JP2998895B2 - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JP2998895B2
JP2998895B2 JP26360098A JP26360098A JP2998895B2 JP 2998895 B2 JP2998895 B2 JP 2998895B2 JP 26360098 A JP26360098 A JP 26360098A JP 26360098 A JP26360098 A JP 26360098A JP 2998895 B2 JP2998895 B2 JP 2998895B2
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明彦 谷村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学素子として、三角プリズム、
五角プリズム、台形プリズム、屋根形プリズム等が存在
する。これらのプリズムは、一般にはカメラや望遠鏡そ
の他の光学機器(光学装置)に組み込まれ使用されてい
る。これら光学機器に組み込まれるプリズムは分光した
り、光を内部で全反射したりする機能を有し、このプリ
ズムを組み込むことで光学機器をコンパクト化したり、
各種光学素子の配置の自由度を高めたりしている。ま
た、これらのプリズムは玩具や家庭用品等の光学装置に
も用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリズ
ムは、入射面および反射面が平坦となっているため、映
像は実際の物とほぼ同じ形となる。また、入射面近くで
物を一方向に動かした場合でも、出射面で映像が一方向
にしか動作しない。したがって、カメラや望遠鏡のよう
に実際の物やその物の動きを忠実に再現する必要がある
光学装置等には適しているが、面白味のある映像が要求
される分野には適しない。
【0004】また、玩具等の分野においては、入射面お
よび反射面が平坦な小プリズムを密集させたプリズム集
合体を用いる例もある。その一例を挙げれば、水平軸を
中心に回転する回転ドラムの端面をプリズム集合体で構
成し、この回転ドラム内に物(ボールや人形等)を入
れ、回転ドラムの回転によって該回転ドラム内で物を転
動させるようにした玩具がある。この玩具によれば、小
プリズムそれぞれに物像が映し出され、全体としては面
白味のある模様が形成されるが、物の転動に伴って、各
小プリズム内で映像が動作するので看る者に五月蠅い感
じを与えるという問題があった。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、一の光学素子でもって面白味のある映像が形成可能
な光学装置を提供することを1つの目的とする。また、
他の目的は、広い範囲に亘って存在する物の映像を一度
機に映し出すか、あるいは物の映像を広い範囲に亘って
映し出すことが可能な光学装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の手段の光学装置
は、光を入射する入射面と、前記入射面から入射された
光を反射する反射面と、前記反射面から反射された光を
出射する出射面とを有する光学素子を備えた光学装置に
おいて、内部に柱状、或いは錐状の穴が設けられ、前記
穴の内周面、前記光学素子の表面、或いは外周面の3つ
の面のうち、何れか一方が前記入射面を構成し、残り2
つの面のうち、何れか一方が前記出射面を構成し、残り
の1つの面が前記反射面を構成し、前記反射面が曲面で
あることを特徴とする。
【0007】この光学装置によれば、穴の内周面、光学
素子の外周面、或いは表面の何れか一方によって入射面
が構成され、残りの2つの面のうち、何れか一方により
反射面が構成され、残りの面により反射面が構成され
る。従って、入射面の周囲に存在する物の映像が、出射
面に形成されることになる。この場合の映像は、反射面
が曲面であるので、映像は実際の物と同じ形とはなら
ず、実際の物の形をモディファイしたものとなるので、
面白みのある映像を写し出すことが出来る。
【0008】ここで、光学素子としては、例えば、レン
ズ、プリズムなどを使用するが、光を入射する入射面、
入射した光を反射する反射面、反射した光を出射する出
射面を備えたものであればどのようなものでもよい。ま
た、入射面、反射面、出射面を穴の内周面、光学素子の
外周面、或いは表面のうちどの面にするかは、任意に決
定してよい。また、穴は、円柱、角柱、円錐、角錐の何
れでもよい。
【0009】第2の手段の光学装置は、前記光学素子の
表面に向けて狭窄するように内面が錘状の穴が裏側に形
成され、前記表面および外周面の一方が入射面を、他方
が出射面をそれぞれ構成すると共に、前記穴の内面が反
射面を構成していることを特徴とする。
【0010】この光学装置によれば、第1の手段の光学
装置と同様の効果が得られると共に、外周面が入射面を
構成する場合には、外周面の周囲に存在する物の映像
が、出射面である表面に形成されることになる。また、
表面が入射面を構成する場合には、表面の前方に位置す
る物の映像が、その大きさおよび位置にもよるが、出射
面である外周面全域に形成されることになる。この場合
の映像は、反射面である穴の内面が錘状となっているた
め、次のようになる。すなわち、穴の内面が円錐状とな
っている場合には、反射面が湾曲することになるので、
映像は実際の物と同じ形とはならず、実際の物の形をモ
ディファイしたものとなる。一方、穴の内面が角錐状と
なっている場合には、その角部に相当する部分で映像が
途切れたような形となり、やはり映像は実際の物と同じ
形とはならず、実際の物の形をモディファイしたものと
なる。
【0011】第3の手段の光学装置は、第1の手段の光
学装置において、前記穴の内周面が前記入射面を構成
し、前記光学素子の表面、或いは外周面の何れか一方が
前記出射面を構成し、他方が前記反射面を構成している
ことを特徴とする。
【0012】この光学装置によれば、第1の手段の光学
装置と同様の効果が得られると共に、特に、入射面が穴
の内周面によって構成されているので、例えば、穴の内
部に出射面に写し出す対象物を配設させることが出来る
こととなって、入射面が光学素子の表面、或いは外周面
によって構成されている場合に比べて、光学装置自体を
コンパクトにすることが出来る。
【0013】第4の手段の光学装置は、第1〜3の手段
何れかの光学装置において、前記光学素子は、前記表面
側から見た場合に円形または角形に構成されていること
を特徴とする。
【0014】この光学装置によれば、第1〜3の手段何
れかの光学装置と同様の効果が得られると共に、表面側
から見た場合の光学素子は円形または角形となっている
ので、出射面に形成される映像は次のようになる。すな
わち、円形となっている場合には、入射面または反射面
が湾曲することになるので、映像は実際の物と同じ形と
はならず、実際の物の形をモディファイしたものとな
る。一方、角形となっている場合には、その角部に相当
する部分で映像が途切れたような形となり、やはり映像
は実際の物と同じ形とはならず、実際の物の形をモディ
ファイしたものとなる。
【0015】第5の手段の光学装置は、第1〜4の手段
何れかの光学装置において、前記出射面は、球面にされ
ていることを特徴とする。
【0016】この光学装置によれば、第1〜4の手段何
れかの光学装置と同様の効果が得られるとともに、出射
面が球面にされているので、出射面に写し出される映像
が実際の物よりも大きく見えることとなって、例えば、
入射面の前に実際の物をおく場合にも小さい物でよく、
光学装置自体のコンパクト化が可能である。
【0017】第6の手段の光学装置は、第1〜5の手段
何れかの光学装置において、前記入射面の近くには、前
記出射面に映し出される対象物が設けられていることを
特徴とする。
【0018】この光学装置によれば、特に用意した対象
物の映像が出射面に形成される点を除いては、第1〜5
の手段何れかの光学装置と同様の効果が得られることに
なる。
【0019】第7の手段の光学装置は、第6の手段の光
学装置において、前記対象物は動作可能に構成されてい
ることを特徴とする。この光学装置によれば、対象物が
動作した際に、出射面の映像も変化することとなって、
より面白みのあるものとなる。
【0020】第8の手段の光学装置は、第7の手段の光
学装置において、前記光学素子の表側には時計本体が取
り付けられ、前記表面が出射面となっていることを特徴
とする。
【0021】この光学装置によれば、時計本体が変化映
像によって飾られると共に、対象物の動作周期を例えば
1秒に設定すれば、映像の変化でもってあたかも秒を刻
んでいるようかのようなイメージを醸し出することがで
きる。
【0022】ここで、時計本体が取り付けられる光学装
置としては、腕時計、懐中時計、壁掛け時計、或いは置
き時計などどのようなタイプのものであってもよい。
【0023】第9の手段の光学装置は、第3〜8の手段
何れかの光学装置において、前記対象物は、前記入射面
を囲繞する輪帯に担持された絵柄から構成されているこ
とを特徴とする。
【0024】この光学装置によれば、入射面を囲繞する
輪帯に担持された絵柄の映像が出射面に形成される。こ
の場合、輪帯にその全周に亘って絵柄をちりばめておけ
ば、光学素子の出射面に環状となった映像が形成される
ことになる。
【0025】第10の手段の光学装置は、第9の手段の
光学装置において、前記対象物は、前記表面に直交する
方向で往復動作をすることを特徴とする。この光学装置
によれば、光学素子の表面に直交する方向で対象物が往
復動作をすることで、光学素子の表面で映像が現出した
り消失したりすることが出来る。
【0026】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1は、本
発明に係る第1の実施の形態の光学装置の正面図であ
り、図2は、本発明に係る第1の実施の形態の光学装置
の主要部の側面図であり、図3は、同斜視図である。図
1および図2において符号1は光学装置を示している。
この光学装置1は光学素子2を有している。図3に示す
ように、この光学素子2の表面はほぼ平坦な出射面2c
を構成している。一方、光学素子2の裏側には、出射面
2cに向けて狭窄する円錐状の穴3aが形成され、その
内面は反射面2bを構成している。
【0027】また、光学素子2は表面側から見て円形と
なっている。そして、その外周面は入射面2aを構成し
ている。さらに、光学素子2の表側の中央部分には円形
の穴3bが設けられ、この穴3bは前記穴3aに連通さ
れている。この穴3bには円盤状の時計本体4が嵌合に
よって取り付けられている。
【0028】そして、このように構成された光学素子2
はハウジング5の前部開口5aに嵌合によって取り付け
られている。光学素子2が取り付けられたハウジング5
内には、光学素子2の周囲および後方に所定の空間が構
成され、この空間に透明または不透明の材質の輪帯6が
設けられている。この輪帯6の内面には片波状模様(絵
柄)6aが描かれている(図5)。輪帯6の径は光学素
子2の径よりも1回り以上大きく、光学素子2の外周を
輪帯6が囲繞することができるようになっている。
【0029】輪帯6の上側部分には舌片状の取付具7が
付設されている。この取付具7には図4に示すように筒
体7aが一体的に形成されている。一方、ハウジング5
内には前記光学素子2の上方に板状の軸5bが付設され
ている。この軸5bは前記光学素子2の表面に平行な方
向に延在し、この軸5bは前記筒体7aにゆるくはめ込
まれる。これによって、筒体7aひいては輪帯6が軸5
bに支持されることになる。また、輪帯6の下側部分に
はマグネット8が付設されている。なお、輪帯6に直接
的に取付具7を付設せずに、輪帯6を着脱可能に支持す
る支持リングを設けて、この支持リングに取付具7を付
設するようにしても良い。
【0030】他方、図2および図3に示すように、ハウ
ジング5内には輪帯6の下方に電磁石9が設けられてい
る。この電磁石9のコイルには適宜に電流が流され、こ
の電磁石9の反発力によって前記輪帯6が前記光学素子
2の表面に直交する方向で往復動作するようになってい
る。
【0031】次に、この光学装置1の作用について説明
すれば、電磁石9を作動させ反発力によって輪帯6を前
後方向で往復動作させると、この往復動作は、図示しな
い電池が消耗するまで続けられる。その際、光学素子2
の外方に存在する物は入射面2aおよび反射面2bを経
て出射面2cに映し出されるが、上述のように輪帯6が
前後に往復動作しているので、その輪帯6の絵柄6aの
映像は出射面2cで現出したり消失したりする。図6に
はその場合の映像が変化する状態が示されている。
【0032】以上の光学装置1によれば、光学素子2の
外周面の周囲に存在する輪帯6の絵柄6aが、出射面2
cである表面に形成されることになる。この場合の映像
は、入射面2aのみならず反射面2bが曲面で出射面2
cが平面となっているため、映像は絵柄6aと同じ形と
はならず、その絵柄6aの形をモディファイしたものと
なる。また、この光学装置1によれば、時計本体4が変
化映像によって飾られると共に、輪帯6の周期を例えば
1秒に設定すれば、映像の変化でもってあたかも秒を刻
んでいるようかのようなイメージを醸し出することがで
きる。
【0033】図7には他の絵柄(縞状の波形模様)10
aを担持する輪帯10が示されている。この輪帯10を
前記輪帯6の代わりに用いれば、図8のように放射状の
延びる各模様(映像)が波立つように変化することにな
る。また、図9にはさらに他の絵柄(両波状の模様)1
1aを担持する輪帯11が示されている。この輪帯11
を前記輪帯6の代わりに用いれば、図10のように両波
状でかつ環状の模様(映像)が大小に変化することにな
る。
【0034】[第2の実施の形態]図11は、本発明の
第2の実施の形態の光学装置の斜視図であり、図12
は、本発明の第2の実施の形態の光学装置における光学
素子の斜視図であり、図13は、同断面斜視図である。
また、図14は、本発明の第2の実施の形態の光学装置
要部の分解斜視図である。図11〜図14において符号
20は光学装置としての腕時計を示している。この腕時
計20はレンズ等の光学素子21を有している。この光
学素子21の表面21aはほぼ平坦な出射面21aを構
成している。光学素子21のほぼ中央には、円柱状の穴
22が表面21aから裏面21bを貫通して形成され、
その内周面22aは入射面22aを構成している。
【0035】また、光学素子21は表面21a側から見
て円形となっている。そして、その外周面21cは、断
面が弧状の曲面となっていて、裏面21b側の外周面2
1cの端部は穴22の端部と一致している。そして、こ
の外周面21cは反射面21cを構成している。さら
に、光学素子21の表面21aには、該表面21aを覆
う平らなガラス板23が取り付けられている。また、穴
22には、円盤状の時計本体24が嵌合によって取り付
けられている。
【0036】そして、このように構成された光学素子2
1には、光学素子21の穴22の内空間に配置可能な、
穴22の径より1回り小さい輪帯25(対象物)が取り
付けられている。この輪帯25の先端部には波状部25
aに形成されていて、この波状部25aに基づく光パタ
ーンが内周面22aに入射され、外周面21cにより反
射され、表面21aから出射されることにより、表面2
1aに波状模様が写し出されるようになっている。ま
た、前記輪帯25は、底面の略中心位置で、時計の秒針
軸26によって支持されている。従って、時計の秒針の
動きに連動して輪帯25が回転するようになっており、
この輪帯25の回転に対応して前記表面21aに写し出
される波状模様が変化するようになっている。
【0037】以上説明した第2の実施の形態の光学装置
(腕時計)20によれば、第2の実施形態の光学装置2
0と同様の効果が得られるとともに、特に、入射面22
aが穴22の内周面22aに形成されているので、輪帯
25を穴22の内部に納めることが出来ることとなっ
て、よりコンパクトな光学装置20とすることが出来
る。
【0038】[第3の実施の形態]図15は、本発明の
第3の実施の形態の光学装置の斜視図であり、図16
は、本発明の第3の実施の形態の光学装置における光学
素子の斜視図であり、図17は、同断面斜視図である。
また、図18は、本発明の第2の実施の形態の光学装置
要部の分解斜視図である。図15〜図18において符号
30は光学装置としての腕時計30を示している。この
腕時計30はレンズなどの光学素子31を有している。
この光学素子31の表面31aは球面状の出射面31a
を構成している。光学素子31のほぼ中央の裏面側31
bには、円柱状の穴32が形成され、その内周面32a
は入射面32aを構成している。
【0039】また、光学素子31は表面31a側から見
て円形となっている。そして、その外周面31cは、断
面が弧状の曲面となっていて、裏面31b側の外周面3
1cの端部は穴32の端部と一致している。そして、こ
の外周面31cは反射面31bを構成している。さら
に、光学素子31の穴32には、円盤状の時計本体33
が嵌合によって取り付けられている。
【0040】そして、光学素子31の穴32の内空間
に、穴32の径より1回り小さい輪帯34(対象物)が
設けられている。この輪帯34の先端部には波状部34
aが形成されていて、この波状部34aに基づく光パタ
ーンが内周面32aに入射され、外周面31bにより反
射され、表面31aから出射されることにより、表面3
1aに波状模様が写し出されるようになっている。この
際、表面31aが球面となっているので、平坦な面とし
た場合に比べて波状模様が大きく見えたり、歪んだ形に
見えるようになっている。
【0041】また、前記輪帯34は、底面の略中心位置
に、時計の秒針軸35が取り付けられている。従って、
時計の秒針の動きに連動して輪帯34が回転するように
なっており、この輪帯34の回転に対応して前記表面3
1aに写し出される波状模様が変化するようになってい
る。
【0042】以上説明した第4の実施形態の光学装置3
0によれば、出射面である表面31aが球面にされてい
るので、表面31aに写し出される映像が実際の物より
も大きく見えることとなって、例えば、入射面である内
周面32aの前に実際の物をおく場合にも小さい物でよ
く、光学装置30自体のコンパクト化が可能である。
【0043】[第4の実施の形態]図19は、本発明の
第4の実施の形態の光学装置の要部分解斜視図であり、
図20は、同断面図である。図19および図20におい
て符号40は光学装置を示している。この光学装置40
は、例えば、光学玩具などであって、その内部に光学素
子41を有している。この光学素子41の表面41aは
ほぼ平坦な出射面41aを構成している。光学素子41
の裏面41bには、円錐状の穴42が形成され、その内
周面42aは反射面42aを構成している。
【0044】また、光学素子41は円筒状となってい
て、その外周面41cは、入射面41cを構成してい
る。光学素子41は、該光学素子41の径よりも大きい
筒体43に挿入されるようになっており、光学素子41
と筒体43の間の空間には、光学素子41の外周面41
cを囲繞する筒状の輪帯44が設けられている。前記輪
帯44は、透明或いは不透明の材質のものからなり、そ
の内面には、所定の絵柄44aが描かれている。従っ
て、輪帯44に描かれた模様に基づく光パターンが外周
面41cに入射され、内周面42aにより反射され、表
面41aから出射して前記絵柄44aが表面41aに写
し出されるようになっている。
【0045】また、前記光学素子41或いは前記輪帯4
4は、前記筒体43の長手方向に往復動できるようにな
っていて、その往復動に対応して光学素子41の表面4
1aに写し出される映像も変化するようになっている。
【0046】以上説明した第4の実施形態の光学装置4
0によれば、光学素子41或いは輪帯44が、前記筒体
43の長手方向に往復動に対応して光学素子41の表面
41aに写し出される映像も変化するようになっている
ので、例えば、従来の小プリズムそれぞれに物像が映し
出され、物の転動に伴って、各小プリズム内で映像が動
作するものに比べて、看る者に五月蠅い感じを与えな
い。
【0047】以上、本発明の第1〜4の実施形態につい
て説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形
が可能であることはいうまでもない。
【0048】例えば、前記第1の実施形態では、輪帯6
に担持された絵柄の映像を得るものについて説明した
が、映像の対象物は輪帯6の絵柄(文字や記号等を含
む。)に限定されるものでなく、立体物や、視認可能な
流体であっても良いことは勿論である。また、映像の対
象物の動作も実施形態の往復動作に限定されるものでは
ない。例えば、表面に直交する一の方向にのみ動作する
ものであっても良いし、光学素子2の外周の周囲で回転
動作するものであっても良い。
【0049】さらに、入射面2aおよび反射面2bの形
状も実施形態の形状に限定されるものではなく、例えば
光学素子2の表面側から見た形状が角形であっても良い
し、また、反射面2bを構成する内面を有する穴3bの
形状が角錐状であっても良い。また、光学素子2の表面
を出射面2cとし、外周面を入射面2aとしたが、その
反対であっても良い。
【0050】また、光学素子としてレンズ、プリズム等
を使用したが、鏡を用いても同様の効果が得られる。即
ち、例えば、対象物の前に湾曲した鏡をおき、その映像
を反射させて表面等に写し出せば、対象物の形がモディ
ファイされた映像を写し出すことが可能である。また、
光学装置として、置き時計、腕時計を例示したが、これ
に限るものではなく、壁掛け時計や懐中時計でもよい。
また、時計に限らず、玩具、照明器、カー用品、置物な
どにも適用可能である。壁掛け時計や置き時計の場合、
振り子の部分に上記光学素子を用いる構成にしてもよい
し、また、大型のレンズを用いて大きな映像を写し出す
ようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明の代表的なものの効果について説
明すれば、表面がほぼ平坦に形成された光学素子を有
し、この光学素子は、前記表面に向けて狭窄するように
内面が錘状の穴が裏側に形成され、前記表面および外周
面の一方が入射面を、他方が出射面をそれぞれ構成する
と共に、前記穴の内面が反射面を構成しているので、映
像は実際の物と同じ形とはならず、実際の物の形をモデ
ィファイしたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の光学装置の正面
図である。
【図2】本発明に係る第1の実施形態の光学装置の主要
部の側面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施形態の光学装置の主要
部の斜視図である。
【図4】本発明に係る第1の実施形態の光学装置の輪帯
の取付部分を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る第1の実施形態の光学装置の輪帯
の斜視図である。
【図6】図5の輪帯により得られる映像変化を示す図で
ある。
【図7】他の輪帯の斜視図である。
【図8】図7の輪帯により得られる映像変化を示す図で
ある。
【図9】さらに他の輪帯の斜視図である。
【図10】図9の輪帯により得られる映像変化を示す図
である。
【図11】本発明に係る第2の実施形態の光学装置の斜
視図である。
【図12】本発明に係る第2の実施形態の光学装置にお
ける光学素子の斜視図である。
【図13】本発明に係る第2の実施形態の光学装置にお
ける光学素子の断面斜視図である。
【図14】本発明に係る第2の実施形態の光学装置要部
の分解斜視図である。
【図15】本発明に係る第3の実施形態の光学装置の斜
視図である。
【図16】本発明に係る第3の実施形態の光学装置にお
ける光学素子の斜視図である。
【図17】本発明に係る第3の実施形態の光学装置にお
ける光学素子の断面斜視図である。
【図18】本発明に係る第3の実施形態の光学装置要部
の分解斜視図である。
【図19】本発明に係る第4の実施形態の光学装置の要
部分解斜視図である。
【図20】本発明に係る第4に実施形態の光学装置の要
部断面図である。
【符号の説明】
1、20、30、40 光学装置 2、21、31、41 光学素子 2a、22a、32a、41c 入射面 2b、21c、31b、42a 反射面 2c、21a、31a、41a 出射面 3、23、32、42 穴 4、24、33 時計本体

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を入射する入射面と、前記入射面から
    入射された光を反射する反射面と、前記反射面から反射
    された光を出射する出射面とを有する光学素子を備えた
    光学装置において、 前記光学素子の表面に向けて狭窄するように内面が錘状
    の穴が裏側に形成され、前記表面および外周面の一方が
    入射面を、他方が出射面をそれぞれ構成すると共に、前
    記穴の内面が反射面を構成していることを特徴とする光
    学装置。
  2. 【請求項2】 前記光学素子は、前記表面側から見た場
    合に円形または角形に構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記出射面は、球面であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記入射面の近くには、前記出射面に映
    し出される対象物が設けられていることを特徴とする請
    求項1〜3の何れかに記載の光学装置。
  5. 【請求項5】 前記対象物は動作可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 前記光学素子の表側には時計本体が取り
    付けられ、前記表面が出射面となっていることを特徴と
    する請求項5記載の光学装置。
  7. 【請求項7】 前記対象物は、前記入射面を囲繞する輪
    帯に担持された絵柄から構成されていることを特徴とす
    る請求項4〜6の何れかに記載の光学装置。
  8. 【請求項8】 前記対象物は、前記表面に直交する方向
    で往復動作をすることを特徴とする請求項7記載の光学
    装置。
  9. 【請求項9】 光を入射する入射面と、前記入射面から
    入射された光を反射する反射面と、前記反射面から反射
    された光を出射する出射面とを有する光学素子を備えた
    光学装置において、 前記光学素子の表面側に時計本体が取り付けられ、前記
    光学素子の内部に柱状の穴が設けられ、前記穴の内周面
    が入射面となっており、また、前記光学素子の表面が出
    射面となっており、前記入射面の近くには、前記出射面
    に映し出される対象物が設けられ、前記対象物は動作可
    能に構成されていることを特徴とする光学装置。
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