JP2998984B2 - 静電熱記録方法 - Google Patents
静電熱記録方法Info
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- Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、静電熱記録方法に関するもので、それに用
いる静電熱記録媒体上に現像した画像を受像体に転写す
る方法はプリンタ、ファクシミリ、デジタル複写に応用
され、静電熱記録媒体を受像体として用いる方法はOH
P、電子黒板、インフォメーションボード等の表示装置
等に応用される。
いる静電熱記録媒体上に現像した画像を受像体に転写す
る方法はプリンタ、ファクシミリ、デジタル複写に応用
され、静電熱記録媒体を受像体として用いる方法はOH
P、電子黒板、インフォメーションボード等の表示装置
等に応用される。
[従来の技術] 電気伝導性基体上に、加熱によって電気抵抗を減じる
樹脂層、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエ
ステル、ポリスチレン、スチレン−マレイン酸共重合体
等からなる樹脂層を設け、この層を静電的に荷電し、原
画にしたがった熱線の照射をして画像の静電潜像を形成
する方法(特公昭35−14722)、あるいは、ポリエステ
ル、塩素化したポリ塩化ビニル、塩化ビニル等のように
熱線を十分に透過するエレクトロサーモグラフィー材料
を複写すべき原画に載せ、静電荷を与えた後、熱線を作
用させて静電潜像をつくり、乾式トナーによる反転現
像、定着する複写法(特公昭38−14347)が知られてい
る。
樹脂層、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエ
ステル、ポリスチレン、スチレン−マレイン酸共重合体
等からなる樹脂層を設け、この層を静電的に荷電し、原
画にしたがった熱線の照射をして画像の静電潜像を形成
する方法(特公昭35−14722)、あるいは、ポリエステ
ル、塩素化したポリ塩化ビニル、塩化ビニル等のように
熱線を十分に透過するエレクトロサーモグラフィー材料
を複写すべき原画に載せ、静電荷を与えた後、熱線を作
用させて静電潜像をつくり、乾式トナーによる反転現
像、定着する複写法(特公昭38−14347)が知られてい
る。
これらの技術は原稿と密着させた状態で赤外線照射を
するので画像の解像性が悪く、かつ、必要な記録エネル
ギーも大きい。又、帯電性材料が直接画像の記録材とな
るので材料費が高くなるのが問題であった。
するので画像の解像性が悪く、かつ、必要な記録エネル
ギーも大きい。又、帯電性材料が直接画像の記録材とな
るので材料費が高くなるのが問題であった。
更に、特公昭35−14722、特公昭38−14347に例示され
ている例はいずれも、熱変形温度が低く最も高いポリエ
ステルでも130〜150℃で熱変形してしまう。
ている例はいずれも、熱変形温度が低く最も高いポリエ
ステルでも130〜150℃で熱変形してしまう。
一方、記録に必要な温度は130〜180℃なので、繰り返
し使用していくと表面が凸凹になり記録特性が変化する
のが欠点である。
し使用していくと表面が凸凹になり記録特性が変化する
のが欠点である。
これとは別に提案された記録層材料としてポリプロピ
レンを用いるものでは、熱変形温度が120〜130℃であ
り、記録に必要な温度はポリエステルよりやや低めの10
0〜150℃であるが、やはり繰り返し使用していくと、表
面が変化する。
レンを用いるものでは、熱変形温度が120〜130℃であ
り、記録に必要な温度はポリエステルよりやや低めの10
0〜150℃であるが、やはり繰り返し使用していくと、表
面が変化する。
また、裏側(Al導電層側)からの熱ヘッド書き込みの
際に、Al蒸着層が一部剥離して、繰り返し使用に支障を
きたす欠点があった。
際に、Al蒸着層が一部剥離して、繰り返し使用に支障を
きたす欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の課題は上記欠点を解決すること、すなわち、 記録時に表面が熱変形しない、 裏側書き込みをしてもAl導電層が剥離しない、 ような静電熱記録媒体を用いる方法を提供しようとする
ものである。
ものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するための本発明の構成は、特許請求
の範囲に記載のとおりの静電熱記録方法である。
の範囲に記載のとおりの静電熱記録方法である。
図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第1図に本発明で用いる静電熱記録媒体の構成を示
す。
す。
静電熱記録層1は熱変形温度が150℃以上の高分子物
質を主成分として、各種添加剤(滑剤、可塑剤等)を含
んでもよい。厚さは5〜100μm、好ましくは15〜50μ
mである。この層は熱ヘッドからの書き込みにより100
〜250℃で帯電をリークさせ得る性質も併せ持つ必要が
ある。
質を主成分として、各種添加剤(滑剤、可塑剤等)を含
んでもよい。厚さは5〜100μm、好ましくは15〜50μ
mである。この層は熱ヘッドからの書き込みにより100
