JP2991411B2 - 木材加工装置 - Google Patents

木材加工装置

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JP2991411B2
JP2991411B2 JP7260896A JP26089695A JP2991411B2 JP 2991411 B2 JP2991411 B2 JP 2991411B2 JP 7260896 A JP7260896 A JP 7260896A JP 26089695 A JP26089695 A JP 26089695A JP 2991411 B2 JP2991411 B2 JP 2991411B2
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材加工装置に関
し、合板、パーチクルボード、無垢板等の各種木製素材
にサンディング加工を行う分野(例えば、木材加工業)
の技術に関する。特に、面取り加工の行われた合板の研
磨仕上げ加工に好適な装置である。
【0002】
【従来の技術】家具、建築資材等に用いられる木製素材
には、予め、カット代の切り落とし加工、面取り加工、
ルーター加工等の粗加工がなされた後、サンディング加
工が施されるものが多い。特に、端面側に面取りカッタ
ーを用い、面取り加工(曲面加工)の施された合板で
は、この端面側のサンディング加工を施し、研磨仕上げ
をすること多い。かかるサンディング加工に際しては、
図12に示す様なベールトサンダー装置7や、図13に
示す様なスピンドルサンダー装置8が従来より用いられ
ている。
【0003】前者の装置7では、図12(a)に示す様
に、駆動プーリ71a、ガイドプーリ71b及びテンシ
ョンプーリ71cを多角形状(三角形状等)に配列し、
これにサンディングベルト72が回転可能な状態で張架
されている。また、ガイドプーリ71b及びテンション
プーリ71cの中間位であって、サンディングベルト7
2より内側の箇所に、プレッシャパッド73を配置して
いる。そして、このベルト72を回転させながら、この
パッド73で押圧し、このベルト72を木製素材75の
サンディング加工を行いたい部位(以下、「被加工部
位」という。)751へと押し出す。これにより、ベル
ト72の外周面(研磨粒の固着された機能面)が、被加
工部位751の表面を摺動して、サンディング加工が施
される。また、後者の装置8は、略円柱状の外形を備え
たスピンドル部と、その周面部に巻き付けられたサンド
ペーパ部82とを備えている(特公昭55−4544号
公報等参照)。そして、このサンドペーパ部82をスピ
ンドル部と一体で回転させつつ、サンドペーパ部82の
外周面(機能面)を被加工部位に押しつけて、サンディ
ング加工が施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置7、8には以下の様な欠点がある。即ち、前者
の装置7は、複数のプーリ71a〜71cを多角形状等
に配列する必要上、大型になり易い。また、複数のプー
リ71a〜71cと、プレッシャパッド73とを備える
ため、複雑な構造となり易い。更に、この装置7で、適
切な加工を行うためには、サンディングベルト72の外
周面が満遍なく、しかも、略平均した押圧力の加えられ
た状態で、被加工部位751の表面を摺動する必要であ
る。このため、図12(b)に示す様に、プレッシャパ
ッド73の押圧面の形状を、被加工部位751の表面形
状に対して凹凸が反転したものにする必要である。一
方、被加工部位751の表面形状、外形等は、最終製品
の外形、仕様等に応じて異なるため、装置7の使用者
は、自己の扱う製品の種類、大きさ、形状等に対応した
種々のプレッシャパッド73を用意する必要がある。従
って、この装置7のランニングコストは、大きくなり易
い。これに加え、段取り替えの度にプレッシャパッド7
3の取り替えを行うことが必要となる等の作業上の煩わ
しさもある。
【0005】尚、数種のプレッシャパッド73を配置し
ておき、この数種のパッド73から好適なものを即座に
選択できる装置も提案されている(特開昭58−109
263号公報)。ところが、最終製品の外形、形状が益
々、多様化した今日では、多様化した被加工部位751
の加工が必要とされている。従って、かかる装置が備え
る数種のプレッシャパッドのみでは、この多様化した被
加工部位751に対応できるものではない。従って、こ
の装置においても、プレッシャパッド73の付け替えが
必要となることが多い。
【0006】また、プレッシャパッド73の押圧面の形
状が、被加工部位751の表面形状に如何にフィットし
ていても、木製素材75の板厚がある程度、大きくなれ
ば(例えば、35mmを越えれば)、サンディングベル
ト72の外周面を被加工部位751の表面側に満遍なく
接触させることが困難なことが多い。また、木材加工の
分野では、一般に、金属加工等の様な厳密な加工精度が
要求されず、粗加工後の各素材の寸法にある程度の「ム
ラ」が生ずることが多い。従って、サンディングベルト
72の外周面を、被加工部位751の表面側に的確に接
触させることが困難なことも多い。かかる事情を考慮し
て、被加工部位751を板厚方向に沿って複数の領域に
分け、各領域毎に別々にサンディング処理を行うことが
多い。その際、木製素材75を装置7の送材路(木製素
材75の搬送を行う路)に沿って、数回に渡り通過さ
せ、通過する各回毎に各領域毎のサンディング処理を行
い、被加工部位751全体の加工を完了させることが多
い。従って、この種の装置7では、作業上の手間が大き
くなることが多い。
【0007】一方、後者の装置8では、前者の装置7に
比べ、構造が簡略化できると共に、装置の小型化も容易
である。しかしながら、この装置8では、木製素材の板
厚がそれ程、大きくなくても(例えば、15mm程度で
も)、作業上の手間が大きくなることが多い。この装置
8では、上記プレッシャパッド73の様に、サンドペー
パ部82の外周面を、被加工部位751の表面形状にフ
ィットせるための部材、機構等を備えていない。これに
加え、スピンドルには、金属等の剛体で構成されていも
