JP2992521B1 - ケーキ焼成機 - Google Patents

ケーキ焼成機

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JP2992521B1 JP28367198A JP28367198A JP2992521B1 JP 2992521 B1 JP2992521 B1 JP 2992521B1 JP 28367198 A JP28367198 A JP 28367198A JP 28367198 A JP28367198 A JP 28367198A JP 2992521 B1 JP2992521 B1 JP 2992521B1
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Abstract

【要約】 【課題】 スティク形ケーキに客の所望するクリーム類
を詰めて販売する。 【解決する手段】 細長の型穴を有する型開き可能な焼
型2と、該焼型2の型締め状態で型穴25に侵入して型穴
の長手方向に向き、型開き状態で両半割型の中間位置に
移動可能に配備されヒータを内臓した軸体3と、焼型2
に対する加熱手段とによって構成された焼成機によっ
て、深穴91付きのスティク形ケーキ9を焼き、店頭で深
穴91にクリーム類を詰める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、例えばバナナに似せた
細長のケーキに、ジャム、クリーム、餡等の好みの中身
を詰めて客に提供するための、深穴を有するスティク形
パンケーキを焼く焼成機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び本発明が解決しようとする課題】ホッ
トケーキ用のケーキ生地とバナナ風味のクリームを、型
開き可能なババナ形の型穴に充填して焼き上げた、バナ
ナ形ケーキは知られている。上記バナナ形ケーキは、工
場生産されており、中身のクリームの種類を変えるに
は、大がかりな段取り変えが必要となるため、バナナ風
味のクリームを詰めた1種類だけが販売されている。味
の趣向には個人差があり、ジャム入りや餡入りを望む声
も多い。又、生産工場から店頭に届くまで最低1日を要
すため、焼きたてのケーキを食することはできない。
【0003】本発明は、店頭で焼きたてのスティク形パ
ンケーキに、クリーム、ジャム、餡等、予め準備した幾
種類かの中身(以下、単にクリーム類と呼ぶ)の内、客の
所望するものを詰めて提供するための、深穴を有するス
ティク形パンケーキを焼く焼成機を明らかにするもので
ある。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明の焼成機は、ケーキ生地
充填用の細長の型穴を有する型開き可能な焼型と、該焼
型の型締め状態で型穴に侵入して型穴の長手方向に向
き、型開き状態で両半割型の中間位置に移動可能に配備
されヒータを内蔵した軸体と、焼型に対する加熱手段と
によって構成される。
【0005】
【作用及び効果】加熱した焼型(2)にケーキ生地を充填
し、型締めしてケーキを焼く。型締め状態では型穴内に
軸体(3)が侵入しており、該焼型(2)に対する加熱手段
と、軸体(3)に内蔵したヒータとによって、ケーキ生地
を外側からも内側からも焼くため、短時間で焼け、又、
ケーキ生地を高温度に曝す時間が短くて済むため生地へ
のダメージが少なくなる。焼型(2)を開くと、軸体(3)
がケーキを串差し状態のまま両半割型の間に起き上が
る。型穴に油を塗布する際、軸体(3)にも油を塗布して
おけば、軸体(3)からケーキを簡単に抜き外すことがで
きる。前記の様に、ケーキは、表面のみならず軸体(3)
と接する内面も焼かれているため型崩れしない。ケーキ
が焼き上がって、型開きした上型(22)と下型(21)の中間
位置に軸体(3)を位置せしめ、スティク形ケーキ(9)を
軸体(3)から抜き出す。
【0006】ケーキの、軸体(3)を抜き外した部分は深
穴(91)となっているから、該深穴(91)にクリーム類を詰
めて商品とする。店頭で、ケーキを焼き、客の所望する
クリーム類をその場で詰めて販売できるため、客は好み
