JP2991278B2 - 軒樋継手 - Google Patents

軒樋継手

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JP2991278B2
JP2991278B2 JP7110037A JP11003795A JP2991278B2 JP 2991278 B2 JP2991278 B2 JP 2991278B2 JP 7110037 A JP7110037 A JP 7110037A JP 11003795 A JP11003795 A JP 11003795A JP 2991278 B2 JP2991278 B2 JP 2991278B2
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joint
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敏男 酒井
敏秀 前田
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Toyo Kagaku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軒樋同士を接続させる軒
樋継手に係り、特に軒樋継手本体と摺動体を固定する摺
動抑制体が低コストであり、この摺動抑制体の着脱の際
に軒樋継手の側壁面の外面を傷つけない軒樋継手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、軒樋継手には、環境温度によって
伸縮する軒樋に対応するため、摺動自在な摺動体が接続
されている。ここで、該摺動体が施工前に摺動しては移
送時の邪魔になるため、継手本体と摺動体はクリップな
どで固定されている(例えば特開平4−189961号
公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような軒
樋継手では、上記クリップが摺動体の摺動方向とは直行
する方向へ嵌合力を与えているため該摺動を抑制するた
めに強固な嵌合力を付与しなければならずクリップ自体
が必要以上に高コストだという課題があった。また、軒
樋継手と摺動体を嵌着するため、クリップ着脱の際に軒
樋継手を傷つけるという課題があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、低コストで
あると共に軒樋継手を傷つけない摺動抑制体を有する軒
樋継手を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記に鑑み
鋭意検討を行った結果、側壁と底板で略断面コ字状に形
成された継手本体と、該継手本体の長手方向に対して摺
動自在に接続されると共に側壁と底板で略断面コ字状に
形成された摺動体で主要部が構成され、軒樋を直線的又
は曲折的に接続させる軒樋継手において、前記継手本体
と前記摺動体の互いに面接触する部位に所定間隔をもっ
て孔と長穴をそれぞれ設け、該孔及び該長穴同士に挿通
されて該孔同士、該長穴同士を連通・固定させ先端に係
合部を有する略コ字状の線状弾性体からなる摺動抑制体
を設けることにより上記課題を解決できることを見出し
本発明を完成させた。
【0006】ここで、本発明にかかる上記孔と上記長穴
は、上記摺動抑制体の抑制力の効率化を図るため、軒樋
継手の長手方向若しくは該方向に近似した方向に沿って
配置されるのがよい。該孔と該長穴の間隔は、前記摺動
抑制体の大きさに合わせて設計されるため適宜選択でき
るが、好ましくは1.0〜8.0cmがよい。また、該
孔と該長穴は、上記軒樋継手と上記摺動体が面接触する
部位に設けられればその効果を達成し得るが、作業上及
び施工後の外観上、該継手本体と該摺動体の側壁上部に
ある軒樋耳縁保持部に設けるのが好ましく、さらに好ま
しくは該軒樋耳縁保持部の上面に設けるのがよい。
【0007】上記摺動抑制体は、上記孔及び上記長穴同
士に挿通されて該孔同士、該長穴同士を連通・固定させ
先端に係合部を有する略コ字状の線状弾性体であれば素
材などを適宜選択して使用できるものであり、該素材と
しては、弾性力を有する合成樹脂、金属などの単体若し
くはこれらの複合体又はこれらにゴムなど被覆したもの
などがある。
【0008】上記摺動抑制体の先端に設けられる上記係
合部は上記孔や上記長穴との関係で係合されるものであ
れば適宜選択でき、例えば軒樋継手の長手方向の双方向
や他の方向に突出した突起や、該突起をL字に曲折した
ものなどがある。
【0009】該軒樋継手の素材としては、軒樋同士を安
定的に接続させることができるものであれば適宜選択で
き特に限定するものでないが、例えばステンレス、鉄、
鋼、銅、アルミニウム、亜鉛、ニッケルなどの単体又は
合金といった金属、熱可塑性樹脂(例えばポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、AB
S(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ポリ
カーボネート)や熱硬化性樹脂の単体又は複合体といっ
た合成樹脂や、合成樹脂に補強繊維(例えばガラス繊
維、アラミド繊維、金属繊維など)を含有させた合成樹
脂がある。なお、金属に合成樹脂やゴムを被覆又は積層
