JP2996996B2 - 光硬化可能な組成物 - Google Patents

光硬化可能な組成物

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JP2996996B2 JP2002394A JP239490A JP2996996B2 JP 2996996 B2 JP2996996 B2 JP 2996996B2 JP 2002394 A JP2002394 A JP 2002394A JP 239490 A JP239490 A JP 239490A JP 2996996 B2 JP2996996 B2 JP 2996996B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、画像を作製するのに使用される光硬化可能
な組成物に関する。さらに詳細には本発明の組成物は、
該光硬化可能な組成物に対し、反転現象(reversal phe
nomenon)によって引き起こされる短時間スケールの相
反則不軌(reciprocity failure)を起こしにくくする
ための、イミン部分を有する5員芳香族化合物類を含
む。
(従来の技術) マイクロカプセル封入された化学線感受性の組成物を
使用した感光性画像システムは、共通の形でミード・コ
ーポレーションに譲渡された米国特許第4,399,209号及
び第4,416,966号明細書並びに米国特許第4,771,530及び
第4,771,541号明細書(これらもミード・コーポーショ
ンに譲渡)の主題である。これらの画像システムは、感
光性組成物を内部相に含有したマイクロカプセルの層を
有する画像用シートに、画像を形成するような形で化学
線を照射する、という点を特徴とする。代表的な実施態
様においては、感光性組成物は、ポリエチレン性不飽和
化合物及び光開始剤を含んだ光重合可能な組成物であ
り、発色前駆体と共にカプセル封入されている。ラジカ
ル付加重合によってポリエチレン性不飽和化合物の重合
を開始させることのできるラジカルを生成する光開始剤
の作用により、画像を形成するような形での照射によっ
てマイクロカプセルの内部相が硬化する。照射の後、画
像用シートを一対の圧力ロール間に通すことによって、
画像用シートに均一な破裂力を加える。
米国特許第4,399,209号明細書は、画像用シートに破
裂力を加える前に、画像用シートを現像剤シートと組み
合わせるような転写システムを開示している。現像剤シ
ートと接触した状態で圧力ロールを通過すると、マイク
ロカプセルが破裂し、画像を形成するような形で内部相
が放出され、色形成剤が現像剤シートへと移行し、そこ
で乾燥状態の現像剤と反応して有色画像が形成される。
該画像システムは、単色画像又は多色フルカラー画像を
再生するよう設計することができる。
米国特許第4,440,846号明細書は、画像形成剤と現像
剤物質が同じ支持体上に設けられているような、いわゆ
る“自蔵式”画像システムを開示している。米国特許第
4,440,846号明細書によるシステムにおいては、画像形
成剤が層状の圧力破裂可能なカプセル中にカプセル封入
され、カプセルが照射を受け、そして破裂して画像形成
剤が現像剤と接触・反応して支持体上に画像が形成され
る。
反転(reversal)として知られている現象(ある種の
感光性組成物に対して短時間スケールの相反則不軌を引
き起こす)が起こるために、これらの組成物を含有した
画像システムの使用は、長い間にわたって低照度の化学
線源に限定されている。高速コピーに有用な高照度の光
源(例えばレーザー)は、有効に使用されてはいない。
なぜなら、光硬化可能な組成物は、照射照度に比例して
重合しないからである。
0.1秒以下の時間スケールでは、種々のタイプの感光
性材料に対して、2つのタイプの相反則不軌が起こるこ
とが観察されている。殆どのシステムに対し、第1のタ
イプの相反欠陥は約0.001秒付近で起こり、その結果感
度が徐々に低下して約1マイクロセカンドになる。1秒
の場合に比較して、1マイクロセコンドでのトータルの
低下は、殆どのシステムに対し約10倍であると予測され
ている。
このタイプの相反則不軌によってマイクロセコンドレ
ベル以下のさらなる低下が起こるかどうかについては知
られていない。相反則不軌に対する機械的作用上の原因
は、高濃度のラジカルによる化学的非効率さにあると考
えられている。ラジカルは、それらに期待されている化
学作用を果たすよりむしろ相互に反応してしまう。
短時間スケールにおける第2のタイプの相反則不軌が
数種の感光性材料において認められている。このタイプ
の相反則不軌が生じると、かなりひどい場合が多く、感
度に瞬時にして約10倍低下する。この大きな低下は、秒
からマイクロセコンドの範囲にわたって種々のシステム
において生じることが観察されている。本発明は、この
ようなタイプの相反則不軌によって引き起こされる恐れ
のある反転を減ずることを目的としている。
写真材料を扱う科学者の多くは“H & D"(DlogH)曲
線に精通している。H & D曲線は、写真材料が光に反応
する様式を特徴付けて示している曲線である。H & D曲
線の例を第1図に示す。システムが“良好に挙動する”
場合、エネルギーすなわち照射エネルギーと画像密度と
の間にある関係があり、これによって照射装置のエネル
ギー要件が規定される。この領域は、第1図のAによっ
て表わされている。他の部分(第1図のB)において
は、画像システムは良好に挙動せず、照射エネルギーの
増大と画像密度とが逆比例する。Bによって示されてい
る領域が“反転領域(reversal region)”であり、第
2のタイプの欠陥(すなわち短時間スケールの相反則不
軌)を表わしている。
H & D曲線の良好に挙動している領域においては、あ
る感光性材料に関して重合度は本質的に照射エネルギー
の関数である。照射エネルギーは、化学線源の照度と照
射時間との積として定量的に表わすことができる。従っ
て、これら2つの変数を適当に操作して所望の照射エネ
ルギーを得ることができる。理論的には、照度と時間と
を操作することによって所望の照射エネルギーが得られ
る限り、予め定めた程度の重合を起こすことができるは
ずである。
短時間スケールの相反則不軌が起こる領域において
は、重合速度は、光硬化可能な組成物が充分に重合しな
いような速度にまで低下する。あるレベルの照射エネル
ギーでは対応する重合度が得られない。光硬化可能な組
成物がマイクロカプセル封入されて前記の画像システム
に使用される場合、該システムは反転領域においてはD
minに達することができない。
反転現象は、感光性材料を含有したシステムの間で広
範囲に変化する。あるシステムの場合、現在の技術では
実際上得られないような化学線照度と照射時間に感光性
組成物をさらすときにのみ反転が起こることがある。こ
れらのシステムでは、短時間スケールの相反則不軌は大
きな問題とはならない。しかしながら他のシステムに対
しては、短時間スケールの相反則不軌は、画像の生成を
可能にするために解決しなければならない問題となるこ
とがある。該問題は、高照度の化学線にさらされるシス
テムにおいては特にはっきりと現れる。
特定の理論付けを行うつもりはないけれども、短時間
スケールの相反則不軌は、使用するモノマー及び光開始
剤の種類と濃度の関数である、と考えられる。短時間ス
ケールの相反則不軌が相当程度起こるようなシステムに
おいては、モノマーが重合する機会をもつ前にマイクロ
カプセル中において光開始剤が減少する結果、あるいは
マイクロカプセル中において重合防止剤又はラジカルス
カベンジャーが生成することによって、停止反応が生長
反応より速く起こる、と仮定される。さらに、いったん
感光性材料が“反転”の結果相反則不軌を生じると、こ
の反転の影響はもはや修正することができない。
ある種の感光性材料の場合、反転を生じる恐れがある
ために、高照度の短時間スケールの照射を使用したシス
テムを開発することは、不可能ではないが困難である。
文書を複写するために前述のような光重合可能なシステ
ムを使用する場合、より高速でのコピーの作成を可能に
するためには照射時間を最小限に抑えることが望まし
い。短時間スケールの相反則不軌が相当程度認められる
ようなシステムでは、画像を形成させるためには、低照
度の化学線源が、従ってより長い照射時間が必要とな
る。従ってこのようなシステムにおいては、1分当たり
に得られるコピーの数が制限される。
さらに、単色スペクトルの特性があること及び(例え
ばコンピュータ制御によって)容易に制御可能であるこ
とから、感光性画像システムのための光源としてレーザ
ーのような高照度化学線源を利用することが従来より要
望されている。レーザーは高照度を有するため、ある種
の感光性材料に対しては反転現象による短時間スケール
の相反則不軌を生じさせるので、レーザーの使用はいく
つかの感光性システムに限定されている。
照射を受けたときの感光性組成物の反転の起こし易さ
を改良するために多くの検討がなされてきた。例えば、
1988年10月10日付け提出の米国特許出願第255,907号明
細書では、光硬化可能な組成物にある高粘度物質を加え
ることによって短時間スケールの相反則不軌を起こしに
くくしている。粘度添加剤の例としては、ジペンタエリ
スリトールヒドロキシペンタアクリレートのような反応
性モノマー、又はワックスのような非反応性物質があ
る。これらの物質は、ある程度は反転を起こしにくくす
るよう作用するが、一方いくつかの欠点を与えてしま
う。第一に、光硬化可能な組成物の製造を可能にするた
めに高粘度添加剤の量は制限しなければならない。光硬
化可能な組成物中に存在する添加剤の量を制限すると、
反転は起こりにくくなるが、完全に起こらなくなるわけ
ではない。さらに、粘度変性剤を含有した光硬化可能な
組成物は、その性能上、高温(通常は30〜35℃)での使
用に限定される。最後に、粘度添加剤組成物を使用する
と、長期間にわたってH & D曲線のトウ部分におけるフ
ィルム速度が低下する傾向があり、従って長期間保存さ
れた組成物によって形成される画像の品質が低下するこ
とになる。
米国特許第4,290,870号明細書〔フジ・フォト(Fuji
Photo)に譲渡〕は、光重合可能な組成物を開示してい
る。該組成物は、5−イソオキサゾロン(5−isoxazol
one)と共開始剤物質との組合わせ物を含有した光開始
剤及び付加重合可能なエチレン性不飽和化合物を含んで
いる。
従って当業界では、反転を起こしにくく、ハイコント
ラスト画像を生成することができ、広い温度範囲にわた
って機能を果たすことができて、且つ長い保存寿命を有
するような光硬化可能な組成物が求められている。
“反転時間”とは、ある与えられた照射エネルギー
(E)〔このときE=照度(I)×時間(t)である〕
に関する照射時間を表わし、この時間未満では感光性材
料がDminに達することができない。ある与えられた照射
エネルギー(I X t)に対し、反転時間より長い照射時
間であればDminに達する。すなわち感光性材料は相反則
に従い、反転を起こすことはない(照射時間はそれほど
長くはならないので、長時間スケールの相反則不軌とし
て知られている他の機械的作用上の現象が生じる、と発
明者らは考えている。「“マイクロカプセル封入された
アクリレート画像プロセスにおける酸化反応速度論及び
相反則挙動",アーニー(Arney),J.Imaging Science31:
27−30(1987)」を参照)。反転時間未満の照射時間に
関して照度が増大すると、画像密度がそれに比例して増
大する。
本発明によれば、短時間スケールの大幅な相反則不軌
を起こしにくい光硬化可能な組成物が開示される。本発
明の組成物は、組成物の反転時間を短縮できるように、
そしてこれによって高照度且つ短時間の照射が使用でき
るように、イミン部分を含有した5員芳香族化合物類を
添加剤として含むことを特徴とする。完全には解明され
ていないけれども、前記芳香族添加剤が存在すると、組
成物の反転時間を短縮するよう内部相の化学的特性が変
化する。
本発明の目的に関して、組成物が反転を受けやすい傾
向は、その反転時間として表わされる。重合に必要な照
射エネルギーがある所定の値であって、化学線源の照度
が一定であると仮定すると、化学線源に対する感光性組
成物の照射時間は、照射エネルギーを化学線源の照度で
除することによって簡単に求めることができる。照射時
間が反転時間より長い場合、感光性組成物は相反則に従
い、反転を起こさない。照射時間が反転時間より短い場
合、感光性組成物は反転現象を生じ、相反則に従わな
い。本発明においては反転時間が短縮され、従って高照
度且つ短時間スケールの化学線源(例えば市販のレーザ
ー)が使用できるようになる。コピーを作成するのに前
記の感光性組成物を使用すれば、1分当たり作成できる
コピー枚数はより多くなる。ある物質に対する反転時間
は、イミン部分を含有した5員芳香族化合物類を該物質
に加えることによって短縮することができる、というこ
とを発明者らは見出した。
内部相における芳香族添加剤の存在と反転時間との間
の関係について、以下の仮定的な例で説明する。ある物
質の重合に必要とされる理論的照射エネルギーが2000エ
ルグ/cm2であって、選定された化学線源が1000エルグ/s
ec.cm2の照度のエネルギーを供給すると仮定すると、重
合を行わせるためには、該化学線源は2秒間活性化しな
ければならない。該仮定物質に対する反転時間が4秒で
ある場合、反転時間が照射時間より長くなると反転現象
が起こり、該組成物は重合しないか又は予測される速度
よりはるかに遅い速度で重合する。本発明によれば、反
転時間を短縮するために、イミン部分を含有した5員芳
香族化合物類が内部相に加えられる。前記の仮定的組成
物が、同じ化学線源を使用したときに1秒という反転時
間を有する場合、この変性された物質は重合を起こすこ
とができる。該芳香族添加剤が反転時間を短くする理由
については未だ充分には解明されていない。しかしなが
ら、該芳香族添加剤が存在すると、組成物が短時間スケ
ールの相反則不軌を示す恐れが少なくなるのは明らかで
ある。
ある実施態様によれば、本発明の組成物は、 (a) 付加重合可能な又は架橋可能な物質; (b) 前記の重合可能な又は架橋可能な物質の重合又
は架橋を開始させることのできる光開始剤組成物;及び (c) 一般式(I) (式中、Qは であり;Xは置換されていないN,又はアルキル基もしくは
アリール基で置換されたNであり;R1はH,アルキル基,
アリール基,アルコキシ基,ベンゾイル基,アリールオ
キシ基,アシル基,又はモノ置換アミノ基であり;そし
てR2はH,アルキル基,又はアリール基である)で表わさ
れる化合物; を含む。
該芳香族添加剤がピラゾロン化合物であるとき、反転
制御に関して特に良好な結果が得られる。光硬化可能な
組成物はマイクロカプセルの内部相中に保持されるの
が、また該マイクロカプセルは画像形成剤を共に含んで
いるのが好ましい。
他の実施態様においては、本発明は、光硬化可能な物
質(前記にて規定した通り)を含有した被膜を表面に有
する支持体を含んだ感光性材料に関する。さらに、光硬
化可能な物質は感光性マイクロカプセルの層として被覆
するのが好ましい。
さらに他の態様によれば、本発明の組成物は、 (a) 付加重合可能な又は架橋可能な物質; (b) イオン染料−反応性対イオン化合物を含んだ、
前記の付加重合可能な又は架橋可能な物質の重合又は架
橋を開始させることのできる光開始剤組成物;及び (c)一般式(I) (式中、Qは であり;Xは置換されていないN,又はアルキル基もしくは
アリール基で置換されたNであり;R1はH,アルキル基,
アリール基,アルコキシ基,ベンゾイル基,アリールオ
キシ基,アシル基,又はモノ置換アミノ基であり;そし
てR2はH,アルキル基,又はアリール基である)で表わさ
れる化合物; を含む光硬化可能な組成物に関する。本組成物は、感光
性マイクロカプセルの内部相中に保持されるのが好まし
い。
さらに他の実施態様においては、本発明は画像を作製
する方法に関する。本方法は、 (a) 上記したような感光性マイクロカプセル供給す
る工程; (b) 前記感光性マイクロカプセルの反転時間より長
い時間にわたって、画像を形成するような形で感光性マ
イクロカプセルに化学線を照射する工程; (c) 受像用シートを供給する工程;及び (d) 前記マイクロカプセルに均一な破裂力を加え、
前記画像形成剤を受像用シートに移行させて画像を形成
させる工程; の各工程を含む。画像形成剤が、画像を形成させるのに
現像剤物質の存在を必要とするような無色の色形成剤で
ある場合、受像用シートには、このような現像剤物質が
供給される。受像用シートは、転写システムを形成する
ためにマイクロカプセルから離して配置してもよいし、
あるいは自蔵式システムを形成するためにマイクロカプ
セルを含有してもよい。
従って本発明の目的は、短縮された反転時間を有する
感光性組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、ハイコントラスト画像を生成す
ることのできる感光性組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、より高速でフォトコピー
を作成することのできる写真複写システムを提供するこ
とにある。
本発明のさらに他の目的は、高照度の化学線源(例え
ばレーザー)が使用できるような画像作製法を提供する
ことにある。
これらの目的及び他の目的は、以下に記載の好ましい
実施態様の詳細な説明を参照すれば、当技術者には容易
に明らかとなろう。
好ましい実施態様について説明する上で、明確さを期
するためにある特定の用語を使用する。このような用語
は、説明に挙げた実施態様だけでなく、同じ結果を得る
のに実質的に同じ方法で実質的に同じ機能を果たす全て
の技術的等価物も包含するのは言うまでもない。
本発明は、光硬化可能な組成物をマイクロカプセルの
形で含むのが好ましい。マイクロカプセルは、内部相中
に光開始剤を含む。光重合可能な物質及び光架橋可能な
物質等の光硬化可能な組成物は、化学線に照射される
と、粘度が増大するか又は固化する。さらに、光硬化可
能な組成物中には、イミン部分を有する5員芳香族添加
剤(本添加剤はマイクロカプセルの反転時間を短くする
よう作用する)が含まれる。
種々の化学線硬化可能な物質、光開始剤、芳香族添加
剤、及び画像形成剤を、本発明の写真材料と組み合わせ
て使用することができる。
エチレン性不飽和有機化合物は有用な化学線硬化可能
な物質である。これらの化合物は、1分子当たり少なく
とも1つの末端エチレン基を有する。一般には、これら
の化合物は液体である。1分子当たり2つ以上の末端エ
チレン基を有するポリエチレン性不飽和化合物が好まし
い。好ましいサブグループの例としては、多価アルコー
ルのエチレン性不飽和酸エステル〔例えば、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート(TMPTA)及びジペンタ
エリスリトールヒドロキシペンタアクリレート(DPHP
A)等〕がある。
他の適切な化学線感受性の組成物は、ペンタエリスリ
トールとアクリル酸又はアクリル酸エステルとの部分反
応により得られるアクリレートプレポリマーである。こ
れらのポリマーをベースとした、約2〜3のアクリレー
ト官能価を有する感光性組成物は、イリノイ州メルロー
ズパークのリチャードソン・カンパニーから二成分シス
テム(例えば、RL−1482とRL−1483)の形で市販されて
いる。RL−1482が4.4部及びRL−1483が1部の比で混合
されて化学線硬化可能な透明ワニスが形成される。
化学線感受性の組成物として有用な他のグループの物
質としては、多価アルコールのイソシアネート変性アク
リル酸エステル、イソシアネート変性メタクリル酸エス
テル、及びイソシアネート変性イタコン酸エステル等が
ある〔カーリック(Carlick)らによる米国特許第3,78
3,151;3,759,809;及び3,825,479号各明細書に開示〕。
これらのイソシアネート変性エステル、反応性希釈剤
(例えばテトラエチレングリコールジアクリレート)、
及び光開始剤(例えば塩素化樹脂、塩素化パラフィン、
及びアミン光開始相乗剤等)を含んだ化学線硬化可能な
組成物が、ニュージャージー州カールスタットのサン・
ケミカル・コーポレーション(Sun Chemical Corp.)か
らサン・キュアー・レジン(Sun Cure resins)の商品
名にてオーバープリントワニス(over print varnishe
s)として市販されている。
数種の化学線硬化可能なインキの化学線感受性成分
も、本発明の使用に適している。このタイプの物質の例
としては、ペンタエリスリトールアクリレートとハロゲ
ン化芳香族化合物光開始剤、ハロゲン化脂環式化合物光
開始剤、又はハロゲン化脂肪族化合物光開始剤との混合
物がある(ベッセミアー(Bessemir)らによる米国特許
第3,661,614号明細書に開示)。
光開始剤は、化学線を吸収して、重合可能な又は架橋
可能な化合物のラジカル重合を開始させることのできる
ラジカルを生成することができる。本発明に使用するた
めの好ましい光開始剤系としては、米国特許第4,771,53
0号及び4,771,541号明細書に記載のイオン染料−反応性
対イオン化合物がある。好ましい種類のイオン染料−対
イオン化合物はカチオン染料ボレートであり、さらに好
ましいのはシアニン染料ボレートである。通常ボレート
は、トリフェニルアルキルボレート(例えばトリフェニ
ルブチルボレート)である。ローズベンガルヨードニウ
ム錯体やローズベンガルピリリウム錯体等の他の染料錯
体も使用することができる。
本発明に有用であると思われる他の光開始剤の例とし
ては、ジアリールケトン誘導体、キノン、ベンゾインア
ルキルエーテル、アルコキシフェニルケトン、0−アシ
ル化オキシミノケトン、多環式キノン、フェナントレン
キノン、ナフトキノン、ジイソプロピルフェナントレン
キノン、ベンゾフェノン類と置換ベンゾフェノン類、キ
サントン、チオキサントン、ハロゲン化化合物(例え
ば、クロロスルホニル及びクロロメチル多核芳香族化合
物、クロロスルホニル及びクロロメチル複素環式化合
物、クロロスルホニル及びクロロメチルベンゾフェノン
等)、フルオレノン、ハロアルカン、並びにヘキサアリ
ールビイミダゾール(2,4,5−トリフェニルイミダゾー
ルのダイマー)等がある。多くの場合、光開始剤を組み
合わせて使用するのが有利である。
5員芳香族化合物の反転防止添加剤は、好ましくは式
(I) (式中、Qは であり;XはS,置換されていないN,又はアルキル基もしく
はアリール基で置換されたNであり;R1はH,アルキル
基,アリール基,アルコキシ基,ベンゾイル基,アリー
ルオキシ基,アシル基,又はモノ置換アミノ基であり;
そしてR2はH,アルキル基,又はアリール基である)で表
わされる化合物である。さらに、光開始剤がイオン染料
−反応性対イオン化合物を含む場合、Xは酸素原子であ
ってもよい。式(I)に従った化合物の例が、米国特許
第4,609,620号明細書に説明されている。ピラゾロン
は、当業界においては、ハロゲン化銀写真システムのた
めのカラーカップリング剤として知られている。カラー
カップラーとして有用な他のピラゾロンも本発明に対し
て有用であると思われる。
式(I)の好ましい化合物はピラゾロン化合物であ
る。これらの化合物の例としては、4−ベンゾイル−3
−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン、
3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン、ピクロロ
ン酸(picrolonic acid)、1−(2,4,6−トリクロロフ
ェニル)−3−(p−ニトロアニリノ)−2−ピラゾリ
ン−5−オン、1,5−ジメチル−2−フェニル−3−ピ
ラゾロン、4−アミノアンチピリン(4−aminoantipyr
ine)、及び3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリ
ン−5−オン等がある。上記した化合物のうちでは、4
−ベンゾイル−3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン(BMPP)が特に有効な添加剤であること
が判明している。
式(I)の添加剤の使用量は、光硬化可能な組成物10
0部当たり約0.01〜約1.1部である。
光硬化可能な組成物の皮膜形成速度を改良するため
に、自動酸化剤及び/又は他の添加剤を光硬化可能な組
成物中に配合するのが好ましい。自動酸化剤は、ラジカ
ル連鎖反応プロセスにおいて酸素を消費することのでき
る化合物である。
有用な自動酸化剤の例としてはN,N−ジアルキルアニ
リン類がある。特に好ましいN,N−ジアルキルアニリン
類は、オルト位がアルキル基で置換されたものであっ
て、例えば2,6−ジイソプロピル−N,N−ジメチルアニリ
ン、2,6−ジエチル−N,N−ジメチルアニリン、N,N,2,4,
6−ペンタメチルアニリン、及びp−t−ブチル−N,N−
ジメチルアニリン等がある。
さらに、光硬化可能な組成物の感光特性(例えば皮膜
形成速度)を改良するために、ある追加物質を使用する
のが望ましい。これらの化合物の例としては、アシルチ
オヒドロキサメート、2−メルカプト−ベンゾチアゾー
ル、6−エトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール、
2−メルカプトベンゾオキサゾール、フェニルメルカプ
トテトラゾール、及びヘプチルメルカプトトリアゾール
等のチオール類がある。上記チオール化合物のジスルフ
ィドも有用な添加剤である。
自動酸化剤及び/又は添加剤化合物は、光硬化可能な
組成物の約0.1〜10重量%の濃度にて使用するのが好ま
しい。
種々の画像形成剤を光硬化可能な組成物中に組み込む
こともできる。例えば、無カーボン紙技術において従来
から使用されているタイプの色現像剤と色形成剤との相
互作用によって、画像を形成することができる。さら
に、キレート化剤と金属塩との色形成相互作用によっ
て、又はある特定の酸化−還元反応対(これらの多くは
感圧無カーボン紙用として検討されている)の反応によ
って、画像を形成することができる。またこれとは別
に、油溶性染料を使用して、普通紙又は処理紙に転写す
ることによって画像を形成することもできる。内部相自
体に画像形成能をもたせることもできる。例えば、ゼロ
グラフィーによる記録プロセスに使用されるトナーの多
くが、照射及び現像される画像用シートの画像エリアに
選択的に付着する、ことが知られている。
米国特許第4,399,209号明細書に説明されているよう
に、画像形成剤は、マイクロカプセルと同じ層又は異な
る層において、マイクロカプセルの内側に、マイクロカ
プセル壁体中に、又はマイクロカプセルの外側に組み込
むことができる。後者の場合においては、画像形成剤が
マイクロカプセルから放出されると、内部相が画像形成
剤を吸収し(例えば溶解によって)、これを現像剤シー
ト又は現像剤シートに結合した受像用シートに移送す
る。
上記の実施態様に有用な代表的な発色前駆体として
は、無色の電子供与性タイプの化合物がある。このよう
な色形成剤の代表的な例としては、トリアリールメタン
化合物、ビフェニルメタン化合物、キサンテン化合物、
フルオラン類、チアジン化合物、及びスピロピラン化合
物等のような、ラクトン構造、ラクタム構造、スルホン
構造、スピロピラン構造、エステル構造、又はアミド構
造を部分的骨格において有する実質的に無色の化合物が
ある。本発明においては、クリスタル・バイオレット・
ラクトン、コピケム(Copikem)X,IV,及びVI〔ヒルトン
−デイビス・ケミカル(Hilton−Davis Chemical)Co.
の製品〕、並びにリアクト・イエロー(Reakt Yellow)
(BASFの製品)が、単独又は併用の形で発色前駆体とし
て使用される(これらはシアン色形成剤、マゼンタ色形
成剤、及びイエロー色形成剤として市販されている)。
本発明における内部相をカプセル封入するのに使用さ
れるマイクロカプセル壁体は、コアセルベーション(co
acervation)、界面重合、オイル中における1種以上の
モノマーの重合等も含めた公知のカプセル封入技術を使
用して作製することができる。適切な壁体形成物質の代
表的な例としては:アラビアゴム、ポリビニルアルコー
ル、及びカルボキシメチルセルロースも含めたゼラチン
タイプの物質のような親水性壁体形成物質〔グリーン
(Green)らによる米国特許第2,730,456及び2,800,457
号各明細書を参照〕;レゾルシン−ホルムアルデヒド壁
体形成物質〔ハート(Hart)らによる米国特許第3,755,
190号明細書を参照〕;イソシアネート壁体形成物質
〔バシリアデス(Vassiliades)による米国特許第3,91
4,511号明細書を参照〕;イソシアネート−ポリオール
壁体形成物質〔キリタニ(Kiritani)らによる米国特許
第3,796,669号明細書を参照〕;ユリア−ホルムアルデ
ヒド壁体形成物質、特に、レゾルシンを加えることによ
って親油性を増大させたユリア−レゾルシン−ホルムア
ルデヒド壁体形成物質〔フォリス(Foris)らによる米
国特許第4,001,140;4,087,376;及び4,089,802号各明細
書を参照〕;並びにメラミン−ホルムアルデヒド樹脂及
びヒドロキシプロピルセルロース〔共通の形で譲渡され
た、シャックル(Shackle)による米国特許第4,025,455
号明細書を参照〕等がある。1987年12月3日付け提出の
米国特許出願第128,292号に記載されているように、メ
ラミン−ホルムアルデヒドカプセルが特に好ましい。
本発明に使用されるマイクロカプセルの平均サイズ
は、通常は約1〜25ミクロンである。マイクロカプセル
を含有した画像用シートを得るために、マイクロカプセ
ルが支持体上に塗布される。本発明に従い画像用シート
に対して最もよく使用される支持体は透明フィルム又は
紙である。支持体として使用される紙は、市販のインパ
クト・ロー・ストック(impact raw stock)、又はキャ
ストコーティング紙もしくはクロムロール紙のような特
殊グレードの紙である。直径が約1〜5ミクロンのマイ
クロカプセルを使用する場合は、後者の2種の紙が好ま
しい。なぜなら、これらの紙の表面は平滑であり、従っ
てマイクロカプセルはストックファイバー(stock fibe
r)中に簡単には埋め込まれないからである。本発明に
おいては、ポリエチレンテレフタレートのような透明支
持体や半透明の支持体も使用することができる。マイク
ロカプセルに対する他の好ましい支持体は、アルミニウ
ム被覆したマイラー(Mylar)(PET)である。画像用シ
ートを形成するのに、マイクロカプセルは、透明支持体
の表側面に配置しても、あるいは裏側面に配置してもよ
い。
ポジティブ画像を得るためには、画像を形成するよう
な形で支持体に化学線(好ましくは、紫外線、可視光
線、又は赤外線範囲の波長)を照射する。さらに、化学
線源の照度は、感光性組成物が反転を起こさないような
照度でなければならない(すなわち、重合に必要な照射
時間が反転時間より長くなるよう、化学線源を選択しな
ければならない)。本発明の組成物はより短い反転時間
を有するので、より高い照度の化学線源を使用すること
ができる。逆に言えば、本発明の組成物はより短い反転
時間を有するので、反転を起こすことなく(より高い照
度の化学線源による)より短い時間の照射で済む。典型
的な照射強度は2000エルグ/cm2以上であり、通常は約10
00エルグ/cm2〜約100,000エルグ/cm2の範囲である。好
ましい実施態様においては、レーザーや高ワット可視光
線源(例えばタングステンハロゲン光源)等の高照度光
源が化学線源として使用される。さらに、一般には照射
時間は、マイクロセコンド〜秒の範囲である。さらに、
必要な照射時間が短いのでより多くの回数の照射を行う
ことができ、従って1分当たりにおいてより多くのコピ
ーを得ることができる。反転時間をミリセコンドの時間
枠より短くすれば、市販のレーザーを光源として使用す
ることができる。
照射工程の後、支持体上のマイクロカプセルに均一な
破裂力を加え、内容物を放出させてポジティブ画像を形
成させる。
画像形成剤が染料又は顔料でない場合、現像剤物質
は、画像形成剤と反応して画像を形成するよう選択され
る。前記の発色前駆体を使用した実施態様に対して有用
な現像剤物質の代表的な例としては、酸性白土、活性ク
レー、及びアタパルジャイト等のクレー物質;タンニン
酸、没食子酸、及び没食子酸プロピル等のような有機
酸;フェノールホルムアルデヒド樹脂、フェノールアセ
チレン縮合樹脂、及び少なくとも1つのヒドロキシル基
を有する有機カルボン酸とホルムアルデヒドとの縮合物
等の酸ポリマー;サリチル酸亜鉛、サリチル酸錫、2−
ヒドロキシナフトエ酸亜鉛、及び3,5−ジ−tert−ブチ
ルサリチル酸亜鉛等の芳香族カルボン酸の金属塩;亜鉛
変性の油溶性ホルムアルデヒド樹脂(米国特許第3,732,
120号明細書に開示)や炭酸亜鉛等の油溶性金属塩又は
フェノールホルムアルデヒドノボラック樹脂(例えば米
国特許第3,672,935;3,732,120;及び3,737,410号明細書
を参照);並びにこれらの混合物などがある。
好ましい種類の光沢付与可能な現像剤が、共通の形で
譲渡された1987年7月14日付け提出の米国特許出願第07
3,036号明細書に説明されている。
米国特許第4,399,209号明細書に記載されているよう
に、現像剤物質を画像用シートとは別個の支持体上に配
置させ、これによって転写画像被覆システムを形成させ
ることができる。このようなシステムにおいては、画像
用シートと現像剤シートを均一な破裂力の存在下にて一
緒に合わせて画像形成剤を現像剤シートに移行させ、そ
して現像剤シート上に画像を形成させる。支持体は、紙
で作製してもよいし、又はポリエチレンテレフタレート
のような透明フィルムで作製してもよい。
また米国特許第4,440,846号明細書に開示されている
ように、マイクロカプセルの層と同じ表面上に現像剤物
質を配置させて自蔵式シートを形成させることもでき
る。このような構成においては、支持体が現像剤物質の
第1被膜で、次いで感光性マイクロカプセルの第2被膜
で被覆される。さらにこれとは別に、マイクロカプセル
と現像剤物質を混合して、単一の層として被覆すること
もできる。
上述の方法を実施することによって、支持体上に画像
が生成される。さらに、より高い照度の照射エネルギー
をより短い時間加えて画像を生成させることができるの
で、市販のレーザーのような化学線源が使用できるよう
になる。このことは、画像を生成させるのにより低い照
度の照射エネルギーとより長い照射時間を必要とした従
来技術の光硬化可能な物質を凌ぐ明確な利点である。
本発明は、単色画像又はフルカラー画像を生成させる
のに使用することができる。フルカラー画像システムに
ついては、米国特許第4,576,891号明細書、ヨーロッパ
