JP2995095B2 - 防滴型超音波マイクロホン - Google Patents

防滴型超音波マイクロホン

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JP2995095B2
JP2995095B2 JP2404684A JP40468490A JP2995095B2 JP 2995095 B2 JP2995095 B2 JP 2995095B2 JP 2404684 A JP2404684 A JP 2404684A JP 40468490 A JP40468490 A JP 40468490A JP 2995095 B2 JP2995095 B2 JP 2995095B2
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義則 山崎
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送・受波一体型の防
滴型超音波マイクロホンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例を第10図に示す。すなわち、こ
の防滴型超音波マイクロホンは、圧電素子に一定または
任意の周期でトーンバースト波を入力して駆動される送
・受波一体型のもので、有底筒状であって底面部50と
筒部51との間に錐状の傾斜部52を有する振動ケース
53の前記底面部50に圧電素子54を固着し、傾斜部
52に防振ゴム55を嵌着している。振動ケース53は
アルミニウム材で形成され、圧電素子54の駆動時の一
方の電導体となる。圧電素子54はPZT系の圧電セラ
ミックで円板状に形成され、両面に電極を有し、その一
面を導電性接着剤で底面部50に接合し、他面をリード
線56に接続している。防振ゴム55は振動ケース53
の傾斜部52の振動を抑制する。57はシールド線であ
り、防振ゴム55の中央に設けられたスリット部58に
嵌着され、リード線56,59を介して振動ケース53
と圧電素子54の電極に接続されている。そしてシール
ド線57の嵌着後に振動ケース53の開口部が封止剤6
0により固着されて封止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】防滴型超音波マイクロ
ホンは、車のコーナに設置されて車と障害物との距離を
運転席にいながら検知する用途に使われると、以下の問
題が生じる。すなわち、車と障害物の距離が近距離とな
り、障害物で反射された音波を残響が高いタイミングで
振動ケース53で受波するため、第11図のように送波
時間T1に対する残響時間T2が長くなり、そのためS
N比が小さくなって検知精度が悪いものとなる。
【0004】この残響時間を短くするため、前記従来例
は、振動ケース53の筒部51を薄肉にして振動ケース
53の質量の軽減を図るとともに、傾斜部52にダンピ
ング用の防振ゴム55を当接して傾斜部52の振動を抑
制することにより残響時間T2の低減を図っていた。と
ころが、第12図に示すように筒部51による不要振動
が時間T3の間発生し、残響波形が乱れた形となるので
安定した残響波形を得ることができないという欠点があ
った。
【0005】これに対して、振動ケース53の筒部51
のダンピングを行った場合、振動ケース53の振動時の
節が変化するため著しく共振周波数が低下する。また筒
部51を全て削除した場合、マイクロホン自体の保持が
やりにくくなる。したがって、この発明の目的は、不要
振動をなくし残響時間を短縮することができる防滴型超
音波マイクロホンを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の防滴型超音波
マイクロホンは、振動ケースの傾斜部に防振ゴムを嵌着
したものにおいて、前記振動ケースの筒部の開口端部
先端に当接する防振部を前記防振ゴムより延出したこと
を特徴とするものである。請求項2の防滴型超音波マイ
クロホンは、請求項1において、前記防振部の先端は、
前記筒部の前記開口端部の端面に当接するものである。
【0007】請求項3の防滴型超音波マイクロホンは、
請求項1において、前記筒部の前記開口端部は内側にカ
ールし、そのカール端面を前記防振部の先端に面接触し
たものである。請求項4の防滴型超音波マイクロホン
は、請求項1において、前記筒部の前記開口端部は内側
にカールし、前記防振部はそのカール端面に点接触する
複数の片からなるものである。
【0008】
【作用】請求項1の防滴型超音波マイクロホンによれ
ば、送波時の振動ケースの振動による傾斜部の振動エネ
ルギは防振ゴムにより吸収されるので残響時間を短縮で
き、また筒部の振動エネルギは筒部の開口端部に当接す
る防振部により熱消費されて励振を防ぐので、不要振動
が抑制される。その結果、受波信号の検知感度が上がり
近距離の検知性能を向上することができる。さらに、筒
部の内外周を防振ゴムで覆うものと比較して材料の節減
になる。
【0009】請求項2の防滴型超音波マイクロホンによ
れば、請求項1において前記防振部は前記筒部の前記開
口端部の端面に当接しているため、請求項1と同作用が
ある。請求項3の防滴型超音波マイクロホンによれば、
請求項1において前記筒部の前記開口端部は内側にカー
ルし、そのカール端面を前記防振部に面接触しているた
め、請求項1と同作用がある。
【0010】請求項4の防滴型超音波マイクロホンによ
れば、請求項1において前記筒部の前記開口端部は内側
にカールし、前記防振部はそのカール端面に点接触する
複数の片からなるため、請求項1と同作用がある。
【0011】
【実施例】この発明の第1の実施例を第1図および第2
図により説明する。すなわち、この防滴型超音波マイク
ロホンは、振動体1と、防振ゴム2を有する。振動体1
は、有底筒状であって底面部3と筒部4との間に錐状の
傾斜部5を有する振動ケース6の底面部3に圧電素子7
を固着してなる。振動ケース6はアルミニウム材で形成
され、圧電素子7の駆動時の一方の電導体となるととも
に、筒部4を薄肉に形成して軽量化している。圧電素子
7はPZT系の圧電セラミックで円板状に形成され、両
面に電極を有し、一面を導電性接着剤で底面部3に接合
し、他面を接合部20を介してリード線8に接続してい
る。
【0012】防振ゴム2は、傾斜部5に嵌着するととも
に、筒部4の開口端部9に当接する防振部10を形成し
ている。この防振ゴム2は振動ケース6に比べて極端に
低い固有振動数の材質たとえばゴム等で形成され、振動
ケース6の内側に密着嵌合する構造を持ち、振動ケース
6の底面部3に対向する位置に底面部3に接触せずかつ
圧電素子7が収納できる凹部11を形成するとともに、
筒部4の内周面に接触しないように外周面12の径を小
さくして、防振部10のみをつば状に形成し、防振部1
0の先端を開口端部9の内周面に密着している。またシ
ールド線13を嵌着するスリット14を形成するための
突部16を防振ゴム2の中心に形成するとともに、リー
ド線8,22を案内する挿通孔15を形成している。1
7は封止剤であり、シールド線13の嵌着後に振動ケー
ス6の開口側を封止固着している。21はリード線2の
接合部である。
【0013】この実施例によれば、送波時の振動ケース
6の振動による傾斜部の振動エネルギは防振ゴム2によ
り吸収されるので残響時間を短縮でき、また筒部4の振
動エネルギは筒部4の開口端部9に当接する防振部10
により熱消費されて励振を防ぐので、第2図に示すよう
に第12図と比較して不要振動(T3)が抑制されるこ
とがわかる。T1は送波時間、T2は残響時間である。
したがって、受波信号の検知感度が上がり近距離の検知
性能を向上できることがわかる。
【0014】この発明の第2の実施例を第3図に示す。
すなわち、この防滴型超音波マイクロホンは、第1の実
施例において、防振部10を振動ケース6の筒部4の開
口端部9の端面に当接したものであり、これにより筒部
4の端面のみのダンピングが可能である。その他は第1
の実施例と同構成であり、かつ同様の作用効果がある。
【0015】この発明の第3の実施例を第4図ないし第
6図に示す。すなわち、この防滴型超音波マイクロホン
は、第1の実施例において、筒部4の開口端部9は内側
にカールし、そのカール端面を防振部10に面接触した
ものである。この場合、防振ゴム2の振動ケース6への
挿入側と反対の後面に断面半円形のドーナツ状で一部切
欠19aを有する突条19を形成し、その先端に防振部
10を筒部4と同心の筒状に形成している。また外周面
12は防振部10の外周面と突条19の表面により形成
されている。これにより筒部4の開口端部9を全周にわ
たりダンピングするとともに、開口端部9も封止剤17
により封止できる。その他は第1の実施例と同構成であ
り、かつ同様の作用効果がある。
【0016】この発明の第4の実施例を第7図なしい第
9図に示す。すなわち、この防滴型超音波マイクロホン
は、第1の実施例において、筒部4の開口端部9は内側
にカールし、防振部10はそのカール端面に点接触する
複数の片からなるものである。この場合、防振ゴム2の
振動ケース6への挿入側と反対の後面に断面半円形のド
ーナツ状の突条19を筒部4と同心に形成し、その先端
に防振部10を円周方向に約45度間隔で突設し、外周
面12は突条19の外周面により形成されている。19
bは接合部21を収納するための切欠である。この実施
例によれば、筒部4の開口端部9を全周にわたりダンピ
ングするとともに、開口端部9も封止剤17により封止
できる。その他は第1の実施例と同構成であり、かつ同
様の作用効果がある。
【0017】
【発明の効果】請求項1の防滴型超音波マイクロホン
は、圧電素子を有する振動ケースの傾斜部に防振ゴムを
嵌着し、振動ケースの筒部の開口端部に先端が当接する
防振部を防振ゴムより延出したため、不要振動をなくす
ることができるとともに残響時間を短縮することがで
き、したがって受波信号の検知感度が上がり近距離の検
知性能を向上することができるという効果がある。さら
に、筒部の内外周を防振ゴムで覆うものと比較して材料
の節減になる。
【0018】請求項2の防滴型超音波マイクロホンは、
請求項1において前記防振部が前記筒部の前記開口端部
の端面に当接しているため、請求項1と同効果がある。
請求項3の防滴型超音波マイクロホンは、請求項1にお
いて前記筒部の前記開口端部が内側にカールし、そのカ
ール端面を前記防振部に面接触しているため、請求項1
と同効果がある。
【0019】請求項4の防滴型超音波マイクロホンは、
請求項1において筒部の開口端部は内側にカールし、前
記防振部はそのカール端面に点接触する複数の片からな
るため、請求項1と同効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の断面図である。
【図2】その残響波形図である。
【図3】第2の実施例の断面図である。
【図4】第3の実施例の断面図である。
【図5】その防振ゴムの平面図である。
【図6】その断面図である。
【図7】第4の実施例の断面図である。
【図8】その防振ゴムの平面図である。
【図9】その断面図である。
【図10】従来例の断面図である。
【図11】一般の防滴型超音波マイクロホンの残響波形
図である。
【図12】前記従来例の残響波形図である。
【符号の説明】
2 防振ゴム 3 底面部 4 筒部 5 傾斜部 6 振動ケース 7 圧電素子 9 開口端部 10 防振部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状であって底面部と筒部との間に
    錐状の傾斜部を有する振動ケースの前記底面部に圧電素
    子を固着し、前記傾斜部に防振ゴムを嵌着した防滴型超
    音波マイクロホンにおいて、前記筒部の開口端部に先端
    当接する防振部を前記防振ゴムより延出したことを特
    徴とする防滴型超音波マイクロホン。
  2. 【請求項2】 前記防振部の先端は、前記筒部の前記開
    口端部の端面に当接する請求項1記載の防滴型超音波マ
    イクロホン。
  3. 【請求項3】 前記筒部の前記開口端部は内側にカール
    し、そのカール端面を前記防振部の先端に面接触した請
    求項1記載の防滴型超音波マイクロホン。
  4. 【請求項4】 前記筒部の前記開口端部は内側にカール
    し、前記防振部はそのカール端面に点接触する複数の片
    からなる請求項1記載の防滴型超音波マイクロホン。
JP2404684A 1990-12-21 1990-12-21 防滴型超音波マイクロホン Expired - Lifetime JP2995095B2 (ja)

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JPH04220900A JPH04220900A (ja) 1992-08-11
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