工物、1
03は主パルス発生回路、104は検出パルス発生回
路、105は間隙電圧判別部、106は間隙短絡検出
部、107は開放時間カウンタ、108は主パルス制御
回路、109はパルス間隔延長回路、110は検出パル
ス制御回路を表す。Ipは加工電流。
【0014】主パルス発生回路103は、直流電源64
の一方の極をスイッチ素子を介してワイヤ電極101へ
接続し、他方の極をスイッチ素子を介して被加工物10
2と接続する回路である。
【0015】検出パルス発生回路104は直流電源69
から上記間隙に上記主パルス電圧よりも低い電圧の検出
パルス電圧を印加する回路である。間隙電圧判別部10
5は上記間隙電圧(VG )が予め定めた閾値(しきい
値)よりも大きい値であるか又は小さい値であるかを判
別する。
【0016】間隙短絡検出部106は上記検出パルス印
加時の間隙電圧が上記しきい値よりも大きい値から上記
しきい値よりも小さい値へと変化した時に間隙短絡信号
を開放時間カウンタ107及び主パルス制御回路108
へ知らせる。
【0017】開放時間カウンタ107は上記検出パルス
電圧が印加されてから上記間隙短絡信号を受け取るまで
の開放時間を測定してその旨を主パルス制御回路108
へ知らせる。パルス間隔延長回路109は上記検出パル
ス電圧の印加の直後に上記間隙短絡信号を受け取る事象
の頻度を測定し、当該頻度が予め定めた値よりも高い時
には低い時よりも検出パルス間隔を長くするように検出
パルス制御回路110に指示する。主パルス制御回路1
08は、上記開放時間の長さに対応させて、長い場合に
は主パルス電圧印加時間を長く、短い場合には主パルス
電圧印加時間を短くするとともに、主パルス電圧印加開
始時には、上記2つのスイッチ素子を同時にオンし、主
パルス印加終了時には一方のスイッチ素子を先にオフ
し、後に他のスイッチ素子をオフにする。
【0018】検出パルス制御回路110の命令を受けて
検出パルス発生回路104が間隙に検出パルスを印加す
る。間隙電圧判別部105は上記間隙の電圧が予め定め
たしきい値よりも大きいか否かを判別する。間隙短絡検
出部106は検出パルス印加時の上記判別結果の変化に
よって間隙短絡信号を開放時間カウンタ107へ知らせ
る。開放時間カウンタ107は上記検出パルス印加開始
時から上記間隙短絡信号を受け取るまでの時間を計測
し、その結果を主パルス制御回路108へ伝える。主パ
ルス制御回路108は、上記間隙短絡信号を受け取った
時に、主パルスを印加するが、その印加時間は上記開放
時間に対応させて、開放時間が長い時には印加時間を長
く、開放時間が短い時には印加時間を短くする。
【0019】また、検出パルス印加直後に間隙短絡信号
が発生する事象の頻度が予め定めた値よりも高い時には
低い時よりも検出パルス間隔を長くするように制御す
る。本発明によれば、上記説明の如く、ワイヤと被加工
物との間隙の状況に対応したエネルギーで主パルスを印
加することにより、加工送り進み速度を高めることがで
きる。また、2つのスイッチ素子のオフのタイミングを
ずらすことにより、加工電流ピーク値を増加せずに、エ
ネルギー積を増やすことができるため、加工電流ピーク
値の増加によるワイヤへの熱的負担と放電による物理的
損耗を低く抑えるので、ワイヤをより強く張ることがで
きるようになり、加工速度及び形状加工精度を向上する
ことができた。また、ワイヤに接触して電流を流す役割
の通電子の寿命も損耗を低く抑えることによって長くす
ることができた。
【0020】また、不良放電の頻度が高い時には、検出
パルスの間隔を長くして間隙の状況の良化を図るように
している。
【0021】
【作用】検出パルス制御回路110の命令を受けて検出
パルス発生回路104が間隙に検出パルスを印加する。
間隙電圧判別部105は上記間隙の電圧が予め定めたし
きい値よりも大きいか否かを判別する。間隙短絡検出部
106は検出パルス印加時の上記判別結果の変化によっ
て間隙短絡信号を開放時間カウンタ107へ知らせる。
開放時間カウンタ107は上記検出パルス印加開始時か
ら上記間隙短絡信号を受け取るまでの時間を計測し、そ
の結果を主パルス制御回路108へ伝える。主パルス制
御回路108は、上記間隙短絡信号を受け取った時に、
主パルスを印加するが、その印加時間は上記開放時間に
対応させて、開放時間が長い時には印加時間を長く、開
放時間が短い時には印加時間を短くする。
【0022】また、検出パルス印加直後に間隙短絡信号
が発生する事象の頻度が予め定めた値よりも高い時には
低い時よりも検出パルス間隔を長くするように制御す
る。
【0023】
【実施例】図2ないし図8は本発明の回路実施例を示
す。また、図3の点a、b、cは夫々図4の点a、b、
cと接続され、図5の点d、e、f、gは夫々図7の点
d、e、f、gと接続される。57ないし65及び8
2、83は主パルス発生回路103、66ないし70は
検出パルス発生回路104、71ないし80は間隙電圧
判別部105、20ないし27は間隙短絡検出部10
6、28ないし32および40ないし55、及び84な
いし97は主パルス制御回路108、8ないし19は検
出パルス制御回路110、36ないし39は開放時間カ
ウンタ107、1ないし7、33ないし35及び56は
パルス間隔延長回路109に対応する。
【0024】入力されるデータとして、検出パルス幅デ
ータ(ton−1−data)の4ビット、検出パルス
の休止時間データ(toff−1−data)の8ビッ
ト、開放時間のしきい値データ(open−time−
data)の4ビット、メインパルス1、2、3の夫々
の電流ピーク値を決定するパルス幅データ(mainp
ulse−i−data)(i=1、2、3)の各4ビ
ット、メインパルス1、2、3の夫々のパルス幅を設定
するデータ(mainpulse−i−1pulse
data)(i=1、2、3)の各4ビット、メインパ
ルス1の休止時間データ(toff−2−data)の
8ビット、及び休止時間延長データ(off−dela
y−data)の4ビットが与えられる。これらをセッ
トデータという。
【0025】図19はセットデータを説明する説明図で
ある。図19においては、 (1) 本発明にいうメインパルス1が印加される場合の間
隙電圧と加工電流との状況、 (2) 本発明にいうメインパルス2が印加される場合の間
隙電圧と加工電流との状況、 (3) 本発明にいうメインパルス3が印加される場合の間
隙電圧と加工電流との状況、 (4) および、メインパルス3が印加されることになった
場合における休止時間K を図示している。
【0026】図19に示すA、B、C、・・・Kの各時
間は夫々次のセットデータによって設定される。即ち、 A 検出パルス幅データ(ton−1−data) B 開放時間のしきい値データ(open−time−
data) C 検出パルスの休止時間データ(toff−1−da
ta) D メインパルス1の休止時間データ(toff−2−
data) E メインパルス1の電流ピーク値を設定するパルス幅
データ(mainpulse−1−data) F メインパルス1のパルス幅を設定するデータ(ma
inpulse−1−1pulse data) G メインパルス2の電流ピーク値を設定するパルス幅
データ(mainpulse−2−data) H メインパルス2のパルス幅を設定するデータ(ma
inpulse−2−1pulse data) I メインパルス3の電流ピーク値を設定するパルス幅
データ(mainpulse−3−data) J メインパルス3のパルス幅を設定するデータ(ma
inpulse−3−1pulse data) K 検出パルス休止時間データ(toff−i−dat
a)×休止時間延長データ(off−delay−da
ta)に相当する休止時間。
【0027】なお、本発明にいうメインパルス1が印加
される状況は、ワイヤ電極と被加工物との間で、正常な
場合よりも、放電が発生し難い状況にある場合であり、
ワイヤ電極のサーボ送りを早めて、放電が生じ易くする
ように制御すべき状況にある場合である。
【0028】また本発明にいうメインパルス3が印加さ
れる状況は、ワイヤ電極と被加工物との間で持続的な短
絡が生じているかも知れない場合であり、次回に電圧を
印加するまでの時間を延長することが好ましい状況にあ
る場合である。
【0029】また本発明にいうメインパルス2が印加さ
れる状況は、ワイヤ電極と被加工物との間で正常な状態
で放電が生じている状況にある場合である。主パルス発
生回路103(図2参照)は、インバータ82、83、
バッファ57、58、FET(電界効果型トランジス
タ)59、60、ダイオード61、62、コンデンサ6
3、直流電源64で構成され、主パルス制御回路108
からのmainpulse−out1信号(図5か
ら)、及びmainpulse−out2信号(図6か
ら)により制御される。ダイオード61、62はパルス
の立ち下がりを急峻にするとともにトランジスタに大き
なスイッチングサージ電圧がかからないよう直流電源6
4にエネルギーを戻すための高速スイッチングダイオー
ドである。65、70はフィーダである。
【0030】検出パルス発生回路104(図2参照)
は、バッファ66、FET67、抵抗68、直流電源6
