JPH10332909A - 光拡散フイルム - Google Patents

光拡散フイルム

Info

Publication number
JPH10332909A
JPH10332909A JP15578497A JP15578497A JPH10332909A JP H10332909 A JPH10332909 A JP H10332909A JP 15578497 A JP15578497 A JP 15578497A JP 15578497 A JP15578497 A JP 15578497A JP H10332909 A JPH10332909 A JP H10332909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
film
beads
resin layer
norbornene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15578497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2990504B2 (ja
Inventor
Manabu Kitamura
学 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Reiko Co Ltd
Original Assignee
Reiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Reiko Co Ltd filed Critical Reiko Co Ltd
Priority to JP9155784A priority Critical patent/JP2990504B2/ja
Publication of JPH10332909A publication Critical patent/JPH10332909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2990504B2 publication Critical patent/JP2990504B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】輝度、耐熱性、耐湿性、及び非カール性に優れ
実用にも充分に耐えることができる光拡散フイルムを提
供する。 【解決手段】プラスチックフイルムの表面にビーズを分
散した樹脂層を形成してなる光拡散フイルムにおいて、
樹脂層の樹脂としてノルボルネン系樹脂を使用したこと
を特徴とする、輝度、耐熱性、耐湿性、及び非カール性
に優れた光拡散フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレ
イ、照明体、看板等に使用して光を拡散させるための光
拡散フイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光拡散フイルムとして従来、プラスチッ
クフイルムの表面にビーズを分散した樹脂層を形成して
なる光拡散フイルムが知られている(日経マイクロデバ
イス(日経BP社発行)1993年2月号98〜99頁
参照)。該光拡散フイルムは、発光効率を上げるために
樹脂層にビーズを分散させたもので、それまでの光拡散
フイルムに比して輝度を向上させたものである。そし
て、該光拡散フイルムは、光源と表示体の間に設置され
て光を均一に広げて面光源とするための導光板を通過し
た光の効率を上げるために、表示体と導光板との間に通
常2枚が一体となって設置され使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプラス
チックフイルムの表面にビーズを分散した樹脂層を形成
してなる光拡散フイルムは、樹脂層の樹脂としては線状
飽和ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、メラミン系樹
脂、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹
脂、エポキシ系樹脂等が使用されていて、樹脂層にビー
ズを分散させたので輝度は向上したもののまだ充分とは
いえず、実用上はさらに輝度の高い光拡散フイルムが切
望されている。また、従来の光拡散フイルムは、耐熱性
及び耐湿性が不十分であり、さらに、カールし易かっ
た。本発明は上記の欠点を除去するもので、輝度、耐熱
性、耐湿性、及び非カール性に優れ実用にも充分に耐え
ることができる光拡散フイルムを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
フイルムの表面にビーズを分散した樹脂層を形成してな
る光拡散フイルムにおいて、樹脂層の樹脂としてノルボ
ルネン系樹脂を使用したことを特徴とする、輝度、耐熱
性、耐湿性、及び非カール性に優れた光拡散フイルムで
ある。本発明のプラスチックフイルムとしては、ポリエ
ステルフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリカーボ
ネートフイルム、アクリルフイルム、耐侯性塩化ビニル
フイルム、エンボスポリカーボネートフイルム、セルロ
ースアセテートフイルム等の、従来光拡散フイルムに使
用されている各種のプラスチックフイルムが使用でき
る。プラスチックフイルムの厚さは特に限定しないが、
75〜200μmが好ましい。プラスチックフイルムの
厚さが75μmより薄いと、フイルムがカールし易くな
る。プラスチックフイルムの厚さが200μmより厚い
と、輝度があまり向上しなく、また、液晶ディスプレイ
の小型軽量化の現在の傾向にそわず好ましくない。
【0005】プラスチックフイルムの表面すなわち片面
又は両面に、ビーズを分散した樹脂層を形成するが、該
樹脂層の樹脂としては、分子内に極性基を有しノルボル
ネン構造を有するノルボルネン系樹脂を使用する。ノル
ボルネン系樹脂は、分子量が4万〜10万のノルボルネ
ン系樹脂が好ましい。分子量が4万より少ないとコーテ
ィング性及び成膜性に欠け、樹脂層にクラックが入り易
くなる。分子量が10万より多いとビーズの分散性が悪
くなる。ノルボルネン系樹脂は、屈折率1.51、全光
線透過率92±5%、複屈折20以下、ガラス転位温度
171℃以上の樹脂であり、本発明は、このようなノル
ボルネン系樹脂を樹脂層の樹脂として使用することによ
り、優れた輝度、耐熱性、耐湿性、及び非カール性の光
拡散フイルムを得ることができたものである。
【0006】ビーズとしては、プラスチックビーズやガ
ラスビーズが使用できる。ビーズの粒子径は、1〜50
0μmのものが使用できるが、安定して優れた輝度を得
るためには5〜30μmのものが好ましい。プラスチッ
クビーズを使用する場合、輝度向上のためには、該ビー
ズ中にスメクタイト類を0.01〜20重量%含有させ
たものが好ましい。ビーズは、表面が平滑なビーズ、表
面が微細な凹凸状のビーズのいずれも使用できるが、輝
度向上のためには、表面が微細な凹凸状のビーズを使用
するのがより好ましい。
【0007】ビーズを分散した樹脂層は、ビーズを分散
した樹脂をリバースコート法、ダイコート法等のコーテ
ィング法により塗布乾燥して形成することができる。プ
ラスチックフイルムの表面に樹脂層を形成する前に、プ
ラスチックフイルム上にポリエステル樹脂等の適宜の樹
脂によりアンカーコート層を形成しておいて、該アンカ
ーコート層上から樹脂層を形成してもよく、このように
したものも勿論本発明に含まれる。また、ビーズを分散
した樹脂層は、ビーズを分散した樹脂を押し出しラミネ
ートして形成することもできる。樹脂層には、適宜の量
の分散剤や蛍光染料等を混入してもよく、このようにし
たものも勿論本発明に含まれる。
【0008】
【実施例】
実施例1 片面にポリエステル樹脂によりアンカーコート層を形成
してなる厚さ100μmの広幅長尺なポリエステルフイ
ルム(ダイアホイル社製O−300E)のアンカーコー
ト層面に、ビーズとして、粒子径が10μmでスメクタ
イト(コープケミカル社製ルーセンタイトSPN)を3
%含有したポリメチルメタクリル酸ビーズ(日本触媒社
製)を使用して、下記の配合塗料を塗布乾燥して、ビー
ズを分散した厚さ約10μmの樹脂層を形成し、本発明
の光拡散フイルムを得た。 (配合塗料) ノルボルネン系樹脂 15重量部 (日本合成ゴム社製アートンF) スメクタイト含有アクリルビーズ 10重量部 (日本触媒社製) 溶剤 22重量部
【0009】得られた光拡散フイルムの輝度、全光線透
過率及びヘイズ値を測定した。輝度の測定方法は、スク
リーン印刷ドットのある導光板の上に得られた光拡散フ
イルムを2枚重ねて置き、太さ5mmの冷陰極管を光源
として導光板のサイドから光を当て、導光板及び2枚の
光拡散フイルムを通過して拡散してくる光量を、光拡散
フイルムから30cmのところに固定した輝度計(ミノ
ルタ社製SL−110)で測定した。全光線透過率及び
ヘイズ値は、測定機械DNH−300A(日本電色工業
社製)で測定した。また、耐熱性試験及び耐湿性試験と
して、それぞれ一定の条件下(耐熱性:80℃×200
0hr、耐湿性:60℃×95%×2000hr)に光
拡散フイルムを放置後、輝度、全光線透過率及びヘイズ
値を同様にして測定した。また、非カール性試験とし
て、光拡散フイルムを10cm2 の大きさに裁断して試
験片とし、該試験片を一定の高温多湿の条件下(60℃
×95%×100hr)に放置後、平面部からの試験片
の端部の持ち上がりの高さを測定した。
【0010】実施例2 ビーズとしてスメクタイトを含有していないポリメチル
メタクリル酸ビーズ(日本触媒社製エポスターMA10
10)を使用した他は実施例1と同様にした。 実施例3 プラスチックフイルムとして厚さ200μmの透明ポリ
プロピレンフイルム(屈折率145出光石油化学社製P
Pフイルムスーパーピュアレイ)を使用しアンカーコー
ト層を形成しない他は実施例1と同様にした。
【0011】比較例1 樹脂層の樹脂として線状飽和ポリエステル樹脂(東洋紡
績社製ポリエステルバイロン24SS)を使用した他は
実施例1と同様にした。 比較例2 樹脂層の樹脂として線状飽和ポリエステル樹脂(東洋紡
績社製ポリエステルバイロン24SS)を使用した他は
実施例2と同様にした。 比較例3 樹脂層の樹脂としてアクリル系樹脂(大日精化社製VM
−Dメジウム)を使用した他は実施例1と同様にした。 比較例4 樹脂層の樹脂としてアクリル系樹脂(大日精化社製VM
−Dメジウム)を使用した他は実施例2と同様にした。
【0012】実施例1〜3及び比較例1〜4の輝度等の
測定結果を表1〜3に示す。 表1(輝度・耐熱性(80℃×2000hr)) 試験前 試験後 輝度 全光線透過率% ヘイス゛ 値 輝度 全光線透過率% ヘイス゛ 値 実施例1 750 75 83 745 75 83 実施例2 720 75 83 717 75 83 実施例3 790 81 80 786 81 80 比較例1 640 75 83 622 70 85 比較例2 600 75 83 578 67 87 比較例3 700 75 83 670 70 86 比較例4 675 75 83 658 68 87
【0013】 表2(輝度・耐湿性(60℃×95%×2000hr)) 試験前 試験後 輝度 全光線透過率% ヘイス゛ 値 輝度 全光線透過率% ヘイス゛ 値 実施例1 750 75 83 748 75 83 実施例2 720 75 83 718 75 83 実施例3 790 81 80 787 81 80 比較例1 640 75 83 618 72 87 比較例2 600 75 83 578 70 85 比較例3 700 75 83 685 71 85 比較例4 675 75 83 665 65 86
【0014】 表3(非カール性(60℃×95%×100hr )) 試験前 試験後 持ち上がりの高さ(mm) 持ち上がりの高さ(mm) 実施例1 0 0 実施例2 0 0 実施例3 0 0 比較例1 0 1〜2 比較例2 0 1〜2 比較例3 0 2〜5 比較例4 0 2〜5
【0015】
【発明の効果】本発明に係る光拡散フイルムは上記のよ
うに構成したから、表1〜3からも明らかなように、輝
度、耐熱性、耐湿性、及び非カール性に非常に優れてお
り、実用にも充分に耐えることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフイルムの表面にビーズを分
    散した樹脂層を形成してなる光拡散フイルムにおいて、
    樹脂層の樹脂としてノルボルネン系樹脂を使用したこと
    を特徴とする、輝度、耐熱性、耐湿性、及び非カール性
    に優れた光拡散フイルム。
JP9155784A 1997-05-28 1997-05-28 光拡散フイルム Expired - Fee Related JP2990504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9155784A JP2990504B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 光拡散フイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9155784A JP2990504B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 光拡散フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10332909A true JPH10332909A (ja) 1998-12-18
JP2990504B2 JP2990504B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=15613350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9155784A Expired - Fee Related JP2990504B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 光拡散フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2990504B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1391758A2 (en) * 2002-08-09 2004-02-25 Eastman Kodak Company Optical element containing nanocomposite particles
US6888663B2 (en) 2002-08-09 2005-05-03 Eastman Kodak Company Optical element containing nano-composite particles
JP2007065060A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Fujifilm Corp 光学補償シート及びその製造方法
JP2013228720A (ja) * 2012-03-30 2013-11-07 Fujifilm Corp 防眩フィルム、その製造方法、偏光板、及び画像表示装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1391758A2 (en) * 2002-08-09 2004-02-25 Eastman Kodak Company Optical element containing nanocomposite particles
EP1391758A3 (en) * 2002-08-09 2004-06-16 Eastman Kodak Company Optical element containing nanocomposite particles
US6888663B2 (en) 2002-08-09 2005-05-03 Eastman Kodak Company Optical element containing nano-composite particles
JP2007065060A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Fujifilm Corp 光学補償シート及びその製造方法
JP2013228720A (ja) * 2012-03-30 2013-11-07 Fujifilm Corp 防眩フィルム、その製造方法、偏光板、及び画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2990504B2 (ja) 1999-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5607764A (en) Optical diffuser
US7446938B2 (en) Light pipe and polarized-light source
US5852514A (en) Light diffusion composite
JP4695071B2 (ja) 光制御シート及びそれを用いた面光源
TWI287115B (en) Brightness enhancement film
TW200827763A (en) Scratch-resistant optical film
JPH1048430A (ja) 集光性拡散板及びそれを用いたバックライト用照明パネル
JP3040705B2 (ja) 光拡散シート用樹脂微粒子および光拡散シート
JP4547510B2 (ja) バックライトユニット用光拡散シート
JP4782865B2 (ja) バックライト装置
US4775222A (en) Light diffusing device
JP2990504B2 (ja) 光拡散フイルム
JPH11109113A (ja) 光拡散フイルム及びそれに使用する光拡散フイルム用ビーズ
JP2006251589A (ja) 光学素子及びこれを用いた偏光面光源並びにこれを用いた表示装置
KR20120063730A (ko) 백라이트 유니트용 광확산 시트
JP2008286907A (ja) 反射用積層体
JPH075306A (ja) 光拡散シート
JPH09211207A (ja) 光コントロールフィルム
JPH0727904A (ja) 光拡散シート
JP2698898B2 (ja) 光拡散フイルム
JP2698901B2 (ja) 光拡散フイルム
JPH09127313A (ja) 光拡散フイルム
KR20220161292A (ko) 백라이트 유닛 및 화상 표시 장치
CN209433057U (zh) 一种量子点复合导光板及背光模组
JP3549491B2 (ja) 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees