JP2998985B2 - プラスチックレンズの製造方法 - Google Patents

プラスチックレンズの製造方法

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    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
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    • B29L2011/0016Lenses

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、表面硬化に優れたプラスチックレンズの製
造方法に関する。
[従来の技術] ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂からなるプラス
チックレンズの射出成形方法は知られており、例えば特
公昭62−12019号公報には、表面が光学的に仕上げら
れ、相対的な可動な、一対のオプティカルインサートを
用いて、仕上がりレンズより大きい容積を有するキャビ
ティを形成し、そのキャビティ内に仕上がりレンズの質
量に近い量のポリカーボネートを射出し、次にポリカー
ボネートを圧縮するために型閉を行ない、次にキャビテ
ィ内の溶融ポリカーボネートを冷却し、固化させ、プラ
スチックレンズを成形する方法が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながらプラスチックレンズは、表面硬度がガラ
スレンズに比べて著しく劣り、例えば眼鏡レンズとして
使用する場合、日常の使用に耐えうる程度の表面硬度が
必要とされるので、必然的に表面硬度を付与させるため
のレンズ表面処理が必要であり、前述の特公昭62−1201
9号公報の方法で得られたプラスチックレンズでは、レ
ンズ成形後の表面処理工程が必須不可欠になる。
また、この表面処理工程においては、ディッピングあ
るいはスピンコーティングなどによる表面処理材料の塗
布工程と、塗布工程後の熱処理、UV処理などによる表面
処理材料の硬化工程とが必要であり、これらの工程はク
リーン度が保たれた作業環境で行なわなければならず、
多大な設備、装置が必要とされるものであり、工程の煩
雑さ、コスト負担は大きな課題とされていた。
本発明は、かかる上記の課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、優れた表面硬度を有するプ
ラスチックレンズを多大な設備、装置を用いないで製造
することができる方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するためになされたもので
あり、本発明は、射出成形によりプラスチックレンズを
製造するに際して、金属アルコキシドおよび/またはア
ルコキシシランの加水分解物を含む混合物を、プラスチ
ックレンズ射出成形用金型のレンズ転写面に塗布し、プ
ラスチックレンズの成形と同時にプラスチックレンズ表
面コーティング処理を行ない、表面硬化膜を有するプラ
スチックレンズを得ることからなり、前記混合物が、こ
れを前記金型に塗布する時の金型温度とほぼ同一乃至そ
れ以上の沸点を有する高沸点溶媒を含むことを特徴とす
るプラスチックレンズの製造方法を要旨とするものであ
る。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の射出成形によりプラスチックレンズの製造方
法で用いられる原料樹脂としては、アクリル系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロ
ピレン系樹脂などの熱可塑性樹脂やエポキシ系樹脂など
の熱硬化性樹脂またはこれらの混合物が挙げられる。
射出成形によるプラスチックレンズの製造方法それ自
体は公知であり、前述の特公昭62−12019号公報に記載
の方法以外に、出願人自身の出願に係る特開平1−2751
11号、特開平1−291915号、実開平1−169312号、実開
平1−148315号の各公報に記載された方法や装置が本発
明のプラスチックレンズの製造方法においてそのまま適
用し得る。ここで、射出成形によるプラスチックレンズ
の製造方法を簡単に述べると以下の通りである。
先ず、プラスチックレンズの原料樹脂を精密計量した
後、高温(例えばアクリル系樹脂の場合、約230〜240
℃)に加熱し、溶融状態にして、射出成形装置内の一対
のオプティカルインサートの間に形成されたキャビティ
内に充填する。
次に、キャビティ内の温度を樹脂がなお流動状態を保
つ温度(アクリル系樹脂の場合、130℃近傍)に低下さ
せた後、この温度を保ちながら高い圧力(例えば約1000
Kg/cm3)をかけて樹脂を固化する。
次に、樹脂の固化状態を維持しつつ樹脂の動的弾性率
曲線を一定に保つように金型温度コントロールと加圧コ
ントロールを行ないながら、樹脂を冷却した後、得られ
たプラスチックレンズを金型から取り出す。
本発明のプラスチックレンズの製造方法は、上記の射
出成形によりプラスチックレンズを製造するに際して、
金属アルコキシドおよび/またはアルコキシシランの加
水分解物を含む混合物を、プラスチックレンズ射出成形
用金型のレンズ転写面に塗布し、プラスチックレンズの
成形と同時にプラスチックレンズ表面コーティング処理
を行ない、表面硬化膜を有するプラスチックレンズを得
ることからなり、前記混合物が、これを前記金型に塗布
する時の金型温度とほぼ同一乃至それ以上の沸点を有す
る高沸点溶媒を含むことを特徴とするものである。
本発明において用いられる金属アルコキシドおよび/
またはアルコキシシランの加水分解物を含む混合物は、
以下のように調製される。
すなわち、まず金属アルコキシドおよび/またはアル
コキシシランを、溶媒中または無溶媒中で塩酸、酢酸な
どの酸を触媒として加水分解し、次いで、溶媒を加えて
固形分濃度を調整後、必要であれば、レベリング剤、硬
化剤を加えて、金属アルコキシドおよび/またはアルコ
キシシランの加水分解物を含む混合物を得る。ここに前
記の「部分加水分解物」とは、金属アルコキシドおよび
/またはアルコキシシランが完全に加水分解されたもの
および部分的に加水分解されたものの両者を意味する。
金属アルコキシドの例としては、エチルシルケート、
アルミニウムイソプロポキシド、チタニウムブトキシ
ド、ジルコニウムイソプロポキシドなどが挙げられる。
またアルコキシシランとしては、メチルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキ
シエトキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、メチ
ルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリメトキ
シエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロ
ロプロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルト
リプロポキシシラン、3,3,3−トリフロロプロピルトリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−(β−グリシドキシエトキシ)プロピルトリメ
トキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、γ−メタクリ
ルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、N−
β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、β−シアノエチルトリエトキシシラン等のトリ
アルコキシまたはトリアシルオキシシラン類、およびジ
メチルジメトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシ
ラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルメチルジエ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルフェニルジメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルフェニルジエトキ
シシラン、γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルメチルジエトキシシラン、ジメ
チルジアセトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロ
ピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチ
ルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、メチルビニルジメトキシシラン、メチルビニルジエ
トキシシランなどが挙げられる。
溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、2−プロパノール、ブタノールなどのアルコール
類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロ
ソルブなどのセロソルブ類などが使用可能である。
溶媒は、金属アルコキシドおよび/またはアルコキシ
シランの加水分解物を含む混合物をプラスチックレンズ
射出成形用金型のレンズ転写面に塗布する時の金型温度
とほど同一乃至それ以上の沸点を有するものに限定され
る。ここに「ほぼ同一」とは、金型温度よりも、許容で
きる程度に低い温度でも良いことを意味する。具体的に
は塗布時の金型温度は、70〜100℃となるため、溶媒と
して、沸点が60〜150℃の高沸点溶媒を用いるのが好ま
しく、上記セロソルブ類がこれに該当する。低沸点溶媒
を用いると、前記混合物の金型への塗布時に、溶媒が揮
発して、塗膜の割れ、クラック、白化等が発生しやすい
からである。また溶媒としては、金型に対して濡れ性の
良いものを用いるのが好ましい。
また前記混合物に適宜添加されるレベリング剤として
は、シリコーン系界面活性剤が、そして硬化剤として
は、ルイス酸、ルイス酸塩を含む各種酸もしくは塩基、
あるいは有機カルボン酸、クロム酸、次亜塩素酸、ホウ
酸、臭素酸、亜セレン酸、チオ硫酸、オルトケイ酸、チ
オシアン酸、亜硫酸、アルミン酸、炭酸等の金属塩とく
にアルカリ金属塩またはアンモニウム塩、さらにはアル
ミニウム、ジルコニウムあるいはチタニウムのアルコキ
シドまたはこれらの錯化合物等が挙げられる。
金属アルコキシドおよび/またはアルコキシシランの
加水分解物を含む混合物の、プラスチックレンズ射出成
形用金型のレンズ転写面への塗布は、スプレー法などの
任意の方法を用いて行われる。レンズ転写面に塗布され
る混合物の膜厚は、最終的に得られる表面硬化膜付きプ
ラスチックレンズにおいて所望される表面硬化膜の膜厚
に応じて適宜決定されるが、例えば1〜5μの範囲とす
るのが好ましい。
射出成形用金型のレンズ転写面に上記混合物を塗布し
た後、上述したような射出成形によりプラスチックレン
ズの製造を行なうと、同時にプラスチックレンズ表面コ
ーティング処理も同様に行なわれ、表面硬化膜を有する
プラスチックレンズが得られる。
このように本発明によれば、プラスチックレンズの成
形と同時にプラスチックレンズ表面コーティング処理も
同時に行なわれるので、プラスチックレンズ成形後に表
面コーティング処理を行うことなく、表面硬化膜を有す
るプラスチックレンズが得られるという利点がある。
また、上で得られた表面硬化膜付きプラスチックレン
ズにさらに、反射防止処理、防曇処理、染色処理等を行
ない付加機能を付与させることもできる。例えば反射防
止膜の形成は、通常の高屈折率層と低屈折率層との交互
の成膜方法が用いられる。その他、下地層および低屈折
率膜の蒸着原料として、SiO2の焼結体を、また高屈折率
膜である混合蒸着膜の蒸着原料として、ZrO2粉末、Ta2O
5粉末およびY2O3粉末をモル比で1:1.3:0.2の割合で混合
し、プレス成形した後1200℃で焼結してペレット状にし
たものを用い、前述の表面硬化膜付きプラスチックレン
ズを蒸着槽に入れ、排気しながら85℃に加熱し、2×10
-5Torrまで排気した後、電子ビーム加熱法にて上記蒸着
原料を蒸着させて、表−1に示すように、硅素酸化物膜
からなる下地層、混合物蒸着膜と硅素酸化物膜とのコン
ポジット等価膜からなる第1層の低屈折率膜、混合蒸着
膜からなる第2層の高屈折率膜および硅素酸化物からな
る第3層の低屈折率膜を順次成膜してなる膜構成の多層
反射防止膜を得ることもできる。
なお下地層は、コーティングレンズとの密着性を向上
させるものとして好ましい。
[実施例] 以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものでない。
実施例1 (I)コーティング液(A)の調製 エチルシリケート25重量部を溶媒のエチルセロソルブ
30重量部中に溶解し、攪拌しながら0.15規定の塩酸24重
量部を滴下し室温にて6時間攪拌しエチルシリケートの
部分加水分解物を含むコーティング液(A)を得た。
(II)オプティカルインサートへのコーティング液
(A)の塗布 第1図は、プラスチックレンズ射出成形装置のオプテ
ィカルインサートにコーティング液(A)を塗布してい
る状態を示す図である。同図に示されたプラスチックレ
ンズ射出成形装置において、1a、1bはそれぞれ上型、下
型であり、2a、2bはそれぞれ上型用オプティカルインサ
ート、下型用オプティカルインサートであり、3a、3bは
それぞれ上型用金型母型、下型用金型母型であり、4a、
4bはそれぞれ上型用オプティカルインサートや嵌合部、
下型用オプティカルインサート嵌合部であり、5a、5bは
それぞれ上型用クランプ部、下型用クランプ部であり、
6a、6bはそれぞれ上型用シリンダーロッド部、下型用シ
リンダーロッド部である。
このプラスチックレンズ射出成形装置のオプティカル
インサート2a、2bの表面にスプレー装置8a、8bからのコ
ーティング液(A)を塗布し、膜厚2μのコーティング
液(A)の塗膜7a、7bを形成した。塗布時の金型温度は
約80℃であった。
(III)プラスチックレンズの射出成形 プラスチックレンズの原料樹脂として、ポリメチルメ
タクリレート(三菱レイヨン(株)製アクリペットVH)
を用いた。この原料樹脂を精密計量した後、約230〜240
℃に加熱し、溶融状態として、一対のオプティカルイン
サートの間に形成されたキャビティ内に充填した後、キ
ャビティ内の温度を約130℃に低下させ、次いでこの温
度で約1000Kg/cm3に加圧して、樹脂を固化した。次に樹
脂の動的弾性率曲線を一定に保つように金型温度コント
ロールと加圧コントロールを行ないながら、樹脂を冷却
した後、得られたプラスチックレンズを金型から取り出
した。
本実施例で得られたプラスチックレンズの断面図を第
2図に示す。第2図から明らかなように、このプラスチ
ックレンズ9は、レンズ基材10の外表面の凹面側、凸面
側には、コーティング液(A)の塗膜に由来する、膜厚
2μの表面硬化膜11a、11bが形成されていた。なお、こ
のプラスチックレンズ9の中心肉厚は2mm、度数は−3.0
0ディオプトリーで、非球面の光学設計は凸面側に施さ
れている。
(IV)表面硬化膜を有するプラスチックレンズの物性評
価 得られた表面硬化膜付きプラスチックレンズの物性評
価の結果は以下の通りである。
(1)耐擦傷性試験 スチルウール#0000、荷重10Kgでレンズ表面を擦って
傷のつきにくさを目視で判断した。判断基準は次のよう
にした。
A・・・・強く擦ってもほとんど傷がつかない B・・・・強く擦るとかなり傷が付く C・・・・レンズ基板と同等の傷が付く その結果、本実施例で得られた表面硬化膜を有するプ
ラスチックレンズの評価はAであった。
(2)密着性 1mm間隔で100目クロスカットし、セロテープを強く張
りつけて急速に剥がし、硬化膜の剥離の有無を調べた。
その結果、全く剥離が認められなかった。
(3)外観 目視で膜および成形レンズの透明性を調べ、また塗布
ムラ、着色の有無を調べた。その結果本実施例品は、透
明で、美麗であった。
(4)耐衝撃性 中心厚さ2mmのレンズの中心に127cmの高さから16gの
鋼球を落下させ破損の有無を調べた。その結果破損は認
められなかった。
実施例2 (1)実施例1で用いたコーティング液(A)と異なる
コーティング液(B)を以下のようにして調製した。
エチルシリケート20重量部、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン5重量部をエチルセロソルブ30
重量部中に溶解し、攪拌しながら0.15規定の塩酸24重量
部を滴下し、室温にて6時間攪拌し、エチルシリケート
とγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの部
分加水分解物を含むコーティング液(B)を得た。
(2)上記(1)で得られたコーティング液(B)を用
いた以外は、コーティング液の塗布方法、レンズの成形
方法を含めすべて、実施例1と同一の方法を用い、眼鏡
用の表面硬化膜付きプラスチックレンズを製造した。こ
の表面硬化膜付きプラスチックレンズを、実施例1と同
様の評価方法を用いて、眼鏡レンズとしての適合性を判
断したが、実施例1の表面硬化膜付きプラスチックレン
ズとの性能的差異はなくすべて良好であった。
[発明の効果] 本発明によれば、プラスチックレンズの射出成形と同
時に表面コーティング処理を行ない、表面硬化膜を有す
るプラスチックレンズを得ることができるので、プラス
チックレンズの成形後に表面コーティング処理を行なう
従来に比べて、操作を簡略化することができる。また得
られた表面硬化膜付きプラスチックレンズは、耐擦傷
性、密着性、外観、耐衝撃性に優れ、例えば眼鏡レンズ
として好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、プラスチックレンズ射出成形装置のオプティ
カルインサートにコーティング液を塗布している状態を
示す図、 第2図は、実施例1で得られた表面硬化膜を有するプラ
スチックレンズの断面図である。 1a,1b……上型,下型、2a,2b……上型用オプティカルイ
ンサート,下型用オプティカルインサート、3a,3b……
上型用金型母型,下型用金型母型、4a,4b……上型用オ
プティカルインサート嵌合部,下型用オプティカルイン
サート嵌合部、5a,5b……上型用クランプ部,下型用ク
ランプ部、6a,6b……上型用シリンダーロッド部,下型
用シリンダーロッド、7a,7b……コーティング液の塗
膜、8a,8b……スプレー装置、9……表面硬化膜を有す
るプラスチックレンズ、10……レンズ基材、11a,11b…
…表面硬化膜

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出成形によりプラスチックレンズを製造
    するに際して、金属アルコキシドおよび/またはアルコ
    キシシランの加水分解物を含む混合物を、プラスチック
    レンズ射出成形用金型のレンズ転写面に塗布し、プラス
    チックレンズの成形と同時にプラスチックレンズ表面コ
    ーティング処理を行ない、表面硬化膜を有するプラスチ
    ックレンズを得ることからなり、 前記混合物が、これを前記金型に塗布する時の金型温度
    とほぼ同一乃至それ以上の沸点を有する高沸点溶媒を含
    むことを特徴とするプラスチックレンズの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載のプラスチックレンズ
    の製造方法において、表面硬化膜を有するプラスチック
    レンズの表面硬化膜の上に反射防止膜を設ける、プラス
    チックレンズの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項(1)または(2)のいずれか一項
    に記載のプラスチックレンズの製造方法において、得ら
    れるプラスチックレンズが熱可塑性樹脂系眼鏡レンズで
    ある、プラスチックレンズの製造方法。
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