JP2992702B2 - インフレーションガゼットフイルム成形法における最適自動制御方法 - Google Patents

インフレーションガゼットフイルム成形法における最適自動制御方法

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JP2992702B2 JP30287590A JP30287590A JP2992702B2 JP 2992702 B2 JP2992702 B2 JP 2992702B2 JP 30287590 A JP30287590 A JP 30287590A JP 30287590 A JP30287590 A JP 30287590A JP 2992702 B2 JP2992702 B2 JP 2992702B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 <産業上の利用分野> この発明はインフレーションガゼットフイルム成形法
における最適自動制御方法に関する。
<従来の技術> この出願以前におけるインフレーションフイルム成形
としては、種々のものが開発され、出願されており、そ
の一例として特公昭58−30127号公報があり、この公報
にはブローヘッド上方のフイルム固化ライン、即ちフロ
ストラインの高さを測定して、所望の値からのずれに応
じて押出機の出力を増減する方法が記載されている。
又、特開昭58−78725号公報には、フロストラインの
高さを測定して、所望の値からのずれに応じて外冷空気
調整弁の開閉度を調整しフロストラインは一定高さに維
持する方法が記載されている。
<発明が解決しようとする課題> 前記特公昭58−30127号公報及び特開昭58−78725号公
報における成形方法はフロストラインを一定高さに維持
し、所定厚みのフラットフイルムを成形することを目的
としているが、 インフレーションガゼットフイルム成形法における最適
自動制御方法に関しては触れていない。
この発明の目的は、従来熟練工の技術に依存すること
が多いインフレーションガゼットフイルム成形を簡易
に、且つ最適制御のもとで、連続運転し、且つ、そのガ
ゼットフイルムの折り込み幅の変更、ガゼットフイルム
成形からフラットフイルムへの移行を適確に、且つ簡易
に行えるようにしたインフレーションガゼットフイルム
成形法における最適自動制御方法装置を提供することに
ある。
ロ.発明の構成 <課題を解決するための手段> 前記課題を解決するために、この発明はインフレーシ
ョン成形したチューブ状フイルムをガゼット折畳板によ
り一対のピンチローラの直ぐ上流側において、折畳みガ
ゼットフイルムとし、この後前記一対のピンチローラで
挟持して扁平チューブとして下流側へ移送しインフレー
ションガゼットフイルムを成形するに際し、 前記ピンチローラ下流側位置で前記ガゼット折りされ
た扁平チューブの幅寸法を検出し、この検出した幅寸法
と予め設定したガゼット折畳板の送り込み寸法に基づい
て前記チューブ状のフイルム内の空気量を調整し、前記
検出した扁平ガゼットチューブの幅寸法を予め設定した
扁平チューブの幅寸法設定値に符合させる一方、 前記チューブ状フイルムのフロストラインの所望高さ
を予め設定し、前記成形されるチューブ状フイルムのフ
ロストラインの高さを検出し、前記設定した高さに対し
て上下変位した場合には、前記チューブ状フイルム内の
空気量の調整をせずに、チューブ状フイルム外面に環状
エアリングから吹き付けられる外冷空気吐出量を調整
し、前記設定した高さにこのフロストラインを調整し、
このフロストラインの調整完了後に前記チューブ状フイ
ルム内の空気量の調整を行うインフレーションガゼット
フイルム成形法における最適自動制御方法において、 前記外冷空気吐出量の減少又は増大を所定時間継続し
た後、未だ上下検出装置の出力信号の状態が前回の検出
状態と変化しない場合には、前回同様にこの外冷空気吐
出量を更に一段減少又は増大させフロストラインを調整
し前記設定した高さに安定させることを特徴とするイン
フレーションガゼットフイルム成形法における最適自動
制御方法とする。
<実施例> この発明の代表的な実施例を次に説明する。
<第1実施例> 第1図において、Aは発明が適用されるインフレーシ
ョンガゼットフイルム成形装置であり、インフレーショ
ンガゼットフイルム成形装置の概略を示し、20はその成
形ダイであり、この成形ダイ20の中央には空気吸い込み
管21が直立して配置してあり、前記成形ダイ20の環状溶
融樹脂吐出口22近傍には外冷空気吐出用の環状エアリン
グ23が配置してある。
前記吐出口22から押し出され、前記環状エアリング23
からの冷風により冷却され、所望直径に形成されたチュ
ーブ状フイルムTを一対の安定板26aでフラットに折畳
みながら引き取る一対のピンチローラ24が、環状エアリ
ング23より高位置に配置してある。好ましくは、前記一
対のピンチローラ24は成形ダイ20に対して、成形準備段
階では下降位置に、成形中は上位位置を採るように昇降
可能に配備される。
前記一対のピンチローラ24の直ぐ上流側には、インフ
レーション成形したチューブ状フイルムTを直径方向両
側から折込み、ガゼットチューブGとするための一対の
ガゼット折畳板25が、前記一対の安定板26aの間で、こ
れと直角方向から、チューブ状フイルムTに対して接触
し、その水平方向の送り込み量を調整可能に配置してあ
る。
この一対のガゼット折畳板25を送り込むためのパルス
モータ26aと、このパルスモータ26の回転量を検出する
エンコーダ27とが設けてあり、このエンコーダ27は後記
する自動制御装置28に電気接続されている。
前記ピンチローラ24下流側位置には、前記ガゼット折
畳板25でガゼット折りされ前記ピンチローラ24で挾持移
送されて扁平化した扁平チューブFの幅寸法を検出する
ためのフイルム幅測定用のセンサ29が配置してある。
前記自動制御装置28は、予め前記扁平チューブFの成
形条件を入力するための例えばキーボード30からなる入
力部31と、設定した条件と、現実のガゼットチューブの
幅寸法・フロストラインの上下検出値との比較及びその
差に基づく各制御部への補正指令を行う指令部を具備す
る。
例えばその一例として前記エンコーダ27で検出したパ
ルスモータ26の回転量、即ち、前記ガゼット折畳板25に
よる送り込み寸法を予め入力して、設定し、この設定値
まで前記パルスモータ26を駆動させる指令部32を具備す
る。なお、このガゼット送り込み寸法はこれに限らず、
リミットスイッチを予め、前記ガゼット送り込み寸法に
応じて固定配置しておき、このリミットスイッチによる
ガゼット折畳板25の検出信号により、ガゼット送り込み
寸法を設定する構成としてもこの発明としては同じであ
る。
更に、前記自動制御装置28は、前記フイルム幅測定用
のセンサ29からの出力信号である前記扁平チューブFの
幅寸法と、前記入力部31で設定された送り込み寸法に基
づいて、成形中の前記チューブ状フイルムTの直径が、
予め設定した扁平チューブの幅寸法設定値に対応する所
望直径になるように前記チューブ状フイルムT内の空気
量を調整する為の空気量調整部33を有している。
この空気量調整部33は前記成形ダイ20の空気吹き込み
部21aの一次側の送風機34の駆動制御部35に電気接続し
ている。
次に前記チューブ状フイルムTのフロストライン高さ
を調整する為のフロストライン自動調整装置について説
明する。
このフロストライン自動調整装置は前記自動制御装置
28の一部を構成し、前記成形されるチューブ状フイルム
Tのフロストラインの高さを検出する検出器36からの出
力信号を受ける受信部37と、この受信部37に入力された
信号により前記フロストラインの高さが予め設定した高
さに対して上下変位した場合に、前記チューブ状フイル
ムT内の空気量の調整を停止する停止信号を空気量調整
部33に出力する停止指令部38と、この停止信号出力時に
のみ前記チューブ状フイルムT外面に前記環状エアリン
グ23から吹き付けられる外冷空気吐出量を調整し、前記
設定高さにこのフロストラインを自動調整する外冷空気
吐出量調整部39とを具備し、更に、このフロストライン
の自動調整完了後に前記停止指令部38に停止解除信号を
出力する停止解除部40が設けてある。
前記外冷空気吐出量調整部39は、上下に配設した2個
の検出装置2、3と、1乃至15秒間隔毎に1パルス発信
するパルス発信装置5と、歩進歩対型レベル変更装置6
と、このレベル変更装置6で表出したレベルに対応し
て、これを電気的な量に変換するD/A変換回路7よりな
り、このD/A変換回路7の出力に対応して、エアリング
8の送風機9を駆動する可変速モータ10を備えている。
前述の検出装置2、3は図に示す如く、チューブ1の
成形に先立ち、その所望の膨張開始部(延伸開始部)1a
の上下位置で、かつこの膨張開始部1aチューブの接線方
向を光ビームa、bが水平に通過する如く、投光器2a、
3aと受光器2b、3bが一つのブロックとなっている反射型
光電式検出装置2、3と共通の反射鏡4とを対向させて
配置し、2組の非接触型の光電式検出装置2、3を上下
階層的にフイルム成形装置の機枠又はこれと一体の部材
に設ける。
パルス発信装置5としては近年この種の成形機には通
常制御用のコンピュータが採用されており、コンピュー
タ内のパルス発信機能を用い、通常1乃至15秒間隔に任
意にパルス間隔が調整できるものであり、好ましくは3
乃至5秒間隔のパルスを発生するようにし、この出願の
パルス発信装置5として用いる。
コンピュータ以外、サイクルカウンターなど外部同期
信号を所定数計数する毎発信する装置、或いはタイマが
タイムアップするごと発信してはリセットされ型式のも
のでもよい。
前記歩進歩退型レベル変更装置16としては、ワンショ
ットの歩進入力信号がある毎に1ステップ歩進し、ワン
ショットの歩退入力信号がある毎に1ステップで歩退す
るものであれば、機械式、電気式電子式を問わない。図
示のものにおいてはデジタル表示装置としてあり、歩進
のワンショット入力信号がある毎にデジタル表示の数値
は1つ増加し、他方歩退ワンショット入力信号が有る毎
に、その表示数は1つ減少し、何れの入力もなければ、
そのままの数値を保持する。このデジタル数は現実に目
でみえるものでも見えなくて単なる情報の値、又は電気
信号の値として、保持できればこの発明としては同一で
ある。このデジタル表示装置もコンピュータのデジタル
表示機能を利用することが好ましい。
従って、前記レベル変更装置6の出力を電気的な量に
変換するD/A変換回路7は通常5V又は10V以下の電圧変化
として出力されるものを用い、この出力を入力として可
変速モータ10の制御回路10aに与え、可変速モータ10の
速度を変化させる。
前述のレベル変更装置6が電気的な量で変更されるも
のについてはD/A変換回路は省略することができる。
この実施例の作用は次の通りである。
先ず成形に先立って、前記ガゼット折畳板25の所望送
り込み寸法及び扁平チューブの幅寸法及びガゼット送り
込み寸法、その他の成形条件を予め入力部31によって先
ず設定する。
この入力は予めプログラムされていて、押出樹脂量、
引取速度、ブロー比などが与えられており、これに加え
て、前記一対のガゼット折畳板25の幅及びガゼット折込
後の扁平ガゼットチューブ幅が設定できるようになって
いる。
而して、ダイより押し出されるチューブを前記一対の
ピンチローラ24に挟み、ピンチローラで引取ながら、ピ
ンチローラ24の高さが所定高さに達すると、前記成形条
件は予めプログラムされている順序に従って自動設定さ
れ、先ずフロストライン高さが設定値に調整され、概ね
設定値に調整されると、次に通常のガゼット無チューブ
の成形と同様にチューブ幅が設定値に近ずくように調整
され、この操作が一応完了すると、予め定められたプロ
グラムに従って自動入力され前記一対のガゼット折畳板
25はゆっくりと内方に移動を開始し、予め設定した入力
値まで挿入する。
この間チューブT中の空気圧が一定になるよう一対の
ガゼット折畳板25の挿入に対応して、チューブT中の空
気を空気量調整部33によって徐々に脱気する。
このようにして前記成形ダイ20でインフレーション成
形したチューブ状フイルムTをガゼット折畳板25により
一対のピンチローラ24の直ぐ上流側において、折畳みガ
ゼットフイルムGとし、この後前記一対のピンチローラ
24で挟持して扁平チューブFとして下流側へ移送する。
次いで、前記ピンチローラ24下流側位置で前記ガゼッ
ト折りされた扁平ガゼットチューブFの幅寸法をセンサ
29で検出し、成形中の前記チューブ状フイルムTの直径
が、前記設定した扁平ガゼットチューブFの幅寸法設定
値に対応する所望直径になるように前記チューブ状フイ
ルムT内の空気量を前記空気量調整部33によって調整す
る。
即ち、この空気量調整部33により、前記成形ダイ20の
空気吹き込み部21aの一次側の送風機34の駆動制御部35
を制御して、前記チューブ状フイルムT内の空気量を調
整し、前記検出した扁平チューブFの幅寸法を前記設定
した扁平ガゼットチューブFの幅寸法設定値に符合させ
る。
一方、前記チューブ状フイルムTのフロストラインの
所望高さを前記キーボード30で設定値として設定し、前
記成形されるチューブ状フイルムFのフロストラインの
高さを検出器36により検出し、前記設定値に対して上下
変位した場合には、停止指令部38から前記チューブ状フ
イルムの空気量の調整を停止する停止信号を空気量調整
部33へ出力する。この停止信号出力時にのみ外冷空気吐
出量調整部39により前記チューブ状フイルムT外面に前
記環状エアリング23から吹き付けられる外冷空気吐出量
を調整し、前記設定高さにこのフロストラインを自動調
整する。次いで、このフロストラインの自動調整完了後
に停止解除部40から前記停止指令部38に停止解除信号を
出力し、必要に応じて、前記空気量調整部33により前記
チューブ状フイルムの空気量の調整を行い、前記インフ
レーションガゼットフイルム成形を連続して行う。
殊に、この外冷空気吐出量調整部39の作用としては、
検出装置2、3を上下に配設し、これらの位置及びエア
リング8から吐出する風量を経験的に概ね適当な量に定
め、このときの可変速モータ10の速度が可変速可能な範
囲の中間付近の値になるように予め設計しておく、而し
て、このときのレベル変更装置6たるデジタル数を例え
ば000値とする。
このようにして、インフレーション成形を継続して、
今成形中の合成樹脂チューブ1の膨張開始位置が二つの
検出装置2、3の位置よりも上位にあり、二つの検出装
置2、3は共に発光素子2a、3aよりこの光芒が受光素子
2b、3bに到達して、共にオン信号を発し、かつパルス発
信信号位置5が発信するとデジタル数表示装置6にワン
ショットの入力信号を与え、このデジタル数が001とな
る。
この変化したデジタル数を入力として、D/A変換回路
7によりモータ10の入力電圧をワンステップ上昇させ、
可変速モータ10は一段高速回転し、送風機9は一段階高
速回転してエアシリンダ8よりの風量も一段階多量とな
り、成形中のチューブが前のデジタル値000のときより
も冷却され、成形中のチューブ1の膨張開始位置1aが次
第に低下してくる。
このようにして、上側の検出装置2がオフとなり下側
の検出装置3がオンの信号を出す状態となると次のパル
ス発信装置5が出力信号を発しても、歩進歩退型のレベ
ル変更装置6には入力が与えられないから、001の状態
を維持し、送風機9の回転数は001の状態を維持する。
更に運転が継続するうちに、次第にチューブの膨張開
始位置1aが低下し、下部の検出装置3も、上部の検出装
置2と共にオフの信号を発し、パルス発信装置5のパル
スとのアンド信号により前記レベル変更装置6に歩退入
力信号が与えられると、これは001の状態から再び000の
状態に戻り、可変速モータ10は一段減速され、再びチュ
ーブの膨張開始位置は上昇し始める。
以下前述の上下2組の検出装置2、3が共にオンすれ
ばレベル変更装置6は一段歩進し、検出装置2、3が共
にオフとなればレベル変更装置6は一段階歩退し、可変
速モータ10をこれに対応して変速する。
次に前述の検出装置2、3が共にオンの状態で000の
状態から001の状態に変更後、更に所定時間経過即ちパ
ルス発信装置5が次のパルスを発信したとき、前述の検
出装置2、3がまだ共にオンの状態とすると更にレベル
変更装置6には入力がワンシヨット与えられ001の状態
から002の状態と一段歩進する。
これでもなお上部検出装置2がオフ信号を発しなけれ
ば更に一段歩進し、これらに対応して可変速モータ10の
回転数は段階的に加速される。
同様に膨張開始位置1aが低下したときの状態が001の
状態であったとし、パルス発信装置5の次のパルス発信
時においても、上下二つの検出内2、3が共にオフ信号
を発していれば、更に一段階歩退の入力がレベル変更装
