JP2994215B2 - 発泡性板状焼成基材の製造方法 - Google Patents

発泡性板状焼成基材の製造方法

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JP2994215B2 JP6272902A JP27290294A JP2994215B2 JP 2994215 B2 JP2994215 B2 JP 2994215B2 JP 6272902 A JP6272902 A JP 6272902A JP 27290294 A JP27290294 A JP 27290294A JP 2994215 B2 JP2994215 B2 JP 2994215B2
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    • C04B41/50Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡性板状焼成基材の製
造方法に係り、さらに詳しくは、軽量で保温性や耐火
性、加工性に優れているばかりでなく、耐久性にも富
み、特に寒冷地の外壁材などとして好適に用いることが
できる発泡性板状焼成基材の製造方法の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、外壁材や床材などの建築基礎材料
については、快適な住環境を生み出す上で有用な各種の
新製品が提供されるに至っている。
【0003】特に、快適で安全な住環境を維持・形成し
ていく上では、保温性や防音性に優れているばかりでな
く、不燃無煙性にも富む建築基礎材料が求められてい
る。
【0004】このような要請を満たすものとしては、例
えば特開平1−108176号公報に開示されている
「発泡セラミック板及びその製法」や特開平2−594
82号公報に開示されている「無機質化粧板の製造方
法」などのように発泡層を有する板状基材が既に提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術によっても耐火性や耐候性に優れた建築基礎材料とし
ての板状基材を製造することはできる。
【0006】しかし、上記いずれの場合も、実用的な強
度を伴っての断熱・断音効果の確保や軽量化の点で未だ
検討の余地があり、さらには、原料コストが高くなって
製品コストを押し上げるなどの不都合もあった。
【0007】本発明は従来技術にみられた上記課題に鑑
み、軽量で保温性や耐火性、加工性に優れているばかり
でなく、耐久性と非浸透性とにも富み、特に寒冷地の外
壁材などとして好適に用いることができる発泡性板状焼
成基材の製造方法を提供することにその目的がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するものであり、そのうち、請求項1記載の発明の構成
上の特徴は、二酸化けい素を主成分とする原料粘土の乾
燥粉体と、二酸化けい素を主成分とする原料石の破砕粉
体とをほぼ同量の割合で調合する原料粉体の調合工程
と、前記原料粉体を攪拌しながら加える水のほか、混練
物重量に対し4〜8%の天然塩を発泡促進剤として混入
して混練物とする混練工程と、前記混練物を予熱ゾーン
にて400〜600℃で加熱して予熱混練物とする予熱
工程と、予熱工程を経た前記予熱混練物をその融点以下
の温度である1120℃前後となるように制御された焼
成ゾーンにて焼成して該混練物内に発生するガスにより
膨張させながら焼成体とする焼成工程と、前記焼成体を
冷却ゾーンにて冷却する冷却工程と、冷却後の前記焼成
体を切断して複数の板状基材とする切断工程とを経るこ
とにある。
【0009】また、請求項2記載の発明の構成上の特徴
は、二酸化けい素を主成分とする原料粘土の乾燥粉体
と、二酸化けい素を主成分とする原料石の破砕粉体とを
ほぼ同量の割合で調合する原料粉体の調合工程と、前記
原料粉体を攪拌しながら加える水のほか、混練物重量に
対し4〜8%の天然塩を発泡促進剤として混入して混練
物とする混練工程と、前記混練物を予熱ゾーンにて40
0〜600℃で加熱して予熱混練物とする予熱工程と、
予熱工程を経た前記予熱混練物をその融点以下の温度で
ある1120℃前後となるように制御された第1焼成ゾ
ーンにて焼成して該混練物内に発生するガスにより膨張
させながら焼成体とする第1焼成工程と、前記焼成体を
第1冷却ゾーンにて冷却する第1冷却工程と、冷却後の
前記焼成体を切断して複数の板状基材とする切断工程
と、前記各板状基材の少なくとも一側面に位置する表出
切断面に釉薬材を塗布する釉薬材塗布工程と、前記釉薬
材を塗布した各板状基材を第2焼成ゾーンにて1050
〜1150℃の温度で焼成して前記表出切断面にガラス
質層を形成する第2焼成工程と、前記ガラス質層を形成
した各板状基材を第2冷却ゾーンにて冷却する第2冷却
工程とを経ることにある。
【0010】
【作用】このため、請求項1記載の発明によれば、混練
物を焼成した際に発生するガスをその外表面から放散し
ながら膨張させることで、内部に多数の気孔を備える発
泡性の焼成体を形成した後、この焼成体を切断すること
で複数の発泡性板状焼成基材を得ることができる。
【0011】これらの発泡性板状焼成基材は、そのいず
れもが混練工程において天然塩が発泡促進剤として混入
されているので、得られる焼成物の内部に軽石のような
多数の気孔を形成して特に高い浮力を付与することによ
り、水に浮かぶ程度の比重とすることで全体重量の軽量
化を図ることができる。
【0012】しかも、これら発泡性板状焼成基材は、多
数の気孔に取り込まれた空気層を備えるものであること
から、断熱効果の優れたものとすることができるので、
家屋の屋根裏などに取り付けられる壁材や、船の骨材な
ど、各種基礎材料として好適に利用することができる。
また、前記混練工程と焼成工程との間に予熱工程を介在
させてあるので、焼成工程での焼成時間の短縮を図るこ
とができる。
【0013】一方、請求項2記載の発明によれば、前記
発泡性板状焼成基材は、切断時に形成された少なくとも
一側面に位置する表出切断面にガラス質層が形成される
ことになるので、汚れが付着しにくい非浸透性に富む機
能を付与して耐久性を高めることができる。
【0014】したがって、前記発泡性板状焼成材は、雨
水の屋内への侵入を遮断する外壁材や、比較的汚れやす
い屋内の床材や内壁材などの基礎材料として好適に利用
することができる。また、前記混練工程と第1焼成工程
との間に予熱工程を介在させてあるので、第1焼成工程
での焼成時間の短縮を図ることができる。
【0015】
【実施例】図1は、請求項1記載の発明の実施例につい
ての工程説明図であり、原料粉体を調合するため調合工
程11と、原料粉体を混練物にするための混練工程12
と、前記混練物を加熱して予熱混練物とする図示しない
予熱工程と、焼成体を形成するための焼成工程13と、
焼成体を冷却するための冷却工程14と、冷却後の前記
焼成体を複数の板状基材に切断する切断工程15とを少
なくとも経ることで行われる。
【0016】このうち、調合工程11は、原料粘土の乾
燥粉体と、二酸化けい素を主成分とする原料石の破砕粉
体とを例えば1対1の割合とするなど、ほぼ同量の割合
で調合することで行われる。
【0017】この場合に用いられる原料粘土は、二酸化
けい素を主成分とするものであり、さらに詳しくは、原
料粘土を100重量%とするとき、 二酸化けい素 64.8重量% 酸化アルミニウム 16.9重量% 酸化第二鉄 4.56重量% 酸化マグネシウム 1.60重量% 酸化カルシウム 0.90重量% の組成成分のものを好適に使用することができ、この原
料粘土の強熱減量は6.33%であり、耐火度(融点)
は1230℃となっている。
【0018】このような組成からなる原料粘土は、乾燥
後に粉砕機により粉砕し、直径が1mmのメッシュから
なるふるいにかけて回収された乾燥粉体が用いられる。
【0019】一方、原料石は、二酸化けい素を主成分と
するものであり、さらに詳しくは、原料石を100重量
%とするとき、 二酸化けい素 53.8重量% 酸化アルミニウム 18.7重量% 酸化第二鉄 7.34重量% 酸化マグネシウム 2.91重量% 酸化カルシウム 9.00重量% の組成成分のものを好適に使用することができ、この原
料石の強熱減量は4.31%であり、耐火度(融点)は
1020℃となっている。
【0020】このような組成からなる原料石は、粉砕機
により破砕し、直径が1mmのメッシュからなるふるい
にかけて回収された破砕粉体が用いられる。
【0021】そして、前記乾燥粉体と破砕粉体とは、例
えば1対1の割合とするなど、ほぼ同量となる割合で混
合して調合し、原料粉体が形成される。
【0022】混練工程12は、上記調合工程11で得ら
れた原料粉体を用いて行われるものであり、適宜の容器
内に原料粉体を入れ、攪拌機等を用いて攪拌しながら
える水のほか、得られる焼成物に高い浮力を付与するた
め混練物重量に対し4〜8%の天然塩を発泡促進剤とし
て混入して混練し、適宜粘度の混練物が得られる。
【0023】予熱工程は、混練工程12で得られた混練
物を焼成ゾーンにおける排ガスの熱を利用して400〜
600℃の範囲、好ましくは500℃前後の温度で約9
0分間予熱することにより行われる。
【0024】焼成工程13は、上記予熱工程を経た予熱
混練物をトンネル窯内に定置し、例えば液化石油ガス
(LPG)を燃焼させるなどして形成される焼成ゾーン
にて焼成し、焼成体を形成するために行われる。
【0025】この場合、焼成ゾーンにおける焼成温度
は、混練物内にガスが発生して膨張するのが1100℃
前後であり、しかも、温度が高過ぎるとガスが外部に出
てしまい、焼成体としての強度は増すものの十分に膨張
しないことから、具体的には混練物の融点以下の温度で
る1120℃前後で常に一定となるように温度自動制
御装置を用いて温度制御することで設定される。また、
焼成ゾーンにおける焼成時間は、90分前後に設定する
のが望ましい。
【0026】しかも、上記設定温度とすると、二酸化け
い素を主成分とする原料石の融点温度が1100℃であ
ることもあって、必要にして十分な強度を備える焼成体
を形成することができる。
【0027】冷却工程14は、上記焼成工程13を経る
ことで得られた焼成体の温度を冷却ゾーンにて常温にま
で冷却するものであり、具体的には、トンネル窯から冷
却室内へと焼成体を運び込み、ファンにより強制送風し
て風冷冷却することで行われる。
【0028】切断工程15は、前記冷却ゾーンにて冷却
された後の発泡性の前記焼成体をダイヤモンドカッター
を用いて切断して複数の板状基材を形成するものであ
り、これにより屋根裏等に用いられる壁材や船の骨材な
ど、各種基礎材料として用いることができる発泡性板状
焼成基材が形成されることになる。
【0029】一方、図2は、請求項2記載の発明の実施
例についての工程説明図であり、原料粉体を調合するた
め調合工程11と、原料粉体を混練物にするための混練
工程12と、前記混練物を加熱して予熱混練物とする図
示しない予熱工程と、焼成体を形成するための第1焼成
工程13´と、焼成体を冷却するための第1冷却工程1
4´と、冷却された焼成体を切断する切断工程15と、
切断された各板状基材に釉薬材を塗布する釉薬材塗布工
程16と、釉薬材により各板状基材にガラス質層を形成
する第2焼成工程17と、ガラス質層を形成した各板状
基材を冷却する第2冷却工程18とを少なくとも経るこ
とで行われる。なお、前記混練工程12と第1焼成工程
13´との間には、混練物を予熱するための予熱工程を
介在させて処理することもできる。
【0030】このうち、調合工程11から切断工程15
に至るまでの各工程については、請求項1記載の発明
おける調合工程11から切断工程15に至るまでと同様
にして行われるので、その説明は省略し、切断工程15
を経た後の工程である釉薬材塗布工程16から説明する
こととする。
【0031】すなわち、釉薬材塗布工程16は、前記切
断工程15にて切断された各板状基材の少なくとも一側
面に位置する表出切断面に釉薬材を塗布するものであ
り、この際に用いられる釉薬材としては、適宜の珪酸塩
化化合物からなる釉薬を単独で、もしくは火山灰(石
英)のほか、既述の前記組成からなる原料石を微粉末状
としたものを適宜、適量混入させ、その全体を水ととも
に混練して形成される。また、このようにして形成され
る釉薬材の塗布作業は、例えば約2mm程度の厚さとな
るようにして行われる。
【0032】また、第2焼成工程17は、前記釉薬材を
塗布した各板状基材を第2焼成ゾーンにて焼成し、釉薬
材を溶化させて前記表出切断面にガラス質層を形成する
ものであり、この際の焼成温度は、例えば電気を熱源と
するなど、適宜の加熱手法により1050〜1150℃
の範囲、より好ましくは1100℃前後となるように設
定され、例えばメッシュベルトの移動により第2焼成ゾ
ーン内を30分前後で通過させることで行われる。
【0033】さらに、第2冷却工程18は、前記第2焼
成ゾーン内で釉薬材が溶化され、表出切断面にガラス質
層を形成した各板状基材を第2冷却ゾーンにて風冷冷却
するなど、適宜の冷却手段により常温にまで冷却するも
のであり、第2焼成ゾーン内からは同一のメッシュベル
トを移動させることで搬入するのが望ましい。
【0034】また、板状基材における表出切断面の両面
にガラス質層を形成する必要がある場合には、一側面に
位置する表出切断面にまず釉薬材を塗布して第2焼成工
程17と第2冷却工程18とを経た後、他側面に位置す
る表出切断面に再度、釉薬材を塗布して第2焼成工程1
7と第2冷却工程18とを繰り返すことで行われる。な
お、第2冷却工程18を経て得られる発泡性板状焼成基
材は、所望する規格に従い切断したり、必要な穴開け加
工を施すなどして商品化されることになる。
【0035】本発明はこのようにして構成されているの
で、請求項1記載の発明によれば、混練物を焼成した際
に発生するガスをその外表面から放散しながら膨張させ
ることで、内部に多数の気孔を備える発泡性の焼成体を
形成した後、この焼成体を切断することで複数の発泡性
板状焼成基材を得ることができる。
【0036】しかも、混練工程12と焼成工程13との
間には、焼成工程13で生成される排気ガスを熱源とし
て有効利用する予熱工程を介在させてあるので、焼成工
程13での焼成時間の短縮を図ることにより、省エネル
ギーという時代の要請に応えながら、同時に製造コスト
の低減にも有効に寄与させることができる。
【0037】また、これらの発泡性板状焼成基材は、そ
のいずれもが混練工程12において天然塩が発泡促進剤
として混入されているので、得られる焼成物の内部に軽
石のような多数の気孔を形成して特に高い浮力を付与す
ることにより、水に浮かぶ程度の比重とすることで全体
重量の軽量化を図ることができる。
【0038】さらに、これら発泡性板状焼成基材は、多
数の気孔に取り込まれた空気層を備えるものであること
から、断熱効果の優れたものとすることができるので、
家屋の屋根裏などに取り付けられる壁材や、船の骨材な
ど、加工性の優れた各種基礎材料として好適に利用する
ことができる。
【0039】したがって、前記発泡性板状焼成基材は、
レジャー船や漁船などを造船する際、内壁や船底などに
用いることで、船に浮力を付与することができ、安全航
行の一助として寄与させることができる。
【0040】また、前記発泡性板状焼成基材を高層ビル
等の建築物における間仕切り壁などとして利用する場合
には、その軽量化に大いに寄与させることができるの
で、それだけ強度設計上の負担を軽減することができ、
したがって、総合的な建築コストを大幅に低減させるこ
とができる。
【0041】一方、請求項記載の発明によれば、前記
発泡性板状焼成基材は、切断時に形成された少なくとも
一側面に位置する表出切断面にガラス質層が形成される
ことになるので、汚れが付着しにくい非浸透性に富む機
能を付与して耐久性を高めることができる。
【0042】したがって、前記発泡性板状焼成材は、雨
水の屋内への侵入を遮断する外壁材や、比較的汚れやす
い屋内の床材や内壁材などの基礎材料として優れた加工
性のもとで好適に利用することができる。
【0043】特に、北海道のような極寒冷地において
は、冬季に外壁材などの建築物に水が浸透すると、これ
が凍結膨張して破壊されてしまうという特有の問題があ
り、前記発泡性板状焼成材は、少なくともその一側面に
位置する表出切断面にガラス質層が形成されているの
で、水に対する非浸透性を高めることで凍結破壊のおそ
れのない耐久性を付与して、好適に使用することができ
る。
【0044】また、前記混練工程12と第1焼成工程1
3´との間には、第1焼成工程13´で生成される排気
ガスを熱源として有効利用する予熱工程を介在させてあ
るので、第1焼成工程13´での焼成時間の短縮を図る
ことで省エネルギーという時代の要請に応えると同時に
製造コストの低減にも寄与させることができる。
【0045】しかも、本発明方法は、その原材料である
原料粘土と原料石がその組成からも明らかなようにも共
に北海道の美幌地方に無尽蔵に存在する天然資源を利用
して行うことができるので、資源の有効活用と地域活性
化を実現する上での有効手段のひとつとして寄与させる
ことができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明のうち、請求項
1記載の発明によれば、混練物を焼成した際に発生する
ガスをその外表面から放散しながら膨張させることで、
内部に多数の気孔を備える発泡性の焼成体を形成した
後、この焼成体を切断することで複数の発泡性板状焼成
基材を得ることができる。
【0047】これらの発泡性板状焼成基材は、そのいず
れもが混練工程において天然塩が発泡促進剤として混入
されているので、得られる焼成物の内部に軽石のような
多数の気孔を形成して特に高い浮力を付与することがで
きるので、水に浮かぶ程度の比重とすることで全体重量
の軽量化を図ることができる。
【0048】しかも、これら発泡性板状焼成基材は、多
数の気孔に取り込まれた空気層を備えるものであること
から、断熱効果の優れたものとすることができるので、
家屋の屋根裏などに取り付けられる壁材や、船の骨材な
ど、加工性に優れた各種基礎材料として好適に利用する
ことができる。また、前記混練工程と焼成工程との間に
予熱工程を介在させてあるので、焼成工程での焼成時間
の短縮を図ることができる。
【0049】一方、請求項記載の発明によれば、前記
発泡性板状焼成基材は、切断時に形成された少なくとも
一側の表出切断面にガラス質層が形成されることになる
ので、汚れが付着しにくい非浸透性に富む機能を付与し
て耐久性を高めることができる。
【0050】したがって、前記発泡性板状焼成材は、雨
水の屋内への侵入を遮断する外壁材や、比較的汚れやす
い屋内の床材や内壁材などの基礎材料として優れた加工
性のもとで好適に利用することができる。また、前記混
練工程と第1焼成工程との間に予熱工程を介在させてあ
ので、第1焼成工程での焼成時間の短縮を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における請求項1記載の発明についての
一実施例を示す工程説明図である。
【図2】本発明における請求項2記載の発明についての
一実施例を示す一部を省略した工程説明図である。
【符号の説明】
11 調合工程 12 混練工程 13 焼成工程 13´ 第1焼成工程 14 冷却工程 14´ 第1冷却工程 15 切断工程 16 釉薬材塗布工程 17 第2焼成工程 18 第2冷却工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 38/00 - 38/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二酸化けい素を主成分とする原料粘土の
    乾燥粉体と、二酸化けい素を主成分とする原料石の破砕
    粉体とをほぼ同量の割合で調合する原料粉体の調合工程
    と、前記原料粉体を攪拌しながら加える水のほか、混練
    物重量に対し4〜8%の天然塩を発泡促進剤として混入
    して混練物とする混練工程と、前記混練物を予熱ゾーン
    にて400〜600℃で加熱して予熱混練物とする予熱
    工程と、予熱工程を経た前記予熱混練物をその融点以下
    の温度である1120℃前後となるように制御された焼
    成ゾーンにて焼成して該混練物内に発生するガスにより
    膨張させながら焼成体とする焼成工程と、前記焼成体を
    冷却ゾーンにて冷却する冷却工程と、冷却後の前記焼成
    体を切断して複数の板状基材とする切断工程とを経るこ
    とを特徴とする発泡性板状焼成基材の製造方法。
  2. 【請求項2】 二酸化けい素を主成分とする原料粘土の
    乾燥粉体と、二酸化けい素を主成分とする原料石の破砕
    粉体とをほぼ同量の割合で調合する原料粉体の調合工程
    と、前記原料粉体を攪拌しながら加える水のほか、混練
    物重量に対し4〜8%の天然塩を発泡促進剤として混入
    して混練物とする混練工程と、前記混練物を予熱ゾーン
    にて400〜600℃で加熱して予熱混練物とする予熱
    工程と、予熱工程を経た前記予熱混練物をその融点以下
    の温度である1120℃前後となるように制御された第
    1焼成ゾーンにて焼成して該混練物内に発生するガスに
    より膨張させながら焼成体とする第1焼成工程と、前記
    焼成体を第1冷却ゾーンにて冷却する第1冷却工程と、
    冷却後の前記焼成体を切断して複数の板状基材とする切
    断工程と、前記各板状基材の少なくとも一側面に位置す
    る表出切断面に釉薬材を塗布する釉薬材塗布工程と、前
    記釉薬材を塗布した各板状基材を第2焼成ゾーンにて1
    050〜1150℃の温度で焼成して前記表出切断面に
    ガラス質層を形成する第2焼成工程と、前記ガラス質層
    を形成した各板状基材を第2冷却ゾーンにて冷却する第
    2冷却工程とを経ることを特徴とする発泡性板状焼成基
    材の製造方法。
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