JP2993370B2 - 吸音化粧板 - Google Patents
吸音化粧板Info
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Description
に詳しくは、吸音基材の側面に貼着される化粧材の種類
に拘らず、一定の吸音効果を発揮し得る吸音化粧板に関
するものである。
井材として、所定の吸音構造が採用された吸音化粧板が
用いられている。
示されている。この図において、吸音化粧板は、略方形
に画成された枠パネル50内にグラスウール,ロックウ
ール等の吸音基材51を収容した吸音板52と、この吸
音板52の側面にパンチングメタル54を介して貼着さ
れた木質化粧材からなる化粧単板55とにより構成され
ている。
する柾目部分の極めて薄いもの、例えば、厚さ約0.2
5mm程度のものが採用されている。この一方、パンチン
グメタル54は、各孔54Aの全開孔面積率が50%以
上のものが採用され、これにより、前記化粧単板55を
通過する音が開孔54Aを経て吸音基材51で吸収され
るようになっている。
うな構造を有する吸音化粧板にあっては、吸音性能が化
粧単板55自体の材質的特性に専ら依存するものであ
る。従って、通音性能を有効に発揮し得る化粧単板の材
質としては、導管が数百μmの太さを有するナラあるい
はカバ等に限定され、バーズアイメープル等を採用不可
とするものであり、材料設計上の自由度が大きく制限さ
れるという不都合があった。しかも、木目模様が柾目だ
けに限られ、板目模様を有する化粧材を採用することも
できず、この点からも前述の不都合が顕出する。
ガラスウール、或はロックウール等は、表面に一定厚み
以上の膜が貼られると音を吸収しなくなる性質を有する
ため、化粧単板55はこれを回避可能な厚み、例えば、
0.25mm以下に制限され、このため、一般の壁紙、壁
クロス等を採用できず、異なる質感、外観を表出する多
種類の吸音化粧板を提供することが困難であった。
化粧単板55の材質いかんによっては、吸音性能に様々
なバラツキを生じたり、場合によっては吸音しないもの
も存在する。
るために案出されたものであり、その目的は、化粧材の
材質に制限されることなく一定の吸音性能を安定的に確
保することができ、用いられる化粧材の適用範囲を拡大
して設計の自由度を高めるとともに、各種ニーズに臨機
応変に対応して多種多様な質感、外観を表出することの
できる吸音化粧板を提供することにある。
め、本発明は、平面状に画成された吸音基材の側面に化
粧材を貼着してなる吸音化粧板において、前記化粧材に
パルスレーザ加工機を用いて開孔径が0.05〜0.5
mmとされた多数の微細孔を形成する、という構成を採っ
ている。
成の他、開孔径が0.05〜0.5mmとされた微細孔を
前記化粧材に形成するとともに、この微細孔の全開孔面
積率を前記化粧材の23〜40%とし、かつ、前記化粧
材を部分接着により吸音基材側に貼着する、という構成
によって前述の目的をより効果的に達成する。ここで、
前記微細孔の全開孔面積率を40%までと設定したの
は、これを超えると化粧材の強度が急激に弱くなり、ひ
いては吸音化粧板全体としての強度上問題を生ずるため
である。
ザ加工機を用いて、開孔径が0.05〜0.5mmとされ
た多数の微細孔が形成されているため、当該微細孔によ
って通音性が物理的に確保されることとなる。この微細
孔を通過した音は前記吸音基材によって効率良く吸音さ
れる。従って、吸音化粧板に用いる木質単板、突板化粧
材の選択範囲が飛躍的に拡大される他、化粧材における
厚み等の制限も緩和され、これによって一般の壁紙、壁
クロス等をも化粧材として採用可能となる。
に説明する。
部拡大断面図が示されている。この図において、吸音化
粧板10は、図示省略した適宜な枠パネルに保持されて
全体が平面状に画成された多孔質吸音材からなる吸音基
材11と、この吸音基材11に点付け接着層12を介し
て部分接着された化粧板としての化粧単板13とにより
構成されている。この化粧単板13には、その厚み方向
を貫通する多数の微細孔14が形成されて音や空気が通