9で構成され、検出パルス制御回路110からのde
t.ton1信号(図3から)により制御される。
【0031】間隙電圧判別部105(図2参照)は、抵
抗71、72、ダイオード73、74、コンパレータ7
5、抵抗76ないし80で構成され、間隙81の電圧が
予め定めた電圧よりも高い時に「H」を、低い時に
「L」をgapsig1信号として出力する。
【0032】間隙短絡検出部106(図3参照)は、D
フリップフロップ22、23、24、27、インバータ
25、アンド回路20、26、オア回路21で構成され
る。D−FF27は、間隙電圧判定部105からのga
psig1信号(図2から)をD端子に入力され、10
MHzのクロックで同期を取りその結果を出力する。ア
ンド回路26には、上記D−FFの出力とともに検出パ
ルス制御回路110のdet−ton1信号(図3か
ら)が入力される。従ってアンド回路26の出力は、検
出パルス期間中における間隙の状態を示す。
【0033】即ち「H」であれば開放に近く、「L」で
あれば短絡に近いということになる。従って、上記アン
ド回路26の出力が「H」から「L」に変化したとき
は、間隙に電流が流れ始めたことを意味する。当該
「H」から「L」への変化が生じると、FF24の出力
及びFF23のD端子がそれ以前に「H」となっている
ので、FF23のCLK端子が「L」から「H」となっ
てQ出力が「H」となる。FF23の−Q出力は次のF
F22のD端子に入って10MHzのクロックで同期さ
れ、オア回路21を通してFF23のCLR端子に入っ
てリセットする。従って、FF22はアンド回路26の
出力が「H」から「L」に変化した時にパルス信号(H
→L→H)を出力する。
【0034】検出パルス制御回路110(図3、図4参
照)はカウンタ8、9、14、インバータ10、15、
アンド回路12、13、17、D−FF11、16、1
8、19から構成される。アンド回路17は、ton
1.end0信号(図4から)及びFF22のQ出力
(図3から)を入力されて、その論理積値を出力する。
FF11のQ出力(図3から)又はton1.end0
信号(図4から)の一方が「H」で、他方が「H」から
「L」へ変化した時に、アンド回路17の出力はFF1
1のCLK端子を「L」にリセットし、FF11の出力
Q(図3から)は「L」になり、カウンタ8、9のLO
AD端子を「L」にする。
【0035】その後、セットデータである所の検出パル
スの休止時間データ(toff−1data)が、カウ
ンタ8、9にセットされ、リップルキャリー出力(RC
O)が「L」になってFF11のPRE端子に入力さ
れ、再度FF11の出力Qを「H」にし、カウンタ8、
9のLOAD端子を「H」にして、off clk(図
8から)によってカウントを始める。即ち、カウンタ9
のRCOは、アンド回路17(図4)が「H」から
「L」へ変化してからの時間が、検出パルスの休止時間
データに対応する時間に達した時に、「L」から「H」
へ変化する。上記カウンタ9(図3)のRCOは、主パ
ルスの休止時間満了を知らせるtoff2−end1信
号(図5から)と共に、アンド回路12に入力され、F
F18の出力QはFF19のD端子へ入力され10MH
zのCLKで同期される。
【0036】即ち、検出パルスの休止時間及びメインパ
ルスの休止時間が満了した時に、FF19のQ出力は、
「H」になり検出パルスがオンされる。当該FF19の
Q出力はFF16(図4)に入力され、その出力Qはカ
ウンタ14のLOAD端子に入力されるので、FF19
のQ出力(det.ton1信号)が「L」から「H」
へ変化した時にカウンタ14がカウントを始め、間隙が
開放の間カウントを続け、検出パルス幅データ(セット
データton−1−data)に対応する時間が経過し
た時にRCOが「L」から「H」へと変化する。
【0037】当該パルス信号(ton1.end1)は
インバータ15(図4)、アンド回路17(図4)、F
F11(図3)を介してカウンタ8、9(図3)をリセ
ットして検出パルス休止期間へと入る。また、検出パル
ス期間の途中で間隙に短絡が発生した場合には、on−
contact0信号(図3から)によってカウンタ1
4(図4)はリセットされカウントを停止し、FF22
(図3)の出力が「H」から「L」へと変化するので、
アンド回路17(図4)及びFF11(図3)を介して
カウンタ8、9がリセットされ検出パルス休止期間へと
入る。
【0038】開放時間カウンタ107(図5参照)はカ
ウンタ38、D−FF36、37、インバータ39から
構成される。検出パルスが印加されるとdet.ton
1信号(図3から)が「L」から「H」へ変化するので
FF36の−Q出力が「H」から「L」へ変化して、F
F37をリセットしてQ出力が「L」になる。そこで開
放時間のしきい値データ(セットデータopen−ti
me−data)がカウンタ38へ取り込まれ、ope
n1信号(図3から)が「H」の間、カウントして、上
記しきい値データ(open−time−data)に
達した時にRCOとして「H」を出力する。また、op
en1信号が「H」である時間が上記しきい値データ
(open−time−data)よりも短い場合には
カウンタ38のRCOは「H」にならずに「L」のまま
である。
【0039】主パルス制御回路108(図4、図5、図
6、図7参照)は、カウンタ30、40、45、47、
48、D−FF29、43、44、52、インバータ2
8、31、41、46、49、アンド回路32、42、
53、54、オア回路55及び回路84から回路97ま
でから構成される。
【0040】検出パルスが印加されるとカウンタ14
(図4)のRCOは「H」から「L」に変化する。従っ
てその時のopen1信号(図3から)が「L」なら
ば、即ち間隙が短絡状態ならば、D−FF29のD端子
は「H」であり出力Qが「H」になりカウンタ30がカ
ウントを始める。アンド回路32は、当該カウントを始
めてから、その値がメインパルス3の電流ピーク値を決
定するパルス幅データ(セットデータmainpuls
e−3−data)と等しくなるまでmainpuls
e3−1信号として「H」を出力する。
【0041】又、mainpulse3−1信号(図4
から)が「H」となると、カウンタ93(図6)のRC
Oは「L」、FF95(図6)のQ端子が「H」とな
り、OR回路97(図6)を通してmainpulse
out2信号を「H」にする。しかる後に、main
pulse3−1信号(図4から)が「L」になって、
カウンタ93はカウントを始め、その値がmainpu
lse3−1のパルス幅データ(セットデータmain
pulse3−1pulse data)と等しくなる
まで続く。そしてカウンタ93のRCOが「H」とな
り、FF95のQ端子が「L」となって、OR回路97
(図6)の出力である所のmainpulse out
2信号は「L」になる。
【0042】検出パルス印加中に間隙に短絡が発生する
と、ton1−end0(図4から)が「H」であり、
on.contact1(図3から)が「L」から
「H」へ変化するのでカウンタ45(図7)がカウント
を始める。アンド回路50(図7)は、当該カウントを
始めてから、その値がメインパルス2の電流ピーク値を
決定するパルス幅データ(セットデータmainpul
se−2data)と等しくなるまでmainpuls
e2−1信号として「H」を出力する。
【0043】又、mainpulse2−1信号が
「H」となると、カウンタ89(図6)のRCOは
「L」、FF91(図6)のQ端子が「H」となり、O
R回路96、97(図6)を通して、mainpuls
e out2信号を「H」にする。しかる後に、mai
npulse2−1信号(図7から)が「L」になっ
て、カウンタ89(図6)はカウントを始め、その値が
mainpulse2−1のパルス幅データ(セットデ
ータmainpulse2−1pulse data)
と等しくなるまで続く。そしてカウンタ89(図6)の
RCOが「H」となり、FF91のQ端子が「L」とな
って、mainpulse out2信号は「L」にな
る。
【0044】検出パルス期間中に間隙に短絡が発生する
と、FF43(図5)の出力が「L」から「H」に変化
するのでカウンタ40(図5)がカウントを開始し、そ
の値がメインパルス1の電流ピーク値を決定するパルス
幅データ(セットデータmainpulse−1dat
a)と等しくなるまでカウンタ40のRCOが「L」で
あり、インバータ41が「H」である。そこで、開放時
間カウンタ107におけるカウンタ38(図5)のRC
O出力が「H」の時には、アンド回路42(図5)の出
力はインバータ41の出力と同じ値である。FF43の
Q出力とアンド回路42の出力とはアンド回路53に入
力されmainpulse1−1として出力される。
【0045】又、mainpulse1−1信号が
「H」となると、カウンタ85(図6)のRCOは
「L」、FF87(図6)のQ端子が「H」となり、O
R回路96、97(図6)を通して、mainpuls
e out2信号を「H」にする。しかる後に、mai
npulse1−1信号(図5から)が「L」になっ
て、カウンタ85(図6)はカウントを始め、その値が
mainpulse1−1のパルス幅データ(セットデ
ータmainpulse−1pulse data)と
等しくなるまで続く。そしてカウンタ85のRCOが
「H」となり、FF87のQ端子が「L」となって、m
ainpulse out2信号は「L」になる。
【0046】即ち、検出パルス期間中に間隙に短絡が発
生した時に、カウンタ38(図5)のRCOが「H」な
らば、当該短絡発生からメインパルス1のパルス幅デー
タ(セットデータmainpulse−1pulse
data)に対応する時間が満了するまで、カウンタ8
5のRCOは「L」である。そしてカウンタ85のRC
Oが「L」から「H」になると、FF44(図5)の出
力が「L」から「H」へ変化し、カウンタ47、48
(図7)がカウントを開始し、メインパルス1の休止時
間データ(セットデータtoff2−data)に対応
するカウント値になるとカウンタ48(図7)のRCO
が「L」から「H」へ変化する。 当該RCOはアンド
回路53(図5)の出力とともにアンド回路54(図
5)へ入力されても論理積を取られるため、メインパル
ス1が終了してから次のメインパルス1が発生するまで
の時間は上記メインパルス1の休止時間データ(セット
データtoff2−data)に対応する時間以上にな
る。mainpulse1−1(図5から)、main
pulse2−1(図7から)及びmainpulse
3−1(図7から)の各信号はオア回路51、55によ
って論理和を取られるため、上記3信号の少なくとも1
つが「H」である時に主パルスはオンされる。
【0047】パルス間隔延長回路109(図7、図8参
照)は、水晶発振器1、カウンタ2、4、シフトレジス
タ33、インバータ3、5、34、35、データセレク
タ6、D−FF7、オア回路56から構成される。水晶
発振器1は10MHzのクロック信号(10MCLK)
を発振し、カウンタ2によって1MHzのクロック信号
(1MCLK)に分周される。カウンタ4は休止時間延
長データ(セットデータoff−delay−dat
a)として値「5」を入力されているので1MHzのク
ロックを0.2MHzに分周して出力する。そしてデータ
セレクタ6によって0.2MHz又は1MHzの一方を選
択され、その出力はFF7によって同期されてoff−
clkとして出力される。
【0048】シフトレジスタ33(図7)のCLR端子
にはmainpulse1−1(図5から)及びmai
npulse2−1(図7から)がオア回路56(図
5)及びインバータ35(図5)を介して入力され、C
LK端子にメインパルス3が入力されている。間隙が安
定していれば、CLK端子にmainpulse1−1
又はmainpulse2−1が入力されてリセットさ
れることになるため出力QE(5パルス連続で非所望な
メインパルス3が発生したとき、「H」になる)は
「H」になることはない。
【0049】しかし、間隙の状態が悪化してくるとメイ
ンパルス3のでる頻度が高くなり、ついには連続するよ
うになる。この時、シフトレジスタ33(図7)のデー
タ入力は「H」なので、出力QEはメインパルス1又は
メインパルス2が発生するまで「H」になる。当該出力
QEはデータセレクタ6(図8)に入力され、出力QE
が「H」の時にはoff−clk信号(図8)を1MH
zから0.2MHzに切り換える。当該off−clk信
号は検出パルスの休止時間カウンタ8(図3)、9(図
3)及び主パルスの休止時間カウンタ47(図7)、4
8(図7)にクロック信号として用いられるので、of
f−clk信号の周波数が下がると、検出パルス及び主
パルスの休止時間が延長される。
【0050】図9ないし図11は図2ないし図8の装置
の各部の波形図を示す。なお図9と図10とにおいて、 (a) 時点t1ないし時点t4の直前までの状況は、放電
間隙がオープン状態、即ち、時点t1から時点t2まで
の間に放電間隙に電圧を印加しても、放電間隙内で放電
が生じない状況を表わしている。
【0051】 (b) 時点t4ないし時点t7の直前までの状況は、放電
間隙で短絡が生じている状況を表わしている。 (c) 時点t8、t9の状況は、メインパルス2が発生せ
しめられている状況を表わしている。
【0052】 (d) 時点t9の直後から時点t14’の直前までの状況
は、メインパルス1が発生している状況を表わしてい
る。 (e) 時点t14’ないし時点t16の直前までの状況
は、メインパルス3の発生が5パルス以上継続する場合
を表わしている。
【0053】 (f) 時点t16ないしt17までは電圧印加を休止せし
めている状況を表わしている。 (g) 時点t17以降は、メインパルス1の状況に戻った
ことを表わしている。
【0054】まず時点t1で検出パルス休止時間が終了
してカウンタ9(図3)のリップルキャリー(RCO)
出力がHレベルになりフリップフロップ19(図3)の
Q出力が「H」、検出パルス出力det.ton1(図
3)が「H」となって、トランジスタ67(図2)を駆
動する。これにより間隙が開放されていれば直流電源6
9(図2)に相当する電圧が間隙に発生し、検出回路の
コンパレータ75(図2)によって間隙信号gapsi
g1(図2)が得られる。
【0055】一方、カウンタ9(図3)のリップルキャ
リー(RCO)出力が「H」になることによってカウン
タ14(図4)のLOAD端子が「H」になり、カウン
トを開始する。次いで検出パルス期間が過ぎる時点t2
になってカウンタ14(図4)のリップルキャリー(R
CO)出力(ton1.end1)が「H」となり、カ
ウンタ9(図3)はカウントを停止する。カウンタ(検
出パルス休止期間)8、9(図3)のLOAD端子が
「L」になり、時点t3でoff clk信号(図8か
ら)により同期されてリップルキャリー(RCO)出力
が「L」、これによって再度LOAD端子が「H」とな
り休止時間のカウントを開始する。
【0056】時点t4で示される如く、検出パルス印加
初期から間隙が接触している場合には、t5の時点でフ
リップフロップ29(図4)のD端子は「H」となるた
め、Q出力が「H」、メインパルス3のカウンタ30
(図4)のLOAD端子が「H」となり、カウントを開
始する。そしてメインパルス3が出力し、主回路のFE
T59、60(図2)を駆動し、間隙に直流電源64
(図2)に応じた急峻なピーク電流が流れる。この場合
には、t6の時点で、カウントを終了して、メインパル
ス3の出力を停止する。
【0057】時点t7で示される如く、検出パルス印加
時に間隙が開放となっていて、時点t8で間隙が接触し
たとする。この場合には、間隙が接触する時点t8でフ
リップフロップ23(図3)の−Q出力は「H」から
「L」に、そしてフリップフロップ22(図3)のQ出
力が「H」から「L」になることによりフリップフロッ
プ23(図3)がクリアされ、フリップフロップ23
(図3)の−Q出力が再度「H」になる(時点t9)。
この信号によりカウンタ14(図4)のLOAD端子は
「L」となってカウントを停止する。同時にメインパル
ス2のカウンタ45(図7)がカウントを開始して、メ
インパルス2が出力される。
【0058】メインパルス1は、時点t7でフリップフ
ロップ37(図5)のクロック端子が「L」から
「H」、Q出力が「L」から「H」に、カウンタ38
(図5)のLOAD端子が「L」から「H」になり、カ
ウントを開始する。そして時点t10で所定のカウント
になってカウント停止して、フリップフロップ43(図
5)のCLR端子を「L」から「H」にする。しかしそ
の前の時点t9にてフリップフロップ43(図5)のC
LK端子に既にon.contact1パルス(図3か
ら)が出ているのでQ出力には変化はない。
【0059】検出パルス印加後しばらくして間隙が接触
する状態に対応する時点t12では、その前の時点t1
1でカウンタ38(図5)のリップルキャリー(RC
O)出力が既に「L」から「H」になっているので、フ
リップフロップ43(図5)のCLK端子にon.co
ntact1パルス(図3から)が入力してQ出力が
「L」から「H」になり、メインパルス1のカウンタ4
0(図5)がカウント開始し、時点t13でリップルキ
ャリー(RCO)出力によって停止する。
【0060】そしてフリップフロップ44(図5)のQ
出力を「L」から「H」にしてカウンタ47、48(図
7)のカウントを開始する。時点t14でカウンタ48
(図7)のリップルキャリー(RCO)出力が「L」か
ら「H」となって休止時間を終了し、アンド回路12
(図3)をへて再度フリップフロップ18(図3)のC
LK端子を「L」から「H」にし検出パルスdet.t
on1(図3)を「L」から「H」に立ち上げる。
【0061】なお時点t14からt16までに示す如き
状態が生じたとき、即ち間隙で検出パルス数で5回続い
た時、時点t15ではシフトレジスタ33(図7)のC
LR端子にはその間パルスが入力されていないので、Q
E出力は「L」から「H」になる。これによって、デー
タセレクタ6(図8)によりoff clk信号が1M
Hzから0.2MHzに切り替わる。この状態は、図示時
点t16からの如く、間隙の状態が良くなってメインパ
ルス1が出力されるまで続く(時点t17まで)。
【0062】図11は各部の波形図を示す。図示の時点
t21ないしt23はメインパルス1が印加されるとき
の波形を示す。t21にmainpulse out1
及びmainpulse out2が「H」になり、メ
インパルスが印加されるので加工電流が増加し始める。
t22にmainpulse out1が「L」になり
加工電流が減少を始めるが、まだmainpulse
out2が「H」のままなので、その減少速度は低い。
t23にmainpulse out2が「L」になる
ので、加工電流は急速に減少する。加工電流のピーク値
はmainpulse out1が「H」である時間の
幅及びmainpulse out2が「H」である時
間の幅のバランスにより制御することが出来る。
【0063】t24ないしt26はメインパルス2が印
加されるときの波形であり、t27ないしt29はメイ
ンパルス3が印加されるときの波形を示し、その加工電
流の波形は上記メインパルス1の波形と同様な形であ
る。
【0064】図12は、シフトレジスタの値と加工進み
速度の関係を示す。この実施例でのシフトレジスタ4
(図8)の値はQE、即ち5パルス連続でメインパルス
3が発生したときに検出パルスの休止時間を、off
delaydata(5H)の供給によって、5倍に延
長している。図12は次のことを表わしている。即ち、
シフトレジスタ4(図8)の値を大きくすると、短絡を
認識するのに遅れを生じるため、ワイヤ電極が切れるこ
とが生じ易くなり、メインパルス3のエネルギーを上げ
ることができず、加工進み速度が落ちる。また値を小さ
くするとエネルギーを上げることができるが、間隙の状
況に対してより敏感に応動することとなり、休止時間が
延びて電圧印加の繰り返し回数が落ち、加工進み速度も
落ちることが生じる。
【0065】図13は間隙電圧と加工進み速度との関
係、図14は間隙平均電圧と各メインパルス数との関係
を示す。曲線100はメインパルス1の発生頻度、曲線
200はメインパルス2の発生頻度、曲線300はメイ
ンパルス3の発生頻度、曲線400は無効パルス(開
放)の発生頻度を表す。間隙平均電圧の下で電極のサー
ボ送りをした結果、間隙を接近させるように平均電圧を
下げていくと、メインパルス3の発生頻度が増え、無効
パルスの頻度が減るために加工速度が増えるが、更に下
げるとメインパルス3の頻度が急激に増えてくる。きっ
かけを作るためにエネルギーを上げなければならない場
合であってもメインパルス3のみエネルギーを落とすこ
とによりワイヤ電極の切れを防いでいる。
【0066】図15は間隙平均電圧に対するメインパル
ス2の発生数の推移を示す。図13に示される所の加工
進み速度の最大値を示す間隙平均電圧でメインパルス2
(適正なメインパルスである)の発生数も最大に近い値
を示している。このことは、短絡時には発生しないメイ
ンパルス2の加工繰り返しに果たす役割が大きいことを
示している。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、上記説明の如く、ワイ
ヤと被加工物との間隙の状況に対応したエネルギーで主
パルスを印加することにより、加工送り進み速度を高め
ることができる。また、2つのスイッチ素子のオフのタ
イミングをずらすことにより、加工電流ピーク値を増加
せずに、エネルギー積を増やすことができるため、加工
電流ピーク値の増加によるワイヤへの熱的負担と放電に
よる物理的損耗を低く抑えるので、ワイヤをより強く張
ることができるようになり、加工速度及び形状加工精度
を向上することができた。また、ワイヤに接触して電流
を流す役割の通電子の寿命も損耗を低く抑えることによ
って長くすることができた。また、不良放電の頻度が高
い時には、検出パルスの間隔を長くして間隙の状況の良
化を図るようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の回路実施例(1)である。
【図3】本発明の回路実施例(2)である。
【図4】本発明の回路実施例(3)である。
【図5】本発明の回路実施例(4)である。
【図6】本発明の回路実施例(5)である。
【図7】本発明の回路実施例(6)である。
【図8】本発明の回路実施例(7)である。
【図9】装置の各部の波形図(1)である。
【図10】装置の各部の波形図(2)である。
【図11】装置の各部の波形図(3)である。
【図12】シフトレジスタの値と加工進み速度の関係を
示す。
【図13】間隙電圧と加工進み速度との関係を示す。
【図14】間隙平均電圧と各メインパルス数との関係を
示す。
【図15】間隙平均電圧に対するメインパルス2の発生
数の推移を示す。
【図16】放電のきっかけ説明図(1)である。
【図17】放電のきっかけ説明図(2)である。
【図18】放電のきっかけ説明図(3)である。
【図19】セットデータを説明する説明図である。
【符号の説明】
101 電極 102 被加工物 103 主パルス発生回路 104 検出パルス発生回路 105 間隙電圧判別部 106 間隙短絡検出部 107 開放時間カウンタ 108 主パルス制御回路 109 パルス間隔延長回路 110 検出パルス制御回路 Ip 加工電流

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源(64)の一方の極をスイッチ
    素子を介してワイヤ電極(101) へ接続し、他方の極をス
    イッチ素子を介して被加工物(102) と接続するととも
    に、上記一方の極と被加工物(102) とをダイオードを介
    して接続し、上記他方の極とワイヤ電極(101) とをダイ
    オードを介して接続した主パルス発生回路(103) と、上
    記主パルス発生回路を制御する主パルス制御回路(108)
    と、上記間隙に上記主パルスよりも低電圧の検出パルス
    電圧を印加する検出パルス発生回路(104) と、上記検出
    パルス発生回路を制御する検出パルス制御回路(110) と
    を少なくとも備え、検出パルスを印加して放電が開始し
    た時に主パルス電圧を印加して被加工物を加工するワイ
    ヤカット放電加工機において、上記被加工物(102) に対して主パルス電圧を印加するに
    当って、上記2つのスイッチ素子を同時にオンすると共
    に、 上記主パルス電圧の印加終了に当って、上記第2のスイ
    ッチ素子を上記第1のスイッチ素子に先立ってオフし、
    次いで上記第1のスイッチ素子をオフするようにした
    とを特徴とするワイヤカット放電加工機。
  2. 【請求項2】 直流電源(64)の一方の極をスイッチ
    素子を介してワイヤ電極(101) へ接続し、他方の極をス
    イッチ素子を介して被加工物(102) と接続するととも
    に、上記一方の極と被加工物(102) とをダイオードを介
    して接続し、上記他方の極とワイヤ電極(101) とをダイ
    オードを介して接続した主パルス発生回路(103) と、上
    記主パルス発生回路を制御する主パルス制御回路(108)
    と、上記間隙に上記主パルスよりも低電圧の検出パルス
    電圧を印加する検出パルス発生回路(104) と、上記検出
    パルス発生回路を制御する検出パルス制御回路(110) と
    を少なくとも備え、検出パルスを印加して放電が開始し
    た時に主パルス電圧を印加して被加工物を加工するワイ
    ヤカット放電加工機において、 上記検出パルス印加時の間隙電圧が予め決められたしき
    い値よりも大きいか否かを判別する間隙電圧判別部(10
    5) と、 上記間隙電圧が上記しきい値よりも高い値から上記しき
    い値よりも低い値へ変化した時に間隙短絡信号を開放時
    間カウンタ(107) 及び主パルス制御回路(108) へ知らせ
    る間隙短絡検出部(106) と、 上記検出パルス電圧が印加されてから上記間隙短絡信号
    を受け取るまでの開放時間を測定してその旨を主パルス
    制御回路(108) へ知らせる開放時間カウンタ(107) と、 上記検出パルス電圧の印加の直後に上記間隙短絡信号を
    受け取る事象の頻度を測定し、当該頻度が予め定めた値
    よりも高い時には低い時よりも検出パルスのパルス間隔
    を長くするように検出パルス制御回路(110) に指示を発
    するパルス間隔延長回路(109) とを設けて、 主パルス制御回路(108) が、上記開放時間の長さに対応
    させて、長い場合には主パルス電圧印加時間を長く、短
    い場合には主パルス電圧印加時間を短くするとともに、
    上記パルス間隔延長回路(109) が、検出パルス電圧印加
    直後に間隙短絡が発生する頻度が高い時に上記検出パル
    スのパルス間隔を長くするとともに、主パルス電圧印加
    開始時には、上記2つのスイッチ素子を同時にオンし、
    主パルス印加終了時には一方のスイッチ素子を先にオフ
    し、後に他方のスイッチ素子をオフにするようにした
    とを特徴とするワイヤカット放電加工機。
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