置6に与えられ、000の状態となり、可変速モータ10は
更に一段階低速となり、それでもチューブ1の膨張開始
位置1aが上昇しないときにはパルス発信装置5がパルス
を発する毎に、膨張開始位置1aが上昇して、下側の検出
装置3がオンの信号を発するまで順次段階的に可変速モ
ータ10は低速になる。
前述の実施例においてはエアリング8が吐出する風量
を送風機9を駆動する可変速モータ10の回転数を制御す
ることによって調整したが、エアリング8の空気系の一
部に設けたダンパーの開度を段階的に調整する方法であ
ってもこの方法発明としては同一である。
前記チューブ1のブロー比の変更に伴い変位する最適
な膨張開始部1aに対して、前記検出装置2と3を数値制
御式のX.Yテーブルなどに搭載し、これら検出装置2と
3の設置する位置を変更可能とし、チューブ1の種々の
ブロー比に応じて検出装置2、3を位置調整することが
好都合である。
前記ガゼット折畳板25の所望送り込み寸法及び扁平チ
ューブの幅寸法の設定値を変更する場合には、前記入力
部31により扁平ガゼットチューブFの幅寸法の設定値を
変更し、若しくは予め変更時期及び変更値を入力してお
き、このプログラムに従ってパルスモータ26を駆動制御
し前記ガゼット折畳板25の所望送り込み量を調整してガ
ゼット送り込み寸法を前記指令部32で変更する。
これ以後の作用は前記と同様に行われる。
次にインフレーションガゼットフイルム成形から通常
のガゼットのないフラットフイルム成形に移行するとき
には、前記ガゼット折畳板25の所望送り込み寸法を0に
セットして行う。
次に、第3図に示すものにおいては、空気吹き込み管
41の周囲に、同心的に2つのバルブ内部安定体50、60が
上下階層的に配置してある。
これら安定隊50、60のうち、成形ダイ20寄りの最も上
流側バブル内部安定体50は前記環状吐出口22の直径とほ
ゞ等しい直径を有するバブル案内用円筒体部分51と、こ
の円筒体部分51の下流側に位置しその下流側が上流側よ
り小径としてあるテーパ状の截頭円錐台形バブル案内部
分52から成り、 前記上流側バブル内部安定体50におけるテーパ状のバ
ブル案内部分52における周面に向けて冷風を吹き出す位
置に、前記環状エアリング23の外冷空気吐出口23aが開
口しており、前記テーパ状のバブル案内部分52の上流側
最大径は前記円筒体部分51の直径に符合している。更
に、下流側バブル内部安定体60は全体中空体から成り、
この上、下流端の直径は前記上流側のバブル内部安定体
50の前記テーパ状のバブル案内部分52の最小径より小さ
く形成してあり、 下流側バブル内部安定体50の外径は下流になるほど順
次大きく成形してある。この下流側バブル内部安定体60
の中空部は上、下流端板61、62に設けた連通孔63を介し
て外部と各々連通しており、上流側バブル内部安定体50
には、上下に貫通する連通孔53が穿設してある。
従って、前記のようにガゼットフイルムGを成形し、
巻取り機などに引き取るに伴い、このフイルムの流れに
バブル内部の空気流の一部は随伴して、上流側バブル内
部安定体50と下流側バブル内部安定体60との中間に位置
する環状空間内の圧力を減圧する傾向を採り、また下流
側バブル内部安定体60の下流側に流入した空気により、
下流側バブル内部安定体60の下流側での圧力上昇を僅か
な時間一時的に来たすが、下流側のバブル内部安定体60
の下流側の若干高圧となった空気は、前記連通孔63を介
して、前記上下2段のバブル内部安定体50と60間及び上
流側バブル内部安定体50の上流側の各々の環状空間内に
流入し、これらの空間内の圧力を僅かな変動の範囲内で
元に戻し、この部分に縮径を起こさない状態を維持し、
バブルのMD方向への引き伸ばし及びバブル成形直径の増
大化を防ぎ、かつ破断を招かない。
前記下流側バブル内部安定体60は、下流側ほど大径と
なる全体截頭逆円錐台形状を呈する。この安定体60にお
いてはそのフイルムの成形速度に応じて前記全体逆円錐
台形状の下流側バブル内部安定体60の逆テーパ外周面の
一部に接触乃至非接触で若干半径方向に縮小する。即
ち、引取速度が高速化するに連れて、バブルが下流側バ
ブル内部安定体60の逆テーパ外周面に接触する位置が小
径の上流側へと移動し、引取速度が毎分120mを越えると
この下流側バブル内部安定体の逆テーパ外周面からバブ
ルは離反した状態で引き取られることとなる。
このように膨張収縮を繰り返し受けたバブルはネック
イン位置において一気に半径方向へ膨張されTD方向へ延
伸成形され、MD、TD両方向の強度バランスの採れたフイ
ルムFが製造される。
また、第4図に示すものにおいては、前記バブル内部
安定体60は、直径の異なる少なくとも3つの円筒体部分
60a、60b、60cを積み重ねて成り、下流側ほど大径なも
のとしてあるので、前記作用に加えて、フイルムの成形
速度が遅い場合には最大外径をする下流端側の円筒体部
分60aの外周面に融軟状態のバブルが接触しこの位置で
ネックインして、一気に半径方向へバブルは膨脹成形さ
れる。逆にフイルムの成形速度が速くなると、バブルの
下流側バブル内部安定体60外周への接触位置は中間の円
筒体部分60b、最小外径を有する上流端側の円筒体部分6
0cへと順次移動していき、フイルムの成形速度に見合う
位置、即ち、成形ダイ20からの最適な高さでバブルは下
流側バブル内部安定体60と接触し、その接触位置をネッ
クイン位置として半径方向へ延伸成形される。
又、各円筒体部分60a、60b、60c内においては、径の
変化がないため、バブルの接触位置が多少上下動して
も、バブル成形寸法に直に悪影響を及ぼさない。
ハ.発明の効果 以上述べた如く、本発明の方法によれば、熟練工の技
術に依存することが多いインフレーションガゼットフイ
ルム成形を簡易に、且つ最適制御のもとで、連続運転
し、且つ、そのガゼットフイルムの折り込み幅の変更、
ガゼットフイルム成形からフラットフイルムへの移行を
適確に、且つ簡易に最適な自動制御のもとに行うことが
できる。
これに加えて、インフレーションガゼットフイルム成
形チューブの膨張開始部を、所定の高さ位置に自動的に
変更、調整し所定の基準膨張形状および均一な膨張率に
このフイルムチューブを自動的に矯正でき、そのため可
及的速やかにフロストラインを一定高さに自動調整する
ことができ、安定した品質良好な管状フイルムを容易に
製造することができる。
<実施例固有の効果> 前記安定体を使用したものにおいては、前記テーパ状
のバブル案内部分における周面に向けて冷風を吹き出す
位置に、前記環状エアリングの外冷空気吐出口が開口し
ており、前記テーパ状のバブル案内部分の上流側最大径
は前記円筒体部分の直径に符合しているとともに下流側
バブル内部安定体60の上、下流端の直径は前記テーパ状
のバブル案内部分の最小径より小さく形成してある為
に、この装置によりフイルム(殊に高密度ポリエチレ
ン)極薄のもの(ほゞ10ミクロン程度)や、合成樹脂製
ショッピングバックに使用する20ミクロン程度のフイル
ムをMD、TD両方向の強度バランスの採れたフイルムとし
て製造することが出来る。
更に前記各バブル内部安定体50、60には前記連通孔5
3、63が設けてあるので、前記内部空気吹き込み管41か
らバブル内部に空気を吹き込み溶融状態のハブルを所定
直径に膨張したのち、成形ダイ内に設けた排気口に向け
流れる循環空気流の一部はこれら連通孔53、63を介し
て、環状空間内に流入し、この空間内の圧力を若干上昇
し前記バブルが縮径になるのを低減し、前記バブルの薄
肉化を回避しその破断を未然に防止できる。
又、内部空気は常時外部から吹き込まれない場合であ
っても、各バブル内部安定体50、60の上下空間は前記連
通孔を通じて、連通しているため、これら上下の空気圧
はほゞ等圧状態を維持し、上下のバブル内部安定体50と
60間で特にバブルが縮径されること無く、長時間の運転
継続に対しても、所期のMD、TD両方向の強度がバランス
したフイルムを成形できる。
更に、前記下流側バブル内部安定体60は全体逆円錐台
形状を呈し、その上端(下流端)の外径は前記バブル案
内部分の上端(下流端)の外径より小さくしてあり、下
端になるほど小径としてありその外周面は逆テーパにな
っているものにおいては、単一の下流側バブル内部安定
体によりほゞAミクロンの極薄フイルムをフイルムの種
類、種々の高速成形速度(例えば毎分A0m乃至毎分120
m)でインフレーション成形することができ、下流側バ
ブル内部安定体60と接触することなくバブルを安定良く
成形加工できる。
前記下流側バブル内部安定体60が直径の異なる少なく
とも3つの円筒体部分60a、60b、60cを積み重ねて成
り、下流側ほど大径なものとしてある。即ち、3つの円
筒体部分のうち、下流端側の円筒体部分が最大外径を有
し、上流端側の円筒体部分が最小外径を有しており、中
間の円筒体部分の外径は前記最大外径と最小外径との中
間値としてあるものにおいては、前記同様に毎分40m乃
至85m程度の中速度で合成樹脂製ショッピングバックに
使用する20ミクロン程度の肉厚フイルムをその成形速度
に応じた高さでのバブルと下流側バブル内部安定体との
接触により、振動なく、且つだれなく安定成形加工でき
る。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明に係るもので、第1図は、この発明を実施
する装置の第1実施例の概略図、第2図a)、b)、
c)、d)はそのガゼットフイルムの成形工程を示す
図、第3図は第1図に示す装置に内部安定体を利用した
場合を示す半断面図、第4図は別の内部安定体を利用し
た場合を示す半断面図、第5図はその第2実施例の概略
正面図、第6図は検出装置部とチューブの関係を示す平
面図、第7図はその制御装置のブロック線図である。 図中の主な符号 1……チューブ、2、3……検出装置、 1a……膨張開始位置、C……制御部、 6……歩進歩退型レベル変更装置、 7……D/A変更回路、 10……可変速モータ、 28……自動制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−117563(JP,A) 特開 昭58−78725(JP,A) 特開 昭55−15802(JP,A) 特開 昭61−256212(JP,A) 特開 平2−92529(JP,A) 特公 昭56−1209(JP,B2) 特公 昭58−30127(JP,B2) 特公 昭46−17596(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 55/28 B31B 37/74

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インフレーション成形したチューブ状フイ
    ルムをガゼット折畳板により一対のピンチローラの直ぐ
    上流側において、折畳みガゼットフイルムとし、この後
    前記一対のピンチローラで挟持して扁平チューブとして
    下流側へ移送しインフレーションガゼットフイルムを成
    形するに際し、 前記ピンチローラ下流側位置で前記ガゼット折りされた
    扁平チューブの幅寸法を検出し、この検出した幅寸法と
    予め設定したガゼット折畳板の送り込み寸法に基づいて
    前記チューブ状のフイルム内の空気量を調整し、前記検
    出した扁平ガゼットチューブの幅寸法を予め設定した扁
    平チューブの幅寸法設定値に符合させる一方、 前記チューブ状フイルムのフロストラインの所望高さを
    予め設定し、前記成形されるチューブ状フイルムのフロ
    ストラインの高さを検出し、前記設定した高さに対して
    上下変位した場合には、前記チューブ状フイルム内の空
    気量と調整をせずに、チューブ状フイルム外面に環状エ
    アリングから吹き付けられる外冷空気吐出量を調整し、
    前記設定した高さにこのフロストラインを調整し、この
    フロストラインの調整完了後に前記チューブ状フイルム
    内の空気量の調整を行うインフレーションガゼットフイ
    ルム成形法における最適自動制御方法において、 前記外冷空気吐出量の減少又は増大を所定時間継続した
    後、未だ上下検出装置の出力信号の状態が前回の検出状
    態と変化しない場合には、前回同様にこの外冷空気吐出
    量を更に一段減少又は増大させフロストラインを調整し
    前記設定した高さに安定させることを特徴とするインフ
    レーションガゼットフイルム成形法における最適自動制
    御方法。
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