過可能に設けられている。これらの微細孔14は、肉眼
では見分けし難い開孔径に設けられて木目等に与える影
響を有効に防止し、完成品としての吸音化粧板10の外
観上の体裁が良好に確保できるようになっている。各微
細孔14の開孔形状は、本実施例では、図2に示される
ように楕円形状とされているが、この形状は発明の本質
的なものではなく、その他真円形状等に設定することも
差し支えない。
板13の面積に対して5〜40%の範囲内で任意に選択
され、例えば、開孔率を23%とした場合、単位面積当
たりの微細孔14は833個/cm2形成される。この微
細孔14は、図3に概略的に示したレーザ加工機15に
より連続的に形成されている。具体的には、前記化粧単
板13を図示省略したテーブルに載置するとともに、こ
のテーブルで化粧単板13をその面方向に移動可能に設
ける一方、化粧単板13と所定距離を隔てた位置にレー
ザ加工機15が相対配置されている。このレーザ加工機
15は、レーザビームをパルス式にON−OFF制御し
て各微細孔14が所定間隔を隔てて形成されるようにな
っており、前記レーザ加工機15内には、図4に示され
るように、複数の半透過板15Aと、全反射板15Bと
が配置されて複数のレーザビームに分割され、これによ
り微細孔14の開孔が短時間で効率よく行われるように
なっている。
0の実施例が示されている。この実施例における吸音化
粧板10は、吸音基材11がガラスウールまたはロック
ウール等により構成されたものであり、この吸音基材1
1の側面にはパンチングメタル又はエクスパンドメタル
12を介して化粧単板13が貼着されるようになってい
る。
体的効果を確認するため、以下の実験例を比較例と対比
しながら詳細に説明する。
3として用い、レーザ加工機15として以下の炭酸ガス
レーザを用いて微細孔14を形成した。 炭酸ガスレーザ:RCS1200SM(ロフィン丸紅社
製) パルスオンオフ時間:0.3msec/0.8msec → 1個開孔
/1.1msec 化粧単板の走査速度:40m/min ビーム分割数:8
形であり、10.5分間に460万個/m2の微細孔14
を形成した。開孔率は23%であった。この微細孔14
は外観上は木目に沿って細長く開孔して非常に目立たな
いが、太陽に透かして見ると反対側が僅かに透けて見え
る程度である。このようにして微細孔14が形成された
化粧単板13を、開孔率80%以上のエクスパンドメタ
ルに部分接着するとともに、これをガラスウール(32
K・厚み23mm)からなる吸音基材11に貼着して化粧
した。
に、最大垂直入射吸音率が97%と極めて高く、十分な
る吸音性能を発揮することができる。また、開孔率23
%とされた前記実験例1においては、図7に示されるよ
うに、ガラスウールと略同様の吸音性能が得られること
が明らかであろう。なお、前記開孔率を変化させて化粧
単板13における開孔率を10%とした場合、多少目詰
りが起こって低周波領域に若干ずれるが、吸音ピークは
依然として高く確保することができる。また、開孔率5
%では、開孔率10%より更に低周波領域にずれ込む
が、垂直入射吸音率は75%であり、開孔率2%のもの
及び開孔無しのサペリ単板に比べて高く確保でき、実用
域と見ることができる。
ウォルナット材を対象とし、実験例1と同一の炭酸ガス
レーザを用いて以下の条件による微細孔14を形成し
た。 パルスオンオフ時間:1msec/2msec → 1個開孔/
3msec 化粧単板の走査速度:9m/min ビーム分割数:8
形で実験例1より更に微細であり、22.5分間に36
0万個/m2の微細孔14を形成した。開孔率は10%で
あった。この化粧単板13を、粒径0.1mm〜1.5mm
の軽量発泡ガラス粒子にフェノール樹脂3%をコーティ
ングした後、型内でプレス熱圧成形された厚さ10mmの
セラミック吸音基材の側面に接着した。この接着は、目
付30g/m2のポリエステル系ホットメルト不織布にて1
40℃1分、2Kg/cm2の圧力で部分接着し、吸音性が損
なわれないようにした。
ように、最大垂直入射吸音率を高く維持できるととも
に、孔径が実験例1に比べて非常に小さいため、化粧板
の外観を一層良好に確保することができた。
処理された模様プリント壁紙(厚さ0.7mm)を実験例
2と同一条件で走査速度のみを倍速(18m/分)として
処理した。従って、孔数は、実験例2に対して半分とな
り、開孔率は5%である。この壁紙はガラスウール製の
天井用吸音基材に実験例2と同一の方法で接着し、吸音
天井材とした。
ように、75%の最大垂直入射吸音率が得られた。ま
た、模様プリント壁紙に微細孔を形成する場合、一般的
には開孔率が10%を超えると模様に影響を与えるが、
本実験例3のように、開孔率を5%としたことにより、
壁紙の模様に与える影響が抑制でき、その外観上の体裁
が良好な吸音化粧板を得ることができた。
の方法でエクスパンドメタル上に接着し、ガラスウール
製吸音基材の化粧として用いた。この場合の最大垂直入
射吸音率は、図6に示されるように、前記各実験例1〜
3に比べて極めて低く、期待する吸音性能を得ることが
できなかった。
ル製天井用吸音基材に同一の方法で点付け接着した。こ
の場合においても、最大垂直入射吸音率が低く、比較例
1と同様、期待する吸音性能を得ることができなかっ
た。
よび化粧単板13等の化粧材は例示的に示したものであ
り、吸音化粧板が用いられる各種の用途に応じて、その
他の材質からなるもので構成することができる。
作用するので、多数の微細孔の形成によって吸音率を高
めることができ、化粧材の材質に制限されることなく一
定の吸音性能を安定的に確保することが可能な吸音化粧
板を提供できるという効果がある。個々の微細孔は目視
困難な開孔径であるため、製品外観に与える体裁上の不
利益もなく、また、微細孔の形成自体は機械的な方法で
あるパルスレーザ加工機によって効率良く行えるもので
あるため、既存製品に比べて製造コストを大幅に上昇さ
せる虞もない。しかも、化粧材の接着は部分接着による
ものであり、微細孔を形成した構造上の意義も喪失する
ことがない。
ができ、用いられる化粧材の適用範囲として木質化粧単
板はもとより、突板化粧板、一般の壁紙、壁クロス等も
適用可能となるから、吸音化粧板を製造する上での設計
の自由度を高められることとなり、各種ニーズに臨機応
変に対応した多種多様な外観を得ることができる。
る。
る。
図である。
ある。
る。
・接着層、13・・・化粧板としての化粧単板、14・
・・微細孔。
Claims (2)
- 【請求項1】 平面状に画成された吸音基材の側面に化
粧材を貼着してなる吸音化粧板において、前記化粧材に
パルスレーザ加工機を用いて開孔径が0.05〜0.5
mmとされた多数の微細孔を形成したことを特徴とする吸
音化粧板。 - 【請求項2】 平面状に画成された吸音基材の側面に化
粧材を貼着してなる吸音化粧板において、開孔径が0.
05〜0.5mmとされた微細孔を前記化粧材に形成する
とともに、この微細孔の全開孔面積率を前記化粧材面積
の23〜40%とし、かつ、前記化粧材を部分接着によ
り吸音基材側に貼着したことを特徴とする吸音化粧板。
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07324400A JPH07324400A (ja) | 1995-12-12 |
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JP6139406A Expired - Fee Related JP2993370B2 (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 吸音化粧板 |
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-
1994
- 1994-05-30 JP JP6139406A patent/JP2993370B2/ja not_active Expired - Fee Related
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