のが多い(特公昭55−4544号公報等参照)。この
ため、木製素材75を装置8のデーブル88上で数回に
渡り通過させ、通過させる毎に少しずつサンディン処理
を行って、サンディング加工を完了させることが多いか
らである。以上の様に、上記装置7、8等に代表される
従来の木材加工装置では、装置の構造、作業能率等の面
で、種々の欠点を備えている。
【0008】本発明は上記観点に鑑みてなされてたもで
あり、簡易な構造で、小型化が容易で、しかも、木製素
材の板厚の如何等によらず、効率的なサンディング加工
を行うことができる木材加工装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために、鋭意、研究を重ねた。そして、図1
4に示す装置9を発案した。この装置9では、支台部9
1に形成された送材路911の両脇に、それぞれ、複数
(2つ以上であれば、特に問わない。)のベルトサンダ
ー93a〜93c、95a〜95cを配置している。ま
た、各ベルトサンダー93a、95a等の備える駆動プ
ーリP1 、ガイドプーリP2 及びテンションプーリP3
は、いずれも、回転軸の方向を調節可能とされている。
そして、各回転軸の方向を調節すれば、各サンディング
ベルトB1 、B2 の傾斜が適宜、調節可能となってい
る。以下、この装置9の使用例を、所定の木製素材の両
端面側にサンディング加工を行う場合を例にとり説明す
る。
【0010】先ず、木製素材の両端面側に存在する各被
加工部位を、それぞれ、板厚方向に沿って3つ領域に分
けて考える。また、送材路911の一方の脇に連続配置
される各サンディングベルトB1 の傾斜を互いに異なる
ものとし、各サンディングベルトB1 のうちのいずれか
が、一方の被加工部位のいずれかの領域の傾斜に沿う様
にする。そして、木製素材を送材路911に沿って通過
させれば、各サンディングベルトB1 が分業で、一方の
被加工部位のサンディング加工が完了する。
【0011】また、送材路911の他方の脇の各サンデ
ィングベルトB2 も同様にして、他方の被加工部位のサ
ンディング加工を完了する。但し、木製素材のいずれか
一方の端面側の加工に際しては、一方の脇のベルトサン
ダー(例えば、93a〜93c)のみを可動させ、他方
の脇のベルトサンダー(例えば、95a〜95c)を休
止させれば良い。この結果、木製素材の板厚が、ある程
度、大きくなっても、また、粗加工の精度にばらつきが
あっても、この木製素材を送材路911に沿い、ただ一
度、通過させるだけで、加工を完了できる。従って、本
装置9では、上記装置7よりも、効率的な加工を行える
ものと考えられる。
【0012】しかしながら、この装置9では、ベルトサ
ンダー93a、95aの数が増える分だけ、上記装置7
よりも、多数、多種類のプレッシャパッド97、98を
用意し、且つその使い分けを行う必要がある。また、多
数のベルトサンダー93a、95a等が送材路911の
両脇に配置されるため、上記装置7よりも、更に大型と
なり易い。従って、この装置9では、装置の構造の簡略
化、小型化等の要請等に的確に応えることが困難であ
る。そして、本発明者らは、更に一層、鋭意研究を重ね
た結果、本発明を完成するに至ったのである。
【0013】本第1発明の木材加工装置は、前後方向に
向かう送材路の形成された支台部と、所定の被サンディ
ング加工材(以下、「被加工材」という。)を該送材路
に沿って移動させる移動手段と、該送材路を移動する被
加工材の移動方向に沿った両端面側の少なくとも一方に
サンディング加工を行うサンディング手段と、を備え、
上記サンディング手段は、略円柱状の外形を備え、周面
部に加わる外力に応じて適宜、弾性変形可能なスピンド
ル部及び該周面部に周回する状態で巻き付けられ、該ス
ピンドル部の回転軸を中心にして、該スピンドル部と一
体で回転しながら上記被加工材にサンディング加工を施
すサンドペーパ部を具備し、且つ上記送材路の前後方向
に沿った両脇のうちの少なくとも一方に所定の間隔をお
いて2以上配置された各スピンドルサンダーと、該各ス
ピンドルサンダーを前後方向に略平行な所定の回動軸線
を中心に適宜、回動させ、該各スピンドル部の各回転軸
の向きの調節を行う回動調節手段と、該各スピンドルサ
ンダーを左右方向に沿って適宜、前後退させ、該各スピ
ンドル部及び上記送材路の左右方向に沿った間隔の調節
を行う並進調節手段と、該各スピンドルサンダーを上下
方向に適宜、昇降移動させ、該各スピンドル部及び上記
送材路の上下方向に沿った間隔の調節を行う昇降調節手
段と、を備えることを特徴とする。
【0014】上記「被加工材」は、サンディング加工前
の木製素材を示している。この素材の種類は特に問わ
ず、合板、パーチクルボード、無垢板等を例示できる。
但し、この素材が、合板である場合に、本装置を用いる
意義が特に大きい。また、この「被加工材」の被加工部
位の外形、表面形状等は種々選択できる。例えば、所定
の面取りカッターにより、曲面状にされたものを例示で
きる。上記「支台部」は、テーブル状若しくは固定枠状
等の外形とされ、全体が設置箇所に固定的に配置される
ものであっても良い。また、本第2発明に示す様に、支
台部が左方側及び右方側のうちの一方を占める固定部
と、他方を占める可動部とに区画され、該可動部を左右
方向に適宜、移動させることにより、上記送材路の左右
方向に沿った幅の調節を行えるものとしても良い。即
ち、この第2発明は、被加工材の左右方向の幅に応じ
て、送材路の左右方向に沿った幅を容易に調節できる装
置を示している。
【0015】上記「移動手段」は、被加工材を送材路に
沿って移動させるものであり、その形式、構成等特に問
わない。例えば、この移動手段として、本第3発明を例
示できる。この発明では、この移動手段を、上記送材路
の下方側において、該送材路の前後方向にそれぞれ対を
なす状態で配置された2対以上のスプロケットと、互い
に対をなす各スプロケット間に略トラック状に掛け渡さ
れ、回転移動を行うエンドレス状の各送材チェーンとを
具備し、該トラック状とされた各送材チェーンの上辺側
が上記送材路と略同一平面上に並べられた下方送材部
と、上記送材路の上方側において、該送材路の前後方向
にそれぞれ対をなす状態で配置された2対以上のプーリ
と、互いに対をなす各プーリ間に略トラック状に掛け渡
され、回転移動を行うエンドレス状の各送材ベルトとを
具備する上方送材部と、該トラック状とされた各送材ベ
ルトの下辺側及び上記送材路の間隔の調節を行う間隔調
節手段と、を備えたものとしている。
【0016】上記の如く、「スピンドル部」が、周面部
に加わる外力に応じ、その外形を変化させられるため、
これに巻き付けられたサンドペーパ部も、スピンドル部
に呼応した形状変化を行う。従って、スピンドル部及び
サンドペーパ部が接触することとなる被加工部位(若し
くは被加工部位の一部をなす領域)の多種、多様な外形
に、ぴたりとフィットできる。また、スピンドル部の弾
性力により、サンドペーパ部は、被加工部位に向かって
押圧される。このため、本装置では、上記「装置7、9
のプレッシャーパッド73、97、98」の如き、押圧
部材等を設ける必要がない。尚、このスピンドル部は、
その全体が弾性変形可能であっても、周面部等を中心と
する部分のみが弾性変形可能であってもよい。
【0017】上記「サンドペーパ部」としては、外周面
に研磨粒の固着されたサウンドペーパを、スピンドル部
の外形に略対応した円筒形状としたもの等を例示でき
る。また、サンドペーパ部には、紙製の基材に研磨粒の
固着したものの他に、布製の基材に研磨粒の固着したも
の等も含まれる。上記「各スピンドルサンダー」の数
は、上記送材路の前後方向に沿った両脇のうちの少なく
とも一方に、2以上配置できる限り特に問わず、また、
その配置間隔も適宜、選択できる。
【0018】上記「回動調節手段」は、各スピンドル部
の各回転軸の向きの調節を行うことにより、各サンドペ
ーパ部の外周面の傾斜を変化させるものである。従っ
て、被加工部位を板厚方向に沿って幾つかの領域に分
け、サンティング加工を施す場合には、送材路の一方の
脇に連続配置された複数のサンドペーパ部の傾斜を、各
領域に的確に沿わせられる。そして、種々の傾斜を有す
る複数のサンドペーパ部の分業により、サンディング加
工が行れる。上記「並進調節手段」は、各スピンドル部
及び送材路の左右方向に沿った間隔の調節を行うもので
ある。一方、上記「昇降調節手段」は、各スピンドル部
及び送材路の上下方向に沿った間隔の調節を行うもので
ある。従って、この両調節手段の作用により、各サンド
ペーパ部の外周面と、被加工材の各所望の箇所とを正
確、且つ的確に接触させられる。尚、上記「回動調節手
段」、「並進調節手段」及び「昇降調節手段」の具体的
な構造は種々選択できる。
【0019】本第4発明では、前後方向に向かう通過路
の形成された補助支台部が、該通過路を上記送材路と略
同一直線上に並べた状態で、上記支台部の前段側に併設
配置されると共に、該補助支台部が所定の被粗加工材を
該通過路に沿って通過させる通過手段と、該通過路の前
後方向に沿った両脇の所定の箇所に、該被粗加工材の通
過方向に沿った両端面側に設けられたカット代を切り落
とし、該被粗加工材の左右方向に沿った幅を上記被サン
ディング加工材の左右方向に沿った幅に切り揃える各丸
鋸部と、を備えている。即ち、サンディング加工を行う
ことを目的とした上記第1〜3発明の装置の前段側に、
「被粗加工材のカット代の切り落としを行う丸鋸部を備
えるテノナー加工機」を配置したものである。従って、
木材加工を、更に効率良く行える。
【0020】本第5発明では、上記第4発明の装置にお
いて、上記補助支台部が該通過路の両脇のうちの少なく
とも一方であって、上記各丸鋸部の配置された箇所より
も上記支台部寄りに、上記カット代の切り落とされた被
粗加工材の通過方向に沿った両端面側のうちの少なくと
も一方に面取り加工を行う面取りカッター部を備えてい
る。本装置では、上記第1〜3発明の装置の前段側に、
「上記丸鋸部と、上記面取りカッター部とを備えたテノ
ナー加工機」を配置したものである。従って、木材加工
を、更に一層、効率良く行える。尚、本第4及び5発明
における「被粗加工材」とは、上記第1〜3発明に示す
「被加工材」の粗加工(カット代の切り落とし加工、面
取り加工等)前の状態を示している。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示
す。 (1)実施の形態1 装置の概略 本木材加工装置(以下、「装置という。」)は、図1及
び2に概略的に示されるサンディング加工機である。こ
の装置は、図1に示す様に、上面に送材路11の形成さ
れた支台部1と、被加工材の移動を行う移動手段2と、
送材路11の両脇に配置されたサンディング手段3とを
備えている。
【0022】上記支台部1は、図2に示す様に、左方側
(図中の矢印Fの方向より観察して左方側)を占める固
定部1aと、右方側を占める可動部1bとにより構成さ
れている。上記固定部1aは、装置の下方に配置された
固定ベース121aと、固定ベース121aより上方側
に向かい、且つ前後方向に所定の間隔をおいて立設され
た4本の支柱部131aと、送材路11の左方側の端縁
(左方側の脇)を規定する左方枠部161aとを備えて
いる。そして、この固定部1aは、所望の設置場所に固
定的に配置されている。
【0023】上記可動部1bは、装置の下方側に配置さ
れた可動ベース121bと、可動ベース121aより上
方側に向かい、且つ前後方向に所定の間隔をおいて立設
された4本の支柱部131bと、送材路11の右方側の
端縁(右方側の脇)を規定する右方枠部161bとを備
えている。そして、上記左方枠部161aと、上記右方
枠部161bとにより取り囲まれた略帯状の箇所が送材
路11となる。
【0024】また、可動ベース121bの下方には、左
右方向に配置された幅調節用スクリューシャフト171
bと、これに略平行に配置された一対の移動用レール1
81b、182bとを備えたベッド18が配置されてい
る。更に、このシャフト171bの一方の端部側(可動
ベース121bにより隠蔽された端部側)は、可動ベー
ス121bの裏面に回り止め状態とされながら取着され
た雌螺子部材(図示しない。)に対し、螺子嵌合されて
いる。また、左方枠部161aの前方側及び後方側に
は、可動部1b側に向って突出する摺動用ロッドR1
2 が配置されている。更に、右方枠部161bの前後
方向には、所定の貫通孔(図示しない。)が設けられ、
この孔に各摺動用ロッドR1 、R2 の根本側が摺動可能
な状態で挿入されている。
【0025】そして、図1に示す様に、装置の左方正面
に配置された駆動モーターM1 を駆動させれば、上記シ
ャフト171bが正反いずれかの方向に回転する。この
結果、可動部1bは、上記ベッド18の上方を左右、い
ずれかの方向に移動できる。そして、被加工材の幅に応
じて、送材路11の幅を広げたり、狭めたりできる。但
し、本形態とは異なり、支台部1全体を固定型のものと
しても良い。上記移動手段2は、図3に示す様に、送材
路11の下方側に配置された下方送材部21と、送材路
11の上方側に配置された上方送材部22と、図4に示
す様に装置の後端側に配置された間隔調節手段23とを
備えている。このうち、下方送材部21は、送材路11
の前後方向にそれぞれ対をなす状態で配置されたスプロ
ケット211a、211bを2組、備えている。但し、
かかるスプロケット211a、211bを3組以上備え
た装置とすることもできる。
【0026】また、互いに対をなす各スプロケット21
1a、211b間には、エンドレス状の送材チェーン2
12が略トラック状に掛け渡されている。即ち、図2に
示す様に、2つの送材チェーン212は、送材路11の
前後方向に沿って略平行に配置されている。そして、略
トラック状とされた各送材チェーン212の上辺側が、
送材路11と略同一平面にて、順次、移動しながら露出
することとなる。一方、上方送材部22は、送材路11
の上方側において、前後方向にそれぞれ対をなす状態で
配置されたプーリ221a、221bを2組、備えてい
る。但し、この対をなすプーリ221a、221bも、
3組以上としてもよい。また、互いに対をなす各プーリ
221a、221b間には、エンドレス状の各送材ベル
ト222が略トラック状に掛け渡されている。尚、略ト
ラック状の下辺側で、且つ内側には、前後方向に多数の
コロ223が連続配置されている。
【0027】そして、2つの送材ベルト222は、上記
各送材チェーン212と同様に、送材路11の前後方向
に沿って略平行に配置されている。また、略トラック状
とされた各送材ベルト222の下辺側は、上記送材路1
1と上下方向に所定の間隔をおいて、対向することとな
る。尚、各送材ベルト222は、ゴム製のものであると
共に、その外表面側(トラック形状の外側を向く表面
側)には、スリップ防止用の突起222bが設けられて
いる。また、上記間隔調節手段23は、図1及び4に示
す様に、支台部1の後端部と、上方送材部22の後端部
とを掛け渡すアーム部231を主体に構成されている。
そして、このアーム部231を、根本部231aを支点
にして、正反いずれかの方向に回転させることにより、
上方送材部22が送材路11と平行な状態を保ちつつ、
上下動することとなる。
【0028】そして、移動手段2の前方側より、被加工
材を搬入する。その際、この間隔調節手段23を用い
て、上記「各送材ベルト222の下辺側」と、上記送材
路11との間隔を、被加工材の板厚に対応させる。この
様に、搬入された被加工材は、回転移動を行う各送材チ
ェーン212及び各送材ベルト222により、装置の後
方側へと移動することになる。その際、各送材ベルト2
22によって下方に押圧されていると共に、各送材ベル
ト222が、上記スリップ防止用突起222bを備える
ため、被加工材が左右方向に沿って位置擦れを生ずるこ
とを確実に防止できる。
【0029】上記サンディング手段3は、図2に示す様
に、送材路11の両脇に、それぞれ7つずつ略等間隔で
配置されている(尚、各図は、装置の前方より3番目の
サンディング手段3を上方に向け、その他のサンディン
グ手段3を水平に向けた状態を示している。)。但し、
送材路11の各脇に配置されるサンディング手段3の数
は2以上であれば特に問わない。また、送材路11の一
方の脇にのみ、サンディング手段3を配置してもよい。
このサンディング手段3は、図4及び5に示す様に、ス
ピンドルサンダー31と、回動調節手段32と、並進調
節手段33と、昇降調節手段34、可動支持台35とを
備えている。
【0030】このうち、スピンドルサンダー31は、図
4に示す様に、略円柱状の外形とされたスピンドル部3
11と、これ巻き付けられたサンドペーパ部312と、
スピンドル部311の後端側に取着された駆動軸313
と、駆動軸313に回転を加えるための駆動用モータM
3 とを備えている。上記スピンドル部311は、図6に
示す様に、略円板状の外形を備えた前板部(金属製)3
11aと、この前板部311aと所定の間隔をおいた後
方側に配置され、略円板状の外形を備えた後板部(金属
製)311bと、前板部311a及び後板部311bに
掛け渡されると共に、所定のゴム製素材を両端開放の略
円筒状に成形して構成された周面部311cとを備えて
いる。
【0031】そして、前板部(金属製)311aには、
所定の「虫ゴム」を利用して、スピンドル部311の内
部に空気を注入したり、スピンドル部311の内部より
空気を取り出すための空気圧調節部311a1 が設けら
れている。そして、この調節部311a1 により、空気
圧の調節を適宜、行えば、このスピンドル部311の弾
性が適宜、調節できる。また、後板部311bの略中心
寄りには、後方側を開放しながら突出する固定用筒状部
311b1 が設けられている。そして、この筒状部31
1b1 には、駆動軸313の先端側が挿入固定されてい
る。
【0032】上記サンドペーパ部312は、図6に示す
様に、外周面に研磨粒の固着されたサウンドペーパを、
スピンドル部311の外形に略対応した筒形状としたも
のである。尚、このサウンドペーパの目の粗さ(番手)
は、被加工材の材質、被加工部位の状態等に応じて適
宜、選択することができる。そして、このサンドペーパ
部312は駆動軸313を中心にして、スピンドル部3
11と一体で回転する。また、スピンドル部311に外
力が加わった場合には、スピンドル部311の弾性変形
に呼応した変形を行うこになる。
【0033】上記可動支持台35は、図4及び5に示す
様に、半円柱状の台座部351と、これに一体とされた
上板部352とで構成されている。そして、スピンドル
サンダー31は、この上板部352の上面に固定されて
いる。上記回動調節手段32は、図5に示す様に、上記
台座部351の一方の端面に、一体的に取着されたウォ
ームホイール321と、このウォームホイール321の
歯車と噛み合ったウォーム322と、ウォーム322の
後端側から延設された伝達軸323と、伝達軸323の
後端側に取着されたウォーム用ハンドル324とを備え
ている。
【0034】上記並進調節手段33は、図5に示す様
に、雄型ガイド部331aを備えた固定板331と、雌
型ガイド部332aを備えた可動板332とを備えてい
る。そして、各板331、332は、互いのガイド部3
31a、332aを係合させた状態にあり、可動板33
2は固定板331に対し相対移動することができる。ま
た、図5に示す様に、固定板331の一端側には、係止
腕331dを用いて軸受け部331eが取着されてい
る。そして、略水平に配置された第1スクリューシャフ
ト333の一端側が、この軸受け部331eに回動可能
な状態で軸支されている。また、このシャフト333の
一端には、第1操作用ハンドル334が一体的に取着さ
れている。
【0035】更に、このシャフト333の他端寄りの部
分は、固定板331及び可動板332の間に挿入されて
いる。そして、可動板332の対向面(固定板331と
対向する面)の所定の箇所には、第1スクリューシャフ
ト331の他端寄りと螺子嵌合する第1雌螺子部材(図
示しない。)が、回り止め状態にされながら取着されて
いる。また、可動板332は、図5に示す様に、回動調
節手段32及びスピンドルサンダー31を回動可能な状
態で支持している。一方、固定板311は、図1及び5
に示す様に、上記各支柱部131a、131bの前方及
び後方を向いた各側面側(以下、「取着部」という。)
に、上記昇降調節手段34を介して上下動可能な状態で
取着されている。但し、図1に示す様に、最前列に位置
する各支柱部131a、131bの前方の側面側には、
固定板311等は取着されていない。尚、この側面側に
も、この固定板311等を取着することもできる。
【0036】この昇降調節手段34は、図4に示す様
に、取着部の上下方向に配置された第2スクリューシャ
フト341と、このシャフト341の上端部に一体的に
取着され、且つ各支柱部131a、131bの上端より
突出する掴み部343と、上記固定板311の表面側
(可動板332と対向しない面の側)に、回り止め状態
にされながら取着され、且つ上記第2スクリューシャフ
ト341と螺子嵌合する第2雌螺子部材(図示しな
い。)とを備えている。そして、上記掴み部343に、
所定の操作用ハンドル(図示しない。)、把手部材、梃
子部材等を取着して、この掴み部343に正反いずれか
の方向の回転を加えれば、第2スクリューシャフト34
1を正反のいずれかの方向に回転する。そして、上記固
定板311は、これに伴い、上方若しくは下方へと移動
する。この結果、上記スピンドルサンダー31は、可動
板332、ウォーム322、可動支持台35等と共に昇
降移動を行うこととなる。従って、掴み部343を操作
すれば、スピンドル部311、ひいては、サンドペーパ
部312を上下方向に沿い、且つ送材路11(被加工
材)に向って近接させたり、離間させられる。
【0037】また、第1操作用ハンドル334を、正反
のいずれかの方向に回転させると、可動板332は、左
方側若しくは右方側に向かって並進移動する。この結
果、上記スピンドルサンダー31は、ウォーム322、
可動支持台35等と共に並進移動することとなる。従っ
て、第1操作用ハンドル334を操作すれば、スピンド
ル部311、サンドペーパ部312を左右方向に沿い、
且つ送材路11(被加工材)に向って近接させたり、離
間させられる。更に、ウォームハンドル324を正反い
ずれかの方向に回転させれば、図7に示す様に、伝達軸
323及びウォーム322が正反いずれかの方向に回転
(回動)する。これに呼応してウォームホイール321
が、可動板332を中心にして回動する。これと同時
に、このホイール321と一体の可動支持台35と、ス
ピンドルサンダー31とが回動する。従って、ウォーム
ハンドル324を操作すれば、スピンドル部311の駆
動軸313の向きを調節できる。そして、サンディング
加工の主役となるサンドペーパ部312の外周面312
aの傾斜が調節されることとなる。
【0038】装置の使用例 次に、本装置の使用例を述べる。この使用例は、図8に
示す様な被加工材Wに対して、サンディング加工を施し
たものである。この被加工材Wは、机の天板として用い
られるものであり、略矩形状の平面形状とされた本板部
61と、本板部61の裏面61aであって、且つ本板部
61の長手方向に沿った左方側の端縁寄りの箇所に取着
された前だれ部62とで構成されている。また、図9
(a)及び(b)に示す様に、本板部61も、前だれ部
62も所定のラワン製の薄板を複数枚、積層した合板に
より構成されている。そして、本板部61の長手方向に
沿った左方側の木口61b及び前だれ部62の露出する
表面(側面)62bを合わせた部分、即ち、被加工材W
の長手方向に沿った左方側の端面側のみが、曲面状に面
取り加工された被加工部位W1 とされている。但し、被
加工材Wの右方側の端面側にも、この様な面取り加工が
なされ、この端面側も被加工部位W1 とされてもよい。
【0039】尚、この様に、被加工材Wを合板で構成
し、且つ前加工を面取りカッターで行った場合には、サ
ンディング加工を施すことが重要となる。これは、この
種の被加工材Wでは、図9(a)及び(b)に示す様
に、縦方向に木目を向かせた薄板と、横方向に木目を向
かせた薄板とを、厚み方向に沿って交互に張り合わせて
いる。従って、同図(b)に示す様に、被加工部位W1
を正面より観察すれば、木目が縦方向となる縦目の部分
1 と、木目が横方向となる横目の部分Y1 とが交互に
並ぶこととなる。そして、この様な被加工部位W1 に対
し、面取りカッターで切削加工を行った場合には、特に
横目の部分Y1 で、最終製品の外観を低下させたり、後
工程としての塗装(メラミン塗装等)の仕上がり状態を
低下させ得る様な「バリ」を生じ易いからである。
【0040】そして、上記可動部1bを左右、いずれか
の方向に移動させ、送材路11の幅を被加工材Wの幅に
合わせる。また、上記間隔調節手段23を適宜、駆動さ
せ、上記「各送材ベルト222の下辺側」と、上記「送
材チェーン212の上辺側」との間隔を、被加工材Wの
板厚に対応させる。次いで、送材路11の左脇に連続配
置された各サンディング手段3の回動調節手段32、並
進調節手段33及び昇降調節手段34を適宜、操作す
る。そして、これらのサンディング手段3を構成する各
スピンドル部311及び各サンドペーパ部312毎に、
送材路11に向って近接、若しくは離間させると共に、
各スピンドル部311及び各サンドペーパ部312の傾
斜を調節する。
【0041】具体的には、図8に示す様に、各サンドペ
ーパ部312が、送材路11を通過する被加工部位W1
の異なる領域を中心とした箇所に、接触する様に調節す
る。そして、図10に示す7つのサンドペーパ部312
により、被加工部位W1 の表面全体がカバーされる様に
する。尚、本使用例では、被加工材Wの左方側の端面側
のみが、被加工部位W1 とされているため、送材路11
の右脇のスピンドルサンダー31は、それぞれ、送材路
11より遠ざけられ、休止状態とされる。また、使用さ
れる各スピンドル部311及び各サンドペーパ部312
の傾斜状態、傾斜させる順番は、図8に例示するものに
限らない。例えば、前方より上向き、下向きの順番とさ
れているが、下向き、上向きの順でも、上向き、上向
き、下向き、下向き等の順番であってもよい。
【0042】また、各スピンドル部311及び各サンド
ペーパ部312の傾斜角等も図8に例示するものに限ら
ない。更に、各脇に連続配置されたスピンドルサンダー
31の全てを使用する必要もなく、例えば、3つのスピ
ンドルサンダー31を使用し、残りの4つのスピンドル
サンダー31を休止状態にする等の選択使用も可能であ
る。この様に、送材路11の幅の調節及びサンディング
手段3の調節を行った後、上記左脇のサンディング手段
3と、移動手段2とを稼働状態にする。次いで、被加工
材Wを装置の前方側から送材路11に挿入し、送材路1
1に沿って後方側へと移動させれば、被加工部位W1
体のサンディング加工が完了する。
【0043】本装置では、各スピンドル部311が、被
加工部位W1 の接触箇所(領域)に合わせ、外形を変化
させ、各サンドペーパ部312も、これ呼応した形状変
化を行う。しかも、各スピンドル部311の変形が弾性
的であるため、各スピンドル部311の弾性力により、
各サンドペーパ部312が上記接触箇所(領域)に向か
って押圧された状態になる。また、被加工部位W1 全体
の加工は、送材路11の脇に連続配置された各サンドペ
ーパ部312の分業により行われため、被加工部位W1
の板厚がある程度大きくなっても、各サンドペーパ部3
12毎の加工範囲は大きくならない。従って、被加工材
Wの板厚が大きくても、各製品間で、被加工部位W1
粗加工精度にばらつきを生じていても、良好な仕上がり
状態が得られる。
【0044】また、7つのサンドペーパ部312が共同
作業を行うため、被加工材Wを送材路11に沿って、た
だ1度だけ通過させれば、加工を完了させられる。従っ
て、サンディング加工の加工能率が高められる。更に、
従来のベールトサンダー装置7等が備える様な押圧部材
(プッシャーパット)73等が不要となるため、装置の
ランニングコストを低くしたり、使用上の手間を小さく
できる。
【0045】更に、上記装置7等の様に、送材路11の
両脇に、複数のプーリ71a等を配置する必要がないた
め、装置を小型のものにしたり、構造の簡略化を図るこ
とができる。また、上記移動手段2を用いて、被加工材
Wの自動送りが可能な点からも、作業者の負担の軽減が
図られる。更に、各サンディング手段3の調節を上記回
動調節手段32、並進調節手段33及び昇降調節手段3
4により簡単に行うことができるため、装置の取扱いが
容易である。また、これに加え、送材路11の幅の変更
も瞬時に行えるため、段取り替えにも、即座に対応でき
る。
【0046】尚、本使用例において、図8及び10に示
す様に、被加工材Wの曲面加工された箇所に限らず、被
加工材Wの上下両面であって、且つ曲面加工された箇所
を取り囲む部分(図10において、符号F1 、F2 と示
した部分)も、加工範囲とされている。このため、本使
用例では、この部分に生じ易い所謂「角立ち」と称する
「ばり」も、確実に除去できる。また、本使用例では、
図10に示す様に、互いに傾斜角の近い複数のサウンド
ペーパー部312同志が、互いの加工範囲を一部、重複
させている。このため、良好な仕上がり状態をより確実
に得られる。特に、被加工部位W1 の上下に存在する曲
率の大きく、「ばり」を生じ易い部分を、それぞれ、3
つのサウンドペーパー部312が重複して加工を行って
いる点で大きな意義を有している。
【0047】(2)実施の形態2 本形態の装置は、実施の形態1に示した装置(サンディ
ング加工機)の前段側に、図11に概略的(一部を示
す。)に示したテノナー加工機を併設したものである。
このテノナー加工機は、補助支台部51と、通過手段5
2と、切り落とし手段53a、53bと、面取り手段5
5とを備えている。上記補助支台部51では、前後方向
に配置された左方枠部516aと、これに平行に配置さ
れた右方枠部516bと、両枠部516a、516bで
囲まれて形成され、所定の被粗加工材の通過させるため
の通過路511と、通過路511の前方側の左脇側に、
前後方向に沿って配置された一対の位置合わせローラ5
17a、517bと、通過路511の前方側の右脇側
に、前後方向に沿って配置された寄せ部材518とを備
えている。
【0048】上記各位置合わせローラ517a、517
bは、いずれも、所定のバネK1 、K2 により、通過路
511の側に付勢された状態で、左右方向への移動が可
能とされている。また、上記寄せ部材518は、右方枠
部516bと略平行に配置され、略L字断面状とされた
受け部518bを通過路511の側に向けている。そし
て、通過路511と離反する側に設けられた幅寄せハン
ドル518cを正反いずれかの方向に回転されせば、受
け部518bは、通過路511に近接したり、離間した
りする。従って、被粗加工材の左右方向に沿った幅に応
じて、幅寄せハンドル518cを操作すれば、受け部5
18bと各位置合わせローラ517a、517bとの距
離を調節することができる。
【0049】そして、本加工機では、このローラ517
a、517b及び寄せ部材518を備えるため、通過路
511の幅は固定されている。但し、上記サンディング
加工機の送材路11と同様に、この通過路511を適
宜、幅調節可能なものとすることもできる。逆に、上記
サンディング加工機の送材路11の幅を固定し、且つこ
の加工機にも、上記と同様なローラ517a、517b
及び寄せ部材518を配置してもよい。上記通過手段5
2は、上記サンディング加工機の移動手段2と同様に構
成されている。
【0050】上記切り落とし手段53a、53bは、通
過路511の中間寄りであって、且つ両脇に、それぞれ
配置されている。これらは、いずれも、所定の駆動モー
ターM5 〜M8 で回転する2組の丸鋸(531a及び5
32a、531b及び532b)を回転軸を上下に、ず
らした状態にして構成されている。即ち、上方側に配置
される丸鋸531a、531bの回転軸は通過路511
の上方に位置し、下方側に配置される丸鋸532a、5
32bの回転軸は通過路511の下方に位置している。
そして、上下の丸鋸(531a及び532a、531b
及び532b)は、前後に所定の間隔を保ちつつ、通過
路511と略同様の高さの所を中心にして、交叉状とな
っている。
【0051】また、上記切り落とし手段53a、53b
の少なくとも一方は、左右方向に沿って適宜、並進移動
することができる(具体的機構については、図示を省略
する。)。これは、被粗加工材の左右方向に沿った幅に
応じて、切り落とし手段53a、53bの間隔を調節す
るためである。上記面取り手段55は、通過路511の
後方側であって、左脇に配置された2つの面取りカッタ
ー551、552で構成されている。これらのカッター
551、552は、同一の駆動軸を中心に回転し、上記
切り落とし手段53a、53bを通過した被粗加工材
に、所望の面取り加工を施すものである。
【0052】この面取り手段55を構成する面取りカッ
ター551、552の数は特に問わず、また、各面取り
カッター551、552の歯型等は、最終製品の仕様、
形状等に応じて種々選択されることとなる。また、上記
面取りカッター551、552を、通過路511の両脇
に配置してもよい。更に、このテノナー加工機が、この
面取り手段55を備えずに、上記切り落とし手段53
a、53bのみで構成されても良い。更に、この面取り
手段55と共に、若しくはこの面取り手段55の代わり
に、ルーター加工手段、溝形成機等の他の粗加工を行う
手段を備えてもよい。
【0053】本装置では、テノナー加工機の前方側よ
り、両端側に所定のカット代を備えた被粗加工材が挿入
される。そして、粗加工材を、通過路511に沿って通
過させる間に、このカット代の切り落としと、面取り加
工が行われる。この結果、被粗加工材は、実施の形態1
で示された「被加工材W」となる。次いで、この被加工
材Wは、上記送材路11に送り込まれ、実施の形態1で
示されたサンディング加工が行われる。従って、本装置
によれば、粗加工と、サンディング加工とを連続して行
えるため、木材加工を効率を高くすることができる。ま
た、上記の如く、上記サンディング加工機の小型化が可
能であるため、本形態に示す様に、このサンディング加
工機と、上記テノナー加工機とを併設しても、さほど大
きなスペースを必要としない点で大きな意義を有してい
る。
【0054】尚、本発明においては、前記実施の形態に
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施の形態、実施例、変形例等を挙
げることができる。即ち、上記サンディング手段3が備
える各調節手段32〜34に、所定の目盛り板等を配置
することもできる。この場合には、段取り替え毎の装置
の調節が、一層、効率的、且つ迅速に行える。また、上
記各形態において、面取り加工の方向と、サンディング
加工の方向とが被加工材Wの進行方向を基準に逆の方向
となることが好ましい。例えば、面取りカッターが、被
加工材Wに対し、ダウンカット方向に切れ込んだ場合に
は、スピンドルサンダーは、被加工部位W1 に対し、ア
ッパーカット方向で、摺動することが好ましい。更に、
被加工材Wの板厚が大きくならない場合には、単一のス
ピンドルサンダー31のみで、サンディング加工を行っ
てもよい。
【0055】
【発明の効果】以上の如く、本第1〜3発明の装置で
は、構造の簡略化、小型化等を容易に図ることができる
と共に、高い作業能率の下で、良好な仕上がり状態が得
られる。また、装置のランニングコストを低く抑えられ
ると共に、段取替え等の際の調節作業に大きな手間を必
要としない。本第4及び5発明の装置では、上記各効果
に加え、以下の効果を発揮する。即ち、粗加工と、サン
ディング加工とを連続して行えるため、木材加工の作業
効率を、更に高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の装置の左方側から観察した概略
的な正面図である。
【図2】実施の形態1の装置の概略的な一部平面図であ
る。
【図3】実施の形態1の装置が備える移動手段の概略的
な一部正面図である。
【図4】実施の形態1の装置を後方側から観察した一部
斜視図である。
【図5】実施の形態1の装置の支柱部の周囲の状態を説
明する一部斜視図である。
【図6】実施の形態1の装置のスピンドルサンダーを説
明するための斜視図である。
【図7】実施の形態1の装置の回動調節手段を説明する
ための正面図である。
【図8】実施の形態1の装置によりサンディング加工が
行われる被加工材の概略及び各スピンドルサンダーの使
用状態を説明するための斜視図である。
【図9】(a)は図8の被加工材の被加工部位の縦断面
図、(b)図8の被加工材の被加工部位を端面側から観
察した正面図である。
【図10】実施の形態1の装置が備える各サウンドペー
パー部の傾斜状態を説明するための模式的な正面図であ
る。
【図11】実施の形態2の装置が備えるテノナー装置の
一部平面図である。
【図12】(a)は従来例に係わるベルトサンダー装置
の模式的な平面図、(b)はこの装置が備えるプレッシ
ャパッドを説明するための一部斜視図である。
【図13】従来例に係わるスピンドルサンダー装置を説
明するための斜視図である。
【図14】本発明者が案出したベルトサンダー装置の模
式的な平面図である。
【符号の説明】
1;支台部、11;送材路、1a;固定部、121a;
固定ベース、131a;支柱部、161a;左方枠部、
1b;可動部、121b;可動ベース、131b;支柱
部、161b;右方枠部、M1 ;駆動モーター、2;移
動手段、21;下方送材部、211a、211b;スプ
ロケット、212;送材チェーン、22;上方送材部、
221a、221b;プーリ、222;送材ベルト、2
3;間隔調節手段、231;アーム、3;サンディング
手段、31;スピンドルサンダー、311;スピンドル
部、312;サンドペーパ部、313;駆動軸、M3
駆動用モータ、311c;周面部、32;回動調節手
段、321;ウォームホイール、322;ウォーム、3
23;伝達軸、33;並進調節手段、331;固定板、
331a;雄型ガイド部、332;可動板、332a;
雌型ガイド部、34;昇降調節手段、35;可動支持
台、W;被加工材、W1 ;被加工部位、51;補助支台
部、511;通過路、516a;左方枠部、516b;
右方枠部、517a、517b;ローラ、518;寄せ
部材、52;通過手段、53a;切り落とし手段、5
5;面取り手段、61;本板部、62;前だれ部、7;
ベールトサンダー装置、8;スピンドルサンダー装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B27C 9/04 B27C 5/00 B27C 1/02 B27C 1/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に向かう送材路の形成された支
    台部と、所定の被サンティング加工材を該送材路に沿っ
    て移動させる移動手段と、該送材路を移動する被サンテ
    ィング加工材の移動方向に沿った両端面側の少なくとも
    一方にサンディング加工を行うサンディング手段と、を
    備え、 上記サンディング手段は、略円柱状の外形を備え、周面
    部に加わる外力に応じて適宜、弾性変形可能なスピンド
    ル部及び該周面部に周回する状態で巻き付けられ、該ス
    ピンドル部の回転軸を中心にして、該スピンドル部と一
    体で回転しながら上記被サンディング加工材にサンディ
    ング加工を施すサンドペーパ部を具備し、且つ上記送材
    路の前後方向に沿った両脇のうちの少なくとも一方に所
    定の間隔をおいて2以上配置された各スピンドルサンダ
    ーと、 該各スピンドルサンダーを前後方向に略平行な所定の回
    動軸線を中心に適宜、回動させ、該各スピンドル部の各
    回転軸の向きの調節を行う回動調節手段と、 該各スピンドルサンダーを左右方向に沿って適宜、前後
    退させ、該各スピンドル部及び上記送材路の左右方向に
    沿った間隔の調節を行う並進調節手段と、 該各スピンドルサンダーを上下方向に適宜、昇降移動さ
    せ、該各スピンドル部及び上記送材路の上下方向に沿っ
    た間隔の調節を行う昇降調節手段と、を備えることを特
    徴とする木材加工装置。
  2. 【請求項2】 上記支台部が左方側及び右方側のうちの
    一方を占める固定部と、他方を占める可動部とに区画さ
    れ、該可動部を左右方向に適宜、移動させることによ
    り、上記送材路の左右方向に沿った幅の調節を行う請求
    項1記載の木材加工装置。
  3. 【請求項3】 上記移動手段が上記送材路の下方側にお
    いて、該送材路の前後方向にそれぞれ対をなす状態で配
    置された2対以上のスプロケットと、互いに対をなす各
    スプロケット間に略トラック状に掛け渡され、回転移動
    を行うエンドレス状の各送材チェーンとを具備し、該ト
    ラック状とされた各送材チェーンの上辺側が上記送材路
    と略同一平面上に並べられた下方送材部と、 上記送材路の上方側において、該送材路の前後方向にそ
    れぞれ対をなす状態で配置された2対以上のプーリと、
    互いに対をなす各プーリ間に略トラック状に掛け渡さ
    れ、回転移動を行うエンドレス状の各送材ベルトとを具
    備する上方送材部と、 該トラック状とされた各送材ベルトの下辺側及び上記送
    材路の間隔の調節を行う間隔調節手段と、を備えた請求
    項1又は2記載の木材加工装置。
  4. 【請求項4】 前後方向に向かう通過路の形成された補
    助支台部が、該通過路を上記送材路と略同一直線上に並
    べた状態で、上記支台部の前段側に併設配置されると共
    に、該補助支台部が所定の被粗加工材を該通過路に沿っ
    て通過させる通過手段と、該通過路の前後方向に沿った
    両脇の所定の箇所に、該被粗加工材の通過方向に沿った
    両端面側に設けられたカット代を切り落とし、該被粗加
    工材の左右方向に沿った幅を上記被サンディング加工材
    の左右方向に沿った幅に切り揃える各丸鋸部と、を備え
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の木材加工装置。
  5. 【請求項5】 上記補助支台部が該通過路の両脇のうち
    の少なくとも一方であって、上記各丸鋸部の配置された
    箇所よりも上記支台部寄りに、上記カット代の切り落と
    された被粗加工材の通過方向に沿った両端面側のうちの
    少なくとも一方に面取り加工を行う面取りカッター部を
    備える請求項4記載の木材加工装置。
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