JP2990504B2 - 光拡散フイルム - Google Patents
光拡散フイルムInfo
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Description
イ、照明体、看板等に使用して光を拡散させるための光
拡散フイルムに関するものである。
クフイルムの表面にビーズを分散した樹脂層を形成して
なる光拡散フイルムが知られている(日経マイクロデバ
イス(日経BP社発行)1993年2月号98〜99頁
参照)。該光拡散フイルムは、発光効率を上げるために
樹脂層にビーズを分散させたもので、それまでの光拡散
フイルムに比して輝度を向上させたものである。そし
て、該光拡散フイルムは、光源と表示体の間に設置され
て光を均一に広げて面光源とするための導光板を通過し
た光の効率を上げるために、表示体と導光板との間に通
常2枚が一体となって設置され使用されている。
チックフイルムの表面にビーズを分散した樹脂層を形成
してなる光拡散フイルムは、樹脂層の樹脂としては線状
飽和ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、メラミン系樹
脂、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹
脂、エポキシ系樹脂等が使用されていて、樹脂層にビー
ズを分散させたので輝度は向上したもののまだ充分とは
いえず、実用上はさらに輝度の高い光拡散フイルムが切
望されている。また、従来の光拡散フイルムは、耐熱性
及び耐湿性が不十分であり、さらに、カールし易かっ
た。本発明は上記の欠点を除去するもので、輝度、耐熱
性、耐湿性、及び非カール性に優れ実用にも充分に耐え
ることができる光拡散フイルムを提供するものである。
フイルムの表面にビーズを分散した樹脂層を形成してな
る光拡散フイルムにおいて、樹脂層の樹脂としてノルボ
ルネン系樹脂を使用し、かつ、ビーズとしてスメクタイ
ト類を0.01〜20重量%含有したプラスチックビー
ズを使用したことを特徴とする、輝度、耐熱性、耐湿
性、及び非カール性に優れた光拡散フイルムである。本
発明のプラスチックフイルムとしては、ポリエステルフ
イルム、ポリプロピレンフイルム、ポリカーボネートフ
イルム、アクリルフイルム、耐侯性塩化ビニルフイル
ム、エンボスポリカーボネートフイルム、セルロースア
セテートフイルム等の、従来光拡散フイルムに使用され
ている各種のプラスチックフイルムが使用できる。プラ
スチックフイルムの厚さは特に限定しないが、75〜2
00μmが好ましい。プラスチックフイルムの厚さが7
5μmより薄いと、フイルムがカールし易くなる。プラ
スチックフイルムの厚さが200μmより厚いと、輝度
があまり向上しなく、また、液晶ディスプレイの小型軽
量化の現在の傾向にそわず好ましくない。
又は両面に、スメクタイト類を0.01〜20重量%含
有したプラスチックビーズを分散した樹脂層を形成する
が、該樹脂層の樹脂としては、分子内に極性基を有しノ
ルボルネン構造を有するノルボルネン系樹脂を使用す
る。ノルボルネン系樹脂は、分子量が4万〜10万のノ
ルボルネン系樹脂が好ましい。分子量が4万より少ない
とコーティング性及び成膜性に欠け、樹脂層にクラック
が入り易くなる。分子量が10万より多いとプラスチッ
クビーズの分散性が悪くなる。ノルボルネン系樹脂は、
屈折率1.51、全光線透過率92±5%、複屈折20
以下、ガラス転位温度171℃以上の樹脂であり、本発
明は、このようなノルボルネン系樹脂を樹脂層の樹脂と
して使用することにより、優れた輝度、耐熱性、耐湿
性、及び非カール性の光拡散フイルムを得ることができ
たものである。
0μmのものが使用できるが、安定して優れた輝度を得
るためには5〜30μmのものが好ましい。プラスチッ
クビーズは、輝度向上のために、ビーズ中にスメクタイ
ト類を0.01〜20重量%含有させたものを使用す
る。プラスチックビーズは、表面が平滑なプラスチック
ビーズ、表面が微細な凹凸状のプラスチックビーズのい
ずれも使用できるが、輝度向上のためには、表面が微細
な凹凸状のプラスチックビーズを使用するのがより好ま
しい。
プラスチックビーズを分散した樹脂をリバースコート
法、ダイコート法等のコーティング法により塗布乾燥し
て形成することができる。プラスチックフイルムの表面
に樹脂層を形成する前に、プラスチックフイルム上にポ
リエステル樹脂等の適宜の樹脂によりアンカーコート層
を形成しておいて、該アンカーコート層上から樹脂層を
形成してもよく、このようにしたものも勿論本発明に含
まれる。また、プラスチックビーズを分散した樹脂層
は、プラスチックビーズを分散した樹脂を押し出しラミ
ネートして形成することもできる。樹脂層には、適宜の
量の分散剤や蛍光染料等を混入してもよく、このように
したものも勿論本発明に含まれる。
してなる厚さ100μmの広幅長尺なポリエステルフイ
ルム(ダイアホイル社製O−300E)のアンカーコー
ト層面に、ビーズとして、粒子径が10μmでスメクタ
イト(コープケミカル社製ルーセンタイトSPN)を3
%含有したポリメチルメタクリル酸ビーズ(日本触媒社
製)を使用して、下記の配合塗料を塗布乾燥して、プラ
スチックビーズを分散した厚さ約10μmの樹脂層を形
成し、本発明の光拡散フイルムを得た。 (配合塗料) ノルボルネン系樹脂 15重量部 (日本合成ゴム社製アートンF) スメクタイト含有アクリルビーズ 10重量部 (日本触媒社製) 溶剤 22重量部
