JP2996450B2 - 自動車用暖房システム - Google Patents

自動車用暖房システム

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JP2996450B2
JP2996450B2 JP3131418A JP13141891A JP2996450B2 JP 2996450 B2 JP2996450 B2 JP 2996450B2 JP 3131418 A JP3131418 A JP 3131418A JP 13141891 A JP13141891 A JP 13141891A JP 2996450 B2 JP2996450 B2 JP 2996450B2
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radiator
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啓三 櫛引
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カルソニック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車において、エン
ジンの放熱エネルギにより室内を暖房するための自動車
用暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車には、ラジエータの冷却
液をエンジンに循環させ、エンジンを冷却するために、
例えば、特開昭62−237025号公報,特開昭63
−150414号公報等に開示されるようなエンジン冷
却システムが配置されており、このようなエンジン冷却
システムにヒーターコアを付加することにより自動車用
暖房システムが形成されている。
【0003】図8は、この種の自動車用暖房システムを
示すもので、図において符号11はエンジンを、符号1
3はラジエータを示している。ラジエータ13のアウト
レットパイプ15には、ラジエータ13で冷却された冷
却液をウオーターポンプ17を介してエンジン11に供
給する冷却液供給管路19が接続されている。
【0004】また、ラジエータ13のインレットパイプ
21には、エンジン11を冷却した冷却液をラジエータ
13に循環させる冷却液戻り管路23が接続されてい
る。冷却液戻り管路23には、サーモスタット25が介
挿されており、このサーモスタット25から分岐して、
ヒーターコア27の介挿されるヒーター管路29が、冷
却液供給管路19のウオーターポンプ17上流側に接続
されている。
【0005】このように構成された自動車用暖房システ
ムでは、ラジエータ13で冷却された冷却液は、ウオー
ターポンプ17により吸引され、冷却液供給管路19か
らエンジン11内に流入し、エンジン11を冷却した
後、サーモスタット25を通り、冷却液戻り管路23か
らラジエータ13に循環する。そして、エンジン11を
冷却した後の高温の冷却液の一部が、ヒーター管路29
からヒーターコア27に導かれ、ヒーターコア27にお
いて室内側の空気と熱交換され、ウオーターポンプ17
の上流側に循環する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用暖房システムでは、エンジン11に
よりウオーターポンプ17が駆動されているため、エン
ジン11の回転数の急激な変化により、ヒーターコア2
7に流入する冷却液の量が急激に増大し、ヒーターコア
27の内圧が通常の数倍になるため、ヒーターコア27
に高い耐圧性が要求され、ヒーターコア27の製造コス
トが増大するという問題があった。
【0007】また、このような自動車用暖房システムに
配置される従来のウオーターポンプ17では、ウオータ
ーポンプ17の能力が低く、流量を増大すると、例え
ば、キャビテーションが発生するため、ヒーターコア2
7に、充分な量の冷却液を流入させることができず、充
分な暖房熱量を得ることが困難であるという問題があっ
た。
【0008】本発明は、上記のような問題を解決したも
ので、ヒーターコアに必要な耐圧強度を低下することが
できるとともに、ヒーターコアへの冷却液の供給量を増
大することができる自動車用暖房システムを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる自動車用
暖房システムは、ラジエータで冷却された冷却液をウオ
ーターポンプを介してエンジンに供給する冷却液供給管
路と、前記エンジンを冷却した冷却液を前記ラジエータ
に循環させる冷却液戻り管路と、前記エンジンを冷却し
た冷却液をヒーターコアを介して前記ウオーターポンプ
の上流側に循環させるヒーター管路とを備えた自動車用
暖房システムにおいて、前記ウオーターポンプに、高流
量型のウオーターポンプを使用するとともに、前記冷却
液供給管路の前記ウオーターポンプ上流側に、噴流ポン
プのノズル側通路を介挿し、前記噴流ポンプのノズルバ
イパス側通路入口側に前記ヒーター管路の下流側端を接
続し、さらに、前記冷却液戻り管路と、前記冷却液供給
管路の前記噴流ポンプ上流側とを接続して、バイパス制
御弁の介挿されるバイパス管路を形成してなるものであ
る。
【0010】
【作用】本発明の自動車用暖房システムでは、バイパス
制御弁を開にすると、冷却液戻り管路の冷却液の一部が
バイパス管路側に流れ、バイパス制御弁,冷却液供給管
路を通り噴流ポンプに流入し、噴流ポンプ内において、
ヒーターコアで熱交換された比較的低温の冷却液と混合
される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の詳細を図面に示す一実施例に
ついて説明する。図1および図2は、本発明の自動車用
暖房システムの一実施例を示しており、図において符号
31はエンジンを、符号33はラジエータを示してい
る。ラジエータ33のアウトレットパイプ35には、ラ
ジエータ33で冷却された冷却液を、ウオーターポンプ
37を介して、エンジン31に供給する冷却液供給管路
39が接続されている。
【0012】また、ラジエータ33のインレットパイプ
41には、エンジン31を冷却した冷却液をラジエータ
33に循環させる冷却液戻り管路43が接続されてい
る。冷却液戻り管路43には、サーモスタット45が介
挿されている。そして、サーモスタット45から分岐し
て、ヒーターコア47の介挿されるヒーター管路49
が、冷却液供給管路39のウオーターポンプ37上流側
に接続されている。
【0013】しかして、この実施例では、冷却液供給管
路39のウオーターポンプ37上流側に、図3および図
4に示すように、噴流ポンプ51のノズル側通路53が
介挿されている。また、噴流ポンプ51のノズルバイパ
ス側通路55の入口側に、ヒーター管路49の下流側端
が接続されている。
【0014】そして、冷却液戻り管路43と、冷却液供
給管路39の噴流ポンプ51上流側とを接続して、バイ
パス制御弁57の介挿されるバイパス管路59が形成さ
れている。また、この実施例では、ウオーターポンプ3
7には、本出願人等が先に特願平3−98941号とし
て出願した高流量,高揚程型の高効率ウオーターポンプ
が使用されている。
【0015】このウオーターポンプ37は、図5に示す
ように、吸入口111を有するエンジンブロック側の壁
112に取り付けられている。ポンプハウジング114
は、ボリュートケーシング113を有しており、ポンプ
ハウジング114の円筒状突出部に、回転軸115が、
ベアリング116により回転可能に支持されている。
【0016】ポンプハウジング114内の回転軸115
の一端には、羽根125を有する羽根車120が固定さ
れている。この羽根車120とベアリング116との間
の回転軸115の外周に、メカニカルシール118が装
着されている。回転軸115の他端には、プーリー取付
けフランジ119が固定されており、回転軸115に
は、このフランジ119に取りつけたプーリー(図示省
略)を介してエンジン31のクランシャフトから回転力
が伝達される。
【0017】図6および図7は、上述したウオーターポ
ンプの羽根車120の詳細を示すもので、この羽根車1
20は、回転軸115に嵌合するボス123に連なるシ
ュラウド124の子午面形状が凹形の円弧状回転面とし
て形成されている。そして、各羽根125の入口形状
は、次のように形成されている。すなわち、羽根入口縁
126が取りつくボスシュラウド124aは回転軸線L
にほぼ平行な円筒状に形成され、そしてボスシュラウド
側羽根入口縁126aはこの入口側ボスシュラウド面1
24aへなめらかに連続し、かつ羽根目玉部(羽根入口
径r io)へ大きく張り出すようにすると共に、ケーシン
グ側または羽根入口チップ側の羽根入口縁126bは回
転軸線に対しほぼ直角の状態にされている。
【0018】さらに、羽根入口縁126は、これらのボ
ス側羽根入口縁126aとケーシング側羽根入口縁12
6bの間を上流側に凸形をなす円弧状のなめらかな曲線
によって形成されている。この羽根入口縁126の入口
角は、ボスシュラウド124aに取りつく羽根入口縁1
26aでほぼ0°であり、ケーシング側126bではほ
ぼ従来の設計で計算される角度に設定され、その際ボス
側とチップ側の間の入口角はなめらかに変化した形状に
なっている。
【0019】そして、このような羽根入口126の形状
から羽根出口端127までなめらかな曲面で結んで羽根
125が形成されている。このようなウオーターポンプ
37では、キャビテーション特性を従来より大幅に改善
することができ、羽根車内損失を最小として最良のポン
プ特性を得ることができる。
【0020】上述したように構成された自動車用暖房シ
ステムでは、バイパス制御弁57が開とされている時に
は、ラジエータ33で冷却された冷却液は、ウオーター
ポンプ37により吸引され、冷却液供給管路39を通
り、噴流ポンプ51において、ヒーターコア47側から
の冷却液と混合され、エンジン31内に流入し、エンジ
ン31を冷却した後、サーモスタット45を通り、冷却
液戻り管路43からその一部がラジエータ33に循環
し、残りがバイパス管路59から噴流ポンプ51に循環
される。
【0021】そして、エンジン31の起動時のように、
冷却液の温度が低い時には、サーモスタット45により
冷却液戻り管路43が閉じられ、冷却液は、バイパス管
路59を通り冷却液供給管路39に循環される。なお、
バイパス制御弁57の開度の調整は、エンジン31から
流出する冷却液の温度に基づいて行われ、冷却液の温度
が高い時には、バイパス制御弁57の開度が絞られ、ラ
ジエータ33側に流れる冷却液の量が増大され、冷却液
の温度が低い時には、バイパス制御弁57の開度が大き
くされ、ラジエータ33側に流れる冷却液の量が減少さ
れる。
【0022】そして、バイパス制御弁57の開度が大き
くされ、ラジエータ33側に流れる冷却液の量が減少さ
れると、ヒーター管路49側への冷却液の流量が増大
し、暖房熱量が増大される。しかして、以上のように構
成された自動車用暖房システムでは、ウオーターポンプ
37に、高流量型のウオーターポンプを使用するととも
に、冷却液供給管路39のウオーターポンプ37上流側
に、噴流ポンプ51のノズル側通路53を介挿し、噴流
ポンプ51のノズルバイパス側通路55入口側にヒータ
ー管路49の下流側端を接続し、さらに、冷却液戻り管
路43と、冷却液供給管路39の噴流ポンプ51上流側
とを接続して、バイパス制御弁57の介挿されるバイパ
ス管路59を形成したので、ヒーターコア47に必要な
耐圧強度を低下することができるとともに、ヒーターコ
ア47への冷却液の供給量を増大することが可能とな
る。
【0023】すなわち、以上のように構成された自動車
用暖房システムでは、バイパス制御弁57を開にする
と、冷却液戻り管路43の冷却液の一部がバイパス管路
59側に流れ、バイパス制御弁57,冷却液供給管路3
9を通り噴流ポンプ51に流入し、噴流ポンプ51内に
おいて、ヒーターコア47で熱交換された比較的低温の
冷却液と混合されるため、エンジン31とウオーターポ
ンプ37とを循環する閉回路が形成され、従って、エン
ジン31の回転数が急激に変化した時にも、ヒーターコ
ア47に流入する冷却液の量が急激に増大することがな
くなり、ヒーターコア47の内圧の異常上昇が解消され
る。
【0024】この結果、ヒーターコア47に必要な耐圧
強度を低下することができ、ヒーターコア47の製造コ
ストを低減することが可能となる。また、上述した実施
例では、図5ないし図7に示した高流量型のウオーター
ポンプ37を使用したので、キャビテーションを発生す
ることなくヒーターコア47に、充分な量の冷却液を流
入させることができ、充分な暖房熱量を容易に得ること
が可能となる。
【0025】なお、以上述べた実施例において、バイパ
ス制御弁57の開度調整は、エンジン31の流出側の冷
却液の温度に基づいて自動的に調整するように構成して
も良く、また、手動操作により必要暖房熱量に応じて調
整するようにしても良い。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の自動車用暖
房システムでは、ヒーターコアに必要な耐圧強度を低下
することができるとともに、ヒーターコアへの冷却液の
供給量を増大することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用暖房システムの一実施例を示
す配管系統図である。
【図2】図1の自動車用暖房システムを示す側面図であ
る。
【図3】図1の噴流ポンプを示す断面図である。
【図4】図2のウオーターポンプおよび噴流ポンプ近傍
の詳細を示す説明図である。
【図5】図1のウオーターポンプを示す断面図である。
【図6】図5のウオーターポンプの羽根車を示す正面図
である。
【図7】図6の羽根車の中心軸線に沿う断面図である。
【図8】従来の自動車用暖房システムを示す配管系統図
である。
【符号の説明】
31 エンジン 33 ラジエータ 37 ウオーターポンプ 39 冷却液供給管路 43 冷却液戻り管路 47 ヒーターコア 49 ヒーター管路 51 噴流ポンプ 53 ノズル側通路 55 ノズルバイパス側通路 57 バイパス制御弁 59 バイパス管路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータ(33)で冷却された冷却液
    をウオーターポンプ(37)を介してエンジン(31)
    に供給する冷却液供給管路(39)と、前記エンジン
    (31)を冷却した冷却液を前記ラジエータ(33)に
    循環させる冷却液戻り管路(43)と、前記エンジン
    (31)を冷却した冷却液をヒーターコア(47)を介
    して前記ウオーターポンプ(37)の上流側に循環させ
    るヒーター管路(49)とを備えた自動車用暖房システ
    ムにおいて、前記ウオーターポンプ(37)に、高流量
    型のウオーターポンプ(37)を使用するとともに、前
    記冷却液供給管路(39)の前記ウオーターポンプ(3
    7)上流側に、噴流ポンプ(51)のノズル側通路(5
    3)を介挿し、前記噴流ポンプ(51)のノズルバイパ
    ス側通路(55)入口側に前記ヒーター管路(49)の
    下流側端を接続し、さらに、前記冷却液戻り管路(4
    3)と、前記冷却液供給管路(39)の前記噴流ポンプ
    (51)上流側とを接続して、バイパス制御弁(57)
    の介挿されるバイパス管路(59)を形成してなること
    を特徴とする自動車用暖房システム。
JP3131418A 1991-06-03 1991-06-03 自動車用暖房システム Expired - Lifetime JP2996450B2 (ja)

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JPH04358921A JPH04358921A (ja) 1992-12-11
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