JP2998658B2 - 部品情報表示方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、部品情報表示方式
に関し、特に、サーバから部品情報を検索してクライア
ントに表形式で検索結果を表示する部品情報表示方式に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、電子装置の設計においては、
製品コストの削減、品質の向上、設計・製造リードタイ
ムの短縮等を図るために、使用部品の標準化が必要とな
っている。

【０００３】その一つの手段として、標準部品の選定情
報となる部品規格データや図・表を含む詳細事項が記述
されている部品仕様書等のデータベース化が望まれてい
るが、部品情報の管理及び検索を効率的に行うために、
部品情報を１つのサーバに格納し、サーバとオンライン
によって接続された複数のクライアントにおいて所望の
部品情報を表示する方式が提案されている。

【０００４】図２は、従来の部品情報表示方式の一構成
例を示すブロック図である。

【０００５】本従来例は図２に示すように、部品選定の
ための複数の部品データ１２及び部品データ１２のそれ
ぞれに対応して設けられ、部品データ１２の表示におい
て必要となる複数の定義情報１５が格納されているサー
バ１１と、所望の部品情報を表示するための検索条件が
入力されるとともに、サーバ１１に格納されている情報
に基づいて所望の部品情報を表示するクライアント１６
とから構成されており、クライアント１６には、部品デ
ータ１２及び定義情報１５に基づいて所望の部品情報を
表形式によって表示する表形式ウィンドウ１８が設けら
れている。また、部品データ１２には、定義情報１５と
対応づけるための定義情報インデックス１３が含まれて
いる。なお、定義情報１５においては、クライアント１
６において部品情報を表示する際に、部品種別毎に表示
項目が異なるため、表示項目を定義するものである。

【０００６】上記のように構成された部品情報表示方式
においては、所望の部品情報を表示させるためにクライ
アント１６に検索条件が入力されると、入力された検索
条件がサーバ１１に転送され、転送された検索条件に基
づいてサーバ１１内に格納されている部品データ１２か
ら必要となる部品データが検索されて抽出されるととも
に、抽出された部品データに対応する定義情報が定義情
報１５の中から抽出され、クライアント１６に転送され
て、表形式ウィンドウ１８において、転送された部品デ
ータ及び定義情報に基づいて所望の部品情報が表示され
る。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の部品情報表示方式においては、部品デー
タの表示において必要となる定義情報がサーバに格納さ
れており、表形式ウィンドウにおいて部品情報を表示さ
せる際に、部品データの定義情報が変更されているいな
いに関わらず、毎回、サーバからクライアントに定義情
報を転送しなければならないため、表示速度が遅くなっ
てしまうという問題点がある。

【０００８】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、部品情報の
表示速度を高速化することができる部品情報表示方式を
提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、部品を選定するために必要となる複数の部
品データと、該部品データのそれぞれに対応して設けら
れ、前記部品データの表示項目を定義する複数の定義情
報とが格納されているサーバと、所望の部品情報を表示
するための検索条件が入力されるとともに、前記サーバ
に格納されている情報に基づいて所望の部品情報を表示
するクライアントとを有してなる部品情報表示方式にお
いて、前記クライアントは、前記サーバから転送された
前記定義情報が格納される定義情報格納領域を有し、記
部品データは、前記定義情報のうち対応する定義情報が
前記定義情報格納領域に格納されているか否かを示すフ
ラグを有することを特徴とする。

【００１０】

【００１１】また、前記フラグは、前記定義情報が変更
された場合に変更後の定義情報が前記定義情報格納領域
に格納されいない旨を示すことを特徴とする。

【００１２】また、前記クライアントは、前記フラグに
よって、前記定義情報が前記定義情報格納領域に格納さ
れていないことが示された場合、前記サーバに格納され
ている部品データと該部品データに対応する定義情報と
に基づいて所望の部品情報を表示し、前記定義情報が前
記定義情報格納領域に格納されていることが示された場
合、前記サーバに格納されている部品データと前記定義
情報格納領域に格納されている定義情報のうち該部品デ
ータに対応する定義情報とに基づいて所望の部品情報を
表示することを特徴とする。

【００１３】

【００１４】

【００１５】（作用）上記のように構成された本発明に
おいては、所望の部品情報を表示するために定義情報が
部品データとともにクライアントに一旦転送されると、
クライアントに転送された定義情報が、クライアントに
設けられている定義情報格納領域内に格納され、同時
に、その定義情報に対応して設けられたフラグが立って
いない状態となる。ここで、フラグにおいては、初期状
態において全て立っている状態に設定されている。

【００１６】その後、再度、クライアントにおいて部品
情報を表示する場合、サーバに格納されている部品デー
タの中から所望の部品データが検索されるとともに、そ
の部品データに対応するフラグの状態が検出され、フラ
グが立っていない場合は、サーバから部品データのみが
クライアントに転送され、転送された部品データと定義
情報格納領域に格納されている定義情報とに基づいて所
望の部品情報が表示され、また、フラグが立っている場
合は、サーバから部品データとその部品データに対応す
る定義情報とがクライアントに転送され、転送された部
品データ及び定義情報に基づいて所望の部品情報が表示
される。

【００１７】また、部品種別毎に項目定義が変更された
場合は、該当する定義情報が変更されるとともに、その
定義情報が一旦クライアントに転送されたものであって
も、対応するフラグが立っている状態に設定される。

【００１８】このように、クライアントに一旦転送され
た定義情報は、クライアントに設けられた定義情報格納
領域に格納され、その定義情報に対応する部品情報が表
示される場合は、定義情報格納領域に格納されている定
義情報に基づいて表示されるので、定義情報を転送する
ためにかかる時間が削除され、表示速度が高速化され
る。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。

【００２０】図１は、本発明の部品情報表示方式の実施
の一形態を示す図であり、（ａ）は定義情報が転送され
る場合を示す図、（ｂ）は定義情報が転送されない場合
を示す図である。

【００２１】本形態は図１に示すように、部品の規格情
報や価格情報等からなる部品選定のための複数の部品デ
ータ２及び部品データ２のそれぞれに対応して設けら
れ、部品データ２の表示において表形式を定義する定義
情報５が格納されているサーバ１と、所望の部品情報を
表示するための検索条件が入力されるとともに、サーバ
１に格納されている情報に基づいて所望の部品情報を表
示するクライアント６とから構成されており、クライア
ント６には、部品データ２及び定義情報５に基づいて所
望の部品情報を表形式によって表示する表形式ウィンド
ウ８と、定義情報５が格納される定義情報格納領域であ
るファイル９とが設けられている。また、部品データ２
には、定義情報５と対応づけるための定義情報インデッ
クス３と、部品データ２のそれぞれに対応して設けら
れ、その部品データ２に対応する定義情報５がファイル
９に格納されているか否かを示す定義変更フラグ４が含
まれている。

【００２２】以下に、上記のように構成された部品情報
表示方式における動作について説明する。

【００２３】初期設定として、全ての部品データ２に対
応する定義変更フラグ４が立った状態となっている。

【００２４】上述した初期状態において、所望の部品情
報を表示させるためにクライアント６に検索条件が入力
されると、入力された検索条件がサーバ１に転送され、
転送された検索条件に基づいて、サーバ１内に格納され
ている部品データ２から必要となる部品データが検索さ
れて抽出されるとともに、抽出された部品データに対応
する定義情報が定義情報５の中から抽出され、クライア
ント６に転送されて、表形式ウィンドウ８において、転
送された部品データ及び定義情報に基づいて所望の部品
情報が表示される。その際、クライアント６において、
クライアント６に転送された定義情報がファイル９に格
納されるとともに、サーバ１において、転送された部品
データに対応する定義変更フラグが立っていない状態と
なる。

【００２５】その後、再度、表形式ウィンドウ８におい
て所望の部品情報を表示させるために、クライアント６
からサーバ１に検索条件が転送されると、転送された検
索条件に基づいて、部品データ２の中から所望の部品デ
ータが抽出されるとともに、抽出された部品データに対
応する定義変更フラグの状態が検出される。

【００２６】ここで、検出された定義変更フラグが立っ
ていない場合は、その定義変更フラグに対応する定義情
報がクライアント６内に設けられたファイル９に格納さ
れているため、サーバ１から部品データのみがクライア
ント６に転送され、転送された部品データとファイル９
に格納されている定義情報５とに基づいて、表形式ウィ
ンドウ８において所望の部品情報が表示される。

【００２７】また、検出された定義変更フラグが立って
いる場合は、その定義変更フラグに対応する定義情報が
クライアント６内に設けられたファイル９に格納されて
いないため、サーバ１内に格納されている定義情報５の
中から、抽出された部品データに対応する定義情報が検
索され、部品データとともにクライアント６に転送され
て、表形式ウィンドウ８において、転送された部品デー
タ及び定義情報に基づいて所望の部品情報が表示され
る。そして、同時に、クライアント６に転送された定義
情報がファイル９に格納されるとともに、転送された部
品データに対応する定義変更フラグが立っていない状態
となる。

【００２８】このように、クライアント６に一旦転送さ
れた定義情報においては、クライアント６に設けられて
いるファイル９内に格納され、再度、表形式ウィンドウ
８において部品情報が表示される際に、ファイル９内か
ら該当する定義情報が抽出され、抽出された定義情報と
サーバ１から転送された部品データとに基づいて所望の
部品情報が表示される。

【００２９】また、部品種別毎に項目定義が変更された
場合は、定義情報５内の該当する定義情報が変更される
とともに、その定義情報に対応する定義変更フラグが立
った状態となる。

【００３０】その後、定義情報が変更された部品情報を
表示させる場合、対応する定義変更フラグの状態が検出
される際に、定義変更フラグが立っている状態となって
いるため、表示すべき部品情報に対応する定義情報がフ
ァイル９内から抽出されるのではなく、サーバ１内から
抽出され、部品データとともにクライアント６に転送さ
れて、表形式ウィンドウ８において、転送された部品デ
ータ及び定義情報に基づいて部品情報が表示される。

【００３１】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。

【００３２】請求項１に記載のものにおいては、クライ
アントに、サーバから転送された定義情報が格納される
定義情報格納領域を設けたため、サーバから一旦転送さ
れ、定義情報格納領域内に格納された定義情報を用いて
所望の部品情報を表示する場合、再度、サーバから定義
情報を転送する必要がなく、部品情報の表示速度を高速
化させることができる。

【００３３】請求項２に記載のものにおいては、部品デ
ータに、定義情報のうち対応する定義情報が定義情報格
納領域に格納されているか否かを示すフラグを設けたた
め、部品データを検索する際にフラグの状態を検出する
ことにより、所望の部品データに対応する定義情報が定
義情報格納領域に格納されているかどうかを検出するこ
とができ、請求項１に記載のものと同様の効果を奏す
る。

【００３４】請求項３に記載のものにおいては、定義情
報が変更された場合に、フラグの状態が、変更後の定義
情報が定義情報格納領域に格納されいない状態となるよ
うに構成したため、定義情報が変更された場合、定義情
報格納領域に格納されている定義情報を更新することが
できる。

【００３５】請求項４に記載のものにおいては、請求項
１及び請求項２に記載のものと同様の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の部品情報表示方式の実施の一形態を示
す図であり、（ａ）は定義情報が転送される場合を示す
図、（ｂ）は定義情報が転送されない場合を示す図であ
る。

【図２】従来の部品情報表示方式の一構成例を示すブロ
ック図である。

【符号の説明】

１ サーバ ２ 部品データ ３ 定義情報インデックス ４ 定義変更フラグ ５ 定義情報 ６ クライアント ８ 表形式ウィンドウ ９ ファイル

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 部品を選定するために必要となる複数の
   部品データと、該部品データのそれぞれに対応して設け
   られ、前記部品データの表示項目を定義する複数の定義
   情報とが格納されているサーバと、 所望の部品情報を表示するための検索条件が入力される
   とともに、前記サーバに格納されている情報に基づいて
   所望の部品情報を表示するクライアントとを有してなる
   部品情報表示方式において、 前記クライアントは、前記サーバから転送された前記定
   義情報が格納される定義情報格納領域を有し、 前記部品データは、前記定義情報のうち対応する定義情
   報が前記定義情報格納領域に格納されているか否かを示
   すフラグを有する ことを特徴とする部品情報表示方式。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の部品情報表示方式にお
   いて、 前記フラグは、前記定義情報が変更された場合に変更後
   の定義情報が前記定義情報格納領域に格納されいない旨
   を示すことを特徴とする部品表示方式。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の部品情報表示方式にお
   いて、 前記クライアントは、前記フラグによって、前記定義情
   報が前記定義情報格納領域に格納されていないことが示
   された場合、前記サーバに格納されている部品データと
   該部品データに対応する定義情報とに基づいて所望の部
   品情報を表示し、前記定義情報が前記定義情報格納領域
   に格納されていることが示された場合、前記サーバに格
   納されている部品データと前記定義情報格納領域に格納
   されている定義情報のうち該部品データに対応する定義
   情報とに基づいて所望の部品情報を表示することを特徴
   とする部品情報表示方式。