特許出願第0223587号明細書、及び英国特許第2,113,860
号明細書等に記載されている。これらのシステムは、そ
れぞれシアン発色前駆体、マゼンタ発色前駆体、及びイ
エロー発色前駆体を含有した3つの組のマイクロカプセ
ルを有する画像用シートを使用している。上記の文献中
に詳細に説明されているように、各組のマイクロカプセ
ルは、該マイクロカプセルが最少のクロストーク(cros
s−talk)にて独立に照射されるよう、主として異なる
波長帯域に感光するようになっている。全整色性システ
ムにおいては、シアン形成感光性マイクロカプセル、マ
ゼンタ形成感光性マイクロカプセル、及びイエロー形成
感光性マイクロカプセルが、それぞれ赤色光、緑色光、
及び青色光に感光する。
本発明によれば、3つの組のマイクロカプセルの少な
くとも1つの組が、反転防止添加剤を含んだ光硬化可能
な組成物を含有するのが好ましい。さらに、各組のマイ
クロカプセルに関し、選択された組成物は異なる波長帯
域に感光する。通常の操作条件下で短時間スケールの相
反則不軌を示さない色形成マイクロカプセルに対して
は、それぞれの内部相に反転防止添加剤を加える必要は
ない。
フルカラー画像を得るためには、画像を形成するよう
な形で各組のマイクロカプセルが化学線に照射される。
このことは、3種の異なる波長を有する光の照射を必要
とし、各波長は、対応する組のマイクロカプセルに対し
て選定された光硬化可能な組成物の感度に対応する。こ
れら3種の異なる波長は、1つの広帯域化学線源から供
給しても、あるいは3つの個別単色化学線源から供給し
てもよい。
全整色システムにおいては、緑色レーザー、青色レー
ザー、及び赤色レーザーを使用して照射することができ
ると考えられる。これらのプロセスは、当業界において
公知の画像処理方法に従って行われる。さらに、少なく
とも3つの異なる帯域の化学線源を含んだ高照度白色光
源を使用して短時間の照射を行うこともできる、と考え
られる。反転防止添加剤が存在するので、本物質は反転
を起こすことなく高照度・短時間の照射に耐えることが
できる(但し、ある照度の光源に対する照射時間が該組
成物の反転時間より多い場合に限る)。
照射後、支持体を現像剤物質と接触させ、現像剤物質
の存在下でマイクロカプセルを破裂させてフルカラー画
像を生成させる。
反転防止添加剤を加えると、光硬化可能な組成物に対
し、該組成物の反転時間を短縮すること以外に多くの利
点が得られる。実施例において説明しているように、反
転防止添加剤を加えると、光硬化可能な組成物の皮膜形
成速度が改良される。このことは、光硬化可能な組成物
のダイナミックレンジ(dynamic range)を短くし、従
って高コントラスト画像の生成が可能となる。この結
果、組成物の感光性挙動は殆どデジタル的となる。組成
物の皮膜形成速度が増大するので、1分当たりより多く
のコピーを作成することができる。
しかしながら、より連続的なトーンの画像が必要であ
れば、画像を形成するような形での高照度の短時間照射
の前に、画像を形成しないような形での短時間の照射
(当業界において公知である)を行ってもよい。この処
理方法の例が、米国特許第4,482,624号明細書に詳細に
記載されている。
さらに、本発明の光硬化可能な組成物は、比較的広い
温度範囲(通常は約15℃〜約70℃)にわたってその写真
挙動が変わらない。この点は望ましいことである。なぜ
なら、本発明の光硬化可能な組成物を使用する複写機は
通常は周囲条件で作動するので、高温又は低温の周囲条
件によって引き起こされる汚染の恐れを生じることな
く、光硬化可能な組成物を照射・現像することができる
からである。
さらに、反転防止添加剤の量を比較的少量に保てば、
反転防止添加剤が存在していても、長期間にわたって写
真特性はそれほど低下しない。このことは重要な点であ
る。なぜなら、本発明の光硬化可能な組成物が商品化で
きるためには、本発明の組成物が充分に長い保存寿命を
保持していなければならないからである。
以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されない。
比較例1 対照標準として、以下に記載の内部相をメラミンホル
ムアルデヒド・マイクロカプセル中にカプセル封入し
た。
成分 使用量 トリメチロールプロパン トリアクリレート(TMPTA) 80部 ジペンタエリスリトール ヒドロキシペンタアクリレート(DPHPA) 20部 1,1′−ジ−n−ヘプチル−3,3,3′,3′− テトラメチル−インドカルボシアニン トリフェニル−n−ブチルボレート (実施例1の開始剤) 0.3部 2,6−ジイソプロピル−N,N−ジメチル アニリン(DIDMA) 6部 マゼンタ発色前駆体 24部 デスモジュールN−100 イソシアネート(N−100) 6.6部 組成物の感光性能を求めるために、500ワットタング
ステンハロゲン光源を使用して1.5インチの距離にて階
段光学くさびを通して組成物に光を照射し、現像剤物質
と接触させた。500ミリセコンドの照射時間における組
成物のH & D曲線を第2A図に示す。30ミリワット緑色レ
ーザーからの光を組成物に照射した以外は、上記の実験
手順を繰り返した。10マイクロセコンドの照射時間にお
ける組成物のH & D曲線を第2B図に示す。
実施例1 以下に記載の内部相をカプセル封入した以外は、比較
例1の実験手順を繰り返した。
成分 使用量 TMPTA 100部 実施例1の開始剤 0.3部 DIDMA 6部 マゼンタ発色前駆体 24部 N−100 6.6部 4−ベンゾイル−3−メチル−1−フェニル −2−ピラゾリン−5−オン(BMPP) 0.01部 500ミリセコンドと10マイクロセコンドの照射時間に
おける組成物のH & D曲線を第2A図及び2B図に示す。本
組成物は、マイクロセコンドの時間領域まで相反則に従
った。異なる量のBMPP(TMPTA100部当たり0.004〜1.1
部)を使用することによって類似の結果が得られた。
比較例2 以下に記載の内部相をメラミンホルムアルデヒド・マ
イクロカプセル中にカプセル封入した。
成分 使用量 TMPTA 100部 実施例1の開始剤 0.27部 DIDMA 1.00部 マゼンタ発色前駆体 19部 N−100 6.7部 1.5インチの距離にて階段光学くさびを通して、マイ
クロカプセルに500ワットタングステンハロゲン光源か
らの光を照射して、反転挙動を評価した。反転時間とダ
イナミックレンジを第1表に示す。
比較例3 100部のTMPTAの代わりに、80部のTMPTA及び20部のDPH
PAを内部相中に含有させた以外は、比較例2の実験を繰
り返した。反転時間とダイナミックレンジを第1表に示
す。
実施例2 0.5部の3−フェニル−5−イソオキサゾロン(PIA
Z)を内部相に加えた以外は、比較例2の実験を繰り返
した。反転時間とダイナミックレンジを第1表に示す。
実施例3 0.008部のBMPPを内部相に加えた以外は、比較例2の
実験を繰り返した。反転時間とダイナミックレンジを第
1表に示す。
比較例4 15〜70℃の温度にて、比較例2の組成物に比較例2の
光源からの光を0.5秒照射した。H & D曲線のショルダ
ーとトウにおける感度の変化(stepsにて測定)を第2
表に示す。
比較例5 比較例3の組成物を使用して比較例4の実験を繰り返
した。結果を第2表に示す。
実施例4 実施例2の組成物を使用して比較例4の実験を繰り返
した。結果を第2表に示す。
実施例5 実施例3の組成物を使用して比較例4の実験を繰り返
した。結果を第2表に示す。
比較例6 比較例2のマイクロカプセルを60℃で10日間保持し、
次いで30cmの距離にて150ワットタングステンハロゲン
光源からの光を16秒間照射した。ショルダーとトウに関
して、皮膜形成速度の低下(stepsにて測定)を第3表
に示す。
比較例7 比較例3のマイクロカプセルを使用して比較例6の実
験を繰り返した。ショルダーとトウに関して、皮膜形成
速度の低下を第3表に示す。
実施例6 1.1部のBMPPをマイクロカプセルの内部相に加えた以
外は、比較例6の実験を繰り返した。ショルダーとトウ
に関して、皮膜形成速度の低下を第3表に示す。
実施例7 実施例3のマイクロカプセルを使用して比較例6の実
験を繰り返した。ショルダーとトウに関して、皮膜形成
速度の低下を第3表に示す。
好ましい実施態様を挙げつつ本発明を詳細に説明して
きたが、特許請求の範囲に記載の範囲を逸脱することな
く種々の変形が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施態様は次の通りである。
1.(a)付加重合可能な又は架橋可能な物質; (b)前記の重合可能な又は架橋可能な物質の重合又は
架橋を開始させることのできる光開始剤組成物;及び (c)一般式(I) (式中、Qは であり;Xは置換されていないN,又はアルキル基もしくは
アリール基で置換されたNであり:R1はH,アルキル基,
アルール基,アルコキシ基,ベンゾイル基,アリールオ
キシ基,アシル基,又はモノ置換アミノ基であり;そし
てR2はH,アルキル基,又はアリール基である)で表わさ
れる化合物; を含む光硬化可能な組成物。
2.前記の重合可能な又は架橋可能な物質の重合又は架橋
がラジカル付加重合又はラジカル架橋によって開始さ
れ、このとき前記光開始剤組成物が、化学線を吸収して
直接的に又は間接的にラジカルを生成する化合物を含
む、上記1記載の組成物。
3.前記の重合可能な又は架橋可能な物質がエチレン性不
飽和モノマーを含む、上記2記載の組成物。
4.式(I)の前記化合物が、4−ベンゾイル−3−メチ
ル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン、3−メ
チル−1−フェニル−2−ピラゾリン、ピクロロン酸、
1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−(p−ニト
ロアニリノ)−2−ピラゾリン−5−オン、1,5−ジメ
チル−2−フェニル−3−ピラゾロン、4−アミノアン
チピリン、及び3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オンからなる群から選ばれる、上記3記載の
組成物。
5.式(I)の化合物が4−ベンゾイル−3−メチル−1
−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンである、上記4
記載の組成物。
6.前記光開始剤がイオン染料−反応性対イオン錯対を含
む、上記3記載の組成物。
7.前記光開始剤がカチオン染料−ボレートアニオン錯体
を含む、上記6記載の組成物。
8.前記カチオン染料がシアニン染料を含む、上記7記載
の組成物。
9.前記光開始剤が自動酸化剤及び/又は皮膜形成速度増
進物質を含む、上記3記載の組成物。
10.前記の光硬化可能な組成物が画像形成剤と共にマイ
クロカプセル封入される、上記3記載の組成物。
11.表面に光硬化可能な組成物の層を有する支持体を含
んだ感光性材料であって、 このとき前記の光硬化可能な組成物が、 (a)付加重合可能な又は架橋可能な物質; (b)前記の重合可能な又は架橋可能な物質の重合又は
架橋を開始させることのできる光開始剤組成物;及び (c)一般式(I) (式中、Qは であり;Xは置換されていないN,又はアルキル基もしくは
アリール基で置換されたNであり:R1はH,アルキル基,
アルール基,アルコキシ基,ベンゾイル基,アリールオ
キシ基,アシル基,又はモノ置換アミノ基であり;そし
てR2はH,アルキル基,又はアリール基である)で表わさ
れる化合物; を含む、前記感光性材料。
12.前記の重合可能な又は架橋可能な物質の重合又は架
橋がラジカル付加重合又はラジカル架橋によって開始さ
れ、このとき前記光開始剤組成物が、化学線を吸収して
直接的又は間接的にラジカルを生成する化合物を含む、
上記11記載の感光性材料。
13.前記の重合可能な又は架橋可能な物質がエチレン性
不飽和モノマーを含む、上記12記載の感光性材料。
14.式(I)の前記化合物が、4−ベンゾイル−3−メ
チル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン、3−
メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン、ピクロロン
酸、1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−(p−
ニトロアニリノ)−2−ピラゾリン−5−オン、1,5−
ジメチル−2−フェニル−3−ピラゾロン、4−アミノ
アンチピリン、及び3−メチル−1−フェニル−2−ピ
ラゾリン−5−オンからなる群から選ばれる、上記13記
載の組成物。
15.前記光開始剤がイオン染料−反応性対イオン錯体を
含む、上記13記載の感光性材料。
16.前記光開始剤がカチオン染料−ボレートアニオン錯
体を含む、上記15記載の感光性材料。
17.前記光開始剤が自動酸化剤及び/又は皮膜形成速度
増進物質を含む、上記13記載の感光性材料。
18.前記の光硬化可能な組成物が画像形成剤と共にマイ
クロカプセル封入される、上記13記載の感光性材料。
19.(a)付加重合可能な又は架橋可能な物質 (b)イオン染料−反応性対イオン化合物を含んだ、前
記の付加重合可能な又は架橋可能な物質の重合又は架橋
を開始させることのできる光開始剤組成物;及び (c)一般式(I) (式中、Qは であり;Xは置換されていないN,又はアルキル基もしくは
アリール基で置換されたNであり:R1はH,アルキル基,
アルール基,アルコキシ基,ベンゾイル基,アリールオ
キシ基,アシル基,又はモノ置換アミノ基であり;そし
てR2はH,アルキル基,又はアリール基である)で表わさ
れる化合物; を含む光硬化可能な組成物。
20.前記の重合可能な又は架橋可能な物質がエチレン性
不飽和モノマーを含んでいる、上記19記載の組成物。
21.前記光開始剤がカチオン染料−ボレートアニオン錯
体を含む、上記20記載の組成物。
22.前記カチオン染料がシアニン染料を含む、上記21記
載の組成物。
23.前記組成物が画像形成剤と共にマイクロカプセル封
入される、上記20記載の組成物。
24.前記マイクロカプセルを支持体の表面又は裏面に被
膜する、上記23記載の組成物。
25.(a)i)画像形成剤; ii)付加重合可能な又は架橋可能な物質を含んだ光硬化
可能組成物; iii)前記の重合可能な又は架橋可能な物質の重合又は
架橋を開始させることのできる光開始剤組成物;及び iv)一般式 (式中、Qは であり;Xは置換されていないN,又はアルキル基もしくは