のクリーム類の詰まった作りたてのケーキを食すること
ができ、又、客にケーキの製造手順を見せながら販売で
き、客に興味と安心感を与えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、4つの焼型(2)を、時計
回りに設けたA、B、C、Dの4つのステーションで一
旦停止する様に、垂直面内で間欠的に公転移動させなが
ケーキを焼く焼成機を示している。 上部左側のステー
ションAが、ケーキ生地充填ステーションであり、残り
のステーションB、C、Dは、単なる通過ステーション
である。焼型(2)は各ステーションを通って約3〜4分
で1周する。
【0008】ベース(1)上に2つの回転体(12)を同軸上
に設け(図1では手前の回転体のみ示が示されてる)、両
回転体(12)(12)に跨って焼型(2)が自転可能に枢支され
ている。各回転体(12)は間欠回転駆動軸(11)上に、周方
向に位相を揃えて夫々等間隔に4本のアーム(14)を突設
して形成され、アーム(14)の先端に焼型(2)が枢支され
ている。
【0009】図2は、型締め状態の焼型(2)を示してい
る。焼型(2)は、2つの半割型にて構成された分割型で
ある。ここで2つの半割型とは、焼型を同形状に2等分
したという意味ではなく、単に焼型(2)を2つに分割し
たという意味である。以下の説明では、一方の半割型を
下型(21)、他方の半割型を上型(22)と呼ぶ。
【0010】図2、図3に示す如く、下型(21)と上型(2
2)は銅、砲金等、熱伝導性の優れた金属にて形成された
矩形の板体であって、互いの合わせ面に複数の下型穴(2
3)と上型穴(24)を互いに反対勝手に凹設しており、下型
(21)と上型(22)を重ねると、下型(21)と上型(22)とによ
って焼型(2)の短手方向に長い四角柱状、扁平四角柱
状、バナナ形状等のスティク形の型穴(25)が形成され
る。
【0011】下型(21)と上型(22)には、夫々下型穴(2
3)、上型穴(24)から長手方向に沿う一側縁に開口する半
円状の丸底溝(26a)(26b)が対向位置に開設されている。
下型(21)と上型(22)を重ねると、上下の丸底溝(26a)(26
b)によって型穴(25)から外部に貫通する平行軸孔(26)(2
6)が形成される。下型(21)と上型(22)には、下型穴(2
3)、上型穴(24)を略均一に加熱できる様に電気ヒータ
(図示)が埋設或いは外付けされている。
【0012】下型(21)と上型(22)の両端に、レバー(28)
(28)、(29)(29)が突設され、下型(21)のレバー(28)(28)
を上型(22)のレバー(29)(29)の内側にして、内外のレバ
ー(28)(29)、(28)(29)の先端を枢軸(35)(35)で枢支して
いる。下型(21)と上型(22)は枢軸(35)を中心に型締め、
型開きする。型締め状態で、下型(21)と上型(22)との間
には、ガス抜き用の隙間が生じる。下型(21)のレバー(2
8)(28)間に軸体支持筒(31)を取り付ける。
【0013】図7に示す如く、軸体支持筒(31)は、断面
半円状の樋状の半割主体(32)と同じく断面半円状の樋状
の半割蓋体(33)からなり、半割主体(32)の両端に円形の
端板(34)を設けている。半割主体(32)には、前記焼型
(2)の軸孔(26)を貫通して型穴(25)内の奥深く侵入する
軸体(3)が平行に突設されている。軸体(3)は銅、砲金
等、熱伝達性の優れた金属にて形成された先端閉塞の中
空体であって、軸孔(26)に対して、全周に亘って0.5m
m程度の余裕がある。軸体(3)内には電気ヒータ(図示せ
ず)が内蔵されている。
【0014】半割主体(32)の両端板(34)を前記焼型(2)
のレバー(28)(29)を枢支する枢軸(35)が回転可能に貫通
し、枢軸(35)に開設された周溝(35a)に、半割主体(32)
の内側からスナップリング(36)を嵌めて枢軸(35)の抜止
めを図る。半割主体(32)に半割蓋体(33)を着脱可能に被
せ軸体支持筒(31)を組み立てる。軸体(3)内のヒータの
通電線は、軸体支持筒(31)内を通って枢軸(35)(35)の軸
心に開設された孔(35b)から外部に引き出され、通電用
ブラシ(図示せず)を介して、電源に繋がれる。半割蓋体
(33)を外して、ヒータのメンテナンスを容易に行うこと
ができる。
【0015】軸体支持筒(31)の両端板(34)(34)には、図
7に示す如く、下型(21)に対して上型(22)が90゜開く
と上型(22)に当たり、上型(22)がそれ以上(但し135
゜以上は開かないようになっている)開くと、上型(22)
と一緒に回転させるストッパ(34a)が突設されている。
【0016】又、下型(21)のレバー(28)と軸体支持筒(3
1)との間にて、軸体支持筒(31)を枢支する枢軸(35)に、
トーションバネ(37)が装着される。トーションバネ(37)
の接線方向に延びた一端(37a)は、上型(22)の軸孔(26)
側の端面に開設された小孔(21a)に挿入され、該一端(37
a)に直交して延びた他端(37b)は、半割主体(32)の端板
(34)に開設された小孔(34b)に挿入され、トーションバ
ネ(37)は軸体(3)を下型(21)に押圧する方向に軸体支持
筒(31)を回転付勢する。
【0017】下型(21)と上型(22)の開き角度が小さいほ
どトーションバネ(37)の撓み量が大きくなって軸体(3)
を下型(21)に押圧する力は強くなり、図3に示す如く、
下型(21)に対して上型(22)を90°開いた時点で、トー
ションバネ(37)の両端が成す角度は自由角となりバネ力
は0となる。それ以上に上型(22)を開くと、上型(22)が
軸体支持筒(31)の端板(34)上のストッパ(34a)に当たっ
て、軸体支持筒(31)を上型(22)と一体的に回転させる。
上型(22)がそ下型(21)に対して最大開き角である135
°開くと、軸体(3)は下型(21)に対して45°起き上が
る。
【0018】図2示す如く、下型(21)と上型(22)は型締
め保持具(4)によってが閉じ状態が保持される。型締め
保持具(4)は、下型(21)又は上型(22)の自由端中央に突
設した支持片(27)に軸部材(41)を回転可能に挿入し、該
軸部材(41)の下端を屈曲して下型押え具(42)を形成し、
軸部材(41)の上部を下型押え具(42)と同方向に屈曲して
上型押え片(43)を形成し、上型押え片(43)を更に上方と
横向きに屈曲してハンドル(44)を突設して形成されてい
る。ハンドル(44)を回すと、下型押え具(42)と上型押え
片(43)が、下型(21)底面と上型(22)の天井面から外れて
ロックが解除され、型開き可能となる。
【0019】下型(21)の両端に支持軸(20)(20)が突設さ
れ、該支持軸(20)が前記回転体(12)のアーム(14)先端に
回転自由に支持される。焼型(2)の重心位置は、アーム
(14)に枢支された状態で、支持軸(20)よりも少し下にあ
り、且つ支持軸(20)よりも僅か外側、即ち、型締保持具
(4)が僅かに下がり気味となる位置である。実施例で
は、支持軸(20)(20)を共通の軸取付板(20a)に突設し、
該軸取付具(20a)を下型(21)の下面に位置調節可能に取
付けて、支持軸(20)の位置を最適に調節可能となしてい
る。
【0020】尚、アーム(14)に対して支持軸(20)が軽く
回り過ぎると、回転体(12)の間欠回転により、焼型(2)
が公転移動する際の姿勢が不安定になるので、適当な摩
擦手段を付加し、支持軸(20)を中心として手動で焼型
(2)を無理なく回転させることはできるが、焼型(2)が
自然に自転するこのとのない程度の抵抗を与えることが
望ましい。
【0021】図2に示す如く、焼型(2)の一方の支持軸
(20)には、アーム(14)上で焼型(2)を自転させるための
強制回転具(5)が取り付けられる。強制回転具(5)は中
央部を支持軸(20)に嵌着固定されたバー(50)の両端側面
にローラ(51)(51)を枢支して構成されている。
【0022】図1、図2に示す如く、ベース(1)上に
は、前記ケーキ生地充填ステーションA位置の焼型(2)
を水平姿勢に保持するための焼型静止用押え板(56)が、
該焼型(2)の強制回転具(5)のローラ(51)を含む垂直面
内で枢軸(57)を中心に回動可能に枢支されている。又、