〜250℃で帯電をリークさせ得る性質も併せ持つ必要が
ある。
この両方の性質を併せ持つ高分子物質として、 ポリエチレンナフタレート熱変形温度(Ts) 155℃ ポリフッ化エチレンプロピレン熱変形温度(Ts) 200
℃ 芳香族ポリアミド熱変形温度(Ts) 230℃ の3種を見出した。
℃ 芳香族ポリアミド熱変形温度(Ts) 230℃ の3種を見出した。
尚、さらに耐熱性の良いポリイミド(Ts=300℃)お
よびテフロン(登録商標)(Ts=260℃)では通常の記
録エネルギー(0.5〜2mJ/dot)(記録推定温度120〜250
℃)では十分な画像が得られなかった。
よびテフロン(登録商標)(Ts=260℃)では通常の記
録エネルギー(0.5〜2mJ/dot)(記録推定温度120〜250
℃)では十分な画像が得られなかった。
導電層はAl蒸着層などのメタル薄層や有機導電材など
が用い得る。
が用い得る。
記録法としては、 第2図のように(A)帯電(図では)、(B)熱ヘッ
ドによる書き込みの後、(C)逆極性(図では)トナ
ーによる正規現像(P/P現像)を行う方法と、 第3図のように(A)帯電(図では)と同極性(図で
は)トナーによる反転現像(N/P現像)を行う方法が
ある。
ドによる書き込みの後、(C)逆極性(図では)トナ
ーによる正規現像(P/P現像)を行う方法と、 第3図のように(A)帯電(図では)と同極性(図で
は)トナーによる反転現像(N/P現像)を行う方法が
ある。
又、第4図のように(A)帯電後、(B)裏側(Al導
電層側)から熱書き込みし、(C)表側(静電熱記録層
側)を現像する方法も用い得る。この際には第5図のよ
うに熱書き込みと同時に現像することも可能である。
電層側)から熱書き込みし、(C)表側(静電熱記録層
側)を現像する方法も用い得る。この際には第5図のよ
うに熱書き込みと同時に現像することも可能である。
[実施例] 以下、実施例によって、本発明を具体的に説明する。
実施例1 厚さ25μmのポリエチレンナフタレートフィルムにAl
を500Å蒸着し、550Vに帯電させ、8dot/mmの熱ヘッド
により0.5mJ/dotの記録エネルギーにより熱書き込み
し、リコーV40用(湿式PPC用)液体現像剤を用いて現
像を行った。
を500Å蒸着し、550Vに帯電させ、8dot/mmの熱ヘッド
により0.5mJ/dotの記録エネルギーにより熱書き込み
し、リコーV40用(湿式PPC用)液体現像剤を用いて現
像を行った。
次に、リコーPPC用紙(タイプ6000)と重ねて6KVの
コロナを印加しながら転写を行ったところ画像濃度1.3
でシャープな画像が得られた。この記録媒体は現像剤用
キャリアー液(イソパラフィン)を含むウレタンフォー
ムラバーローラーで残存トナーをクリーニング後、再
度、上記記録サイクルを繰り返し使用できた。この繰り
返しは、500回行った後もほぼ同質の画像が得られた。
コロナを印加しながら転写を行ったところ画像濃度1.3
でシャープな画像が得られた。この記録媒体は現像剤用
キャリアー液(イソパラフィン)を含むウレタンフォー
ムラバーローラーで残存トナーをクリーニング後、再
度、上記記録サイクルを繰り返し使用できた。この繰り
返しは、500回行った後もほぼ同質の画像が得られた。
実施例2 厚さ50μmのポリフッ化エチレンプロピレンにAlを50
0Å蒸着し、1000Vに帯電させ、実施例1を同じ熱ヘッ
ドにより1.0mJ/dotの記録エネルギーにより熱書き込み
し、リコー製カラートナー(ARTAGE用)を用いて順
次、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの現像ユニ
ットを用いて、カラー記録を行ったところ、鮮明なフル
カラー画像が得られた。この媒体は1000回繰り返し可能
であった。
0Å蒸着し、1000Vに帯電させ、実施例1を同じ熱ヘッ
ドにより1.0mJ/dotの記録エネルギーにより熱書き込み
し、リコー製カラートナー(ARTAGE用)を用いて順
次、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの現像ユニ
ットを用いて、カラー記録を行ったところ、鮮明なフル
カラー画像が得られた。この媒体は1000回繰り返し可能
であった。
実施例3 厚さ8μmの芳香族ポリアミドフルムにAlを300Å蒸
着し、500Vに帯電後、Al導電層側から実施例1と同じ
熱ヘッドによって1.5mJ/dotの記録エネルギーを与え、
同時に記録層表面を実施例1と同じ液体現像剤を用い、
バイアス500Vをかけながら現像し、PPC用ペーパー
に、転写ローラーに500Vを印加しつつ転写を行い、画
像濃度1.2でシャープな画像を得た。
着し、500Vに帯電後、Al導電層側から実施例1と同じ
熱ヘッドによって1.5mJ/dotの記録エネルギーを与え、
同時に記録層表面を実施例1と同じ液体現像剤を用い、
バイアス500Vをかけながら現像し、PPC用ペーパー
に、転写ローラーに500Vを印加しつつ転写を行い、画
像濃度1.2でシャープな画像を得た。
このサイクルを、500回繰り返しても同質の画像が得
られた。
られた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明で用いる静電熱記録層の
熱変形温度が150℃以上であるので、通常使用されてい
る熱ヘッドの記録エネルギー(0.5〜2.0mJ/dot;8dot/mm
ヘッド→2〜4J/cm2相当)において繰り返し記録が500
〜1000回は用い得る。
熱変形温度が150℃以上であるので、通常使用されてい
る熱ヘッドの記録エネルギー(0.5〜2.0mJ/dot;8dot/mm
ヘッド→2〜4J/cm2相当)において繰り返し記録が500
〜1000回は用い得る。
(2)ポリエチレンナフタレートは熱変形温度(Ts)は
155℃とやや低いが、0.5mJ/dot(記録推定温度120℃)
で記録可能であるので、同様の繰り返しが可能である。
155℃とやや低いが、0.5mJ/dot(記録推定温度120℃)
で記録可能であるので、同様の繰り返しが可能である。
(3)ポリフッ化エチレンプロピレンはTs=200℃と高
く、1.0mJ/dot(記録推定温度180℃)でも繰り返し使用
ができる。
く、1.0mJ/dot(記録推定温度180℃)でも繰り返し使用
ができる。
(4)芳香族ポリアミドはTs=230℃とさらに高く、1.5
mJ/dot(記録推定温度200℃)で繰り返し使用ができ
る。
mJ/dot(記録推定温度200℃)で繰り返し使用ができ
る。
第1図は本発明で用いる静電熱記録媒体の構成を示す断
面の模式図、 第2図〜第4図は本発明の方法の具体例の説明図、 第5図は本発明の方法を実施するのに適する具体的装置
の一例を示す説明図である。 1……静電熱記録層、2……導電層、 3……帯電手段、4……サーマルヘッド、 5……トナー、6……紙、 7……転写ローラー、8……クリーニングユニット
面の模式図、 第2図〜第4図は本発明の方法の具体例の説明図、 第5図は本発明の方法を実施するのに適する具体的装置
の一例を示す説明図である。 1……静電熱記録層、2……導電層、 3……帯電手段、4……サーマルヘッド、 5……トナー、6……紙、 7……転写ローラー、8……クリーニングユニット
Claims (4)
- 【請求項1】常温で帯電性を有し、加熱下では非帯電性
あるいは弱帯電性となる静電熱記録層を均一に帯電させ
た後、画信号に対応した熱信号を与えて静電潜像を形成
し、その静電潜像と逆極性のトナーで現像する静電熱記
録方法において、この静電熱記録層が、熱変形温度150
℃以上250℃以下の高分子物質からなることを特徴とす
る静電熱記録方法。 - 【請求項2】静電熱記録層を形成する高分子物質がポリ
エチレンナフタレート、ポリフッ化エチレンプロピレン
及び芳香族ポリアミドから選ばれた一種以上の高分子物
質であることを特徴とする請求項(1)記載の静電熱記
録方法。 - 【請求項3】請求項(1)記載の静電潜像を逆極性トナ
ーで現像するか、又は、同極性トナーで反転現像し、そ
の顕像化情報を有する静電熱記録層を有する媒体をその
まま画像表示体として用いることを特徴とする静電熱記
録方法。 - 【請求項4】画信号に対応した熱信号を、現像面と反対
側の表面から与えることを特徴とする請求項(1)乃至
(3)の何れかに記載の静電熱記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29189190A JP2998984B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 静電熱記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29189190A JP2998984B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 静電熱記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04166846A JPH04166846A (ja) | 1992-06-12 |
JP2998984B2 true JP2998984B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=17774791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29189190A Expired - Fee Related JP2998984B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 静電熱記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2998984B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100325064B1 (ko) * | 1997-04-18 | 2002-11-22 | 주식회사 현대 디스플레이 테크놀로지 | 액정표시소자의정전기방전방법 |
-
1990
- 1990-10-31 JP JP29189190A patent/JP2998984B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04166846A (ja) | 1992-06-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |