JP2989951B2 - 新規なシクロアルキル尿素誘導体および組成物 - Google Patents

新規なシクロアルキル尿素誘導体および組成物

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JP2989951B2
JP2989951B2 JP35056791A JP35056791A JP2989951B2 JP 2989951 B2 JP2989951 B2 JP 2989951B2 JP 35056791 A JP35056791 A JP 35056791A JP 35056791 A JP35056791 A JP 35056791A JP 2989951 B2 JP2989951 B2 JP 2989951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なN−ヒドロキシ尿
素誘導体に関するものである。本発明の化合物は、リポ
キシゲナーゼ酵素の作用を抑制するものであり、哺乳動
物の炎症性疾患、アレルギーおよび心臓血管疾患の治療
または緩和に有用なものである。本発明はまた、そのよ
うな化合物よりなる薬剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アラキドン酸は全ての細胞膜内に見いだ
されるリン脂質の構成成分の一つであり、一連の酵素系
を経て代謝され、生理活性を持つ代謝産物を産生するこ
とが知られている。その酵素5−リポキシゲナーゼはア
ラキドン酸を5−ヒドロペルオキシエイコサテトラエン
酸(5−HPETE)に変換する。この過程は、重要な
ケミカルメディエーターであるロイコトリエン類を産生
する代謝経路の第一段階である。リウマチ性関節炎、痛
風、喘息、虚血性再灌流障害、乾癬、および炎症性腸疾
患を含めた炎症性疾患の病態生理は、ロイコトリエンに
関係がある。そこで急性および慢性の炎症性疾患の治療
に相当な効果をもたらす5−リポキシゲナーゼ阻害剤の
出現が待たれている。最近のリポキシゲナーゼ阻害剤に
関する論文は、以下の文献を参照されたい。「マサムネ
(H.Masamune)とメルビン(L.S.Mel
vin,Sr)とによるアニュアルレポート イン メ
ディシナル ケミストリー(Annual Repor
t in Medicinal Chemistry)
第24巻、71−80頁、1989年発行(アカデミッ
ク);フィッツシモンズ(B.J.Fitzsimmo
ns)とロカチ(J.Rokach)とによるロイコト
リエンズ アンド リポキシゲナーゼズ(Leukot
riens andLipoxygenases)、4
27−502頁、1989年発行(エルセヴィール)」
さらに、リポキシゲナーゼ阻害剤は、欧州特許第279
263A2号、欧州特許第196184A2号、米国特
許第4822809号、日本特許(公開)502179
/88号および日本特許(出願)105048/90号
に開示されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の式で示
されるような、新規なN−ヒドロキシ尿素およびその薬
剤学的に許容される塩を提供する。
【0004】〔式中、Rは水素、炭素数が1ないし4
のアルキル基、炭素数が2ないし4のアルケニル基、ア
ルキル基部分の炭素数が1ないし4のアルキルチオアル
キル基、アルキル基部分の炭素数が1ないし4のアルコ
キシアルキル基、炭素数が1ないし4のハロゲン置換ア
ルキル基、炭素数が3ないし6のシクロアルキルアミノ
基またはNRであり;RおよびRはそれぞれ
個々に水素、ヒドロキシ、炭素数が1ないし4のアルキ
ル基、炭素数が1ないし4のハロゲン置換アルキル基、
炭素数が1ないし4のヒドロキシ置換アルキル基、アル
キル基部分の炭素数が1ないし4のアルキルチオアルキ
ル基、炭素数が1ないし4のカルボキシアルキル基、ア
ルキル基部分の炭素数が1ないし4のアルコキシカルボ
ニルアルキル基又はアリールスルフォニル基であり;た
だしR及びRは同時にヒドロキシであることはな
く;Rは水素、アルキル基部分の炭素数が1ないし4
のアルコキシカルボニル基、炭素数が1ないし4のアル
カノイル基、アルキル基部分の炭素数が1ないし4のカ
ルボキシアルカノイル基、アルキル基部分の炭素数が1
ないし4のアルコキシカルボニルアルキル基又はアロイ
ル基であり;Aは炭素数が1ないし4のアルキレン基又
は炭素数が1ないし4のアルケニレン基であり;Bはそ
れぞれ個々にハロゲン、ヒドロキシ、炭素数が1ないし
4のアルコキシ基、炭素数が1ないし4のヒドロキシ置
換アルキル基、炭素数が1ないし6のアルキル基又は炭
素数が1ないし4のハロゲン置換アルキル基であり;A
rはそれぞれ個々にフェニル、ナフチル、ピリジル、キ
ノリル、チエニル、フリル、ベンゾチエニル、ベンゾフ
リル、スチリル、ベンジル、ベンジルオキシ、シクロア
ルキル、シクロアルケニル又はそれらの置換誘導体(置
換基はハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数が1ないし4
のアルキル基、炭素数が1ないし4のアルコキシ基、炭
素数が1ないし4のハロゲン置換アルキル基、アリル基
又はアリルオキシ基)であり;B,Ar及びAは環上の
どの位置に結合していてもよく;式中の点線は任意に単
結合又は二重結合を表し;mは0ないし3であり;nは
0または1であり;pは2ないし4であり;qは1また
は2である。〕
【0005】なお、「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、
臭素およびヨウ素由来のラジカルを意味するものであ
る。「アルキル」とは、一価の直鎖状炭化水素、または
分枝鎖状炭化水素のラジカルを意味するもので、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、t−ブチル等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。「アルケニル」は二重結合
を持つ一価の直鎖状炭化水素及び分枝鎖状炭化水素の基
を表す用語として用いられており、エテニル、1−及び
2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−及
び2−ブテニル等を包含するが、これらに限定されるも
のではない。「アルコキシ」は−OR(Rはアルキル
基)を表す用語として用いられており、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イ
ソブトキシ、t−ブトキシ等を包含するが、これらに限
定されるものではない。「アルキルチオ」は−SR(R
はアルキル基)を表す用語として用いられており、メチ
ルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピル
チオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、t−ブチルチ
オ等を包含するが、これらに限定されるものではない。
「アルコキシアルキル」は−ROR(Rはアルキル基)
を表す用語として用いられており、メトキシメチル、エ
トキシメチル、プロポキシメチル、ブトキシメチル、t
−ブトキシメチル等を包含するが、これらに限定される
ものではない。「アルキルチオアルキル」は−RSR
(Rはアルキル基)を表す用語として用いられており、
メチルチオメチル、メチルチオプロピル、エチルチオメ
チル、エチルチオプロピル、プロピルチオメチル、ブチ
ルチオメチル、t−ブチルチオメチル等を包含するが、
これらに限定されるものではない。「シクロアルキル」
は飽和環状炭化水素基を表す用語として用いられてお
り、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル等を包含するが、これらに限定されるも
のではない。「シクロアルケニル」は1つの二重結合を
持つ環状炭化水素基を表す用語として用いられており、
シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニ
ル、シクロヘキセニル等を包含するが、これらに限定さ
れるものではない。「シクロアルキルアミノ」は飽和環
状炭化水素基で置換されたアミノ基を表す用語として用
いられており、シクロプロピルアミノ、シクロブチルア
ミノ、シクロペンチルアミノ、シクロヘキシルアミノ等
を包含するが、これらに限定されるものではない。「ア
ルキレン」とは、二価の飽和直鎖状炭化水素または飽和
分枝鎖状炭化水素のラジカルを意味するもので、メチレ
ン基、1,2−エチレン基、1,3−プロピレン基、
1,4−ブチレン基、1,2−プロピレン基、1,4−
ブチレン基等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。「アルケニレン」とは、二重結合を持った二
価の直鎖状炭化水素または分枝鎖状炭化水素のラジカル
を意味するもので、エテニレン基、プロペニレン基、ブ
テニレン基、等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。「アルカノイル」とは、−COR(Rはア
ルキル基)を意味するもので、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリル等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。「カルボキシアルカノイル」とは、−CO
RCOH(Rはアルキル基)を意味するもので、カル
ボキシアセチル、カルボキシプロピオニル、カルボキシ
ブチリル等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。「カルボキシアルキル」とは、−RCO
(Rはアルキル基)を意味するもので、カルボキシメチ
ル、カルボキシエチル、カルボキシプロピル、カルボキ
シブチル等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。「アルコキシカルボニル」とは、−CO
(Rはアルキル基)を意味するもので、メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル,プロポキシカルボニル等を
包含するが、これらに限定されるものではない。「アル
コキシカルボニルアルキル」とは、−RCOR(Rは
アルキル基)を意味するもので、メトキシカルボニルメ
チル、エトキシカルボニルメチル等を包含するが、これ
らに限定されるものではない。「アリール」は芳香族基
を表す用語として用いられており、フェニル、ナフチ
ル、ピリジル、キノリル、チエニル、フリル、ベンゾチ
エニル、ベンゾフリル、チリル、ベンジル、ベンジルオ
キシ等を包含するが、これらに限定されるものではな
い。「アリールオキシ」とは、−OAr(Arはアリー
ル基を表す)を意味するもので、フェノキシ、ナフトキ
シ、ピリジルオキシ等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。「アリールスルフォニル」とは、−
SAr(Arはアリール基を表す)を意味するもの
で、フェニルスルフォニル、ナフチルスルフォニル、ピ
リジルスルフォニル等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。「アロイル」とは、−COAr(A
rはアリール基を表す)を意味するもので、ベンゾイ
ル、ナフトイル、トルオイル等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。「ハロゲン置換アルキル」
とは、一つまたは複数のハロゲンによって置換された上
記アルキルラジカルを意味するもので、例えばクロロメ
チル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリクロロエ
チル等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。「ヒドロキシ置換アルキル」とは、一つまたは複数
の水酸基によって置換された上記アルキルラジカルを意
味するもので、例えばヒドロキシメチル、ジヒドロキシ
エチル、トリヒドロキシプロピル等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。上記一般式によって表
される化合物のいくつかは、酸性塩である。薬剤学的に
許容される酸性塩は、非毒性酸性塩であり、塩酸、臭化
水素酸、硫酸、重亜硫酸、燐酸、酸燐酸、酢酸、クエン
酸、フマル酸、グルコン酸、乳酸、マレイン酸、コハク
酸、酒石酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
トルエンスルホン酸およびギ酸等の酸から形成される。
この発明は、上記一般式によって表される化合物または
薬剤学的に許容される前記化合物の塩を含む薬剤学的組
成物において、前記組成物は哺乳動物における炎症性疾
患、アレルギーおよび心臓血管疾患の治療または軽減に
有効な投与量からなる前記化合物または前記化合物の塩
と、薬剤学的に許容される担体とからなることを特徴と
するものである。また、本発明は、リポキシゲナーゼ酵
素の作用を阻害し、哺乳動物における炎症性疾患、アレ
ルギーおよび心臓血管疾患の治療または軽減に有用であ
る上記一般式によって表される化合物または薬剤学的に
許容される前記化合物の塩を含む薬剤学的組成物に関す
るものである。
【0006】一般的合成工程
【0007】上記の反応工程と以下の記述において、他
に特に指示がないかぎり、すべての記号は前記で定義し
た通りである。一つの具体例では、目的化合物()は、
以下に詳細に説明する反応工程に従って製造される。上
記反応工程において用いられる出発物質は、商業的に入
手可能な化合物または既知の化合物から、公知の標準的
な方法にもとづいて製造される。 第1段階:まず始めに、シクロアルカンの相当するケト
ン誘導体(I)を塩酸ヒドロキシルアミンと反応させて
オキシム(II)を製造する。この反応は、通常室温で
ピリジンまたはトリエチルアミン等の塩基の存在下で、
非反応性溶媒中で行われる。ここで用いられる溶媒とし
ては、反応物質および生成物質と反応しないような溶媒
が好ましく、例えばメタノール、エタノール、テトラヒ
ドロフラン(THF)またはそれらの混合物が好適であ
る。このような反応によって得られたオキシム(II)
は、既知の標準的な方法によって単離されるが、更なる
精製は行われずに、次の工程で利用される。続いて、オ
キシム(II)は好適な還元剤(例えば、ボルチら
(R.F.Borch et al)による米国化学会
誌、第93巻、第2897頁、1971年を参照せよ)
を用いて還元することによって目的とするヒドロキシル
アミン(III)を得ることができる。還元剤の選択
は、シアノホウ素化水素ナトリウムおよびボラン錯体
(例えば、ホウ素−ピリジン、ホウ素−トリニチルアミ
ンおよびホウ素−ジメチルスルフィド)等があるが、こ
れらに限定されるものではなく、トリフルオロ酢酸中の
トリエチルシランも用いることができる。また、上記ヒ
ドロキシルアミン(III)は、シクロアルカンの相当
するケトン誘導体(I)を還元して、相当するアルコー
ル(IV)を製造し、そのアルコール(IV)を光延型
反応条件下、N,O−ビス(tert−ブトキシカルボ
ニル)ヒドロキシルアミンで処理し、その後、N.O−
保護中間体生成物の酸触媒加水分解を行うことによって
製造することができる〔日本特許(公開)第45344
/89号を参照〕。例えば、非反応性溶媒中で、ケトン
誘導体(I)をテトラヒドロフラン(THF)およびア
ルミニウム還元剤(リチウムアルミニウムヒドリド、リ
チウムトリt−ブトキシアルミニウムヒドリド等)と反
応させる。好適な反応溶媒としては、ベンゼン、ヘキサ
ンおよび塩化メチレン等が挙げられる。一般的に反応時
間は、数時間から約24時間である。また、この場合の
反応温度は約−80℃から0℃までの範囲内である。上
記に代表的に示された方法によって得られたヒドロキシ
ルアミン(III)は、標準的な方法によって単離さ
れ、再結晶およびクロマトグラフィーのような、従来か
ら用いられている方法によって精製される。 第2段階:この反応段階においては、非反応性溶媒中で
ヒドロキシルアミン(III)とトリメチルシリルイソ
シアネート(TMS−NCO)とを反応させることによ
ってN−ヒドロキシ尿素(V)が得られる。このような
反応によって得られた化合物は、再結晶およびクロマト
グラフィーのような既知の方法によって単離・精製され
る。また、本発明におけるその他の化合物は、生成した
N−ヒドロキシ尿素を、通常用いられる方法で適宜化学
修飾することによって製造される。本発明の新規な化合
物の薬剤学的に許容される塩は、前記化合物と無毒な塩
基または無毒な酸とを水溶液中または有機溶媒中で接触
させることによって容易に得られる。ここで用いられる
無毒な塩基とは、適当な金属酸化物、金属アルコキシド
あるいは、アミン等を表し、無毒な酸とは適当な無機酸
あるいは有機酸である。
【0008】本発明の化合物は、リポキシゲナーゼ酵素
の活性を阻害することが可能である。この阻害効果は、
ラットの腹腔内在細胞のアラキドン酸代謝に対する阻害
効果を調べることによって検討された。下記の実施例1
ないし4に記載の化合物のリポキシゲナーゼ酵素活性阻
害効果は、炎症(Japanese Journal
of Inflammation)第7巻、145−1
50頁、1987年、「腹腔マクロファージによるロイ
コトリエンの産生」に記載された方法により検定され
た。その結果、後述するように、それらの化合物がリポ
キシゲナーゼ酵素の作用を阻害する効力を有することが
実証された。この実験において、いくつかの好ましい化
合物は、リポキシゲナーゼの阻害に関して、0.069
−1.34μMの範囲の低いIC50値(50%阻害濃
度の値)を示した。これらの化合物が、リポキシゲナー
ゼ活性阻害能を持つということは、アラキドン酸から生
ずる内因性代謝産物によって引き起こされる症状の治療
に有用であることを示す。このため、これらの化合物
は、アラキドン酸代謝産物の蓄積によって起こる、例え
ばアレルギー性気管支喘息、皮膚障害、慢性関節リウマ
チ、変形性関節炎、血栓症のような疾患状態の予防と治
療に有用である。したがって、本発明の化合物および薬
剤学的に許容される塩は、リポキシゲナーゼ酵素の阻害
に加えて、ヒトを対象とした炎症性疾患、アレルギー、
心臓血菅疾患の治療または軽減に特に用いられる。上述
した種々の疾患の治療のために、本発明の化合物および
その薬剤学的に許容される塩は、単独で、もしくは好ま
しくは標準的な薬剤学的に許容される担体あるいは希釈
剤と組み合わせてヒトを対象として投与することができ
る。本発明の化合物は、経口投与、非経口投与さらには
吸入による投与を含めた通常用いられる投与経路により
投与される。本発明の化合物を経口投与する場合の投与
量の範囲は、一回もしくは分割投与量において、治療対
象の体重1kg、1日当たり0.1−20mg、好まし
くは0.1−1.0mgである。非経口投与が好ましい
場合の有効投与量は、体重1kg、1日当たり0.1−
1.0mgである。投与量は、個々の患者の年齢、体
重、反応、ならびに患者の症状の重症度および投与すべ
き特定化合物の効力に応じて必然的に変化するものであ
り、場合によっては上記範囲外の投与量を用いることが
必要である。経口投与のためには、本発明の化合物もし
くはこれらの薬剤学的に許容される塩は、例えば錠剤、
粉剤、トローチ剤、シロップ剤もしくはカプセル剤とし
て、または水溶液もしくは懸濁として投与することがで
きる。経口用錠剤の場合に通常用いられる担体としては
ラクトースとコーンスターチとがある。さらに、例えば
ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤が一般に添加
される。カプセル剤の場合は、有用な希釈剤としてはラ
クトースと乾燥コーンスターチとが用いられる。経口投
与用に水性の懸濁液が必要なときは、活性成分を乳化剤
および懸濁化剤とを組み合わせて用いる。必要ならば、
ある種の甘味剤や風味剤を加えることも可能である。筋