するような複合体であっても良いのは勿論である。
【0010】また、本発明は、必要に応じ、上記摺動体
を軒樋継手本体に複数個設けることにより軒樋を多方向
に接続できるものでもある。したがって、本発明に係る
軒樋継手は、摺動体を一つにすることにより軒樋を直線
的に接続できるものであり、摺動体を二つにして軒樋継
手本体を任意の角度に曲折させれば軒樋を曲折的に接続
できるものである。なお、本発明で使用される軒樋継手
の形状は、接続される軒樋の大きさや形状に対して適宜
選択して作成されるものである。
【0011】
【作用】本発明の軒樋継手は、軒樋継手摺動方向に沿っ
た方向に摺動抑制体を有し、これにより軒樋継手を低コ
ストで作製できる一方、該摺動抑制体を設けても軒樋継
手自体を傷つけにくくすることができる。
【0012】
【実施例】本発明にかかる第一実施例を図1に開示す
る。図1は本発明の第一実施例にかかる軒樋継手を模式
的に示した説明図である。なお、本実施例にあっては軒
樋を直線的に接続するものである。
【0013】この実施例で使用された軒樋継手は、側壁
と底板で略断面コ字状に形成された継手本体1と、該継
手本体1の長手方向に対して摺動自在に接続されると共
に側壁と底板で略断面コ字状に形成された摺動体2で主
要部が構成されている。また、孔3、4と長穴5、6
が、前記継手本体1と前記摺動体2の互いに面接触する
部位のうち該継手本体1と該摺動体2の側壁上部にある
軒樋耳縁保持部8の上面に約5cmの間隔をもってそれ
ぞれ設けられている。
【0014】本発明の特徴である摺動抑制体7は、略コ
字状に形成されると共に先端に双方向に延びた係合部7
1を備えた線状弾性体で形成されている。この摺動抑制
体7の一方の先端を該孔3、4に挿通させた後、他方の
先端を該長穴5、6に挿通させて該孔3、4同士、該長
穴5、6同士を固定させることにより、上記摺動体2は
継手本体1に対してみだりに摺動しない。
【0015】本実施例にあっては、摺動体の摺動方向に
沿って軒樋継手と摺動体を嵌合・固定させているため上
記摺動抑制体を低コストで形成できるという効果を有
し、該摺動抑制体を軒樋継手の耳縁嵌合部の上部に形成
しているため摺動抑制体を簡易に着脱できるという効果
を有し、さらに孔及び長穴を軒樋耳縁保持部の上面に設
けているため移送などの際に受ける側壁面の外面に傷を
つけ難いという効果を有する。
【0016】図2に基づいて、本発明の第二実施例にか
かる軒樋継手を説明する。図2はこの実施例の特徴部と
しての摺動抑制体のみを開示した斜視図である。
【0017】本実施例にあっては、摺動抑制体7の係合
部71をL字状に形成している。そのため、本実施例に
あっては、該摺動抑制体7を摘みやすいという特有の効
果を有する。
【0018】
【発明の効果】本発明は、側壁と底板で略断面コ字状に
形成された継手本体と、該継手本体の長手方向に対して
摺動自在に接続されると共に側壁と底板で略断面コ字状
に形成された摺動体で主要部が構成され、軒樋を直線的
又は曲折的に接続させる軒樋継手において、前記継手本
体と前記摺動体の互いに面接触する部位に所定間隔をも
って孔と長穴をそれぞれ設け、該孔及び該長穴同士に挿
通されて該孔同士、該長穴同士を連通・固定させ先端に
係合部を有する略コ字状の線状弾性体からなる摺動抑制
体を設け、これにより軒樋継手本体と摺動体を固定する
体が低コストであると共にこの軒樋継手自体の外表面を
傷つけないという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例にかかる軒樋継手を模式的
に示した斜視図である。
【図2】本発明の第二実施例にかかる軒樋継手の特徴部
としての摺動抑制体のみを開示した斜視図である。
【符号の説明】
1 継手本体 2 摺動体 3 孔 4 孔 5 長穴 6 長穴 7 摺動抑制体 71 係合部 8 軒樋耳縁保持部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁と底板で略断面コ字状に形成された
    継手本体(1)と、該継手本体(1)の長手方向に対し
    て摺動自在に接続されると共に側壁と底板で略断面コ字
    状に形成された摺動体(2)で主要部が構成され、軒樋
    を直線的又は曲折的に接続させる軒樋継手において、前
    記継手本体(1)と前記摺動体(2)の互いに面接触す
    る部位に所定間隔をもって孔(3、4)と長穴(5、
    6)をそれぞれ設け、該孔(3、4)及び該長穴(5、
    6)同士に挿通されて該孔(3、4)同士、該長穴
    (5、6)同士を連通・固定させ先端に係合部(71)
    を有する略コ字状の線状弾性体からなる摺動抑制体
    (7)を設けたことを特徴とする軒樋継手。
  2. 【請求項2】 該継手本体(1)と該摺動体(2)の側
    壁上部に設けられている軒樋耳縁保持部(8)に上記孔
    (3、4)と上記長穴(5、6)を設けたことを特徴と
    する請求項1の軒樋継手。
  3. 【請求項3】 上記孔(3、4)と上記長穴(5、6)
    を上記軒樋耳縁保持部(8)の上面に設けたことを特徴
    とする請求項2の軒樋継手。
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