ベース(1)上には、焼型静止用押え板(56)の自由端の爪
片(58)に係脱可能になフック(59)が設けられている。焼
型静止用押え板(56)が、ケーキ生地充填ステーションA
位置の焼型(2)のローラ(51)(51)を水平姿勢で押さえた
状態で、フック(59)が焼型静止用押え板(56)に係合して
ロックする。
【0023】焼型静止用押え板(56)を足踏み或いは手動
操作することで、焼型静止用押え板(56)とフック(59)の
係合を強制的に解き、焼型静止用押え板(56)のロック解
除を行う。尚、焼型静止用押え板(56)は、生地充填ステ
ーションAの焼型(2)を水平状態に保持すると同時に、
次のステーションBの焼型(2)の強制回転具(5)を押圧
して、該焼型(2)をも水平状態に保持する様に構成され
ている。
【0024】ステーションBとCとの間に、前記焼型
(2)の強制回転具(5)のローラ(51)に当たって、焼型
(2)を時計方向に180゜反転させるローラ状の2つの
邪魔部材(52)(53)が配備されている。
【0025】図4の左端に示すのは、焼き上がった複数
本のスティク形ケーキ(9)を一度にワンタッチで軸体
(3)から手を触れることく抜き外すための製品取出し兼
用スタンド(6)を示している。製品取出し兼用スタンド
(6)は、太金属線にて形成されており、直線状の連結部
材(60)上に、スティク形ケーキを1本づつ収容する受け
部(61)を軸体(3)の間隔及び本数に合わせて、軸体(3)
より少し長い腕部(62)を突設し、該腕部(62)の先端に軸
体(3)が少し余裕の有る状態に嵌まるU字状引掛け部(6
3)を形成している。腕部(62)の基端には、スティク形ケ
ーキ(9)の約1/2長さが余裕のある状態に嵌まる受け
部(61)が金属線をコイル状に巻いて連結部材(60)に連続
して形成されている。図5(B)に示す如く、製品取出し
兼用スタンド(6)は、受け部(61)にスティク形ケーキ
(9)を入れた状態で安定して立てることができる。
【0026】図8は、ケーキ生地を詰めた口金(71)付き
の生地絞出し袋(7)である。口金(71)にはキャップ(72)
が装着されている。生地絞出し袋(7)には、ケーキ生地
の原料であるパウダーのみが封入されている。この生地
絞出し袋(7)をケーキ販売店に配達し、販売店で生地絞
出し袋(7)のキャップ(72)を取り、口金(71)から水を注
入して、袋内でパウダーと混合する。
【0027】図9は、生地絞出し袋(7)内でパウダーと
水を混合するための、生地延し具(8)である。生地絞出
し袋(7)を手で揉んでパウダーと水を混合するだけで
は、艶と張りのある焼き上がりのケーキ生地にはならな
い。パウダーに含まれるグルテンを整列させる様に練ら
なければならない。延し具(8)は、太金属線をコイル状
に巻いて、両端を外側に延ばして持ち手(81)(81)を形成
したものである。パウダーと水を入れキャップ(72)で口
金(71)を閉じるた生地絞出し袋(7)を台板(82)に載せ、
延し具(8)の両端を支持して生地絞出し袋(7)を押圧し
ながら転がす。パウダーと水が混合され且つパウダーに
含まれるグルテンが整列した良好なケーキ生地となる。
【0028】パウダーを詰めた生地絞出し袋(7)は、キ
ャップ(72)を外して水を注入するたけでよいから、大き
なボール内でパウダーと水を練る場合に屡々生じる異物
の混入を防止できる。又、ボール内で練る場合の様に、
飛散したパウダーや生地で周辺を汚すことはない。生地
絞出し袋(7)は使い棄てできるので、洗いものの手間が
省ける。
【0029】然して、スティク形ケーキ(9)を焼く手順
を説明する。焼型(2)と軸体(3)をヒータによって約1
60〜180℃に加熱しておく。図1のケーキ生地充填
ステーションAの焼型(2)を、焼型静止用押え板(56)に
よって水平状態に保持し、図3に示す如く、上型(22)を
90°開く。この状態では、軸体(3)は下型(21)に残っ
たままである。
【0030】生地絞出し袋(7)からケーキ生地を下型穴
(23)に絞り出す。下型穴(23)は丸底溝(26a)によって外
部に連通しているが、該丸底溝(26a)には軸体(3)が嵌
まっており、溝(26a)と軸体(3)の隙間はあってもせい
ぜい0.5mm程度であるから、該隙間内で生地が瞬間的
に焼き固まって、隙間を塞ぎくため、生地が外部に流れ
出して、生地を無駄にしたり、焼型(2)の周辺を汚すこ
とはない。
【0031】下型穴(23)に生地を充填すれば、直ちに上
型(22)を閉じて型締保持具(4)にて型締め状態にロック
し、次いで、焼型静止用押え板(56)の強制回転具(5)に
対する押圧を解除し、生地を充填したばかりの焼型(2)
を、生地が型穴全体に行き渡る様に支持軸(20)を中心に
素早く180°反転させながら、回転体(12)の回転によ
って次のステーションBに移動させる。新たに、生地充
填ステーションAに位置した焼型(2)には、上記同様に
し生地が充填される。
【0032】ステーションBに移動した焼型(2)は、焼
型静止用押え板(56)によって、反転姿勢のまま保持させ
る。次に回転体(12)が回転して、ステーションBの焼型
(2)がステーションCに移動する途上で、焼型(2)の強
制回転具(5)が邪魔部材(52)(53)に当たって反転し、元
の姿勢に戻る。ステーションCに達した焼型(2)は、回
転体(12)の回転により、更に、ステーションDを経て、
元位置に戻る。焼型(2)が各ステーションを経由して1
周する間の3〜4分かけてスティク形ケーキ(9)が焼き
上がる。
【0033】前記の如く、生地充填ステーションAで下
型穴(23)に生地を充填した直後に焼型(2)を素早く18
0°反転させ、生地を上型穴(24)に落とし込むことによ
り、生地は、下型穴(23)と上型穴(24)の全表面に行き渡
って、型穴(25)表面に触れた部分は直ちに焼き固まる。
このため、焼き上がったスティク形ケーキ(9)の全面
に、生地不足による凹みを生じさせることはなく、全体
的に張りと艶を出して見た目に綺麗で、食しても美味し
い商品価値の高いスティク形ケーキ(9)を焼くことがで
きる。下型穴(23)に手作業でケーキ生地を充填すると、
充填量にバラツキが生じるが、上記の様に、生地の不足
分は、ケーキの外観には表れないため、商品価値を損な
わない。
【0034】加熱された軸体(3)によって、ケーキ生地
を内部からも加熱できるので焼き上がり時間を短縮で
き、更に、軸体(3)に触れた部分は香ばしく焼き固まっ
て味もよくなり、且つスティク形ケーキ(9)全体の型崩
れを防止できる。生地充填ステーションAに戻った焼型
(2)を焼型静止用押え板(56)で水平状態に保持したま
ま、上型(22)を開く。スティク形ケーキ(9)は、軸体
(3)に串差し状態となっており、又、上型(22)が90°
以上に開かないと軸体(3)は起き上がらないため、ステ
ィク形ケーキ(9)が上型(22)について上がることはな
い。
【0035】図4に示す如く、上型(22)の開き角度が9
0°を越えた時点から軸体(3)が、スティク形ケーキ
(9)を串差しにしたまま起き上がる。上型(22)が最大開
いた状態、即ち、下型(21)に対して135°開いた状態
で軸体(3)は、下型(21)に対して45°起き上がるた
め、図5に示す如く、製品取出し兼用スタンド(6)の受
け部(61)に包装袋(60)を挿入してから、該袋(60)にステ
ィク形ケーキ(9)の先端を嵌め、腕部(62)先端のU字状
引掛け部(63)を軸体(3)の基端に嵌め、そのまま軸体
(3)に沿わせて引っ張る。複数のスティク形ケーキ(9)
は軸体(3)から手を触れることなく、ワンタッチで一度
に抜き外される。
【0036】スティク形ケーキ(9)が軸体(3)から抜け
出したとき、製品取出し兼用スタンド(6)の受け部(61)
を下側して製品取出し兼用スタンド(6)を立てれば、ス
ティク形ケーキ(9)を包装袋(60)に収容した状態で陳列
でき。又、全く手を触れずに顧客の手に渡すことができ
る。
【0037】スティク形ケーキ(9)を取出し後、焼型
(2)を生地充填ステーションAに保持したまま、下型(2
1)と上型(22)の型穴(23)(24)及び軸体(3)に油を塗布
し、図3に示す様に、上型(22)を45゜だけ閉じて、下
型(21)に対し90゜開いた状態にする。上型(22)にトー
ションバネ(37)にて連繋された軸体(3)も45゜回転し
て軸体(3)を下型(21)側に倒す。上記状態で、下型穴(2
3)にケーキ生地を充填して、前述の手順を繰り返して、
スティク形ケーキ(9)が能率的に焼かれるのである。
【0038】図6に示す如く、スティク形ケーキ(9)の
深穴(91)に、クリーム絞出し袋(92)の細長の口金(93)か
ら客の所望する種類のクリーム類を絞り出して充填し、
袋(60)に入れたままスティク形ケーキ(9)を客に手渡
す。スティク形ケーキ(9)を焼型(2)から取り出して、
クリーム類を充填し客に供するまでの間、スティク形ケ
ーキ(9)に直接に手を触ずに済むため衛生的である。客
も袋(60)の外からスティク形ケーキ(9)を持って食する
ことができ、手が汚れない。又、スティク形ケーキ(9)
は細長いため、持ちやすく食べ易い。シート状ケーキに
クリーム類や具を巻き込んだクレープなどに較べて、中
身が横からはみ出て、口元や衣服を汚すこともない。ス
ティク形ケーキ(9)を包むのは、包装袋(60)に限らず、
ナプキンを袋状に畳んだものでもよい。
【0039】上記実施例では、上型(22)が90゜開いた
状態で、下型穴(23)にケーキ生地を充填し、135゜開
いた状態で、スティク形ケーキ(9)を取り出すとした
が、ケーキ生地充填時及びケーキ取出し時の上型(22)の
開き角は、これに限定されない。要は、ケーキ生地充填
時には、軸体(3)が下型穴(23)に被さり、上型(22)が生
地の充填に邪魔にならない程度開いておればよく、又、
スティク形ケーキ(9)の取出し時には、軸体(3)が下型
(21)と上型(22)の中間位置にあればよい。尚、この中間
位置とは、下型(21)と上型(22)の夫々から等距離の位置
を指すものではない。
【0040】本発明の実施に際して、焼型(2)を180
゜反転させることなく、スティク形ケーキ(9)を焼くこ
とも可能である。又、図1に示す様に、回転体(12)によ
って複数の焼型(2)を間欠移動させることなく、焼型
(2)を定位置に置いたままスティク形ケーキ(9)を焼く
こともできる。又、焼型(2)に対する加熱手段は、電気
ヒータに限定されることなく、ガス火、炭火等でも実施
可能である。更に、ケーキはバナナ形に限らず、細長い
形状であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼成機の概略正面図である。
【図2】焼型を閉じた状態の斜面図である。
【図3】ケーキ生地を充填する際の焼型開き状態を示す
斜面図である。
【図4】スティク形ケーキを取り出す際の焼型の開き状
態を示す斜面図である。
【図5】A図は、製品取出し兼用スタンドによって軸体
からスティク形ケーキを抜き外す説明図、B図は、製品
取出し兼用スタンドにスティク形ケーキを収容して陳列
する説明図である。
【図6】スティク形ケーキにクリーム類を充填する説明
図である。
【図7】軸体支持筒の分解斜面図である。
【図8】生地絞出し袋の斜面図である。
【図9】ケーキ生地を練る状態の斜面図である。
【図10】同上の正面図である。
【符号の説明】
(2) 焼型 (21) 下型 (22) 上型 (25) 型穴 (3) 軸体 (6) 製品取出し兼用スタンド

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーキ生地充填用の細長の型穴を有する
    型開き可能な焼型と、該焼型の型締め状態で型穴に侵入
    して型穴の長手方向に向き、型開き状態で両半割型の中
    間位置に移動可能に配備されヒータを内蔵した軸体と、
    焼型に対する加熱手段とによって構成されたケーキ焼成
    機。
  2. 【請求項2】 分割型は開閉可能に枢支され、軸体は両
    半割型の開閉中心を中心に起伏可能に支持されている請
    求項1に記載のケーキ焼成機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109430308A (zh) * 2018-11-30 2019-03-08 广东肇庆市科华食品机械实业有限公司 一种铰链式隧道烤炉用模具

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