アリール基で置換されたNであり:R1はH,アルキル基,
アルール基,アルコキシ基,ベンゾイル基,アリールオ
キシ基,アシル基,又はモノ置換アミノ基であり;そし
てR2はH,アルキル基,又はアリール基である)で表わさ
れる化合物; を含有した内部相を有する感光性マイクロカプセルを、
支持体の表面と裏面のいずれかに配置させた形で含んだ
被膜を有する支持体を供給する工程; (b)前記感光性マイクロカプセルの反転時間より長い
時間にわたって、画像を形成するような形で前記支持体
に化学線を照射する工程;及び (c)前記マイクロカプセルに均一な破裂力を加えて、
前記画像形成剤に画像を形成させる工程; の各工程を含む画像作製法。
26.前記画像形成剤と反応して画像を形成することので
きる現像剤物質を供給する工程をさらに含み、このとき
マイクロカプセルに均一な破裂力を加える前記工程が、
前記現像剤物質の存在下にて前記マイクロカプセルを破
裂させることを含む、上記25記載の画像作製法。
27.画像を形成するような形で化学線を照射する前記工
程が、約1000エルグ/cm2〜約100,000エルグ/cm2の照度
を有する化学線を前記マイクロカプセルに照射すること
を含む、上記26記載の画像作製法。
28.画像を形成するような形で化学線を照射する前記工
程が、1つ以上のレーザーから発する化学線を前記マイ
クロカプセルに照射することを含む、上記26記載の画像
作製法。
29.前記画像作製法がフルカラー画像を作製することが
でき、このとき前記感光性マイクロカプセルが3つの組
のマイクロカプセルを含む、上記26記載の画像作製法。
30.前記3組のマイクロカプセルが、シアン色形成剤を
含有した第1の組のマイクロカプセル、マゼンタ色形成
剤を含有した第2の組のマイクロカプセル、及びイエロ
ー色形成剤を含有した第3の組のマイクロカプセルを含
む、上記29記載の画像作製法。
【図面の簡単な説明】
第1図は、短時間スケールの相反則不軌を示す感光性組
成物のH & D曲線である。 第2A図と第2B図は、比較例1と実施例1の実験から得ら
れたH & D曲線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−100543(JP,A) 特開 昭55−50001(JP,A) 特開 昭54−152091(JP,A) 特開 昭64−17048(JP,A) 特開 昭62−143044(JP,A) 特開 昭62−150242(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/004 - 7/031 C08F 2/46 - 2/50

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)付加重合可能な又は架橋可能な物
    質; (b)前記の重合可能な又は架橋可能な物質の重合又は
    架橋を開始させることのできる光開始剤組成物;及び (c)一般式(I) (式中、Qは であり;Xは置換されてないN,又はアルキル基もしくはア
    リール基で置換されたNであり;R1はH,アルキル基,ア
    リール基、アルコキシ基,ベンゾイル基,アリールオキ
    シ基,アシル基,又はモノ置換アミノ基であり;そして
    R2はH,アルキル基,又はアリール基である)で表わされ
    る化合物; を含む光硬化可能な組成物。
  2. 【請求項2】前記の重合可能な又は架橋可能な物質の重
    合又は架橋がラジカル付加重合又はラジカル架橋によっ
    て開始され、このとき前記光開始剤組成物が、化合線を
    吸収して直接的又は間接的にラジカルを生成する化合物
    を含む、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】表面に光硬化可能な組成物の層を有する支
    持体を含んだ感光性材料であって、 このとき前記の光硬化可能な組成物が、 (a)付加重合可能な又は架橋可能な物質; (b)前記の重合可能な又は架橋可能な物質の重合又は
    架橋を開始させることのできる光開始剤組成物;及び (c)一般式(I) (式中、Qは であり;Xは置換されていないN,又はアルキル基もしくは
    アリール基で置換されたNであり;R1はH,アルキル基,
    アリール基,アルコキシ基,ベンゾイル基,アリールオ
    キシ基,アシル基,又はモノ置換アミノ基であり;そし
    てR2はH,アルキル基,又はアリール基である)で表わさ
    れる化合物; を含む、前記感光性材料。
  4. 【請求項4】前記の重合可能な又は架橋可能な物質の重
    合又は架橋がラジカル付加重合又はラジカル架橋によっ
    て開始され、このとき前記光開始剤組成物が、化学線を
    吸収して直接的又は間接的にラジカルを生成する化合物
    を含む、請求項3記載の感光性材料。
  5. 【請求項5】(a)付加重合可能な又は架橋可能な物
    質; (b)イオン染料−反応性対イオン化合物を含んだ、前
    記の付加重合可能な又は架橋可能な物質の重合又は架橋
    を開始させることのできる光開始剤組成物;及び (c)一般式(I) (式中、Qは であり;Xは置換されていないN,又はアルキル基もしくは
    アリール基で置換されたNであり;R1はH,アルキル基,
    アリール基,アルコキシ基,ベンゾイル基,アリールオ
    キシ基,アシル基、又はモノ置換アミノ基であり;そし
    てR2はH,アルキル,又はアリール基である)で表わされ
    る化合物; を含む光硬化可能な組成物。
  6. 【請求項6】(a)i)画像形成剤; ii)付加重合可能な又は架橋可能な物質を含んだ光硬化
    可能組成物; iii)前記の重合可能な又は架橋可能な物質の重合又は
    架橋を開始させることのできる光開始剤組成物;及び iv)一般式 (式中、Qは であり;Xは置換されていないN,又はアルキル基もしくは
    アリール基で置換されたNであり;R1はH,アルキル基,
    アリール基,アルコキシ基,ベンゾイル基,アリールオ
    キシ基,アシル基,又はモノ置換アミノ基であり;そし
    てR2はH,アルキル基,アルキル基,又はアリール基であ
    る)で表わされる化合物; を含有した内部相を有する感光性マイクロカプセルを、
    支持体の表面と裏面のいずれかに配置させた形で含んだ
    被膜を有する支持体を供給する工程; (b)前記感光性マイクロカプセルの反転時間より長い
    時間にわたって、画像を形成するような形で前記支持体
    に化学線を照射する工程;及び (c)前記マイクロカプセルに均一な破裂力を加えて、
    前記画像形成剤に画像を形成させる工程; の各工程を含む画像作製法。
  7. 【請求項7】前記画像形成剤と反応して画像を形成する
    ことのできる現像剤物質を供給する工程をさらに含み、
    このときマイクロカプセルに均一な破裂力を加える前記
    工程が、前記現像剤物質の存在下にて前記マイクロカプ
    セルを破裂させることを含む、請求項6記載の画像作製
    法。
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