過率及びヘイズ値を測定した。輝度の測定方法は、スク
リーン印刷ドットのある導光板の上に得られた光拡散フ
イルムを2枚重ねて置き、太さ5mmの冷陰極管を光源
として導光板のサイドから光を当て、導光板及び2枚の
光拡散フイルムを通過して拡散してくる光量を、光拡散
フイルムから30cmのところに固定した輝度計(ミノ
ルタ社製SL−110)で測定した。全光線透過率及び
ヘイズ値は、測定機械DNH−300A(日本電色工業
社製)で測定した。また、耐熱性試験及び耐湿性試験と
して、それぞれ一定の条件下(耐熱性:80℃×200
0hr、耐湿性:60℃×95%×2000hr)に光
拡散フイルムを放置後、輝度、全光線透過率及びヘイズ
値を同様にして測定した。また、非カール性試験とし
て、光拡散フイルムを10cm2の大きさに裁断して試
験片とし、該試験片を一定の高温多湿の条件下(60℃
×95%×100hr)に放置後、平面部からの試験片
の端部の持ち上がりの高さを測定した。
メタクリル酸ビーズ(日本触媒社製エポスターMA10
10)を使用した他は実施例1と同様にした。 実施例2 プラスチックフイルムとして厚さ200μmの透明ポリ
プロピレンフイルム(屈折率145出光石油化学社製P
Pフイルムスーパーピュアレイ)を使用しアンカーコー
ト層を形成しない他は実施例1と同様にした。
績社製ポリエステルバイロン24SS)を使用した他は
実施例1と同様にした。 比較例3 樹脂層の樹脂として線状飽和ポリエステル樹脂(東洋紡
績社製ポリエステルバイロン24SS)を使用した他は
比較例1と同様にした。 比較例4 樹脂層の樹脂としてアクリル系樹脂(大日精化社製VM
−Dメジウム)を使用した他は実施例1と同様にした。 比較例5 樹脂層の樹脂としてアクリル系樹脂(大日精化社製VM
−Dメジウム)を使用した他は比較例1と同様にした。
測定結果を表1〜3に示す。
うに構成したから、表1〜3からも明らかなように、輝
度、耐熱性、耐湿性、及び非カール性に非常に優れてお
り、実用にも充分に耐えることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】プラスチックフイルムの表面にビーズを分
散した樹脂層を形成してなる光拡散フイルムにおいて、
樹脂層の樹脂としてノルボルネン系樹脂を使用し、か
つ、ビーズとしてスメクタイト類を0.01〜20重量
%含有したプラスチックビーズを使用したことを特徴と
する、輝度、耐熱性、耐湿性、及び非カール性に優れた
光拡散フイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9155784A JP2990504B2 (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 光拡散フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9155784A JP2990504B2 (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 光拡散フイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10332909A JPH10332909A (ja) | 1998-12-18 |
JP2990504B2 true JP2990504B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=15613350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9155784A Expired - Fee Related JP2990504B2 (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 光拡散フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2990504B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1391758A3 (en) * | 2002-08-09 | 2004-06-16 | Eastman Kodak Company | Optical element containing nanocomposite particles |
US6832037B2 (en) | 2002-08-09 | 2004-12-14 | Eastman Kodak Company | Waveguide and method of making same |
JP4937550B2 (ja) * | 2005-08-29 | 2012-05-23 | 富士フイルム株式会社 | 光学補償シート及びその製造方法 |
JP5909454B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-04-26 | 富士フイルム株式会社 | 防眩フィルム、その製造方法、偏光板、及び画像表示装置 |
-
1997
- 1997-05-28 JP JP9155784A patent/JP2990504B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH10332909A (ja) | 1998-12-18 |
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