JP2997142B2 - 集積回路構造の選択性の高い酸化物エッチングプロセス - Google Patents

集積回路構造の選択性の高い酸化物エッチングプロセス

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JP2997142B2 JP5010089A JP1008993A JP2997142B2 JP 2997142 B2 JP2997142 B2 JP 2997142B2 JP 5010089 A JP5010089 A JP 5010089A JP 1008993 A JP1008993 A JP 1008993A JP 2997142 B2 JP2997142 B2 JP 2997142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン表面の存在下
四フッ化シリコン(SiF 4 ) と1種以上の他のフッ素含
有エッチング剤ガスの混合ガスを用いて集積回路構造の
酸化物をプラズマエッチングするプロセスに関する。更
に詳細には、本発明は、SiF 4 と1種以上の他のフッ素
含有エッチング剤ガスの混合ガス及びシリコン表面を用
いて集積回路構造のシリコンに関する酸化物を優先的に
エッチングするための選択性の高いプラズマエッチング
プロセスに関し、このプラズマエッチングプロセスは、
容量放電(capacitive discharge)又は電磁結合プラズ
マ発生機と共に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】集積回路構造において酸化物層は、典型
的には絶縁体としてシリコン又はシリコン含有表面、例
えばシリコンウェハーのような単結晶シリコン、エピタ
キシャルシリコン、ポリシリコン又はケイ化チタンのよ
うなケイ化物の上層(overlying )として用いられる。
そのような酸化物層は、例えば下層シリコンの導電性コ
ンタクト形成のためのビア(vias)を形成するために選択
的にエッチングされる。そのような酸化物エッチング
は、慣用的には1種以上のフッ素含有エッチングガス、
例えばCF4 、CHF 3 、CH2 F 2 、CH3 F 、C 2 F 6 、NF
3 、SF6 等を用いるプラズマエッチングプロセスにおい
て行われる。
【0003】そのような先行技術の酸化物エッチングプ
ロセスにおいて慣用の容量放電プラズマ発生機を用いる
場合、エッチングチャンバ内の圧力は、典型的には約1
00〜1000ミリトル(1トル(Torr))で維持され
てシリコンに関する選択性約20:1を生じる。即ち、
シリコンの代わりに酸化物が約20:1の比で選択的に
エッチングされる。
【0004】しかしながら、エッチングにそのような高
い圧力を用いると、エッチングのプロフィール(profil
e )の制御に不利な影響を及ぼす。例えば、0.35ミ
クロメーター(μm)径のコンタクト及び/又はビアの垂
直壁を得るために、200ミリトル以下、好ましくは3
0ミリトル以下、特に約10ミリトルの低い圧力を用い
ねばならない。しかしながら、そのような低い圧力下で
慣用の平行平板容量放電型プラズマ発生機を使用すると
遅いエッチング速度やピーク電圧のより高いピークを招
き、電磁結合型プラズマ発生機のような別の形のプラズ
マ発生機の使用を必要とする。
【0005】約10ミリトルの圧力と電磁結合プラズマ
発生機によって発生されるプラズマを用いると垂直壁を
有するコンタクトホール(contact hole )のエッチング
を生じるが、上記フッ素含有エッチングガス化学を用い
るエッチングシステムのシリコンに対する選択性は、約
6:1に減少する。これは恐らく、低い圧力環境下にお
けるポリマー生成の困難性と容量放電型プラズマ発生機
の代わりに電磁結合プラズマ発生機を使用することに起
因する、より高い密度のプラズマのより攻撃的な性質に
よるものである。
【0006】上述した低い選択性は、高度に平面化(pl
anarize )された構造及び完全に均一なエッチング/プ
ラズマチャンバ条件に対しては十分である。しかしなが
ら、上層の酸化物のエッチングでシリコンがさらされて
もできるだけシリコンをエッチングしないことが望まし
い多くの応用においては、上記した低い選択性は許容さ
れない。例えばある場合には、酸化物エッチングで下層
シリコンのエッチングが約50オングストローム(5x
10-3μm)未満であることが望ましい。
【0007】1種以上の慣用のフッ素含有エッチングガ
スを用いる慣用的なプラズマ酸化物エッチングプロセス
は、通常シリコンのエッチングを妨げるポリマーの生成
によるものであり、ここで酸化物のエッチング中酸素の
遊離は酸化物表面ポリマーを分解するが、そのような生
成酸素の不存在はシリコン表面上のポリマーの分解を防
止する。従って電磁結合型プラズマの場合、上記6:1
のシリコンに対する酸化物エッチング比より高い選択性
を得るためにそのようなポリマーの生成を増加させるこ
とが必要である。
【0008】しかしながら、そのようなポリマー生成の
増加は、酸化物エッチング速度の低下、プロセス枠(pr
ocess window)の減少及び粒子生成のための可能性の増
加を犠牲にしてプロセスの選択性を増加する。また、こ
れはスループットの許容されない減少やデバイス収量の
減少を引き起こしてしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って電磁結合プラズ
マ発生機を用いて、低い圧力、例えば約10ミリトルを
用いても、酸化物材料のエッチング速度を実質的に低下
させずに、シリコンに対する高い選択性を示す酸化物エ
ッチングプロセスを提供することが望まれる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の酸化物エッチン
グプロセスは、SiF 4 ガスと1種以上のフッ素含有エッ
チング剤ガスの混合ガスを用いてシリコン含有表面上の
酸化物をプラズマエッチングしてシリコン含有表面に関
して選択性の高いプロセスを提供することを含む。プロ
セスが行われるエッチングチャンバはまた、露出シリコ
ン表面を含むことが好ましい。
【0011】好ましい実施態様において、本発明のエッ
チングプロセスは、電磁結合プラズマ発生機によって発
生されたプラズマを用いて約1〜30ミリトル、典型的
には約10ミリトルの圧力で行われる。しかしながら、
上記エッチングプロセスは、上記電磁結合プラズマ発生
機あるいは容量放電(平行平板)型プラズマ発生機によ
って発生されたプラズマを用いて約50〜200ミリト
ル、典型的には約100ミリトルのより高い圧力で用い
ることもできる。
【0012】本発明の酸化物エッチングプロセスは、シ
リコンに対し約30:1の高い選択性を示し、即ち酸化
物は、使用されるプラズマ発生機の型又は約1〜200
ミリトルの幅のある範囲で用いられる圧力にかかわら
ず、シリコンのエッチング速度の約30倍の速度でエッ
チングされる。
【0013】本発明の酸化物エッチングプロセスは、S
iFガスと1種以上のフッ素含有エッチング剤ガスの
混合ガスを用いるエッチングチャンバ内での積回路構
造のシリコン含有表面上の酸化物をプラズマエッチング
するための高い選択性のプラズマエッチングを含む。エ
ッチングチャンバはまた、露出シリコン表面を含むこと
が好ましい。
【0014】SiF 4 と組み合わせて本発明のプロセスで
用いられる1種以上のフッ素含有エッチング剤ガスは、
SiF 4 以外の1種(又は複数種)のフッ素含有エッチン
グ剤ガスを意味すると理解されることは当然のことであ
る。そのようなフッ素含有エッチング剤ガスは、1〜2
個の炭素を有する1種以上のフッ素含有炭化水素ガス、
例えばCF4 、CHF 3 、CH2 F 2 、CH3 F 、C 2 F 6 及び
その混合ガスを含む。NF3 、SF6 及びその混合ガスのよ
うな他のフッ素含有エッチング剤ガス並びにそのような
フッ素含有エッチング剤ガスと1〜2個の炭素を有する
フッ素含有炭化水素ガスの混合ガスを用いることもでき
る。
【0015】本発明の実施においてSiF 4 と組み合わせ
て用いられる1種以上のフッ素含有エッチング剤ガス
は、1種以上の分子量のより高いフッ化炭化水素も含ま
れる。分子量のより高いフッ化炭化水素は、一般式Cx
y z (ここでxは3〜6であり、yは0〜3であ
り、zは2x−y(環状化合物の場合)又は2x−y+
2(非環状化合物の場合)である)を有する3〜6個の
炭素を有するフッ化炭化水素化合物と定義される。その
ような3〜6個の炭素を有するフッ化炭化水素は、炭素
とフッ素あるいは炭素、フッ素及び水素を含み、環状又
は非環状であるが、芳香族ではない有機分子を含む。
【0016】上記式に含まれる3〜6個の炭素を有する
環状フッ化炭化水素化合物の具体例は、CH3 H 3 F 3
C 3 H 2 F 4 、C 3 HF5 、C 3 F 6 、C 4 H 2 F 6 、C
4 HF7 、C 4 F 8 、C 5 H 3 F 7 、C 5 H 2 F 8 、C 5
HF9 、C 5 F 10、C 6 H 3 F9 、C 6 H 2 F 10、C 4 HF
11及びC 6 F 12である。上記式に含まれる3〜6個の炭
素を有する非環状フッ化炭化水素化合物の具体例は、C
3 H 3 F 5 、C 3 H 2F 6 、C 3 HF7 、C 3 F 8 、C 4 H
3 F 7 、C 4 H 2 F 8 、C 4 HF9 、C 4 F 10、C 5 H
3 F 9 、C 5 H 2 F 10、C 5 HF11、C 5 F 1 2 、C 6 H
3 F 11、C 6 H2 F 12、C 4 HF13及びc 6 F 14である。
上記3〜6個の炭素を有するフッ化炭化水素化合物中シ
クロオクトフルオロブタン(C 4 F 8 )が好ましい。
【0017】これらの分子量のより高いフッ化炭化水素
エッチング剤ガスは、いずれも単独で又は他の上記フッ
素含有エッチング剤ガスと組み合わせてSiF 4 と共に用
いられる。
【0018】エッチングチャンバで用いられるSiF 4
スの量は、用いられる1種(又は複数種)のフッ素含有
エッチング剤ガスの全量の約10〜50容量%の範囲と
することができる。従って例えば、1種以上のフッ素含
有エッチング剤を9リットルのエッチングチャンバに約
20〜60標準立方センチメートル毎分(sccm) の流速
で流すと、SiF 4 の流速は約2(20sccmの10容量
%)〜30(60sccmの50容量%)sccmの範囲とな
る。より大きな又はより小さなエッチングチャンバを用
いる場合、流速はこれ以上又はこれ以下に各々調整され
る必要があるが、プロセスで用いられる1種以上のフッ
素含有エッチング剤ガスの全量に対するSiF4 の割合は
同じままである。
【0019】SiF 4 と1種以上のフッ素含有エッチング
ガスの混合ガスは、エッチングチャンバで単独で用いる
ことができるが、更にヘリウム又はアルゴンのような1
種以上の不活性ガスを用いて希釈してもよい。そのよう
な不活性ガスは、0〜約200sccmの速度でエッチング
チャンバに流してもよい。ある場合には、窒素又は他の
非反応性の1種又は複数種のガスもSiF 4 と1種以上の
フッ素含有エッチングガスの混合ガス(不活性ガスを含
む又は含まない)と共に用いることもできる。
【0020】SiF 4 と1種以上のフッ素含有エッチング
ガスの組み合わせ(他のガスを含む又は含まない)を用
いる本発明のプラズマエッチングプロセスは、慣用の容
量放電(平行平板)プラズマ発生機又は電磁結合プラズ
マ発生機と組み合わせて用いることができる。本発明の
エッチングプロセス中エッチングチャンバと関係する
(assoceated with )プラズマは、エッチングチャンバ
内で発生したあるいはエッチングチャンバ外部であるが
チャンバの上流にエッチングガス流として発生したプラ
ズマを含む。
【0021】更に、本発明の譲受人に譲渡される本発明
者らによる1991年6月27日に出願され、クロス- リファ
レンスがここに説明される同時係属中の米国特許出願
(出願番号第07/722,340号)に詳細に記載されるよう
に、シリコン含有表面を有する電極をエッチングチャン
バ内に設置してもよい。このシリコン含有電極は、場合
によっては高周波バイアスで維持される。エッチング中
エッチングチャンバにこのシリコン含有電極を存在させ
ると、電極の高周波バイアスがあってもなくても有利で
あることがわかった。しかしながら、高周波バイアスが
電極に供給されない場合には、ポリマーが表面に付着す
るのを妨げるために電極のシリコン含有表面を約200
〜300℃の高温(elevated temperarue )に維持する
ことが有利である。
【0022】操作の理論によって縛られるものではない
が、エッチングプロセス中シリコン含有電極の存在は、
チャンバ内の遊離フッ素ラジカル(free fluorine radi
cals)の過剰量の存在を妨げる、即ちバッファーとして
作用すると思われる。
【0023】本発明のエッチングプロセスで用いられる
圧力は、わずか1ミリトルから200ミリトルの高さま
で変動することが可能である。しかしながら、約50ト
ル未満の圧力でプラズマを始動又は維持するようなプラ
ズマ発生機が不十分なために、容量平板型プラズマ発生
機を用いると約50ミリトル未満の圧力を使用すること
が可能とは言えないことは留意される。
【0024】従って本発明のプロセスの実施において容
量放電型プラズマ発生機を用いる場合、圧力は約50〜
200ミリトルの範囲に維持されることが好ましい。
【0025】しかしながら、例えば上記したビアのよう
な酸化物層の垂直壁穴を得るためには、約50ミリトル
未満の圧力で本発明のプロセスを操作することが非常に
望ましいので、本発明のプロセスは、約1〜200ミリ
トルのより幅のある圧力範囲で、最も好ましくは約1〜
30ミリトルの圧力範囲で操作することができるプラズ
マ発生機を用いて行うことが好ましい。従って電磁結合
プラズマ発生機を本発明のプロセスの実施において用い
ることが有利である。
【0026】“電磁結合プラズマ発生機”とは、プラズ
マを発生させるために容量結合発生機よりむしろ電磁界
を用いるプラズマ発生機のあらゆる型を定義することを
意味する。そのような電磁結合プラズマ発生機は、本明
細書で“高密度”プラズマとして特徴づけられる約10
10イオン/立方センチメートルより大きいイオン密度を
有するプラズマを発生させることができ、これは本発明
のプロセスにおいて有用な好ましいプラズマ密度であ
る。
【0027】例えば、Matsuo等の米国特許第4,401,054
号、Matsuo等の米国特許第4,492,620 号及びGhanbariの
米国特許第4,778,561 号(3件の特許に対するクロス- リ
ファレンスがここに説明される) 並びにJournal of Vac
uum Science Technology B、Vol.4 、No.4、Jul/Aug 19
86、pp818-821 に発表されたMachida 等による“SiO2
Planarization Technology With Biasing and Electron
Cyclotron Resonance Plasma Deposition for Submicr
on Interconnections" の題名の論文に記載されている
電子サイクロトロン共振(ECR) 型プラズマ発生機が上記
“電磁結合プラズマ発生機" に包含される。
【0028】また例えばSteinberg 等の米国特許第4,36
8,092 号又はFlamm 等の米国特許第4,918,031 号に記載
される電磁結合らせん又は円筒共振器も上記“電磁結合
プラズマ発生機" に包含され、これらの両特許に対する
クロス- リファレンスがここに説明される。
【0029】更に、例えばBoswell の米国特許第4,810,
935 号に記載されるプラズマ発生機のようなヘリコン
(helicon )拡散共振器も上記“電磁結合プラズマ発生
機" に包含され、この特許に対するクロス- リファレン
スもここに説明される。
【0030】また、更にOgleの米国特許第4,948,458 号
には、変成器結合プラズマ発生機を含む電磁結合プラズ
マ発生機のあらゆる種類が記載されており、この特許に
対するクロス- リファレンスもここに説明される。
【0031】プラズマのパワーレベル(power level )
は、約500ワット〜5キロワット(kw)で変動すること
ができ、プラズマ発生機の個々の種類、チャンバの寸
法、所望のエッチング速度等に左右される。例えばEC
R型電磁結合プラズマ発生機を約6リットルのエッチン
グチャンバと毎分約5000オングストロームの所望の
エッチング速度と共に用いると、電力は典型的には約2
〜3kwの範囲である。2リットルのエッチングチャンバ
及び毎分約5000オングストロームの所望のエッチン
グ速度と共に用いられる誘導形電磁結合プラズマ発生機
の場合、電力は典型的には約1〜2kwの範囲である。高
密度プラズマを生じさせる場合、パワー密度(power de
nsity )即ちプラズマ発生チャンバの容量に関するパワ
ーレベルは、4リットルのプラズマ発生チャンバ中約1
000ワットの電力レベルに等価とすることが好まし
い。
【0032】更に本発明のプロセスの利点は、四フッ化
シリコン(SiF 4 ) の使用によって示されるシリコンに
対する高い選択性のために、ポリマー生成の少ないSiF
4 ガスと共に1 種又は複数種の“炭素の少ない(leaner
)" フッ素含有エッチングガスが使用されるので、よ
り速いエッチング速度が可能であることである。ポリマ
ー生成の少ない“炭素の少ない" フッ素含有エッチング
ガスは、NF3 又はSF6 のような炭素を含まないフッ素含
有エッチングガス又はフッ素対炭素比が少なくとも3:
1、例えばCHF 3 、好ましくは少なくとも4:1、例え
ばCF4 である炭素及びフッ素含有ガスを意味する。
【0033】以下の実施例により本発明を更に具体的に
説明するが、この実施例は本発明を何ら限定するもので
はない。
【0034】
【実施例】更に本発明の実施を具体的に説明するため
に、酸化物層をその上に有する6インチ径のシリコンウ
ェーハ及び酸化物層の上に生成されたホトレジストマス
クパターンを、約10ミリトルの圧力で維持した9リッ
トルのプラズマエッチングチャンバ内に設置した。SiF
4 12sccm及びCF4 30sccmの混合ガスをチャンバに流
し、プラズマは電磁結合プラズマ発生機を用いて約25
00ワットの電力レベルで点火し維持した。
【0035】酸化物エッチングを約60秒間行い、プラ
ズマが消えた後、ガス流を止め、エッチングされたウェ
ーハをエッチングチャンバから取り出した。エッチング
された酸化物層をSEMを用いて調べたところ、酸化物
層の表面に関して平均直径約0.35ミクロンと垂直壁
を有するコンタクトホールが酸化物層に形成されている
ことが見られた。
【0036】
【発明の効果】従って本発明のプロセスは、酸化物の改
良されたプラズマエッチングプロセスを提供するもので
あり、ここで四フッ化シリコンと1種以上のフッ素含有
エッチングガスの組み合わせの使用は、シリコンに対す
る選択性の高いエッチングシステムを与える。この高い
選択性のために炭素の少ないフッ素含有エッチングガ
ス、例えばフッ素に対する炭素比の低いガスを必要に応
じて使用することができ、これはポリマー生成が少ない
のでより速いエッチング速度を与える。このエッチング
混合ガスを使用するために、プロセスにおいて容量放電
又は電磁結合型プラズマ発生機も使用可能である。この
プロセスは、約1〜200ミリトルの範囲の圧力で行う
ことができる。このプロセスは、電磁結合プラズマ発生
機を用いて、好ましくは約1〜30ミリトルの範囲の低
い圧力、典型的には約10ミリトルで行うことがで
き、、あるいは容量放電型プラズマ発生機を用いて、好
ましくは約50〜200ミリトルの高い圧力、典型的に
は約100ミリトルで行うことができる。電磁結合プラ
ズマ発生機を使用するために、プロセスは約1〜30ミ
リトルの低い圧力で用いることができ、またエッチング
される酸化物層に垂直の側壁穴を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロセスの一態様を示すフローシート
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフリー マークス アメリカ合衆国, カリフォルニア州 95129, サン ノゼ, シエロ ヴィ スタ ウエイ 4730 (72)発明者 ジェリー ユーエン クイ ウォング アメリカ合衆国, カリフォルニア州 94539, フレモント, クーガー サ ークル 44994 (72)発明者 ディビッド ダブリュー. グロエシェ ル アメリカ合衆国, カリフォルニア州 94022, ロス アルトス ヒルズ, ヴィア ヴェンタナ 27985 (72)発明者 ピーター アール. ケスウィック アメリカ合衆国, カリフォルニア州 94560, ニューアーク, ジョークィ ン ムリエタ アヴェニュー 6371−A (72)発明者 チャン ロン ヤング アメリカ合衆国, カリフォルニア州 95032, ロス ガトス, レロイ ア ヴェニュー 16788 (56)参考文献 特開 昭62−142326(JP,A) 特開 昭55−154582(JP,A) 特開 昭61−184823(JP,A) 特開 昭64−57600(JP,A) 特開 昭55−154581(JP,A) 特開 平3−12922(JP,A)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体ウェーハ上の集積回路構造のシリコ
    ン含有表面上の酸化物をエッチングするためのプラズマ
    エッチングプロセスであって、約1〜30ミリトルの間
    の圧力で該ウェーハを含むエッチングチャンバに関係し
    たプラズマを維持しながら、四フッ化シリコンと1種以
    上のフッ素含有エッチングガスの混合物であって、実質
    的に水素ないし酸素ガスを含有しない混合物を該エッチ
    ングチャンバに流すことを特徴とするプラズマエッチン
    グプロセス。
  2. 【請求項2】 前記エッチングチャンバに流す混合ガス
    の前記1種以上のフッ素含有エッチングガスに対する前
    記四フッ化シリコンガスの割合が、該1種以上のフッ素
    含有エッチングガス容量の約10〜50容量%の四フッ
    化シリコンの範囲である請求項1記載のプロセス。
  3. 【請求項3】 前記エッチングチャンバに流す前記1種
    以上のフッ素含有エッチングガスの流れが、9リットル
    のエッチングチャンバへの流れと等価であって約20〜
    60sccmの範囲であり、該エッチングチャンバへの
    前記四フッ化シリコンの流れが、9リットルのエッチン
    グチャンバへの流れと等価であって約2〜30sccm
    の範囲である請求項2記載のプロセス。
  4. 【請求項4】 前記1種以上のフッ素含有エッチングガ
    スがCF4、CHF3、CH22、CH3F、C26、N
    3、SF6及びその混合ガスからなる群から選択される
    請求項3記載のプロセス。
  5. 【請求項5】 前記1種以上のフッ素含有ガスが式Cx
    HyFz(ここでXは3〜6であり、yは0〜3であ
    り、zは該フッ化炭化水素が環状である場合2x−yで
    あり、該フッ化炭化水素が非環状である場合2x−y+
    2である)を有する3〜6個の炭素を有する1種以上の
    フッ化炭化水素を含む請求項3記載のプロセス。
  6. 【請求項6】 前記プラズマのパワーレベルが約500
    W〜5kWの範囲である請求項1記載のプロセス。
  7. 【請求項7】 半導体ウェーハ上の集積回路構造のシリ
    コン表面上の酸化物をエッチングするためのプラズマエ
    ッチングプロセスであって、 a)前記ウェーハを含むエッチングチャンバを約1〜3
    0ミリトルの間の圧力で維持し、 b)四フッ化シリコンと1種以上のフッ素含有エッチン
    グガスの混合ガスを、該1種以上のフッ素含有エッチン
    グガス容量の約10〜50容量%の四フッ化シリコンの
    割合で前記エッチングチャンバに流し、 c)該エッチングチャンバと関係したプラズマを約50
    0W〜5kWの範囲のパワーレベルで維持することを特
    徴とするプラズマエッチングプロセス。
  8. 【請求項8】 エッチングチャンバと関係したプラズマ
    が電磁結合プラズマ発生機によって発生される請求項7
    記載のプロセス。
  9. 【請求項9】 前記1種以上のフッ素含有エッチングガ
    スがCF4、CHF3、CH22、CH3F、C26、N
    3、SF6及びその混合ガスからなる群から選択される
    請求項7記載のプロセス。
  10. 【請求項10】 前記1種以上のフッ素含有ガスが式C
    xHyFz(ここでXは3〜6であり、yは0〜3であ
    り、zは該フッ化炭化水素が環状である場合2x−yで
    あり、該フッ化炭化水素が非環状である場合2x−y+
    2である)を有する3〜6個の炭素を有する1種以上の
    フッ化炭化水素を含む請求項7記載のプロセス。
  11. 【請求項11】 1種以上の不活性ガスが前記プロセス
    中前記エッチングチャンバに流される請求項7に記載の
    プロセス。
  12. 【請求項12】 半導体ウェーハ上の集積回路構造のシ
    リコン表面上の酸化物をエッチングするためのプラズマ
    エッチングプロセスであって、 a)前記ウェーハを含むエッチングチャンバを約1〜3
    0ミリトルの圧力で維持し、 b)四フッ化シリコンと1種以上のフッ素含有エッチン
    グガスの混合ガスを該1種以上のフッ素含有エッチング
    ガス容量の約10〜50容量%の四フッ化シリコンの割
    合で前記エッチングチャンバに流し、 c)該エッチングチャンバと関係したプラズマを、約5
    00W〜5kWの範囲のパワーレベルに維持された電磁
    結合プラズマ発生機を用いて発生させることを特徴とす
    るプラズマエッチングプロセス。
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