肉内、腹腔内、皮下および静脈内投与用として用いる場
合には、通常活性成分の無菌溶液が調製される。この場
合、溶液のpHは適度に調節され、緩衝剤で処理される
必要がある。静脈内投与用として用いる場合には、溶質
の総濃度を制御して、等張とする必要がある。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を用いて説明する。な
お、本発明は、これらの実施例において細部にわたって
特定された事項に限定されるものではない。実施例で用
いられるプロトン核磁気共鳴スペクトル(NMR)は、
特に指示がないかぎり、パージューテロジメチルスルホ
キシド(DMSO−d)の溶液で、270MHzにて
測定されたものである。また、ピーク位置は、テトラメ
チルシランからダウンフィールドへ100万分の1単位
(ppm)で表現する。ピーク形状は次のように表す。
s:シングル、d:ダブル、t:トリプル、m:マルチ
プル、br:ブロード。なお、温度について断りないと
きはセッ氏である。
【0010】実施例1:N−〔シス−3−(4−フルオ
ロフェニル)シクロブチル〕−N−ヒドロキシ尿素の合
この合成経路は、下記の反応式によって概略表すことが
できる。
【0011】
【0012】3−(4−フルオロフェニル)シクロブタ
ノンの合成: A.ハスナー(A.Hassner)およびJ.L.デ
ィロン(J.L.Dillon,Jr.)、ジャーナル
・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.C
hem.)、第48巻、第3382頁、1983年と同
様の方法で合成した。シス−3−(4−フルオロフェニル)シクロブタノー
の合成:リチウムトリ−t−ブトキシアルミニウ
ムヒドリド(73.4g、289mmol)のTHF
(500ml)溶液に、攪拌しながら窒素雰囲気下、−
73℃で、シクロブタノン(39.5g,241mmo
l)を添加した。その混液を終夜−70℃で攪拌した
後、氷冷した塩化アンモニウム飽和水溶液(100m
l)を添加した。その混液に硫酸マグネシウム(30
g)を添加し、セライトで濾過し、さらに酢酸エチル
(4×50ml)で洗浄した。濾液および洗液を減圧濃
縮して黄色油状物である化合物を得た。トランス−3−(4−フルオロフェニル)シクロブタノ
ールの合成:化合物(38.25g,0.23m
ol)およびトリフェニルホスフィン(69.43g,
0.265mol)のTHF(230ml)溶液に安息
香酸(32.32g,0.265mol)を添加した
後、アゾジカルボン酸ジエチルエステル(DEAD)
(46.1g,0.265mol)のTHF(80m
l)溶液を10℃で窒素雰囲気下で滴下した。1.5時
間室温で攪拌した後、溶媒を留去した。残渣にエーテル
(200ml)/n−ヘキサン(50ml)を添加し、
不溶物を濾去した後、濾液を濃縮した。この抽出操作を
繰り返してトランス−3−(4−フルオロフェニル)シ
クロブチルベンゾエート(87.3g)を黄色油状物と
して得た。上記トランス−3−(4−フルオロフェニ
ル)シクロブチルベンゾエート(87g)のTHF(2
00ml)/メタノール(200ml)溶液に、水酸化
カリウム(42g)の水溶液(300ml)を室温で滴
下した。1.5時間温室で攪拌した後、残渣に水を添加
して、酢酸エチルエステルで抽出した。有機層を水洗
後、硫酔マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去すると、6
1gの粗精製物が得られた。真空蒸留(沸点87−88
℃−1.2mmHg)により精製して、化合物(3
3.88g,収率89%)を得た。N,O−ビス(t−ブトキシカルボニル)−N−{シス
−3−(4−フルオロフェニル)シクロブチル}ヒドロ
キシルアミンの合成:化合物(33.5g,20
2mmol)、トリフェニルホスフィン(60.85
g,232mmol)およびN,O−ビス(t−ブトキ
シカルボニル)ヒドロキシルアミン(54.06g,2
32mmol)のTHF(200ml)溶液に攪拌しな
がらDEAD(36.5g,232mmol)のTHF
(70ml)溶液を窒素雰囲気下室温で添加した。2時
間攪拌後、溶媒を留去した。残渣にエーテル(200m
l)/n−ヘキサン(100ml)を添加し、不溶物を
濾去した後、濾液を濃縮した。この抽出操作を繰り返し
て化合物(123g)を黄色油状物として得た。シリ
カゲルクロマトグラフィーにより精製して化合物(6
4.33g)を得た。N−〔ジス−3−(4−フルオロフェニル)シクロブチ
ル〕−N−ヒドロキシ尿素の合成:化合物(6
4.3g,164mmol)の塩化メチレン(330m
l)溶液にトリフルオロ酢酸(81.4ml)を5℃で
滴下した。4時間攪拌後、溶媒を留去した。残渣に飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)を添加して、
酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を留去して、N−{シス−3−(4
−フルオロフェニル)シクロブチル}−N−ヒドロキシ
ルアミンを得た。次に、上記N−{シス−3−(4−フ
ルオロフェニル)シクロブチル}−N−ヒドロキシルア
ミンをTHF(300ml)に溶液し、トリメチルシリ
ルイソシアネート(TMS−NCO)(23.5g,2
03mmol)を室温で、窒素雰囲気下に添加した。溶
媒を留去し、残渣をイソプロパノールから再結晶して目
的化合物(18.7g,収率56%)を得た。 融点:164−165℃(分解) IR(ヌジョール):3450,3200,1620,
1577,1240,1160,830。 NMR(DMSO−d6)δ:9.14(s,1H),
7.19(m,2H),7.05(m,2H),6.2
3(s,2H),4.58(m,1H),3.00
(m,1H),2.30(m,4H)
【0013】実施例2:N−〔トランス−3−(4−フ
ルオロフェニル)シクロブチル〕−N−ヒドロキシ尿素
の合成:標記化合物は、実施例1と同様の方法にもとづ
いて、シス−3−(4−フルオロフェニル)シクロブタ
ノールから合成された。その結果、得られた化合物の化
学構造式および物理化学的特性は、以下の通りである。
【0014】化学構造式: 融点:134−136℃。 IR(ヌジョール):3450,3200,1615,
1570,1510,1245,1150,830,7
70。 NMR(CDCl−DMSO−d6)δ:9.22
(s,1H),7.25(t,J=8.8Hz,2
H),6.98(t,J=8.8Hz,2H),5.8
5(s,2H),4.98(m,1H),3.43
(m.1H),2.87(m,2H),2.28(m,
2H)
【0015】実施例3:N−ヒドロキシ−N−〔シス−
3−(3−フェノキシフェニル)シクロブチル〕尿素の
合成 標記化合物は、実施例1と同様の方法にもとづいて、ト
ランス−3−(3−フェノキシフェニル)シクロブタノ
ールから合成された。融点:127−129℃。IR
(ヌジョール):3450,3200,1640,15
80,1490,1380,1250,750。NMR
(DMSO−d6)δ:9.16(s,1H),7.4
0−6.70(m,9H),6.27(s,2H),
4.63(m,1H),3.10(m,1H),2.3
2(m,4H)。以下の実施例4から実施例33の化合
物は上記実施例1と同様な手順に従って製造できた。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】実施例34:N−ヒドロキシ−N−(2−
メチル−3−フェニル−2−シクロブテン−1−イル)
尿素の合成 この合成経路は、下記の反応式によって概略を表わす事
ができる。
【0047】2−メチル−3−フェニル−2−シクロブ
テン−1−オン, 1 1の化合物の合成はR.L.ダンヘイザー(R.L.D
anheiser)およびS.サバリアー(S.Sav
ariar)、テトラヘドロン レターズ(Tetra
hedron Lett.)、第28巻、第3299
頁、1987年に従った。2−メチル−3−フェニル−2−シクロブテン−1−オ
ン オキシム ,2 化合物1(4.58g、29mmol)及びヒドロキシ
ルアミン塩酸塩(5.21g、75mmol)をメタノ
ール(40ml)/ピリジン(10ml)に溶解し、終
夜、室温で攪拌した。溶媒を留去し、残渣を1N−塩酸
(100ml)で希釈した。酢酸エチルエステルで3回
抽出、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して化合物2が
ほぼ定量的に得られた。N−2−メチル−3−フェニル−2−シクロブテン−1
−イル)ヒドロキシルアミン ,3 化合物2(4.98g、28.8mmol)を酢酸(2
0ml)に溶解し、シアノホウ素化水素ナトリウム
(5.66g,90mmol)を1時間で添加した。反
応終了後、反応混合物を氷冷却した炭酸カリウム水溶液
(pH=8)に注意深く注いだ。混合物を酢酸エチルエ
ステルで抽出、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して化
合物3を得た。N−ヒドロキシ−N−(2−メチル−3−フェニル−2
−シクロブテン−1イル)尿素 ,4 化合物4(1.31g、7.5mmol)のTHF溶液
(20ml)にトリメチルシリルイソシアネート(2.
19g、19mmol)を室温、窒素雰囲気下で加え
た。1時間攪拌後、溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル
エステルから再結晶して目的化合物5(0.138g,
収率9%)を得た。 融点138−139℃(分解) IR(ヌジョール)cm−1:3190,1640,1
635,1565,180,1080,695。 NMR(CDCl)δ:8.97(s,1H),7.
28(s,5H),5.95(s,2H),5.11
(br.s,1H),2.82(br.s,2H),
2.00(s,3H) 実施例35の化合物は3−フェニル−2−n−プロピル
−シクロブテン−1−オンより実施例34の手順に従っ
て製造した。
【0048】
【0049】実施例36:N−{シス−3−(4−トリ
フルオロメチルフェニルシクロブチル)メチル}−N−
ヒドロキシ尿素の合成
【0050】
【0051】N−{シス−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)シクロブチル)メタノール,1 化合物1の合成は、R.エスカルら(R.Escale
et al.)、ヨーロピアン ジャーナル オブ
メディシナル ケミストリー(Eur.J.Med.C
hem.)、第13巻、第449頁、1978年と同様
の方法で合成できた。 NMR(CDCl)δ:7.54(2H,d,J=
8.43Hz)、7.33(2H,d,J=8.43H
z),3.63(2H,t,J=6.59Hz),3.
45−3.55(1H,m),2.44−2.66(3
H,m),1.86−1.99(2H,m),1.32
(1H,t,J=5.13Hz)。N,O−ジ−tブトキシカルボニル−N−[{シス−3
−(4−トリフルオロメチルフェニル)シクロブチル}
メチル]ヒドロキシルアミン ,2 化合物1(0.69g,5mmol)、トリフェニルホ
スフィン(1.51g,5.75mmol)及び、N,
O−ビス(t−ブトキシカルボニル)ヒドロキシルアミ
ン(1.34g,5.75mmo1)のTHF(5m
l)溶液に攪拌しながらアゾジカルボン酸ジエチルエス
テル(0.905g,5.75mmol)のTHF(2
ml)溶解を窒素雰囲気下、室温で添加した。2時間攪
拌後、溶媒を留去した。残渣にエーテル(5ml)/n
−ヘキサン(2.5ml)を添加し、不溶物をろ去した
後、ろ液を濃縮した。この抽出操作を繰り返して化合物
2(1.80g,収率68%)を得た。 NMR(CDCl)δ:7.57(2H,d,J=
8.43Hz)、7.29(2H,d,J=8.43H
z)、3.62(2H,d,J=6.59Hz)、3.
41−3.48(1H,m),2.48−2.68(3
H,m),2.48−2.68(3H,m),1.82
−1.95(2H,m),1.53(9H,s),1.
48(9H,s)N−[{シス−3−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)シクロブチル}メチル]ヒドロキシルアミン ,3 化合物2(1.80g,3.4mmol)の塩化メチレ
ン(7ml)溶液にトリフルオロ酢酸(1.7ml)を
5℃で滴下した。4時間攪拌後、溶媒を留去した。残渣
に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2ml)を添加し
て、酢酸エチルエステルで抽出した。有機層を水洗し、
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して化合物3
(1.51g,定量的収率)を得た。N−ヒドロキシ−N−[{シス−3−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)シクロブチル}メチル]尿素 ,4 化合物3(1.51g,3.4mmol)をTHF(7
ml)に溶解し、トリメチルシリルイソシアネート
(0.49g,4.2mmol)を室温、窒素雰囲気下
で添加した。溶媒を留去し、残渣をエーテル/n−ヘキ
サンから再結晶して目的化合物4(0.3g,収率0.
31%)を得た。 融点144−146℃ IR(KBr)cm−1:3510,3195,164
9,1577,1475,1459。 NMR(DMSO−d)δ:9.16(s,1H),
7.64(d,J=8.43,2H),7.43(m,
J=8.43,2H),6.23(br,s,2H),
3.47−3.38(m,1H),3.37(d.J=
6.59Hz,2H),2.58−2.38(m,3
H),1.88−1.43(m,2H) 以下の実施例37から実施例43の化合物は、上記実施
例36と同様の方法によって合成された。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】実施例44N−ヒドロキシ−N−[1−
{シス−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)シク
ロブチル}エチル]尿素の合成 この合成経路は、下記の反応式によって概略を表すこと
ができる。
【0060】
【0061】シス−3−(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)シクロブタンカルボン酸 3−(4−トリフルオロメチルフェニル)シクロブタン
酸エチルエステル(1.85g,6.8mmol)のエ
タノール(70ml)溶液に水酸化カリウム(0.56
g)水溶液(30ml)を加え、混合液を4時間加熱還
流した。溶媒を留去し、残渣に水を加えエーテルで洗っ
た。水層は2N−塩酸で酸性にした後、クロロホルムで
抽出した。クロロホルム層は、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して化合物(1.47g)を白色結
晶として得た。シス−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)シクロ
ブチルメチルケトン ,3 化合物(1.45g,6.0mmol)の無水エーテ
ル(20ml)溶液を0℃に冷し、1.1M−メチルリ
チウムの無水エーテル溶液(10.9ml,1.2mm
ol)をアルゴン雰囲気下に滴下した。混合物を終夜室
温で攪拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液で停
止した。エーテル層を分取し、水層をさらにエーテルで
抽出した。エーテル層を合せ、水洗した後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去して化合物(1.24
g)を得た。1−〔シス−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)
シクロブチル〕エタノール 化合物(1.24g,5.1mmol)のメタノール
(30ml)溶液を0℃に冷し、ホウ素化水素ナトリウ
ム(0.38g,10mmol)を小量ずつ10分以上
かけて加えた。反応混合物を2時間室温で攪拌し、溶媒
を留去した。残渣に水を加え、酢酸エチルエステルで抽
出した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルクロマトフラフィーで精製して化合物
(0.96g,収率78%)を得た。N−ヒドロキシ−N−[1−{シス−3−(4−トリフ
ルオロメチルフェニル)シクロブチル}エチル]尿素
標題化合物は、化合物から実施例36と同様の方法に
基づいて製造した。 融点 147−148℃。 IR(KBr)cm−1:3460,1670,146
0,1330,1270,1240,1170 NMR(DMSO−d)δ:8.83(s,1H),
7.64(d,J=7.7Hz,2H),7.42
(m,J=8.1Hz,2H),6.22(s,2
H),3.94−4.11(m,1H),3.25−
3.40(m,1H),2.50−2.33(m,3
H),1.84−1.72(m,2H),0.93
(d,J=6.6Hz,3H)。
【0062】実施例45:N−ヒドロキシ−N−[1−
{3−(4−トリフルオロメチルフェニル)シクロブチ
ル}エチル]尿素の合成 表題化合物はトランス:シス=2:1の混合物である。
上記実施例44と同様な方法で製造できた。 融点 137−138℃。 IR(KBr)cm−1:3460,1670,157
5,1480,1330,1130,1070。 NMR(DMSO−d)δ:8.82(s),8.7
9(s,1H),7.66(d,J=8.1Hz),
7.63(d,J=7.9Hz,2H),7.49
(d,J=8.4Hz),7.42(d,J=8.4H
z,2H),6.22(s,2H),4.34−4.2
0(m),4.07−3.95(m,1H),3.65
−3.49(m),3.40−3.25(m,1H),
2.50−2.33(m),2.29−2.03
(m),1.83−1.71(m,5H),0.97
(d,J=6.6Hz),0.92(d,J=6.6H
z,3H)
【0063】実施例46:エチル−N’−{シス−3−
(4−フルオロフェニル)シクロブチル]−N’−ヒド
ロキシヒダントエートの合成 この合成経路は、下記の反応式によって概略を表す事が
できる。
【0064】
【0065】エチル−N’−{シス−3−(4−フルオ
ロフェニル)シクロブチル}−N’−ヒドロキシヒダン
トエート シス−3−(4−フルオロフェニル)シクロブチルヒド
ロキシルアミン(0.9g,5mmol)のTHF(2
0ml)溶液に、イソシアナート酢酸エチルエステル
(0.71g,5.5mmol)を加えた。反応液を1
0分攪拌後、エタノールを加えた。溶媒を留去し、残渣
を酢酸エチル/n−ヘキサン混合溶媒から再結晶して、
無色針状晶の化合物2(1.10g,収率71%)を得
た。 融点 130−132℃。 IR(ヌジョール)cm−1:3180,1740,1
645,1600,1510,1300,1220,1
190,1125,830。 NMR(DMSO−d)δ:7.25(s,1H),
7.19(m,2H),6.97(m.2H),6.4
6(t,J=5.8Hz,1H),4.77(m,1
H),4.20(q,J=7.0Hz,2H),3.9
9(d,J=5.8Hz,2H),3.08(m,1
H),2.47(m,4H),1.28(t,J=7.
0Hz,3H)
【0066】実施例47:N’−{シス−3−(4−フ
ルオロフェニル)シクロブチル}−N’−ヒドロキシヒ
ダントイン酸の合成 エチル−N’−{シス−3−(4−フルオロフェニル)
シクロブチル}−N’−ヒドロキシヒダントイン酸
(1.03g,3.32mmol)のTHF(5ml)
/メタノール(5ml)溶媒に水酸化カリウム(0.2
85g,4.32mmol)水溶液(7ml)を加え
た。終夜攪拌後、溶媒を留去した。残渣に水を加え、エ
ーテルで洗浄した。水層を10%塩酸で酸性とした後、
酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を合せ水洗後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をエーテ
ル/n−ヘキサンで固体化し、標題化合物(0.74
g)を得た。 融点137−139℃(分解)。 IR(ヌジョール)cm−1:3100,1715,1
625,1540,1510,1235,1115,9
10,830。 NMR(DMSO−d)δ:9.34(s,1H),
7.19(m,5H),4.61(m,1H),3.6
5(d,J=4Hz,2H),3.05(m,1H),
2.30(m,4H)。
【0067】実施例48:N−{シス−3−(4−フル
オロフェニル)シクロブチル}−N−ヒドロキシ−N’
−P−トルエンスルホニル尿素の合成 シス−3−(4−フルオロフェニル)シクロブチルヒド
ロキシルアミン(0.9g,3mmol)のTHF(2
0ml)溶液にP−トルエンスルホニルイソシアナート
(1.085g,5.5mmol)を室温で加えた。反
応混合物は30分攪拌後、溶媒を留去した。残渣をエタ
ノールから再結晶して(0.36g,収率29%)の目
的物を無色針状晶として得た。 融点177−178℃。 IR(ヌジョール)cm−1:2950,1640,1
515,1350,1170,880,830。 NMR(DMSO−d)δ:9.68(s,1H),
7.79(d,J=7.5Hz,2H),7.37
(d,J=7.5Hz,2H),7.16(m.5
H),4.58(m,1H),3.32(s,3H),
3.08(m,1H),2.35(m,4H)
【0068】実施例49:N−エトキシカルボニルオキ
シ−N−{シス−3−(4−フルオロフェニル)シクロ
ブチル}尿素の合成 N−{シス−3−(4−フルオロフェニル)シクロブチ
ル}N−ヒドロキシ尿素(0.448g,2mmol)
の塩化メチレン溶液(10ml)にトリエチルアミン
(0.233g,2.2mmol)次でクロロギ酢エチ
ルエステル(0.24g,2.2mmol)を加えた。
反応混合物を20分攪拌した後、溶媒を留去し、残渣飽
和食塩水を加えた。酢酸エチルエステルで抽出後水洗い
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去した残渣
を酢酸エチルエステルで抽出して、290mg(49
%)の標題化合物を無色板状結晶として得た。 融点124−1260℃。 IR(neat)cm−1:3360,1590,15
50,1255,1160,1110,750,69
0。 NMR(DMSO−d)δ:7.20(m,4H),
6.84(s,2H),4.63(m,1H),4.2
5(q,J=6.9Hz,2H),3.13(m,1
H),2.50(br,s,4H),1.27(t,J
=6.9Hz,3H)
【0069】実施列50:N−{シス−3−(3−フル
オロフェニル)シクロペンテニル}−N−フドロキシ尿
の合成
【0070】この合成経路は下記の反応式によって概略
を表す事ができる。
【0071】1−(3−フルオロフェニル)−1,4−
ペンタンジオン,1 化合物1の合成は、H.ステッター(H.Stette
r)、Angew chem,Int.Ed.En
g.、第15巻(11)、第639頁、1976年に従
い合成できた。3−(3−フルオロフェニル)シクロペント−2−エン
−1−オン ,2 化合物1(23g,0.12mmol)を水酸化ナトリ
ウム(11g)水溶液(550ml)中、100℃で3
時間加熱した。氷冷後、析出した茶色の結晶をろ取し、
氷水で洗浄した。析出物はヘキサンから再結晶して化合
物2(9g,収率45%)を黄色固形物として得た。 NMR(CDCl)δ:7.44(2H,m)、7.
33(1H,m),7.20(1H,m)、6.57
(1H,m),3.03(2H,m),2.61(2
H,m)。1−シス−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−
(3−フルオロフェニル)シクロペンタン ,3 上記化合物2(0.82g,4.6mmol)、塩化セ
リウム(III)7水和物(1.7g,4.6mmo
l)をメタノール(10ml)に加え、ホウ素化水素ナ
トリウム(0.17g,4.6mmol)を小量ずつ加
えた。反応化合物を10分攪拌した後、冷水を加えて反
応を停止した。混合物を酢酸エチルエステルで3回抽出
し、抽出液を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去して、1−シス−3−(3−フルオロフェニ
ル)シクロペンテノール(0.8g)を得た。これを精
製することなく無水DMF(2ml)に溶解し、イミダ
ゾール(0.75g,10mmol)、t−ブチルジメ
チルシリルクロリド(0.8g,5.5mmol)を順
に加えた。混合物を室温3時間攪拌した後、水(10m
l)を加えた。酢酸エチルエステルで抽出し、抽出液を
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、1−シス
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−(3−フ
ルオロフェニル)シクロペンテンを茶色の抽出物として
得た。これをエタノール(5ml)に溶解し、5%Pd
/C(0.2g)の存在で18時間水素添加した。触媒
をろ去した後、溶媒を濃縮した。残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィーで精製し標題化合物3(1.8g,収率
80%)を黄色油状物として得た。 NMR(CDCl)δ:7.22(1H,m),7.
03(2H,m),6.85(1H,m),4.35
(1H,m),3.01(1H,m),2.32(1
H,m),2.01(1H,m),1.55−1.88
(4H,m)。シス−3−(3−フルオロフェニル)シクロペンタン−
1−オール ,4 化合物3(9.4g,30mmol)のTHF(100
ml)溶液を0℃に冷却し、ここへ1M−テトラ−n−
ブチルアンモニウムフロリドのTHF溶液(60ml)
を加えた。反応混合物を室温に戻し、1時間攪拌した。
混合物を酢酸エチルエステルで抽出した後、有機層を分
取した。有機層を水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去後、残渣をカラムクロマトラフィーで精
製して標題化合物4を得た。 NMR(CDCl)δ:7.24(1H,m),7.
18(2H,m),6.87(1H,m),4.44
(1H,m),3.03(1H,m),2.46(1
H,m),1.78−2.08(3H,m),1.64
(2H,m)1−トランス−ベンゾイルオキシ−3−(3−フルオロ
フェニル)シクロペンタン ,5 化合物4(4.5g,25mmol)、トリフルオロフ
ェニル(7.2g,27.5mmol)のTHF溶液
に、安息香酸(3.35g,27.5mmol)アゾジ
カルボン酸ジエチルエステル(4.3ml,27.5m
mol)のTHF(10ml)溶液を0℃で、順に加え
た。反応混合物を2時間室温で攪拌した後、溶媒を留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトフラフィーで精
製し化合物5(6.2g,収率87%)を得た。 NMR(CDCl)δ:8.05(m,2H),7.
57(m,1H),7.45(m,2H),7.26
(m,1H),6.96(m,3H),5.57(m,
1H),2.35(m,1H),2.00(m,2
H),1.68(m,1H)。トランス−3−(3−フルオロフェニル)−シクロペン
タン−1−オール, 6 化合物5(6.10g,20mmol)のメタノール
(25ml)/THF(25ml)混合溶液中に水酸化
カリウム(6g,0.11mmol)水溶液(1ml)
を加えた。2時間攪拌後、混合液を塩化メチレン抽出し
た。抽出液を順に、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウ
ム、食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶液を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、化合物6(3.5g,収率97%)
を得た。 NMR(CDCl)δ:7.24(m,1H),7.
01−6.83(m,3H),4.54(m,1H),
4.45(br,s,1H),3.40(m,1H),
2.31−2.04(m,3H),1.86−1.57
(m,3H)。N−{シス−3−(3−フルオロフェニル)シクロペン
チル}−N−ヒドロキシ尿素 ,7 目的化合物7は、上記化合物6を用いて実施例36と同
様の手順に従い製造できた。 融点104−106℃。 IR(KBr)cm−1:3500,3200,295
0,2900,1620,1570,1470,115
0,880。 NMR(DMSO−d)δ:9.10(s,1H),
7.32(m,1H),7.04(m,3H)6.29
(s,2H),4.67(m,1H),3.00(m,
1H),2.12−1.58(m,6H)。
【0072】実施例51:N−{トランス−3−(3−
フルオロフェニル)シクロペンチル}−N−ヒドロキシ
尿素の合成 本化合物は、実施例36に基づいて、シス−3−(3−
フルオロフェニル)−シクロペンタン1−オールから製
造された。 融点113−114℃。 IR(KBr)cm−1:3500,3200,295
0,2850,1640,1580,1450,114
0。 NMR(DMSO−d)δ:9.12(s,1H),
7.34(m,1H,7.13(m,3H),6.29
(br,s,2H),4.74(m,1H),3.17
(m,1H),2.06−1.72(m,5H),1.
51(m,1H)。 以下の実施例52から実施例79の化合物は上記実施例
50と同様な手順に従って製造できた。
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【0099】
【0100】
【0101】実施例80:N−{3−(4−フルオロフ
ェニル)シクロペンチル}メチル−N−ヒドロキシ尿素
の合成3−(4−フルオロフェニル)シクロペンタンカルボキ
シアルデヒド ,1 表題化合物は、G.L.グルネワルド(G.L.Gru
newald)、ジャーナル オブ メディシナル ケ
ミストリー(J.Med.Chem.)、第32巻、第
478頁、1989年と同様の方法に従って合成した。3−(4−フルオロフェニル)シクロペンチルメタノー
,2 上記化合物1(2.8g,1.4mmol)のメタノー
ル溶液(30ml)を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナト
リウム(0.54g,14mmol)を少量づつ加え
た。反応混合物を30分室温で攪拌した後、氷水を加
え、反応を停止した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有
機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、
標題化合物2(2.6g,92%)を得た。 NMR(CDCl)δ:7.18(2H,m),6.
96(2H,m),3.60(2H,m),3.05
(1H,m),1.55−2.30(2H,m)。N−{3−(4−フルオロフェニル)シクロペンチル}
メチル−N−ヒドロキシ尿素 ,3 本化合物は、実施例36に基づき、化合物2から製造で
きた。得られた化合物の化学構造式およ物理化学的特性
は、以下の通りである。 融点139−140℃。 IR(KBr)cm−1:3500,3350,320
0,2860,1640,1570,1510,147
0,1160,820。 NMR(DMSO−d)δ:9.21(s,1H),
7.27(m.2H),7.08(m,2H),6.2
0(br,s,2H),3.33(m,2H),3.0
5(m,1H),2.45(m,1H),2.09−
1.21(m,6H)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 323/60 C07C 323/60 C07D 277/28 C07D 277/28 307/52 307/52 (56)参考文献 特開 平4−193857(JP,A) 特表 平6−503081(JP,A) 特表 昭63−502179(JP,A) 国際公開90/12008(WO,A1) 欧州特許出願公開436199(EP,A 1) J.Med.Chem.,31[10 ](1988),1960−1964. (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 259/06 A61K 31/00 C07C 323/60 C07D 277/28 C07D 307/52 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の化学式の化合物: 【化1】 〔式中、R1 は炭素数が1ないし4のアルキル基または
    NR2 3 であり;R2およびR3 はそれぞれ個々に水
    素であり;R4 は水素であり;Aは炭素数が1ないし4
    のアルキレン基又は炭素数が2ないし4のアルケニレン
    基であり;Bはそれぞれ個々にハロゲン、ヒドロキシ、
    炭素数が1ないし4のアルコキシ基、炭素数が1ないし
    4のヒドロキシ置換アルキル基、炭素数が1ないし6の
    アルキル基又は炭素数が1ないし4のハロゲン置換アル
    キル基であり;Arはそれぞれ個々にベンゾチエニル、
    ベンゾフリル、スチリル、ベンジル、ベンジルオキシ、
    シクロアルキル、シクロアルケニル又はそれらの置換誘
    導体(置換基はハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数が1
    ないし4のアルキル基、炭素数が1ないし4のアルコキ
    シ基、炭素数が1ないし4のハロゲン置換アルキル基、
    アリール基又はアリールオキシ基)であり;B,Ar及
    びAは環上のどの位置に結合していてもよく;式中の点
    線は平行する実線とともに単結合又は二重結合を表し;
    mは0ないし3であり;nは0または1であり;pは2
    ないし4であり;qは1または2である。ただし、上記
    点線が平行する実線とともに単結合を示すときは、Ar
    はベンゾチエニルまたはベンゾフリルではない。〕およ
    び、その薬剤学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 下記の化学式で表される請求項1記載の
    化合物: 【化2】 (式中、各記号は請求項1と同じである)およびその薬
    剤学的に許容される塩。
  3. 【請求項3】 下記の化学式で表される請求項1記載の
    化合物: 【化3】 (式中、各記号は請求項1と同じである)およびその薬
    剤学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】 下記の化学式で表される請求項1記載の
    化合物: 【化4】 (式中、各記号は請求項1と同じである)およびその薬
    剤学的に許容される塩。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の化合物の治療有効量、
    または該化合物の薬剤学的に許容される塩の治療有効量
    と、薬剤学的に許容される担体とからなるアレルギ−性
    または炎症性疾患の治療用薬剤組成物。
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