JP2994509B2 - シーリング材 - Google Patents

シーリング材

Info

Publication number
JP2994509B2
JP2994509B2 JP3338330A JP33833091A JP2994509B2 JP 2994509 B2 JP2994509 B2 JP 2994509B2 JP 3338330 A JP3338330 A JP 3338330A JP 33833091 A JP33833091 A JP 33833091A JP 2994509 B2 JP2994509 B2 JP 2994509B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing material
asphalt
liquid polybutadiene
isocyanate group
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3338330A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05171135A (ja
Inventor
洋 橋本
正忠 福島
Original Assignee
森吉 昭博
深井 豪
昭和電線電纜株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 森吉 昭博, 深井 豪, 昭和電線電纜株式会社 filed Critical 森吉 昭博
Priority to JP3338330A priority Critical patent/JP2994509B2/ja
Publication of JPH05171135A publication Critical patent/JPH05171135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2994509B2 publication Critical patent/JP2994509B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐寒性に優れたポリブ
タジエン系のシーリング材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アスファルトコンクリートな
どで舗装された道路の亀裂補修には、溶融アスファル
ト、溶融ゴムアスファルト、アスファルト乳剤、ゴムラ
テックス添加アスファルト乳剤などの他、アクリル樹脂
系のシーリング材が用いられている。
【0003】しかしながら、これらのうち、アスファル
ト系のものは、環境温度の影響を大きく受け、夏期には
亀裂に注入した補修材が高温のために軟化して車のタイ
ヤなどに付着して剥ぎ取られ、また、冬期には低温のた
めに硬くなり、伸びも小さくなるため、ひび割れやアス
ファルトコンクリートとの間に隙間を生ずるなどの不都
合が発生するおそれがあった。
【0004】また、アクリル樹脂系シーリング材は、ア
スファルト系のものに比べ耐寒性があり、夏の高温時に
も軟化して剥ぎ取られるようなことはないものの、アス
ファルトコンクリートとの接着性に乏しく、特に寒冷地
においては、アスファルトコンクリートとの間に隙間を
生じ止水性が損なわれるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来より
アスファルトコンクリート舗装道路などの亀裂補修材と
して、溶融アスファルトを始め各種使用されているが、
それぞれ上記したような問題があり、特に耐寒性が不十
分で、寒冷地では信頼性の高い補修ができないという問
題があった。
【0006】本発明はこのような従来技術の課題に対処
してなされたもので、アスファルトコンクリート舗装道
路などに対し、寒冷地でも年間を通じて常に信頼性の高
い亀裂補修を行うことができる耐寒性に優れたシーリン
グ材を提供することを目的とする。
【0007】本発明のシーリング材は、アスファルトコ
ンクリートおよびアスファルトモルタル用シーリング材
であって、分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリブタジ
エンと、分子鎖末端にイソシアネート基を有する液状ポ
リブタジエンとを主成分とし、かつ、全成分中のイソシ
アネート基の水酸基に対する割合がモル比で0.3以
上、0.8未満であることを特徴とするものである。
【0008】本発明に使用される液状ポリブタジエンの
一方の、末端に水酸基を有する液状ポリブタジエンとし
ては、出光石油化学(株)社製のPoly bd R-15HTやPoly
bdR-45HT、日本曹達(株)社製のNisso PB(以上、商
品名)などがあげられる。このうちPoly bd R-15HTおよ
びPoly bd R-45HTは次式(I)に示すような化学構造を
有する、数平均分子量がそれぞれ1200および2800の液状
ポリブタジエンである。
【化1】 また、他方の、末端にイソシアネート基を有する液状ポ
リブタジエンとしては、出光石油化学社製のPoly bd HT
P-9 、Poly bd MC-50 、Poly bd MC-20 (以上、商品
名)などがあげられる。このうちPoly bd HTP-9 の化学
構造式を次式(II)に、Poly bd MC-50 の化学構造式を次
式(III)に示す。
【0009】
【化2】 このような末端に水酸基を有する液状ポリブタジエンと
末端にイソシアネート基を有する液状ポリブタジエンと
を混合することにより、水酸基とイソシアネート基が反
応してウレタン結合し高分子化して硬化する。
【0010】本発明のシーリング材には、必要に応じ
て、アスファルトなどの伸展材、ジブチル錫ジラウレー
トなどの硬化触媒、エチレングリコール、オクタンジオ
ール、グリセリンなどの反応性希釈剤、クレー、タル
ク、炭酸カルシウム、焼石膏などの充填剤などの添加剤
を適宜配合することができる。
【0011】本発明の目的を達成するためには、全成分
中のイソシアネート基の水酸基に対する割合がモル比で
0.3以上、0.8未満となるようにする必要がある
【0012】すなわち、このような比率とすることによ
り、 -20℃に達する寒冷地で使用しても、ひび割れやア
スファルトコンクリートなどに対する接着不良を生じる
ことがなく、信頼性の高い亀裂補修を行うことができ
る。ちなみに、このような比率としたものを、23℃の温
度条件において 2つのアスファルトコンクリートブロッ
ク(5× 5×5cm)の間に10mm厚さで硬化させ、十分に養生
した後、引張り試験機を用いて引張り速度1mm/分、 100
%モデュラスの条件で引張り、接着強度を測定したとこ
ろ、0.05〜0.5 kgf/cm2 であった。
【0013】なお、全成分中のイソシアネート基と水酸
基とのモル比のより好ましい範囲は0.4〜0.7であ
り、このような比率としたものの接着強度を上記の場合
と同様にして測定したところ、0.15〜0.3kgf
/cmであった。
【0014】本発明のシーリング材は、上記各成分を混
合することにより得られるが、実際の使用にあたって
は、予め、液状ポリブタジエンのいずれか一方に必要に
応じて配合される添加剤を混合しておき、これに他方の
液状ポリブタジエンを、使用の直前に混合して用いるよ
うにすれば、取扱い性や作業性の点から好ましい。
【0015】本発明のシーリング材では、分子鎖末端に
水酸基を有する液状ポリブタジエンと、分子鎖末端にイ
ソシアネート基を有する液状ポリブタジエンとを主成分
し、かつ、全成分中のイソシアネート基の水酸基に対
する割合をモル比で0.3以上、0.8未満と特定した
ことにより、低温下でも適度な伸びや、アスファルトコ
ンクリートなどの被着体に対する良好な接着性が維持さ
れ、ひび割れや接着不良などの不都合が生ずることがな
い。
【0016】したがって、寒冷地でも年間を通じて常に
信頼性の高い亀裂補修を行うことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を記載す
る。
【0018】実施例1〜10 末端に水酸基を有する液状ポリブタジエンのPoly bd R-
15HT(数平均分子量1200 水酸基末端PBと略記)、末
端にイソシアネート基を有する液状ポリブタジエンの P
oly bd HTP-9(数平均分子量3300 イソシアネート基末
端PB−1と略記)および Poly bd MC-50(数平均分子
量2800 イソシアネート基末端PB−2と略記)、末端
に水酸基を有する化合物であるオクタンジオール、スト
レートアスファルト、クレー、ジブチル錫ジラウレート
とを、表1および表2に示す配合で混合して、室温で、
アスファルトコンクリート舗装の亀裂に注入し硬化させ
た。これらの硬化時間と、被着体であるアスファルトコ
ンクリートに対する硬化体の接着強さを、全成分中のイ
ソシアネート基と水酸基のモル比(NCO/OH)とと
もに、表1および表2の下欄に示す。
【0019】なお、接着強さは、上記亀裂への注入とは
別に、上記混合液を、23℃の温度条件において 2つのア
スファルトコンクリートブロック(5× 5×5cm)の間に10
mm厚さで硬化させた後、引張り試験機を用いて引張り速
度1mm/分、 100%モデュラスの条件で引張り測定したも
のである。
【0020】また、上記混合液を -20℃の温度条件で硬
化させた場合のひび割れやアスファルトコンクリートに
対する接着不良の有無を観察し、これらの結果も表1に
併せ示した。この観察は混合液注入後、 1週間を経て上
記接着強さの測定と同様の方法、条件で硬化体を引張っ
た後行ったものである。
【0021】なお、表3に比較例として示したのは、
較例1〜3が、全成分中のNCO/OHが本発明の規定する
範囲を外れて各成分が配合された例、比較例4〜7は、
それぞれ市販の各種シーリング材の例で、本発明との比
較のために示したものである。
【0022】
【表1】
【表2】
【表3】 表1乃至表3からも明らかなように本発明に係るシーリ
ング材は、いずれも、‐20℃でも硬化体にひび割れや被
着体から剥離を生ずることがなく、優れた耐寒性を有す
ることが確認された。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明のシーリング
材は、分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリブタジエン
と、分子鎖末端にイソシアネート基を有する液状ポリブ
タジエンとを主成分とし、かつ、全成分中のイソシアネ
ート基の水酸基に対する割合を特定したので、低温下で
も硬化体にひび割れや接着不良などの不都合が生じるこ
とがなく、優れた耐寒性を備えている。
【0024】したがって、寒冷地でも年間を通じて常に
信頼性の高い亀裂補修を行うことができる。
【0025】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 洋 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 福島 正忠 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−12473(JP,A) 特開 昭59−166523(JP,A) 特開 昭57−92078(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 3/10 C08L 15/00 C08L 75/00 - 75/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルトコンクリートおよびアスフ
    ァルトモルタル用シーリング材であって、分子鎖末端に
    水酸基を有する液状ポリブタジエンと、分子鎖末端にイ
    ソシアネート基を有する液状ポリブタジエンとを主成分
    とし、かつ、全成分中のイソシアネート基の水酸基に対
    する割合がモル比で0.3以上、0.8未満であること
    を特徴とするシーリング材。
  2. 【請求項2】 前記イソシアネート基の水酸基に対する
    割合がモル比で0.4〜0.7であることを特徴とする
    請求項1記載のシーリング材。
JP3338330A 1991-12-20 1991-12-20 シーリング材 Expired - Fee Related JP2994509B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3338330A JP2994509B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 シーリング材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3338330A JP2994509B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 シーリング材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05171135A JPH05171135A (ja) 1993-07-09
JP2994509B2 true JP2994509B2 (ja) 1999-12-27

Family

ID=18317135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3338330A Expired - Fee Related JP2994509B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 シーリング材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2994509B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05171135A (ja) 1993-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7491756B2 (en) Water-based asphalt coating composition
EP0344512A2 (en) Liquid protective coating for concrete surfaces
CN1068340A (zh) 用异氰酸酯固化的官能化嵌段共聚物
GB2164344A (en) Bituminous compositions and preparation thereof
JPH09206667A (ja) 非汚染塗膜の形成方法
US20050124736A1 (en) Compositions based on aqueous dispersions jof bitumen and polyurethane method for the preparation thereof and uses thereof
KR100881308B1 (ko) 아스팔트 도막 방수제
JP2994509B2 (ja) シーリング材
JP3149413B1 (ja) 常温硬化性舗装材
KR100408700B1 (ko) 급경성 유화아스팔트 조성물과 그 제조방법
JP3516751B2 (ja) 改質アスファルト組成物
JP2881091B2 (ja) 一液性ウレタン樹脂組成物
JP4372860B2 (ja) ポリウレタンウレア塗床材用組成物およびその工法
JPH09157343A (ja) 道路凍結害防止用ポリウレタン弾性体
KR20000009377A (ko) 아스팔트 실란트 조성물
JP4051638B2 (ja) ウレタン組成物及びそれを含む防水材
JP2004250647A (ja) 接着剤組成物およびそれを用いた積層体
JP3008284B1 (ja) 建築用変成シリコ―ン系シ―リング材
JP2005089979A (ja) 複合防水工法
JP3008285B1 (ja) 建築用変成シリコ―ン系シ―リング材
DE2036661A1 (de) Verfahren zur Herstellung elastischer Bitumenmassen
JPH09176569A (ja) 常温硬化型ポリウレタン塗膜材組成物
KR100476063B1 (ko) 1액형 다중폴리머 도막방수제 및 그 제조방법
JP3060217B1 (ja) 建築用変成シリコーン系シーリング材
JPS6126944B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991012

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees