JP2994509B2 - シーリング材 - Google Patents
シーリング材Info
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- Sealing Material Composition (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
タジエン系のシーリング材に関する。
どで舗装された道路の亀裂補修には、溶融アスファル
ト、溶融ゴムアスファルト、アスファルト乳剤、ゴムラ
テックス添加アスファルト乳剤などの他、アクリル樹脂
系のシーリング材が用いられている。
ト系のものは、環境温度の影響を大きく受け、夏期には
亀裂に注入した補修材が高温のために軟化して車のタイ
ヤなどに付着して剥ぎ取られ、また、冬期には低温のた
めに硬くなり、伸びも小さくなるため、ひび割れやアス
ファルトコンクリートとの間に隙間を生ずるなどの不都
合が発生するおそれがあった。
スファルト系のものに比べ耐寒性があり、夏の高温時に
も軟化して剥ぎ取られるようなことはないものの、アス
ファルトコンクリートとの接着性に乏しく、特に寒冷地
においては、アスファルトコンクリートとの間に隙間を
生じ止水性が損なわれるという問題があった。
アスファルトコンクリート舗装道路などの亀裂補修材と
して、溶融アスファルトを始め各種使用されているが、
それぞれ上記したような問題があり、特に耐寒性が不十
分で、寒冷地では信頼性の高い補修ができないという問
題があった。
してなされたもので、アスファルトコンクリート舗装道
路などに対し、寒冷地でも年間を通じて常に信頼性の高
い亀裂補修を行うことができる耐寒性に優れたシーリン
グ材を提供することを目的とする。
ンクリートおよびアスファルトモルタル用シーリング材
であって、分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリブタジ
エンと、分子鎖末端にイソシアネート基を有する液状ポ
リブタジエンとを主成分とし、かつ、全成分中のイソシ
アネート基の水酸基に対する割合がモル比で0.3以
上、0.8未満であることを特徴とするものである。
一方の、末端に水酸基を有する液状ポリブタジエンとし
ては、出光石油化学(株)社製のPoly bd R-15HTやPoly
bdR-45HT、日本曹達(株)社製のNisso PB(以上、商
品名)などがあげられる。このうちPoly bd R-15HTおよ
びPoly bd R-45HTは次式(I)に示すような化学構造を
有する、数平均分子量がそれぞれ1200および2800の液状
ポリブタジエンである。
リブタジエンとしては、出光石油化学社製のPoly bd HT
P-9 、Poly bd MC-50 、Poly bd MC-20 (以上、商品
名)などがあげられる。このうちPoly bd HTP-9 の化学
構造式を次式(II)に、Poly bd MC-50 の化学構造式を次
式(III)に示す。
末端にイソシアネート基を有する液状ポリブタジエンと
を混合することにより、水酸基とイソシアネート基が反
応してウレタン結合し高分子化して硬化する。
て、アスファルトなどの伸展材、ジブチル錫ジラウレー
トなどの硬化触媒、エチレングリコール、オクタンジオ
ール、グリセリンなどの反応性希釈剤、クレー、タル
ク、炭酸カルシウム、焼石膏などの充填剤などの添加剤
を適宜配合することができる。
中のイソシアネート基の水酸基に対する割合がモル比で
0.3以上、0.8未満となるようにする必要がある。
り、 -20℃に達する寒冷地で使用しても、ひび割れやア
スファルトコンクリートなどに対する接着不良を生じる
ことがなく、信頼性の高い亀裂補修を行うことができ
る。ちなみに、このような比率としたものを、23℃の温
度条件において 2つのアスファルトコンクリートブロッ
ク(5× 5×5cm)の間に10mm厚さで硬化させ、十分に養生
した後、引張り試験機を用いて引張り速度1mm/分、 100
%モデュラスの条件で引張り、接着強度を測定したとこ
ろ、0.05〜0.5 kgf/cm2 であった。
基とのモル比のより好ましい範囲は0.4〜0.7であ
り、このような比率としたものの接着強度を上記の場合
と同様にして測定したところ、0.15〜0.3kgf
/cm2であった。
合することにより得られるが、実際の使用にあたって
は、予め、液状ポリブタジエンのいずれか一方に必要に
応じて配合される添加剤を混合しておき、これに他方の
液状ポリブタジエンを、使用の直前に混合して用いるよ
うにすれば、取扱い性や作業性の点から好ましい。
水酸基を有する液状ポリブタジエンと、分子鎖末端にイ
ソシアネート基を有する液状ポリブタジエンとを主成分
とし、かつ、全成分中のイソシアネート基の水酸基に対
する割合をモル比で0.3以上、0.8未満と特定した
ことにより、低温下でも適度な伸びや、アスファルトコ
ンクリートなどの被着体に対する良好な接着性が維持さ
れ、ひび割れや接着不良などの不都合が生ずることがな
い。
信頼性の高い亀裂補修を行うことができる。
る。
15HT(数平均分子量1200 水酸基末端PBと略記)、末
端にイソシアネート基を有する液状ポリブタジエンの P
oly bd HTP-9(数平均分子量3300 イソシアネート基末
端PB−1と略記)および Poly bd MC-50(数平均分子
量2800 イソシアネート基末端PB−2と略記)、末端
に水酸基を有する化合物であるオクタンジオール、スト
レートアスファルト、クレー、ジブチル錫ジラウレート
とを、表1および表2に示す配合で混合して、室温で、
アスファルトコンクリート舗装の亀裂に注入し硬化させ
た。これらの硬化時間と、被着体であるアスファルトコ
ンクリートに対する硬化体の接着強さを、全成分中のイ
ソシアネート基と水酸基のモル比(NCO/OH)とと
もに、表1および表2の下欄に示す。
別に、上記混合液を、23℃の温度条件において 2つのア
スファルトコンクリートブロック(5× 5×5cm)の間に10
mm厚さで硬化させた後、引張り試験機を用いて引張り速
度1mm/分、 100%モデュラスの条件で引張り測定したも
のである。
化させた場合のひび割れやアスファルトコンクリートに
対する接着不良の有無を観察し、これらの結果も表1に
併せ示した。この観察は混合液注入後、 1週間を経て上
記接着強さの測定と同様の方法、条件で硬化体を引張っ
た後行ったものである。
較例1〜3が、全成分中のNCO/OHが本発明の規定する
範囲を外れて各成分が配合された例、比較例4〜7は、
それぞれ市販の各種シーリング材の例で、本発明との比
較のために示したものである。
ング材は、いずれも、‐20℃でも硬化体にひび割れや被
着体から剥離を生ずることがなく、優れた耐寒性を有す
ることが確認された。
材は、分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリブタジエン
と、分子鎖末端にイソシアネート基を有する液状ポリブ
タジエンとを主成分とし、かつ、全成分中のイソシアネ
ート基の水酸基に対する割合を特定したので、低温下で
も硬化体にひび割れや接着不良などの不都合が生じるこ
とがなく、優れた耐寒性を備えている。
信頼性の高い亀裂補修を行うことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 アスファルトコンクリートおよびアスフ
ァルトモルタル用シーリング材であって、分子鎖末端に
水酸基を有する液状ポリブタジエンと、分子鎖末端にイ
ソシアネート基を有する液状ポリブタジエンとを主成分
とし、かつ、全成分中のイソシアネート基の水酸基に対
する割合がモル比で0.3以上、0.8未満であること
を特徴とするシーリング材。 - 【請求項2】 前記イソシアネート基の水酸基に対する
割合がモル比で0.4〜0.7であることを特徴とする
請求項1記載のシーリング材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3338330A JP2994509B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | シーリング材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3338330A JP2994509B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | シーリング材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05171135A JPH05171135A (ja) | 1993-07-09 |
JP2994509B2 true JP2994509B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=18317135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3338330A Expired - Fee Related JP2994509B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | シーリング材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2994509B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP3338330A patent/JP2994509B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05171135A (ja) | 1993-07-09 |
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